大学院中退予定の就活のポイント!メリットとデメリットもご紹介

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この記事のまとめ

  • 大学院中退予定の場合は、在籍中に就活を始めよう
  • 大学院中退予定の理由には、前向きな回答を心掛けるのがおすすめ
  • 大学院中退をするか迷う場合は、メリットとデメリットを知ったうえで決断しよう
  • 大学院中退予定で就活をするなら、自己分析をしたうえで早めに行動に移すのがおすすめ
  • 大学院中退中退予定から就活をする場合、就職エージェントを利用するのも手

「大学院中退予定の場合の就活方法を知りたい」という方もいるでしょう。大学院を中退する予定の場合は、在籍中に就活を始めるのがおすすめです。このコラムでは、大学院を中退するメリット・デメリットや就職を目指す際のコツを紹介します。「大学院を中退する予定だけど、就職できるか不安…」という場合は、ぜひご一読ください。

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大学院中退予定の場合は在籍中に就活を始めよう

就活を検討している方のなかには、「大学院を中退したらやばい?」と不安な方もいるでしょう。大学院中退予定で就活を検討しているのであれば、中退後にフリーターなどをしながら仕事を探すよりも、就職先を決めてから学校を辞めることをおすすめします。

大学院を中退する場合は既卒として就活を行うのが一般的でしたが、現在では大卒から3年以内は新卒扱いとする企業もあるようです。また、就職しないまま空白期間が長引いたり年齢が上がったりすると就活のハードルは上がる傾向にあるため、できるだけ早めの行動が就活成功の鍵といえるでしょう。

「大学院を中退したら就職は難しいの?」と疑問に思う方は、「大学院を中退したら就職できない?就活を成功させる7つのポイントを紹介」のコラムもチェックしてみてください。大学院中退後の就職活動を成功させる方法や、中退を後悔しないための心得などを紹介しています。

大卒3年程度なら新卒枠で就活できる可能性がある

大学院中退予定の方も、大学卒業後3年以内であれば新卒採用枠で応募できる場合があるようです。採用をしている企業のなかには、新卒採用枠の対象者を「卒業後3年以内の方」「おおむね既卒3年以内の方」と設定している場合もあるようなので、大学院中退予定の方もこの枠に該当することがあります。ただし、企業ごとに応募資格や募集条件が異なるため、求人情報を細かく確認することが大切です。

中退予定の就活で「大学院卒業見込み」が採用条件の求人は避ける

大学院中退予定の場合、応募時に「大学院卒業見込み」を条件とする求人を選ぶのは避けましょう。「大学院卒業見込み」と偽って選考を受け内定をもらったとしても、実際に大学を中退すれば採用を取り消される恐れがあります。応募する際には、「大卒以上」と明記されている求人を中心に選ぶと安心です。

また、採用担当者との面接時に「大学院を中退予定であること」を率直に伝えることで、内定後のトラブルを防げるでしょう。嘘や曖昧な説明は避け、誠実に対応することが信頼を得るポイントです。

大学院中退後就職するには?内定取り消しの可能性や新卒扱いについても解説」のコラムでは、大学院中退からの就職を成功させるための方法を解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

内定後に予期せず大学院を中退したら?

内定獲得後に予期せず大学院を中退することになった場合は、速やかに内定先に報告することを最優先にしましょう。報告する際は、中退に至った理由を簡潔かつポジティブに説明するのがポイントです。たとえば、「自分のキャリア目標を再確認した結果、学業より実務経験を優先する決断をしました」というように伝えると、前向きな印象を与えられるでしょう。

また、中退後の状況や意欲をアピールし、「自身のスキルや強みを活かして貢献したい」という姿勢を示すのがポイントです。内定先がどのように対応するかは企業ごとに異なりますが、誠実に状況を共有することで信頼関係を維持しやすいでしょう。

大学院中退者の割合は2.85%

文部科学省の「令和5年度学生の中途退学者・休学者数等に関する調査結果(令和6年6月28日公表)」によると、2023年における大学院中退者数は7,647人で、割合が2.85%でした。また、主な中退理由としては「転学・進路変更等」が22.0%、「学生生活不適応・修学意欲低下」が16.5%、「就職・起業等」が14.4%であることが分かります。このことから、一定の割合で「大学院生活が自身の選択に合わない」と感じる方がいると考えられるでしょう。

参照元
文部科学省
学生支援

大学院中退予定の就活では「中退理由」を前向きに回答する

大学院中退予定で就活をする際は、面接官の質問に対して前向きな回答を心掛けるのが無難です。大学院を中退して就職を目指す場合、面接で「なぜ、大学院を辞めようと思っているのか?」という質問をされやすいでしょう。「研究に興味がなくなったから」や「教授と合わないから」などと答えると、「相性の悪い人がいたり、仕事に興味がなくなったりすると辞めてしまうのではないか?」という疑念を採用担当者に抱かれかねません。

