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30代から正社員になれる?就活のコツや未経験から目指しやすい仕事を解説
更新日
この記事のまとめ
- 6割以上の人材が30代から正社員としての就職を実現できている
- 30代から正社員を目指す場合、業務経験者や20代と比べて求人数は減る
- 30代から正社員になるためには、先入観をもたず幅広い求人を検討しよう
- 30代から正社員になるコツは、「自己分析を行う」「意欲や適性をアピールする」など
- 「人手不足」「未経験可」の仕事は、30代から正社員を目指せる可能性がある
30代から正社員就職を考えている方のなかには、「これから就職できるのか」と不安を感じている方もいるでしょう。中途採用では20代や経験者が有利になりやすいものの、コツや注意点を押さえれば30代から正社員を目指すことは可能です。
このコラムでは、社会人経験なしで30代から正社員を目指す際のポイントやおすすめの業界を紹介します。「初めての正社員就職が不安…」という方は、ぜひ参考にしてください。
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30代から正社員になれる?
30代から正社員就職を叶えられる可能性は、十分にあります。労働政策研究・研修機構の「労働政策研究報告書 No. 213 大都市の若者の就業行動と意識の変容-「第5回 若者のワークスタイル調査」から-」によると、30~34歳の間に正社員になろうとした人のうち、実現できた割合は以下のとおりです。
性別 | 正社員になれた割合 |
---|---|
男性 | 75.2% |
女性 | 63.0% |
男女計 | 68.5% |
参照:労働政策研究・研修機構「大都市の若者の就業行動と意識の変容 -「第5回 若者のワークスタイル調査」から-(124p)図表4-28 男女別・年齢別 正社員になろうとした者のうち、正社員になれた割合」
上記より、30代から正社員を目指す方の6割以上が、正社員就職を叶えていることが分かります。
就職市場において20代の需要が高いといわれているものの、どの企業も「年齢の若さ」だけで採用を決定するわけではありません。企業が求める人材像を理解し、それにマッチしたアピールができれば、30代から初めての正社員を目指せるでしょう。
参照元
労働政策研究・研修機構
労働政策研究報告書 No.213 大都市の若者の就業行動と意識の変容 ―「第5回 若者のワークスタイル調査」から―
フリーターの期間が長いほど就職が難しくなる場合も
30代から正社員を目指すことは可能なものの、フリーター期間が長引くと就職までの難易度が上がる点に注意が必要です。労働政策研究・研修機構の同資料によると、フリーター期間が「1年以内」から「3~4年」までの場合、男女計の正社員就職率は60%前後を推移しています。しかし、4~5年以降は37.9%以下に急落し、5年以上では32.3%という結果に。フリーター期間の長さによって、就職率が大きく異なることが分かるでしょう。
とはいえ、「フリーター期間が長いと就職できない」という訳ではありません。このコラムではフリーター期間の説明方法や就職活動のコツをご紹介しているので、ぜひ読み進めてみてください。
参照元
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
労働政策研究報告書 No.213大都市の若者の就業行動と意識の変容―「第5回 若者のワークスタイル調査」から―
企業が30代から正社員を目指す求職者に求めること
企業側は「30代から正社員を目指す人材」に対し、「職場環境や業務にスムーズに馴染めるかどうか」を見ています。具体的にどのようなことを求めているのかを以下にまとめたので、ぜひご一読ください。
新しい環境に適応できるか
30代から正社員就職を目指す場合は、新しい環境に即座に対応できる柔軟性や適応力が求められます。自分のやり方に固執していたり新しい職場の雰囲気に馴染めなかったりすると、業務を覚えたり人間関係を構築したりするのがスムーズにできない恐れがあるためです。
そのため、30代から初めて正社員に挑戦する場合、新しい人間関係や仕事に早く馴染めるかどうかをシビアに見られるでしょう。
