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中卒フリーターは正社員になれる?面接のマナーや就職成功のコツを紹介
更新日
この記事のまとめ
- 中卒フリーターが30代になると、職歴やスキルを問われて就職が難しくなる
- 中卒フリーターにおすすめの職種は、人手不足の介護職やITエンジニアなど
- 中卒フリーターは、就職したい理由や志望動機を明確にするのが就職成功のコツ
- 履歴書の職歴欄にアルバイト経験を書いて、スキルをアピールするのも良い方法
- 中卒フリーターは1人で就活するより、就職支援サービスを活用するのがおすすめ
中卒フリーターも諦めなければ正社員になれる!
20代の中卒フリーターの方に対し、「他社に染まっておらず育てやすい」と考える企業はあるため正社員を目指すことは可能です。しかし、なかには「他人にどう見られているか気になる」「20代なかばで就職を目指すのは遅すぎないだろうか」といった不安を抱く中卒フリーターの方もいるでしょう。
正社員を目指す際、年齢を重ねるごとに求人の選択肢が狭くなるのが一般的です。また、20代よりも30代40代のほうが経験やスキルを求められやすい傾向にあります。20代であれば人柄やポテンシャルを重視する企業もあるので、「中卒フリーターの正社員就職は無理だろう」と諦めず、面接官に就業意欲をアピールすることが大切です。
なお、アルバイトは職業経験に含まれないのが一般的ではあるものの、応募先企業で活かせる経験があれば履歴書に記載することも可能です。求人サイトで中卒の方向けの情報を見たり、就職エージェントに相談したりするなど、できることから始めましょう。
正社員になれるのか不安な中卒フリーターの方は「『中卒は正社員になれない』は間違い!給料事情や就活方法を解説」のコラムも参考にしてみてください。
中卒フリーターが早めに就職を目指したほうが良い理由
フリーターを続けると、収入が安定せず生活が苦しくなったり、就職しづらい状況になったりすることが考えられるでしょう。ここでは、中卒フリーターの方が早めに就職を目指したほうが良い理由を詳しく解説します。
正社員との収入が開いていく
フリーターとして東京都の最低賃金(時給1,163円)で勤務日数20日、1日8時間働いた場合、月収は約186,000円でした。厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査の概況 付表1 学歴、年齢階級、性、企業規模別賃金(p.17)」によると、中卒で正社員として働いた場合の賃金は、25〜29歳で月収約215,000円です。
フリーターと正社員の月収を1ヶ月で比較すると29,000円、1年でその差は約384,000円であると分かります。正社員は賃金が基本給として毎月支払われますが、アルバイトは働いた時間や日数に応じて給料が支払われるため、月によって変動する場合もあるでしょう。
また、正社員は年齢や勤続年数に応じて昇進・昇給するのが一般的ですが、アルバイトは大幅な昇給は見込めません。
参照元
厚生労働省
令和元年賃金構造基本統計調査 結果の概況
中卒フリーターは30代以降の正社員就職が難しくなる
一般的に、30歳以上の就職は難しくなるといわれています。先述したように、年齢を重ねるにつれ職歴やスキルなどを問われやすくなるためです。
また、家賃の支払いや光熱費、食費は必ずかかるもの。就職経験がないまま何となくフリーターを続けていると、思い描いていた生活が送れなくなる可能性もあるでしょう。家賃の「若いうちは楽しいことを優先したい」「まだ就職しなくても大丈夫」と考える方もいるかもしれませんが、ポテンシャル採用による就職のチャンスを逃す恐れもあります。
「夢を叶えたい」「転職活動中のため一時的にアルバイトをしている」など、将来を見据えてフリーターをしている場合は、期限を決めるのがおすすめ。中卒フリーターから就職を目指すなら、早めに行動し、将来を視野に入れた思考に切り替えることが重要です。
「高齢フリーター」はアルバイトの場合も採用されにくくなる
35歳以上の非正規雇用で働いている人を「高齢フリーター」と呼ぶことがあり、正社員に限らずアルバイトであっても採用されにくいといわれています。
アルバイトの求人は、「立ち仕事や重労働など体力勝負の仕事が多い」「社員からの指示を受けて働く」「一緒に働く人が若年層」といった理由から、20代の方を採用したいと考える企業もあるためです。
「フリーターのままでも生活していける」と安易に判断せず、経験の有無を問われにくい20代のうちに就職活動をスタートすることも視野に入れましょう。
そもそもフリーターとは?
