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コーダーの仕事内容とは?必要なスキルと将来のキャリアパスを解説!
この記事のまとめ
- コーダーの仕事内容は、HTMLやCSSなどのプログラミング言語でWebサイトやアプリを構築すること
- コーダーを含む情報通信業の平均年収は、20代前半の方で約300万円
- 1人で作業を進めるのが好きな人や学ぶ意欲が高い人はコーダーの仕事に向いている
- コーダーのスキルを身につけるには「独学」「スクール」「IT企業への就職」などの方法がある
- 就職・転職エージェントを活用すると「未経験OK」の求人を紹介してもらえる
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「コーダーの仕事内容とは?」と疑問に思う方もいるでしょう。コーダーとは、WebサイトやWebアプリのソースコードを書く仕事です。
このコラムでは、コーダーの具体的な仕事内容や働き方、収入などをご紹介します。また、プログラマーやフロントエンジニアとの違いを解説。コーダーに必要なスキル、就職・転職エージェントの便利な活用法についても触れているので、ぜひご一読ください。
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コーダーの仕事内容とは?
コーダーとは、WebサイトやWebアプリを、プログラミング言語を使って構築する仕事です。コーダーがソースコードを用いて構築する作業のことを、「コーディング」と呼びます。異なる端末やブラウザを使用しても、Webサイトやアプリが正常に閲覧できるように、設計書のとおりにコーディングするのがコーダーの役割です。
企業によってはコーダーを配置せず、プログラマーやWebデザイナーがコーディングを担当することも。また、「Webコーダー(HTMLコーダー)」や文書情報を分析する「KHコーダー」というように、使用するソフトや言語によって呼び方が異なる場合もあります。
仕事内容 | システムエンジニア(SE)が作成した詳細設計に基づきコンピュータプログラムを作成し、ソフトウェアを開発する |
平均年収 | 574.1万円 |
---|---|
向いている人 | ・論理的思考力がある人 ・新しい技術に興味を持っている人 ・細部まで丁寧に取り組める人 |
ポイント | ・内部情報や個人情報の取扱い、コンプライアンスに注意を払う必要がある ・セキュリティ上、リモートワークが制限される場合もある ・ノーコードやAIの台頭により、システム全体の開発力や専門性が重視される傾向 |
参照:厚生労働省「job tag 職業情報提供サイト プログラマー」
コーダーは、WebディレクターやWebデザイナーと共同で作業を進めるのが一般的です。コーディングのチーム体制がある職場では、複数のコーダーが連携して業務に取り組みます。
参照元
厚生労働省 職業情報提供サイトjob tag
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コーダーとプログラマーの違い
コーダーとプログラマーの違いは、扱う言語の種類や担当する分野にあります。
コーダーは、HTML・CSS・JavaScriptなどのWeb系の言語を用いて、Webデザイナーの指定どおりにWebサイトやアプリを構築するためのソースコードを記述するのが特徴です。
一方、プログラマーは、システムやソフトウェア開発の全工程(設計・コーディング・テスト・保守など)に関わります。PHPやJavaといった、コーダーよりも難易度の高い言語を利用し、システムエンジニアの仕様書をもとにシステムを開発します。
コーダーとフロントエンドエンジニアの違い
コーダーと似た職種として、フロントエンドエンジニアも挙げられます。フロントエンドエンジニアは、コーダーよりも上流の職種で、WebサイトやWebアプリの見た目(フロントエンド)を専門とするエンジニアです。フロントエンドとは、Webサイトやアプリケーションでユーザーが直接見て操作する部分を指します。
Webまわりを専門としている点はコーダーと同様ですが、フロントエンドエンジニアは、フレームワークやライブラリを使って、フロントエンド開発全般に関わるという違いがあります。
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コーダーはどんな風に働く?
