- 「ハタラクティブ」トップ
- 記事トップ
- 「経歴別」の記事一覧
- 「正社員・契約社員・派遣社員」についての記事一覧
- 「契約社員の就職」についての記事一覧
- 契約社員から正社員になる方法は?登用制度でなれる確率や志望動機の書き方
契約社員から正社員になる方法は?登用制度でなれる確率や志望動機の書き方
この記事のまとめ
- 契約社員から正社員になる方法には、「正社員登用制度を利用する」「別の企業に就職する」「紹介予定派遣として働く」の3つがある
- 契約社員と正社員では「雇用形態」「給料」「福利厚生」などに違いがある
- 正社員を目指すなら、働く意欲を示したりキャリアプランを明確にしたりすることが重要
- 面接対策では、「志望動機」「自己PR」に特に力を入れよう
あなたにおすすめ!
「契約社員から正社員になれるの?『難しい』『なれない』って聞くけど本当?」と不安な気持ちを抱えている方もいるのではないでしょうか。
結論、契約社員から正社員になることは可能です。方法としては、「正社員登用制度を利用する」「別の企業に就職する」「紹介予定派遣として働く」の主に3つが考えられます。
このコラムでは、契約社員から正社員になるための方法や登用制度について紹介。また、契約社員と正社員の違いやメリット・デメリットも解説しています。「契約社員から正社員になるか迷う」「なるべく早く正社員になりたい」などと考えている方はぜひ参考にしてください。
あなたの強みをかんたんに
発見してみましょう!
あなたの隠れた
強み診断
就職・転職でお困りではありませんか?
契約社員から正社員になるのは難しい?
「契約社員から正社員にはなれない」「難しいからやめたほうがいい」などと聞き、契約社員から正社員になるのを諦めている方もいるのではないでしょうか。結論からいうと、契約社員から正社員になれる可能性はあります。
あなたが現在「正社員登用制度」がある企業に勤めているなら、別の企業に移ることなく正社員を目指すことが可能です。ただし、正社員登用制度があっても規定や試験内容は企業によって異なるので、必ずなれるわけではないのが実情です。
契約社員から正社員への登用が見込まれる例として、一定期間勤務するケースが挙げられるでしょう。たとえば、半年間勤務する契約社員として入社し、半年経過後に正社員に登用されるといった形があります。
反対に、社内規定で「正社員になれるのは〇歳以下」「正社員になれるのは大卒以上」のように決められている場合は、いくら働いたとしても正社員登用されるのは難しいでしょう。
正社員登用制度を設けている企業の割合は76%
厚生労働省の「労働経済動向調査(令和6年2月)結果の概要(p.14)」によると、正社員登用制度を設けている企業の割合は76%でした。多くの企業で正社員登用制度が採用されていることが分かります。
正社員登用制度の有無は、就業規則や契約書面などで確認しましょう。
非正規雇用社員から正社員になれる確率は4~5割程度
既出資料によると、契約社員・アルバイト・パートといった「非正規雇用社員から正社員の登用実績」は、以下のような結果が出ています。
登用実績あり | 登用実績なし | |
---|---|---|
正社員登用制度あり | 0.42 | 0.34 |
正社員登用制度なし | 0.08 | 0.15 |
合計 | 0.5 | 0.49 |
参照:厚生労働省「労働経済動向調査(令和6年2月)の概要(p.14)表10」
上記の結果から、正社員登用制度の有無にかかわらず、非正規雇用社員から正社員になれる確率は4~5割程度であることが分かります。登用制度を利用したいと考えている方は、その企業に登用実績があるかを確認しましょう。
参照元
厚生労働省
労働経済動向調査(令和6年2月)の概況
契約社員から正社員登用される確率を上げるには
契約社員から正社員登用される確率を上げるためには、登用試験の対策を十分にしておくことが欠かせません。登用試験の内容は企業によって異なるものの、書類選考や小論文、面接などが課されるケースが多いようです。
具体的には、面接でよく聞かれる質問への回答や志望動機を考えておきましょう。企業側が納得できるような回答を用意することで、正社員登用の可能性が高まるはずです。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
契約社員からの正社員就職はどれほどの難易度がありますか?
