パートから正社員になれる?

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【このページのまとめ】

  • ・正社員に比べて1週間あたりの労働時間が短い労働者を「パート」と呼ぶ

    ・パートと正社員では、労働時間や賃金、雇用の安定性などが異なる

    ・パートから正社員を目指す方法には、正社員登用制度の活用と自力で就活の2通りがある

    ・パートから正社員になりやすい職種や業界を知ることも重要

    ・パートから正社員を目指すなら、それぞれのメリットを理解することが大切

パートから正社員になれる?の画像

現在パートとして働く方のなかには、自ら希望した方もいれば、就職ができなくてやむを得ず働く方もいるでしょう。パートと正社員、どちらも労働者に変わりはありませんが、将来性や安定性を望むなら正社員として働きたいもの。パートから正社員になるためには、それぞれの違いや就職しやすい仕事について知り、対策を立てることが大切です。本コラムを参考にして、後悔のない就職を叶えましょう。

パートと正社員の5つの違い

パートと正社員で大きく違うのは、「労働時間」「業務内容」「給与形態」「配置転換」「賞与や退職金」です。それぞれ詳しく確認していきましょう。

パートとは「1週間の所定労働時間が通常の労働者に比べて短い労働者」のこと

パート=主婦といった印象を持つ方も多いようですが、パートは主婦に限った雇用形態ではありません。
パートとは、「1週間の所定労働時間が、同一の事業所に雇用される通常の労働者(=正社員)の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者」のことを指します。企業によってはアルバイト・嘱託・契約社員・臨時社員・準社員などのさまざまな呼ばれ方をされますが、前述した条件に当てはまる方であればパートです。

パートとアルバイトの違い

パートとアルバイトは、法律上の差はありません。語源をたどると、アルバイトは明治時代に旧制高等学校の生徒が「学業の傍らで行う仕事」という意味で使用したのが始まり。一方パートは、先に述べたように「通常より短い時間で勤務する労働者」のこと。以上のことから、学生やフリーターが行うものをアルバイト、主婦が行うものをパートと呼ぶのが一般的です。また、臨時的な雇用をアルバイト、長期的な雇用をパートと呼ぶ事例も多く見受けられます。

具体的な相違点

パートと正社員では、以下の5点が大きく異なります。

1.労働時間
正社員は会社が定める所定労働時間に沿って働きますが、パートは決められた時間内のうち短時間勤務を行います。また、休日も同様。正社員は会社の規定に沿って休日を取得しますが、パートはその限りではなく、会社と相談のうえ自分で休日数を決めることができます。

<例>
正社員:1日の所定労働時間は9時~17時の8時間、休日は土日祝の完全週休二日制
パート:1日の労働時間は10時~15時、休日は土日祝に加えて毎週木曜日の週3日(会社と相談した結果)

2.業務内容
正社員は雇用期間の定めのない契約なので、長期勤務が前提。会社の中核となる業務や責任を伴う業務を積極的に行います。
一方、パートは雇用期間の定めがある有期契約。いずれ退職することを想定されているので、単純作業など責任を伴わない業務や、会社の中核を担う仕事は行わないのが基本です。

3.給与形態
正社員は月給制が多く、年俸制も見受けられます。いずれも、毎月の最低限の収入は保証されているのが特徴。
パートは働いた時間に応じて給与が支給される時給制がほとんどで、毎月の収入は勤務時間によって変動します。

4.転勤や配置転換
パートは、基本的に応募先の支店や職場が勤務地になります。そのため、本社や支店、系列店などに異動することはありません。
一方、正社員は支店や拠点ではなく、「会社」に雇用されるもの。必要に応じて会社が保有する支店や系列企業に転勤や配置転換がされることは珍しくありませんし、転勤を伴わなくても、同じ部署・支店内で異動が行われます。

5.賞与や退職金
業績に応じて支給される賞与の対象を正社員に限定する企業は多いもの。パートにも支給する企業もありますが、金額が大きく異なるでしょう。
また、勤続年数に応じて支給される退職金は、正社員だけに設ける企業がほとんど。どれだけ長く働いても、パートには退職金が支給されないことが多いようです。

最大の相違点は「給与額」

パートと正社員の違いは多々ありますが、最大の相違点はやはり「給与額」です。
同じ条件でパート/正社員として働いた場合の給与総額モデルは以下のとおりです。
※勤務条件はいずれも【22歳から5年間在籍】

パートで5年働いた例

…時給1,200円で週5日、1日8時間のフルタイム

月収は、単純計算で192,000円。この総支給額から、健康保険料、厚生年金保険、雇用保険料、所得税、住民税が差し引かれます。だいたい総支給額の7~8割が手取り額と想定できるので、75%と仮定すると手取りは144,000円。5年間の総収入は864万円と計算できます。

正社員で5年働いた例

…月給は手取りで20万円、賞与は年2回(2.5ヶ月分/1回)

正社員の給与には企業が設けたルールや本人の能力に伴って、時間外労働手当(残業代)や資格手当、住宅手当などがつきますが、今回はわかりやすくするためにこれらがプラスされ、かつ健康保険料、厚生年金保険、雇用保険料、所得税、住民税が差し引かれたものを月給20万円と仮定します。賞与も合わせると、年収は340万円。5年間の総収入は1700万円です。

両者の5年間の総支給額の差は、「836万円」。職種や能力、企業にもよるため一概には言えないものの、正社員のほうが倍近くの収入を得られるという計算になります。

パートと正社員それぞれのメリット

パートと正社員それぞれのメリットの画像

人によってはパートとして働くほうがメリットを感じる方もいるでしょう。以下に、パートと正社員それぞれのメリットを挙げたので、参考にしたうえで自分に合うか考えてみてください。

