面接で聞かれる「あなたを動物に例えると」その質問の意図は?

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この記事のまとめ

  • 面接で「動物に例えると?」の質問は「なぜその動物を選んだのか」を見られている
  • 面接で「動物に例えると?」と聞かれたら自己PRの内容とズレないよう注意する
  • 面接で「自分を動物に例えると?」と聞かれたら偽りなく自分を表現できる動物を選ぼう

面接時に「あなたを動物に例えると?」と聞かれた経験のある方もいるでしょう。この質問に対する回答で大事なのは、選んだ動物ではなく選んだ理由です。このコラムでは、質問の意図や回答の例などをまとめています。よくある質問なので、面接前の準備にご活用ください。

「あなたを動物に例えると?」という質問の意図

この質問では、応募者の素の人柄だけではなく、「予期しない質問にも柔軟に応えられるか」「発想力やアドリブでの対応力があるか」という部分も見られているのです。

企業は「動物に例えると?」の回答から応募者の人柄を知りたい

面接で「自分を動物に例えると?」と聞くのは、応募者が自分をどう評価しているのかを知りたいため。どんな動物を選ぶかで、自分を客観的に見られているか、自分の性格や特性をどう捉えているかが分かります

未対策に対する「素」の対応も分かる

自己アピールや志望動機を事前に準備する求職者は多いですが、「自分を動物に例えると?」など変わった質問に対して対策をする人は少ないといわれています。面接のなかで急に変わった質問をされたときの応募者の「素」の姿や発言、対応力などを確認する目的もあるでしょう。

動物の知識は必要ない?

面接で「自分を動物に例えると?」と聞かれたときの回答を考えるときに、動物に対する深い知識が必要と認識している方もいるでしょう。しかし、前述したとおりこの質問は動物に対する知識を確認するために聞かれているのではありません。たとえ事実と異なっていても、一般的なイメージや知識で回答して問題ないといえます。

自分を動物に例えるときに考えるポイント

自分を例える動物を考えるポイントは自己分析。自分の強みやアピールポイントを結び付けられる動物を挙げると、面接官の意図を汲んだ答えとなるでしょう。
「顔が似ているから」「好きな生き物だから」などの単純な回答は、質問の意図を理解できていないと判断されてしまうため避けます。また、自己PRや長所・短所などで語った内容と矛盾しないものを選ぶのも大切です。

自己分析をして長所や似ている動物を探す

自分を例える動物を考えるときは自己分析を行いましょう。自己分析を行うことで自分の長所や短所、仕事に対する姿勢や価値観を明らかにできます。自己分析の詳しい実施方法や目的については、「自己分析とは?就活や転職活動での必要性を解説!方法やメリットもご紹介」のコラムでご確認いただけます。
自己分析の結果から、自分がどんなキャラクターなのか、どの性格がアピールになるのかが分かり、例える動物を探しやすくなるでしょう。
企業はあくまでも、「自分を動物に例えると?」という質問から、応募者がどんな人物で自分をどれだけ理解しているのかを確認します。マイナーな動物や一般的にイメージが湧きにくい動物を挙げてしまうと、質問の意図を理解していないと捉えられる可能性があるので注意しましょう。

面接で「自分を動物に例えると?」と聞かれたときの回答方法

面接で「自分を動物に例えると?」と聞かれたら、まずは結論を述べましょう。自分を例えると該当する動物を伝えてから、なぜその動物を選んだのかを伝えます。選んだ理由や具体的なエピソードがあれば説明し、「性格や特性を仕事でどう活かすか」というまとめにつなげるのがベスト。
冒頭でも説明したように、企業はこの質問から「なんの動物に例えたのか」を知りたい訳ではありません。質問の意図をしっかり把握し、自己アピールにつながる回答を心がけましょう。

面接で動物に例えるとを聞かれたときにNGな回答例

面接で「自分を動物に例えると?」と聞かれたときに、過大評価と印象を持たれるような回答は避けるべき。また、分かりにくい例えや動物の説明になっていないかも確認しておきましょう。

自分の性格を評価しすぎている

自分の性格やアピールポイントを必要以上に美化・評価していると判断される回答は避けたほうが安心。「自分を動物に例えると?」という質問は、自分を客観視できているかが回答ポイントになります。「誰からも好かれるから◯◯」「周囲から能力が抜きん出ているから△△」といった回答では、客観性に欠ける印象を抱かれやすくなるでしょう。自己分析だけでなく、周りにも意見を聞いて、客観的なイメージや考えを取り入れてみてください。

分かりにくい回答

例に挙げた動物がマイナー過ぎて面接官がイメージできない、回答の順序が経っておらず伝わりにくいといった回答も避けましょう。前述したように、「自分を動物に例えると?」という質問は突然聞かれることが多いため、焦ってしまうと伝わりにくい回答になってしまいます。あらかじめ質問を予測し、回答する動物やその理由、順序立った回答の流れを確認しておきましょう。

動物そのものの説明になっている

回答の内容が「△△という動物は✕✕に生息していて、生態は~~。特性として~~」など、動物そのものの説明になっているのは望ましくありません。
また、「足が速いから馬」「警戒心が強いから猫」のように、動物の特性だけをピックアップして回答するのも避けましょう。「自分を動物に例えると?」という質問は、応募者の人柄を把握する目的で聞かれます。論理的思考力に欠けると評価される可能性もあるので、質問の意図を改めて確認してみてください。

蟻からゾウまで紹介!タイプ別の動物例

「自分を動物に例えると」という質問で大切なのは、答えの動物ではなくその動物を選んだ理由。
この項目では、「コツコツ」「社交性」「スキル」それぞれの観点から、代表的な動物とその強みをまとめました。
自分の性格や希望する業界、職種に合ったものを選んでみましょう。