契約社員から正社員就職の難易度と乗り越えるポイント
契約社員から正社員への転換は可能ですが、企業の方針や個人の状況により難解度は異なります。多くの企業では、契約社員を正社員に登用する制度を設けていますが、実際の登用率や条件は企業ごとに異なります。契約社員から正社員を目指す際は、以下の点でつまずきやすいでしょう。
・企業の登用制度の不明確さ
登用制度があっても、具体的な基準やプロセスが明確でない場合、目指すべき目標が見えづらいでしょう。
・スキルや経験の不足
正社員として求められるスキルや経験が不足していると判断されると、登用が難しくなることもあります。
・コミュニケーション不足
上司や人事部門とのコミュニケーションが不足していると、意欲や適性が伝わらず、登用の機会を逃す可能性もあります。
これらを踏まえ、契約社員から正社員を目指す際は、企業の登用制度を十分に理解し、必要なスキルや経験を積むことが重要です。また、上司や人事部門と積極的にコミュニケーションを取り、自分の意欲や適性をアピールすることも効果的でしょう。
「ハタラクティブ」は、20代に特化した就職支援サービスです。専任のキャリアアドバイザーが、あなたの希望や適性を踏まえた求人提案や選考対策を行い、自己分析だけでなく就活準備までを丁寧にサポートします。
こんなお悩みありませんか?
- 向いている仕事あるのかな?
- 自分と同じような人はどうしてる?
- 資格は取るべき?
実際に行動を起こすことは、自分に合った働き方へ近づくための大切な一歩です。しかし、何から始めればよいのか分からなかったり、一人ですべて進めることに不安を感じたりする方も多いのではないでしょうか。
そんなときこそ、プロと一緒に、自分にぴったりの企業や職種を見つけてみませんか?
契約社員から正社員になる3つの方法
契約社員から正社員にステップアップするには、「現在勤めている企業で正社員を目指す」「別の企業に正社員として就職する」「直接雇用前提の紹介予定派遣として就職する」の3つの方法が挙げられます。以下で詳しく解説するので、正社員になりたい方はぜひご覧ください。
契約社員から正社員就職を目指す人におすすめの方法を教えてください
契約社員から正社員を目指すなら「準備」と「戦略」がカギ!
契約社員から正社員になるためには、「正社員登用の道を探る」「スキルを磨く」「転職を視野に入れる」の3つのポイントが重要です。
まずは、今の職場に正社員登用制度があるかを確認し、上司や人事に相談してみましょう。もし制度があっても実績がなければ、ほかの選択肢を検討する必要があります。
次に、企業が求めるスキルを身に付けることが大切です。社内研修の活用や資格取得など、自己研鑽を続ける姿勢が評価されます。また、業務改善の提案や責任ある仕事を積極的に引き受けることで、正社員としての適性をアピールできるでしょう。
今の職場で正社員登用の可能性が低い場合は、正社員採用の多い業界への転職を視野に入れるのも有効な戦略です。たとえば転職エージェントに相談するなど、自分の強みを活かせる職場を探すことも有効な手段です。
キャリアは切り拓いていくもの。未来を見据えて計画的に動き、目標達成に向けて着実に歩みを進めていきましょう。応援しています!
契約社員から正社員になる方法
- 勤めている企業で正社員登用を利用する
- 別の企業に正社員として就職する
- 直接雇用前提の紹介予定派遣を利用する
1.勤めている企業で正社員登用を利用する
現在勤めている企業で正社員になりたい場合、当然、正社員登用制度がなければ登用されることはできないため、まずは導入されているかを確認しましょう。
正社員登用がある場合、契約更新の時期に交渉してみるのがおすすめです。企業によっては形式的に契約更新を行っており、正社員登用の時期になっても気づいてもらえない可能性があります。
雇用契約書に「〇年以上勤めると正社員登用される」といった雇用期間が明記されているにもかかわらず、契約期間を過ぎても声を掛けられないときは、自分から話を切り出してみましょう。相談するタイミングとしては、契約更新が近づいてきたころが適切です。
正社員登用試験の内容は?
