大学中退者は資格なしで就職できる?おすすめの資格や取得メリットをご紹介

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「大学中退後に資格を取れば就職が有利になる?」と悩む方もいるでしょう。確実に有利になるとは限りませんが、資格取得によって進路の選択肢の幅が広がる可能性があります。 このコラムでは、大学中退者が就職活動をするときに有利な資格とその概要をご紹介。また、資格取得のメリットや注意点を解説しています。就職活動を成功させるために、「自分の進路に資格は必要か」を考えてみましょう。

この記事のまとめ

  • 国家資格や公的資格を取得すれば、大学中退後の就職で有利になる可能性がある
  • 大学中退後に資格を取得すると、企業から努力やスキルを評価される可能性がある
  • 大学中退後に資格を取得するときは、希望の業界や職種を定めてから決めよう
  • 大学中退後に資格の勉強をするときは、空白期間が長引かないよう注意する
  • 大学中退後は、資格取得とすぐ就職することのメリットを比較して選ぶのが大切

「大学中退後に資格を取れば就職が有利になる?」と悩む方もいるでしょう。確実に有利になるとは限りませんが、資格取得によって進路の選択肢の幅が広がる可能性があります。
このコラムでは、大学中退者が就職活動をするときに有利な資格とその概要をご紹介。また、資格取得のメリットや注意点も解説しています。就職活動を成功させるために、「自分の進路に資格は必要か」を考えてみましょう。

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大学中退後の就職に役立つ国家・公的資格13選

大学中退後の就職に役立つ国家・公的資格13選の画像

ここでは、大学中退者におすすめの国家資格や公的資格をまとめました。いずれも国や都道府県によって認定されている資格のため、取得すれば就職に有利になる可能性があるでしょう。試験の概要だけでなく、資格を活かせる仕事や勉強時間の目安もまとめているので、気になる資格がないかチェックしてみてください。

なお、以下でご紹介する資格試験の詳細内容は変わる可能性があります。資格の取得を考えている場合は、該当資格の主催団体が公開している情報を事前に確認しましょう。

1.基本情報技術者

基本情報技術者は、ITに携わる人材に必要な基本的知識・技能をもっている人を対象とした国家資格。出題されるのは、IT業界で働くための基礎知識や情報処理に必要な考え方を試す問題などです。

資格が活かせる仕事や業界

プログラマーやシステムエンジニアなど

試験の詳細

試験の詳しい概要については、独立行政法人の情報処理推進機構による「基本情報技術者試験」をご確認ください。

試験詳細概要
受験資格なし
受験日程随時
受験地全国(各都道府県で1箇所以上)
試験方式CBT方式
出題形式多肢選択式
試験時間合計190分
合格基準各時間区分の得点が60%以上

国家試験である「情報処理技術者試験」のなかでは比較的難易度が低いため、IT業界への就職を考えている大学中退者におすすめです。

資格取得に必要な勉強時間

初心者の場合は、合格までに最低でも200時間の勉強時間を要するといわれています。1日2時間ずつ勉強を続けたとしても3ヶ月以上かかるため、コツコツ努力する必要があるでしょう。

参照元
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
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2.宅地建物取引士

宅地建物取引士は、不動産取引の専門家を示す資格です。宅地建物取引業法の第3章「宅地建物取引士」に定められており、宅建や宅建士とも呼ばれ、国内で人気の高い資格の一つといえます。
合格すると独占業務である不動産の重要事項の説明ができるほか、契約書の取り扱いもできるため、不動産業界を目指すなら必要不可欠です。

資格が活かせる仕事や業界

不動産の営業職、建築・建設業界、金融業界など

試験の詳細

宅地建物取引士の試験内容は、一般財団法人 不動産適正取引推進機構の「宅建試験」をご確認ください。

試験詳細概要
受験資格なし
受験日程10月の第3日曜日
受験地住民票がある都道府県
試験方式筆記試験
出題形式四肢択一式(50問)
試験時間2時間
合格基準変動があるものの正答率70%以上が平均

不動産取引を行う会社は、法律によって従業員5人に1人以上の割合で宅建保有者を配置する義務があります。そのため、不動産業界や金融業界、建築業界などで正社員として就職しやすく、資格手当も期待できるでしょう。

資格取得に必要な勉強時間

宅地建物取引士の資格を取得するには、最低でも300〜400時間ほどの勉強時間が必要なようです。予備知識がなかったり大学中退後に独学で取得を目指したりする場合は、さらに時間を要する可能性もあるでしょう。

参照元
一般財団法人 不動産適正取引推進機構
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3.中小企業診断士

中小企業診断士は、中小企業の経営課題や成長戦略のための診断やアドバイスを行う専門家です。経営コンサルタントの唯一の国家資格であり、企業と行政や金融機関をつなぐパイプのような役割を担っています。

資格が活かせる仕事や業界

経営コンサルタント、税理士事務所、一般企業の管理職など

試験の詳細

中小企業診断士試験の詳細は、中小企業庁の「令和5年度の中小企業診断士試験について」をご確認ください。

試験詳細概要
受験資格なし
受験日程

1次試験:8月(2日間)
2次試験:10月(筆記) / 1月(口述)

受験地1次試験:札幌・仙台・東京・名古屋・金沢・大阪・広島・四国・福岡・那覇
2次試験:札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡
試験方式1次試験:筆記試験
2次試験:筆記試験および口述試験
出題形式多肢選択式
試験時間各科目60~90分
合格基準総得点の60%以上得点かつ満点の40%未満の科目がない