フリーターとは非正規雇用で生計を立てている人のことです。「フリーアルバイター」を省略した言葉で法律的な定義はありませんが、若年層のパートやアルバイトの方を指しています。詳しくは「フリーターとは?一人暮らしは実現できる?正社員就職のポイントも解説」のコラムでご確認ください。中卒フリーターの印象が良くないといわれる6つの理由
中卒フリーターの印象が良くないといわれる背景には、学歴主義の考え方や「仕事ができないのでは」といった先入観など、さまざまな理由があります。中卒フリーターからの就職を成功させるためにも、印象が良くないといわれる理由にはどのようなものがあるのか把握しておきましょう。
中卒フリーターの印象が良くないといわれる理由
- 中卒は大卒などに比べて学歴が低い
- 「中卒可」の求人が少ない
- 厳しい目で見られる可能性がある
- 離職率が高め
- 選べる職種が少ない
- 強みとなるスキルが少ない
1.中卒は大卒などに比べて学歴が低い
総務省統計局の「令和2年国勢調査 2-2教育-「学校」から社会へ-(p.10) Q1 卒業者の最終卒業学校の割合が高いのは?」によると、2020年時点で小学校・中学校を最終学歴にもつ人は、全体の約14%。高卒以上の人が約85%を超えるため、「中卒は学歴が低い」と考える人もいるでしょう。就職・転職市場では最終学歴が評価基準の一つとなる場合があるので、大卒よりも中卒が不利になる可能性があります。
参照元
総務省統計局
令和2年国勢調査 ライフステージでみる日本の人口・世帯
2.「中卒可」の求人が少ない
一般的に、「中卒可」の正社員求人は少ない傾向にあります。これは、最終学歴が中卒の方が少ないためと考えられるでしょう。応募できる企業が限られていることから、「やりたい仕事を見つけにくい」と感じる中卒フリーターの方もいるようです。
求人の募集要項に「大卒以上」「高卒以上」の記載がある場合、中卒の方を受け付けていないのが一般的。なかには、事情を説明し熱意を伝えれば、取り合ってくれる企業もあるかもしれませんが、「中卒可」と記載されている求人の中から働きたい職場を選ぶのが基本となります。
3.厳しい目で見られる可能性がある
中卒フリーターの方に対し、「常識がない」「仕事ができない」などの先入観から、厳しい目を向ける面接官もいます。「なぜ高校に進学しなかったのか」「勉強を頑張らなかったのではないか」といった疑問や理由から、良くないイメージをもつ面接官もいるようです。また、正社員として就職しない「フリーター」という働き方に良くないイメージをもつ方もいます。
味方であるはずの家族や親戚さえも、あなたに対してネガティブな先入観をもつことがあり、身内からも厳しい目で見られる可能性があるでしょう。
4.離職率が高め
厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します」によると、2020年3月卒業者の就職後3年以内離職率は大卒が32.3%、中卒は52.9%でした。
会社側はできるだけ長く働いてくれる人材を求めているもの。上記の結果がすべてではありませんが、中卒の3年以内離職率の高さから、会社によっては採用に慎重になる可能性も考えられるでしょう。
参照元
厚生労働省
新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します
5.選べる職種が少ない
中卒の場合、求人の応募条件を満たせないことがあるため、選べる職種が少ない傾向にあります。たとえば、事務系の仕事では「高卒以上」が条件となっている求人が一般的です。また、就職に向けて資格取得を目指す際も、試験の受験条件に学歴が指定されている場合があるので事前によく確認しましょう。
6.強みとなるスキルが少ない
就職活動の際、採用担当者から「中卒フリーターはスキルが少ない」と思われる可能性があります。学校卒業後すぐに正社員就職をした方であれば転職活動で、スキルや経験をアピールしやすいでしょう。
しかし、アルバイトは任される仕事の範囲が狭い場合があり、強みとなるスキルが身につかないことも。そのため、就職活動で面接官へ自身をアピールしきれず、選考で不利になる可能性があります。
中卒の就活事情については「中卒の就職率は?高卒や大卒などの学歴に比べて高い?低い?」のコラムで詳しくご紹介していますので、ご覧ください。
中卒フリーターの就職を成功させる5つのコツ