新しい業務や技術を習得できるか
30代以上の求職者の場合、新しい物事を習得する能力があるかどうかが大きな評価ポイントになり得ます。未経験の業種・職種に挑戦する場合は、新しく身につけたり覚えたりすることもあるでしょう。30代から初めての正社員を目指すのであれば、物事への好奇心や柔軟な対応力などをアピールする必要があります。
30代から正社員になれる可能性については、「30代から就職できる?フリーター・未経験から就活を成功させる方法を解説」のコラムでも触れているので、ご一読ください。
30代から正社員を目指すときに考えられる状況
30代から正社員を目指す場合、20代の就職活動に比べて求人の選択肢が狭まったり、希望条件が叶えにくかったりする可能性があります。この項で転職活動をするうえでの年齢による傾向を理解し、適切な対策を取れるようにしましょう。
応募できる求人数が減る
30代以上で初めての正社員を目指す場合、応募できる求人の幅が狭くなることを理解しておく必要があります。企業が未経験者を募集する際は、ポテンシャルの高い若手人材を求める傾向があるためです。
厚生労働省の「その募集・採用年齢にこだわっていませんか?」によると、長期勤務によるキャリア形成を図る目的がある場合は、求人に年齢制限をかけることが認められています。よって、「20代まで」「30歳まで」といった制限のある求人もあり、年齢を重ねるにつれて応募できる求人数が減少していく場合も考えられるでしょう。
参照元
厚生労働省
募集・採用における年齢制限禁止について
企業は30代に対してスキルや経験を求める
30代になると、就職・転職市場ではマネジメントスキルや業務の管理能力、実務経験が求められやすくなります。企業側は30代の人材に対して、前職までにひととおりの業務経験やスキルを積んでいるかどうかをチェックしているでしょう。そのため、責任ある仕事やポジションを任せられる人材を採用する傾向があるようです。
希望の勤務条件と合わない可能性がある
30代から正社員として働く場合、「自身が希望する勤務条件すべては叶えにくい」可能性があります。特に、年収やポジションは前職の実績をもとに決めるのが一般的です。これまでに正社員経験がない場合は、ベースラインの待遇からのスタートとなりやすいといえます。「月給は×万円以上が良い」「十分な賞与が欲しい」といった希望は叶えられない可能性があることを、念頭に置いておきましょう。
正社員経験がないと仕事内容を選びにくい
30代以上から正社員を目指す場合、特別な資格やスキルがない限り、「希望する業界や職種に就職する」ことへのハードルは高いといえます。何らかの資格を保有していても、実務経験がなければ即戦力としての評価が得られない可能性も。実務経験不問の求人であっても、正社員採用においては、社会経験のある正社員経験者のほうが有利になりやすいことがあります。
30代から正社員就職を目指すときの11個のポイント
30代から正社員就職を目指すためには、就職活動の進め方や仕事の探し方のポイントを理解することが重要です。ここでは、注意すべき11のポイントをまとめています。
1.仕事に対する先入観をもたない
30代から正社員を目指す際は、特定の業界や職種について「きつそう」「自分と合わないのでは」という先入観を捨てて仕事探しをすることが重要です。イメージだけで「合う・合わない」を判断してしまうと、本当に自分に合った仕事を見つけられなくなる恐れも。内定獲得の可能性をできるだけ高めるためにも、自己分析や企業研究を行い、幅広い求人情報を検討しましょう。
2.現職と並行して就活を進める
30代から正社員を目指す場合は、現在の仕事を継続しながら就職活動を行うことをおすすめします。就職活動はすぐに結果が出るとは限らず、内定までにどのくらい時間が必要か分からないためです。
転職先が決まる前に退職してしまうと就活中の収入が途絶えてしまうため、生活が不安定になったり、焦って自分に合っていない仕事に就職したりしかねません。現職を続けていれば経済的な不安なく就職活動に取り組めるため、気持ちに余裕をもって仕事が探せるでしょう。
3.労働条件の優先順位を決めておく
