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大学中退後に事務職を目指すには?必要なスキルや就職成功のコツを解説
更新日
この記事のまとめ
- 事務職は学歴よりも実務経験が重視される傾向にあるため、大学中退から挑戦しやすい
- 事務職には一般事務のほか、会計事務や経理事務といった多くの種類がある
- 大学中退から事務職を目指すなら、非正規社員で経験を積むのも方法のひとつ
- 事務職に向いている人の特徴は、コツコツした作業や人のサポートが得意な人など
- 大学中退者が事務職のに就職するには、就職のプロの力を借りると効率的
大学中退から事務職を目指そうと考えているものの、応募条件や実態が分からなくて迷っている方もいるでしょう。事務職の種類は多岐に渡るため、どの業界や職種を目指すのかを明確にするのが大切です。このコラムでは、事務職の種類や具体的な仕事内容、求められるスキルなどを解説します。事務職に向いている人の特徴や就職成功のコツも紹介しているので、これから就活を始める大学中退者の方は参考にしてみてください。
大学中退から事務職を目指せる理由
事務職は学歴重視ではないため、大学中退から目指しやすい職種のひとつといわれています。大学中退者が事務職を目指す場合は、中途採用または高卒の求人に応募が可能です。自治体や企業によっては高卒採用枠が設置されている場合もあります。求人内容に見合った適性があれば、大学中退者が採用される可能性もあるようです。
以下では、大学中退後に事務職を目指せる理由を3つ解説するので、内定獲得に向けての参考にしてください。
学歴よりも実務経験が問われる
事務職の選考では、学歴よりも実務経験を重視する傾向があるといわれています。事務職にはパソコンスキルやビジネスマナーが必要であり、それらのスキルの有無が評価基準になるからです。大学中退やフリーターの経歴で不利になる可能性は低いものの、実務経験がない点は不安視される恐れがあります。
ルーティンワークがメインのため仕事が覚えやすい
事務職は決められた業務をマニュアルに沿ってこなす、ルーティンワークがメインです。誰が対応しても同じ処理をする必要があるため、多くの会社ではマニュアルが完備されています。専門的な知識は求められず、未経験であっても手順を確認しながら業務を行えるため、大学中退後からも挑戦しやすい職種といえるでしょう。
大学へ入学したことがアピールにつながる
大学を中退していても、入学した経歴がアピールにつながることがあります。一般的に、大学を中退した場合の学歴は高卒扱いです。しかし、履歴書に大学名と入学時期を明記するため、採用担当者には「大学に入学した者」として認識されます。高校卒業後に事務職を目指す人もいるなか、大学に入学した事実は能力の高さや優秀さなどを証明する十分なアドバンテージになるでしょう。
大学中退者におすすめ!事務職別の仕事内容
事務職といっても、一般事務や会計事務、医療事務など職種は多岐にわたります。代表的な事務職の種類は、以下のとおりです。
一般事務
一般事務は書類の作成や管理、ファイリングのほかデータ入力、郵便物の扱い、来客対応などを主に行う仕事です。どのような業界・会社にもあるので、多くの人がイメージしやすい事務職といえます。企業によっては、リモートワークが可能な場合もあるため、在宅勤務を希望する人にもおすすめです。一般事務は、社内外の人と連携を取りながら進めていく必要があるため、専門スキルよりもコミュニケーション能力やサポート能力といった汎用的なスキルが求められます。
正社員
総務/一般事務
年収 319万円 ~ 365万円
-
未経験OK,残業少なめ,学歴不問,プライベート重視,諸手当あり
総務事務
総務事務は、社員が仕事をしやすくするために備品管理や社内規定の更新などを担当し、職場環境を整えるのが主な役割です。また、入社式や株主総会、社内イベントの企画の運営も担当するため、社員と関わる機会が多いでしょう。
そのほか、総務事務の業務には一般事務と同様に書類作成やデータ入力といったデスクワークも含まれます。会社によっては人事や広報の仕事に関わる場合もあるため、事務職でスキルアップを目指したい大学中退者におすすめです。