中卒フリーターから就職を目指す場合、自己分析やスキル取得など事前準備をしっかり行うのがポイント。ここでは、中卒フリーターの方が取り組むと良い就活のコツを5つご紹介します。
中卒フリーターの就職を成功させるコツ
- 自己分析・業界分析・企業研究をする
- 中卒フリーター向けの資格を取得する
- 就活のスケジュールをしっかり立てる
- 1人で就職活動をしない
- 中卒フリーターが就活前にしておくと良い準備をする
1.自己分析・業界分析・企業研究をする
まずは、自己分析をして自分の強みやアピールできるポイントを見つけましょう。自分の長所や短所、適性が分かると、やりたいことや就きたい仕事が明確になります。
業界分析や企業研究も大切な要素です。IT、美容、メーカー、金融など、世の中には多様な業界があり、一つひとつの企業が切磋琢磨しながら社会全体を活性化させています。同じ業界であっても、企業ごとに方針や組織風土は異なるものです。
気になる会社があったら、その会社の商品を実際に買ってみたり、企業のWebサイトで経営理念を調べたりするなど、業界分析や企業研究を進めましょう。このとき、ほかの会社とは何が違うのかに着目するのがポイント。調べる業界や会社は1つに絞り込まず、自己分析で定まった方向性に沿って、広い視野をもって進めるのがおすすめです。
中卒フリーターから就職する場合、企業に対してどのように貢献できるかを具体的に面接官へアピールすることが重要。過去の経験を掘り下げながら、応募する職種に活かせる強みを見つけましょう。
2.中卒フリーター向けの資格を取得する
正社員就職を目指す中卒フリーターの方には、自分の能力をアピールするために資格を取得するのもおすすめです。たとえば、「介護職員初任者研修」「ITパスポート」「宅地建物取引士」「調理師免許」といった資格は、学歴に関係なく受験できます。
自分が就きたい仕事に関する資格を選ぶと、就業意欲や知識のアピールになるのでおすすめ。なお、資格によっては、取得までに時間を要することがあります。取得までのスケジュールを逆算しながら、効率良く進めましょう。
3.就活のスケジュールをしっかり立てる
フリーターは、就活を行うための時間を確保しやすいのがメリットです。一方で、「ダラダラ就活をしてしまい、いつまでも就職先が決まらない」という状況になってしまう恐れも。就活が長引くと就業意欲が低下する可能性があるので、「いつまでに何をすべきか」のようにスケジュールを立てるのが就職成功のコツです。
4.1人で就職活動をしない
前述のとおり、中卒フリーターは求人や職種の選択肢が少ないため、1人で就職活動を進めることに難しさを感じる可能性があります。そのため、転職エージェントやハローワークなどの就職支援サービスを活用するのがおすすめです。
就職支援サービスを利用すると、自己分析や書類の書き方などをサポートしてもらえるので、「何をすれば良いか分からない」という状況に陥りにくいでしょう。どのように面接官へアピールするのが効果的かについてもアドバイスをもらえます。就職支援サービスについては、このコラムの「中卒フリーターから正社員就職を叶える6つの方法」で詳しく解説するのでご覧ください。
5.中卒フリーターが就活前にしておくと良い準備をする
面接では、中卒フリーターがよく聞かれる質問があります。事前に回答を準備しておけば明確な回答ができ、就職に対する誠意が会社側へ伝わるでしょう。なかでも、中卒フリーターが聞かれやすい質問を下記にまとめました。
「中卒フリーターになった理由は?」
中卒フリーターになった理由を聞くのには、求職者の性質や人間性について確認する意図があります。中卒フリーターになった理由は、「目指したい夢があった」「フリーターをしながら専門性のある勉強をしていた」など人それぞれ異なるでしょう。理由について回答する際は、ポジティブな言葉で伝えるのがポイント。あわせて、正社員として働く意志があることを伝えましょう。
中卒フリーターになった理由が「働きたくなかった」というネガティブな場合は、就職に対する考え方が変化したことを説明するのがおすすめ。その際は、就職してやりたいことや積みたいキャリアなど、具体的に説明するのがポイントです。
「なぜ就職したいのか?」
この質問では就職への熱意や意欲を問われています。「何となく」「給与や待遇が良いから」といった回答は適切とはいえません。
