大学中退者の自己PRの書き方を例文付きで紹介!面接での伝え方も解説

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この記事のまとめ

  • 大学中退者は自己PRで能力や長所、意欲を企業にアピールすることが大切
  • 面接と履歴書の自己PRの内容は、例文を参考に一貫性をもたせよう
  • 大学中退からの就活で効果的な自己PRをするには、自己分析をして強みを整理する
  • 大学中退から就職を目指すには、自己PRで企業にどのように貢献したいか伝える
  • 大学中退した経歴は履歴書に書いておこう

大学中退からの就職活動で、エントリーシートや履歴書の自己PRの書き方に悩む方もいるでしょう。自己PRは、具体的なエピソードや企業で活かせる能力などを交えて作成するのがおすすめ。そのためにも、自己PRの必要性や、企業に響く自己PRが何かを知っておく必要があります。このコラムでは、大学中退者に向けた自己PRの基本や注意点、例文などを紹介しているので、参考にしてみてください。

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大学中退者が知っておくべき自己PRの概要

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自己PRとは、就職活動で企業に自分の能力・長所・経験・意欲をアピールし、自分の強みを知ってもらうために必要なものです。自分を採用した際に企業側が得られるメリットを伝えるチャンスであるため、選考の結果に大きな影響を与えます
そのため、大学中退から就職を目指す場合も、効果的な自己PRができると就職活動で有利に働くでしょう。自己PRの概要について紹介していきますので、参考にしてみてください。

自己PRと自己紹介の違い

自己PRと混同されやすい自己紹介ですが、以下のような違いがあります。

・自己PRの目的…応募者が持つ能力や意欲を知りたい
・自己紹介の目的…応募者のプロフィールや人柄を知りたい

自己PRは応募者の能力や意欲をチェックするため、自己紹介はプロフィールや人柄を知り、コミュニケーションを取るために必要なものです。自己紹介を求められているときに自己PRをしてしまうと、「会話の意図が読めない人」「コミュニケーション能力が低い人」と思われる可能性があるため、注意する必要があります。質問の目的を理解し、準備を整え面接に臨みましょう。

企業が自己PRから判断すること

自己PRの重要性を知るために、企業がチェックするポイントを紹介します。企業側が自己PRでチェックするのは次のようなポイントです。

・応募者がどのような能力や強みを持っているか
・応募者の能力や強みが企業の欲しい人材とマッチしているか
・能力や強みを裏付ける経験はあるか
・自分を論理的にアピールできているか

大学中退から就職を目指す際は、以上の点を踏まえて自己PRを考えましょう。企業が自己PRに何を求めているか知っておくと、効果的なアピールにつながります。

自己PRを裏付けるエピソードを用意する

自己PRの裏付けになるようなエピソードを話すと、説得力が生まれて効果的です。学生時代の勉強・アルバイト経験・留学経験といった具体的なエピソードがあると、より説得力が増します。打ち込んだこと・努力したこと・主体的に動いたことなどを洗い出し、自己PRの根拠として取り入れましょう。

自己PRの基本的な流れ

自己PRは基本的な流れを押さえておくと作りやすくなります。自己PRの基本的な流れは以下のとおりです。

1.「私の強みは××です」と結論を述べる
2.過去に直面した問題(課題)を紹介する
3.問題をどのようにとらえたかを説明する
4.問題解決に向けて何をしたか具体的に提示する
5.どのような成果が得られたかを説明する
6.強みをどのように活かして仕事に貢献するか伝える

自己分析をしてまとめた自分のエピソードや長所を使い、説得力のある自己PRを作りましょう。面接では自己PRの時間を指定される場合もあります。1分間で話す内容や3分で話す内容など複数のバーションを用意し、どのような指示を受けても対応できるようにしておくと安心です
自己PRとは?定義を知って効果的な書き方を覚えよう!面接の例文も紹介」では、自己PRの目的や盛り込むべきポイントなどを詳しく解説しています。自己PRの効果的な作り方をさらに知りたい方は、参考にしてみてください。

大学中退者が自己PRで注意すべき6つのポイント

大学中退者が自己PRを作成する際は、自分の個性や具体例を盛り込むことが大切です。下記の6つの点に注意し、内容が充実した自己PRを作成しましょう。

1.個性のない自己PRは響かないので注意する

抽象的で個性が感じられない自己PRは、面接官に自分の強みが伝わらないため注意しましょう。面接官は日々多くの応募者を見ているため、個性のない自己PRでは、面接官の印象に残りません。面接官の印象に残る内容にするために、「例文あり!履歴書の自己PRに自身の強みを盛り込もう」のコラムもぜひ参考にしてみてください。

企業が採用で重視していることは?