高度な専門知識を活かして企業を発展へと導く中小企業診断士は、会社の経営陣にとって心強いビジネスパートナーといえる存在です。ニーズに対して人材が不足しているといわれているだけでなく、就職やその後のキャリアアップに有利なため、大学中退後に取得すれば選択肢が大きく広がる資格といえるでしょう。

資格取得に必要な勉強時間

中小企業診断士は幅広い知識や技能が要求されるため、学習に800〜1,000時間ほどかかるといわれています。また、1次試験から2次試験の受験までに半年弱必要なほか、合格後も15日間の中小企業診断士実務補習を受講しなくてはいけません。今すぐ取得できるような資格ではないため、入念な準備と対策が必須でしょう。

参照元
経済産業省 中小企業庁
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4.介護福祉士

介護福祉士は、身体的・精神的な障がいがある方の介護を行ったり、介護者への指導を行うための国家資格です。近年の日本では少子高齢化が深刻な問題となっているため、介護業界では特に将来性のある若年層のニーズが高まっています。

資格が活かせる仕事や業界

デイサービスや老人ホームなどの介護施設

試験の詳細

より詳細な試験情報を得たい方は、公益財団法人の社会福祉振興・試験センターによる「介護福祉士国家試験(試験概要)」をご確認ください。

試験詳細概要
受験資格・3年以上介護業務に従事し、実務者研修を修了している
・3年以上介護業務に従事し、介護職員基礎研修・喀痰吸引等研修を修了している
受験日程筆記試験:1月
実技試験:3月
受験地筆記試験:北海道、青森、岩手、宮城、秋田、福島、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、石川、長野、岐阜、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、和歌山、鳥取、島根、岡山、広島、香川、愛媛、高知、福岡、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄
実技試験:東京、大阪
試験方式筆記試験と実技試験
出題形式筆記試験:多肢選択式(1問1点の125点満点)
試験時間筆記試験:午前100分 / 午後120分
合格基準筆記試験:総問題数の60%以上(問題の難易度により補正あり)かつ試験科目11科目ですべて得点がある
実技試験:課題の総得点の60%以上(課題の難易度により補正あり)

介護職は学歴や経歴を問わず挑戦できる求人も豊富にあるため、働いて受験資格を得ることから始めるのが良いでしょう。

資格取得に必要な勉強時間

介護福祉士の平均的な勉強時間は250時間程度といわれており、特別に勉強時間が必要というわけではありません。ただし、介護福祉士の受験資格を得るには養成施設に通うか、3年以上の実務経験を積む必要があります。大学中退後に無理なく資格を取得するためには、自分に合った方法で受験資格を得ることが大切でしょう。

まずは介護職員初任者研修を修了しよう

大学中退後に介護福祉士を目指すには、実務経験を積んで受験資格を得るのが一般的です。これから介護業界に就職する方は、受講資格の制限がない「介護職員初任者研修」を修了し、次のステップである「実務者研修」を修了したうえで、介護福祉士を目指すと良いでしょう。
なお、介護職員初任者研修は民間のスクールで規定の研修(合計130時間)を受講し、試験に合格することで修了できます。

参照元
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
社会福祉士国家試験、介護福祉士国家試験、精神保健福祉士国家試験

5.通関士

通関士は、貿易に関する唯一の国家資格で、輸出入に関する申告、検査、関税納付などの一連の手続きを行います。輸出入するときの通関手続きに必要な専門知識をもち、通関業者の各営業所に1名以上の配置が義務づけられている通関士は、貿易の要を担う職業の一つといえるでしょう。

資格が活かせる仕事や業界

通関業者、メーカーの輸出入部門、商社の通関部門など

試験の詳細

通関士試験についての詳しい情報は、試験を主催する税関の「通関士試験」をご確認ください。

試験詳細概要
受験資格なし
受験日程10月
受験地北海道、新潟、宮城、東京、神奈川、静岡、愛知、大阪、兵庫、広島、福岡、熊本、沖縄
試験方式筆記試験
出題形式マークシートによる選択式および択一式
試験時間各科目50~100分
合格基準変動するものの正答率60%以上が平均

通関業者以外にも、海外取引を行う商社や各種メーカーの輸出入部門など、有資格者を募集する職場はさまざまです。

資格取得に必要な勉強時間

通関士の資格を取得するには、400~500時間ほどの勉強時間が必要なようです。貿易や法律に関する専門知識を幅広く身につける必要があるため、半年以上の余裕をもって勉強を開始するのが良いでしょう。

参照元
税関 Japan Customs
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6.保育士

保育士は、子どもの保育や保護者へ子育てに関する指導を行うための国家資格です。大学中退者が受験資格を得るには、保育所や児童養護施設といった児童福祉施設での実務経験が必要なため、すぐに資格を取得するのは難しいといえます。

資格が活かせる仕事や業界

保育園、乳児院、ベビーシッター、児童養護施設、学童保育施設など

試験の詳細

保育士資格の取得方法については、厚生労働省ポータルサイトの「ハローミライの保育士(保育士になるには?)」に詳しい解説がありますので、そちらをご確認ください。

試験詳細概要
受験資格・学校教育法にもとづいた大学を卒業
・学校教育法にもとづいた短期大学を卒業
・学校教育法にもとづいた専門学校を卒業(修業年限2年以上の専門過程に限る)
・児童福祉施設での実務経験が2年以上
受験日程前期試験:4月(筆記) / 7月(実技)
後期試験:10月(筆記) / 12月(実技)
受験地全国(各都道府県で1箇所以上)
試験方式筆記試験および実技試験
出題形式筆記試験はマークシート
試験時間各科目30分~1時間
合格基準筆記試験:各科目で6割以上得点(100点満点)
実技試験:選択した分野で6割以上得点(50点満点)