正社員登用試験の内容や形式は、企業によってさまざまです。書類選考や筆記試験、面接など中途採用選考と変わらない試験を実施する企業もあれば、役員との面接だけで終わる企業もあります。これまでの働きぶりが評価されていたり、一定の実力が備わっていたりすると、役員面接のみで採用される場合もあるようです。
しかし、基本的には適性検査として一般常識やSPI、小論文などが出題されるため、一通り対策しておくことをおすすめします。
2.別の企業に正社員として就職する
先述しているように、非正規雇用社員から正社員になれる確率は4~5割程度と低めなので、別の企業に正社員として就職するのも手です。いつ正社員登用されるか分からないまま契約社員の期間が長引いてしまうと、そのぶん就職に不利になる恐れがあります。
今の企業で登用される見通しがない場合は、自身の経験やスキルと合致する企業を見つけて正社員として就職するのがベターです。
3.紹介予定派遣として就職する
契約社員から正社員への移行を検討しているなら、紹介予定派遣として働くのもおすすめです。紹介予定派遣とは、派遣期間終了後の直接雇用を前提としている制度のこと。
紹介予定派遣の派遣期間は最大で6ヵ月間と定められているため、社風や仕事の適性を見極めてからスムーズに直接雇用へと移行できるのがポイントです。
「ハタラクティブ」は、20代に特化した就職支援サービスです。専任のキャリアアドバイザーが、あなたの希望や適性を踏まえた求人提案や選考対策を行い、自己分析だけでなく就活準備までを丁寧にサポートします。
こんなお悩みありませんか?
- 自分に合った仕事を探す方法がわからない
- 無理なく続けられる仕事を探したい
- 何から始めれば良いかわからない
自分に合った仕事ってなんだろうと不安になりますよね。強みや適性に合わない 仕事を選ぶと早期退職のリスクもあります。そこで活用したいのが、「隠れたあなたの強み診断」です。
まずは所要時間30秒でできる診断に取り組んでみませんか?強みを客観的に把握できれば、進む道も自然と見えてきます。
契約社員と正社員の働き方の違い
ここでは、契約社員と正社員の働き方における働き方の違いを解説します。雇用形態や勤務時間、給料などの違いを確認してみましょう。
1.雇用形態
契約社員は有期雇用、正社員は無期雇用といった雇用形態の違いがあります。厚生労働省の「さまざまな雇用形態 2 契約社員(有期労働契約)」によると、契約社員について「正社員と違って、労働契約にあらかじめ雇用期間が定められている場合がある」と明記されています。契約期間は労働者と使用者の合意により定められ、1回当たりの契約期間の上限は一部の例外を除いて3年です。
正社員は無期雇用なので、契約期間に定めがある契約社員のほうが雇用が不安定といえるでしょう。
参照元
厚生労働省
さまざまな雇用形態
2.勤務時間や働き方
契約社員の働き方は、基本的に正社員と同じフルタイムです。
しかし、契約内容によっては働く曜日や時間を決められる場合も。契約社員の残業の有無についても、契約する際に取り決められます。
3.転勤の有無
業種や職種にもよりますが、正社員は転勤があるケースもあります。たとえば転勤有の条件で雇用され、転勤を拒否すると業務命令違反となる可能性もあるようです。
一方、契約社員は異動や転勤がないのが一般的です。
4.給料・賞与
契約社員と正社員の給料形態は、月給制が一般的です。ただし、企業によっては契約社員は時給制または日給制になることもあるようです。
賞与が支払われるかは企業によって異なります。契約社員は支給対象外であったり、賞与があっても正社員と同額でなかったりする可能性もあるので注意しましょう。
5.福利厚生
福利厚生は、企業によっては契約社員の適用範囲が狭い場合があります。たとえば、住宅手当や資格支援制度は、正社員のみに適用といった企業もあるようです。
福利厚生の有無や受けられる内容は、企業の就業規則に記載があります。
6.業務内容と責任