コーダーは、Webデザイナーのデザインをもとに、HTMLやCSSなどを用いてWebサイトを形にする専門職です。見た目を忠実に再現するだけでなく、ユーザーが使いやすいサイト構造も考慮しながら構築します。
働き方は柔軟であることが多く、会社員として働く人もいれば、フリーランスとして活動する人も多いのが特徴です。IT業界でリモートワークが浸透しているため、自宅など好きな場所で仕事ができる環境が整っている場合も。自由度の高さがメリットといえるでしょう。
コーダーの主な勤務場所
コーダーの勤務場所は、主に以下3つのパターンに分かれます。
特徴 | |
---|---|
オフィス勤務 | ・チームメンバーとの連携がスムーズで、不明点をすぐに相談できるのがメリット ・会社へ通勤する必要がある |
リモートワーク | ・通勤の必要がない ・自分のペースで仕事を進められる自由さがある ・仕事とプライベートの区切りが曖昧になりがちな点も考慮が必要 |
コワーキングスペース | ・自宅以外の場所で集中して作業したいときに便利 ・同じ業界の人と交流する機会があるのも魅力 ・利用料金がかかる |
Web制作会社や広告代理店ではオフィス勤務が一般的ですが、週に数日のリモートワークを導入する企業もあります。フリーランスのコーダーは、自宅やカフェ、コワーキングスペースなど、働く場所を自由に選べるのがメリット。
クラウドソーシングを活用すれば、場所にとらわれず世界中の案件を受注できるため、地理的な制約が少ないのがコーダーの特徴です。
働くスタイル
コーダーの働くスタイルは主に3つ。以下でそれぞれの特徴をご紹介します。
会社員として働く
会社に所属する場合、Web制作会社やシステム開発会社などで正社員として勤務することになります。会社に所属することで、仕事のノウハウやコーディングスキルを習得しやすくなるため、未経験から始める方に適しているでしょう。
フリーランスとして働く
フリーランスは、独立して自分で仕事を探し、プロジェクトごとに契約する働き方です。高収入や高い自由度が得られる可能性があるものの、仕事の安定性は保証されていません。プロとして仕事を受けられるだけのコーディングスキルと、クライアントから信頼を得るためのコミュニケーション能力も必要となるでしょう。
副業として働く
本業とは別にコーディング業務を行い、副業として収入を得るスタイルもあるでしょう。クラウドソーシングを活用し、自分のペースで仕事を受注することができます。
これらの働き方は、キャリアの段階や生活スタイルに合わせて変更可能です。たとえば、最初は会社員として経験を積み、その後フリーランスへ転向するという人もいます。
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コーダーのスケジュール
コーダーの仕事は、プロジェクトの規模や働き方によって、具体的なスケジュールが異なります。ここでは、一般的なコーダーの年間休日数と1日の業務の流れについて見ていきましょう。
年間休日数
コーダーの年間休日数は、働き方によって異なります。
会社員として働く場合、年間120日前後の休日が多いようです。これには土日祝日に加え、年末年始や夏季休暇、勤続年数に応じた有給休暇が含まれます。IT業界は福利厚生が充実している傾向があり、年間125日以上の休日やフレックスタイム制、時短勤務制度を導入する企業も珍しくありません。
一方、フリーランスのコーダーは、自分で休日を自由に決められるのが特徴です。365日いつでも休めますが、納期を守ったり収入を確保したりするためには、仕事と休日のバランスを自分で調整する必要があるでしょう。
1日の流れ
コーダーの1日の業務の流れは、所属する組織や案件の内容によって異なります。以下で一般的な例を紹介します。
1日の流れ
- 出社・メールチェック
- 朝会・ミーティング
- コーディング作業
- 昼休憩
- コーディング作業
- レビューと修正
- 明日の準備と報告
- 退社
出社後はメールやチャットツールをチェックし、新規の依頼や問い合わせに対応します。チームメンバーと今日の作業内容や進捗状況を共有し、コーディング作業をスタート。休憩時間をはさんだら、午後もコーディング作業を行い、先輩や上司からのレビューを受け必要な修正をします。
コーダーの仕事は、コードを書くだけではありません。会議での打ち合わせや、チーム内・クライアントとのコミュニケーション、プロジェクト全体の進捗管理も重要な業務です。
特にフリーランスのコーダーは、技術スキルに加え、自分で仕事を獲得するための営業活動や、収支を管理する経理といった幅広い業務をこなす必要があるでしょう。
効率良く作業を進めるには作業環境を整え、タスク管理ツールを活用することが大切です。
コーダーに必要なスキル
コーダーとして活躍するには、コーディングスキルはもちろん、SEOやCMSの知識も要求されます。ここでは、コーダーに必要なスキルを5つまとめました。
コーダーに必要なスキル
- コーディングスキル
- SEOスキル
- CMSの知識
- UI/UXスキル
- JavaScriptの知識
コーディングスキル