「アルバイト先の職場で経験を積んでいくなかで、正社員のように責任のある仕事がしたいと思った」「アルバイトでは経験できない幅広い仕事やスキルを身につけたいと思った」など、中卒フリーターから正社員になりたいと考えた根拠がしっかりと確立していれば、会社側に誠意が伝わるでしょう。
「なぜその企業を選んだのか?」
企業を選択するに至った志望動機を明確に伝えましょう。その際、どの会社に対しても当てはまる内容ではなく、「この会社だから選択した」といった理由を述べることが大切。志望動機をしっかり伝えるには、就活前の企業研究が重要です。企業のWebサイトや就職サイトから情報収集をしましょう。
30代の転職活動では自分のスキルを把握することが重要
30代で転職活動をする際、まずは自分のスキルと経験を正確に把握し、それをどのように市場にアピールできるかを考えるのがおすすめ。フリーターとしての経験には、柔軟性や適応能力、さまざまな職種への理解など、多くの企業が評価するポイントが含まれています。応募する職種選びでは、自分の興味と能力が合致する分野を中心に考えると良いでしょう。ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
一人では情報収集が難しいと感じているフリーターの方には、就職エージェントやハローワークの活用がおすすめ。実際の業務内容やリアルな職場環境を知ることができます。志望動機の考え方について「志望動機の作り方を解説!好印象な回答をするポイントとは」のコラムでもご紹介していますので、参考にしてみてください。
中卒フリーターが注意すべき履歴書のポイント
就職活動では、書類選考を通過するのが最初の一歩です。応募する企業によっては、中卒フリーターであることが不利になる可能性も。履歴書が第一印象を決めることもあるため、注意すべきポイントを押さえておきましょう。
中卒フリーターが注意すべき履歴書のポイント
- 志望動機は経験をもとに具体的に書く
- 学歴欄は正式名称で記入する
- 職歴欄はアルバイトを含めて書く
- 修正液は使わない
- 資格欄は書けるものをすべて書く
- 自己PRを大切にする
1.志望動機は経験をもとに具体的に書く
志望動機では、「なぜその会社でなければならないのか」を説明する必要があります。応募先企業の特性や特徴を把握し、自分の強みや経験と照らし合わせてマッチ度が高いことをアピールしましょう。その際、過去の経験をもとに具体的なエピソードを添えるのがポイントです。
志望動機の記載でよくみられるミスとして、業界や職種などの志望動機だけを書いてしまうこと。そのような志望動機の場合、「業界や職種が一致していれば自社でなくても良い」と応募した企業から判断されてしまう可能性があるので注意しましょう。
2.学歴欄は正式名称で記入する
学歴欄の学校名は正式名称で書きましょう。たとえば、「中学校」を「中学」のように省略するのは避けます。履歴書は公的な文書です。正式名称で書くのはビジネスマナーにも通じるため、守られていなければ印象を悪くしてしまう可能性があります。また、入学・卒業の年を書く際は、西暦と和暦どちらでも問題ありませんが、どちらか一方に統一しましょう。
3.職歴欄はアルバイトを含めて書く
正社員としての就職経験がないため、「職歴欄に何を書けば良いか分からない」という中卒フリーターの方もいるでしょう。しかし、アルバイトで得たスキルや経験が応募先企業に関連し、活かせるものであれば職歴欄に記入しても問題ありません。
履歴書にはアルバイト先で担当していた業務を簡潔に書き、面接ではより掘り下げて努力したことや得たものなどをアピールしましょう。
4.修正液は使わない
履歴書は公的文書のため、修正液や修正テープを使うのは避けましょう。書き間違いをした場合は、新しい履歴書に初めから書き直すのがマナーです。
修正液や修正テープを使うと、「常識がない」「仕事でもマナー違反をするのでは」と判断され、評価を落としてしまう可能性があります。
5.資格欄は書けるものをすべて書く
中卒フリーターは、履歴書にアピール要素をできるだけ多く含める必要があります。そのため、資格欄にはアピール材料になる内容をすべて書きましょう。取得した資格をはじめ、勉強中の資格を書くことも可能です。資格取得に向けた努力過程は、アピールポイントになります。
6.自己PRを大切にする
自己PRは人柄や特徴が伝わりやすいため、中卒フリーターの方のポテンシャルをアピールするために重要な項目です。「フリーター経験から得たものは何か」「その経験から応募先企業を志望した背景は何か」をしっかりとアピールする必要があります。