正社員は無期雇用であるため、キャリアアップを見据えた業務やマネジメントなどの責任が重い仕事を任せられます。一方、契約社員は有期雇用のため、正社員と比べて責任が伴う仕事は任されにくいでしょう。
契約社員と正社員それぞれのメリット・デメリット
契約社員から正社員を目指している方のなかには、「絶対に正社員がいい」と意思が固まっている方もいるかもしれません。しかし、契約社員と正社員どちらにもメリット・デメリットがあるので、自分に合っている働き方を選択することが重要です。
ここでは、契約社員と正社員のメリット・デメリットをまとめました。
契約社員のメリット | 正社員のメリット |
---|---|
・転勤の可能性が少ない ・未経験の仕事も採用されやすい ・契約内容以外の仕事は任されない | ・雇用が安定しており福利厚生が充実している ・幅広い業務経験を積める ・役職へのステップアップや転職に有利になる |
契約社員のデメリット | 正社員のデメリット |
---|---|
・社会的な立場が不安定 ・正社員に比べると待遇が十分でない ・同じ業務をしていても正社員より収入が低い | ・企業側の指示に従う必要がある ・仕事の責任が大きくなる ・時間外労働が発生する |
契約社員のメリット
契約社員として働く主なメリットは、以下のとおりです。
- ・転勤の可能性が少ない
- ・未経験の仕事も採用されやすい
- ・契約内容以外の仕事は任されない
契約社員は有期雇用のため、企業側の都合で引っ越しを伴う転勤を求められる可能性は低いといえます。契約社員の働き方なら、急な環境の変化やライフスタイルへの影響を心配する必要はあまりないでしょう。
また、契約社員は経験やスキルのハードルが低いことから、未経験の仕事に採用されやすい傾向にあります。自分が希望する分野で業務経験を積みやすいことは、契約社員として働く強みといえます。
契約社員のデメリット
契約社員のデメリットとして考えられるものは、以下のとおりです。
- ・社会的な立場が不安定
- ・正社員に比べると待遇が十分でない
- ・同じ業務をしていても正社員より収入が低い
契約社員は非正規雇用のため、社会的な立場が不安定といえます。契約社員は正社員よりも勤務条件の融通が利きやすい反面、契約満了や経営難を理由に雇用契約を解除されるリスクがあります。
また、契約社員には基本的に昇給や昇進のチャンスがありません。正社員と比較すると、キャリアアップや収入アップを目指しにくい傾向があります。
正社員のメリット
正社員として働くメリットは、以下のような内容が挙げられます。
- ・雇用が安定しており福利厚生が充実している
- ・幅広い業務経験を積める
- ・役職へのステップアップや転職に有利になる
正社員は自身の問題による解雇や倒産など例外的なことがなければ、基本的に定年まで雇用されます。企業独自の福利厚生も受けられるので、安定した収入と手厚いサポートを受けられるのはメリットといえるでしょう。
また、経験年数を重ねると責任感のある業務を任されるようになるのが一般的です。マネジメント能力が磨かれ、役職を目指せるだけでなく、将来的に転職する場合も高い評価を受けやすくなります。
正社員のデメリット
正社員のデメリットとして考えられることは、以下のとおりです。
- ・企業側の指示に従う必要がある
- ・仕事の責任が大きくなる
- ・時間外労働が発生する
契約社員として働いていれば契約以外の業務を断れますが、正社員勤務の場合は基本的に業務命令に従わなければなりません。「今住んでいる地域から引っ越しをしたくない」と考えていても、転勤の指示をされたら了承する必要があります。
また、正社員は非正規雇用の社員より業務負担が大きい傾向にあります。企業によっては、繁忙期などは時間外労働や休日出勤が発生する可能性もあるでしょう。
正社員のデメリットは、労働時間の制約と職務範囲、転職ハードルの高さ
正社員は安定した雇用が魅力ですが、デメリットもあります。まず、労働時間の制約です。契約社員やフリーランスと比べて勤務時間が固定され、残業や休日出勤が発生しやすい職場もあります。柔軟な働き方がしにくく、ワークライフバランスを保つのが難しい場合もあるでしょう。
