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正社員で働きたくないと考える理由とは?男女の若者の調査結果をもとに解説
更新日
この記事のまとめ
- 正社員で働きたくないという理由で非正規雇用での働き方を選ぶ人がいる
- 正社員で働きたくない理由には、拘束時間の長さや休暇の取りづらさなどがある
- 正社員で働きたくない人の多くは、やりたい仕事ができないという懸念がある
- 正社員になると昇給や賞与のチャンスがあり、キャリアがアップが期待できる
- 正社員で働きたくない場合は、自分のやりたいことや理想の仕事の条件を考えると良い
正社員で働きたくないと考えている人は、多いのではないでしょうか。正規ではなくパートやアルバイトを選ぶ理由は人によって異なりますが、正社員ならではの利点はたくさんあります。このコラムでは、男女の若者を対象に調査した結果をもとに、正社員になりたくない理由を解説。正社員のメリットもあわせて説明します。正社員になりたくない場合の対処法や、求人探しのポイントも紹介するので、自分に合った就職を目指しましょう。
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正社員として働きたくない理由
近年は派遣社員やパート、アルバイトなどの多様な雇用形態が存在し、それぞれのライフスタイルに合わせて最適な働き方を選べます。雇用形態については、目的を持って正規・非正規を選択している人もいれば、正社員で働きたくないという理由から非正規での働き方を選んでいる人もいるようです。
以下、ハタラクティブが18歳~29歳の若者を対象に調査した「若者しごと白書2024」の「正社員になりたくない理由」の結果をもとに、正社員で働きたくないと思う理由を解説します。
引用元:ハタラクティブ「若者しごと白書2024(P48)」
時間の自由度が低くライフワークバランスを取りにくい
正社員で働きたくない理由として、時間の自由度が低くライフワークバランスを取りにくいことを挙げる人が多くいます。「拘束時間が長い」「決まった休み以外に自由に休暇をとれない」というイメージから、正社員を望まない人もいるようです。
ハタラクティブの「若者しごと白書2024(P48)」の調査では、正社員になりたくない理由として「プライベートの時間が制限されると思うため」と答えた人が32.1%と、最も多い結果となりました。「朝早く家を出て帰宅は深夜だった」「長期の休暇が取りづらかった」など、プライベートの充実を図れなかった経験がある人のなかには、正社員にはもう二度とならないと思ってしまった人もいるでしょう。
業務に対するプレッシャーが強く責任が重い
正社員は仕事におけるプレッシャーや責任が重く、ストレスを感じやすいことを理由に挙げる人もいます。特に営業職や販売職など、職種によってはノルマが課せられるため、精神的な負担を感じやすいといえるでしょう。
ノルマがなくても高い目標や難しい業務への挑戦、上司からの期待、クレーム対応など、プレッシャーのかかる場面は多いものです。正社員の職務に責任はつきものですが、プレッシャーがかかるのが嫌で正社員になりたくないと考える人もいます。
「若者しごと白書2024(P48)」の正社員になりたくない理由では「仕事の責任を取りたくないため」と答えた人が18.2%と、4番目に多い結果でした。「正社員になると簡単に辞めづらいため」と答えた人も14.8%を占めており、責任の重さを負担に感じている人が一定数いることが分かります。
自分のやりたい仕事ができない
正社員になると自分の希望どおりの仕事ができないことを懸念し、正社員で働くことを回避する人もいます。「希望とは異なる部署に配属された」「実際はイメージと違う仕事ばかりだった」という経験のある人は、「今後正社員になっても同じことが起きるのでは…」と不安に思う場合があるでしょう。
「若者しごと白書2024(P48)」の結果では、正社員になりたくない理由として「やりたくない仕事も任されそうなイメージがあるため」が14.8%を占めました。適性に合わない部署や業務に就く可能性があることを理由に、正社員で働きたくないと考える人もいることが推測されます。
会社の組織内での人間関係が辛い
会社での人間関係のストレスを理由に、正社員になるのを避ける人もいます。職場の人間関係は、多くの人にとって悩みの種でしょう。正社員は職場にいる時間や同僚と協力して仕事を進める場面が多いため、「人間関係が上手くいかなかったらどうしよう」と不安に思う人もいるようです。特に、Z世代と呼ばれる若者と30代・40代の人とでは、ジェネレーションギャップによる意識の違いに悩むケースも珍しくありません。
「若者しごと白書2024(P48)」の調査結果を見ると、正社員になりたくない理由として「組織に縛られたくないから」と答えた人が31.3%と多く、会社の組織の中で働くことを嫌がる人が多くいることが分かります。
また、同白書(P8)によると、正社員の仕事を辞めた理由として「人間関係」を挙げた人は、男性が18.8%、女性が13.5%と一定の割合を占めていました。正社員で働きたくない理由として、組織の枠組み内で起こる人間関係の摩擦や、上司・同僚との考え方の違いなどが、少なからず影響していると考えられるでしょう。
正社員で働きたくない理由は「正社員になりたくない理由は何?パートや派遣で働くリスクも紹介!」のコラムでも詳しく解説しています。ぜひ、あわせてチェックしましょう。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
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- 資格は取るべき?