待機児童や人材不足などの課題を抱える業界での需要は高く、無資格可の求人に応募し、働きながら資格取得を目指すことも可能でしょう。

資格取得に必要な勉強時間

保育士試験に必要な勉強時間は、一般的に100〜150時間といわれています。独学での合格も可能ですが、実技試験では音楽や造形、言語から2分野について技術を習得しなければいけません。自力での習得が難しい場合は、スクールなどで技術を磨く必要があるでしょう。

参照元
厚生労働省
保育士を目指す方のためのポータルサイト「ハローミライの保育士」

7.登録販売者

登録販売者は、一般医薬品のなかでも、第2類・第3類医薬品を販売できる資格です。薬剤師とは異なり第1類医薬品は販売できませんが、第2類・第3類医薬品を取り扱うドラッグストアやコンビニなどで、医薬品の専門家として勤務できるようになります。

資格が活かせる仕事や業界

ドラックストア、調剤薬局、医薬品を扱うスーパーやコンビニなど

試験の詳細

登録販売者試験の詳しい情報は、厚生労働省の「登録販売者試験実施要領」をご確認ください。

試験詳細概要
受験資格なし
受験日程各都道府県によって異なる
受験地全国
試験方式筆記試験
出題形式多肢選択式(厚生労働省が発表している「試験問題作成に関する手引き」から出題)
試験時間合計240分
合格基準総出題数に対して7割程度正答かつ各科目で一定の割合以上を正答

登録販売者の主な就職先である小売業界は学歴を重視しない傾向があり、大学を中退した方の就職先におすすめです。

資格取得に必要な勉強時間

登録販売者の資格取得には、250〜300時間程度の勉強時間が必要なようです。また、資格取得後も2年間の実務経験を積むまでは医薬品を一人で販売することはできません。資格取得を目指すなら、計画をしっかり立てて勉強するようにしましょう。ただし、資格取得前の5年以内の経験は実務経験としてカウントされるため、店舗で働きながら資格を目指すことも可能です。

参照元
厚生労働省
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8. ITパスポート

ITパスポートは、ITの基礎知識を証明する資格です。社会人にとっての基礎知識を問う資格であり、IT業界だけでなく、ほかの業界でも役立つでしょう。

資格が活かせる仕事や業界

事務職や 営業職、 公務員

試験の詳細

詳しくは、情報処理推進機構の「受験要領」をご確認ください。

試験詳細概要
受験資格なし
受験日程原則毎日実施
受験地全国47都道府県
試験方式CBT方式
出題形式多肢選択式(四肢択一)
試験時間120分
合格基準・総合評価点:1000点中600点以上
・分野別評価点:1000点中300点以上

幅広い知識が求められるため、試験勉強を通じて自分の不足している知識を補える点はメリットとなるでしょう。

資格取得に必要な勉強時間

ITパスポート試験に備えるための平均的な勉強時間は約150時間といわれています。これは、1日1.5時間ほどの学習を3ヶ月続けることに相当するでしょう。
ただし、個人のIT知識の有無によって必要な勉強時間は異なるため、注意が必要です。ITの知識がない場合は約180時間、基礎知識がある場合は約100時間が目安とされています。

参照元
【ITパスポート試験】情報処理推進機構
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9.医療事務認定実務者(R)

未経験から医療事務に就く場合、専門知識の多さに戸惑う可能性がありますが、基礎知識をしっかり身につけることで乗り越えられるでしょう。資格試験の勉強をとおして必要な知識を習得することで、業務への信頼が高まることも考えられます。

資格が活かせる仕事や業界

医療事務

試験の詳細

詳しくは、診療報酬資格認定全国医療福祉教育協会の「医療事務認定実務者試験」をご確認ください。

試験詳細概要
受験資格なし
受験日程毎月
受験地各都道府県
試験方式学科・実技
出題形式学科・実技ともにマークシート方式
試験時間90分
合格基準学科・実技それぞれ正答率60%以上

資格がなくても医療事務として働けますが、資格取得は自身のスキルや知識を証明する一つの手段であり、業務への前向きな姿勢を示すことにつながるでしょう。

資格取得に必要な勉強時間

医療事務認定実務者(R)の資格取得には、200時間程度の勉強時間が必要なようです。

参照元
全国医療福祉教育協会
医療に関わる資格、試験、検定、就職、情報を掲載

10.TOEIC

TOEICは、読解力やコミュニケーション能力などの総合的な英語力を測定する試験です。就活でアピールできる最低ラインといわれている600点以上の点数を取れれば、英語力が必要な業界・職種で評価されやすくなるでしょう。
英語を使う仕事への就職やTOEICの受験を検討している方は、「TOEICのスコアは就活でアピールできる?概要と学習方法について解説」もぜひご覧ください。

資格が活かせる仕事や業界

空港スタッフ、システムエンジニア、英語講師

試験の詳細

詳しくは、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会の「IIBC」をご確認ください。

試験詳細概要
受験資格なし
受験日程毎月1~2回
受験地全国各地の大学など
試験方式一斉客観テスト
出題形式マークシート方式
試験時間120分
合格基準なし

自分の英語力を客観的に測る手段として役立つでしょう。

資格取得に必要な勉強時間

TOEICの目標スコアに到達するための勉強時間の目安として、一般的には100点あげるためには200〜300時間の学習が必要とされています。

参照元
IIBC 一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会
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11.MOS