正社員
一般職
年収 315万円 ~ 360万円
-
未経験OK,残業少なめ,プライベート重視,昇給あり,諸手当あり
会計事務
会計事務は、帳簿の作成や決算報告をする仕事です。主な就職先は会計事務所や税理士事務所で、中小企業の経営者や税理士に対して、財務状況を説明する役割を担います。会計事務は専門知識が必要になるため、実務経験がない方は、日商簿記検定2級を取得しておくのが望ましいでしょう。
正社員
経理担当
年収 365万円 ~ 592万円
-
賞与あり,昇給あり,諸手当あり
労務事務
労務事務の主な業務内容は、社員の労働環境の整備です。勤怠管理や給与計算、社会保険の手続きなどを担い、事務的にサポートを行います。労務事務は法律に則って業務を遂行する必要があるため、労働基準法や雇用保険法の知識が必要です。そのため、ミスなく業務を遂行し、ルールや法律を遵守した働き方が求められます。
正社員
事務(ポジションサーチ)
年収 353万円 ~ 403万円
-
大手企業,賞与あり,安定的な仕事,昇給あり,諸手当あり
医療事務
医療事務は、クリニックや病院といった医療機関で働く事務職を指します。そのため、医師や看護師、患者とコミュニケーションを取ることが多い事務職です。レセプトと呼ばれる診療報酬明細書を作成して各健康保険組合に請求したり、来院対応や会計、カルテ整理などを行ったりします。
医療事務は資格がなくても就労可能です。しかし、医療機関によっては資格保持者を優先的に採用する場合もあります。仕事で最低限必要な専門知識は独学や通信教育で学ぶことも可能なので、大学中退後に医療事務を目指したいという方は就活前に学習を始めましょう。医療事務の仕事内容や就職事情は、「医療事務は既卒から目指せる?仕事内容や給料事情も解説」のコラムで触れているので参考にしてみてください。
正社員
一般事務職
年収 237万円 ~ 271万円
-
大手企業,未経験OK,残業少なめ,賞与あり,学歴不問,安定的な仕事,昇給あり,諸手当あり
営業事務
営業事務は、その名のとおり営業職をサポートする事務職です。営業活動で使用する資料や見積もり・請求書などの作成のほか、営業職が販売した商品の発送、在庫管理をも担当します。プレゼン資料を作成することもあるため、PowerPointのスキルや文章力が問われる場合もあるでしょう。
営業事務は社外の人とのやり取りが多い職種です。そのため、事務の基本的なスキルだけでなくビジネスマナーを身につけておく必要があります。大学中退後に営業事務を目指す場合は、コミュニケーション能力や正しい敬語の使い方、マナーを学んでおくのがおすすめです。
正社員
営業事務
年収 365万円 ~ 418万円
-
昇給あり,諸手当あり
貿易事務
貿易事務は、輸出入に関する事務手続きを担当します。具体的には、通関に関する書類の作成や輸送の手配、商品を保管する倉庫の管理など。貿易の特性上、英語をはじめとする外国語でのやり取りが発生することもあります。
大学中退から内定を得るためには、TOEICで600点程度のスコア取得が望ましいでしょう。
正社員
貿易事務
年収 276万円 ~ 315万円
-
大手企業,未経験OK,残業少なめ,賞与あり,学歴不問,安定的な仕事,プライベート重視,昇給あり,諸手当あり
経理事務
経理事務は、会社のお金を管理する仕事です。売上の出納や伝票処理、帳簿作成、経費精算などを行います。会社によっては「月次・四半期・年次決算」というように重要度の高い仕事を担当する場合もあり、「日商簿記検定2級以上」を応募条件とする求人もあるようです。
また、Excelで関数が使える程度の知識やスキルが求められる場合があります。そのため、経理事務を円滑に行えるレベルのパソコンスキルも必要です。事務職のなかではデスクワークの時間が長い職種のひとつなので、コツコツと仕事がしたい方に向いているでしょう。
正社員
貿易・経理事務職
年収 250万円 ~ 286万円
-
大手企業,未経験OK,土日祝休み,残業少なめ,賞与あり,学歴不問,安定的な仕事,プライベート重視,昇給あり,諸手当あり
学校事務
