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教育業界の仕事
更新日
教育業界の仕事とは
教育業界とは、学校教育機関や学習塾、カルチャースクールなど学びを提供している業界です。幼稚園や小学校、中学校などの教育機関をはじめ、社会人が利用できる資格・語学習得スクールや、企業の社員研修を担う企業なども教育業界に含まれます。
教育業界は大きく2つに分けられており、幼稚園から大学生までを対象とした「若年層向けの教育業界」と、企業研修や語学スクールなどに通う大人を対象とした「社会人向けの教育業界」です。
若年層向けの教育業界は、子どもの数は減少傾向にあるものの、そのぶん教育の質を高めるためのサービスや、習い事などの需要が高まっています。
社会人向けの教育業界では、キャリアアップや独立のために社内研修や資格取得、語学スクールなどに通う人もいます。教育業界と聞くと、若年層だけを対象にしているように感じる場合もあるかもしれませんが、幅広い世代に需要のある業界といえるでしょう。
代表的な仕事
教育業界の代表的な仕事には、以下のようなものがあります。
教育業界の代表的な仕事
- 塾講師
- 予備校講師
- 英会話教室や語学、資格スクールなど
塾講師
塾講師は小中学生、および高校生など学生に学習指導を行う仕事です。学校の授業の補習や受験、内申対策を目的として塾に通う場合が多いでしょう。国語や数学、英語といった主要な教科だけでなく、理科や社会なども学べるさまざま塾があります。また、全国展開している大規模な塾から、個別で対応する小規模な塾もあるのが特徴です。
予備校講師
予備校講師は一般的に、高校生や浪人生などを対象にした、大学受験対策のための講義を行う仕事として知られています。大学受験以外にも、公務員試験や司法試験、医師国家試験などの資格試験や特定の職種の採用試験、音楽学校や美術大学の受験などに特化した予備校も存在。予備校講師は日々の授業のほか、試験問題の作成や生徒・保護者への対応、校舎運営なども行います。
英会話教室や語学、資格スクールなど
グローバル化が進む昨今では、英会話教室や語学学校の需要の高まりに伴い、社会人向けの市場も活発になっているようです。英語だけでなく、韓国語や中国語などさまざまな言語を学べる語学教室も需要が増えており、これからさらに社会人向けの語学教室が拡大していくでしょう。
資格スクールは資格取得を目指す社会人を対象にしており、「公務員」「公認会計士」「介護士」など、専門的な知識を身につけたい人向けの教育機関です。働きながらスクールに通うことを想定しているため、オフィス街や駅の近くなど、通いやすい場所に教室をかまえている場合が多いでしょう。
教育業界に関連する業界
教育業界は、実際に現場で使用する教材や機器などに関する業界との関連性が高いようです。ここでは、代表的な関連業界について解説します。
教育業界に関連する業界
- IT業界
- 出版業界
- 文具業界
IT業界
昨今の教育業界では、タブレットを用いたeラーニングの普及が急速に発展していることから、IT業界との関連性が高いといえるでしょう。eラーニングは、自分の都合や進捗に合わせて勉強ができるため、学生のみならず、社会人からの支持も得ているようです。また、企業の研修でeラーニングを導入しているところもあります。
ITについての詳しい解説については、「ITとは?簡単に解説!関連用語15選や仕事の種類、未経験から目指す方法」のコラムをご確認ください。
出版業界
授業で使用する教科書やテキスト、学習ドリルなどの教材は、教育業界にとって欠かせません。近年は教育のIT化により、従来の紙媒体よりもスマートフォンやタブレットで利用できる電子媒体の需要が高まってきています。
文具業界
筆記用具やノートなどを扱う文具業界も、教育に大きく関連している業界の一つです。ペーパーレス化の波により需要は以前より減少傾向にあるものの、これまでの「書いて覚える」学習方法は現代でも支持されています。
教育業界に必要な資格やスキル
教育業界は、基本的に特別な資格やスキルはいりません。しかし、特定の職種に就く場合は免許を取得する必要があります。ここでは、教育業界に関する資格やスキルについてまとめました。
教育業界に必要な資格やスキル
- 教員免許
- 特別支援学校教諭
- 職業訓練指導員
- 司書教諭
- キャリアコンサルタント
教員免許