求人を探す際に条件を多く挙げると、選択肢が極端に減ってしまう恐れがあります。30代から正社員就職を成功させるためにも、自分にとって譲れない条件と妥協できる条件をそれぞれ洗い出し、優先順位を明確にしましょう。条件を緩めることで、より多くの選択肢から求人を探せるようになります。
4.正社員として就職する目的を明確化する
30代から正社員を目指す際は、目的意識をもって取り組むようにしましょう。目的を持つことで「目的のためにどのような職種や会社を選ぶべきか」が明確になり、就職後のミスマッチが減る効果が期待できます。
「なんとなく条件が良さそうだから」「周りが正社員として働いているから」といった漠然とした目的では、就職活動に身が入らずに上手くいかないことも。正社員になることをゴールにせず、目的を持って長期的な目線で就職活動に取り組むことで、就職を成功させられる可能性が上がるでしょう。目的の重要性や設定のポイントは、「転職の目的がないと成功しない?明確化したほうがいい理由と整理する方法」のコラムで解説しています。
5.未経験者採用に消極的な業界を知る
30代以上で初めての正社員就職を成功させるには、未経験だとハードルが高い業界をあらかじめ認識しておくことが大事です。未経験歓迎の求人を出していても、企業や仕事内容によっては高い専門性が必要だったり、社会人経験を求められたりする場合もあります。たとえば、信用を重視する金融業界は、知識やスキルのない未経験者を採用しにくい傾向にあるようです。
「どうしてもこの企業で働きたい」という強い意思がある場合は、最初に未経験から挑戦できる企業で経験を積んでから、転職を目指すという手段もあります。30代から正社員を目指すときは就職を目指しやすい企業や職種に絞り、効率的に活動を進めましょう。
6.基本的なビジネスマナーを身につける
30代から初めての正社員就職を成功させるには、基本的なビジネスマナーやコミュニケーション力といったスキルが重要です。「社会人としての振る舞いができている」「信頼できる」と評価してもらうためにも、書類の正しい書き方や話し方、敬語などビジネスマナーの基礎を積極的に学ぶことが大切です。
就職活動時や就職後に役立つビジネスマナーについては、「社会人の立ち振る舞いのマナーとは?仕事や就活でのポイントを紹介」のコラムで解説しています。あわせて参考にしてみてください。
7.応募書類や面接で適切なアピールをする
30代から初めての正社員を目指す場合は、知識や経験が少ないぶん、応募書類や面接で働く意欲や人柄、適性をアピールしましょう。未経験から仕事に挑戦する姿勢や、これまでの経験や自分の強みを仕事に活かそうとする前向きな考えを示せれば、好印象を与えられるでしょう。
書類作成や面接に臨む前には、自己分析を行うのが重要です。自分自身の経験を深堀りすることで、面接でアピールできる強みや適性が明確になります。
自己分析のやり方については、「自己分析が大事!『やりたいこと探し』の方法とは」のコラムで詳しく解説しています。
8.想定される質問の回答を考えておく
30代から正社員になるためには、「なぜこの会社を選んだのか」「フリーターから正社員を目指したのはなぜか」といった想定される質問に対し、スムーズに受け答えができるようにしましょう。志望動機については、「会社にどう貢献できるか」を示すことが大切です。
フリーターから正社員就職を目指すときによくある質問は、「フリーターの正社員面接でよくある質問は?ふさわしい服装についても解説」のコラムでまとめています。質問の回答例も紹介しているので、面接練習にもお役立てください。
9.フリーター期間について納得できる回答を用意する
30代までフリーターをしていた方が正社員を目指す場合は、面接官が納得できるようフリーター期間に対する説明を考えましょう。フリーターの経験しかない場合、企業側は「同じ仕事を長く続けられるのか」「責任ある仕事を任せられるか」と懸念を抱く可能性があるためです。
「なぜ30代まで正社員にならずアルバイトを続けていたのか」という質問は、フリーターから正社員への就活をする場合には避けられない質問といえます。これまでの経験による心境の変化や、反省点がある場合はどう改善するかなどを伝えたうえで入社後の意気込みを述べると、採用担当者の理解を得やすいでしょう。
10.スキルアップを目指す
