学校事務は公務員?どうやって就職する?仕事内容や向いている人の特徴を解説!

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この記事のまとめ

  • 公立の小中学校の学校事務職員になるには、地方公務員の採用試験に合格する必要がある
  • 学校事務には一般事務的な仕事内容のほか、授業のサポートや窓口対応もある
  • 学校事務に向いてる人の特徴は「相手の立場に立って物事を考えられる」こと
  • 学校事務の志望動機では、教育業界を選んだ明確な理由が必要
  • 未経験から学校事務になるには、雇用形態に関わらず応募してみるがもおすすめ

学校事務の仕事に興味はあるものの、仕事内容や志望動機の書き方などが分からなくて迷っている人もいるでしょう。学校事務は一般事務に比べて人と接する業務が多く、大変な側面もあります。このコラムでは、具体的な仕事内容や1日の流れ、向いてる人の特徴などをまとめました。学校事務の仕事に興味がある方は、自分の能力や性格が業務にマッチしているかを判断する参考にしてみてください。

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学校事務とは?

学校事務とは、教育機関や学校法人で働く「学校事務職員」のこと。小中学校や高等学校、大学、専門学校などに配置されています。

学校事務の職員は、生徒や保護者だけでなく、市役所の職員や地域住民など、さまざまな人に対して学校を代表して対応します。そのため、学校事務職員の対応次第で学校の印象が決まることも。学校の評判を良くするためにも、窓口対応は重要な仕事といえるでしょう。
学校事務の仕事内容は組織の大きさや、小学校・中学校・高校など教育機関によって異なるため、キャリアプランに沿って就職先を選ぶのが重要です。たとえば、経理や広報などの専門スキルを高めたい人には、仕事内容が分担されている大規模な組織の学校がおすすめ。まずは事務の仕事全般を経験してみたい人には、小規模な学校が良いでしょう。
事務職のキャリアプランの立て方は?作成方法や面接での答え方の例文を紹介」のコラムでは、キャリアプラン作成のコツを解説していますので、参考にしてください。

公立学校の学校事務は公務員

公立の小中学校の学校事務職員は地方公務員です。そのため、公立学校の事務職員になるには、地方公務員採用試験に合格する必要があります。
学校事務の試験区分は都道府県によって異なり、「学校事務」「教育事務」「小中学校事務職員」などと分類されているようです。

学校事務職員の定数

文部科学省の「教職員定数の算定について(2p)」によると、義務教育機関における学校事務の標準定数は、「4学級以上は1名配置」「小学校27学級以上、中学校21学級以上で複数配置」と定められています。
ただし、自治体によっては派遣職員や臨時職員を追加配置することもあるようです。

参照元
文部科学省
教職員配置等の在り方に関する調査研究協力者会議(第3回)配付資料 - 資料3 学校現場の諸課題に対応する教職員配置

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学校事務の仕事内容は勤務先の規模によって異なる

教育機関・学校法人の組織の規模によって、学校事務の役割や業務の幅が異なる場合があります。
組織の規模が大きな学校と小〜中規模の学校の2パターンをご紹介するので、違いを確認してみましょう。

小~中規模の学校事務

生徒数が100名に満たない小さな学校の場合、学校事務職員は1名程度。そのため、備品管理や経理、人事、窓口業務、生徒のサポートなど、一人で業務を担当する場合が多いでしょう。
学校を裏方で支える役割をほぼ一人で担うことになります。

大規模の学校事務

生徒数が多い学校では学校事務の職員数も多く、業務を細かく分業する傾向があります。
学生数が比較的多い大学を例に挙げると、事務職は、「教務課」「学生課」「人事課」「経理課」「総務課」といった複数の部署に分かれているのが一般的です。
「教務課」「学生課」に配属されると、主に生徒のサポートを担当するため、学校事務の醍醐味を感じやすいでしょう。「人事課」「経理課」に配属された場合は、職員の勤怠管理や経費精算などを担当するため、一般企業の事務職と大きな違いはありません。
このように大規模な学校の事務職員は、部署ごとに専任で従事するため、配属先によって担当業務が大きく異なるのが特徴です。