コーダーとして働くには、HTMLやCSS、JavaScriptといった言語を使いこなすコーディングスキルが必要です。自分以外の人がコードを変更することもあるため、誰が見ても分かりやすいコードを書く技術が求められます。また、期日どおりに素早く正確にコーディングを行うことも大切です。
Webに関する言語は常に進化しており、実務で支障をきたさないよう最新版とその一つ前のバージョンの知識を持つことが一般的とされています。なぜなら、新しい機能に対応しつつ、旧バージョンを使用している案件にも対応できるようにするためです。
SEOスキル
コーダーとして活躍するには、SEOを意識したコーディングも求められるでしょう。SEO(Search Engine Optimization)とは、作成したWebサイトが検索エンジンの結果ページで上位に表示されるよう最適化する取り組みのことです。SEO知識を身につければ、検索で上位表示されやすいWebサイトを作れるようになります。
「どのようなユーザーに見てほしいのか」「ターゲットとしたユーザーに評価を得られるサイトになっているか」といったマーケティングの視点も重要です。
CMSの知識
CMS(ContentsManagementSystem)とは、ゼロからコードを書かなくてもWebサイトの作成や更新、管理ができるシステムのことです。
HTMLやCSSの知識がなくても、CMSを使えば見た目の整ったWebサイトを作成できることから、多くの会社や組織のWebサイト構築に活用されています。コーダーがCMSを使ってサイト管理の仕事を任される場合もあるので、CMSの基本的な知識や使い方を理解しておくことが重要です。
UI/UXスキル
UI(User Interface)とは、Webサイトやアプリの見た目、操作性などユーザーが目にしたり入力したりする部分を指します。たとえば、ボタンの配置や色、文字のフォントなど、使いやすさや見やすさにつながる要素です。
一方、UX(User Experience)は、Webサイトの閲覧およびサービス利用によって、ユーザーがどのような感情や体験を得られるかを指します。
多くのWebサイトやWebサービスが存在する現代では、情報を伝えるだけでなく、よりユーザーにとって価値あるものを作ることが求められるでしょう。
JavaScriptの知識
コーダーとして活躍したい場合は、JavaScriptの習得がおすすめです。JavaScriptを使うと、ページのスクロールに合わせて動くエフェクトや、簡単なアニメーションなどを追加できます。
基本的に、コーダーがJavaScriptを一から書くことは少ない傾向にあるものの、総合的な能力を身につけるために習得しておきたい言語の一つです。
コーダーになる前にスキルを身につける方法
未経験からコーダーを目指す場合は、「どこでスキルを習得すれば良いのだろう」と悩むこともあるでしょう。コーダーに必要なプログラミングスキルは3つの方法で取得可能です。
書籍や動画を活用する
コーダーに求められるスキルを身につける方法として、独学が挙げられます。プログラミングを基礎から学べる本を活用すれば、自宅で手を動かしながら専門的な知識を覚えられるでしょう。
また、動画サイトやアプリなど、無料でプログラミングを学べるツールを利用するのも手です。スクールに通う時間を確保できない方やあまり費用をかけたくない方は、独学でのスキル取得を目指しましょう。
プログラミングスクールに通う
時間と費用にゆとりがある場合は、プログラミングスクールに通うのも手です。通う時間と授業料が必要になりますが、カリキュラムに沿って計画的にスキルを身につけられます。
「決まった期間で確実にスキルを身につけたい」など、明確な目標がある人に向いているでしょう。
未経験OKの会社に就職する
未経験者を歓迎しているコーダーの求人を見つけ、入社後の研修や実際の業務でプログラミングスキルを身につける方法もおすすめです。人材確保を理由として、未経験者を自社で育てることに力を入れている会社もあります。
求人サイトや就職・転職エージェントといったサービスを活用し、未経験から応募できる仕事がないか確認してみましょう。エージェントでは、相談者一人ひとりの希望や悩みを聞いたうえで求人を紹介してもらえたり、応募書類の添削や自己分析のサポートも行ってもらえます。
1人で就職・転職活動を進めることに不安がある方や、コーダーに向いているのかを相談したい方は、プロのキャリアアドバイザーが在籍する就職・転職エージェントを活用するのがおすすめです。
コーダーを含む情報通信業の平均収入
ここでは、コーダーを含む情報通信業の平均年収・平均月収・平均賞与をご紹介します。
平均年収
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況」にある「情報通信業」を例に、年代ごとの平均年収をご紹介します。
※厚生労働省の資料に記載されている「賃金×12」で算出
男性(正社員) | 女性(正社員) | |
---|---|---|
20~24歳 | 2,995,200円 | 2,977,200円 |
25~29歳 | 3,517,200円 | 3,346,800円 |
30~34歳 | 4,400,400円 | 3,796,800円 |
35~39歳 | 4,894,800円 | 4,158,000円 |
