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中卒が通える専門学校(高等専修学校)とは?メリットや学校選びのポイント
更新日
この記事のまとめ
- 中卒でも行ける専門学校がある
- 高等専修学校は、中卒者が社会に出る際に有利な実務面を重視した職業教育を実施
- 中卒から通える専門学校(高等専修学校)を卒業すると高卒資格が得られる
- 中卒の人は高卒資格を取得してから専門学校へ行く方法もある
- 中卒が対象の高等課程を設置した「高等専修学校」と高卒が対象の専門学校がある
「中卒だけど専門学校へ行けるの?」と悩んでいる人もいるでしょう。中卒でも行ける専門学校(高等専修学校)は全国に400校以上あります。当コラムでは、就職に直結した職業教育を行う高等専修学校について詳しく解説するほか、学校選びのポイントをご紹介。また、高卒資格を取得してから専門学校へ行く方法や就職率についても詳しく解説しています。
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中卒が通える専門学校(高等専修学校)とは
中卒が進学できる専門学校として「高等専修学校」というものがあります。高校卒業資格を取得していないと進学できないとされる一般的な「専門学校」とは異なるものの、高等専修学校も国から認められている正規の学校です。
8分野から学べる
高等専修学校は、多様な分野で活躍するスペシャリストを養成する教育機関です。中卒者が社会に出るにあたり、実務面を重視した職業教育を実施しています。
その分野は以下の8分野です。
1.工業
情報処理、コンピュータグラフィックス、自動車整備、土木・建築 電気・電子、放送技術、無線・通信など
2.農業
農業、園芸、畜産、造園、バイオテクノロジー、動物管理など
3..医療
看護、歯科衛生、歯科技工、臨床検査、診療放射線、理学療法、作業療法、言語聴覚療法、はり・きゅう・あんまマッサージ指圧、柔道整復など
4..衛生
栄養、調理師、製菓、製パン、理容、美容、エステなど
5.教育・社会福祉
保育、幼児教育、社会福祉、医療福祉、介護福祉、老人福祉、精神保健福祉など
6.商業実務
経理・簿記、旅行・観光・ホテル、会計、経営、医療秘書、流通ビジネス OA、ビジネス、福祉ビジネスなど
7.服飾・家政
ファッションデザイン、ファッションビジネス、アパレルマーチャンダイジング、和洋裁、編物・手芸、スタイリストなど
8.文化・教養
デザイン、インテリアデザイン、音楽、外国語、演劇・映画、写真、通訳・ガイド、公務員、社会、体育など
以上の各分野における専門知識と技能を身に付け、社会で活躍できる人材育成を行っています。
高等専修学校は、文部科学省の「学校教育法124条」で定められた学校です。
実務的なスキルの育成と教養の向上を図る目的でカリキュラムを作成。授業時数や施設、設備などの一定の基準を満たしている場合に、都道府県知事の認可を受けて設置されます。
3年通えば高校卒業と同じ扱いになる
文部科学大臣が指定する授業時数や履修科目などの条件を満たした場合、専修学校にある3年制の高等課程を卒業すれば高校卒業と同等の扱いになります。
大学入学資格付与の指定を受けている専修学校は、大学受験資格に関しても高等学校卒業者と同様です。
また、国家公務員受験資格や企業の求人への応募、初任給の設定においても高等学校卒業者の基準が適用されます。
そのほか、都道府県により異なるものの、通学定期券の学割や奨学金制度も利用可能です。
各校で特色を持っている
専修学校の多くは、それぞれの特色を持ち、不登校生や高校中退者の受け入れに積極的に取り組んでいます。
そのほか、目指す職種で活かせる資格取得を奨励。そのためのサポート体制も整えている学校も多数あります。
美容師・准看護師・調理師などの資格も取得できる
専修学校に通学することで、国家資格や就職に有利な資格の取得、資格取得のサポートを受けられます。主に、以下のような資格取得を目指せるでしょう。
・調理師(中卒で高等専修学校に入学・卒業することにより取得)
・准看護師(中卒で専修学校を2年修業し卒業と同時に受験資格を取得)
・理容師・美容師(現代社会・化学・保険など合計105時間の認定修了し専修学校を卒業と同時に受験資格を取得)
・文書デザイン検定、ホームページ作成検定(専修学校において受験のための教育を実施)
各認定学科で、資格取得試験の一部が免除される分野もあります。
専門学校との違い
高等専修学校は中卒の人が対象で、専門学校は高卒の人を対象としているのが違いです。高等課程を設けている専修学校は「高等専修学校」といいます。多くは、高等専修学校と専門学校を併設し、校名を「△△専門学校」としているのが一般的です。
年齢制限について
