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一人暮らしがしたいなら正社員に転職するべき?
更新日
これまで実家で暮らしてきた28歳のフリーターです。将来のためにも就職を考えていますが、フリーターより就職することで一人暮らしがしやすくなりますか?正社員で一人暮らしをした時のイメージが知りたいです。
一人暮らしを考えるならフリーターよりも正社員として就職することを選択するほうが良いでしょう。就職せずにフリーターで一人暮らしをすることは可能ですが、実は正社員になることで自立がしやすくなる理由がたくさんあるんです。
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安定収入があることで、賃貸契約が結びやすくなります
賃貸契約の際に必ず行うのが入居審査です。入居審査では、不動産業者もしくは大家が、収入面や就いている仕事から「滞りなく家賃を納めてくれるか、安心して部屋を貸せるか」を判断します。入居審査をクリアすれば、契約を交わす資格を得られます。
参考までに、非正規雇用(フリーター)と正規雇用(正社員)の平均年収を見てみましょう。非正規雇用は最も賃金が高くなる60~64歳で25万4,300円。一方、正規雇用で最も賃金が高くなる55~59歳で39万6,200円です。
フリーターの方も、収入額と家賃の割合に無理がなく、きちんとした連帯保証人を立てたり、 保証会社を利用したりできれば審査をクリアできます。しかし、一般的には正社員として働いている人のほうが安定した収入を得ていると判断され、入居審査に有利に働くことが多いようです。
参照元
厚生労働省
令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況 第6-1表 雇用形態、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び雇用形態間賃金格差
一人暮らしにかかる1ヶ月の費用
一人暮らしにかかる費用を算出してみると、生活のイメージがつきやすくなります。ここでは、都内に住むことを想定した費用の内訳や家賃相場、それに対する部屋の広さをご紹介します。
・都内の家賃平均額…8万1,001円
・1畳あたりの平均額…5,128円
参照元
総務省統計局
平成30年住宅・土地統計調査結果
・東京を含む大都市の一人暮らしにかかる1ヶ月の平均費用(十円以下は切捨て)
【合計:22万4,600円】
食費:4万1,300円
家賃:8万1,000円
光熱費:1万1,600円
家具・家事用品:5,100円
日用品:6,200円
医療費:7,600円
交通・通信費:1万9,200円
教養・娯楽費:2万300円
その他:3万2,300円
参照元
総務省統計局
家計調査2022年度(表番号3)
総務省統計局
都道府県別でみる住宅状況~住宅及び世帯に関する基本集計(確報値)より~(表6)
上記の金額で生活をイメージしてみましょう。まず、部屋についてですが、1畳あたりの平均額は5,128円なので、そこから部屋の広さを計算すると、約15畳程度。間取りは6~8畳のメインルームがある1K~1LDKが多いでしょう。都心部を離れるのであれば、2室以上の間取りで物件を見つけやすいかもしれません。家賃や広さ、通勤経路などのバランスを考えて決めたいところです。
食費は、自炊すれば余裕ができそうです。 上記の費目とは別に交際費を設けるのであれば、休日に友人や恋人とレジャーや食事を楽しめるでしょう。
令和5年度の東京都の最低賃金は1,113円。8時間×週5日のフルタイム勤務で計算すると、1ヶ月あたり20日出勤したとしても17万8,080円、時給1,200円で計算しても19万2,000円と、都内でフリーターをしながらの一人暮らしは難しい現状があります。
参照元
労働厚生省
令和5年度地域別最低賃金改定状況
一般的に、家賃は収入の約3分の1が妥当と言われています。都内に住むことを想定し、家賃の平均額から逆算してみると、月収24万円以上あると余裕のある暮らしになりそうです。上記の支出に加えて貯金や交際費のことも考えると、一人暮らしをするなら最低でも月収25万円以上は欲しいところ。フリーター生活で月収25万円以上を目指すなら、シフトをかなり入れるか、職種が限られる時給の高い仕事を選ぶかのどちらかになるといえるでしょう。もちろん、上記の費目ごとの金額はあくまで平均。金額を抑えられるものもあります。シフトを増やせば収入も増えますし、フリーターでの一人暮らしは不可能ではありません。
しかし、出勤日数で給与金額が左右されてしまうことに変わりがないのも事実です。 もし、事故や病気などで突発的に休まなければいけなくなった場合、家計を賄える収入を得られるのか心配になります。自立に必要な「収入面の安定」の面では正社員に軍配が上がりそうです。
フリーターの一人暮らしについて気になる方は、「フリーターの一人暮らしはきつい?審査や家賃の気になる疑問を解決!」や「フリーターとは?一人暮らしは実現できる?正社員就職のポイントも解説」のコラムも参考にしてみてください。
借り上げ社宅や寮などのサービスが多いのも正社員の特徴
正社員の求人情報を探しているときに、福利厚生の欄で「寮あり」といった表記を見かけることがあるでしょう。フリーターにはない、正社員ならではの福利厚生です。一人暮らしをするためには物件の敷金・礼金、引越し費用、新生活に必要な物の購入など、準備費用が必要になります。寮や借り上げ住宅などは家賃が一般に比べてかなり抑えてあるところが多く、敷金・礼金を必要としない物件も。
費用は給与から天引きされることが多いので、いち早く一人暮らしをスタートさせたい方にはおすすめです。就職したあとにさらに貯金額を増やしたい方にも嬉しい福利厚生といえるでしょう。
年齢を重ねるごとに安心感が増す正社員という働き方
フリーターとして働きながら一人暮らしをすることは可能です。
しかし、年齢を重ねたときのことを考えると、フリーターという働き方は心配になってきます。若いときは職種の選択肢も広く、体力があるので多少シフトを増やしても大丈夫ですが、年齢を重ねると同じような働き方はできないでしょう。福利厚生も、交通費支給など最低限のもののみ。不安定な収入で自立した生活を長く続けていくのは大変なことです。
一方で正社員は、責任ある仕事を任される=将来的に昇給で給与水準が上がる可能性が高いのが特徴です。 年金や保険などを始めとした福利厚生があるので、自立した生活を安定的に送るなら、就職して正社員になる方が適しているといえるでしょう。
実家を出て一人暮らしをしたい方にとっては、長期的に考えるとフリーターよりも正社員を選択するほうが良いでしょう。28歳という年齢は、就職して正社員を目指すのに遅くない年齢です。高卒や既卒でフリーターを続けてきた人も、未経験OKの求人募集を探してみるのが良いかもしれません。安定的に一人暮らしをしたいと考えるなら、正社員として働くことをおすすめします。
収入アップを目指したい方は、「手取り50万を目指せる仕事とは?年収や家賃目安もご紹介!」や「女性の平均年収は?高収入を狙える職種と年収を上げる方法とは」のコラムもご参照ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。