自己PR欄は職歴や資格の欄などと違い、書ける内容の自由度が高いため、自身をアピールするための工夫を凝らしましょう。
履歴書の書き方は「履歴書作成の基本!学歴や志望動機の書き方と封筒を使うときのマナー」のコラムで解説していますので、参考にしながら書いてみてください。
中卒フリーターが覚えておきたい面接マナー
中卒フリーターに限らず、面接の場では社会人としてのマナーを問われます。どれだけ良い内容の志望動機を答えても、マナーが悪いと採用されないことがあるので、しっかり覚えておきましょう。
会場到着~受付までのマナー
面接会場へ到着してから、受付までのマナーは以下のとおりです。
- ・面接開始の15分前には到着する
- ・やむを得ない事情で遅れる際は連絡を入れる
- ・身だしなみは事前にチェックしておく
身だしなみは自宅を出る前だけでなく、会場に入る前にも一度確認しておくと良いでしょう。また、コートなどの上着は会場に入る前に脱ぐのがマナーです。
会場には面接開始の15分前には到着するのが一般的。遅刻を避けるため、電車の遅延を想定して早めに自宅を出ると良いでしょう。ただし、事故や災害などのやむを得ない事情の遅刻は、連絡を入れれば問題ありません。
入室前~面接開始までのマナー
面接前は控室で待つことになります。面接は始まっていませんが、控室での態度もチェックされている可能性があるので、マナーを守って待ちましょう。
- ・控室でスマートフォンなどを見ない
- ・ドアのノックは3回
- ・ドアは丁寧に閉める
- ・一礼してから挨拶する
- ・促されたら着席する
控室でスマートフォンを見たり、読書をしたりするのはマナー違反です。姿勢を正して静かに待ちましょう。
名前を呼ばれたら、ドアを3回ノックして中に入ります。ドアは片手で閉めるのではなく、面接官に背中を向けて両手で静かに閉めてください。面接官のほうを向いたら、一礼して「△△ △△と申します。よろしくお願いいたします」と挨拶し、「どうぞ」と言われてから着席しましょう。
面接中~退室までのマナー
面接中は話す内容だけでなく、マナーを理解できているかも細かくチェックされています。質問に答えることに集中してマナーを忘れないように、退室まで気を抜かないのがポイントです。
- ・姿勢を崩さない
- ・正しい言葉づかいで話す
- ・話すときの表情に気をつけるトが入ります
- ・結論から話す
- ・お礼を述べてから退室する
面接中に髪をかき上げたり、手足を頻繁に動かしてしまったりすると印象が良くありません。最後まで姿勢を崩さないように気をつけましょう。
話す際には丁寧な言葉づかいを心がけ、口角を上げるのがおすすめ。無表情だと暗い印象になってしまうので注意が必要です。また、話は結論から述べるのがポイント。ダラダラと話してしまうと「なにを伝えたかったのか分からない」と思われる可能性があります。
面接が終わったら「本日はお時間を頂き、ありがとうございました」とお礼をいって退室しましょう。
面接のマナーについては「面接の流れやマナーを場面別に解説!よくある質問も確認しよう」のコラムで解説していますので、ご覧ください。
中卒フリーターの進路
中卒フリーターの進路には「高校進学」や「職業訓練に通う」、「海外に留学する」などの選択肢があります。この項では、それぞれの選択肢について詳しくご紹介するので、進路の参考にしてください。
高校進学
就職を目指すものの、なかなか求人が見つからない場合、高校進学も選択肢の一つ。通信制高校や定時制高校、オンラインの高校など、ライフスタイルに合わせた学び方があります。アルバイトをしながら高校卒業を目指せる学校もあるので、最終学歴が中卒であることに不安を感じているフリーターの方は検討してみましょう。
ただし、高校進学の際は学費が必要です。また、卒業までには年月がかかります。アルバイトと学業を両立しながら高校進学を目指す中卒フリーターの方は、計画を立てて取り組みましょう。
職業訓練
ハローワークが実施する職業訓練では、受講料無料で専門知識の習得や資格取得が可能です。特定のスキルを身につけてから就職活動を行えば、中卒フリーターの方が求人を探す際の選択肢を広げられるでしょう。
職業訓練はパソコンのスキルアップや看護系、建築系など多種多様にあり、地域によって開講しているコースが異なります。気になる方は、ハローワークインターネットサービスの「訓練検索・一覧」で確認してみましょう。
