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家族構成を面接で聞かれたら?企業側が聞く理由や回答を拒否する方法も解説
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この記事のまとめ
- 家族構成について面接で質問された場合、回答を拒否することも可能
- 面接での家族構成についての質問は、就職差別にあたる可能性がある
- 面接で家族構成を聞く理由は「応募者の人柄を知りたい」「場を和ませたい」など
- 質問への回答を拒否する場合ははっきり断ったり、意図を尋ねたりすると良い
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家族構成を面接でなぜ聞くのか?
面接で家族構成について質問する企業側の意図としては、以下のようなものが挙げられるでしょう。
応募者の人柄を詳しく知りたい
- 介護や家族の病気などで離職する可能性があるかを知っておきたい
- 家庭環境は業務に影響がないか確認したい
- 世間話で場の空気を和ませたい
応募者の人柄を詳しく知りたい
企業が家族構成について尋ねる理由のひとつは、応募者の人柄や信頼性をより深く知るためです。育った環境や家族との関係性は、考え方やコミュニケーションの傾向に影響を与えることがあるため、企業側はそうした要素を参考にしながら、職場での適応力やチームワークのスタイルを把握しようと考えています。
ただし、家族構成が直接的に性格を決定づけるわけではありません。企業もあくまで補助的な情報として活用するため、回答の内容がそのまま合否に直結することはほとんどないでしょう。面接では、家族構成の話題にとらわれすぎず、自分自身の強みや仕事への意欲をしっかり伝えることが重要です。
介護や家族の病気などで離職する可能性があるかを知っておきたい
企業は、長期的に安定して働ける人材を求めており、家庭の事情がそれを妨げる可能性があるかを把握しようとすることがあります。特に、小さな子どもや高齢の親がいる場合、突発的な休職や退職のリスクを懸念する企業もあるでしょう。中には、家族の職業や健康状態まで詳しく聞こうとする企業もありますが、プライバシーに関わる質問には慎重に対応することが大切です。
家庭環境は業務に影響がないか確認したい
企業は、情報管理の観点から応募者の家庭環境を考慮することがあります。同業他社に勤める家族がいる場合、企業の機密情報が漏洩するリスクを懸念することも。とはいえ、それだけを理由に不採用とするわけではなく、応募者自身の誠実さや守秘義務に対する意識が重要視されます。もし家族が同業他社に勤めている場合でも、「業務上の情報管理には細心の注意を払います」といった前向きな姿勢を伝えることで、不安を払拭できるでしょう。
世間話で場の空気を和ませたい
面接官が家族構成について尋ねるのは、場を和ませる目的であることも少なくありません。応募者の緊張をほぐすために、何気ない会話の延長で質問するケースもあります。このような場合、選考には直接影響しないことが多いため、軽く答えても問題ありません。ただし、不快に感じる場合は無理に詳細を話す必要はなく、簡単な返答に留めるのも一つの方法です。
家族構成を面接で聞くことは就職差別にあたる可能性が
「家族構成を言いたくない」「面接官にマイナスな印象を与えそうで不安」と感じる人もいるでしょう。しかし、そもそも応募者の適性や能力と関係ないことで採用の合否が決定されることはありません。厚生労働省の「公正な採用選考の基本」には、「応募者の適性・能力とは関係ない事柄で採否を決定しないこと」と記されています。家族構成についての質問は就職差別にあたる可能性もあるため、その回答内容のみで合否が判断されるケースは低いといえるでしょう。また、家族構成について答えたくない場合は、返答を断ることも可能です。
参照元
厚生労働省
公正な採用選考の基本
履歴書の「配偶者の有無」は明確に回答しよう
家族構成について面接で聞かれた場合、答えたくなければ回答する必要はありません。一方、履歴書にある「配偶者の有無」「扶養人数」などは正確な情報を記載しましょう。これらの情報は、入社が決まった際、企業側が所得税の計算や健康保険の手続きをするときに必要なものです。履歴書の配偶者欄については、「配偶者の扶養義務とは?概念や履歴書の記入方法をわかりやすく解説」のコラムをご覧ください。家族構成を面接で聞かれたときの対処法
面接では、応募者本人の能力や適性を見るために質問をするのが一般的です。しかし、面接官の中には、「応募者自身のことや周りのことなどから、人柄や育った環境などの情報を収集したい」という人もいるようです。面接で家族構成について聞かれたら、どのように答えれば良いのでしょうか。以下では、家族構成に関する質問に「回答する場合」と「回答を断る場合」に分けて、対応方法を解説します。
回答する場合
家族構成に関する質問での回答例として、以下のようなものが挙げられます。
- ・「4人家族です」と、家族の人数を伝える
- ・「父、母、兄、弟の5人家族です」と、両親と兄弟の人数を伝える
- ・「父は○○歳、母は○○歳です」と、家族の年齡を話す
- ・「父は○○に勤め、△△△という仕事をしており、母は専業主婦として家族の健康を支えています」と、両親の勤め先や職種を話す
上記のように、家族構成に関する質問への回答例はさまざまなパターンが考えられます。回答内容に決まった正解はありません。第一志望の企業面接など、「自分のことを知ってほしい」と思う場合は可能な範囲で答えましょう。もし、何を答えれば良いか判断が難しい場合は、家族の人数などを簡単に回答するのもおすすめです。
一人っ子であることに劣等感を感じる場合は?
