化粧品業界の仕事業界図鑑

化粧品業界とは

化粧品業界といえば百貨店での対面販売のイメージが強いかもしれませんが、近年は異業種からの化粧品業界参入増加の影響もあり、さまざまな業態が展開されています。

美容関連商品は、ファンデーションやアイシャドウ、口紅といったメイクアップ商品のみならず、スキンケア、ヘアケア、ホワイトニング、フレグランス、健康食品、男性用化粧品など目的やタイプに応じた多様な商品がライン別に売り出されていることが多いのではないでしょうか。

ココ・シャネルやクリスチャン・ディオール、ランコム、クリニークといった外資系有名ブランドが百貨店を中心に業務を展開する一方、資生堂、花王、カネボウ、コーセーなど国内大手専業メーカーは、百貨店や専門店に加えて量販店、ドラッグストア、コンビニエンスストアなどの業態も展開。

また、ファンケルやDHC、オルビスなど、イニシャルコストやランニングコストが安い通信販売に強いメーカーも。

イオンホールディングス、セブン&アイ・ホールディングスなど大手グループから、サントリーホールディングス、味の素、江崎グリコといった食品メーカー、ロート製薬、第一三共ヘルスケア、小林製薬などの製薬メーカー、富士フイルムのように全く異業種からの新規参入に至るまで、化粧品業界は各企業の強みと独自の研究技術に基づいた商品開発が活発に行われています。

化粧品業界の志望動機例

・化粧品や美容が好き

美容に関する商品を扱う業界ですので、まず基本的に化粧品に興味がある、メイクが好き、美容や健康に関心があるという人に適しているといえるでしょう。新しい知識を積極的に取り入れたいという意欲も大切です。

・トレンドに敏感

化粧品業界の仕事は、化粧品だけでなく、ファッションやライフスタイルのトレンドやブームなど、全体的に世の中の流れに敏感な人にも向いているでしょう。

・専門の研究分野がある

化粧品業界では、日々研究開発を行う専門職員が数多く活躍しています。

化学や薬品、食品など、専門知識や学位を持っている人であれば、自分の専門スキルを生かして働ける可能性があるのではないでしょうか。

・人と接することが好き

化粧品業界の販売職は人と接する機会が多い仕事です。

商品の良さがお客様に伝わるようなプレゼン力、お客様との会話を通じてニーズを読み取るヒヤリング力、機転のきいたクレーム対応など、コミュニケーション力が必要不可欠といえるでしょう。

このコミュニケーション力は、企画職、宣伝職、営業職など、他の職種にキャリアチェンジしたとしても生かすことのできるスキルです。

【上記を踏まえた志望動機例】

化粧品業界は求人倍率が高く、特に女性に人気の仕事であるため、ありがちな志望動機では採用に至らないだけでなく、「ただ華やかな業界に憧れているだけでは?」という印象すら与えてしまいかねません。

まずは企業研究・分析をしっかりして、その企業の理念や製品の特徴などを理解する必要がありますが、ここでもここでも単にその企業のファンであるというだけでは不十分です。

「その企業のここに興味を持った」「メイクやスキンケアが好き」という大前提に加え、自分の知識やスキル、得意分野をどのように活かし、企業に貢献したいかということを絡めて、説得力のある志望動機にしましょう。

〈例文〉

貴社は、製薬メーカーならではの卓越した医療知識と研究技術を基に、人や環境にやさしい化粧品を製造開発しています。さらに海外展開にも力を入れ、環境に配慮した物流システムを取り入れるなど、世界的な規模で社会貢献していることに深く感銘を受けました。

私は商学部で経営について学んだのですが、特に関心を持ったのはグローバル・マーケティングについてのカリキュラムでした。多くの資料を読むため、また留学生たちとディスカッションするために英語も習得しました。いつか自分も、得た知識と経験、語学力を仕事で用いることによってより多くの人に貢献したいと思っておりましたので、貴社の○○○○という企業理念と事業内容を知れば知るほど志望動機が強まりました。微力ながら貴社のために尽力できるのではないかという思いから、応募いたしました。

化粧品業界の現状・課題、今後の将来性

【現状・課題】

不景気、ニーズの多様化、流通の多角化などに伴い、大手メーカーが販売する高価格商品の売上は低迷しているというのが化粧品業界の現状のようです。

一方でドラッグストアなどで販売されているバラエティコスメは、若い購買層の人気を集めて好調とされています。

CMや広告などの宣伝コスト比率が高い商品よりも、低価格・高品質のアイテムが求められている傾向にあるといえるでしょう。

市場全体の流れとしては、メイクアップ商品よりもスキンケア商品への関心が高く、美白関連やデオドラント商品が人気です。

また、2014年の制度改訂で化粧品も消費税免税対象となったことから、外国人旅行者向けのギフトセットや多言語対応商品の需要が高まり、市場拡大を狙う小売店も増えているようです。

各メーカーとも競争率の高い国内での売上回復が今後の課題となるでしょう。

【今後の動向や将来性】

いつの時代も、美容は世の女性たちの関心を集める永遠のテーマ。

その中でトレンドにも大きく左右される化粧品業界は、移り変わりの激しい業界であることは確かです。

日本古来の美意識に基づいた美白化粧品などは不動のロングセラーといえるでしょう。

ここ数年は健康志向やボタニカルブームなどの影響を受け、自然由来のナチュラルコスメが人気です。

また高齢化に伴い、若年層よりも中高年に向けた「大人のための化粧品」の需要が高まっているようです。

ECサイトの充実化にも力を入れているメーカーが多く、かつての「化粧品はデパートのカウンターで買う」というイメージからはずいぶん様変わりしました。

異業種企業の参入によって激化した国内競争を切り抜けるために、海外流通に力を入れるメーカーも多く、海外展開の安定化に向けた戦略が今後の鍵となるでしょう。

化粧品業界の仕事内容

・製品開発

市場の動向と消費者のニーズに合う商品を製造する仕事です。マーケティング、専門職による研究開発、臨床試験、生産など、部門ごとに新商品の開発を行う仕事です。

科学薬品メーカー、食品メーカーなど母体となる企業の業種によって、特化成分や製造プロセスなど「強み」が異なるため、多様なアプローチが存在する職種といえるでしょう。

・販売

「美容部員」と呼ばれることもある職種で、実際の接客販売を通じて新規顧客とリピーターの獲得を目指します。

お客様の相談に乗ったり悩みや希望に応じてアドバイスするビューティーカウンセラーの役割を果たすほか、実際にメイクアップやスキンケアをほどこす「タッチアップ」をすることも。

お客様の購買意欲につながるよう、商品や成分についての知識だけでなく、肌に関する知識やトレンドについての情報など、幅広い話題に対応することが求められる仕事です。

・企画・宣伝

化粧品といえば、タレントを起用した美しいポスター広告やCMなどのイメージをまず思い浮かべることも少なくないでしょう。そのため、狙ったターゲット層にヒットする商品企画と、明確なブランディング、映像やキャッチコピーといった効果的なプロモーションが大きな役割を果たしている業界のひとつといえるのではないでしょうか。

化粧品の成分や効果を強調するのか、ブランドイメージを強調するのかによっても、宣伝の方法は代わってきます。トレンドの動向と市場のニーズをキャッチしつつ、販売の方向性を決定したり、売上予測を立てて売り込んでいく仕事です。

職歴がない、バイト歴が長い方も大丈夫!事実、多くの方が就職に成功されています。

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