学校事務は、小学校・中学校・高校・大学・専門学校・資格学校などの教育機関で働く事務職です。厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagの「学校事務」によると、入学や転学に関する手続きや学校の予算管理など、学校運営を円滑に行うための業務が主な仕事とされています。公立学校の学校事務員になるには公務員試験を受ける必要があるものの、多くの自治体では高卒枠が設置されているようです。私立高校では各学校ごとに採用が行われるため、気になる学校のWebサイトや求人情報を調べてみましょう。
事務職のなかでは残業が少ない職種といわれているため、プライベートとの両立を重視する大学中退者の方におすすめです。
学校事務の仕事内容については、「学校事務とは?仕事内容や働くメリット、向いている人の特徴などを解説」のコラムで解説しているので、参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
job tag(職業情報提供サイト)
市役所事務
市役所事務は、一般行政職とも呼ばれる事務職で、市の運営に関する業務が主な仕事です。採用区分はそれぞれ「大学卒」「高卒」「中途採用」があり、自治体が行う公務員試験を受験する必要があります。大学中退の方は、「高卒」または「中途採用」区分に応募可能です。しかし、中途採用は自治体によって採用する年齢や条件が異なるため、応募前に求人内容を確認しておきましょう。
市役所職員は福利厚生が手厚く、安定的に働ける仕事といわれています。市の運営に関わりたい方や、ワークライフバランスを重視した働き方を求めている方におすすめです。
大学中退後に公務員を目指す方法については、「大学中退者は公務員になれる?面接の通過方法や給料事情をご紹介!」のコラムでも詳しく解説しています。ぜひご一読ください。
事務職に向いている大学中退者の特徴4つ
事務職の選考では、業務内容への適性も重視されます。就職後のミスマッチを防ぐためにも、事務職にはどのような人が向いているのかを把握するのが大切です。
以下では、「事務職に向いている人の特徴」を4つ挙げているので、自分に合っているかを判断してみてください。
1.コツコツとした作業が得意
事務職にはルーティンワークが多いため、毎日コツコツと積み重ねる作業が好きな方に向いているでしょう。実務経験を積むことで、新たな仕事を任せてもらえたりキャリアアップにつながったりすることも期待できます。一方で、常に新しいことに挑戦していたいという方にとっては、物足りなさを感じることも。しかし、やり方次第で効率化を図ることが可能です。
事務職をはじめとしたルーティンワークについて詳しく知りたい方は、「ルーティンワークとは何?向いてる人の特徴や具体的な仕事の例をご紹介!」のコラムを参考にしてみてください。
2.人のサポートが得意
事務職はほかの職種のサポート的要素が強い仕事です。部活のマネージャー経験のように、他人が必要とする支援を判断して提供できる方に向いています。一人で黙々と作業を進めるイメージが強い事務職ですが、実際は社員間のやり取りが多い仕事です。経費の確認や来客対応、書類の受け渡しなど、社内の多くの部署と関わりサポートを行います。そのため、人と関わるのが好きな大学中退者の方に向いているでしょう。
3.視野が広い
仕事を頼まれる前にニーズを汲んで動ける視野の広さを持っている人は、事務職に向いている可能性があります。フットワークの軽さや複数の意見に耳を傾けられるといった強みを活かすことで、円滑に仕事のサポートができるでしょう。視野が広いと、問題解決能力を高められたり、新しいアイディアが浮かんだりするため、事務職にも大いに活かせるでしょう。
4.臨機応変に対応できる
事務職はルーティンワークが基本です。しかし、イレギュラーが発生することも少なくありません。そのため、書類の不備や支払い忘れといった事態にも、臨機応変に対応できる能力が必要です。また、IT化により業務で使用するシステムが変更される可能性もあります。マニュアルに書いていないことでも冷静に判断して行動できる方や新しいことを学ぶ意欲のある方は、事務職で活躍できるでしょう。
事務職に向いていない人の特徴は?