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、ExcelやWord、PowerPointなどのマイクロソフトオフィス製品のスキルを認定する資格です。難易度が比較的低めで受験資格もないことから、取得する人が多い資格の一つ。取得にかかる期間は1ヶ月程度といわれており、大学中退後に就活をしながら挑戦しやすいのもポイントです。

資格が活かせる仕事や業界

事務職、営業職、管理職

試験の詳細

詳しくは、MOS公式サイトの「マイクロソフト オフィス スペシャリスト」をご確認ください。

試験詳細概要
受験資格なし
受験日程全国一斉試験:月に1~2回
随時試験:各試験会場ごとに異なる
受験地全国各地の指定会場
試験方式実技試験
出題形式マルチプロジェクト形式
試験時間50分
合格基準700点以上

世界的に認められる資格なので、海外での就職を考えている人にもおすすめです。

資格取得に必要な勉強時間

初心者が毎日2〜3時間の学習を続けると、独学でスキルを獲得するのに約1ヶ月かかるといわれています。

参照元
MOS公式サイト マイクロソフト オフィス スペシャリスト
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12.簿記

簿記資格は、会社の経済活動を帳簿に記録したり、計算・整理したりするスキルを証明する資格です。簿記の知識を活かせる場面は幅広く、経理や庶務、人事、事務といったバックオフィス業務全般や営業職など、さまざまな業界・職種で役立ちます。取得者が多いため希少性には欠けますが、社会人に必要なスキルや技術の一つとして、取得しておいて損はないでしょう。
簿記資格について詳しくは、「簿記は就職で役に立たない?何級から有利になる?資格が役に立つ仕事も紹介」をチェックしてみてください。

資格が活かせる仕事や業界

経理、財務会計、コンサルタント

試験の詳細

詳しくは、商工会議所の検定試験の「簿記」をご確認ください。

試験詳細概要
受験資格なし
受験日程2月・6月・11月(1級のみ6月・11月)
2級・3級はインターネットでの受験が随時可能
受験地統一試験:全国各地の大学など
ネット試験:日本全国のテストセンター
試験方式統一試験、またはCBT方式
出題形式統一試験:ペーパー形式
CBT形式:PC上での入力やプルダウン
試験時間1級:180分
2級:90分
3級:60分
合格基準1級:全体の70%以上の得点(ただし、1科目ごとの得点が40%以上である必要がある)
2級:全体の70%以上の得点
3級:全体の70%以上の得点

難易度は基本的な3級から、合格すれば税理士試験の受験資格が得られる1級までの3段階に分かれています。

資格取得に必要な勉強時間

簿記3級の合格には、合計100時間の勉強時間が必要とされています。これを期間に換算すると、1日に3〜4時間の勉強で1ヶ月程度、1日に2〜3時間なら3ヶ月程度、1日に30分〜1時間なら4〜5ヶ月程度です。
簿記2級の合格には、3級をすでに取得している方や同等の知識がある場合、独学で250〜350時間程度が目安で、期間は4〜6ヶ月程度とされています。
また、簿記1級を独学で学ぶ場合は、1,000〜2,000時間の勉強が必要となるでしょう。

参照元
日本商工会議所
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13.FP技能検定

FP技能検定は、ファイナンシャル・プランナーになるための知識を学べる国家検定です。ファイナンシャル・プランナーとは、金融や税制、不動産、ローンなどの幅広い知識をもとに、顧客の資金計画を立てる専門家。銀行や保険をはじめとした金融業界だけでなく、不動産業界といった幅広い分野で活躍しています。

資格が活かせる仕事や業界

金融・保険業界、不動産会社、税理士事務所や公認会計士事務所、共済関係、人事や総務

試験の詳細

詳しくは、日本FP協会の「FP技能検定」をご確認ください。

試験詳細概要
受験資格2級:下記のいずれかに該当する必要がある
・日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
・3級FP技能検定、または厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者
・FP業務に関して2年以上の実務経験を有する者
1級の学科:
・FP業務に関して5年以上の実務経験を有する者
・FP2級技能検定に合格しており、なおかつFP業務に関し1年以上の実務経験を有する者
・厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者で、1年以上の実務経験を有する者
1級の実技:
・FP1級学科試験合格者
・日本FP協会の「CFP®認定者」
・日本FP協会の「CFP®資格審査試験に合格したが認定されていない者」
・きんざいの「FP養成コース」修了者+実務経験1年以上
・きんざい実施の1級FP技能検定 学科試験の一部合格者
受験日程年に3回(1月・5月・9月)
受験地47都道府県の各会場
試験方式学科試験・実技試験
出題形式学科試験:4択式のマークシート方式
実技試験:記述式
試験時間3級・2級:120分
1級:合計で300分(基礎編と応用編に分かれているため)
合格基準学科:60点満点中36点以上
実技:100点満点中60点以上(きんざいの場合は、50点満点中30点以上)

FP技能検定の2級と1級は受験資格に制限がありますが、3級には学歴や実務経験などの条件がないため、大学中退した方もチャレンジ可能です。

資格取得に必要な勉強時間

FP技能検定の合格に必要な勉強時間の目安は、3級では80〜150時間程度、2級では150〜300時間程度、1級では600時間程度とされています。

国家資格や公的資格には、上記以外にもほかにも多くの種類があります。比較的取得しやすい国家資格について知りたい方は、「取りやすい国家資格とは?取得するメリットや選ぶときのポイントを解説」をチェックしてみましょう。

参照元
日本FP協会
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大学中退者は3級以下の資格が役に立たない?

