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中卒ニートから就職できる?働くための4つの準備とおすすめの職種をご紹介
更新日

この記事のまとめ
- 中卒ニートとは、中学校を卒業したあとに進学や就職をしなかった人のこと
- 高校中退後に就職せず無職になった人も、中卒ニートに含まれる
- 中卒ニートから社会復帰するには、資格取得やアルバイトから始める方法がある
- 就職を目指す中卒ニートの方は、学歴や経歴を問わない職業を中心に検討してみよう
「中卒ニートから就職できる?」と不安に感じている方もいるでしょう。就職に向けた適切な準備や就職活動を行えば、正社員として就職できる可能性はあるので、過度に不安になる必要がありません。
このコラムでは、中卒ニートから就職するための具体的な方法をご紹介。また、就職の幅を広げるための準備や学歴不問の傾向にある仕事もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
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中卒ニートの方の主なタイプ
「ニート」とは、男女を問わず仕事や通学、家事、職業訓練を行っていない15歳から34歳の若年層を指す言葉です。ひとくちにニートといっても、これまでの経歴や事情は人それぞれ。職歴の有無に関わらず、最終学歴が中学校で、現在ニート生活をしているのであれば、「中卒ニート」に当てはまるといえます。
1.中学校卒業後に進学も就職もしていない
「中卒ニート」とされる方のなかには、中学校卒業後、進学も就職もしていないという方もいるでしょう。文部科学省の「高等学校教育の現状について」によると、2020年度の高等学校への進学率は約98%。中卒で進学していない方は2%ほどで、そのなかには就職した方も含まれます。中学校卒業後に進学も就職もしていない方は、少数派であるものの、国内全体であれば一定数存在すると考えられるでしょう。
参照元
文部科学省
高等学校教育
2.中学卒業後に就職したものの退職した
「中卒ニート」と呼ばれる方のなかには、中学校卒業後に就職したものの、退職してそのまま無職を続けているという方もいるでしょう。職歴の長さに関わらず、退職後に再就職していない場合が該当するといえます。
3.高校を何らかの理由で退学した
高校に進学したものの何らかの理由で退学し、仕事に就いていないという方もいるでしょう。高校に進学していても、卒業していなければ最終学歴は中卒です。また、退学後に仕事をしていない場合は、ニートの定義に含まれる可能性があるでしょう。
中卒ニートの割合
ここでは、最終学歴が中卒である方のなかで、ニートとなった可能性のある方の割合について解説します。中卒ニートの方の割合そのものを示すデータではないため、参考としてご覧ください。
中卒で就職先が決まらなかった方の割合
厚生労働省の「令和5年度『高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況』取りまとめ(令和6年3月末現在)」によると、中学新卒者の就職内定率は79.5%でした。つまり、中卒で就職を希望している方の20.5%は、就職先が決まっていない状況にあるといえます。
ただし、このなかには、進学に切り替えたり、家事・職業訓練をしている方も含まれるでしょう。あくまで就職先が決まっていない方の割合という点に注意が必要です。
参照元
厚生労働省
令和5年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ(令和6年3月末現在)
高校を中退し中卒となった方の割合
文部科学省の「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要(p.35)」によると、2023年度に高校を中退した方は4万6,238人で、退学率は1.5%でした。中退後に違う学校に編入したり就職・アルバイトなどで働いたりする方もいるため一概にはいえないものの、は高校退学後にニートになった方も含まれている可能性があります。
参照元
文部科学省