事務職には、正確性や効率性が求められます。責任を持ってミスなくコツコツと仕事に向き合える能力が必要とされるため、細かい作業が苦手な人は苦痛に感じる場合もあるでしょう。また、事務職はルーティンワークがメインであることから、ほかの職種に比べると仕事が評価されにくい側面もあるため、成果を認めてほしい人や肩書きにこだわる人には不向きな仕事といえます。ほかにも、業務内容や給与が安定した職種のため、昇給やボーナスを期待する人にとっては、合わないと感じる可能性もあるでしょう。大学中退者に求められる事務職に必要な3つの能力
大学中退後に事務職に就くためには、必要とされる能力を予め把握しておくのがポイントです。以下では、事務職に求められる主な能力を3つ紹介します。自分の能力と照らし合わせて、応募の際の参考にしてください。
1.基本的なパソコンスキル
事務職の種別にかかわらず、業務はパソコンを使って行うのが一般的です。そのため、事務職では、パソコン操作をスムーズに行える人が求められます。特に、Excelを使用して業務を行う場合もあるため、すでにスキルや知識を持っている人は有利でしょう。パソコンスキルに自信の無い人は、応募前までに基本的なパソコン知識やスキルを身につけておくのがおすすめです。
2.コミュニケーション能力
事務職はパソコン業務だけでなく、社員との関わりも多い仕事です。また、受付や電話応対、書類の受け渡しなどでは、社外の人とコミュニケーションを取る機会も多々あります。そのため、事務職に就く人には、コミュニケーション能力が求められるでしょう。社内外で円滑にコミュニケーションを取るには、ビジネスシーンに相応しい言葉遣いやマナーを覚えておくと安心です。
3.仕事に対する責任感
事務職の仕事は、マニュアル通りに行える業務がほとんどです。しかし、どの業務においてもミスなく責任を持って取り組まなければ、会社の経営に影響を及ぼす恐れがあります。そのため、指示されたことを忠実に責任を持って遂行できる能力が求められるでしょう。
大学中退者が事務職のスキルを身につける3つの方法
大学中退者が事務職に必要なスキルを身につけるためには、専門学校や職業訓練を利用するといった方法があります。以下を参考に、自分に合った方法でスキルアップを目指しましょう。
1.非正規で働きながらスキルを習得する
大学中退から事務職のスキルを身につけるためには、フリーターや派遣社員といった非正規社員として経験を積むのも方法のひとつです。非正規社員であっても、事務職の経験があれば「基本的なビジネスマナーが身についている」「パソコンの使用経験がある」と評価される可能性が高いでしょう。
事務職は学歴よりも経験が重視される傾向が強いため、実務経験があると有利になると考えられます。また、会社によっては非正規社員での働きぶりが認められれば、正社員登用を目指せる可能性も。「いきなり正社員になるのが不安」という方は、非正規で働きながらスキルアップするのも一つの方法です。
2.事務系スキルが学べる専門学校に通う
大学中退後に事務職のスキルを身につけるには、事務系の専門学校に通う方法もあります。事務系の専門学校には「医療事務コース」「経理職専攻」のようにさまざまな授業があるため、志望する事務職に合わせてスキル習得を目指せるでしょう。
ただし、専門学校への通学は学費と時間がかかるのがデメリットです。専門学校を利用するかどうかは自分の状況に合わせて検討する必要があります。大学中退から時間が経っている場合は、就職を先延ばしにすると年齢が上がってしまうので、注意が必要です。
3.ハローワークの職業訓練を利用する
ハローワークには、雇用保険を受給できない人を対象にした求職者支援訓練があります。スキルを身につけて就職するための制度で、失業給付を受けていない大学中退者の方も受講可能です。ビジネスマナーやパソコンスキルを習得できるコースがあるので、利用を検討してみてください。なお、受講料は無料です。
職業訓練の種類や対象者など、受講するための詳しい方法は「ハローワークの職業訓練を受けるには?具体的な内容や受講給付金制度を解説」でも解説していますので、ぜひご覧ください。
大学中退者が事務職を目指す際に役立つ資格
大学中退後に未経験から事務職を目指す際は、就活前に資格を取得するのも内定獲得に効果的といえます。この項では、事務職の就活において、あると有利なスキルについて詳しくまとめました。
大学中退者が事務職を目指す際に役立つ資格
- MOS
- ビジネス文書検定
- 日商簿記検定
MOS
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)とは、WordやExcelなどの「マイクロソフトオフィス」製品の使用スキルを一定水準満たしていることを証明する資格です。マイクロソフト社が認定する国際資格のため、取得したスキルは世界で通用します。
