パートと正社員の違いは?給料や仕事内容の差を解説

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この記事のまとめ

  • パートと正社員の違いは契約期間の有無や給与額、福利厚生の充実度などがある
  • 正社員はパートより仕事の責任が大きいが、雇用や収入が安定するメリットがある
  • パートのメリットは柔軟に働ける点だが、キャリアアップしにくいのがデメリット
  • 保育士や介護職など職種によっては、仕事内容にもパートと正社員の違いがある
  • パートと正社員の違い以外にも、契約社員や派遣社員などの雇用形態もある

パートと正社員の違いがいまいち分からず、どちらの雇用形態で働くか迷っている人もいるでしょう。パートと正社員の違いは、契約期間の有無や労働時間の長さ、給料額、福利厚生の充実度などさまざまなので、自分に合った働き方を選ぶことが重要です。このコラムでは、パートと正社員の違いについて詳しく解説します。また、パートと正社員の仕事内容の違いを職種別にまとめているので、悩んでいる方は参考にしてみてください。

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パートと正社員の違いとは?

パートと正社員の違いには、主に契約期間の有無や給与額、福利厚生の充実度などが挙げられます。パートは契約期間が定められていることが多く、労働時間も正社員と比較すると短いのが特徴です。正社員はパートと比較すると責任が伴いやすいため、給与が高くなる傾向にあります。それぞれの違いについて以下でまとめているので、詳しく見ていきましょう。

契約期間の有無

パートと正社員の大きな違いは、契約期間の有無です。正社員は契約期間のない無期雇用契約のため、安定した環境で長期的に働けます。一方、パートやアルバイトといった雇用形態は、契約期間が定められている有期雇用契約が一般的です。

労働時間

労働基準法第32条では、原則として1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけないと定められています。これは雇用形態に関係なくすべての労働者が対象です。正社員は労働基準法が定める基準内で、会社が決めた所定労働時間の勤務をします。一方、パートは正社員よりも短い所定労働時間で働く労働者のことです。正社員の労働時間が会社に決められているのに対し、パートは自身の都合に合わせて働けます。

参照元
e-Gov法令検索
労働基準法

給料額

給料面で大きな差が生まれてるのも、パートと正社員の違いです。企業にもよりますが、正社員は昇給の機会やボーナスを得られる場合が多いため、収入が安定しやすいでしょう。一方、パートはボーナスが支給されないことが多く、昇給したとしても少額の場合が多いため、正社員の生涯年収と比較すると低いといわれています。

福利厚生の充実度

正社員は、社会保険をはじめ、会社によって決められた手厚い福利厚生を受けられます。一方、パートなどの短時間労働者の場合、社会保険に加入するには一定の条件を満たす必要があり、すべての福利厚生を利用できない可能性があります。詳しくは、「社会保険の加入義務はパート・アルバイトにもある?条件を解説」のコラムで解説しているので参考にしてみてください。

なお、産休・育休については労働基準法によって定められています。よって、雇用形態に関係なく誰でも取得できますが、育休の場合は、育児休業制度の「育児休業の対象となる労働者」で下記の条件を満たす必要があると定められています。

・原則として、1歳に満たない子を育てる男女の労働者であること
・子が1歳6カ月に達する日までに、労働契約(更新される場合は更新後の契約)の期間が満了することが明らかでないこと

ただし、上記の条件を満たしていても、週の所定労働時間が2日以下であったり、日雇いであったりする場合は、育児休業を取得できないので注意が必要です。

参照元
厚生労働省
育児・介護休業法のあらまし

スキルアップのチャンス

正社員は長期的に働くことが前提。そのため、企業にもよりますが自社の教育支援や研修制度を受け、責任のある仕事を任される機会や成長できるチャンスが豊富です。それに対し、パートは教育支援や研修制度が適用されない場合もあるため、独学以外でスキルアップするのは難しい傾向にあります。

社会的信用の得られやすさ

パートと正社員では、さまざまなライフイベントにおいて、社会的待遇に違いが生じる可能性があります。正社員は、収入が安定していることで社会的信用が得られやすく、たとえば、住宅や車の購入でローンを組んだり、クレジットカードをつくったりするとき、審査に通りやすい傾向にあります。しかしパートは収入が不安定と見なされ、社会的信用を得られにくいことがあるでしょう。

フルタイムパート(常勤パート)と正社員の違い

正社員の労働時間と同じ法定労働時間(週40時間)働くパートは、「フルタイムパート」と呼ばれています。正社員との違いは、労働時間ではなく雇用形態です。よって、フルタイムで働いている人が正社員かといえば、必ずしもそうとは限りません。

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正社員として働くことのメリット

正社員として働くことには、それぞれメリット・デメリットがあります。正社員として働くことのメリットは以下のとおりです。

1.長い期間働けるので雇用が安定する

正社員はパートと違い、雇用期間の定めがないため、長期間働くことが可能です。会社が倒産したり、リストラされたりしない限りは最長で定年まで働けるので、安定したライフスタイルを築き上げられるでしょう。