教育業界のなかでも、学校教員として働くためには教員免許が必要です。小学校なら全科目、中学校以上なら各教科ごとに教員免許を取得する必要があります。
教職課程の大学を卒業し、教員免許試験を受けるのが一般的です。採用方法は公立学校と私立学校で異なるため、募集要項を十分確認しましょう。
教員免許については、「教員免許の正式名称を解説!小学校や中高までの一覧と履歴書への書き方」のコラムで詳しく解説しています。
特別支援学校教諭
身体が不自由な子どもや、知的障がいがある子どもを支援する特別支援学校、または特別支援学級などで働くためには、特別支援学校教諭の免許が必要です。障がいのある生徒一人ひとりに合わせた適切なサポートをするために、専門的な知識や支援が求められます。
文部科学省の「令和5年度公立学校教員採用選考試験の実施状況(第1~9表)」によると、特別支援学校の教員採用試験の倍率は2.4倍で、ほかの学校教員に比べると採用者数は多いようです。しかし、採用数自体あまり多くないことから倍率が高くなる可能性があるため、採用試験を受ける際には希望自治体の情報をよく確認しておきましょう。
参照元
文部科学省
令和5年度(令和4年度実施)公立学校教員採用選考試験の実施状況について
職業訓練指導員(テクノインストラクター)
職業訓練指導員(テクノインストラクター)とは、在職者や求職者などを対象に、就職やスキルアップに必要な支援を行う指導員を指します。職業訓練指導員になるためには、教員と同じく免許を取得する必要があり、「一種」「二種」「三種」の免許職種があるのが特徴です。
免許取得のためには、職業能力開発総合大学校の指導員養成課程を卒業したり、実務経験を積んだのち職業訓練指導員試験に合格したりするなど、いくつかのルートが存在します。その後、各都道府県に職業訓練指導員免許の交付を申請し、免許を取得するというのが主な流れです。
参照元
厚生労働省
職業訓練指導員になるには
司書教諭
司書教諭は学校の図書館で専門的職務を担う教諭として採用されます。学校図書館の資料の選択や収集、子どもたちに読書活動の指導を行うなど、学校図書館の運営・活用の全般を担うのが主な業務です。
司書教諭の資格は、小・中・高等学校、特別支援学校の教員免許を取得するとともに、決められた機関で「司書教諭講習」を受講することにより取得できます。
キャリアコンサルタント
教育業界で活躍するキャリアコンサルタントは、社会的・職業的自立に向けた能力や態度を育成する「キャリア教育」を行うのが主な仕事です。教育業界においても注目度が高まっているため、今後さらに活躍の場の拡大が見込まれるでしょう。
キャリアコンサルタントになるには、厚生労働省が認定した養成講習を修了したり、3年以上の実務経験を積んだりといずれかの方法で国家試験の受験資格を得たのち、資格試験に合格する必要があります。
教育業界の具体的な職種
ここでは、教育業界に関わる主な職種についてご紹介。自分に向いている仕事があるか、イメージしながらご覧ください。
教育業界の具体的な職種
- 塾講師
- 予備校講師
- サポートスタッフ
- 幼稚園教諭・保育士
- 教師(小学校、中学校、高等学校)
- 大学教授
塾講師
塾講師の主な仕事内容は、小学生から高校生までを対象とし、受験で合格を目指している生徒に受験対策としての学習指導を行うことです。ほかにも、学校の授業の補助的な役割として予習・復習を行い、定期テスト対策を実施。学校外で追加学習をすることで、成績の向上を目指します。
塾には「個別指導」と「集団指導」があり、方針を定めてどちらかを専門に行う企業がほとんどです。さらに、正社員として勤務した場合は、授業以外にも保護者の対応や生徒を集めるビラ配り、ポスティング、説明会の運営、事務作業など、業務は多岐にわたります。
予備校講師
予備校講師は、受験生や浪人生に対し授業を行い大学合格へ導くのが主な業務。授業を行う以外にも、大学受験までのスケジュールや授業計画を細かく立てたり、生徒のメンタルケアをしたりするのも重要な仕事の一つです。
一般的に授業形態の多くが集団での一斉授業ですが、最近では個別指導や、インターネットによる遠隔授業、講師が生徒の顔を見ることなく映像を配信する映像授業など、授業スタイルの多様化が進んでいます。
サポートスタッフ
サポートスタッフとは、センター試験など対象の試験を分析することで、授業に使う教材の編集・制作を行うポジションです。近年では、eラーニングの制作会社に教材制作を依頼しているところも。また、営業や広報、マーケティング、イベントの運営などを行う場合もあります。