そのため、「大学院に入学して研究を続けた結果、私が極めたいのは△△であることに気づき、それを実現するために御社を希望しました」といったように、現状から逃げ出したいのではなく、前向きな理由で大学院中退を選ぼうとしていることをアピールするのがおすすめです。
大学院の休学・中退事情や就活のコツについてまとめています。

ハタラクティブの「若者しごと白書2024(p.39)」によると、フリーターも正社員も就職・転職活動において「サポートしてくれる人がおらず不安」と考える方が、半数以上いることが分かるでしょう。中退を決めた経緯を振り返っても、前向きな理由を見出せず、どのように答えるか迷う場合は、就職エージェントを利用するのも一つの方法です。

中退した場合は大学院で得た経験をアピールしよう

大学院を中退した場合、大学院で得た経験やスキルをどのように伝えアピールするかが就職活動の鍵といえます。たとえば、専門的な知識や研究スキル、データ分析力、論理的思考力、問題解決能力などが身についていることをアピールしてみましょう。

大切なのは、「大学院中退」を単なる挫折として捉えるのではなく、その経験を次のステップにどのように活かすのかを明確に伝えることです。大学院中退理由を説明する際も、成長につながる学びがあったことを伝えるようにしましょう。

参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024

「大学院卒業」の学歴は重要?大学院中退のメリット・デメリット

「大学院卒業」の学歴は、専門的な職種や研究職を目指す場合に強みとなり得ます。一方、自身が進みたい道によっては「大学院卒業」の学歴が必須でない場合もあるでしょう。大学院を中退するか迷う場合は、以下のメリットとデメリットを把握して検討する際の参考にしてみてください。

大学院中退のメリット

ここでは、大学院中退のメリットをまとめました。以下で詳しく解説するので、ぜひご一読ください。

1.専門的な知識を活かせる機会がある

大学院で学んだ専門的な知識やスキルは、短期間の在籍であっても実務や就活において武器となる可能性があります。特に研究に取り組んだ経験は、論理的思考力や問題解決能力を証明する材料となることも。これらは、企業が求めるスキルとして評価される可能性があるため、選考時にアピールするのがおすすめです。

2.大学院を卒業するまでの時間とお金が掛からない

大学院を卒業するには数年の時間と多額の学費が必要ですが、中退することでこれらを節約し、早期に社会に出ることで収入を得られるようになります。特に、就職活動を通じて明確なキャリアプランが見えてきた場合、無理に大学院に通い続けるよりも、「時間やお金を効率的に使う」という選択肢が取れるでしょう。これは、長期的なキャリア形成において合理的な判断ともいえます。

3.「大卒者には珍しい経験」として興味をもたれる可能性がある

大学院での研究経験は、大卒者がもっていないものです。そのため、企業によっては「ユニークな経験」として採用担当者に興味をもたれる場合があります。研究活動の具体例や成果をプレゼンテーションできる場合は、アピールしてみるのもおすすめです。

大学院中退のデメリット

ここでは、大学院中退のデメリットをまとめました。以下で詳しく解説するので、ぜひチェックしてみてください。

1.就活で応募可能な求人の選択肢が狭まる可能性がある

「大学院卒業」を条件にしている求人や、専門的なスキルを重視する職種においては、大学院を中退したことで応募資格を満たさない可能性があります。その結果、選べる求人が減り、就活が制限される恐れも。特に、研究職や専門性の高い業界を志望する場合、応募可能な求人の選択肢の狭まりを感じがちなようです。

2.大学院卒者に比べて給与が下がる可能性がある

大学院卒業者を優遇する企業では、初任給や昇進スピードに差が出ることがあります。厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、大卒者と大学院卒者の初任給の違いは以下のとおりです。

 大卒者大学院卒者
男女計23万7,300円27万6,000円
男性24万300円28万3,200円
女性23万4,300円26万800円

参照:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況(p.15)

大卒と大学院卒では、企業側が求めるスキルや役割に違いを設けている場合があるため、大学院中退者はその中間に位置付けられることが少なくありません。このため、スタート時点で給与や待遇に差が出る可能性があることを理解しておく必要があるでしょう。

3.人脈を活かした就活が難しくなる可能性がある

大学院中退をすることで、教授や研究仲間との人脈を十分に活用できない可能性があります。特に専門職を目指す場合、所属している大学院研究室の担当教授に推薦してもらう場合もあるようです。そのため、大学院中退をした場合はこれらの人脈を活用できないのはデメリットといえるでしょう。

大学院を中退するか迷っている場合は、「大学院中退は後悔する?辞めるメリット・デメリットや就活への影響を解説!」も参考にしてみてください。このコラムでも、大学院中退のメリットとデメリットをまとめています。

大学院中退を選ぶ前に「休学」を検討するのも手

大学院を卒業するか中退するか迷っている場合、すぐに決断するのではなく「休学」を選択するのも一つの方法です。休学期間中に就職活動やインターンシップを通じて社会経験を積み、キャリアプランを見直すことで、自分にとって最適な進路が明確になる可能性があります。