40~44歳 | 5,539,200円 | 4,462,800円 |
45~49歳 | 5,961,600円 | 4,766,400円 |
50~54歳 | 6,085,200円 | 4,914,000円 |
55~59歳 | 6,505,200円 | 5,144,400円 |
参照:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況 (5)産業別にみた賃金 第5-2表 産業、性、年齢階級別賃金及び対前年増減率」
上記を見ると、コーダーを含む情報通信業の平均年収は、20代前半は男女ともに約300万円、20代後半になると男性は約350万円、女性は約330万円であることが分かります。
つづいて、アルバイトやパートなど非正規雇用という形で、情報通信業の仕事に就いた場合の平均年収を見てみましょう。
アルバイト・パートなど非正規雇用 | |
平均年収 | 2,304,000円 |
※平均的な時給×フルタイム(1日8時間、月20日)で平均年収を算出
平均月収
厚生労働省の同資料を参考に、「情報通信業」の年代別の平均月収をご紹介します。
男性(正社員) | 女性(正社員) | |
---|---|---|
20~24歳 | 249,600円 | 248,100円 |
25~29歳 | 293,100円 | 278,900円 |
30~34歳 | 366,700円 | 316,400円 |
35~39歳 | 407,900円 | 346,500円 |
40~44歳 | 461,600円 | 371,900円 |
45~49歳 | 496,800円 | 397,200円 |
50~54歳 | 507,100円 | 409,500円 |
55~59歳 | 542,100円 | 428,700円 |
参照:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況 (5)産業別にみた賃金 第5-2表 産業、性、年齢階級別賃金及び対前年増減率」
アルバイト・パートなど非正規雇用 | |
平均月収 | 192,000円 |
※平均的な時給×フルタイム(1日8時間、月20日)で平均月収を算出
上記は、情報通信業の平均時給を1,200円とした場合の平均月収です。時給は地域や職種によって異なりますが、アルバイトやパートといった非正規雇用の場合、フルタイムで働いたとしても正社員よりも収入が低い傾向にあります。
参照元
厚生労働省
令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況
平均賞与
ここでは、厚生労働省の「毎月勤労統計調査 令和6年9月分結果速報等」「毎月勤労統計調査 令和7年2月分結果速報等」を参考に、サービス業に関連した仕事の賞与額をご紹介します。
令和5年夏季賞与 | 令和5年年末賞与 | 令和6年夏季賞与 | 令和6年年末賞与 | |
---|---|---|---|---|
情報通信業 | 708,645円 | 713,851円 | 739,621円 | 707,303円 |
参照:厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和6年9月分結果速報等 ≪特別集計≫令和6年夏季賞与(一人平均)(p14)」「毎月勤労統計調査 令和7年2月分結果速報等 ≪特別集計≫令和6年年末賞与(一人平均)(p14)」
ボーナスは、法律で定められたものではないため、その有無や金額は職場によって異なります。一般的に、会社の業績に左右されるのがボーナスの特徴です。
企業が多くの利益を上げた年は、社員への還元としてボーナスの額が増えたり、通常のボーナスとは別に「決算賞与」として臨時のボーナスが支給されたりすることもあります。
一方で、会社の業績が芳しくない場合や赤字になった場合は、ボーナスが減額されたり、支給が見送られたりすることもあるでしょう。
参照元
厚生労働省
毎月勤労統計調査(全国調査・地方調査):結果の概要
コーダーに向いている人
コーディング作業は、1人で集中して進めることが多いため、単独作業を好む人に適しています。また、Web技術は常に進化しているため、新しい知識や技術を積極的に学び続ける意欲が非常に重要です。
問題が発生した際に、すぐに答えを求めるのではなく、自力で解決策を見つけ出そうと努力できる探求心も、コーダーとして成長していくうえで不可欠な資質といえるでしょう。
コーダーに向いている人
- 一人で作業を進めるのが好きな人
- 新しい知識や技術を学ぶ意欲が高い人
- 自力で解決しようと努力ができる人
- 細かい部分にもこだわりを持てる人
1人で作業を進めるのが好きな人
コーダーの仕事は基本的に1人で黙々と進める作業が多いため、集中して取り組むことが好きな人に向いています。HTMLやCSSのコーディング作業は、長時間画面と向き合いながら細かなコードを書いていく必要があるからです。
自分のペースで作業を進められることがコーダーの仕事の魅力でもあります。与えられた納期内で自分自身の時間管理をしながら、効率よく作業を行える人は、コーダーとして高い生産性を発揮できるでしょう。