3級以下の資格が役に立たないわけではありません。応募先や就職先によっては、知識や資格取得までの努力を評価される場合もあるでしょう。ただし、就活で選考書類に書く場合、英検と漢検は2級以上(英検:高校卒業程度/漢検:高校卒業・大学・一般程度)、数検は1級以上(大学程度・一般)が目安といわれています。各検定の級がそれより低いと、就活でのアピール効果はあまり期待できないといえるでしょう。
また、求められる能力やスキルのレベルは、企業や職種によって異なります。就職を見据えるのであれば、志望先のニーズに合った資格を選ぶことも大切です。

大学中退後に通信制大学で大卒資格を取得すると有利?

大学中退後に通信制大学で大卒資格を取得すると有利?の画像

大学中退後の選択肢として、通信制大学に入り直して大卒資格を取得することを考える方もいるでしょう。大卒資格があると求人の幅が広がる一方で、必ずしも有利になるとは限らないのが現状です。
以下で詳しく解説します。

「大卒以上」が条件の求人に応募できる

大学中退後に大卒資格を取得すれば、「大卒以上」を条件にしている求人へ応募できるようになります。大学中退後の最終学歴は「高卒」になるため、大卒が条件の求人に応募できず選択肢の幅が狭まる恐れも。しかし、通信制大学に入り直して必要条件を満たせば、大卒枠で就活ができるでしょう。
大卒資格の取得方法や取得のメリットは、「大卒認定試験って本当にあるの?大卒資格の取得方法や難易度について」をご覧ください。

卒業資格の取得には大学中退時の単位を活かすことも可能

大学中退後に大卒資格の取得を目指す場合は、これまでに取った単位を活かして編入できます。取得単位数に規定があったり、編入試験の勉強をする必要があったりしますが、「学び直したい」という明確な目標があるなら検討しても良いでしょう。
大学中退から編入する方法については「大学中退者が編入する方法や条件を解説!大卒の経歴を得て就職を目指そう」で触れています。

卒業資格を取得しただけではアピールにならない

大学中退後に大学に入り直したことについて、企業は「なぜ最初の大学を卒業しなかったのか」「仕事も途中で辞めてしまうのではないか」という懸念を抱きやすいといえます。そのため、大学中退者が大卒資格を取得しただけでは、就活での十分なアピールにならない可能性があるでしょう。

就職活動で重要なのは、大卒資格そのものというよりも、資格をどうやって業務に活かすかを企業に伝えることです。「大卒資格が欲しい」というだけで取得を検討している方は、今一度就きたい仕事や将来プランの見直しをすると良いでしょう。
次項から資格を取得する際のメリットや注意点を解説しますので、大卒資格を取得するかどうか悩んでいる方は、ぜひ確認してみてください。

大卒資格の取得方法

大卒資格の取得方法は、「日中もしくは夜間の大学に通って卒業する」「通信制の大学を卒業する」が代表的です。
また、専門学校に通いながら大学の通信教育も受けられる「併修制度」や、独立行政法人の大学改革支援・学位授与機構による一定条件を満たしている人を対象とした「学士の学位授与制度」を活用する方法もあります。

詳しくは、「大卒資格を取得する5つの方法」のコラムで解説していますので、ご確認ください。それぞれの特徴や自身の状況を踏まえたうえで、自分に合った方法を選びましょう。

大学中退者に資格取得がおすすめな4つの理由

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大学中退者の資格取得には、スキルの証明や時間を有効活用できるといったメリットがあります。大学中退後の就活が不安な場合は、資格を取得するメリットを確認してみると良いでしょう。

大学中退者に資格取得がおすすめな理由

  • 自分のスキルを証明できる
  • 空白の時間を有効に使える
  • 資格取得に向けた努力を評価してもらえる
  • 取り組むべきことが明確になる

1.自分のスキルを証明できる

大学中退者が資格を取得するメリットの一つに、客観的にスキルを証明できることが挙げられます。面接で具体的な能力やスキルをどのように示せば良いか分からず、悩んでいるという方もいるでしょう。その際、資格があれば専門性や一定以上の知識があることを示せるため、職歴がなくてもスキルを評価される可能性があります。仕事に活かせる資格の場合、即戦力としての実力をアピールすることも可能です。

2.空白の時間を有効に使える

資格勉強を行うことで、大学中退後のブランク期間を有意義に使えます。大学中退後にアルバイトなどで経験を積みながら、並行して資格取得を目指すことで将来の選択肢が増えるでしょう。また、就職活動で空白期間について問われた際、「資格のために勉強していた」と説明することも可能です。
面接でブランク(空白)期間を聞かれたときの回答のポイントは、「ブランクがあると就職に不利?内定につながる空白理由の伝え方」をぜひ参考にしてみてください。

3.資格取得に向けた努力を評価してもらえる

大学中退後に資格を取得すると、就活でその努力を評価してもらえる可能性があります。資格を取得するには試験合格に向けて勉強する必要があるため、目標に向かって取り組む姿勢が評価につながるからです。特に難易度や業務との関連性が高い資格を取得した場合は、継続力や努力だけでなく、就職への意欲や熱意も評価されやすいでしょう。

4.取り組むべきことが明確になる

大学中退者に資格取得がおすすめな理由は、取り組むべきことが明確になることです。資格取得が自分の目標となり、時間や労力を有意義に活用できます。
また、資格取得は就職やキャリアの選択肢を広げる手段としても役立つでしょう。