内閣府の「企業の採用活動に関する実態調査(概要)1. 企業の採用方針」では、「採用したい学生の人物像」についてまとめられています。特に回答が多かったのは、「コミュニケーション能力が高い(78.6%)」「協調性がある(72.4%)」「誠実である(63.4%)」でした。自己PRを作成する際も、人柄や誠実な姿勢が伝わるオリジナリティのある文章を意識しましょう。

2.例文をそのまま自己PRに使用しない

自己PRを作成する際に、Webサイトや本などで見た例文をそのまま使用するのはやめましょう。例文の丸写しでは、自分自身のアピールにはなりません。

また、多くの応募者を見ている面接官には、本人の言葉でないと見破られてしまう可能性があります。例文は参考程度にとどめておき、自分の言葉で自己PRを考えることが大切です。

3.自己PRには具体性をもたせる

自己PRには、具体性をもたせるよう心がけましょう。面接官は応募者が自分を客観的に見ているかもチェックしています。協調性がある・粘り強い・努力を惜しまないといったひと言だけでなく、具体例や根拠となるエピソードがあると、客観的な評価をしていることがアピールが可能です。
同じような長所を表す言葉でも、具体的なエピソードがあれば説得力や伝わりやすさも増すため、評価してもらいやすくなるでしょう。

4.履歴書と面接での自己PRに一貫性を持たせる

自己PRは、履歴書や職務経歴書に記入する内容と、面接で伝える内容に一貫性をもたせましょう。すばらしい自己PRも、履歴書の内容と一致しないと「一貫性がない」と判断されてしまいます。

そのため、履歴書の内容をもとに、面接で話す自己PRの内容を練習しておくのがおすすめです。また、面接では、書類の内容をさらに深く説明するような自己PRを意識しましょう。

5.応募先が求める人物像をリサーチする

大学中退後の就活では企業研究を行い、応募先が求める能力やスキルをもった人物であるとアピールしましょう。応募先企業で活かせないスキルをアピールしても、評価にはつながりません。応募先が求める人物像とミスマッチであると、面接官に「自社に合っていないのでは」と思われてしまう可能性があるためです。応募先企業にマッチする自分の強みを洗い出し、どのような形で活かせるのか伝えられる自己PRを考えましょう。

6.自己PRはひとつに絞る

自己PRでアピールする題材は、ひとつに絞りましょう。アピールポイントが多過ぎると、「何を伝えたいのか分からない」と思われてしまう可能性があります。さまざまなアピールポイントがある場合も、応募先に合ったポイントを深掘りしてアピールする方法が効果的です。企業研究をしたうえで、応募先の企業で活かせるアピールポイントをピックアップしましょう。

効果的に自己PRしたい大学中退者は自己分析をしよう

大学中退からの就活で効果的な自己PRをするためには、自己分析が必要不可欠です。自分自身を徹底的に分析すると、ほかの人に強みを伝えやすくなります。ここでは、大学中退から就職を目指す方向けに、自己分析の方法や流れを紹介します。

自分史を作成する

学生時代を振り返って自分史を作成すると、自己分析がスムーズに進みます。学生時代に頑張ったことや成功したこと、失敗したことなどを、時系列で書き出してみましょう。時期としては中学から大学までが目安です。些細に思える出来事も、振り返ってみることで今まで気づかなかったことが見えてくる可能性があります。小さなことも書き出してみて、現在の自分を形成している要素を洗い出しましょう。

掘り下げる

自分史を作成したら、各エピソードをそれぞれ深く掘り下げていきます。頑張ったエピソードでは「なぜ頑張れたのか」「結果どうなったか」、失敗したエピソードでは「失敗した原因は何か」「その後自分はどのような行動をしたか」などを掘り下げてみてください。

深く掘り下げていくと、自分の長所や短所が見えるようになります。具体的なエピソードから客観的に自分を知ると、根拠のある自己PRが作成できるようになるでしょう。

整理する

自己PRにつなげられそうな経験をピックアップしたら、関連性のある出来事を線で結んで整理しましょう。複数のエピソードから、失敗したことや成功したこと、頑張ったことの共通点を見つけていきます。共通点をもとに考えていくと、自分がどのようなときにどのような行動をする人間なのか、どのような特徴があるのかを知ることが可能です。