また、休学中にほかの分野や業界への興味が芽生えた場合、その興味をもとに新しいキャリアを考えることもできるでしょう。大学院中退という決断をすると、再入学が難しい場合もあるため、慎重な判断が求められます。まずは教授やキャリア相談窓口に相談するなど、複数の視点を取り入れたうえで選択肢を検討することが大切です。

参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況

大学院中退から後悔しない就職を目指す際のコツ

ここでは、大学院中退から後悔しない就職を目指す際のコツをまとめました。以下で詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

自己分析をして仕事における将来像を考える

大学院中退後に後悔しない就職をするためには、自分の強みや興味、価値観をしっかり把握することが大切です。大学院で学んだ知識やスキルをどのように活かせるのかを整理し、自分がどのような仕事や職場環境で活躍できるのかを明確にしましょう。また、5年後、10年後のキャリアプランを描き、それを実現するための具体的なステップを考えることも大切です。自己分析を通じて自分の目指すべき方向が定まれば、就活時の企業選びや志望動機の説明がスムーズに進むでしょう。

早めに就活を始めて空白期間を長引かせない

大学院を中退すると、履歴書や職務経歴書に「空白期間」が生じる可能性があります。この期間が長引くと、採用担当者に「中退後、何をしていたのか」という疑問を抱かれやすくなることも。そのため、大学院中退を決断したらできるだけ早く就活を開始することが大切です。インターンシップやアルバイトを活用して経験を積むのも効果的。早めに動くことで、選べる企業や求人が増え、自分に合った仕事を見つけやすくなります。

大学院を中退したいのは逃げではない!就職までの流れや体験談も解説」のコラムでは、大学院中退からの就職の流れをまとめているので、ぜひチェックしてみてください。

就職エージェントを活用する

就職エージェントを利用すれば、プロのキャリアアドバイザーが自分に合った求人を紹介してくれたり、履歴書や面接対策のサポートを受けられたりします。自分の強みを企業に伝える方法を具体的にアドバイスしてくれるため、就職成功の可能性を高められるでしょう。また、就職エージェントは一般には公開されていない非公開求人を紹介してくれる場合もあるので、就職先の選択肢を広げやすい点もメリットです。

就職エージェントのハタラクティブでは、20代の既卒・フリーター・第二新卒といった方を中心に就活をサポート。キャリアアドバイザーがマンツーマンで求人紹介を行っています。サービスはすべて無料で、未経験者歓迎の求人も数多く用意しているのも強みです。1分程度でできる、性格をもとに分析する適職診断もあるので、興味のある方はお気軽にご相談ください。

大学院中退予定の場合に抱きやすい就活のお悩みQ&A

ここでは、大学院中退予定の場合に抱きがちな悩みをまとめました。これから大学を中退しようか迷っている方は、チェックしてみてください。

大学院を中退したいですが後悔しそうで迷っています

自分の選択を後悔しないためにもすぐに中退を決断するのではなく、「なぜ大学院を辞めたい」と思うのか改めて考えてみましょう。
経済的な理由や人間関係、研究を続けていくことへの不安など、大学院を中退する理由は人によってさまざまです。自分の気持ちとじっくり向き合うことで、今後進むべき道が見えてくる可能性があります。

「大学院中退は就職できないから辞めとけ」って本当ですか?

自分に合った求人選びや就活対策、早めの行動などで、学歴によらず就職できる可能性はあるといえます。ただし、大学院卒業見込みを前提に内定をもらっていた場合は、取り消しになる恐れがあるでしょう。
また、面接で大学院を中退した理由を聞かれる可能性があるため、きちんと答えられるように準備しておくのがおすすめです。詳しくは、「大学院を辞めたい…中退すると就職やキャリアに影響は出る?」をご覧ください。

「中退理由」は面接でどのように伝えれば良いですか?

就活の面接で大学院を中退する理由を話す際は、「研究を続けてきた結果、自分が何をしたいのか分かった」というように、ポジティブな伝え方を心掛けましょう。
「教授やほかの研究生と折り合いが悪かった」「研究に興味がなくなった」など、ネガティブな理由をそのまま伝えるのは、企業に悪印象を与える恐れがあるため避けたほうが無難です。面接での中退理由の伝え方については、「大学院中退の理由と就職活動で回答するときのポイント」で詳しく解説しています。

大学院中退後の就活を成功させるにはどうしたら良いですか?

大学院を中退した場合、今後の就活に不安を抱く方もいるでしょう。そのような場合は、就職エージェントの利用がおすすめです。専任のキャリアアドバイザーから丁寧なサポートを受けられるので、自分に合った仕事に出会える可能性が高まるでしょう。
若年層向け就職エージェントのハタラクティブでは、既卒やフリーターなど、若年層の就職・転職サポートに力を入れています。大学院中退後に就職を考えている場合は、お気軽にご相談ください。

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