児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査
ニートから正社員になることは不可能ではない
「中卒ニートから正社員就職するのは難しいのでは…」とお悩みの方もいるでしょう。企業のなかには、学歴や経歴ではなく、若さやポテンシャルを評価する採用活動を行っているところもあります。このコラムの後半では、学歴や経歴を問わず活躍できる可能性のある仕事を紹介しているので、ぜひ読み進めてみてください。高校を退学し中卒ニートになった主な3つの原因
前述した文部科学省の「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」では、高校を退学した割合が理由別で報告されています。
ここでは、データをもとに、高校を退学する主な理由について解説。中退を決めた理由を見つめ直し、就職活動への一歩を踏み出しましょう。
退学者数 | 退学率 | |
---|---|---|
進路変更 | 1万9,087人 | 41.3% |
学校生活・学業不適応 | 1万5,804人 | 34.2% |
学業不振 | 3,124人 | 6.8% |
病気・けが・死亡 | 1,971人 | 4.3% |
問題行動等 | 1,527人 | 3.3% |
家庭の事情 | 1,333人 | 2.9% |
経済的理由 | 567人 | 1.2% |
その他 | 2,825人 | 6.1% |
参照:文部科学省「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要(p.35)」
1.進路の変更
進路の変更を理由に高校を中退した割合は41.3%と、そのほかの理由と比較して高くなっています。別の高校へ入学したり、就職を希望したりする方が含まれていると考えられるでしょう。
2.学校生活や学業の不適応
学校生活や学業の不適応が理由で高校を中退した割合は、34.2%です。また、学業不振で退学した方も6.8%いるという結果でした。退学に至った背景として、「高校での授業に興味が持てない」「クラスの人間関係が上手く保てない」などの理由が挙げられるでしょう。
3.経済的な理由
経済的な理由で高校を中退した割合は、1.2%です。ほかの理由と比べて割合が低いものの、一定数存在することが分かります。経済的な問題は、学生本人が解決することは困難であり、中退せざるを得ない理由といえるでしょう。
参照元
文部科学省
児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査
中卒ニートからの就職活動で不安を感じやすい要素
「働くことが怖い」と感じている中卒ニートの方のなかには、就職活動に対して苦手意識を感じる方もいるでしょう。就職活動では不安を感じる人は少なくありません。漠然とした不安を抱えるのではなく、「自分にとって何が不安なのか」を考え、一人ひとりに合わせた対策を行うことが重要です。
自分を信じることが新たなスタートへの第一歩
中卒かつ長い間ニート状態が続いていると、自己肯定感の低さから「就活なんて自分にできるのか?」と、学歴や職歴不足から来る不安が大きくなることも。その状態だと、例えば面接で自分をどのように表現すればいいか分からないなど、失敗を恐れる気持ちが募り恐怖心すら抱いてしまうケースが多いです。また、周囲の成功例と比較してしまうことで自己評価が下がり、スタートラインに立つこと自体を困難に感じてしまうでしょう。
この不安を払拭するためには、まずキャリアカウンセリングや就活支援プログラムを活用し、信頼性の高い専門家から客観的なアドバイスを受けることをおすすめします。
ひとりでは気付くことができなかった長所や強みなどを専門家のアドバイスを通して明確にし、自分の可能性を知ることで、ご自身の魅力をより引き出した自己分析の実現が可能です。自分を理解する、履歴書でのアピールポイントが見つかるなど、小さな成功体験を積み重ねることで、恐怖心を克服し前向きに就活へ踏み出せるようになりますよ。
以下では、ハタラクティブの「若者しごと白書2024」の結果をもとに、主に考えられる不安要素を挙げています。フリーター・正社員を対象にした調査のため、あくまで参考としてご覧ください。