試験内容は資料作成や文書デザインなど、事務職の実務で活用できる形式で出題されるのが特徴です。MOSを保有していることで「実用的なスキルがある」「即戦力として活躍できそう」とみなされるので、大学中退後に未経験から事務職を目指す方や、パソコンの実務経験がない方も就職に活かせるでしょう。
ビジネス文書検定
ビジネス文書検定とは、ビジネスにおける正しい表現や定型文を用いた書類の作成スキルを評価する資格です。本来、ビジネス文書の作成方法は会社で実務経験を積みながら覚えていくのが一般的。しかし、ビジネス文書検定を受験することで、社会人として通用するビジネス文書の作成基礎知識や応用力が身につけられます。
ビジネス文書検定を履歴書のアピール材料にするためには、2級以上の取得が理想的です。事務職を目指す大学中退者の方は、計画的に勉強を始めましょう。
日商簿記検定
日商簿記の資格は、経理事務や会計事務、営業事務といったさまざまな事務職で役立ちます。実務経験がない大学中退者の方も、日商簿記の資格があると入出金の管理や記帳、決算報告などのスキルをアピールできるでしょう。
また、経理とは直接関係がない一般事務の選考でも、データの読み取りや経営状況の把握ができる人材として、評価される可能性があります。簿記の資格については「簿記で身につく力とは?保持するメリットと活用できる仕事」のコラムで解説していますので、ご覧ください。
秘書検定
秘書検定は、社会人としての基本的な知識や常識を測る試験です。秘書検定に出題される一般常識や敬語、ビジネス文書などの知識は、事務職に限らずどの職場でも役立ちます。一番易しい級は3級で、最も難易度の高い級は1級です。ビジネスマナーが身についていることをアピールしたい方は、2級以上の取得を目指しましょう。
業務内容によっては専門資格が必要になる
介護事務管理士や生命保険募集人資格など、就職先の業務内容によっては専門資格が必須になる事務職もあります。応募したい職種に資格が必須の場合は、少しでも早く資格を取得するのがおすすめです。大学中退者が事務職に応募する際の注意点
大学中退後に事務職を目指す際には、注意すべき点があります。ミスマッチを防ぎ、自分の意向に沿った就活を行うためにも、以下の点を確認しておきましょう。
採用者数が少ないため難関
事務職はどの企業でも必要とされる仕事である一方で、従事者数や採用者枠は少ない傾向にあります。厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagの「一般事務」によると、有効求人倍率は0.33倍です。これは、求職者一人に対し、求人が1件未満であることを示しています。
また、事務職の業務内容は年齢を問わないため、離職率が低かったりポジションが空きにくかったりすることも理由の一つ。そのため、事務職はそもそもの求人数が少ないうえに、人気の職種であると覚えておきましょう。
参照元
厚生労働省
job tag(職業情報提供サイト)
正社員以外の雇用形態もある
事務職は雇用形態が幅広く、派遣社員やパート・アルバイトに業務を任せている企業も少なくありません。そのため、正社員を目指している方は、必ず求人情報で雇用形態を確認しましょう。また、企業によっては非正規雇用からステップアップして正社員になれる場合もあります。事務職の求人すべてが正社員募集ではないため、応募前に自分の希望する雇用形態かどうかチェックしておくことが大切です。
資格取得のために時間を費やし過ぎない
大学中退後に事務職に就くには、前述のとおり関連資格があった方が有利といえます。しかし、資格取得が絶対条件ではなく、企業によっては無資格でも応募は可能です。資格取得のために時間を費やしすぎて空白期間が空いてしまうと、「就職する意欲が感じられない」とマイナスの印象を与える恐れもあります。そのため、就職活動と並行して資格取得を行うなど、工夫して取り組みましょう。
大学中退者が事務職の就職に成功する6つのコツ
大学中退者が就活を成功させるには、「未経験を歓迎している求人を探す」「空白期間を設けないようにする」といったポイントがあります。新卒や中途採用に比べて大学中退後の就活は難航する恐れがあるため、コツをしっかりと押さえたうえで就活を進めましょう。
1.未経験歓迎の求人を探す
就活では、自身の経歴に合った求人を探すことがポイントです。大学中退後に正社員経験のない方が就活を始める場合は、「未経験者歓迎」の求人を中心に就活を行いましょう。
大学中退後に一度も正社員就職をしていなければ、就活では「未経験者」と判断されます。教育制度が整っている企業や、一から人材を育てようと若手を求めている企業など、未経験から挑戦しやすい求人を中心に探してみるのがおすすめです。
2.企業研究をしっかり行う
事務職に応募する際は、企業研究をしっかり行い、社風や業務内容を見極めることが大切です。事務職は、勤務先によって職場環境が大きく異なります。入社後のミスマッチを防ぐためにも、企業研究は欠かせません。応募先の企業のWebサイトや求人情報を確認し、業務内容や働き方をチェックしましょう。