2.昇給・昇格の機会を得やすい

正社員の場合、勤続年数が増えることで役職や給与が上がる会社も多いようです。また、正社員は一般的に固定給のため、安定した収入が得られるのもメリットの一つといえるでしょう。また、会社によりますが、正社員は賞与が支給されます。月給以外にまとまった収入が得られることは、パートにはないメリットといえるでしょう。

3.福利厚生が手厚い

パートと正社員の違いの「福利厚生の充実度」でも説明したとおり、正社員は無条件で社会保険に加入でき、さまざまな福利厚生が受けられる点も大きなメリットです。会社によって異なりますが、たとえば、住宅手当や育児支援、資格手当などがあります。

正社員として働くことのデメリット

一方で正社員として働くことには、デメリットもあります。以下で確認してみましょう。

1.異動・転勤の可能性がある

正社員として働く場合、部署の異動や転勤の可能性があります。場合によっては、自分が担当していた業務とは全く異なる部署への異動を命じられたり、地方や海外への転勤になったりすることもあるでしょう。

2.責任が伴う

正社員は会社を代表する存在であるため、パートや契約社員などほかの雇用形態の人材に比べると、仕事への責任が重い傾向にあります。部下などのマネジメントを任されている立場であればなおさら、表立って対応しなければならない場面が多いでしょう。

3.長期休暇が取りづらい

正社員は、長期休暇を取得しづらい傾向があります。パートや契約社員、派遣社員は、契約期間満了後は次の契約を始める期間を自分で決められるので、自分の状況に合わせて数カ月休むことも可能です。しかし、正社員が数カ月単位の休暇を取れることは、比較的少ないでしょう。

正社員として働くことを検討しているのであれば、メリット・デメリットを踏まえたうえで決めることが大切です。「正社員のメリットとデメリットを解説!非正規社員とのちがいは?」でも、正社員として働くメリット・デメリットについて詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

パートとして働くことのメリット

次に、パートとして働くことのメリット・デメリットを解説します。パートとして働くメリットは以下のとおりです。

1.柔軟に働ける

パートの場合、働く曜日や時間帯など、自分の都合に合わせて柔軟に働くことが可能です。家庭と仕事のバランスが取れるので、働きやすいメリットがあります。

2.求人数が正社員に比べて多い

パートの求人数は、正社員に比べて多い傾向があります。オフィスワークから体をよく動かす仕事まで、求人の種類も多岐にわたるので、幅広い選択肢の中から自分に合った働き方を選ぶことが可能です。雇用期間に関しても短期や単発での募集もあるので、空いた時間を有効活用できるでしょう。

3.仕事の掛け持ちが可能

パートは副業が認められていることが多く、仕事の掛け持ちが可能な場合もあります。複数の仕事を掛け持ちすることで、収入アップを図れるメリットがあるでしょう。

パートとして働くことのデメリット

パートで働くことのデメリットは以下のとおりです。

1.収入や雇用が安定しにくい

パートの多くは働いた時間分が支給される時給制である場合が多いため、都合によって働けない月は収入額が減ってしまうこともあるでしょう。また、パートと正社員の違いの「契約期間の有無」でも説明したとおり、パートは契約期間が設けられている場合もあります。会社の業績によっては、契約が更新されずに退職を求められる恐れがあるため、雇用が安定しにくいのもデメリットです。

2.すべての福利厚生を受けられない場合もある

パートの場合は、すべての福利厚生を受けられない場合があります。特に、長期で働く正社員を対象とした住宅手当や通勤手当などは受けられない可能性が高いようです。

3.任される業務が限られる

パートは正社員と比較して、業務内容が限られる傾向があります。そのため、幅広く業務を行いたい人は物足りなさを感じる場合もあるでしょう。

正社員とパートの違いに納得できない場合は?

厚生労働省の「パートタイム労働者、有期雇用労働者の雇用管理の改善のために」によると、2020年4月1日に施行されたパートタイム・有期雇用労働法によって、正社員とパートの間の不合理な待遇差が禁止されました。なお、中小企業においては、2021年4月に適用されています。そのため、正社員とパートの待遇にあまりに差を感じる場合は、会社側に説明を求め、改善を図るのも良いでしょう。

参照元
厚生労働省
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パートと正社員の違いを職業別に見てみよう

職種によっては、パートと正社員で仕事内容に大きな違いがあることも。ここでは、職種別に正社員とパートの違いを解説するので、参考にしてみてください。

保育士

パートでも正社員でも子どもの保育をするという意味では同じですが、仕事内容に大きな違いがあります。正社員保育士は、1年を通して1つのクラスに入って保育をしますが、パート保育士はクラスの主となる保育士を支えるのが仕事です。そのため、パート保育士がクラスを受け持つことはほとんどありません。正社員保育士が子どもの保育をしているあいだに、洗濯物を干したり、食事や昼寝の準備をしたりするなど、雑務が中心になります。