中卒ニートからの就職活動で不安を感じやすい要素
- コミュニケーションに関する不安要素
- 就職活動の進め方に関する不安要素
- 職場で必要なスキルに関する不安要素
1.コミュニケーションに関する不安要素
先述の「若者しごと白書2024 3-10. 就職活動・転職活動を始めるときの不安度」によると、「選考時に上手く自分を伝えられるか不安」と回答した方はフリーター・正社員ともに60%以上おり、ほかの不安要素と比較しても多い割合でした。コミュニケーションは、就職活動でも職場でも必要になります。会話が苦手な問題を解決するには、コミュニケーション力を上げるように意識することが大切です。
コミュニケーション力は、意識すれば身につけられます。コミュニケーション力を高めて就職を目指したい方は、「コミュニケーション能力を鍛えるには?具体的な方法をご紹介」をご覧ください。
2.就職活動の進め方に関する不安要素
「若者しごと白書2024 3-10. 就職活動・転職活動を始めるときの不安度」では、「就職活動の進め方がわからず不安」「事前準備をたくさんする必要があり不安」と回答したフリーターの方はおよそ57%でした。就職活動は実際に行うなかで苦手意識や緊張を軽減させることが可能なものの、経験がないと「難しそう」「自分には上手くできないのでは」と不安になってしまうことも。そのため、「質問への受け答えを用意しておく」や「日頃から他人との交流を意識する」といった、事前の対策を徹底することが重要になります。
就職活動の面接への苦手意識を克服するための具体的な方法は、「面接への苦手意識を克服できる?原因に合った対策で成功するコツを解説!」でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
3.職場で必要なスキルに関する不安要素
「若者しごと白書2024 3-10. 就職活動・転職活動を始めるときの不安度」では、フリーターのおよそ70%、正社員のおよそ63%が「自分の経歴で就職/転職できる仕事があるかが不安」と回答しています。
中卒後にニートになり職歴に自信のない方のなかには、「自分を採用してくれる企業はあるのか」「スキルを身につけられるだろうか」と就職活動や就職後の不安を抱いている方もいるでしょう。しかし、学歴や経歴を問わない求人はあるので、あまり心配しすぎないようにしましょう。
また、就職後は「分からないことは積極的に質問する」という姿勢を大切にすることが大切です。就職後に仕事が覚えられるか不安な方は、「仕事が覚えられない原因とは?すぐできる10の対処法を解説!」を参考にしてみてください。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
「中卒ニートから就職が難しい」といわれる4つの理由
近年の就職事情において、学歴は関係ないという意見は少なくありません。先述したように、ポテンシャルを重視した採用を行う企業もあります。とはいえ、中卒から就職する場合、就職活動に一定の難しさを伴う可能性があるでしょう。
ここでは、「中卒ニートからの就職が難しい」といわれる具体的な理由を4つ紹介します。
中卒ニートの方の就職活動は実際のところどの程度難易度がありますか?また叶えるためのポイントを教えてください
「準備と行動」そして「焦らない心」で道は開けます!
中卒ニートの方の就職活動は、確かにハードルはありますが、決して乗り越えられないものではありません。むしろ、近年は人手不足の業界も多く、学歴よりも「やる気」や「素直さ」を重視する企業が増えています。
ただし、未経験歓迎の職種が中心になるため、最初は選べる仕事の幅がやや限られることも意識しておきましょう。重要なポイントは2つです。
【1】準備と行動
自分自身がどんな働き方をしたいのか考え、興味のある職種に向けて最低限の準備を進めることが大切です。たとえば、資格取得や基礎的なスキル(パソコン操作など)の習得は強力な助けになります。また、就職エージェントを活用することで、履歴書の書き方から面接対策まで、プロのサポートが受けられます。
【2】焦らず一歩ずつ進む心構え