次に、職務の責任が重い点です。契約社員と異なり、長期的な業務の担い手として期待されるため、業績目標のプレッシャーや人材育成、組織運営への関与が求められます。責任が大きくなるぶん、精神的な負担も増えるでしょう。
また、転職のハードルが高まることも考慮すべきです。正社員は昇進や社内評価を重視する傾向があり、長年勤めるほど転職のタイミングを逃しやすくなります。企業ごとの慣習に慣れ過ぎると、他業界への適応が難しくなることもあるでしょう。これらの点を理解し、自分に合った働き方を選ぶことが大切です。
契約社員・正社員それぞれに向いている人の特徴
契約社員から正社員を目指す場合、仕事内容に加えて、働き方が合っているかも確認したほうがミスマッチが起きにくくなります。契約社員・正社員の働き方や特性を踏まえて、向いている人の特徴をまとめました。
契約社員・正社員の向き・不向きは働き方の優先順位で見極めましょう
「契約社員に向いている人、正社員に向いている人……自分はどちらだろう?」と悩む皆さん、正社員と契約社員にはそれぞれ特徴があります。自分のキャリアプランや価値観に合った選択をすることが大切です。
正社員は雇用の安定性や福利厚生が充実していますが、責任が大きくなります。一方、契約社員は柔軟な働き方をしやすくなる反面、将来の不安定さがあります。
私がキャリア相談で出会った方のなかには、契約社員を経て正社員になった人、逆に正社員から契約社員を選んだ人もいます。どちらが良いというわけではなく、自分の人生設計に合わせて選択することが大切です。
また、近年の労働法改正により「同一労働同一賃金」の原則が導入され、雇用形態による不合理な待遇差は禁止されました。自分の権利を理解し、適切な待遇を受けられるよう、必要に応じて専門家に相談することをおすすめします。
正社員、契約社員、どちらの道を選んでも自己研鑽を怠らず、常に成長を目指す姿勢が大切です。皆さんの輝かしいキャリアを心から応援しています。
契約社員の働き方が向いている人の特徴
以下の特徴に当てはまる方は、契約社員の働き方が向いている可能性があります。
- ・転勤を希望しない人
- ・育児や介護などと仕事を両立したい人
- ・同じ業務にコツコツと取り組みたい人
- ・社会人経験が浅い人
正社員の勤務時間は基本的にフルタイムですが、契約社員の場合、育児や介護と両立しやすい短時間勤務で契約できる求人を探すことが可能です。やむを得ない事情によって一定期間休みたいときには、契約を更新しないという選択もできるでしょう。
決められた業務にコツコツと取り組みたい方も、契約社員に向いている可能性があります。契約社員から正社員になった場合、個人の裁量と責任が求められる仕事やマネジメントを任される可能性があるからです。契約社員から正社員になると、業務の負担や責任が重いと感じる方もいるかもしれません。
フリーターや既卒などで社会人経験が浅い場合、「いきなり正社員として働けるか不安」という方もいるでしょう。契約社員として就業経験を積むことで、社会人に必要なビジネスマナーや業務上のスキルを習得することが可能です。
また、アルバイト経験は職歴とみなされないのが一般的であるものの、契約社員の経験は職歴としてアピールできます。契約社員として働くことで正社員就職への自信や転職活動でのアピール材料を得られるため、就職活動がスムーズに進む可能性が高いでしょう。
正社員の働き方が向いている人の特徴
以下に当てはまる方は、正社員として働くことも視野に入れてみてください。
- ・長期的に安定して働きたい人
- ・業界の知識やスキルを身に付けたい人
- ・キャリアアップを目指している人
正社員は勤続年数や役職によって収入が上がるのが一般的です。契約社員に比べ収入が安定しているだけでなく、ライフプランや貯金といった将来の不安を解消しやすいといえます。