30代から初めての正社員を目指すには、スキルをアピール材料にするのも手です。スキルアップを目指すには、ビジネス関連のセミナーの受講、資格取得に向けた学習、職業訓練校への通学などの方法があります。
資格の取得は、実務経験の不足を補えたり、努力をアピールできたりするでしょう。厚生労働省の「求職者支援制度のご案内」によると、ハローワークの職業訓練を活用すれば、ビジネスの基礎や事務、デザインといった幅広い分野から希望する講座を選んで知識や技能を学べます。効果的に活用することで、スキルアップが望めるでしょう。
参照元
厚生労働省
雇用
11.就職先の制度や社風をリサーチする
30代から正社員就職をするなら、仕事内容が適性に合うかだけでなく、会社の制度や社風も確認しておきましょう。たとえば、未経験から専門的なスキルを身につけたいなら、教育制度や資格取得のための支援制度について調べておくのがおすすめです。会社によっては、住宅手当や家族手当など経済的負担を和らげられる制度や、プライベートを充実させられる会社独自の休暇制度なども整備されています。自分の希望に合った制度のある企業を選ぶことで、より前向きに働けるでしょう。
就職するにあたっては、応募先企業の社風も重要な要素の一つ。ビジネスライクな雰囲気重視の会社もあればアットホームな会社もあり、老舗かベンチャーかによっても会社の考え方や環境が異なります。各企業の社風も事前に十分調査し、自分に合うかどうかを熟考したうえで応募しましょう。
会社の制度は求人票や企業のホームページ、社風は説明会や社員の口コミなどでリサーチ可能です。情報不足のまま就職先を選ぶと、入社後にミスマッチを感じることもあるため、丁寧に調べておきましょう。
30代から正社員を目指すためのコツは、「30歳職歴なしから正社員になれる?おすすめの職種や就職成功のコツとは?」のコラムでもお伝えしています。就職しないリスクについても解説しているので、興味のある方はぜひ確認してみてください。
30代で未経験から正社員を目指しやすい業界・職種
30代から正社員を目指すときは、経歴やスキルの有無に関わらず挑戦できる可能性がある仕事を知ることが重要です。以下に、初めての正社員として挑戦しやすい仕事を挙げているので、候補の一つとして検討してみてください。
運送業界
インターネットショッピングが盛んな昨今は、配送を担う運送業界の需要が高まっています。運送業界では人手不足を解消するため、未経験から挑戦可能としている求人が一定数あるようです。長時間運転する状況も考えられることから、「体力に自信がある」「運転が得意」という方におすすめの仕事といえます。
トラック運転手の仕事内容や向いている人の特徴については、「ニートからトラック運転手になれる?仕事内容や向いているタイプを紹介」のコラムをご一読ください。
ホテル業界
海外からの観光客が増加していることで、ホテル業界の求人数も増えつつあります。ホテルの仕事は特別な資格は必要ない傾向があり、30代から正社員を目指せる未経験歓迎の求人もあるようです。
ホテルでは、クロークやコンシェルジュ、フロントなど、さまざまな場所やポジションで働けます。自分の適性に合う仕事内容を選べれば、初めての正社員就職から活躍できる可能性があるでしょう。
接客業
接客業は特別な資格を求められない場合が多く、「経歴不問」「未経験歓迎」といった求人が展開されていることから、30代から正社員を目指す方も挑戦できる可能性があります。接客の仕事は、的確なサポートによって顧客を笑顔にできたり、人の役に立てると実感できたりするので、「人と接するのが好き」という方におすすめです。接客に関するアルバイト経験がある場合は、顧客それぞれに合ったコミュニケーションや細かい気遣いができることをアピールできるでしょう。
飲食店・小売店
飲食店や小売店の主な仕事内容は接客や品出し、レジ打ちなどで、特別なスキルや資格は求められない傾向があります。意欲がアピールできれば、30代から正社員就職できる可能性はあるでしょう。
また、店長として店舗運営やマネジメントを行ったり、経験を積んで本社勤務を叶えたりとキャリアアップが目指せることも。それぞれの仕事に興味のある方は、「飲食の仕事」や「小売業界の仕事」のコラムを参考にしてみてください。
製造業
