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休学は履歴書に書く必要がある?学歴欄の書き方見本を紹介
更新日
この記事のまとめ
- 休学をした場合は、履歴書の学歴欄に書く
- 休学を履歴書に書くときは、理由と現状を添える
- 履歴書に書く学歴では、中退や留学も注意が必要
休学経験があるものの、履歴書にどのように記入すれば良いか分からない人も多いでしょう。このコラムでは、履歴書に休学の経歴を書くときの注意点や、パターン別の記入例を紹介しています。休学していたことは、書き方を間違えるとネガティブに捉えられてしまうことも。好印象な履歴書の書き方を知って、就職活動を有利に進めてください。
休学を履歴書に書く必要はある?
結論からいうと、履歴書には休学の事実を書く必要があります。休学の事実を隠してしまうと、学歴詐称とみなされ選考を通過できない可能性もあるでしょう。採用担当者に正しい情報が伝わるよう、休学した理由はしっかりと明記してください。
なお、留年や浪人をした場合は、学歴欄にその旨をあえて書く必要はありません。学校の入学・卒業年の間隔や長さなどから読み取れるからです。ただし、健康上の理由や家庭事情などやむを得ない状況で休学や留年、浪人をした際は、備考欄に説明を記載しておくと、誤解が生じずに済むでしょう。
「履歴書の学歴欄の書き方とは?基本的なマナーや注意点を紹介!」のコラムでは、履歴書に書く学歴の基本をまとめています。
休学した場合の履歴書の書き方
休学について履歴書に記載する際は、なぜ休学に至ったかの理由と、復学した年月を記載します。また、休学の理由に対して現状を一言記載すると、面接官の不安が払しょくできるでしょう。
<例>
2016年4月 △△大学■■学部■■学科 入学
2017年4月 △△大学■■学部■■学科 休学
(理由:体調不良により、1年間休学して治療に専念。現在は完治。)
2019年4月 △△大学■■学部■■学科 復学
2021年3月 △△大学■■学部■■学科 卒業
病気や怪我に関しては「完治」をアピールすることで、採用担当者に「採用しても体調不良で休みがちになるのでは」といった不安を与えずに済みます。体調不良は、誰にも起こりうることであり、やむを得ない事情です。しかし、採用担当者に良い印象を持たれない可能性も。現在の状況を簡潔に記載し、面接時に説明できるよう準備しておきましょう。なお、履歴書に具体的な病名を書く必要はありません。
休学の理由は、病気や怪我だけでなく、留学、ボランティア活動、経済面など、人によってさまざまです。経済面が理由で休学した場合、アルバイトなどで学費を工面するケースが多いでしょう。その場合は休学中に経験していた仕事を書き、その経験で得たものを書きます。プラスにつながる未来志向な書き方を心掛けると、採用担当者へ好印象を与えやすくなるでしょう。
休学を履歴書に書くと就職に不利?好印象な書き方とは
冒頭でも述べた通り、休学したことは履歴書に記入しなくてはなりません。中には「休学は就職に不利にはたらくのでは」と心配している人もいるでしょう。ここでは、就職で効果的な休学理由の伝え方を紹介します。
好印象な休学理由
経済的な理由や家庭の事情、体調不良といった「やむを得ない事情」での休学は、本人に原因がないと判断されやすいため印象を落とすことは少ないとされています。ただし、前述したようにやむを得ない理由であっても、現在は問題が解決しており仕事に支障がないことを伝える必要はあります。
留学や渡航、インターンシップ、ボランティアといった前向きな理由での休学も、大きく選考に影響しないといわれています。休学中の経験から得たことや仕事に活かせる強みを伝えることで、より強いアピールになるでしょう。
印象を悪くする可能性がある休学理由
「学校になじめない」「成績不振」「なんとなく」といった理由で休学していた場合、採用担当者がマイナスの印象をもつ恐れがあります。全体的にネガティブな理由で休学していた人に対し、「就職後も何かあると休職してしまうのでは?」と懸念する可能性があるからです。
ネガティブな理由で休学していた場合は、「進路再考のため」「ほかに興味のあることがあったので経験してみたかった」というように、できる限り前向きな表現に言い換えると、好印象です。ただし、好印象を与えるために嘘をついたことがばれると、内定が取り消しになる可能性もあります。履歴書に嘘を書くのはやめましょう。
休学以外に履歴書の書き方で注意する学歴・経歴7選
休学以外にも、履歴書にどのように書くべきか迷う経歴の方もいるでしょう。履歴書の書き方の例を状況別に紹介するので、参考にしてください。
1.中途退学
休学と同様に、中途退学をした場合も、履歴書の学歴欄に記載する必要があります。年月・学校名を書いたあとに「中途退学」と書きましょう。
例
2018年4月 △△大学■■学部■■学科 入学
2019年12月 △△大学■■学部■■学科 中途退学
ポジティブな理由で中退した場合は、理由も一緒に書いておくと、マイナスな印象を和らげられます。具体的には、家庭の事情や経済事情といったやむを得ない理由、勉強やボランティアに専念するなどです。なお、中途退学は、最終学歴として認められません。最終学歴は、1つ前に卒業した学校となります。中退の書き方については、「履歴書には中退の理由も書く?具体的な書き方と例文を紹介!」のコラムも参考にしてください。
2.学科変更
在学途中で学科や学部を変更した方もいるでしょう。このケースに関して、履歴書の書き方にはっきりとした決まりがありません。事実が伝わる書き方であれば問題ないでしょう。
例
2017年4月 △△大学■■学部□□学科 入学
2019年4月 △△大学●●学部○○学科 転学科