学校事務の主な4つの仕事内容

学校事務の主な仕事内容は以下のとおりです。どんな業務があるのかチェックしてみましょう。

1.一般事務的な仕事

学校事務でも、書類作成やコピーといった一般事務と同じような仕事もあります。具体的な業務は以下のとおりです。

・各種証明書の発行
・各種書類、文書の作成
・書類のコピー
・勤怠管理

生徒・保護者向けのお便りを発行したり、入学・転校・退学にともなって学籍管理をしたりするのは、一般事務にはない仕事といえるでしょう。

一般事務と学校事務は業務内容が違う

学校事務には、一般事務の仕事にはない「生徒や保護者への対応」が必要です。前述のとおり、学校事務は生徒や保護者に対し、転校や休学の相談や各種申請に対応します。
また、学校によっては、学校事務が生徒の募集を行うことも。生徒の募集は、一般企業であれば「広告」や「人事」の業務に該当するため、一般事務では携わる機会が少ないでしょう。
特に、大学や専門学校では、「入学に関する資料の送付」「学校案内のポスター作成やWebサイトの管理・運営」「オープンキャンパスや説明会の準備・運営」などの業務を学校事務が担当することがあります。

2.お金の管理

学校の予算管理や教職員の給与計算なども学校事務の仕事の一つです。

・新年度の予算申請
・経理業務(伝票処理、給与計算など)

業務が分担されている大規模な組織の学校では、経理課としてお金の管理を行います。小中規模の学校では、ほかの業務と兼務しながら、伝票処理や決算処理なども担当するようです。

3.授業の運営サポート

先生が授業を円滑に進めるため、縁の下の力持ちとしてサポートするのが学校事務の役割です。

・備品の管理や購入
・教室の管理

授業で使う備品を購入したり、設備に不具合があれば修理したりすることもあります。

4.人と接する仕事

学校事務は人と接する機会が多いのが特徴です。電話やメールだけでなく、窓口での対応もあるためコミュニケーション能力は必須でしょう。

・電話やメールの対応
・窓口の受付業務
・学生の対応
・来客の対応
・願書の受付
・広報業務(ホームページの更新や印刷物の作成など)

生徒や保護者、入学希望者など、さまざまな人からの問い合わせに対応します。また、生徒募集のための広報業務なども学校事務の仕事です。

学校事務の給料の平均は?

学校事務の派遣やアルバイトの平均時給は、1,000〜1,300円くらいで一般事務よりも低めといえるでしょう。派遣やアルバイトは正社員に比べて簡易な仕事が多いので、時給が低めに設定されているようです。

学校事務の平均年収・月収

学校事務の給料は就職先によって差があるものの、民間企業の一般事務とほぼ同じようです。
厚生労働省が提供する職業情報提供サイト「学校事務」のデータによると、学校事務が属する一般事務の平均月収は21.7万円、平均年収は442.5万円となっています。
ただし、小中規模の学校や生徒数が減少傾向にある学校では、一般事務の平均月収・年収より少ないことも。就職の条件として給料の高さを優先する方は、有名な私立学校や経営が安定している大規模な組織の学校を選ぶと良いでしょう。

一般的な事務職と月給を比較したい人は「大卒に人気の事務職!平均初任給や月給は?向いている人の特徴も紹介」のコラムもご覧ください。事務職の初任給や月給をご紹介しています。

参照元
厚生労働省
職業情報提供サイト 学校事務

学校事務の1日のスケジュール

この項では、学校事務の1日のスケジュールを具体的にご紹介します。学校事務の仕事に就いたらどのように働くのかをイメージしながらご覧ください。

出勤時間 仕事内容
8:00~9:00出勤就職先の学校によって出勤時間は異なります。公立の小中学校、高校の場合は出勤時間が早いようです。 始業前に郵便物の仕分けやメールチェックを済ませます。
9:00~12:00パソコン作業中心朝の時間帯は学生が窓口に来ることが少ないので、書類作成や備品発注などのパソコン作業を進めるのに適しています。
12:00~13:00お昼休憩ランチは職員室や休憩室でお弁当を食べたり、生徒と同じ給食を食べたりするなど、就職先の学校によって異なります。高校や大学では、学校事務の職員が学食を利用することもあるようです。
13:00~17:00学生・来客対応午後になると窓口に来る学生が増えます。また、保護者や外部からの問い合わせも多くなるので、対応に追われることもあるでしょう。
17:15~19:00退勤窓口を閉める時間によって、退勤時間も異なります。公立の小中学校では、17:15ごろに窓口を閉めることも。窓口を閉めれば退勤できますが、事務作業や翌日の準備が残っていれば残業することもあります。