また、企業研究で応募先の企業をより深く知ることは、面接対策にもつながります。企業に対して、熱意や関心度をアピールできるよう準備を進めましょう。
3.大学中退後に空白期間を作らない
大学中退後に空白期間を作らないこと、長引かせないことも重要です。空白期間が長ければ長いほど、「就職に対して消極的」「やる気がない」と捉えられる可能性があります。また、経験やスキルのない大学中退後の就活では、「若さ」が最大の武器となるでしょう。年齢を重ねてしまうと、ポテンシャル採用が期待できなくなるので注意が必要です。
4.選考では大学中退の理由を明確に伝える
面接では大学中退の理由を聞かれる可能性が高いでしょう。「なんとなく」「続ける自信がなかった」というように、曖昧な回答は採用担当者に好印象を与えられません。中退理由を明確かつポジティブな言葉で伝え、反省を示すことで「前向き」「正直」「期待できる」などの好印象につながります。
たとえば、「アルバイト経験から、システムエンジニアのプロを目指したいと思ったため中退し、御社を志望いたしました」というように、大学中退理由が志望動機につながっていると採用担当者の理解を得やすいでしょう。
5.事務職に活かせる強みをアピールする
事務職に応募する際は自己分析を行い、アピールポイントを見つけましょう。たとえば、「体力に自信があります」といったアピールでは、事務職に相応しいかどうかの判断はできません。そのため、これまでの経験や特技、性格などを見つめ直し、事務職に活かせる強みを見つけましょう。
6.就職のプロに相談する
大学中退をすると、学校の就職課は基本的に利用できなくなるので、個人で就活を進めることになります。大卒に比べて就職で不利になりやすい大学中退者の方は、一人で抱え込まずにプロの力を借りるのがおすすめです。
ハローワークの求職相談や就職・転職エージェントを利用すると、就職先の選び方や自己分析のやり方など、就職に関するさまざまな相談ができます。特に、既卒を対象にしている就職・転職エージェントなら、「未経験歓迎」「学歴不問」の求人を紹介してくれるので、大学中退から事務職を目指す場合におすすめです。
「大学中退後に一人で就活するのが不安…」「事務職に就きたい」という方は、ハタラクティブにご相談ください。
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大学を中退した方向け!事務職に関するよくある質問
大学中退から事務職への転職に関するよくある質問をQ&A方式で解決します。事務職の月給やキャリアについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
事務職の月給はどれくらい?
厚生労働省の職業情報提供サイト「一般事務」によると、令和5年度の全国の求人賃金は月額20万円です。地域によって差はあるため、目安として参考にしてみてください。「高卒で事務職に就くには?種類ごとの仕事内容やおすすめの資格を紹介」のコラムでは、初任給や平均年収について解説していますので、参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
job tag(職業情報提供サイト)
事務職のメリットは何ですか?
事務職は残業や休日出勤が少ない場合が多いため、プライベートと両立しやすいのがメリットのひとつです。また、デスクワークが多いため体力的な負担が少なかったり、自分のタイミングで適宜休憩を取れたりするのもメリットといえるでしょう。
事務職のメリット・デメリットは、「事務員の仕事内容とは?事務職との違いや向いている人の特徴をご紹介」のコラムで詳しく紹介しています。
志望動機の書き方が分かりません。
まずは、「応募先を志望した理由」を明確にしましょう。「パソコンスキルが活かせるから」といった、ほかの会社でも通用する理由だけでは不十分です。自分の強みが活かせることやキャリアプランの実現、業界への興味・関心などを盛り込むと志望度の高さが伝わります。
「事務職の志望動機はどう書く?未経験のアピールポイントや例文を紹介」の内容も参考にしてみてください。
事務職のキャリアプランを教えてください。
特定の分野でスペシャリストになるプランがあります。たとえば、経理事務をしながら簿記1級の資格を取得したり、営業事務で実務経験を積みながらパソコンスキルを高めたりできるでしょう。また、パソコンスキルを身につけてからIT系の技術職を目指す人もいるようです。
事務職のキャリアプランについては「事務職のキャリアプランの立て方は?作成方法や面接での答え方の例文を紹介」のコラムをご一読ください。就職・転職エージェントのハタラクティブは若年層の就活をサポートしているので、ぜひご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。