大学中退のデメリットを資格取得で補える場合もある

大学中退後は最終学歴が「高卒」になるため、求人の選択肢の幅や収入面で不利になることも。しかし、資格取得によって、専門資格が必須の求人に応募できるメリットがあります。また、資格手当や将来的なキャリアアップが狙いやすくなるため、収入面も期待できるでしょう。
大学中退することのデメリットやその後の進路については、「大学を辞める理由や後悔したことは?中退後のメリットとデメリットを解説!」で詳しく説明しています。

大学中退者が資格を取得する際の注意点

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大学中退後に資格を取るなら、資格取得の必要性について考えてから行動に移すと良いでしょう。この項で資格を取得する際の注意点を解説するので、ご確認ください。

資格のアピール方法を理解する

資格を取得することが、アピールになるとは限りません。前述したように、企業が注目しているのは「資格取得の理由」や「取得した資格を仕事にどう活かすか」です。

就活で資格をアピールする場合、大学中退後に資格を取得しようと思った理由や経緯と、それらを入社後どう仕事に活かすかという展望を説明できるようにしておきましょう。
より具体的なアピール方法については、「就職に有利な資格とは?種類やアピール方法を紹介」で解説しています。

資格取得を目的にしない

資格は就活でプラスになる要素ですが、資格の取得自体を目的にしないように気をつけましょう。資格はあくまで仕事探しの幅を広げるための手段の一つです。資格取得に注力し過ぎてしまうと、魅力的な求人を見逃してしまう恐れも。資格取得ではなくその先の就職を見据えて、長期的に有利になる選択をしましょう。

目指す業界を決めてから資格を選ぶ

資格を大学中退後の就活で役立てたいなら、目指す業界や職種を定めてから取得する資格を決めましょう。やりたいことが分からない場合は、業界研究や自己分析を行い、自分がどのような仕事に興味があるのかを見極める必要があります。
今すぐできる自己分析のやり方は、「自己分析とは?実施のメリットと就活・転職活動での必要性を解説」のコラムでまとめているので、ぜひご確認ください。

資格取得までの時間を考えて空白期間を長引かせない

資格取得までに時間がかかると、大学中退後の無職期間が長引き就活が不利になる恐れがあります。特に、難易度が高い資格は勉強時間が長期に及ぶことがあるでしょう。資格を取るか迷っている方は、取得予定のものの難易度や、取得までにかかる期間を調べるのがおすすめです。資格取得に必要な時間と、早いうちに就職するメリットを客観的に比べて判断しましょう。

資格の有無が就活に与える影響について知りたい方は、「「資格なし」は転職で不利になる?年代別のアピールポイントを解説!」もあわせてチェックしてみてください。

資格より実務経験が有利になる可能性もある

資格が必須ではない仕事や未経験者を歓迎する職場の場合、資格の有無よりも実務経験が重視される可能性があります。なぜなら、勉強して得た知識よりも実務経験や実績のほうが、即戦力として評価されやすいためです。
資格取得を目指すなら、働きながら勉強したほうが経済面での不安が少ないほか、実務経験をもとに学習内容が定着しやすいといったメリットもあります。資格取得と就職のどちらを優先するか迷っている方は、希望する業界や職種で「資格がどのくらい重視されているのか」「資格なしから経験を積めるのか」などを確認してみてください。

大学中退した後に考えられる主な進路

大学中退後の進路には、以下のような内容が挙げられます。

大学中退した後に考えられる主な進路

  • 資格を取得する
  • 新たに大学や専門学校へ通う
  • フリーターとしてアルバイトをしながら進路を熟考する
  • 正社員として就職する

ここでは、それぞれの進路について解説しますので、自身の今後を検討する際の参考にしてみてください。

資格を取得する

大学中退後にやりたいことや将来的に就きたい仕事がある方は、目標を実現するために必要な資格の取得を目指すのが一つの道です。前述したとおり、志望する仕事に関連する資格をもつことで、就活時に有利になる場合もあるでしょう。

資格のなかには、就業するうえで必須の資格もあれば、必須でなくても役立つ資格もあります。自分のやりたいことを叶えるために、「資格を取る必要があるのかどうか」「どのような知識やスキルを身につけると良いのか」を把握することが重要です。そのうえで、資格の取得を目指すのであれば、ゴールを設定し具体的な計画を立てましょう。勉強や受験が先延ばしになるリスクを減らせます。

新たに大学や専門学校へ通う

大学中退者の方は、新たに大学や専門学校に通う方法もあります。「大学や専門学校で学びたい分野がある」「志望職種に就くために特定の学校を卒業する必要がある」といった場合に考えられる進路です。このコラムの「「大卒以上」が条件の求人に応募できる」で説明したように、卒業に至れば学歴が「大卒」「専門学校卒」となり、就職先の幅も広がるでしょう。

ただし、大学や専門学校を卒業するには数年かかるのが一般的です。学校に通うための費用も安くはありません。後悔しないためにも、進学を決める前に将来のビジョンをしっかりと描き、よく検討することをおすすめします。

フリーターとしてアルバイトをしながら進路を熟考する

なかなか進路を決めきれなかったり、思うように就職活動が進まなかったりするときは、フリーターとして働いてみるのも一つの方法です。
アルバイトをすれば収入が得られ、仕事上のスキルも身につきます。気になる業界や職種に就くことで、働きながら自分の適性を見極められる場合も。実務経験があれば、就活でのアピール材料にもなります。ただし、漫然とフリーター生活が長引いてしまわないよう、アルバイトをする期間はある程度決めておいたほうが良いでしょう。

