無資格・未経験でできる仕事とは？高収入の目指し方や求人を探す方法も紹介

「無資格でできる仕事ってどのようなもの？」と気になる方もいるでしょう。資格なしから挑戦できる仕事には、「営業職」や「介護職」、「ITエンジニア」などをはじめとした幅広い職種があります。
このコラムでは、無資格・未経験からできるおすすめの仕事や、高収入の目指し方を解説。また、無資格でできる仕事のメリットについてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

無資格・未経験で挑戦できる8つの仕事

無資格・未経験から挑戦できる仕事には、「飲食業」「介護・福祉職」「営業職」などがあります。ここでは、無資格・未経験から挑戦しやすいおすすめの仕事を8つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

1. 飲食業

飲食業は、無資格や未経験を歓迎する求人が豊富な仕事です。飲食業は、「お客さまの注文を聞く」「料理を運ぶ」「後片付けや会計」などが主な業務となります。
お客さまとやり取りしたり、厨房と連携して店を切り盛りしたりするため、コミュニケーション能力が必要です。アルバイトで飲食業の経験があったり、笑顔でハキハキとした受け答えができたりする人材が求められる傾向にあります。

2.接客業

接客業も、無資格・未経験で携われる仕事の一つです。接客業には、企業や医療機関の受付、レジャー施設の案内役、アパレルショップの販売員などが挙げられます。
お客さまが快適に過ごせるよう、丁寧な所作や言葉遣いを心掛ける姿勢が求められるでしょう。提案やサポートの内容によっては、直接お客さまから感謝の言葉を伝えてもらえるのも、接客業のメリットです。

3. 介護・福祉職

介護・福祉職は、超高齢化社会の影響による人手不足の傾向が見られ、無資格・未経験からの就職を歓迎する求人が展開されています。介護・福祉職と聞くと、「介護福祉士や理学療法士といった専門的な資格が必要なのでは？」と思う方もいるでしょう。介護・福祉職のなかには、シーツの交換や配膳のように、無資格の場合もできる仕事があります。
ただし、ご高齢者の身体介助をするには、介護職員初任者研修以上の資格が必要です。施設によっては、研修制度があり介護資格の取得をサポートしてくれるところも。1人で資格が取れるか心配な方も、職場でサポートしてもらえるため、安心して資格取得を目指せるでしょう。

4. 事務職

事務職は、ワードやエクセルなどの基本的なパソコンスキルがあれば、無資格で挑戦できます。事務職の主な仕事は、資料作成やデータ入力、来客対応など。事務は裏方仕事がメインのため、「人前に立つより誰かをサポートするほうが好き」という方におすすめです。

事務の仕事には、「一般事務」だけでなく、「営業事務」や「医療事務」、「貿易事務」などさまざまな種類があります。どのような分野で事務職に携わりたいのかを考えながら仕事探しをすると良いでしょう。

事務職に関わりのある資格には、「MOS」「秘書技能検定」などがあります。「より高いスキルを身につけたい」と思ったときは、取得を検討してみると良いでしょう。
「若者しごと白書2024　6-4.リスキリングで身につけたいスキル（p.61）」によると、「パソコンスキル」がリスキリングで身につけたいスキルとして人気であることが分かります。パソコンスキルを身につければ、事務職を経験したあとも幅広い職に挑戦しやすくなるでしょう。

参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024

5. 営業職

営業職も、無資格・未経験を歓迎する求人が多い仕事です。営業職の主な業務は、自社の製品やサービスを顧客にアピールして、契約・購入につなげること。営業職では、コミュニケーション力やビジネスマナーを身につけられます。これらは、営業職だけでなく多くの業界・業種に求められるスキルなので、転職時にも役立つでしょう。

営業職には、テレアポやルート営業、インサイドセールスなどさまざまな種類があります。それぞれ顧客との関わり方や仕事の進め方が大きく異なるため、営業職に苦手意識のある人も、自分に合った仕事を見つけられる可能性があるでしょう。