幼稚園教諭・保育士
幼稚園教諭や保育士は、指導要領に沿った遊びや指導、健康管理などが主な仕事です。また、子どもたちの指導以外にも、連絡帳の記入や行事の計画、保護者への対応など多様な業務を行います。
幼稚園教諭や保育士は、子どもたちを見守りながらさまざまな業務を行うため、細やかな気配りと高い専門性が求められる職種といえるでしょう。
教師(小学校、中学校、高等学校)
教師は主に授業や生活指導などを行います。小学校・中学校・高等学校と、生徒の年齢ごとに指導内容が異なるのが特徴です。
授業以外にも授業計画の作成やテスト・プリントの準備、保護者対応などさまざまな業務があります。言葉遣いや挨拶といった生活面、周囲との関わり方や思いやる心などの道徳面を指導するのも教師の仕事です。1人あたりの業務量が多かったり、部活動などで休日出勤しなければならなかったりと、働き方の改善が注目されています。
大学教授
大学教授の主な業務は、学生への講義や研究活動です。自身の専攻を活かし研究テーマを決め、国や大学からの援助を得て研究を行い、論文にまとめて研究結果を発表します。
教育面では、担当する専攻科目の授業計画などを作成し講義を行うほか、担当しているゼミ生の卒業論文や修士論文などの指導をするのが主な仕事です。
教育業界の現状と課題
教育業界は、少子化による影響から事業規模が縮小傾向にあるものの、デジタル化を起用することで幅広い展開ができる可能性があるでしょう。
教育業界の市場規模
教育業界の市場規模は、2023年6月に更新された総務省統計局の「我が国の事業所・企業の経済活動の状況~ 令和3年経済センサス‐活動調査の結果から ~」によると、「教育、学習支援事業」は約17兆円の売上高を記録しています。
また、売上高に対する純付加価値額の割合(純付加価値率)を見ると、教育・学習支援事業が最も高く46.1%となっているのが実情です。
参照元
総務省統計局
統計Today 一覧
教育業界の現状
昨今の教育業界は、IT化の進行に伴いタブレット端末を使用したり、オンライン授業を取り入れたりする学校や塾が多くあります。授業でプログラミングを行う学校もあることから、塾や専門のスクールも増えているようです。
文部科学省の「『教育の情報化に関する手引』について」のなかで「情報活用能力の育成」や「プログラミング教育の促進」を提唱していることから、教育業界においてその育成を図ることとなりました。公立の小中学校では、タブレット端末を導入した授業を行っており、教育の情報化がますます拡大するでしょう。
参照元
文部科学省
「教育の情報化に関する手引」について
塾や予備校、習い事、企業研修などもオンライン化
塾や予備校、英会話といった習い事、企業研修などでも、タブレット端末を使用したオンライン化が拡大。低価格のオンライン授業サービスを提供する企業も少なくないため、対面授業をメインとする企業の脅威となりつつあります。
オンライン化には「場所を選ばずに学べる」「録画した講義を繰り返し見られる」などのメリットがある一方、「機材や環境の整備が必要」「コミュニケーションが取りにくい」といったデメリットも。教育の情報化がますます広がる将来に向けて、対面授業とオンライン授業双方の良さを上手く活用する工夫が必要といえるでしょう。
教育業界の課題
教育業界の今後の課題としては、さらなるデジタル化への移行や、英語教育の拡大などが考えられます。社会のグローバル化により、小学校での英語教育の必修化や進学・就職の際に英語力が求められることが多くなり、英会話教室や学習塾の英語科目へのニーズが高まっているようです。
また、情報化社会の波に乗り、教育もIT化。タブレット端末の導入や、eラーニングのような映像授業なども普及しつつあることから、今後も積極的なデジタル化への移行が求められるでしょう。
教育業界の将来性
教育内容の新たな領域やIT化など、教育業界は市場規模の広がりを見せています。ここでは、教育業界の将来性についてまとめました。
教育業界の今後の動向
日本は少子化が進んでいる影響から、教師が増えても生徒は減少するという傾向が懸念されます。また、オンラインによる学習サービスや勉強アプリなどの増加によって、IT化への進出が大きなポイントになるでしょう。
教育内容については、プログラミング教育や英語教育などの新たな分野が加わり、大きな変化をもたらしています。なかには、小学生から始まるものもあるため、業界全体の展開も期待されているといえるでしょう。以下で、新たな教育内容について詳しく解説します。