最初から正社員を目指すのではなく、まずはアルバイトから始めてみることも一つの方法です。「働く」という経験を通じて、基本的なビジネスマナーや時間管理を自然と身につけることができます。焦らず、長期的な目線でキャリアを築いていきましょう。
1.中卒で正社員として就職している方は少ない傾向にある
「中卒ニートの方の就職が難しい」といわれる理由の1つ目は、中卒で正社員として就職している方が少ないことです。厚生労働省の「令和5年若年者雇用実態調査の概況」で報告されている学歴別の就業形態とその割合を表にまとめました。
最終学歴 | 正社員 | 正社員以外の労働者 |
---|---|---|
中学 | 34% | 66.0% |
高校 | 63.5% | 35.8% |
大学 | 87.3% | 12.7% |
参照:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況 表9-2 最終学歴、雇用・就業形態別在学していない若年労働者割合」
中卒者が正社員として就職している割合は、34%でした。中卒は、高卒や大学卒に比べて正社員の割合が低く、かつ、派遣やアルバイトなどの非正社員として働いている割合が高いことが明らかになっています。
2.中卒という学歴に不信感を持たれてしまう
中卒ニートの方の就職が難しいといわれる理由の2つ目は、企業側が中卒という学歴に対して「何か問題があるのではないか」と懸念を感じる可能性があることです。
近年の学歴事情において、最終学歴が中卒の方の割合はどうしても少なくなることから、不信感を抱く企業もあるでしょう。「学習意欲の低さや向上心の有無などを疑われてしまうのでは」というイメージから、「中卒ニートからの就職は難しい」という意見があるようです。
3.仕事のスキルが身についていない
中卒後にニートとなり働いていなかった場合、職歴が少なく仕事のスキルが身についていない点を懸念される恐れがあることが、3つ目の理由です。未経験者を歓迎する企業であればそれほど気にする必要はないものの、基本的なビジネスマナーは身につけておいたほうが良いでしょう。
4.働く意欲が低いのではないかと思われる
「中卒ニートから就職が難しい」といわれる理由の4つ目は、「働く意欲が低いのではないか」と懸念されかねないことです。学校卒業後に空白期間があると、企業は「この期間は何をしていたのか」と疑問に思うことも。空白期間の説明が上手くできなかった場合、「就業意欲がないのでは」と評価されてしまう恐れがあるでしょう。
ここまで、「中卒ニートからの就職は難しい」といわれる理由について解説しました。難しいという意見はあるものの、適切な就職準備を進めることで、就職を叶えられる可能性は十分にあるので、諦めずに挑戦してみることが大切です。
参照元
厚生労働省
令和5年若年者雇用実態調査の概況
中卒ニートの方が働くための4つの方法
ここでは、中卒ニートの方が就職するために実践すべき具体的な方法を4つご紹介します。自分に合った方法で、無理なく就職を目指しましょう。
1.高卒の学歴取得を目指して高校認定試験を受ける
中卒ニートから就職するための行動の1つ目は、「高等学校卒業程度認定試験」を受けることです。就職において、最終学歴が中卒であることはハンデとなり得ます。応募できる求人の幅を広げるために、高等学校卒業者と同等以上の学力がある者として認定される、「高等学校卒業程度認定試験」を受けるのがおすすめです。
「高卒認定は就職に有利?高卒資格との違いや就活の注意点を解説!」では、高卒認定の詳細やメリットを解説しているので、参考にしてみてください。
2.正社員を目指してアルバイトから始める
中卒ニートから就職するために取るべき行動の2つ目は、アルバイトや派遣として働くことです。ニート期間が長いと、いきなり正社員として働くことに対して、不安や抵抗を感じる方もいるでしょう。まずは、アルバイトや派遣社員として勤務することで、働くことへの不安が軽減する可能性があります。
また、アルバイトや派遣先によっては、正社員登用を狙えることも。仕事内容にも慣れた状態で働けるため、順序立ててステップアップできるでしょう。
3.就活に有利な資格を取る
中卒ニートから就職するための行動の3つ目は、就職活動でアピールできるような資格を取得することです。空白期間について、面接で「仕事に役立つ資格を取得した」と報告できれば、採用担当者の理解を得やすくなるほか、努力を評価してもらえるでしょう。