職種によっては、業界の知識や専門的なスキルを身に付けることが可能です。正社員向けに資格取得の支援制度や、研修を設けている企業もあります。実務経験を通してスキルアップが可能なため、将来的に転職や独立する際にも役立つでしょう。
また、正社員は役職に就いたり昇給したりできる可能性があるため、キャリアアップを目指しやすいといえます。非正規雇用の社員よりも任される仕事の幅が広く、裁量も大きいため、より高度なスキルを身に付けられるでしょう。
契約社員から正社員を目指す際に評価されやすい人
契約社員から正社員になれる条件や資質などは企業によって異なります。ここでは、多くの企業に共通する条件や特徴を詳しくまとめました。
契約社員から正社員を目指す際に評価されやすい人
- 正社員として働く意欲がある
- 保有しているスキルが企業とマッチしている
- 将来のビジョンやキャリアプランが明確である
- 効率良く仕事ができる
- 社内で人間関係の構築がうまくいっている
- 教育熱心である
正社員として働く意欲がある
正社員として活躍するためには、スキルや経験だけでなく仕事への意欲も必要です。
契約社員から正社員登用を目指す場合は、普段から社内の人とコミュニケーションを取り、責任感をもって仕事に取り組みましょう。「自分にできる仕事はないか」「サポートできることはないか」と考え、周囲に積極的に声掛けをするのがおすすめです。
保有しているスキルが企業とマッチしている
正社員登用を目指している方は、現在の自分のスキルと企業が求める人物像が合っているかを確認しましょう。現状と比較したうえで、今後スキルをどのように伸ばしていくべきかを検討するのがおすすめです。
たとえば、「業界や職種に合った資格を取る」「ポータブルスキルを強化する」など、自分自身のアピールポイントを増やしてみましょう。
将来のビジョンやキャリアプランが明確である
企業で働くうえでの将来のビジョンやキャリアプランが明確になっていると、契約社員から正社員になれる可能性が高いでしょう。将来のビジョンが明確であれば、それに基づいたキャリアプランや目標を立てられ、達成するための行動をしやすくなるからです。
たとえば、「企業で将来なりたいポジションがある」「ゆくゆくは△△の仕事に携わりたい」のように考えている場合は、それらを実現するために自分の足りない経験を補う努力が必要です。
ゴールから逆算して計画を立てることで、仕事で成果を上げやすくなります。着実に実績を積んでいけば、企業側から「正社員として働いてほしい」と評価されやすくなるでしょう。
効率良く仕事ができる
効率良く仕事ができる人は多くの企業で重宝されるでしょう。効率良く仕事ができる人は、マニュアルやルールに沿って仕事をこなすだけではなく、「ここはこのようにしたらもっと楽になりそう」「このようにした結果、今までよりも工数が減った」のように考えて業務を進められるからです。
社内で人間関係の構築がうまくいっている
仕事をするうえでコミュニケーションは避けられないものなので、人間関係の構築がうまくいっているかは評価の対象になるといえます。社内の人との関係性が良好だと、「協調性がある」「△△さんがいると雰囲気が和む」のように評価をされるでしょう。
チームで進める仕事の場合は、特にコミュニケーション力が重視されます。
教育熱心である
教育熱心な人も正社員になってほしい存在といえます。契約社員であっても後輩にきちんと仕事を教えたり、成長を気に掛けたりしている人は評価されやすいでしょう。
人を育てることに熱心な人は、企業にとってポジティブな影響をもたらします。
契約社員から正社員になるためのポイント
この項では、契約社員から正社員になるためのポイントを6つ紹介します。登用制度を利用して正社員を目指す方・別の企業への就職を目指す方どちらにも役立つ内容なので、ぜひご覧ください。
契約社員から正社員を目指す際に最も重要なのは、主体性を示すことです。正社員には、単なる業務遂行だけでなく、企業への貢献意識や改善提案が求められます。そのため、上司や同僚と積極的にコミュニケーションを取り、業務の幅を広げる姿勢を見せましょう。