6. ITエンジニア

業界が成長しているIT業界では、ITエンジニアの人材が不足していることから、無資格・未経験歓迎の求人が豊富にあります。ITエンジニアは、日々発展する最新技術に対応する必要があるため、「新しいことを学ぶのが好き」という方におすすめの仕事です。

ITエンジニアには、システムエンジニアやネットワークエンジニア、プログラマーなどの職種が含まれます。働きながら知識を身につけられるため、文系や理系を問わず業務に携わることが可能です。

会社によっては、ITエンジニアに欠かせない開発言語を身につけられる研修制度を導入しているところもあります。未経験かつ無資格でITエンジニアの仕事に就く場合は、研修制度やサポート体制が整った会社を選ぶと良いでしょう。

7.ネイリスト

店舗によっては、無資格の場合もネイリストに挑戦できます。ネイリストの仕事は、お客さまの爪の手入れやマニキュアの施術、人工爪の造形などです。最近では、ネイルアートとして爪に絵を描いたり素材を貼り付けて3Dに仕上げたりすることもあります。

男性女性問わず手元を装飾したいというニーズに寄り添えるのもポイントです。また、ネイリストとして着実に経験を積めば、フリーとなって自分なりの施術を追求できます。

参照元
職業情報サイトjobtag
ネイリスト

8.エステティシャン

エステティシャンも、無資格・未経験ではじめられる仕事の一つです。エステティックサロンに在籍し、お客さまの顔や身体のケアを行います。カウンセリングを通じてお客さまの気持ちをリラックスさせながら、エステの方向性を定めてから施術をするのが主な流れです。

取り扱う化粧品や専用機器の知識を身につけられるので、自分自身の美容にも適用できるメリットがあります。繊細な業務のため、手先や腕が器用な方に向いているでしょう。

未経験からできる仕事を知りたい方は、「未経験でもできる仕事は？正社員として就職しやすいおすすめの業界・職種」のコラムもあわせてご覧ください。

参照元
職業情報サイトjobtag
エステティシャン

そもそも無資格とは

「無資格」とは、その名のとおり資格を持たないこと。該当の資格を保有していない人のことを指します。

就職や転職の場においては、無資格者を歓迎している仕事もあれば、有資格者でないと申し込めない求人もあるのが現状です。どうしても仕事にしたい分野が無資格で応募できない場合は、資格取得を検討するのも一つの手段といえます。

無資格でできる仕事の3つのメリット

無資格から目指せる仕事は、「求人数が多い」「転職に挑戦しやすい」といったメリットがあります。下記で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

1.求人数が多い

無資格から挑戦できる求人は、業界・職種を問わず幅広く展開されています。携わりたい分野を限定しすぎずに仕事探しをする場合、無資格であることがネックにはならないでしょう。多くの求人のなかから自分に合った企業を探せるのは、メリットといえます。

2.経歴を問われない求人がある

無資格から挑戦できる仕事には、経歴を問われないものもあるため、職歴に不安がある場合はメリットとなるでしょう。無資格・未経験を歓迎する仕事では、入社後にスキルを身につけて成長することが期待されます。そのため、求人に応募する時点でスキルや職歴がなくても問題ありません。選考ではポテンシャルが重視される傾向にあるので、意欲的な姿勢や熱意があれば採用される可能性は十分にあります。

3.転職に挑戦しやすい

無資格で就いた仕事の場合は、もし「業務内容が合わない」と感じても、新しい仕事を選択しやすいといえます。
資格によっては、取得のために学校に通ったりセミナーを受けたりする必要があるもの。仕事に不満があっても、資格を取るまでの労力を考えると、ほかの業界や職種への転職がなかなか決意できない場合もあります。その点、資格に縛られずに新しいことへ挑戦しやすいのはメリットといえます。

