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事務職の面接で将来の夢を聞かれたときの回答例と伝え方のポイントを紹介
更新日
この記事のまとめ
- 事務職の面接の際に将来の夢を聞かれたら、仕事を通して実現したいことを伝える
- 将来の夢は「結論」「エピソード」「ビジョンを実現できると思った理由」の順で話す
- 事務職の面接で将来の夢を聞くのは、目的意識の有無や会社とのマッチ度を確認するため
- 抽象的な表現やプライベート、待遇面に関する内容は将来の夢の回答では避けるべき
- 事務職の面接で将来の夢を聞かれたら、長期的なキャリアプランも伝えられるようにする
事務職の面接で「将来の夢」を問われた際の答え方に悩む方も多いでしょう。事務職は数字で成果が表れにくい仕事ではあるものの、工夫すれば具体的な夢や将来のビジョンを伝えることは可能です。このコラムでは、事務職の将来の夢についてどう答えれば良いか解説。質問の意図や「将来の夢」に関する答え方のポイント、印象が悪くなりやすい回答例なども紹介します。面接対策でお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
事務職の面接で「将来の夢」を聞かれたら?
この項では、事務職の面接で問われる「将来の夢」の回答のポイントと例文をご紹介します。
事務職を通して実現したいことをベースにする
「将来の夢」を聞かれたら、志望する職種に関連づけて実現させたい夢などのキャリアプランを語りましょう。仕事や職種に関係ない個人的な内容を伝えると、「質問の意図を理解していない」「事務職への志望度が低い」と判断されてしまいます。
しかし、一般的な事務職はルーチンワークが多いことから、「毎日変わらず過ごせたら良い」「具体的な夢を描けない」など消極的なイメージしか沸かないという場合もあるようです。事務職で描かれる「将来の夢」には下記の内容が挙げられるので、参考にしてみてください。
<事務職の将来の夢の例>
・業務効率化や生産性向上に役立てる人材になりたい
・営業のサポートなど第一線で活躍する社員の支えになりたい
上記はあくまで一例なので、自分が事務職を通して何をしたいか、どんな事務員になりたいか掘り下げておきましょう。
回答の例文
一見すると好印象な夢を伝えたとしても、実現するための経験や準備が伴わなければ、無計画な印象を持たれてしまいます。説得力のある内容にするには、自分の経験や特技、努力に裏打ちされた夢をアピールすることが大切です。スケールの大きさではなく、実現可能かどうかを軸に考えてみてください。
<例文>
「私の将来の夢は、社内で『事務のことは、あの人に聞けば大丈夫』と頼りにされるような人材になることです。法律事務所でアルバイトをしていたとき、『書類の作成や資料の準備が丁寧で正確だから作業効率が上がった』と感謝されたことがありました。それまでは特に意識したことがなかったのですが、準備やサポート環境の重要性に気づき、第一線で活躍する社員のサポートをしたいと思うようになりました。
多岐にわたる事業を手掛けている貴社では、手間のかかる作業にもコツコツ打ち込める強みを活かし、営業事務や経理、人事管理などで必要とされるスキルを貪欲に身につけて、マルチな事務職員を目指したいです。現在はパソコンのスキルアップのため、マイクロソフトオフィスエキスパートの資格取得の勉強をしています」
将来の夢の答え方について悩んでいる事務系希望の方は、「事務職のキャリアプランの立て方は?作成方法や面接での答え方の例文を紹介」もあわせて参考にしてみてください。
転職活動の面接対策に不安を感じる求職者は多い
「転職したいけど面接が不安…」「将来の夢以外にも答え方が分からない質問がある」という方もいるかもしれません。ハタラクティブの「若者しごと白書2024 3-11. 就職活動・転職活動における選考中の不安度」によると、フリーター・正社員どちらも60%以上が「面接でのアピール方法」「事前の面接対策」に対して不安を感じているという結果になりました。
しかし、面接が苦手な求職者が多いぶん、面接対策をしっかり行えば大きなアドバンテージとなる可能性もあります。面接のコツは「ハキハキと笑顔で話す」「綺麗な姿勢を保つ」「細かい癖やしぐさに気をつける」など。普段と同じリラックスした姿勢で臨むためにも、友人や家族にお願いして面接練習をしたり、ハローワークや就職・転職エージェントの支援を活用したりするのがおすすめです。
面接のコツや一人で面接練習をするときのやり方などは、「面接練習をして就活・転職を成功させよう!一人で行う方法やよく聞かれる質問も紹介」のコラムで解説しています。「一人では難しそう」という場合は、ぜひお気軽に就職・転職エージェントにご相談ください。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
「将来の夢」の基本的な答え方
将来の夢を聞かれたときの基本的な答え方を紹介します。職種を問わず当てはまる内容なので、事務職希望の方はもちろん、どのような仕事がしたいか迷っている方も参考にしてみてください。