看護師

正社員の看護師のことを「常勤」、パートの看護師のことを「非常勤」といいます。常勤の看護師は1つの医療機関にフルタイムで勤めますが、非常勤の看護師は勤務場所や勤務日数、勤務時間を都合に合わせて調整することが可能です。夜勤の時給設定が高い勤務先の場合は、半月ほどの出勤で常勤看護師並みの給与になることから、夜勤専従として勤務日数を抑えながら高収入を目指す非常勤看護師もいます。また、常勤看護師は1つの病院で昇進や昇格を図れますが、非常勤看護師は責任ある仕事を任せられることが少なく、キャリアアップを望む方は物足りなく感じる可能性もあります。しかし役職に就くことが少ないぶん、精神的な負担は少ないでしょう。

薬剤師

正社員薬剤師とパート薬剤師は、担当する業務やキャリアアップの有無に違いがみられます。正社員の業務は、発注や在庫管理、数値管理、クレーム管理などさまざまです。また、大手調剤薬局やドラッグストアに勤務する場合は異動が多いため、心身共に負担は大きいものの、一定の経験を積めば管理薬剤師といった責任あるポジションが期待できます。一方で、パート薬剤師の業務は薬の調剤がメイン。異動もなく、自分の都合に合わせた働き方が可能です。キャリアアップは難しいですが、平均時給は1,800〜2,200円といわれています。平日の17時以降は時給が25%アップする職場も多いため、働き方によっては正社員と同等程度の収入を得られるでしょう。

介護職

介護職における正社員とパートの違いは、介助以外の仕事にあります。正社員の仕事は、介助業務以外に書類の作成や行事の企画運営、委員会活動、ミーティングなどさまざまです。通常の介助業務と並行して行うため、パートより負担は大きいといえるでしょう。なお、介護福祉士やヘルパー1級など、保有している資格によって仕事内容や給料は異なります。パートは昇給・昇格が難しいこともありますが、無資格者で応募できる求人が多いため、時間の融通を利かせたい人や介護業界未経験者には働きやすいといえるでしょう。

パートと正社員以外の雇用形態

正社員とパート以外にも、さまざまな働き方があります。代表的な例は以下のとおりです。

派遣社員

派遣社員は人材派遣会社に雇用され、派遣先の企業で仕事をする働き方です。給与は雇用主である人材派遣会社から支給され、何か問題が発生した場合は派遣会社の担当者が間に立って交渉します。契約期間が終われば派遣元が次の仕事を探してくれるので、労働者にとって負担が少ないといえるでしょう。しかし、派遣先が気に入ったとしても長期的に働けるわけではないので、安定性という面では正社員と比較すると不安が伴います。

契約社員

契約社員とは、無期雇用の正社員とは違い、一定期間の契約を結んで働く社員のことです。正社員に近い労働条件で働ける場合もあるのがメリット。派遣社員と違って、給与の条件交渉や契約期間終了後の職探しは自分で行うため、計画的に動いていくことが必要です。なお、「嘱託職員」と呼ばれる雇用形態も、契約期間が定まっているという意味で契約社員に含まれます。

自分の将来や目的に合った雇用形態を選ぼう

前述したパートと正社員による働き方の違いを参考に、自分の状況を踏まえたうえで雇用形態を選びましょう。もし、パートやアルバイトとしてフルタイムで働いている場合や、安定した収入を得たいと考えているのであれば、正社員として就職することをおすすめします。自分に合った雇用形態を知りたい人は「正社員になるべきか?雇用形態を比較して自分に合った働き方を見つけよう!」のコラムを合わせてご一読ください。

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パートと正社員の違いに関するお悩みQ&A

ここでは、パートと正社員の違いに関するお悩みをQ&A方式で解決していきます。自分に合った働き方について悩んでいる方は参考にしてみてください。

正社員にはどんなメリットがありますか?

安定して働けたり福利厚生が手厚かったりと、正社員として働くことにはさまざまなメリットがあります。また、スキルアップやキャリアアップの機会もあるので、正社員として活躍したほうが将来設計が立てやすくなるでしょう。詳しくは「正社員で働くメリットは?フリーターとの違い」をご一読ください。

短時間正社員とはどんな働き方ですか?

短時間正社員とは、無期限労働契約を結び、勤務時間が週40時間以内の社員を指します。フルタイムの正社員より勤務時間が短いため、ワークライフバランスを整えやすいでしょう。給与はフルタイム正社員よりも下がりますが、待遇面は正社員と変わらないメリットがあります。短時間正社員については、「短時間正社員の制度とは?メリット・デメリットや社会保険の扱いを解説!」をチェックしてみてください。

フリーターとパートの違いとは?

法律上では、フリーターもパートも「パートタイム労働者」に該当します。明確な違いは法的に定義されていません。一般的には、フリーターは15~35歳で、アルバイトやパート、就職活動を行っている人を指します。パートは、家族の扶養内で働く人のことを指すようです。フリーターとパートの詳細な違いについては、「フリーターとパート・アルバイトの違いは?社会保険についても解説!」でまとめているので参考にしてみてください。

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