無資格の仕事で高収入は目指せる？

無資格から就ける仕事のなかには、高収入を目指せるものもあります。ただし、はじめから高収入を狙おうと月給の高い会社へ応募しても、無資格や未経験の場合なかなか採用されないこともあるでしょう。
以下では、無資格の状態から高収入を得る方法を紹介します。

実力主義の仕事は稼ぎやすい

実力主義の仕事であれば、仕事の成果を重視して評価してもらえるため、無資格から高収入が目指せます。その仕事に適性があれば、すぐに高収入を得られる可能性も高まるでしょう。ITエンジニアや営業職は実力主義の傾向が強いため、高収入を目指している方におすすめの職種です。

正社員としてコツコツ収入アップを目指す

正社員として就職すれば、昇格したり賞与を受け取れたりするため、徐々に収入を上げられます。興味のある分野や働きたいと思える職種で勤続年数や実績を積み上げれば、収入アップを目指しやすいといえます。正社員で高年収を目指すときは、その環境で長く活躍できるか、専門性を磨いてスキルを発揮できるかといった、将来を見据えた目線が必要です。

無資格の仕事で活躍するために有用なスキルは？

無資格の仕事で活躍するには、コミュニケーション能力や対応力が大切です。無資格の場合は、採用のときに人柄を見られることも考えられるため、これらのスキルが重視される可能性もあります。

コミュニケーション能力

どのような業界・業種においても、コミュニケーション能力は欠かせません。無資格の場合は専門的な知識がないため、業務は職場の上司や先輩から教わることになるでしょう。そのような場面でうまくコミュニケーションを取れないと、知識の習得の妨げになることも。また、実際に仕事を円滑に進めるためにもコミュニケーション力は必要なため、身につけておいて損のないスキルです。

コミュニケーションを取るのが苦手な方は、「コミュニケーションが苦手…不得意に感じる原因や仕事での対処方法も解説！」を参考にしてみてください。

臨機応変に対応できる力

無資格で仕事をする際、柔軟な対応力があると活躍できる可能性を高められるでしょう。入社時点でスキルがなくても、職場の同僚やお客さまに対してうまく立ち回れると、プラスの評価に繋がりやすいからです。トラブルやアクシデントに巻き込まれても、冷静に対応できるスキルがあると重宝される傾向にあります。対応力は経験を積むことで身につけられるため、失敗や成功を積み重ねながら、長い目で見て養うと良いでしょう。

「『資格なし』は転職で不利になる？年代別のアピールポイントを解説！」のコラムでは、採用において企業側が見ている要素をまとめているので、あわせてご確認ください。

無資格で仕事を探すうえでのポイント

無資格からできる仕事を探すときは、「幅広い求人を確認する」「キャリアプランを踏まえる」といった要素を踏まえて活動するのがおすすめです。下記では、それぞれのポイントについて解説いたします。

幅広い求人をチェックする

無資格で仕事探しをする際は、幅広い業界や職種の求人を確認することが大切です。業界や職種を絞り込みすぎると、求人の選択範囲が狭くなってしまい、結果的に応募する回数が減る懸念があります。
チェックする前は興味がなかった分野も、職場の特徴や働き方の詳細を確認することで、「自分に向いているかもしれない」と思える場合も。可能性を広げるためにも、興味のある仕事を多角的に見るようにしましょう。

自分の特性や希望条件に適した仕事をチェックするときは、「仕事探しで迷わない！自分に合った求人の選び方や失敗しないポイントを解説」もご一読ください。

キャリアプランを踏まえて仕事探しをする

無資格でできる仕事を調べるときは、自身のキャリアプランも考慮することが重要です。「将来的に身につけたいスキル」や「就きたいポジション」を踏まえ、それらが実現できる仕事を探すようにしましょう。

目先のメリットだけで就職を決めてしまうと、入社後にミスマッチを感じたり、早期離職につながったりするリスクも考えられます。将来性のある仕事についての理解を深めたい方は、「将来性のある業界は？需要の高い仕事の特徴と企業選びのポイント」の内容もご確認ください。