また、資格を取得すれば、「働く意欲がある」という評価につながる可能性があります。
4.学歴に関係なく活躍できる仕事を目指す
中卒ニートから就職するために取るべき行動の4つ目は、学歴を問わない仕事を目指すことです。志望する企業を限定すると就職先の選択肢が狭まる場合も。その結果、なかなか就職が決まらずニート期間が長引くこともあるでしょう。そのため、学歴に関係なく採用されやすい仕事を探すのがおすすめ。広い視野をもって仕事を探すことで、就職活動を効率的に進めやすくなるといえます。
学歴を重視しない仕事には、実績やスキル、やる気が評価される点が特徴として多く挙げられます。具体的には、資格や現場経験、成果に基づいて判断される環境が整っているなど、学歴よりも実力やコミュニケーション能力が求められる業界が該当します。
そのような自己成長と柔軟な働き方を重視する職場に共通するのが、チャレンジ精神が大いに活かされ、結果としてキャリアアップに直結する魅力があるという点です。
学歴を問わずに働きやすい仕事5選
ここでは、中卒ニートから挑戦しやすい、学歴に関係なく活躍できる仕事を紹介します。就職を叶えたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
学歴を問わない仕事の特徴や、就活の進め方を教えてください
スキルや成果が重視される仕事が多いので、成長意欲をアピールしましょう
学歴を問わない仕事は、実践的なスキルや経験、成果を重視する業界に多いです。例えば、IT、営業、クリエイティブ、サービス業などは、学歴よりも実務での能力や、実績、さらには柔軟な発想やチャレンジ精神が評価されます。
中卒ニートとして就活を進める場合には、まず自己分析を徹底し、自分の得意分野や資格、興味のあることなどを整理しましょう。それに加えて、インターンシップ、ボランティア活動といった実際の現場で、実践経験を積むことができる機会を積極的に活用し、色々なことにチャレンジしてみてください。現場では何かしら失敗することもあると思いますが、失敗を経験すること、経験を通して学んだことや感じたことは、必ず大きな糧や自信につながります。
応募書類や面接では、実際の経験から得た具体的な事例をもとに、学歴以上の成長意欲とやる気をしっかりアピールしましょう。これにより、学歴に縛られず自分に合った職場で活躍するチャンスが広がります。
1. 料理人
料理人や調理師は、学歴を問わない求人もある職種です。調理師として働くなら、国家資格の調理師免許の取得を目指す必要があります。受験資格に学歴は問われないので、中卒ニートの方も挑戦可能です。
受験には「2年以上の調理業務経験」が求められるため、少なくとも2年は現場で経験を積む必要があります。これから目指す場合は、飲食店や調理関係のアルバイトから目指し、その後取得を検討する方法がおすすめです。
2.美容師
美容師も学歴にかかわらず働けるため、中卒ニートの方も目指せる職業の一つです。美容師として働くには、国家資格である「美容師免許」の取得が必須。厚生労働省の「理容師・美容師免許の取得まで」によると、美容師免許の取得には、美容師養成施設(通称:美容学校)の卒業が条件です。
美容学校の入所資格は「高等学校卒業者(当分の間は中学校卒業者も可)」とされているものの、教育機関によっては、高卒を条件にしているところもあります。高卒認定資格を取得するか、中卒から進学できる美容の高等専修学校に挑戦するのがおすすめです。
参照元
厚生労働省
理容師・美容師免許の取得まで
3.大工
大工は、学歴が求められにくい傾向にあるので、中卒ニートの方も挑戦できる可能性があります。特別な資格が必要ないため、見習いから始めて経験やスキルを積んでいくというキャリアが一般的です。
建築関係の仕事は大工だけではありません。詳しくは、「建設作業員の仕事内容とは?平均年収や求人の特徴も解説」で紹介しているので、興味がある方は読んでみてください。
4.第一次産業