たとえば、朝型の人は早朝に集中して作業を行い、夜型の人は夜間に作業するなど、自分の集中力が高まる時間帯に合わせて仕事を進められることもメリットといえます。
コミュニケーション能力は必要
1人で作業することが多いコーダーですが、チームでの仕事においてコミュニケーション能力も重要です。デザイナーやディレクター、プログラマーなど、ほかの職種と連携して仕事を進めることが必要な場面も多く存在します。
特に以下のようなコミュニケーションが日常的に発生します。- ・デザイナーからのデザインデータ受け取り時の仕様確認
・実装が難しい部分についての代替案の相談
・進捗状況の報告
・コーディング上の問題点の共有
新しい知識や技術を学ぶ意欲が高い人
Web技術は急速に進化しているため、コーダーには常に新しい知識や技術を学び続ける姿勢が不可欠です。CSS3の新機能やフレームワーク、JavaScriptライブラリなど、次々と登場する新技術に対応できる柔軟性が必要となるでしょう。
Web標準やブラウザの対応状況も日々変化しています。変化に対応するため、定期的に情報をアップデートする習慣が大切です。
また、学習意欲の高さはキャリアアップにも直結します。HTMLとCSSだけでなく、JavaScriptやSassなどのプリプロセッサー、CMSの知識を身につけることで、より高度な案件や高単価の仕事を受けられるようになるでしょう。
プリプロセッサーとは、プログラムのコンパイルや解釈が始まる前に、ソースコードに対して特定の変換や置換を行うプログラム。CMSとは、Webサイトのコンテンツ(テキストや画像など)を効率的に作成・管理・公開できるシステムのことです。
自力で解決しようと努力ができる人
コーディング作業では、予期せぬエラーや表示崩れなど、さまざまな問題に直面することがあります。そんなとき、すぐに人に頼るのではなく、まずは自分で調査して解決しようとする姿勢が重要です。
コーダーの仕事内容には、問題解決能力が不可欠です。たとえば、あるブラウザでは正しく表示されるのに別のブラウザでは崩れるという現象が起きたとき、原因を探り出し、複数のブラウザで共通して機能するコードに修正する必要があります。このような作業は、粘り強く取り組む姿勢がなければ成し遂げられません。
また、Web上には膨大な情報が存在するため、効率的な情報収集能力も求められます。技術情報サイトを活用し、同様の問題に直面した先人たちの解決策を参考にすることも、コーダーにとって重要なスキルです。困難に直面したときに、諦めずに解決策を模索できる人がコーダーに向いているといえるでしょう。
細かい部分にもこだわりを持てる人
コーダーの仕事は、ピクセル単位での調整や細かいマークアップの品質に影響されます。そのため、細部まで気を配り、こだわりを持って作業できる人が向いています。
見た目は同じように見えるコードでも、その書き方によって保守性や拡張性、読みやすさが大きく異なります。
コーダーの仕事では、「見えない部分」へのこだわりも重要です。たとえば、検索エンジンやブラウザに伝えるためのユーザーには見えない情報が書かれたHTMLタグでSEO対策をしたり、アクセシビリティ(誰もが情報にアクセスし、利用できる状態)の観点から適切に設定したりする必要があります。
こうした細かい作業も丁寧に行える人は、コーダーとして高い評価を得られるでしょう。
コーダーの将来性
Webサイトの作成や更新は多くの会社が必要としているため、コーダーには一定の需要があるでしょう。しかし、CMSの機能が向上していることもあり、コーディングだけを行うコーダーの需要は下がっていく可能性があります。コーダーの経験を活かして長く活躍するには、フロントエンドやデザインのスキルを身につけ、Webサイト作成全体に関われるようになることが望ましいでしょう。
コーダーからのキャリアパス
コーダーからのキャリアパスには、フロントエンドエンジニアやWebデザイナー、Webディレクターなどが挙げられるでしょう。以下でそれぞれの概要を説明しているので、ご確認ください。
フロントエンドエンジニア
コーダーのキャリアパスとして、上級職であるフロントエンドエンジニアが挙げられます。
前述したように、フロントエンドエンジニアは、ユーザーが目にする側面の開発全般に関わる仕事です。フロントエンドエンジニアを目指すには、コーダーとして実務経験を積み、JavaScriptを記述するスキルを身につけることが求められるでしょう。
Webデザイナー
Webデザインを勉強することで、コーディングもできるWebデザイナーとしてのキャリアプランも開けるでしょう。コーダーからWebデザイナーになるには、PhotoshopやIllustratorといったツールの基本的な操作スキルが必要です。
クライアントの要望を汲み取り、ユーザーの興味を惹くWebデザインを意識していく姿勢が求められます。
Webディレクター
Webディレクターは、プログラマーやWebデザイナーなどのチームに指示を出したり、スケジューリングしたりする職種です。Webディレクターとして活躍するには、コーダーとして十分に実務経験を積み、プログラマーやWebデザイナーなど他職種の業務内容の理解や、プログラミングの能力を高める必要があるでしょう。
未経験からコーダーになれる?