無資格・未経験OKな仕事を見つけるには？

この項では、無資格・未経験からできる仕事の見つけ方をご紹介します。「仕事の見つけ方が分からない」という方は、ぜひ参考にしてください。

転職サイトで探す

転職サイトでは全国の求人を取り扱っているため、無資格・未経験の求人を幅広く調べられます。サイトによっては「無資格OK」「未経験歓迎」といったチェック項目が細かく設定でき、条件を絞って求人を検索することが可能です。「希望の業界や業種が定まっていないから、幅広く探したい」という方にもおすすめといえます。

ハローワークで探す

ハローワークでも、無資格・未経験の仕事を見つけられます。
ハローワークは、国が運営する就職支援機関です。施設内にあるパソコンで求人を検索したり、窓口で希望条件に近い求人の紹介を受けたりできます。
ハローワークは、地域の企業求人が多いため、地元で勤務したい方におすすめです。就職セミナーや職業訓練も受けられるため、就職に不安がある方は必要に応じて活用してみるのも良いでしょう。

参照元
厚生労働省
ハローワーク

転職エージェントで探す

無資格・未経験の求人を探すには、転職エージェントを利用するのも一つの手。転職エージェントは、数ある求人のなかから一人ひとりに合った仕事を紹介してもらえます。面接対策や履歴書の書き方のアドバイスといったサポートも提供しているため、「無資格・未経験で自分のアピール方法が分からない」という悩みをもつ方におすすめのサービスです。

就職・転職エージェントのハタラクティブでは、若年層に特化した就職支援を行っています。ハタラクティブの魅力は、未経験歓迎の求人が多いこと。プロのキャリアアドバイザーがマンツーマンで対応するため、求人紹介以外に、就活に関する些細な悩みも相談できます。性格から分かる1分程度の適職診断も受けられるうえ、サービスはすべて無料なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

無資格から挑戦する仕事に関するQ＆A

ここでは、無資格から挑戦する仕事に関する疑問をまとめました。高卒から資格なしで行う就活や履歴書の書き方についても触れているので、ぜひチェックしてみてください。

高卒が資格なしで仕事に就くことは可能ですか？

可能です。資格なしから挑戦できる仕事だけでなく、「学歴不問」の求人は幅広くあります。具体的には、飲食業や介護職、ITエンジニアなどが挙げられるでしょう。
就活をするにあたって学歴も不安要素と感じている方は、「資格なしで就職可能！高卒や大学中退からの就活でも大丈夫？」のコラムも参考にしてみてください。

資格取得してから仕事探しをしたほうが良いですか？

資格を取得して仕事探しをするのも手です。しかし、勉強のために空白期間が長くなったり、合格できずに年齢を重ねたりしてしまうと、内定獲得が遠のくリスクがあることも理解しておきましょう。求人や職種によっては、資格取得支援制度を導入しているものもあるため、働きながら効率的に専門資格を得ることが可能です。

資格なしでフリーターを長く続けるのは就職時に響きますか？

資格の有無にかかわらず、早いうちから就職を目指すのがおすすめです。年齢を重ねると、就活ではスキルや経験を重視されるようになるため、いざ正社員就職をしたいときに仕事探しがスムーズに進みにくいこともあるでしょう。
フリーター生活を長く続けるリスクについて詳しく知りたい方は、「フリーターを続けることで生じる問題点とは」のコラムをチェックしてみてください。

履歴書に書ける資格が何もないとマイナス評価になるか不安です

「履歴書には資格を書かなければいけない」という決まりはありません。「経歴・スキル不問」の求人も多数展開されているため、マイナス評価になるかを気にし過ぎる必要はないでしょう。
履歴書の作成が不安な場合は、若年層向け就職・転職エージェントのハタラクティブへの相談がおすすめです。求人紹介だけでなく、応募書類の添削や面接練習をマンツーマンでサポート。就職を考えている方は、お気軽にご相談ください。