結論から述べる
「私の夢は△△です」と、最初に結論を述べます。最初にどのような夢を持っているのか明確にすることで、採用担当者に話が伝わりやすくなるでしょう。反対に、一向に結論が出てこないと、最も伝えたいことは何なのか分かりにくくなってしまいます。
きっかけとなったエピソードを伝える
次に、その結論に至った理由となる具体的なエピソードを伝えます。学生時代の内容でもアルバイトでの経験でも問題ありません。自分の行動が周りに影響を与えた、成果を上げられたなどの例があれば一緒に伝えると、イメージが湧きやすくなります。
たとえば、「今まで引き継ぎマニュアルがなかったが、制作したことで新人教育の効率化につながり、1人あたり1時間ほどの工数削減に貢献できた」といった内容であれば、事務職に興味が湧いた理由の裏付けと書類作成能力の高さもアピールできるでしょう。
志望企業で叶えられると思った理由を述べる
将来の夢とその背景を説明したあとは、その夢が志望企業で叶えられると思った理由を述べましょう。ただし、将来の夢は、環境によって実現の可否が変わるものです。企業ごとに理念や方針、業務内容や仕事の進め方は違うため、企業や職種に合った理由を述べることを意識しましょう。
たとえば、スピード感を重視する会社なのに「時間をかけて丁寧に作業を進めたい」と考えるのであれば、描いているビジョンの実現は難しい可能性があります。志望企業で叶えられると思った理由を添えれば、しっかり企業研究しており、目的に応じた適切な行動ができる人材であると証明できるでしょう。
面接での質問の対策については、「面接の質問と回答例を例文つきで紹介!答え方のポイントと注意点とは」もご一読ください。よく聞かれる質問とその回答例や、逆質問の対策方法などを解説しています。
企業が面接で将来の夢を聞く意図は?
企業側が将来の夢を問うのは、主に以下の3つの項目を確認するためです。以下でそれぞれについて詳しく解説するので、参考にしてみてください。
企業が面接で将来の夢を聞く意図
- 目的意識を持って行動できるか
- 長期的な視点でキャリアプランを描けるか
- 企業の方針や社風などとマッチしているか
目的意識を持って行動できるか
企業が面接で将来の夢を聞く場合、「目的意識を持って行動できるか」という点をチェックしている場合があるようです。
将来に対して明確なビジョンを描ける人は、その目標に向かって努力できる人物といえます。多くの企業や部署などでは、達成目標を掲げるもの。目的意識のある人は達成に向けて具体的な行動を起こせると評価されるでしょう。
長期的な視点でキャリアプランを描けるか
「長期的な視点でキャリアプランを描けるか」という点も、企業側が確認したいと思っている項目です。
企業では個人の成長やキャリアパスが業務・業績と紐づくため、長期的な視点で目標を立てることが重要になります。事務職での5年後、10年後、20年後までのキャリアプランをしっかり伝え、企業で働くなかでどう成長していきたいのか、自分らしい回答を準備しましょう。
企業の方針や社風などとマッチしているか
企業が面接で将来の夢を聞くのは、「自社の方針や社風などとマッチしているか見極めたい」という意図もあるでしょう。
すばらしい夢を語っても、企業理念や経営方針に合っていなければ実現は難しいため、企業側に意欲を十分伝えられません。志望企業で働くことを前提に、企業方針を理解したうえで将来のプランを組み立てましょう。自分の夢がその企業や職種とどうつながっているのかをしっかり伝えられれば、採用への大きなアピールになります。
企業側が面接で将来の夢を聞く意図については、「将来の夢を面接で聞かれたときの例文!好印象を与える答え方や注意点を解説」でも解説しているので、あわせてご覧ください。
「将来の夢」の回答で避けるべき内容は?
将来の夢を伝える際は、以下のような内容は避けたほうが無難です。
「将来の夢」の回答で避けるべき内容
- 抽象的な表現
- プライベートのみに関わる内容
- 金銭面や待遇面など即物的な内容
抽象的な表現
「仕事を通じて広く世の中に貢献したい」など、抽象的過ぎる内容は「具体的に何がしたいのか分からない」「どの会社でも実現できそう」と思われます。志望企業で働くからこそ実現できそうな、具体的な夢を語りましょう。
プライベートのみに関わる内容
先述の通り、採用面接で将来の夢を聞かれた場合、結婚やマイホームといったプライベートな夢だけでは、採用へのアピールにはつながりません。業務遂行の先にある将来の夢を語るようにしましょう。
金銭面や待遇面など即物的な内容
「年収△万円以上稼ぎたい」などの即物的すぎる内容は、就業意欲をアピールするには相応しくありません。企業側が聞きたいのは、「会社や仕事を通してどのような人物になりたいのか」です。そのため、待遇面の夢を伝えることは控え、業務上の夢や目標を答えられるようにしておきましょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。