前述の通り、高等課程を設置する「高等専修学校」は、校名が「△△専門学校」でも15歳以上の中卒者も入学対象です。各分野の専門知識と技術習得のほかに、高卒者と同等の学力を補う授業(国語・数学など)も実施しています。
そのほか、専門課程の専門学校は18歳以上の高卒者が対象で、一般課程の専門学校は入学資格を問われません。
参照元
文部科学省
学校教育法124条
入学のハードルは高くない
高等専修学校への入学試験は、面接・作文・書類選考がメイン。学科試験がある場合は、基礎学力テストとして国語・数学・英語・社会のなかから2科目を選択することもあります。入学する際のハードルは高くない傾向です。
中卒の人が活躍しやすい職種の調理師については「調理士は中卒からでも目指せる|フリーター就職支援のハタラクティブ」で解説しているので、参考にしてみてください。
専門学校や高等専修学校の現状
この項では、専門学校と高等専修学校の数や就職率などの現状について、数字とデータを交えて紹介します。
学校数
平成28年度、全国の専修学校数は3,183校です。大学の777校、短期大学の341校に比べると多く設置されています。
学校数 | |
---|---|
専門学校(高卒者対象) | 2,817校 |
高等専修学校(中卒者対象) | 424校 |
一般課程(年齢制限無し) | 157校 |
合計 | 3,183校 |
学生数
平成28年度の専門学校の生徒数は、3,183校で656,649人。
そのうちの各課程別の生徒数は下の表の通りです。
生徒数 | |
---|---|
専門課程(高卒者対象) | 589,050人(89.7%) |
高等課程(中卒者対象) | 38,962人(5.9%) |
一般課程(年齢制限無し) | 28,637人(4.4%) |
合計 | 656,649人 |
就職率(専門学校)
実務に特化した職業教育を実施しているので、大学や短期大学に比べて就職率は高い傾向にあります。
就職率 | |
---|---|
専門学校 | 81.3% |
短期大学 | 79.2% |
大学 | 74.7% |
(平成28年度学校基本統計)
参照元
文部科学省
「数字で見る専修学校」
専門学校の就職事情に関しては、「専門学校卒だと就職に有利って本当?実態を解説」でも解説しているので、ぜひご一読ください。
中卒が高等専修学校に通うメリット・デメリット
高等専修学校への進学を考えるにあたって、メリットとデメリットについて解説します。
メリット
前述の通り、高等専修学校は中卒(15歳)以上を対象としています。通常の専門学校よりも早く入学ができるので、各分野の専門知識を早く習得することが可能です。
早く入学、就職をすることになり、一般的な専門学校卒業生よりも先に社会に出て多くの経験を積めます。
デメリット
高等専修学校では高卒資格が取得できるとはいえ、就職のための専門知識を学ぶことをメインとした学校であり、基礎的な学力が高校を卒業した人よりも劣る可能性があります。
職業教育に特化しているので、将来の進路や職種が決まっていない人や資格取得を希望しない人にはマッチしないことも。とはいえ、将来の進路が決まっているのであれば、専門的な知識や技術を磨くことが最優先と考えられるため、高等専修学校への進学を諦めるほどのデメリットではないでしょう。
中卒の人が社会に出る際のメリットは「中卒者のメリットを活かす就職活動」でも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
中卒が専門学校を選ぶときのポイント
中学卒業後に高校進学のほかの進路として、高等専修学校(専門学校)もあることを解説してきました。この項では、中卒の人が専門学校を選ぶ際のポイントを紹介します。
学校により、それぞれ特色があるので、多角的に見て選びましょう。
自分が将来やりたいことを明確にする
自分が将来、働きたい職種や企業を決めることが重要です。「中卒が通える専門学校(高等専修学校)とは」に挙げた8つの分野から、目指したいことを探し、学べる学校を選びましょう。
やりたい仕事に必要な資格を確認する
次に、上記で就きたい仕事に必要な資格を取得できる、もしくは資格取得のためのサポート体制が整った学校を選ぶことが重要です。卒業することで資格取得できる学校のほか、資格取得を支援する授業を実施しているかを確認しましょう。
実習や部活の有無も確認しておこう
専修学校は、各分野によって異なるものの、原則的に実習時間を多く設けています。
講義(座学)や実習のほか、企業と連携した企業内実習を実施している場合も。授業の一環で企業内実習を行い、就職後のイメージや学んでいる内容がどれだけ活かせるかを実感できます。また、部活動があり、息抜きができる環境かどうかも学校選びの重要なポイントです。
中卒が専門学校へ通う手段はほかにある?