学校事務の仕事では退勤が午後7時以降になることは少ないといわれているため、プライベートと両立しやすいでしょう。

行事やイベントのときは休日出勤もある

入学式・卒業式や運動会、オープンキャンパスなどは休日に開催することが多いため、学校事務も休日出勤になる場合があります。また、準備のために残業が増えることもあるようです。

学校が長期休暇のときは休みが取りやすい

夏休み・冬休みなど学校が長期休暇のときは、学校事務も休みが取りやすい傾向にあります。学校が休みでも先生は授業やテストの準備に追われているため、学校事務も暇なわけではありません。しかし、通常時に比べて休みが取りやすいので、就職先によっては学校の休みに合わせて長期休暇を取れます。

休みは取りやすいが通常業務はある

学校が長期休みでも、学校事務員は通常通りの業務を行います。学生や生徒がいるときに行いにくい備品の点検・照合や出勤簿の整理など、長期休みだからこそできる仕事も多くあります。
なお、学校によっては長期休み中は勤務時間が短縮になることも。雇用契約の内容を確認しておきましょう。

学校事務の仕事はきつい?やりがいは?

学校事務は教育に携われるというやりがいがある一方、小中規模の学校では仕事量の多さや、クレーム対応の大変さもあり、きついと感じる場面も。以下で学校事務のやりがい・大変さを知って、仕事への理解を深める参考にしてください。

学校事務のやりがい

学校事務のやりがいは、業務をとおして教育に携われることでしょう。そのほか、スキルアップやプライベートとの両立など、学校事務で感じられるやりがいを以下にまとめました。

生徒の成長を見ながら業務に携われる

学校事務の職員は生徒を指導する立場ではないものの、学生とコミュニケーションをとる機会は多いので、教育や子どもの成長に興味のある方にとってはモチベーションに繋がるでしょう。学校事務職員のなかには、「生徒の卒業を見届けるのが楽しみ」という人もいます。

生徒や保護者の役に立てると実感できる

前述のとおり、学校事務の仕事では休学や進路などの相談を受けることもあります。大学の学校事務なら、アルバイトや下宿先を紹介したり、就職の相談に乗ったりする場合も。自分のアドバイスによって生徒の悩みを解決できることもあり、本人や保護者から直接感謝される機会もあるでしょう。「良いアドバイスが出来て良かった」と実感できれば、やりがいにも繋がります。

仕事の幅が広く工夫次第でスキルアップできる

小中規模の学校事務の場合、人事や経理、窓口対応などを一人でこなすため、事務職のスキルが幅広く身につきます。事務の仕事全般をこなせる人材として、転職もしやすくなる可能性もあるでしょう。また、学校事務のなかでも「経理の知識を深めたい」と思ったら、働きながら簿記の資格取得に挑戦するなど、工夫次第でスキルアップを目指せるのがやりがいの一つといえます。

残業が少なくプライベートと仕事を両立しやすい

学校事務は一般企業の事務職同様に残業時間が比較的少ないのが特徴。趣味や家庭、子育てと仕事を両立しやすいので、資格取得のための勉強や適度なリフレッシュに時間を使うことも可能です。

コミュニケーションスキルやパソコンスキルが身につく

学校事務を経験すると、コミュニケーションスキルやパソコンスキルといった、どのような職種でも必要とされるスキルが身につきます。そのため、一般企業への転職もしやすいうえ、営業職のような異職種へのキャリアチェンジも可能になるでしょう。
転職市場で価値が高いとされるスキルは「自分の市場価値はどのくらい?転職時に求められるスキル」のコラムでご紹介していますので、参考にしてください。

学校事務の大変さ

学校事務は生徒や保護者の役に立てるのがやりがいになる一方、センシティブな相談への対応が大変に感じることもあります。

・事務職員が一人の場合、マルチに業務をこなす必要がある
・クレームやトラブル発生時は、事務職員が調整役になる場合がある
・いじめや退学などのセンシティブな相談に対応する場合がある
・単調な作業が多く、頑張りが成果に現れにくい

学校事務の職員は「いじめにあっている」「学費が払えない」などの相談を受けることもあります。相談内容に合わせて的確な対応をすることに、難しさを感じる人も。また、学校事務は学生や先生のサポートといった裏方的な業務が中心となるため、「目立った成果を出したい」という方は、成果を実感しにくい場合もあるでしょう。