製造業はピッキングや梱包といった軽作業や自動車製造といった幅広い仕事があります。マニュアルが整備されていたり入社後の教育体制が整ったりしているため、30代から正社員就職を目指せる未経験歓迎の求人も探しやすいでしょう。
工場勤務
工場に勤務して検品や梱包、ピッキングといった軽作業に従事する場合、特別なスキルや資格は問われにくいといえます。黙々と作業することが苦にならない方や、集中力を持続できるという方におすすめです。
自動車、重機など
自動車や重機などの製造工場では、部品の組み立てや加工、塗装などが主な作業です。大手企業や有名企業の工場であれば福利厚生が整っていることも多く、30代から正社員になる方にとって安定感のある仕事といえます。
製造業の主な職種については、「工場勤務がおすすめな理由とは?製造業の職種名一覧と働くメリットをご紹介」のコラムを参考にしてみてください。
専門商社
専門商社とは、特定の商品のみを専門に扱う商社のこと。専門知識が必要な印象をもたれやすいものの、人材採用時には価値観やバックグラウンドの多様性をより重視する企業もあるようです。総合商社と比較すると競争率が低い傾向があるほか、未経験歓迎の求人もあるため30代から正社員就職に挑戦できる可能性があります。
専門商社では扱う分野が限定されているため、「特定の領域を極めるのが得意」「分析やマーケティングが好き」という方は能力を活かせるでしょう。専門商社の詳細は「専門商社とは?就職のメリット・デメリットや総合商社との違いを解説!」で紹介しています。
営業職
営業職は、30代から正社員を目指せる可能性のある仕事の一つです。理由としては、学歴や経験よりも人柄を重視されやすかったり、働きながら営業のスキルを磨けたりすることが挙げられるでしょう。人間関係の構築力や傾聴力といったコミュニケーション能力に自信のある方や、プレゼンや分析が得意な方におすすめといえます。
営業職の具体的な仕事内容が気になる方は「営業職とは何をする仕事?業務の内容やメリット・デメリットを解説!」をご一読ください。
事務職
事務職のなかでも、一般事務や総務事務、営業事務などは未経験や無資格から挑戦可能な求人が一定数あるようです。ただし、未経験可であっても基本的なパソコンスキルを求められる傾向があります。WordやExcelの操作方法やタイピングスキルを習得しているのが望ましいでしょう。
また、事務職は「契約社員」「派遣社員」といった非正規雇用の求人もあるため、応募時は働き方や雇用形態をよく確認しておく必要があります。
上記で紹介した仕事はあくまで一例であり、未経験や無資格から挑戦できるほかの業界・職種も、30代から就職を目指せる可能性があるでしょう。未経験からチャレンジしやすい職種については、「30歳無職からの就職は可能?職歴なしのリスクや就活成功のポイントを解説」のコラムでもまとめているので、チェックしてみてください。
30代から正社員を目指すときに有効な方法
30代で初めての正社員を目指す場合、第三者のサポートを受けたり、正社員を目指せる制度を活用したりするのがおすすめです。なるべくスムーズに就活を進めるためにも、以下を参考にしてみてください。
友人や知人からの紹介を受ける
30代から正社員就職を目指す場合、信頼できる友人や知人から仕事を紹介してもらう方法があります。友人や知人から会社の雰囲気や募集しているポジションについて詳しい話が聞けるほか、客観的な視点で会社との相性を判断してもらえるため、ミスマッチが起こりにくいのがメリットです。
ただし、入社後に万が一ミスマッチが生じた場合、「紹介してもらったのに辞めにくい」「気まずく感じる」といったデメリットも。応募前に仕事内容や社風、待遇はしっかり確認しておき、慎重に判断する必要があります。
アルバイト先の正社員登用制度を利用する
アルバイト先の正社員登用制度を活用するのも、30代から正社員を目指す際の有効な手段といえます。正社員登用制度とは、契約社員やアルバイトといった非正規雇用から正規雇用に切り替える制度のこと。面接や登用試験に合格すれば働きなれた職場で正社員になれるため、「今の仕事が気に入っている」という方におすすめの方法です。