プログラミング教育と語学教育の導入
小学校では2020年度から、中学校と高校ではそれぞれ2021年度と2022年度から、コンピュータにおけるシステム開発を学ぶプログラミング教育の必修化がスタート。プログラミング教育ではシステム開発を学ぶほかに、目標達成に向けて最適な方法を論理的に考える「プログラミング的思考」を育てることも目的とされています。
また、2020年度には小学校中学年から英語教育が必修に。3・4年生では「聞く」「話す」を中心とした外国語活動、5・6年生では「書く」「読む」がプラスされ、正式な教科として英語の授業が行われます。早い段階から外国語に触れることで、多様性を養いグローバルに活躍できる人材を育てることが主目的です。
教育現場でのプログラミングと英語の必修化に伴い、塾や習い事でプログラミングコースや英会話教室を設置する企業が増えたことから、より専門的に学べる機会の増加やさらなる市場拡大が予想されるでしょう。
参照元
文部科学省
小学校、中学校、高等学校
STEAM教育の推進
「STEAM」とは、「Science(科学)」「Technology(技術)」「Engineering(工学)」「Art(芸術、リベラルアーツ)」「Mathematics(数学)」のそれぞれから頭文字を取った言葉で、5つの分野を横断し統合的に学ぶ、アメリカ発祥の教育概念。AIやIoTなどの技術革新がますます進展するIT社会に向けて、文系や理系といった枠にとらわれず「STEAM」の5つの学習を基盤としながら、課題や解決策への探求心と新たな価値の創造力を身につけるのが目的です。
国内でも、学生の理科・数学・情報といった複数分野を競う大会が開催されたり、兵庫県が立ち上げた「STEAM教育実践モデル校事業」が行われたりと、積極的なSTEAM教育の推進が行われています。
参照元
文部科学省
STEAM教育等の各教科等横断的な学習の推進
リカレント教育の浸透
リカレント教育とは、学校教育から一旦離れたあとも、それぞれの必要なタイミングで再び学び直し、仕事と学習を繰り返すこと。具体的には、自分の仕事に関する専門的な知識やスキルを学んだり、会社を辞めて語学留学したりするケースが挙げられます。
リカレント教育浸透の背景は、日本人の平均寿命の延伸とそれに伴う就労期間の延長から、長期的に働けるよう知識や技術の高レベル化が求められるようになったことが大きな理由です。働き方の多様化や、終身雇用制度の崩壊なども要因の一つ。大学や公的機関、企業の支援を含め、国も社会人の学び直しを推進する流れにあります。
参照元
文部科学省
学び直しについて
教育業界のメリット・デメリット
教育業界はやりがいを感じられる仕事が多いようです。しかし、時期によっては連続勤務が必要だったり休みが取りにくかったりと、比較的忙しい業界でもあります。
教育業界の魅力とやりがい
教育業界は、勉強を頑張る人たちを支える仕事のため、大きなやりがいを感じられます。現場では、子どもたちや生徒から直接感謝の言葉をもらえるので、働くモチベーションを保てるところも魅力です。「子どもが好き」「誰かの成長を手助けすることに喜びを感じる」という人に向いています。また、教育業界は異業種からの転職でも採用されやすいことから、比較的挑戦しやすいといえるでしょう。
仕事を頑張る方法が知りたい場合は、「仕事を頑張る方法を紹介!今すぐモチベーションアップするには?」のコラムも、あわせて参考にしてみてください。
教育業界の大変なところ
教育業界は、テスト対策や資料作成などに追われ休みが取りにくいことがあります。また、テスト期間や学校の行事、部活動などによっては勤務日数が増える場合も。塾講師や予備校講師は、常に「受験」を念頭に置きながら指導することになるため、プレッシャーから心身が疲弊してしまうことも少なくないようです。
ほかにも、専門性のある分野を扱っていることから、一般企業で働く際に求められるスキルや知識が得にくいことも懸念されます。
教育業界の志望動機
教育業界に向いているのは、コミュニケーション能力のある人や努力ができる人などです。ここでは、教育業界に向いている人や、それに伴う志望動機の例文を具体的に紹介します。教育業界を目指している人は、ぜひ参考にしてみてください。
教育業界に向いている人
教育業界には、以下のような人が向いています。
教育業界に向いている人
- コミュニケーション能力がある
- マーケティング能力がある