第一次産業と呼ばれる農業や林業、水産業といった職業も学歴不問であることが多く、中卒ニートの方も挑戦しやすい可能性があります。第一次産業は若年層の人手不足の傾向があり、自治体が就労をサポートする場合もあるようです。「なかなか採用されない」「面接の質問にうまく回答できない」などの悩みがある場合も、サポートを受けながら就職活動を進められるでしょう。
5.企業の営業職
企業の営業職は、学歴の高さや仕事のスキルの有無に関係なく、働く意欲や人柄が仕事内容に合っていれば積極的に採用する傾向にある職種です。そのため、中卒ニートの方も就職のチャンスがある仕事といえるでしょう。
営業職は、頑張れば頑張るほど給料に反映されるインセンティブ手当がつくことがあります。向上心が強いタイプの方にはやりがいのある仕事といえるでしょう。営業職について詳しくは、「中卒から営業を目指せる?仕事内容や就活のポイントを紹介」のコラムを参考にしてみてください。
営業職は学歴以上に「コミュニケーション能力」や「行動力」が重視されるため、学歴がハンデになりにくい特徴があります。たとえば、接客のアルバイトで養った「人に興味を持ち話を聞く力」や「相手のニーズを汲んで提案した経験」が評価されるケースも多いです。
また、未経験OKの求人も豊富。その中でも新人を丁寧に育ててくれる企業を選ぶのがポイントです。就職エージェントを活用するなど、面接対策や営業職への理解を深めることで、スタートラインに立ちやすくなります。
中卒ニートから就職するための準備
「ニートから就職したいけど、何をすべきか分からない…」という方もいるかもしれません。そのような場合は、すぐに就職活動を始めるのではなく、就職後の生活や働き方を見据えた準備を行うのがおすすめです。ここでは、就職に向けてしておくべき準備について解説します。
生活リズムを見直す
「中卒後ニートとして過ごしているうちに生活リズムが崩れてしまった」という方もいるかもしれません。就職後は仕事にもよるものの、毎日同じ時間に寝起きし会社に向かう必要があります。仕事を8時間こなす体力も求められるため、生活リズムが乱れたままでは疲労やストレスの原因になってしまうこともあるでしょう。
そういった事態を避けるために、「生活習慣が乱れている」という場合は、早寝早起きや三食きちんと食べるなど、生活習慣を改善させることを意識してみるのがおすすめです。「普段より1時間早く寝る」「食事のバランスを整える」など、できることから試してみてください。
今後を見据える考えを持つ
「今のスキルでは興味のある仕事や企業を目指すのが難しい」と感じている方もいるでしょう。そのような場合は、今すぐその仕事や企業への就職を目指すのではなく、「将来的な目標」として設定するのもおすすめです。
たとえば、営業職に就き実績とスキルが身についたあと、より待遇の良い企業への転職を目指すことも可能でしょう。正社員就職を目標とするのではなく、「就職後何をしたいか」「どう成長したいか」といった長期的な視点を持って取り組むことが大切といえます。
実績を残せる会社選びをする
中卒ニートからの就活では、将来的なキャリアアップを見据えて、実績を残すための会社選びをすることも大切です。たとえば、未経験から挑戦できる仕事で経験や実績を積むことで、資格取得の道が開けたり、役職を得られたりする可能性も。「就職→仕事に励む→実績を残す→優良企業へ転職」という流れをイメージして、会社選びをしてみましょう。
公的な就職支援機関を利用する
「第三者に支援してほしい」「一人では中卒ニートからの就職を叶えられるか不安」という場合は、就職支援機関の手を借りるのもおすすめです。ハローワークやジョブカフェといった公的な支援機関では求人の紹介だけでなく、就職相談やセミナーなども開催しています。
ハローワークには、「わかものハローワーク」という若年層の就職支援に特化した施設もあるのが特徴です。積極的に利用してみると、有益な情報を得られたり自分にあった就職支援を受けられたりするでしょう。
また、民間の支援機関である就職エージェントを利用するのも手。専任のアドバイザーによる求人紹介や就職支援が受けられます。プロの手を借りて悩みを共有しながら進めていくことで、自分に合った仕事を見つけられるでしょう。