ただし、すべての企業で登用制度を設けているわけではありません。厚生労働省の「労働経済動向調査(令和6年2月)の概況 7 正社員以外の労働者から正社員への登用の状況」によると、登用制度のある事業所は調査産業計で76%でした。そのなかで登用実績があるのは42%であり、制度はあるものの実績がないという事業所は半数近くにのぼります。
正社員登用を希望するのであれば、制度の有無や実績、試験内容などを職場に確認してから検討するのが安心です。
参照元
厚生労働省
労働経済動向調査(令和4年2月)の概況
紹介予定派遣で正社員を目指す
30代から正社員を目指す方法として、紹介予定派遣を活用するのもおすすめです。紹介予定派遣制度とは、派遣社員として企業に一定期間勤めたあと、企業と労働者の合意があれば直接雇用してもらえる制度のこと。正社員登用制度と同様、実際に働いて仕事内容や職場の雰囲気を知ったうえで正規雇用に切り替えられるため、ミスマッチのリスクを軽減できるのがメリットです。
ただし、「派遣の雇用期間を終えたら正社員就職か契約終了か選ぶ必要がある」「登録型派遣より選考が厳しい傾向がある」などのデメリットも。「紹介予定派遣の実態を解説!やめたほうがいい?メリット・デメリットも紹介」のコラムで実態を詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
就職・転職エージェントを活用する
「就職活動を一人で進めるのが不安」「30代から正社員になるためにはどうすれば良いか分からない」という場合は、就職・転職エージェントを活用するのがおすすめです。就職・転職エージェントとは、仕事探しのトータルサポートを行う民間のサービスのこと。特定の年代や職業に特化したサービスを選べば、自分に合った支援を受けられるのが強みです。
「30代から正社員を目指したい」「正社員未経験から就職できる?」とお考えの方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、フリーターや既卒、第二新卒など、若年層に特化した就職支援を行っています。専任のキャリアアドバイザーが丁寧なヒアリングを行い、一人ひとりの適性や希望に合った求人情報を厳選してご紹介。「職歴不問」「未経験歓迎」といった求人を中心に扱っているため、初めての正社員就職で不安な方も安心して仕事を探せます。
また、応募書類の書き方や面接での受け答えに関するアドバイスや企業とのやり取り代行なども行い、就職活動を徹底的にサポート。1分程度で性格から適職候補を導き出せる適職診断も活用できるため、効率的に就職活動を進められるでしょう。サービスはすべて無料のため、まずはお気軽にご相談ください。
30代から正社員になれる?就職に関するお悩みQ&A
ここでは、30代から初めての正社員を目指すときのお悩みをQ&A方式で解決していきます。
30代で正社員未経験です…就職できますか?
「仕事の条件を絞り過ぎない」「自己分析を行って強みを適切にアピールする」などのポイントを押さえれば、30代から正社員になれる可能性はあります。このコラムの「30代から正社員就職を目指すときの11個のポイント」を参考に、就活するうえでのコツを掴みましょう。
フリーター期間が就職活動で不利にならないか心配です…
フリーター期間をポジティブに伝えることで、プラスの印象を与えられる可能性があります。「アルバイトで××のスキルを磨いた」「資格取得を目指し勉強していた」など、仕事に対する意欲や前向きさをアピールできる理由を述べましょう。
フリーター期間の伝え方のコツについては、「フリーターの期間が長いと正社員への就職は難しい?」のコラムをご覧ください。
正社員経験なしで30代から目指せる職業はありますか?
「未経験歓迎」「職歴不問」といった職業であれば、30代から正社員就職を目指せる可能性があります。また、人手不足で若手人材を求めている職業も同様です。このコラムの「30代で未経験から正社員を目指しやすい業界・職種」で未経験から挑戦できる可能性のある業界や職種を紹介しているので、参考にしてみてください。
「自分に向いている仕事が分からない」「30代から本当に就職できるか不安」という方は、ハタラクティブの就職・転職支援サービスを利用するのもおすすめです。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。