たとえば、改善策を提案したり、チームの課題に対して自主的に行動したりすると、評価されやすくなります。単なる「与えられた仕事をこなす人」ではなく、「企業に必要な人材」と思わせることが重要です。
契約社員から正社員になるためのポイント
- 正社員になりたい理由を掘り下げる
- 正社員として働くべきか慎重に検討する
- 契約社員として培った自分の強みや経験を整理する
- 今の企業で正社員になって実現したいことを理解する
- 働きたい業界や職種と自分がマッチするか調べる
- エージェントに相談する
1.正社員になりたい理由を掘り下げる
採用面接を受けるときは、「正社員になりたい理由」を明確にする必要があります。たとえば、「携わりたい仕事があるが、契約社員のままでは難しい」のような内容が考えられるでしょう。
正社員になりたい理由を簡潔に説明し、今後のキャリアプランを交えながら回答するのがポイントです。
2.正社員として働くべきか慎重に検討する
契約社員から正社員を目指す場合は、働き方や仕事内容などをよく確認したうえで検討する必要があります。「プライベートの時間は今までどおり確保できるか」「仕事内容に見合った給料を受け取れるのか」というように、働く際に大切にしたい要素も踏まえて考慮することが重要です。
正社員になりたい理由を明確にし、正社員登用試験を受けるか・別の企業で正社員として就職するかを慎重に検討しましょう。
3.契約社員として培った自分のスキルや経験を言語化する
契約社員のスキルや経験を棚卸して、選考時に自分の強みやスキルをアピールできるようにしましょう。
未経験の業界や職種に挑戦する場合は、コミュニケーション能力や自己管理能力など汎用的な強みをアピールすると効果的です。反対に、今までしてきた仕事と関連のある業界や職種に応募する際は、具体的なエピソードを交えて根拠を示すことで回答の説得力を上げられます。
4.正社員になって実現したいことを理解する
契約社員として培ったスキルや経験を棚卸しできたら、正社員になって何を実現したいかを考えましょう。正社員になって目指したいポジションやどのように企業に貢献したいかは、採用面接のときに伝えるべき内容です。今後の展望を明確にすることで、「正社員として意欲的に活躍してくれる」「将来を見据えている」と評価してもらえる可能性が高まります。
5.働きたい業界や職種と自分がマッチするか調べる
契約社員から正社員を目指すときは、自分の特性やこれまでの経験が働きたい業界・職種とマッチするかをチェックしておきましょう。
特に、未経験分野に挑戦する場合は、希望の働き方や必要なスキルなどを深堀りしておくとミスマッチを回避できます。また、業界・職種ごとに求められる人物像を調べておけば、自分が活躍できるかどうかを判断しやすくなるでしょう。
希望の業界・職種と自分の性格やスキルが合うか判断するのが難しい場合は、エージェントに求人を紹介してもらうのも有効です。エージェントは初回の面談後に、あなたの希望条件やスキルに合わせて適切な求人を紹介してくれます。企業の詳細な情報も教えてもらえるため、一人で就職活動を進めるよりもミスマッチを防ぎやすいです。
6.エージェントに相談する
契約社員から正社員を目指す際に不安や迷いがある場合は、エージェントを利用してみましょう。あなたの悩みや希望条件に合わせて求人紹介や面接対策といったサポートを受けられます。
また、プロのアドバイスによって視野を広げて仕事探しをすれば、自分の適性にマッチした仕事を見つけやすくなるでしょう。
契約社員から正社員就職を目指す場合は、転職エージェントにて「自己分析」「求人選定」「選考対策」 の3つを意識して利用すると、就職への成功率が高まります。
まず、カウンセリングを通じて自己分析を進め、自分の強みやキャリアの方向性を整理します。次に、正社員登用実績のある企業の紹介を受けましょう。
意中の企業がある場合は、履歴書添削や面接対策を受けることで、契約社員としての経験を効果的にアピールできます。人材エージェントをキャリアの伴走者として活用し、戦略的に正社員を目指しましょう!