就活のサポートや入社後のアフターフォローを求めている方は、就職エージェントのハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーが丁寧なヒアリングを行い、一人ひとりに合った仕事を厳選してご紹介します。学歴や経歴不問の求人を扱っているので、「中卒ニートでできる仕事があるか不安…」という場合も安心して自分に合った仕事を探せるでしょう。
また、選考対策や企業とのやり取り代行なども実施し、就職活動をトータルサポート。「ニート期間について質問されたらどう回答しよう」「面接対策のやり方が分からない」などのお悩みも解決します。性格から分かる適職診断を、1分程度で受けることも可能です。サービスはすべて無料なので、お気軽にご相談ください。
中卒ニートがエージェントを上手に活用する3つのポイント
中卒ニートの方にとって就職エージェントを活用することは、就職への近道となり得る有効な手段です。そこで、エージェントを活用する3つのポイントをご紹介します。
【1】率直に自分の状況や希望を伝える
エージェントはあなたのこれまでの経験や現在の状況をもとに最適な求人を提案してくれます。そのため、中卒であることやニートであることを隠さず、自分の強みや弱み、仕事に対する意欲などを包み隠さず話すことが大切です。「どんな仕事が向いているか分からない」といった不安な気持ちも素直に相談しましょう。
【2】サポートを最大限活用する
履歴書や職務経歴書の書き方などの書類作成サポートを受けるだけでなく、面接対策やコミュニケーションのポイントも学びましょう。特に未経験の場合、自信を持つための準備が非常に重要です。
【3】こまめにフォローアップを行う
担当者と連絡を密にとることで、求人の最新情報やあなたに合ったアドバイスを得られます。一人で悩まず、進捗や疑問は都度相談してください。
中卒ニートの就活に関するお悩みQ&A
中学を卒業してニートをしている方のなかには、正社員として就職できるのか不安な方もいるでしょう。ここでは、中卒ニートの就活に関するお悩みをQ&A方式で解決しています。
高校認定試験を受ける意味はありますか?
高卒認定試験を取得すれば高卒と同等の学力を証明でき、「高卒または高卒と同程度の学力」を応募条件としている正社員求人に応募できます。高卒資格とは異なるため、すべての企業で高卒扱いしてもらえるとは限らないものの、就職活動の可能性が広がるでしょう。
「中卒の人は高卒認定試験を受けた方がいいの?就職時の影響や勉強方法を解説」では、高卒認定試験について詳しく紹介しています。
中卒で公務員になることはできますか?
中卒から公務員を目指すことは可能ですが、公務員試験では高卒程度の学力を求められます。試験対策に時間が掛かる可能性もあるため、民間企業への正社員就職も視野に入れつつ受験を検討してみてください。
「中卒から公務員を目指す!おすすめの職種4選やメリット・デメリットを解説」では、中卒で公務員を目指す人に向けた対策を紹介しています。
就職しないとダメですか?
家庭やその人の事情によって状況は異なるため一概にはいえませんが、就職するのがおすすめです。 「実家暮らしで生活できている」「親がいるから心配ない」という場合も、親が定年退職したり病気になったりすることで生活が不安定になる恐れがあります。
「ニートの末路とは?抜け出す方法や就活を成功させるポイントも解説」では、ニートを続けるうえでのリスクについて解説しているので、一度目を通してみることをおすすめします。
ニート歴が長いのですが就職できますか?
やる気やポテンシャルで採用してくれる会社も多くあるので、ニート期間の長さを過度に不安視せず就職に向け行動してみましょう。まずは、アルバイトで働くことに慣れるのも手です。一人で就職活動をすることが不安なら、ハローワークや就職支援サービスを活用する方法もあります。無料で利用できるので、まずは相談してみましょう。
就職したいけど何から始めれば良いか分かりません…
一人で仕事を探すことが難しいと感じたら、プロの手を借りるのがおすすめです。 ハローワークやジョブカフェ、就職エージェントといった支援機関を活用してみましょう。
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※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。