参照元
ハローワークインターネットサービス
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海外留学
海外留学は、興味や訪れたい国がある方に向いている選択肢。目的の国で語学学校に通い、文化を学べるため、日本に帰国してからそれらを活かして就職活動を行えるでしょう。
派遣社員
学歴を問われない派遣社員の仕事もあります。仕事を通じてさまざまな職種を経験するなかで、自分に合った仕事に出会える可能性もあるでしょう。派遣社員として身につけたスキルや経験が、正社員への転職に役立つことも。また、紹介予定派遣という制度を活用すると、働きぶりが評価されれば、派遣先の会社で正社員として採用される可能性があるでしょう。
知り合いの仕事の手伝い
身近な知人や親戚が起業している場合、その仕事を手伝うのも選択肢の一つ。お互いに信頼関係があり、気軽に相談できる環境が整っている場合、分からないことがあっても助言を求めやすいのはメリットといえるでしょう。
学歴を問われない求人について知りたい中卒フリーターの方は、「学歴不問とは?応募する際の注意点や中卒から高収入を目指せる職種を紹介」のコラムもチェックしてみてください。企業が学歴不問で求人する意図や、応募するメリット・デメリットを解説します。
中卒フリーターから正社員就職を目指せる職種一覧
この項では、中卒フリーターから正社員就職を目指せる職種をご紹介。仕事内容や向いている人の特徴などを詳しく解説します。
営業職
営業職では、積極的な行動を起こせる人材が求められます。訪問販売やルートセールス、不動産営業などは学歴を問われない場合があるため、中卒フリーターの方におすすめです。ノルマの達成を重視されることもありますが、体力やコミュニケーションスキルが求められるでしょう。
転職者や未経験者を採用し、年齢や学歴よりも実力で評価をもらえる企業も。「学歴不問」や「未経験者歓迎」といった募集要項を掲示している企業があれば、チャレンジすることをおすすめします。「中卒から営業職の正社員になれる?」と不安な場合は、「中卒から営業を目指せる?仕事内容や就活のポイントを紹介」のコラムも、ぜひご一読ください。中卒が営業職を目指すと良い理由や就活におけるポイントなどを紹介します。
看護師
看護師は医師の指示に基づいて患者の診療や、入院生活をサポートする仕事です。具体的な業務は、患者の問診や検査、点滴・注射、食事・排泄の補助、患者の移送などが含まれます。看護学校を卒業して看護師の資格を取得することで、学歴にかかわらず現場で働くことが可能です。
保育士
保育士の仕事は、保護者とのコミュニケーションや雑務も業務に含まれるため、子どもが好きで責任感と体力がある方に向いています。資格がない場合は保育補助として働けますが、業務に制限があるため、本格的に保育士を目指す場合は、資格取得を目指すと良いでしょう。
介護職
介護職は人材不足で求人が多い傾向にあるため、中卒フリーターの方におすすめの職種です。未経験者を歓迎する施設もあり、挑戦しやすいという利点があります。さらに、介護職への就職には一般的に資格を必要としません。キャリアアップのために資格取得を目指す場合は、働きながら学べる職場を探してみると良いでしょう。
警備員
警備員の仕事は、24時間体制で行われ、シフト勤務が一般的。なかには、夜間勤務もあるため、体力が必要なことを考慮しておくと良いでしょう。
警備員の仕事には最低限のコミュニケーションと体力が求められますが、性別を問わず勤務することが可能です。
飲食業
飲食業は、基本的には就業に必要な資格はなく未経験者を募集している求人もあるため、中卒フリーターの方におすすめの業界です。業界全体で人材不足が深刻化しており、求人が多い傾向にあります。ただし、一部では人手不足が原因でブラックな労働環境になっている場合があるため、職場選びには注意しましょう。
飲食店で正社員として働くには、アルバイトスタッフの管理や指導力も求められます。
接客業
アパレルやホテル、旅館などの接客業では、中卒者を受け入れている企業もあるようです。接客業では、仕事に必要な知識が専門的であるため、学歴よりも実践的なスキルや経験が重視されます。