未経験からコーダーになることは可能です。コーダーになるために法的に定められた特定の資格は必要ありませんが、オンライン学習プラットフォームや専門学校などでHTMLやCSSといったWebサイト制作の基礎を習得し、実績を示すポートフォリオを作成することが一般的な道筋となっています。
たとえば、情報技術に関する基礎的な知識を問う資格や、Web制作スキルを認定するような資格を持っていると、企業に対して自身の知識やスキルを客観的に示すことができ、就職や転職活動において有利になることもあるでしょう。
まとめ
コーダーは、Webサイトやアプリをプログラミング言語で構築する専門職ではあるものの、未経験からの挑戦も可能な職種です。コーダーを目指すときに重要なのは、コードを書くスキルと知識、進化する技術を学び続ける意欲。必須資格はありませんが、IT関連の資格をもっていると就職活動の際にアピールしやすいでしょう。
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コーダーに関するお悩みQ&A
IT関連の職種は多様にあるため、就職や転職の際に悩む方もいるでしょう。ここでは、コーダーの仕事に関するお悩みを、Q&A方式で解決していきます。
Web(HTML)コーダーの仕事はきついですか?
用語が難しいことや、スケジュールどおりに作業を進める必要があるため、人によってはきついと感じるかもしれません。しかし、新しい言語を習得して業務範囲が増えることや、自分がコーディングしたサイトを使ってもらえることにやりがいを感じる人もいます。
自分がそのような仕事で「きつい」と思うか「やりがいがある」と感じるのか、事前に適性を判断することが大切です。
コーダーとプログラマーやエンジニアは違うの?
コーダーは、Webサイトのプログラミングを専門としています。一方、プログラマーはWeb系以外にも、プログラミングを担当するため、扱う言語も多くなるでしょう。
エンジニアは、さらに上流の職種で、Web以外にも汎用機やAIなどのシステムも作ります。どのようなサイトを作るかといった要件定義からテストまで、幅広くシステム作成に携わる職種です。
コーダーは「いらない」?将来的になくなるって本当?
Webサイトの作成や更新に携わるコーダーには、一定の需要があるでしょう。しかし、AIの発達により、コーディングだけを行うコーダーの需要は下がっていく可能性があります。
コーダーとしてスキルアップすれば、業務範囲を広げられたりキャリアが開けたりするでしょう。将来性やキャリアパスの詳細は、このコラムの「コーダーの将来性」をご確認ください。
コーダーはどのような人に向いていますか?
新しい知識や技術を意欲的に習得できる人はコーダーに向いている可能性があります。IT技術は日々進化しているため、対応する能力や最新技術を取り入れていく姿勢が必要です。ITに関する勉強を続けることに抵抗がない方は、コーダーとして活躍していけるでしょう。
コーダーとして働ける就職先を教えてください
Web制作会社に就職する方法と、各社のWebサイト担当部署に就職する方法があります。なお、求人によっては、「コーダー」と記載されていてもプログラマーやデザイナー領域の仕事を任される場合も。ミスマッチを防ぐために、募集要項や面接などで具体的な業務内容をよく確認しましょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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