- 熱意があり、努力ができる
コミュニケーション能力がある
教育業界の仕事は、生徒はもちろん保護者や周りの講師など、多くの人と関わる業務です。生徒一人ひとりと向き合い、それぞれに合った方法で的確なアドバイスをしたり、日頃から生徒や保護者と信頼関係を築いたりするための、高いコミュニケーション能力が求められます。
コミュニケーション能力の高め方については、「コミュニケーション能力とは?スキルを鍛える具体的な方法をご紹介!」のコラムを参考にしてみてください。
マーケティング能力がある
塾や予備校などの講師は、その地域の学校や先生のテスト傾向、受験のトレンド、時事などに詳しい必要があります。適切な情報を収集・分析するためのマーケティング能力は、求められるスキルの一つといえるでしょう。
熱意があり、努力ができる
教育業界では、授業以外の時間も生徒からの質問に答えたり悩みを聞いたりと、「子どもたちに寄り添いたい」という熱意が強い人に向いています。また、生徒の年齢層を問わず、学習意欲が低かったり理解が追いつかなかったりする生徒に対して、根気強く教えられる粘り強さも重要です。
日々変化していく教育業界で新しい情報や教育方法を取り入れられるよう、自分自身の学習を怠らない努力する姿勢も必要な素養の一つといえます。
未経験者の志望動機
教育業界未経験者は、「学び」に関心をもったきっかけを伝えるのがポイントです。
「私は中学時代、勉強ができる方ではなく成績も良くありませんでした。しかし、高校受験の際にお世話になった塾の先生がとても親身になって教えてくださり、志望校にも合格することが出来ました。それ以来、勉強も苦にならなくなり、高校では友人に勉強を教えることも多く、段々と教育に携わる仕事がしたいと考えるようになりました。」
教育業界に興味をもったきっかけについて具体的なエピソードを添えることで、より意欲が伝わりやすくなります。
経験者の志望動機
教育業界経験者は、前職での経験や実績などをアピールすると良いでしょう。
「大学時代に塾講師のアルバイト経験があり、私の受け持った生徒の成績が上がったときはとても誇らしく、嬉しく感じました。これが教育業界に進もうと決意したきっかけです。卒業後は予備校の講師をしていたのですが、一斉授業が多く、もっと一人ひとりと向き合った教育がしたいと考え、個別指導で実績のある御社に応募いたしました。
前職での経験を活かし、より生徒に寄り添った教育で彼らの明るい未来に向けた手伝いがしたいと考えております。」
教育業界で成し遂げたい将来のビジョンを伝えられると、採用担当者も応募者が実際に働いている姿を想像しやすくなるでしょう。
教育業界に関するFAQ
ここでは、教育業界への就職に関するいろいろな疑問についてQ&A方式で解決していきます。
教員免許は複数ある?
教員免許は学校の対象年齢または教科ごとに分類されています。たとえば、中学校の教員免許をもっていたとしても小学校では働けません。教員免許を取得する際にも、自分の卒業過程や指導をする学校によって免許の種類が異なるので注意が必要です。
詳しくは「教員免許の種類とは?履歴書への書き方や活かせる就職先をご紹介!」を参考にしてみてください。
高卒から塾講師を目指せる?
高卒から塾講師に就くことは可能です。塾講師の求人のなかには「学歴不問」もあるので、経歴に自信がなくても安心。高卒で教員資格認定試験に合格するなどして免許を取得していると、採用率がアップします。学歴以外にも、コミュニケーションスキルは重要なアピールポイントになるでしょう。
「高卒で塾講師になれる?バイトから正社員を目指すことも可能」では、塾講師の目指し方や向いている人などを解説しているので、ぜひご覧ください。
指導力を向上させるためには?
要点をまとめた簡潔な話し方を意識しましょう。冗長的な内容は相手の集中力を途切れさせてしまいます。必要なポイントをおさえて、分かりやすく解説できるよう意識するのが重要です。話すスピードの調節や、内容によっては動きをつけるのも良いでしょう。
指導力を磨くためには、「上手な仕事の教え方とは?新人教育のポイントや注意するときのコツを紹介」のコラムも、あわせてチェックしてみてください。
教育業界の就職・転職先を探すには?
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
業界一覧
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