2021年3月 △△大学●●学部○○学科 卒業
面接では、なぜ学科を変更したか問われると考えられます。「△△の分野をより詳しく学びたくなった」というように、ポジティブな印象の理由を用意しておきましょう。
3.留学
留学については、履歴書に「留学期間・国名・学校名」を記載しましょう。ただし、1年以上の正規・交換留学から学歴欄に記入できます。1年未満の短期留学や語学留学は学歴ではないため、自己アピール欄などに記載。応募先企業によっては、海外の滞在経験や学んだ語学力がアピールになることもあるでしょう。
例
2017年4月 △△大学■■学部■学科 入学
2019年4月 2021年3月までアメリカ▼▼大学へ留学
2022年3月 △△大学■■学部■■学科 卒業
留学経験を履歴書の自己PR欄や志望動機欄に活かしたい方は、「履歴書への留学経験の書き方は?学歴欄に書いていい?語学学校は対象?」も参考にしてください。
4.転校
在学途中で学校が変わった場合、履歴書の学歴欄に記入します。入学を書いた次の行に、転入先の学校名を書きましょう。学校・学科名のあとには、「転入学」と記入してください。
例
2014年4月 東京都立×高等学校普通科 入学
2016年4月 私立△高等学校普通科 転入学
2017年3月 私立△高等学校普通科 卒業
2017年4月 △大学■■学部 ■■学科 入学
2021年3月 △△大学■■学部 ■■学科 卒業
転校では、休学のようにマイナスの印象を持たれることは少ないでしょう。家庭の事情のような、やむを得ない理由が多いためです。
5.留年や浪人
休学は履歴書に書かなくてはなりませんが、浪人期間や留年期間は履歴書に書かなくても問題ありません。空白期間が気になり、「書いた方が良いのでは」と考える人もいますが、採用担当者は年月から浪人期間であることを察してくれるでしょう。なお、浪人中に通う人もいる予備校は正規教育機関ではないので学歴欄には記載しません。
留年した場合も同様で、大学に入学した年月と卒業した年月(卒業見込み年月)をきちんと書いていれば、履歴書に書く必要はありません。入学と卒業の年月から、採用担当者が察してくれるでしょう。
例
2015年3月 私立○○高等学校普通科 卒業
2016年4月 △△大学■■学部 ■■学科 入学
2021年3月 △△大学■■学部 ■■学科 卒業
やむを得ない事情で留年や浪人を余儀なくされた場合は、備考欄にその旨を記載してください。採用担当者に理由が伝われば、悪い印象になることはないでしょう。
6.インターンシップ
インターンシップに参加していた場合は、学歴欄ではなく職歴欄に記載します。インターンシップ参加のために休学していた場合は、学歴欄にもその旨を記載してください。
例
学歴
2017年4月 △△大学■■学部■■学科 入学
2020年4月 △△大学■■学部■■学科 休学(理由:インターンシップ参加のため)
2020年8月 △△大学■■学部■■学科 復学
2021年3月 △△大学■■学部■■学科 卒業
職歴
2020年4月 ▲▲株式会社マーケティング部 インターン
2020年8月 ▲▲株式会社マーケティング部 インターン終了
インターンシップでの経験は、自己PRや志望動機にも活かせるでしょう。なお、応募企業の競合となる会社や、全く別の分野の会社では、好印象にならない場合もあります。インターンシップ経験がプラスにはたらく会社かどうか、見極めて記載しましょう。「履歴書でインターンシップ経験をアピールする書き方!参考になる例文も紹介」でも、具体的な記入例を紹介しているので、参考にしてください。
7.社会人経験がある場合の学歴の書き方
一度社会人を経験して再び大学に入学したときは、学歴と職歴に分けて記載します。学歴に空白期間があったとしても、職歴の欄にしっかり社会人経験を記載しておくことで、採用担当者は理解してくれるでしょう。
例
学歴
2009年4月 △△大学■■学部■■学科 入学
2013年3月 △△大学■■学部■■学科 卒業
2017年4月 ▼▼大学□□学部□□学科 入学
2021年3月 ▼▼大学□□学部□□学科 卒業
職歴
2013年4月 ○○株式会社入社 経理部経理課配属
2017年3月 一身上の都合により退職
なお、社会人経験のある方は、下記の点にも注意して、履歴書の職歴欄を記入します。
- ・社名変更があれば、記入する
- ・「退社」「離職」ではなく「退職」を使う
- ・会社名や法人名は省略せず正式名称で書く
- ・部署異動があれば、記入する
- ・正社員以外の職歴も雇用形態とともに書く
職歴がある方の履歴書の書き方については、「契約社員の履歴書はどう書けば良いの?正社員以外の職歴の書き方を解説!」でも解説しているので、参考にしてください。
履歴書の学歴はマナーを守って作成しよう
どんなに高学歴といわれる経験をしていても、履歴書の基本マナーが守れていないと選考に落ちる可能性が高まります。履歴書を作成するときは、下記に注意しましょう。
- ・学歴は中学卒業から書く
- ・入学や卒業、休学の年月は正確に書く
- ・学校名や学部学科名は、省略せず正式名称で書く
- ・学歴を詐称しない
- ・丁寧に書く
どれも基本的なことですが、正しく記入することで、真面目で正確な印象を与えられます。学歴や職歴以外の項目については、「履歴書作成を効率化!スマホやパソコンの活用方法と基本ルールを紹介」で解説しているので、参考にしてください。
履歴書には、前向きな理由を書くことで、採用担当者に安心感を与えられます。ただ経歴を書き連ねるだけでは誤解されてしまう可能性もあるため、少しでも相手に情報が伝わる履歴書の書き方を心掛けましょう。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。