「学校事務は楽すぎ」は誤解で苦労する場合もある

学校事務は営業のように成果が求められるわけではなく、残業も少なめというイメージから「楽そう」と思われがちですが、それは誤解といえるでしょう。
少子化の影響で生徒の人数が減り、経営が厳しい学校では学校事務の採用人数も減らす傾向に。そのため、一人で多くの仕事をこなさなければならなかったり、給料が上がりにくかったりするなどの大変さもあるようです。

公立学校では定期的な異動が辛いと感じる人もいる

公立の学校では定期的な異動があり、小学校から中学校へと職場が変わることもあります。自治体によっては、小学校から高校へ異動したり、教育委員会へ配置されたりすることも。「児童との関わりがやりがい」「生徒の卒業を見届けたい」という人にとって、異動は辛いと感じる場合があるでしょう。

学校事務に向いてる人の5つの特徴

学校事務の仕事に向いている人の特徴は、「人と接するのが好き」「教育に興味がある」などです。以下に詳しくご紹介するので、これから学校事務の求人へ応募しようと考えている方は、ぜひチェックしてみましょう。

1.人と接するのが好きな人

学校事務は、人と話すのが好き、子どもと触れ合うのが好き、人の成長を見守りたいという方に向いています。前述のとおり、学校事務は学生や保護者とのやり取りのほか、教職員との打ち合わせや来客対応などもあり、人と接する機会が多い仕事です。義務教育機関では、地域住民との関わりを大切にしている場合も。そのため、人と積極的に関わるのが好きな人に向いています。

2.人の立場に立って物事を考えられる人

周囲との調和を図れて、相手の立場に立って物事を考えられる方は、学校事務の職員に向いているといえるでしょう。学校事務は縁の下の力持ちとして、人を支えるのが仕事。そのため、人の話をよく聞き、ニーズを捉える力が必要です。

3.正確かつ丁寧に仕事を進められる人

学校事務は書類作成や資料整理といった事務作業も多いため、正確かつ丁寧に業務をこなせる人が重宝されるでしょう。学校事務には留学生のビザ申請といった複雑な書類を扱う仕事もあります。また、教職員のスケジュール管理や経理などは、正確性が求められる仕事です。

4.教育に興味がある人

学校事務の職場は教育機関です。ときには進路相談を受けたり、業務のなかで専門用語が使われたりすることもあります。そのため、学生の成長や教育に関心・興味のある人の方が、周囲と協力しやすく、やりがいをもって仕事に取り組めるでしょう。

5.事務スキルを磨きたい人

前述のとおり、学校事務の仕事では事務職のスキルが幅広く身につけられます。そのため、「これから事務職のスペシャリストを目指したい」という人に向いているでしょう。学校事務のなかでも幅広い業務を経験したいなら、中規模な組織の教育機関がおすすめ。総務・経理・人事・広報といった複数の業務に携われるため、オールマイティーなスキルを習得できます。より専門性を磨きたい場合は、部署ごとに仕事が細分化された大学の学校事務がおすすめです。
事務員ってどんな仕事?事務職のメリット・デメリットを解説」のコラムでも、事務職に向いてる人のタイプをご紹介しているので、ご覧ください。

学校事務員になるにはどんなスキルが求められる?

学校事務の仕事に求められるスキルは、「コミュニケーション能力」や「スケジュール管理能力」など。学校事務の仕事では、学歴や経験よりもスキルが重視される傾向があります。学校事務の仕事には、どのようなスキルが求められるのか、以下で確認してみましょう。

1.コミュニケーション能力

学校事務では、コミュニケーション能力が重要です。学校事務の職員は、生徒や保護者、市役所の職員など、さまざまな人と関わります。オープンキャンパスや学校案内では、窓口の対応が学校のイメージに繋がることも。ときには、苦手な人と関わらなければならないこともあるでしょう。しかし、窓口業務を円滑に進めるためにも、人と上手に付き合う能力が必要です。

2.パソコンスキル

学校事務は、書類作成や経理処理、労務管理などをパソコンで行うため、基本的な操作は理解していた方が良いでしょう。パソコンスキルや一般事務の経験があると、選考で優遇される可能性も。どの程度の能力が必要かは職場によりますが、MOS検定(Word、Excel、PowerPointのスキルを証明する資格)を取得していると、一定のパソコンスキルが身についていることを証明できます。事務職に有利な資格は「大学中退後に事務職の正社員を目指す!向いている人や就職成功のコツを解説」でも紹介しているので、あわせてご覧ください。