正社員として就職する

大学中退後の進路として、正社員就職を目指すのも良いでしょう。正社員になれば、安定した収入や雇用が見込めるため、人生プランを立てやすくなるのがメリットです。「金銭面で自立した生活を送りたい」「できるだけ多くの経験を積んでキャリアアップしたい」と思う方に、おすすめの進路といえます。

就活を始めたものの、「求人が多過ぎて選べない…」「気になる求人の応募条件が『大卒以上』ばかり…」といった理由で仕事探しに難航する場合は、就職・転職エージェントを利用してみましょう。就活のプロが自分に合った仕事を提案してくれます。応募書類の書き方や面接対策の相談もできるため、安心して就活に臨めるでしょう。

大学中退者が資格を取得することで活躍できる職種6選

大学中退者が資格を取得することで活躍できる職種6選の画像

この項では、大学中退者の方が資格を取得することで活躍・挑戦しやすい職種を6つ挙げました。大学中退後に就職を考えている場合はしっかりと情報収集をして、自分の興味や適性に合った仕事を見つけましょう。

大学中退者が資格を取得することで活躍できる職種

  • 不動産の営業職
  • 事務職
  • 施工管理職
  • ITエンジニア
  • 公務員
  • 建設業

1.不動産の営業職

不動産の営業職に就くのに必須とされる資格はありませんが、前述した「宅地建物取引士」の資格があると就活で有利になるでしょう。また、普通自動車免許の保有が応募条件になっている場合もあります。

不動産の営業職は、家や土地の賃貸・購入・売却を検討するお客さまのニーズに対応し、各取引を調整・成立させるのが主な仕事です。仕事では経歴以上にコミュニケーション力や提案力といった対人スキルが重視されます。そのため、「学歴不問」「未経験OK」の求人が多く、大学中退者の方も正社員として就職しやすいでしょう。

厚生労働省の「職業情報提供サイト(日本版O-NET)job tag」によれば、住宅・不動産営業の平均年収は約578万円です。インセンティブや歩合がある職場なら、成果次第で高収入も狙える可能性があります。
不動産営業職の主な勤務先は、不動産会社や住宅メーカー、建設会社など。大卒・高卒後に就職する人や、正社員経験を経てから転職する方が多いようです。

2.事務職

事務職は人気があるため、応募者多数で就職の難易度が高い傾向にあります。採用される可能性を高めるには、「MOS」「簿記」「秘書検定」などの事務業務に役立つ資格を取得するのがおすすめです。パソコンスキルや事務処理能力、ビジネスマナーを身につければ、就職後も活躍できるでしょう。
そのほか、医療事務職なら「診療報酬請求事務能力認定試験」、貿易事務職なら「TOEIC」など、業界の専門分野にあわせた資格を取るのも一つの手です。

事務の仕事は、電話・メール対応や必要書類の作成、データ入力、来客対応など多岐にわたります。企業や業界によって業務内容は異なるものの、定型的な作業も少なくありません。就業に必須の資格や学歴もないため、大学中退者の方も挑戦可能です。

前出したjob tagの「一般事務」によると、一般事務の平均年収は約490万円となっています。未経験で就職した場合、補助的な事務作業から始め、徐々に重要度の高い仕事を任されるでしょう。

3.施工管理職

施工管理職は、主に施行スケジュールや現場の安全、品質などの管理を行います。学歴や資格を問わず就業できますが、「施工管理技士」の国家資格をもっていると、就職先の幅が広がるでしょう。また、キャリアアップや収入アップも見込めます。

施工管理技士は、受験資格として実務経験が必要です。未経験者の場合は建設・土木関連の仕事に就き、現場で経験を積むのが良いでしょう。企業によっては、資格取得支援制度を設けているところもあるので、大学中退後に資格の取得を考えている方は、求人票や企業のWebサイトなどをチェックしてみてください。

job tagの「建築施工管理技術者」によると、建築施工管理技術者の平均年収は約620万円。同じくjob tagの「土木施工管理技術者」によると、土木施工管理技術者の平均年収は約573万円となっています。
施工管理職の役割は、建設や土木現場で工事全体を統括すること。大人数を取り仕切れる「指揮力」や「統率力」、トラブル発生時の「リスクマネジメント能力」などがある方に向いているでしょう。

4.ITエンジニア

システムエンジニアとプログラマーは、システム開発に携わるITエンジニア。主として、システムエンジニアが開発設計書を作成する「上流工程」を担い、プログラマーが設計書に沿ったコーディングを行う「下流工程」を担います。

ITエンジニアには、就業に必須とされる資格はありません。とはいえ、働くうえでは専門的な知識やスキルが求められます。前述した基本情報技術者」やITの基礎知識を示せる「ITパスポート」といった資格を取得しておくと、就活で有利になりやすいでしょう。

job tagの「プログラマー」によると、プログラマーの平均年収は、約550万円。同じくjob tagの「システムエンジニア(業務用システム)」によると、システムエンジニア(基盤システム)の平均年収は約660万円となっています。
IT業界の仕事」で解説しているように、IT業界といっても、ソフトウェア業界やハードウェア業界、通信サービス業界など分野は多様。IT関連職を目指す場合は、どのようなサービスや開発工程に関わりたいかを明確にしておきましょう。

5.公務員

公務員採用試験に合格することで、公務員になる資格を得られます。受験するうえでの学歴制限はないため、大学中退後も挑戦できる職種の一つです。ただし、試験に合格するためには、一定の勉強量や試験対策が必要になるでしょう。詳しくは、「公務員になるのに学歴は必要?試験や給料は異なる?」もご確認ください。
また、公務員採用試験の受験には年齢上限が設けられています。自治体によって異なりますが、おおむね30歳前後を上限としている場合が多いでしょう。公務員を目指すなら、受験したい試験の要項を事前によく確認しておくことが大切です。