正社員の4つのメリット
正社員として働くことで、非正規に比べて高い賃金を得られることに。また、昇給や賞与もあるので収入が高くなります。そのほか、雇用が安定することで社会的信用が高まったり、キャリアアップが目指せたりと将来を考えたときの正社員になるメリットは大きいでしょう。
1.昇給や賞与のチャンスがあり収入アップを目指せる
正社員のメリットの1つとして挙げられるのが、昇給や賞与のチャンスです。企業によってはアルバイトやパート、契約社員も昇給する場合はあるでしょう。しかし、正社員と比べると限定的です。
また、アルバイトにもボーナスが支給されるケースはあるものの、金額は正社員より低い傾向があります。収入アップを目指すなら、正社員の方が良いといえるでしょう。
2.雇用や給与が安定していて社会的信用度が高い
正社員は雇用や給与が安定していることから、非正規雇用に比べて社会的信用が高いといわれています。一般的にローンやカードの審査にとおりやすく、マンションやアパートの賃貸契約もスムーズに進むことが多いでしょう。
結婚に際しても正社員は相手や相手の両親に認められやすい面があります。社会的信用度の高さは日常生活にも関わるため、大きなメリットといえるでしょう。
3.着実に経験を積んでキャリアアップを目指せる
正社員として就職すると、より責任のある業務に携わる場面が増えるため、やりがいを感じられるでしょう。スキルアップだけでなく、部署異動によってキャリアチェンジをするチャンスもあります。
将来はキャリアアップのために、それまでの経験を活かして転職をすることも可能でしょう。着実に成長したい方は、正社員になるのがおすすめです。
4.社会保険や各種手当などの福利厚生が適用される
正社員は、社会保険や手当などの福利厚生が適用されることが大きなメリットです。「パートタイム・有期雇用労働法」の改正により、非正規社員にも正社員と同様に福利厚生が適用されるようになりました。しかし、同等の福利厚生が適用されるのは、職務内容や職責が正社員と同等である場合に限ります。
企業によっては、正社員にのみ住宅手当や家族手当などが適用されることもあるでしょう。正社員に対してフレックスタイム制度や時短勤務制度などを導入している企業であれば、ライフスタイルに合わせて無理なく働くこともメリットです。
正社員と非正規社員の違いについては「パートと正社員の違いは?給料や仕事内容の差を解説」のコラムでも詳しく解説しています。それぞれのメリットとデメリットも紹介しているので、働き方に悩んでいる方は参考にすると良いでしょう。
参照元
厚生労働省
同一労働同一賃金ガイドライン
正社員求人を探す際のポイント
正社員を目指そうか悩んでいる人の中には、「入社後にミスマッチが起きないか不安…」という人もいるでしょう。就職後に自分がイメージする働き方とギャップが生じないようにするためには、自己分析と企業研究が鍵です。
まずは自分の経験を振り返り、興味のある分野や強み、価値観などを把握してどの業界・職種が向いているか考えましょう。
自分の適性を把握したうえで情報収集を行い、気になる企業は詳細を調べることが大切です。企業のWebサイトで経営理念や事業内容、社風などを確認するほか、求人サイトなどで会社の特徴を把握しましょう。
仕事内容や労働環境、社風などすべての希望条件が一致する企業を見つけるのは難しいため、優先順位をつけて探すのがポイントです。未経験でも正社員を目指せる業界を探したい方は「未経験でもできる仕事は?正社員として就職しやすいおすすめの業界・職種」もぜひ参考にしてください。
どうしても正社員で働きたくない場合の対処法
昇給や福利厚生などのメリットがあるのは分かっても、正社員で働きたくない…そう思いつつも、将来のことを考えて思い悩んだり葛藤したりすることはあるでしょう。「このままで良いのか不安…でもどうしたら良いのか分からない」という場合は、まず自分のやりたいことや理想の仕事の条件を考えることが大切です。
自分のやりたいことはなにかを考える
まずは、自分がやりたいことと、やりたくないことを考えます。趣味や仕事など何でも良いので、興味があることをリストアップしましょう。もしやりたいことが趣味であれば、長く続けるためには収入が多い方がもっと楽しめる場合があります。