コツコツタイプ

自分の特性は粘り強さやコツコツと続けるマメさだ…と考えている、希望する業種で求められるのはそういった能力だ…。そんな人は以下のような生き物から選ぶと良いでしょう。

亀…スピードは遅いが確実に課題をクリアしていける
蟻…計画を立てながら真面目に働く
カバ…のんびりしているように見えていざというときには力を発揮する

社交性タイプ

協調性がある、周囲とのチームワークを大切にしながら働きたい…そんな考え方の方は、社交性タイプの生き物に当てはまるのではないでしょうか。どんな職場でもコミュニケーション能力は重視されるため、用いやすい動物です。

犬…社交性がありチームワークや組織の中で力を発揮できる
イルカ…周囲とコミュニケーションをとり、連携しながら動くことができる
カメレオン…さまざまな状況に柔軟に対応することができる

スキルをアピールタイプ

自分には「コレ!」という強みがある人は、それをアピールできる動物を選びましょう。自分にぴったりの動物を選べば、強みをよりアピールすることができます。

チーター…瞬発力があり素早く行動できる
猫…状況を冷静に観察する能力がある
チンパンジー…新しいアイデアを発想するのが得意
象…どんなときもどっしりと構えていて落ち着きがある

いかがでしたか?この他にもたくさん動物はいますが、他の人と被らないようにと無理にマイナーな動物を選ぶ必要はありません。
大切なのは理由です。「なぜ自分がその動物を選んだのか」を自信を持って伝えましょう。

あなたを動物に例えると?と聞かれたときの動物別の回答例

ここでは、「自分を動物に例えると?」と聞かれたときの面接での回答例文を紹介します。前項で挙げたタイプ別の動物例と併せて確認しておきましょう。

犬に対して、人懐っこく誰にでも愛される存在と捉える方は多いでしょう。また、「真面目」や「忠実」という側面も持っている存在。そのため、「初対面の人と打ち解けるのが得意」「何事にも手をぬかずにやり遂げる」という人におすすめです。

例文

自分を動物に例えると犬です。その理由は、私は人と関わることが大好きだからです。私は大学時代に、軽音部に所属しており、4年生では部長も務めました。人と関わることが好きである私は、コミュニケーションを積極的に取ることで、サークルに関わる全員が仲良く過ごすことができるような環境づくりを意識していました。御社に入社させていただいた際は、この経験や自分の持つ社交性を活かして、社内外を問わずに、さまざまな人と交流をして仕事をしやすい環境を作る原動力になりたいと考えております。

猫は「冷静」「マイペース」といった印象が持たれています。他者と群れずに単独行動をする特徴を持っているので、「周囲の意見に流されない」「客観的に物事を見て判断できる」「自分のペースで物事を進めるのが好き」などの人には当てはまる動物といえるでしょう。

例文

自分を動物に例えるならば、猫だと思います。猫は、物事を常に冷静かつ客観的に見ている印象があり、私と似ていると感じることができるからです。学生時代にSNSでフェイクニュースを拡散する、というのが流行ったことがありました。周囲の人はニュースの真意を確認することなく拡散していましたが、私は周りに流されずに信頼できる情報かどうかを必ず確認しました。また、たとえ本当のことでも安易な拡散は控えています。
このように、周りにいる多くの人が信じたり同一の意見を持っている事柄に対しても、自分のペースで冷静に判断することを意識しています。御社に入社することができましたら、起きている事象を冷静に捉えて考え、適切な対応を導き出して行動に移すということができるように努めたいと思っています。

ほかにもある!「○○に例えると」シリーズ

面接では事前に対策できないよう、変わった質問が行われています。
中でも、自己分析を別の角度から確認できる「○○に例えると」という質問は比較的ポピュラー。○○の部分には、野菜や家電、色など、様々なものが当てはまります。
こちらの質問も、面接官の意図は先程と同様。焦らず、自己分析の結果を当てはめて回答するようにしましょう。

家電

身近なところにある家電用品。自分を例えるのは難しいですが、家電の使いみちなどから自分の強みに近いものを探してみましょう。

空気清浄機:場の空気を読み、ぎすぎすした雰囲気を穏やかに変えることができる
掃除機:人が嫌がる仕事を率先して行う
冷蔵庫:人から吸収した知識を自分の中に集められる

自分を色に例える場合は、色のイメージだけではなく、特徴も含めて考えると良いでしょう。印象が伝わりやすいため、選びやすいお題かもしれません。

赤:情熱的で目標に向かって一心に進む
白:素直に人のアドバイスを吸収できる
紫:情熱的な赤と冷静な青の2つの面を持っている

食べ物

食材から料理名まで幅広い「食べ物」という括り。新卒の場合は調味料や素材など、色々な形に変わり、周りを引き立てられるようなものを選ぶのがおすすめです。

ねぎなどの薬味:他者を引き立てることができる
ジャガイモ:土の中で育つように、誰も見ていないところでも努力し成長する
なす:和洋中どんなものとでも合うように、他人に合わせる協調性がある

このような質問には色々なパターンがあるため、すべてを対策するのは難しいのが実情です。しかし、基本となるのは自己分析。自分のアピールポイントを知っておけば、いざという時にも対応できるのではないでしょうか。
面接では事前に対策できない部分も出てきますが、焦らず自分の意見を述べられるように練習しておきましょう。面接で予想外のことや珍しいことを聞かれた場合の企業側の意図などは、「面接で変わった質問をされても大丈夫!聞く意図と回答例を解説」のコラムで紹介しています。ぜひ参考にしてください。

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