パートで働くメリット

・働く時間の融通が効く
・求人が多い
・採用されやすい
・未経験から挑戦しやすい
・責任のある仕事が少ない
・転勤や異動がない

正社員で働くメリット

・収入が安定する
・将来もらえる年金額が増える(厚生年金に加入できる)
・社会的信用を得やすい
・評価体制が整っている/評価が結果に現れやすい(賞与や昇給など)
・仕事の幅が広がる

人によって求める条件や家庭状況は異なるため、どちらが優れているかは一概にいえないもの。ですが、雇用の安定性や収入の高さ、将来性などを鑑みると正社員で働くメリットのほうが大きいのではないでしょうか。
ただし、正社員になることでリスクが生じることもあります。
たとえば、専門性の高い仕事などはパートでも高収入が期待できるため、条件によっては正社員になると年収が下がることも。ただし、社会保障や将来性は正社員のほうが期待できるでしょう。
正社員は所定労働時間が定められているため、働く時間が増えることで精神的・肉体的負担が増える方も。望まない転勤や異動も生じるなど、リスクにも目を向けてみてください。

パートから正社員になりやすい仕事・業界

ここでは、パートから正社員になりやすい仕事を紹介します。正社員になりたいけれども、未経験で挑戦をためらう方は、以下を参考にパートから始めてみてもいいでしょう。

〈職種別〉

1.販売・接客

販売や接客の仕事は学歴を問わないことが多く、経験が重視されます。また、近年は人手不足が目立つことから、経験者を積極的に正社員採用する企業もあるようです。

2.営業

会社の数だけ営業職がある、とも言われるように、あらゆる企業に存在する営業職。需要が高いため、やる気やポテンシャルを評価されればパートから就職することができるでしょう。

3.事務

事務職も、学歴よりも経験が重視される仕事。事務職をパートに任せる企業は多く、実力やスキルを評価されれば正社員になりやすいといえます。

〈業界別〉

1.介護・福祉業界

高齢化によって利用者が増える一方、少子化により仕事のなり手が減っている介護・福祉業界。未経験者や非正規から積極採用を行っており、厚生労働省が行った調査では、およそ60%の事業所で非正規から正社員への登用実績が見られました(医療・福祉産業欄を参考)。

2.運輸業

運輸業も、非正規から正社員への登用実績が50%を超える産業の1つ。ネットショッピングの急速な普及などで、人手が足りていないことが要因に考えられます。

3.生活関連サービス業

クリーニングや理美容、冠婚葬祭、各種娯楽に関する仕事が当てはまる生活関連サービス業。データを見ると、正社員の登用実績は50%と高いことが分かります。

参照元
厚生労働省
労働経済動向調査(2020年2月)

パートから正社員を目指す具体的な方法

パートから正社員を目指す具体的な方法の画像

パートから正社員を目指す方法として、「勤務先の制度を活用する」「自力で就活をする」の2通りが挙げられます。

パート先の正社員登用を活用する

パートとして働いた経験や功績を評価して正社員にする企業も。その多くは「正社員登用制度」が活用されているようです。

正社員登用制度とは

文字通り、非正規社員を正社員として登用する制度のこと。すべての企業に備わるものではありませんが、前出の「労働経済動向調査」によると、73%の企業がこの制度を設けています。

制度があっても会社によって条件が異なるので注意

制度の概要は企業によって異なり、勤続年数に重点を置いている、仕事の成果や功績を重視している、社員の推薦が必要、独自の試験を設けているなどさまざま。さらに、制度はあっても登用実績がない、条件が厳しすぎて該当する人がいないといった例もあるようです。
現在のパート先で正社員を目指すなら、社内規定を確認したり、過去の登用実績を調べたりしてみましょう。

経験を活かして就活を行う

正社員登用制度がなかったり、あっても期待できなかったりする場合は、自力で就活を行います。
就活市場では、パートやアルバイトといった非正規の経験は「職歴」にできないため不利を感じるでしょうが、パートで培ったスキルや経験、周囲からの評価が武器になります。特に、以下のポイントを押さえているとアピールになるでしょう。

1.パートやバイトの中でもリーダー的な働き方をしている
2.高いコミュニケーション能力を持っている
3.業務で活用できる資格を有している
4.人望がある、信頼できる
5.働くことに対して意欲的

正社員を目指すなら、自己PRや志望動機、面接の受け答え内容にも注意が必要です、
パートやアルバイトの採用面接では、志望動機よりも勤務時間や勤務期間に重点を置かれがちですが、正社員採用の場合は、仕事に対する熱意やポテンシャルが重要。以下に、正社員向け対策の具体例を挙げたので、参考にしてください。

<具体策>
1.非正規として働いていた理由を明確にする
2.正社員を目指す理由を述べる
3.なぜ、志望企業で正社員になりたいのかを述べる
4.将来のキャリアプランを明確にする

<回答のポイント>
1.やりたいことが非正規では叶わないなど、正社員として働く意欲を伝える
2.パート経験から裏付けできる自分の強みを伝える
3.専門的なスキルや資格があればアピールする

効果的な対策が分からなければエージェントを利用しよう

パートから正社員になることは難しいイメージがありますが、コツを押さえれば決して難しいことではありません。しかし、中には学校を卒業してからずっと非正規で、「正社員になるための就活」を経験したことがない方もいるでしょう。
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