3.スケジュール管理能力

学校事務の仕事を滞りなく進めるには、スケジュールを立て、計画・調整しながら業務を進める力が必要です。中小規模な組織の学校では、一人で経理や総務、人事などを兼任する場合があるため、無計画に進めると業務に支障がでる恐れがあります。教職員に提出してもらう書類が多いので、提出期限に合わせてリマインドするようにして、自分以外のスケジュールも把握し、管理できるとなお良いでしょう。

4.傾聴力

学校事務の仕事は、奨学金や就職活動の相談など学生の話を聞く機会が多いので、傾聴力が求められます。相手の話を聞き、親身になって相談に乗ることが大事です。相談に耳を傾けながら、学生一人ひとりに合ったアドバイスができる人は、学校事務の現場で活躍できるでしょう。

5.事務処理能力

学校事務の仕事は、事務処理をスピーディにこなす必要があります。履修届や奨学金の手続きなどの締め切り前には、学生が窓口に殺到することも。一人で対応しなければならない場面でも、ミスすることなく、スピード感を持って業務をこなすことが求められるでしょう。

学校事務の志望動機を書くときの3つのステップ

ここでは、学校事務の志望動機を書くときのステップをご紹介します。以下で詳しく解説しているので、学校事務の志望動機で悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。

1.教育業界を志望する理由を書く

学校事務の志望動機では「なぜ、教育業界を選んだのか」を明確にするのが重要です。事務職はどのような業界にもあるため、「事務の仕事がしたい」という理由だけでは不十分でしょう。たとえば、「教育が変われば社会も変わると考えたため」「自分自身が教育によって成長できたと実感しているから」などのように、教育に特化した理由が必要です。

異業界から転職する場合は具体的なエピソードが大事

異業界から転職する場合は、より具体的な理由が求められます。採用担当者は志望動機をとおして「本当に教育業界で働きたいのか」を確認したいからです。
異業界からの志望動機は、自分の体験に基づいたエピソードが良いでしょう。たとえば、「コンサルティング会社で営業をした経験から、子どものころの教育が社会人になっても大きな影響を及ぼしていることを実感したため」といった志望動機が考えられます。

2.応募先の学校を志望する理由を書く

学校事務には、高校や大学、専門学校など、さまざまな就職先があります。そのなかでも、応募先の学校を選んだ理由を明確にしましょう。
応募先の学校について詳しく調べるには、学校のWebサイトや校長先生のインタビュー記事などを見るのがおすすめ。学校の教育方針や理念などが確認できます。

3.学校事務という職種を志望する理由を書く

学校事務という職種を志望する理由は、活かせる能力とあわせて説明するのがおすすめです。
たとえば、「販売職のアルバイトで培ったコミュニケーション能力を活かし、自分と同じように教育によって成長実感が得られる子どもを増やしたい」のような内容で考えられます。

志望動機はなぜ聞くの?会社側の意図と書き方を知ろう」のコラムでは、志望動機のNG例をご紹介していますので、確認しておくと安心です。

学校事務の求人に応募するときのポイント

学校事務の仕事は未経験・無資格でもチャレンジできるうえ、雇用形態にこだわらなければ求人数も多いので、まずは経験してみるのがおすすめです。この項では、学校事務の仕事に挑戦するときのポイントをまとめました。

未経験・無資格でもチャレンジしてみる

学校事務の仕事に必須となる資格はありません。学校事務の求人の多くが経験不問で応募できるといわれています。そのため、事務職経験がない人でもチャレンジしてみるのがおすすめ。特に、派遣やアルバイトなら経験不問・未経験歓迎の求人が多いです。

未経験から事務職を目指して大丈夫?業務内容と求められるスキルをチェック」のコラムでは、未経験から事務職を目指す人に向けて、持っておくべきスキルや評価されやすい資格についてご紹介。未経験から事務職への就職・転職を検討している人は、ぜひご覧ください。

選考で有利になる資格もある

学校事務員になるために専門スキルは必須ではありませんが、簿記やTOEICなどの資格があると選考で有利になる場合もあるようです。
外国人講師や留学生が多い大学の求人では、語学力を応募条件にしていることも。また、経験不足を不安に感じる方は、一定のパソコンスキルを証明する「MOS検定(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」や、ビジネスマナーを証明する「秘書検定」などを取得しておくと良いでしょう。
事務職経験者を歓迎する求人に対し、資格によって経験不足を補うのは良い方法の一つです。