たとえば、アパレル業界での仕事には服の知識やコーディネートセンス、お客さまとのコミュニケーション能力が求められるでしょう。専門学校で知識を身につければそれを活かしアピールできます。一方で、未経験からスタートする方もいるので働きながら徐々に知識やスキルを高めることも可能です。専門的な業界でスキルを身につけるには、実務経験や努力が重要となるでしょう。
ITプログラマー・システムエンジニア
プログラマーやシステムエンジニアは、中卒フリーターの方が目指せる職業の一つ。インターネットやデバイスの進化により、IT技術の需要は増加しています。そのため、IT業界全体が人材不足といわれており、未経験者に必要な教育を提供する会社もあるでしょう。
IT業界は今後も成長が見込まれる分野であり、専門知識を身につけることで将来の転職活動にも役立ちます。
工事現場・建設現場
工事現場や建設現場の仕事は、学歴に関係なく採用を行っている会社もあるでしょう。自身の努力次第でキャリアアップの道が開ける可能性も。これらの職種では体力のある人が重宝される傾向があり、特に若い方に有利といえます。「体力がある」「周囲の状況を見極めサポートできる」「協調性がある」といった方は、工事現場や建設現場の仕事を視野に入れてみると良いでしょう。
公務員
中卒の方で安定した職に就きたい場合は、公務員がおすすめです。公務員試験は年齢制限を設けていますが、一般的に学歴に関しては不問とされているため、採用される可能性があるといえます。
公務員の魅力は、安定した月給や経験不問の採用条件です。ただし、「公務員試験は難易度が高い」と感じる方もいるため、学習を十分に積む必要がある点に注意しましょう。さらに、公務員には、警察官や消防士、自衛隊なども含まれるので、下記でそれぞれご紹介します。
警察官
警察官の役割は、個人の安全や財産の保護、犯罪の予防と捜査、交通の取締り、公共の安全と秩序の維持などです。警察官の仕事は、市民の安全を守るために常に危険にさらされます。そのため、身体の健康や体力が求められると同時に、冷静さや判断力も重要となるでしょう。
消防士
消防士の役割は、市民の命を守ることです。そのため、体力を維持し、訓練を積むことが大切。経験を積みながら判断力を養う努力が必要ですが、焦らず着実にスキルを高めると良いでしょう。
さらに、指示の誤解や情報の欠如は重大なリスクとなり得るため、コミュニケーションスキルの向上も重要です。
自衛隊
自衛隊は過酷な訓練を耐え抜く必要があるため、体力や運動能力の高さが求められるでしょう。さらに、集団行動をするため、協調性や忍耐力が重要です。
また、自衛隊の仕事は、国内だけでなく海外に派遣されることもあります。そのため、英語力を身につけておくと役立つでしょう。
中卒フリーターから正社員就職を叶える6つの方法
中卒フリーターの方が効率的に就職するには、正社員登用を行っている求人を探したり、就活サービスを利用したりするのがおすすめです。ここでは、具体的な方法をご紹介します。
中卒フリーターから正社員就職を叶える方法
- アルバイトから正社員登用を目指す
- 自己分析を参考に職種を絞る
- ハローワークを利用する
- 自分で起業する
- 求人サイトを利用して仕事探しをする
- 就職・転職エージェントを利用する
1.アルバイトから正社員登用を目指す
募集要項に「正社員登用制度あり」と記載のある求人に挑戦してみましょう。正社員登用制度とは、アルバイトを長期間続けたうえで、登用試験に合格すると正社員に昇格できる制度です。
ただし、正社員に見合った能力がないと判断されれば、試験にとおらない恐れも。中卒フリーターから正社員を目指すなら、働きながら実績を積んだりスキルを身につけたりといった努力を怠らないようにしましょう。
2.自己分析を参考に職種を絞る
自己分析の結果に基づいて職種を絞ることで、自分自身の価値観や興味関心、能力などを考慮したうえで、仕事探しを行えます。フリーターの方が自己分析を行う際は、「フリーターが自己分析するのは何のため?やり方がわからない方へのヒント集」を参考にしてみてください。自己分析を通じて、自分がどのような仕事に興味を持ち、どのような環境で働きたいかを把握しましょう。その結果、自分に合った業界や職種を見つけ、キャリアの方向性が定まるはずです。
3.ハローワークを利用する
自分が住んでいる地域で仕事を探したい場合は、ハローワークを利用しましょう。ハローワークで扱っている求人は、管轄地域内にある中小企業が多いといわれています。