中卒で専門学校へ進学する道は、高等専修学校だけではありません。「中卒だと普通の専門学校には行けないんだ」と思った方も安心してください。
まず、一般的な専門学校に行くためには、高卒資格や高卒程度の学力があることが第一条件です。「高校へ通わない方法」と「高校へ通う方法」の二通りのパターンについて解説します。
高卒認定試験を受ける
中卒から高校に通わずに専門学校へ進学したい場合、高卒認定試験に合格しなければいけません。高卒認定試験に合格すると、高校を卒業した人と同じ学力であることを証明できます。
高卒認定試験に合格をしても「中卒」であることに変わりはありませんが、一般的な専門学校を受験することが可能です。
高卒認定試験とは
教科は国語・数学・外国語・地理歴史・公民・理科の6つで、試験科目は選択によって8〜10科目になります。試験は年2回開催されていて、通常の入学試験のような定員はありません。
また、不合格になった科目があっても合格科目は免除されたうえで再受験が可能なので、自分のペースで全科目合格を目指せます。
高卒認定試験を受けるメリット
高卒認定試験に合格すると大学入試や各種資格試験の受験資格を得られます。専門学校の受験はもちろん、高卒認定試験に合格することで受験できる国家試験も広がるでしょう。
難易度とニーズの高い資格を取得すると、就職をする際に有利です。
定時制・通信制高校に行って高校卒業資格を取る
中卒から一般的な専門学校への進学を考えるにあたって、改めて高校へ通うという方法もあります。
高校中退の場合、定時制高校や通信制高校であれば、途中から学習できるので「あと少しで高校卒業できた」という人は、高校へ通う選択をするのも良いでしょう。
「高卒認定」と「高卒」の違いとは
高卒認定試験はあくまでも「高校を卒業した人と同じ程度の学力」を証明するものであり、最終学歴は中卒のままです。最終学歴を「高卒」としたい場合は、定時制や通信制の高校を卒業してから専門学校を受験するのがオススメです。
高卒認定については、「高卒認定は就職に有利?高卒資格との違いや就活の注意点を解説!」にて取得できる資格や就職について解説しているので、参考にしてみてください。
中卒には高卒認定取得後に就職する道もある
高卒認定取得後に専門学校試験を受けずに就職したい方は、人材紹介サービスを利用することでよりスムーズに就活を進められます。人材紹介サービスは高卒の方が正社員として就職できるようサポートしてくれます。必ずしも専門学校や大学を卒業しないと、正社員として就職できないということはありません。「諸事情で専門学校に行けない」という方や、「やっぱり学びたいことがなくなってしまった」という方も利用可能です。
「中卒だからフリーターしかない」「中卒では正社員になれない」「学歴がないと好きな仕事に就職できない」というのは思い込み。努力次第で開ける道はたくさんあるでしょう。
ハタラクティブでは、正社員を目指して頑張るあなたを応援します。就職に不安があるなら、お気軽にご相談ください。
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