ほかにも、事務職で歓迎される資格は「高卒で事務職に就くには?種類ごとの仕事内容やおすすめの資格を紹介」のコラムでご紹介しています。学校事務でも活かせる資格をご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

雇用形態に関わらず経験してみる

学校事務は事務職の中でも人気が高い職種です。特に大学の学校事務は正社員の求人に応募者が集中する傾向があり、採用ハードルが高いと感じる方もいるでしょう。
このような場合は、契約社員やアルバイトなど、正社員以外の雇用形態まで応募範囲を広げてみるのも一つの手。経験を積んだのち正社員登用という道もあるので、まずは学校事務の業務を経験してみるのが良いでしょう。
また、一般事務の経験者が学校事務へ転職するパターンもあります。事務職の経験がある分、学校事務へ転職したときも業務をスムーズに行えるため、即戦力として採用される可能性も高いでしょう。

「学校事務の求人の探し方が分からない」「志望動機を書くのが難しい」という方は、就職エージェントのハタラクティブへご相談ください。
ハタラクティブは、20代のフリーターや第二新卒、既卒に特化した就職エージェント。未経験歓迎・経験不問の求人もご紹介しており、初めて正社員へ挑戦する人をサポートした実績が豊富です。カウンセリングでは、プロのアドバイザーが一人ひとりの希望を丁寧にお聞きするので、「自分に仕事が向いてるのか不安…」といったお悩みも解決できます。
自己分析や書類作成、面接対策のサポートも実施。サービスはすべて無料ですので、一人での就職活動に不安を感じている方は、ぜひお気軽にご登録ください。

学校事務に関するお悩みを解消するQ&A

学校事務の仕事に就くにはどうしたら良いのかとお悩みの方も多いでしょう。ここでは、学校事務に関する疑問をQ&A方式で解消します。

学校事務で管理職になれますか?

学校事務にも管理職はいます。勤続年数や昇進試験によって、部長や事務局長などの役職に就くことも可能です。そのほか、経理や人事のスペシャリストとして一般企業に転職する人もいるでしょう。キャリアプランは就職の選考でも重要なポイントになるので、「面接でキャリアプランを質問されたら?事務や営業職の回答例!」を参考にして考えておくと良いでしょう。

国立大学の事務職員になるには?

国立大学法人等職員採用試験を受験します。一次試験は北海道、東北、関東甲信越、東海・北陸、近畿、中国・四国、九州の各地区で行われ、合格した人のみが二次試験に進む流れです。国立大学は人気が高く、採用ハードルは高いでしょう。「大学職員の採用倍率は高い!?傾向や国立と私立の違いを解説」で解説していますので、ご覧ください。

学校事務に部署異動はありますか?

部署異動のある学校は多いようです。よほど小規模な組織の学校でない限り、数年に一度は部署異動があるでしょう。また、複数のキャンパスを持つ大学では、転勤もあり得ます。「部署異動する理由とは?希望したい場合や拒否できるかどうかを解説」で触れている民間企業の部署異動についての解説は、学校事務にも通ずる内容なので、参考にしてください。

学校事務の仕事内容は楽すぎるって本当?

結論、学校事務の仕事には大変なものもあります。たとえば、小さな学校の学校事務は事務員の数も限られているため、一人で複数の仕事をこなさければいけません。また、公立学校の場合は定期的な異動があるので、職場の環境が変わることをストレスに感じる人もいるでしょう。学校事務の仕事は決して楽すぎることはないことを念頭に置いておきましょう。

事務職の経験がなくてもなれますか?

経験不問・未経験歓迎の求人が多い派遣やアルバイトなら就職しやすいでしょう。大学事務ではコミュニケーション能力は歓迎されるスキルの一つ。異職種からの転職でも、そのようなスキルをアピールできれば採用される可能性はあります。「就職したい!ニートから正社員の事務職になれる求人はある?」のコラムで紹介している、未経験から事務職を目指す方法を参考にしてください。また、「未経験から事務職に転職するには?仕事内容や必要なスキルなどを解説!」でも未経験から事務職への転職について紹介しています。20代を対象にした就職エージェントのハタラクティブでは、未経験の方が面接でアピールする方法も一緒に考えていきますので、ぜひご相談ください。

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