中小企業のなかには学歴を重視しない求人もあるため、中卒フリーターにおすすめ。また、ハローワークでは、求人紹介以外に履歴書の書き方や面接練習を実施しています。中卒フリーターを長く続けていて、就活のやり方が分からない場合は活用してみると良いでしょう。
4.自分で起業する
これまでは、就職することだけが正解のように思われてきましたが、近年では仕事に対する価値観が変わり、自分で起業する方も。また、フリーランスとして独立する選択肢もあり、起業のハードルは下がっています。起業をすれば自分の力で仕事を獲得していくことになるため、就活や学歴、年齢は関係なくなるでしょう。
5.求人サイトを利用して仕事探しをする
求人サイトを利用する利点として、希望条件を設定することで多くの求人情報のなかから自分に合った会社を探せることが挙げられます。また、24時間いつでも情報収集できるのもメリットといえるでしょう。
一方で、履歴書作成や面接対策などはすべて自分でやる必要があります。1人で就活を進めることに不安がある方はデメリットと感じる可能性があるでしょう。
6.就職・転職エージェントを利用する
「自分に合う仕事が見つからない」と感じる中卒フリーターの方は、就職・転職エージェントを利用してみましょう。民間企業が運営しているので、特定の業界や年齢層に特化したエージェントや、多種多様な職種を扱うエージェントなど、その特徴は異なります。扱う求人のなかから相談者にぴったりの企業をマッチングしてくれるので、自分の新たな可能性に気づけるでしょう。
また、自分がもつスキルや経験が、どのような職種で活かせるのかを面談形式で深堀りできるほか、担当アドバイザーによる客観的な意見や評価が受けられます。よりキャリアプランを描きやすくなるのがポイントです。
中卒フリーターから就職を目指すなら、若年層向け就職支援サービスのハタラクティブにご相談ください。 専任のキャリアアドバイザーによるマンツーマンのカウンセリングで、あなたにぴったりの求人情報をご紹介します。
また、履歴書添削や面接対策などの手厚いサポート体制もポイントです。就活が初めてのあなたも安心して選考に挑めます。登録・利用料は無料で、1分程度でできる性格をもとに分析する適職診断もあるので、中卒フリーターから就職を考えている方はお気軽にご相談ください。
正社員になりたい中卒フリーターの方向けのQ&A
「中卒フリーターから正社員を目指せるのか心配…」という方のお悩みをQ&A方式で解決します。
女性中卒フリーターが就職しやすい職種は何ですか?
接客・販売の仕事は、人柄やコミュニケーション力が重視されるため、フリーターから就職を目指せるでしょう。女性フリーターにおすすめの仕事は「フリーター女性が就職するには?おすすめの仕事や就活で内定を得るコツ」のコラムを参考にしてみてください。
中卒フリーターは資格を取ったほうが良いですか?
資格があると就活時にアピール要素の一つになるものの、必須ではありません。
資格取得に時間をかけるより、働き始めて経験を積むほうが良い場合も。やりたいことが明確で、そのために資格が必要という方は、就職前に資格取得を目指しても良いでしょう。中卒のあなたにおすすめの資格は「中卒者から取れる資格22選!取得するメリットや高卒認定の必要性も解説」のコラムでご確認ください。
高卒認定試験とは何ですか?
高卒と同等の学力があることを証明するための国家試験です。
正式名称は「高等学校卒業程度認定試験」で、取得すると大学や専門学校、高卒以上を対象とした資格試験に挑戦できるようになります。高卒認定については「高卒認定は就職に有利?高卒資格との違いや就活の注意点を解説!」のコラムをご覧ください。
面接で中卒について聞かれたらどうしたら良いですか?
進学しなかった理由をポジティブに答えるのがおすすめです。
面接官が知りたいのは、応募者の人柄や考え方なので、その経験から何を学んだのかを答えれば問題ありません。中卒の方が面接で気をつけるポイントは、「中卒者が面接で気をつけることとは?成功させるコツや想定される質問を紹介」のコラムをご一読ください。
面接官とのやり取りや面接マナーに不安がある中卒フリーターの方は、就職エージェントを利用するのもおすすめ。1人で面接対策をするのが難しいなら、就職エージェントのハタラクティブにご相談ください。
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※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。