たとえば、旅行が趣味の人は、収入が増えることで旅行先の選択肢が増えたり、旅行に行ける回数が増えたりするでしょう。ボーナスなどのまとまった収入があれば、海外旅行に行ける可能性が高くなります。仕事に関することでやりたいことがある場合、正社員であればスキルアップやキャリアアップを通して知識を深められるでしょう。
非正規雇用は有期雇用契約のため、契約が更新されなければ収入が途絶える可能性があります。仕事を失うと趣味に費やす費用を捻出できなくなり、趣味自体を楽しめなくなるでしょう。やりたい仕事も続けられず、キャリアが途絶えてしまう可能性もあります。自分のやりたいことを続けるためには、どのような働き方が最善かを考えることが重要です。
理想の仕事の条件を考える
給料や労働時間、職場の人間関係、勤務地、業務内容など、仕事に関わる条件を分類して優先順位をつけましょう。自分の中で優先順位をつけると、働くうえで大切にすべきことが明確になります。自分に合う企業や働き方も探しやすくなるでしょう。
短時間勤務を希望するなら、アルバイトがおすすめです。収入アップや雇用の安定性、スキルアップなどの将来性を考えるのであれば、正社員が選択肢になります。理想の仕事の条件に優先順位をつけることで、自分に合った働き方が分かるでしょう。
「企業選びに不安がある」「自分に合う仕事がわからない」という方は、エージェントを活用するのも一つの方法です。ハタラクティブは、フリーターや高卒、第二新卒などの若年層を対象に就職・転職支援を行うエージェント。アドバイザーが希望に合う求人をご紹介するほか、応募書類のアドバイスや面接対策といったサポートをマンツーマン体制で実施します。サービスのご利用はすべて無料のため、まずはお気軽にご相談ください。
正社員で働きたくない場合の対策に関するお悩みQ&A
正社員で働きたくない理由は人それぞれでしょう。しかし、正社員の方が自分に合っている可能性もあるため、パートやアルバイトが必ずしも良いとは限りません。ここからは、正社員で働きたくない方のお悩みをQ&A方式で解決します。
正社員の働き方が合わない場合どうしたら良いですか?
まずは正社員でも自分に合う仕事がないか探してみましょう。
たとえば「正社員だと自分の時間がとれない」と感じているのであれば、残業が少なかったりフレックス制を導入していたりする企業に絞るなど、自分のライフスタイルを軸に求人を探すのがおすすめです。フレックスタイム制が導入されている業界・職種などは「フレックスタイム制とは?働き方の魅力とメリット・デメリットをご紹介」を参考にしてください。
ブランクがあり正社員になるのは不安です。
今まで正社員経験がなかったり、しばらく働いていなかったりして正社員になるのが不安なら、まずはパートやアルバイトで働くことに慣れましょう。パートやアルバイトの仕事を探す際には、非正規から正社員を目指せる「正社員登用制度」のある企業に着目するのも一つの手です。詳しくは「正社員登用制度とは?読み方や必要な実績・試験について解説!」をご覧ください。
正社員で異動を免れる方法はありませんか?
限定正社員で働くことを検討すると良いでしょう。
限定正社員とは、職種や労働時間、勤務地などを限定する働き方のこと。アベノミクスの中で誕生した働き方で、育児や介護がある方でも仕事と両立させやすいのがメリットです。詳細は「限定正社員のメリット・デメリットを紹介!」や、「限定正社員とは?正社員との働き方の違いやメリット・デメリットを解説」で解説しているので、チェックしておきましょう。
正社員の仕事を見つけるための方法を教えてください。
ハローワークや求人サイト、就職エージェント、ジョブカフェなどを活用しましょう。
ハローワークやサポステ、ジョブカフェは、厚生労働省が運営に関わる公的なサービスです。転職エージェントは、民間企業が求人を提案してくれるサービスを指します。詳しくは「就職相談はどこでできる?ハローワークの利用法や受けられる支援内容も解説」で紹介しているので、確認すると良いでしょう。手厚いバックアップを受けて就職活動をしたい方は、就職エージェントのハタラクティブにご相談ください。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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