自己PRの作成時に自己分析をする意味や目的、やり方をより詳しく知りたい方は、「自己分析とは?実施のメリットと就活・転職活動での必要性を解説」をご覧ください。

大学中退者の自己RPの例文を3つ紹介

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大学中退から就職を目指す方向けに、自己PRの注意点やポイントを踏まえた例文を3つ紹介します。例文を参考にして、応募先の企業で自分の経験や強みをどのように活かせるのかが面接官に伝わる自己PRを考えましょう。

1.向上心を自己PRする例文

「私の強みは、自分の能力を高めるための努力を惜しまないことです。学生時代は、アルバイトでアパレル販売員をしていました。専門的で説得力のあるアドバイスやお客さまに信頼される接客を目指しましたが、新人のころは毎日思うように仕事ができず、反省ばかりでした。このままではダメだと思い、常連の方には好みに合ったコーディネートを提案し、季節ごとにご来店いただいた感謝のお手紙をお送りしました。お客さまに喜ばれ、リピートしていただける接客とは何かを考えて行動しているうちに、私に会いに来てくださるお客さまが増え、2年目にはアルバイトで売上1位を達成しました。
アルバイト時代に培ったアパレルの知識やチャレンジ精神、目標を達成する力を活かし、御社に新しく設立されたアパレル部門で仕事をしていきたいと考えております」

2.コミュニケーション能力を自己PRする例文

「私の強みは、相手の気持ちを汲み取る力です。学生時代は、飲食店でアルバイトをしていました。お酒の入ったお客さまとの意思疎通は難しく、働きはじめたころは失敗ばかりでした。しかし、働き続けるうちにお客さまとうまく会話できるようになり、何を望まれているのかを汲み取れるようになりました。また、一緒に働く先輩が何を求めているか、後輩が困っている原因は何かを察知する力も身につき、臨機応変に対応できるようになりました。
アルバイトを通し、相手が何を望んでいるか、何がベストな対応なのかを判断して行動する力をつけられたことは、私の自信になりました。幅広い年齢層が垣根なく働く御社では、今までの経験や強みを活かして貢献していけると考えております」

3.協調性を自己PRする例文

「私の強みは協調性です。学生時代のサークルでは、同学年と先輩との間に溝があり、運営がうまくいかない時期がありました。しかし、私は先輩方のサークル活動に対する姿勢と、同学年の新しいことに挑戦する意欲のどちらもすばらしいと感じていたため、両者の関係構築に尽力してサークルを立て直そうと考えました。
それぞれに話を聞いたところ、先輩方の話からは、それまで知らなかった丁寧な仕事や私たちへの配慮があることをを知りました。また、同学年の仲間達からは先輩への素直な思いと尊敬の気持ちを聞けました。はじめはギクシャクしていましたが、定期的にみんなが参加できるイベントを企画して少しずつ誤解を解き、最終的にはメンバー全員で大きな目標を達成しました。
このときの経験を活かし、草の根のような小さな活動から多くの人をつなぎサポートして、御社の福祉サービス事業に貢献したいと考えております」

自己PRでは、強みだけでなく裏付けとなるエピソードがあると伝わりやすくなります。また、困難に対してどのように立ち向かったのか、具体的な経験を短くまとめましょう。

そもそも「大学中退」は履歴書に書くべき?

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大学中退歴は履歴書に書きましょう。大学を中退した場合の最終学歴は高卒となるものの、大学に在学していた事実も記載しておく必要があります
大学中退の事実を履歴書に記載しないと、高校卒業から就活を開始するまでの期間が空白期間になってしまい、ネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。「大学を中退したことを履歴書に書くと就職に不利になるのでは」と不安な場合は、「大学中退を履歴書に書かないとバレる?好印象を与える理由や書き方を解説」のコラムもご覧ください。

嘘をつくのはNG

就職活動で学歴を伝える際は、嘘をつかないようにしましょう。たとえば、大学を中退しているのに「卒業」と書くと、学歴詐称になってしまいます。

また、大学中退予定の場合も、その旨を記入しましょう。たとえ書類選考で気づかれなくても、入社後に発覚すると懲戒免職の対象になる可能性があります。嘘をつくと内定が遠のく恐れがあるため、学歴や経歴は正直に伝えるようにしてください。

履歴書への書き方

履歴書に大学中退の事実を書く場合は、中退と略さずに「中途退学」と記載しましょう。また、大学名は学部学科名まで正式名称で記載します。記載の例は以下のとおりです。

・◇◇大学△△学部□□学科 中途退学
・◇◇大学△△学部□□学科 中途退学(家庭の経済的理由により)
・◇◇大学△△学部□□学科 中途退学(病気療養のため。現在は完治し、フルタイムでの勤務が可能)