兄弟姉妹がいない場合、「一人っ子であることが就職・転職活動で不利になるのでは?」と不安に感じる人もいるようです。前述のとおり、一人っ子であることは採用試験の合否には関係ありません。もし、「一人っ子であることにどうしても劣等感を感じる」という場合は、一般的なイメージを知っておくと良いでしょう。回答を拒否する場合
面接官の中には、家族構成に関する質問が就職差別にあたる可能性があることを把握していないケースも考えられます。もし、家族構成について回答したくない場合は、「申し訳ありません。プライバシーに関することですので、詳しい回答は控えさせていただきます」と、はっきり面接官に伝えましょう。もし、質問内容に疑問を持ったら「プライベートに関わることでお答えしにくいのですが、お仕事に関係してくるのでしょうか?」と聞き返すのも1つの方法。ただし、質問の意図を確認する際は、強い口調は避けて落ち着いたトーンで聞くように意識するのがポイントです。
面接では予想外の質問をされることもある
面接対策をしっかりしていても、想定していなかった質問をされると緊張してしまいがち。面接での質問内容は企業によって異なるため、その都度、臨機応変に対応する必要があります。「面接官が変わった質問をする意図とは?回答例や注意点を解説」のコラムでは、面接で聞かれやすい変わった質問と回答例を紹介しています。面接対策の際にお役立てください。ハタラクティブは、20代・30代などの若年層を中心に、就職・転職活動の支援を行っているエージェントです。就職・転職活動に関する相談や仕事の適性診断、履歴書の書き方、面接時のポイントなど、プロのアドバイザーがマンツーマンでサポートします。家族構成に関する質問に対しての答え方や、予想外の質問に戸惑った経験を踏まえた事前対策などの相談も可能です。支援サービスはすべて無料で受けることができるので、ぜひお気軽にご利用ください。
面接での家族構成について尋ねる質問に関するQ&A
ここでは、家族構成に関する質問への対応方法や、答えたくない場合の適切なかわし方を解説します。企業側の意図を理解した上で、無理なく答えられる方法を身につけておきましょう。
家族構成を質問されて回答しなかったら落ちる?
家族構成についての質問に答えなかったからといって、それが直接的な不採用の原因となることはほとんどありません。ただし、面接官が「対応が悪い」「隠し事があるのでは」と感じる可能性はあります。そのため、答えたくない場合でも、あからさまに拒否するのではなく、柔らかい言葉で受け流すのが得策です。
特に志望度の高い企業であれば、できる範囲で回答しておいたほうが無難でしょう。無理に詳細を話す必要はありませんが、応募者自身が誠実であることを伝える姿勢が大切です。「面接で落ちる人には特徴がある?選考通過するための対処法とは」では、面接で落ちる原因について触れているため、あわせてチェックしてみてください。
面接で家族構成を聞かれたときにうまくかわす方法は?
家族構成について聞かれたとき、答えたくないと感じた場合は、まず質問の意図を確認するのがおすすめです。たとえば、「失礼ですが、この質問はどのような意図でお尋ねでしょうか?」と穏やかに尋ねることで、相手が求めている情報が本当に必要なものかを判断できます。
また、「家庭の事情は業務に支障をきたすことはありません」といった形で、簡潔に答えて質問をやんわりとかわす方法も有効です。質問を完全に拒否するのではなく、柔らかく対応することで、面接官に悪印象を与えずに済むでしょう。面接で回答しづらい質問をされたときの対処法については「圧迫面接とは?言動例や対処法、企業が行う目的・メリットを解説」で紹介しているため、あわせて参考にしてください。
面接で家族構成について答えたくないときに嘘をついてもよい?
答えたくないからといって、嘘をつくのは避けるべきです。なぜなら、家族構成そのものよりも「虚偽の情報を伝える人」と評価されるリスクがあります。入社後に緊急連絡先や扶養関係の確認が行われる際、面接時の回答と矛盾が生じると、企業側から不信感を抱かれる可能性が。
場合によっては、試用期間中に雇用契約の取り消しを検討されることもあります。嘘をつくことで選考が不利になるリスクを避けるためにも、正直に答えつつ、プライバシーを守る適切な対応を心がけましょう。面接で嘘をつくリスクについては「面接で嘘をついたら調べられる?バレたらどうなる?考えられるリスクとは」で紹介しているため、あわせてご覧ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。