公務員の種類には、大きく分けて地方公務員と国家公務員があります。job tagの「地方公務員(行政事務)」と「国家公務員(行政事務)」によれば、地方公務員(行政事務)と国家公務員(行政事務)の平均年収は約437万円でした。
基本的に、地方公務員は市区町村および都道府県の自治体に勤め、地域に根ざした事業運営を担当。国家公務員は中央省庁や国の出先機関に勤め、国民の生活のための各種事業に携わります。

参照元
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
ホームページ

6.建設業

建設業のなかには、学歴や経歴にとらわれずに働ける求人もあり、大学中退者にとって選択肢が広がるでしょう。ただし、体力が必要であり、夜勤もあるため、仕事はハードといえます。
建設業界では、資格の有無や取得資格のレベルが年収に影響を与えます。建築士の資格には1級と2級がありますが、取得は高度な知識や技術が必要なので、未経験者にとっては難しい場合もあるでしょう。未経験からスキルアップと資格取得を目指すには、未経験から可能な求人に応募し、実務を通じて成長するのがおすすめです。

大学中退から正社員就職を目指せるサービス

大学中退から正社員就職を目指せるサービスの画像

大学中退後に資格を取得するか就職するかで迷っているなら、就職支援機関に相談してみましょう。就職支援機関では豊富な求人を取り扱っているほか、就職相談や面接対策などのサポートが充実しているため、就活に関する悩み事が解決できます。

ハローワーク

ハローワークには、求人紹介や就職相談、セミナーの開催など、多岐にわたるサービスがあります。また、職業訓練を受けることで、就職に役立つ技術を身につけることも可能です。ハローワークは全国に展開しており、自宅から通いやすいところを探せるのも利点といえるでしょう。なかには、若年層に特化した就職サポートを行っている施設もあるので、状況に合わせた活用がおすすめです。

就職サイト

就職サイトでは、全国の求人情報を検索できます。総合型のサイトでは幅広い職種が網羅されており、特化型のサイトでは専門職をはじめとした特定の分野に絞った求人が掲載されています。
自分の経歴を登録しておくと、興味をもった企業からスカウトが来ることも。求人数が多いため、自分の希望に近い企業を見つけやすいでしょう。

就職・転職エージェント

数ある就職支援機関のなかでも、大学中退後の就活におすすめなのが就職エージェントです。ハローワークなどの公的機関に比べて手厚いサポートを提供し、応募先の提案から内定までの支援を一貫して受けられるでしょう。

大学中退後に就職を目指しているなら、就職エージェントのハタラクティブをご利用ください。
ハタラクティブは、フリーターやニート、高卒など20代を中心とした若者向けの就職・転職エージェントです。丁寧なヒアリングを通して、相談者一人ひとりの希望や適性に沿った求人紹介を行います。未経験可や学歴不問の求人が豊富なため、大学中退で経歴に不安のある方も安心です。

求人紹介以外にも「大学中退なら資格を取得したほうが良い?」「資格と就職どちらを優先すべき?」などの疑問にお答えしたり、面接対策や応募書類の添削も行ったりと就活をトータルサポートします。所要時間1分程度でできる、性格を分析して適性を明らかにする適職診断もおすすめ。サービスはすべて無料のため、まずはお気軽にご相談ください。

大学中退者の資格に関するお悩みQ&A

大学中退後に資格取得を目指す方もいるでしょう。ここでは、大学中退者の資格に関するお悩みをQ&A方式で解決していきます。

大学中退後におすすめの資格はありますか?

おすすめの資格は目指す仕事や業界によって異なります。たとえば、IT業界なら「基本情報技術者」、不動産業界なら「宅地建物取引士」の資格が役立つでしょう。

目標や将来のキャリアプランにあまり関連性のない資格はアピールにつながらない可能性があるため、希望の仕事で役立つ資格を事前に確認しておくと安心です。仕事に役立つ資格をお探しの方は、このコラムの「大学中退後の就職に役立つ国家・公的資格13選」を参考にしてください。

大学中退後に資格を取得するときの注意はありますか?

大学中退後に資格を取る場合、取得までにかかる時間に注意が必要です。難易度が高く時間がかかる資格の場合、ブランクが長引いて就職が不利になる可能性も考えられます。

「資格は入社後に取得すればOK」という職場もあるので、勉強を始める前にメリット・デメリットや資格の必要性をしっかり比較する必要があるでしょう。

大学中退後に資格なしで就職活動を行うのは不利ですか?

資格がないからといって、大学中退後の就職活動が不利と決まったわけではありません。資格よりも人柄や熱意、若さを重視する企業はあり、資格が必須とは限らないからです。

企業が採用活動で資格をどのように扱っているかは、「資格なしで就職可能!高卒や大学中退の就活でも大丈夫?」で詳しく解説しています。

大学中退後、資格の取得と就活をするのどちらが良いですか?

資格取得と就職のどちらを優先するかは、目指す業界や職種によって判断しましょう。専門資格が必要な仕事なら取得のための勉強が必要ですが、資格なしから挑戦できる仕事の場合は早めに就職して経験を積むのがおすすめです。

希望する業界や職種に合わせて資格の必要性や優先度をチェックしましょう。ハタラクティブでは、未経験可の求人を豊富にそろえているため、経歴に不安のある方も安心して仕事探しができますよ。

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こんな人におすすめ
  • 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
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