病気・ケガ・経済的理由などやむを得ない事情での大学中退は、簡潔に記入しておきましょう。完治していて問題なく勤務できる場合は、その旨も記載しておきます。

大学中退歴は自己PRに活かせる可能性がある

大学中退歴は一見するとマイナス評価につながるように思えるでしょう。しかし、アピールの仕方によっては自己PRに活かせる可能性があります。たとえば、大学を中退したからこそ得た学びや反省を具体的に採用担当者へ伝えると、熱意や意欲があるだけでなく、物事を前向きにとらえられる人材だとアピールできるでしょう。

大学中退理由別・面接での伝え方

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ここでは、大学中退の理由の例と、面接での伝え方を解説します。「大学を中退した理由を面接でどのように伝えるべきか分からない」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

経済的理由で大学を中退した場合

経済的理由で大学を中退した場合は、正直に伝えましょう。経済的な理由での中退はやむを得ないため、企業からネガティブな印象をもたれる可能性は低いと考えられます。経済的理由であると説明したうえで、今後の意気込みを伝えると好印象です

健康上の理由で大学を退学した場合

ケガや病気など、健康上の理由もやむを得ない事情のひとつ。正直に伝えることで面接官の理解が得られるため、しっかり説明することが重要です。完治している場合はその旨とともに、現在は問題なく働ける状態だと伝えておきましょう。

留学を理由に大学中退した場合

留学を理由に大学を中退した場合は、その旨とともに国名・学校名・留学中に頑張ったことなどを伝えましょう。留学の経験は、行動力や学ぶ意欲のアピールにつなげられます。留学に至った経緯や目的も説明できるようにしておきましょう。

そのほかの理由で大学を中退した場合

人間関係でのトラブルや研究内容のミスマッチなどで大学を中退した場合は、ネガティブに受け止められないよう伝え方に注意しましょう。採用担当者の「入社後も同じ理由で退社するのでは」という懸念を払拭するためにも、理由をポジティブに表現できるか考えてみてください。中退の理由を述べるだけでなく、反省や今後の進路に活かそうと考えている姿勢を伝えることも大切です。

大学中退から就職を目指すにあたって、「大学中退は就職で不利になるのでは」「大学のサポートなしで就職できるのか」など、不安を感じている方もいるでしょう。就職活動での不安があるときは、就職エージェントの利用を検討する方法がおすすめです。

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大学中退者の就活に関するQ&A

大学中退者の就職活動に関するお悩みにQ&A方式でお答えします。求人の探し方や自己PRの方法について解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

大学中退すると就活は不利ですか?

大学中退者の就活は、大学の新卒と比べると不利になる場合がありますが、就職自体が不利になることはないでしょう。「高卒歓迎」「未経験歓迎」といった求人に注目するのがおすすめです。また、大学を中退していても、アピール次第で企業に好印象を与えられる可能性があります。大学中退者の就職事情は「大学中退からの就職事情と成功のコツ!おすすめの仕事や体験談もご紹介!」でも解説しているのでご一読ください。

大学中退者はどのように自己PRすれば良いですか?

大学中退者が自己PRをする際は、学生時代の経験やアルバイトでの頑張りをアピールしましょう。大学を中退しても、学んだことや身につけたことはアピール材料になります。自己分析と企業研究を行い、企業で活かせる自分の能力や経験を明らかにしましょう。詳しくは、このコラムの「効果的に自己PRしたい大学中退者は自己分析をしよう」もご覧ください。

大学中退歴は履歴書に書くべきですか?

大学の中退歴は、隠さず履歴書に書きましょう。大学の中退歴を履歴書に書いたからといって、必ずしも就職活動で不利になるとは限りません。むしろ、書いておかないと空白期間ととらえられてしまったり、経歴詐称になったりする可能性があるため、注意が必要です。大学中退歴や大学中退理由の履歴書への書き方には、「最終学歴が中退の場合は履歴書にどう書く?学歴別に書き方を紹介します!」を参考にしてみてください。

大学中退の理由を面接で話すときの注意点はありますか?

大学中退の理由を伝えるときは、「正直に伝えること」「ネガティブな表現にならないようにする」ことを意識しましょう。経済的理由や健康上の理由といったやむを得ない事情の場合、正直に伝えれば問題ありません。しかし、研究内容の不一致や人間関係が理由の場合は、反省点や今後の展望なども一緒に伝えると良いでしょう。
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