契約社員から正社員を目指すときの志望動機のポイント
志望動機は企業が特に気になるポイントであり、面接で必ずといって良いほど聞かれます。契約社員から正社員を目指す方は、志望動機の作成時に以下のポイントを押さえましょう。
契約社員から正社員を目指すときの志望動機のポイント
- 自分の担当業務について説明する
- 正社員になりたいと思った動機を述べる
- 具体性のあるキャリアプランを述べる
- 差別化できる経験や強みをアピールする
- 正社員への意気込みをアピールする
1.自分の担当業務について説明する
志望動機では、現在あなたが担っている業務について説明し、これまで行ってきた仕事や実績を伝えましょう。
たとえば次のように説明します。「私は現在、契約社員として事務職に就いています。3年間、文書の作成・整理、メール対応、データ入力などの業務に携わってきました」
2.正社員になりたいと思った動機を述べる
「これまでの経験を活かし、〇〇や✕✕など業務の幅を広げたいと考えるようになり、正社員登用試験に挑戦しました」というように、正社員になりたいと思った動機を明確に述べましょう。
たとえば、「キャリアアップを図りたい」「より責任の重い仕事に取り組みたい」など、前向きな姿勢をアピールするのがおすすめです。これまでの経験を踏まえたうえで、具体的に志望動機を述べると好印象を与えられます。
3.具体性のあるキャリアプランを述べる
志望動機では、「どのように成長したいか」「どのような仕事に取り組んでいきたいのか」というように、正社員になってからのキャリアプランを具体的に伝えることも重要です。
「リーダーを目指し、ゆくゆくは〇〇の仕事にも携わっていきたいと考えています」といったまとめ方で、内容を分かりやすく述べましょう。回答の具体性を上げるためにも、正社員として働くうえで必要な知識について事前に勉強しておくと安心です。
4.差別化できる経験や強みをアピールする
ほかの求職者と差別化するためには、具体的なエピソードを交えて経験や強みをアピールしましょう。具体性を上げるためには数字を使うのが効果的です。
たとえば「前年よりも売り上げが20%上がった」「○○ランキングで社内1位になった」のように数字を使えるところは積極的に使っていきましょう。
5.正社員への意気込みをアピールする
契約社員から正社員を目指す際は、キャリアアップに対する熱意を伝えることも大切です。企業側に「この人なら正社員として採用したい」と思ってもらえるような意気込みをアピールしましょう。
正社員になりたい気持ちを伝えるだけでなく、「正社員として採用された暁には、□□で貢献していきたいです」というように、企業に貢献したい意欲も併せて伝えると効果的です。
契約社員から正社員を目指す際の例文
志望動機や自己PRを考える際は、例文をそのまま引用するのではなく自分の言葉で伝えることが大切です。企業の採用担当者は数多くの求職者の文章を見ているため、自分で考えた文章かそうでないかは簡単に見抜かれてしまいます。
ここでは、前述した「志望動機のポイント」を踏まえた志望動機と自己PRの例文を紹介します。
志望動機
私は現在、貴社の契約社員として3年間事務職に従事しております。WordやExcel、PowerPointを用いた資料の作成、お客さま対応などを担当し、業務の円滑化をサポートをしてきたと自負しています。
契約社員という性質上、担当できる範囲が限られており、業務の幅を広げていきたいと考えるようになりました。事務職として今以上に幅広い業務を行い、質の高い経験を積んでいきたいと思い、正社員を志望しました。
正社員として採用された暁には、これまでの経験を活かして業務が円滑に行えるように、効率化を図ることに貢献していきたいと考えています。
自己PR
私は契約社員として2年半、経理事務を担当してきました。日々の伝票処理や月次決算業務を正確かつ迅速に進めることはもちろん、業務効率化にも積極的に取り組んできました。
特に、AIを活用した自動集計ツールの導入を上司に提案し、作成したことで、月次集計にかかる時間を約15%削減できたことは、大きな成果だと考えております。
この経験から、ただ与えられた業務をこなすだけでなく、現状をより良くするための改善提案や実行力も身に付けられたと自負しております。今後は正社員として、より責任の重い立場で組織全体の業務効率化に貢献していきたいです。
まとめ
契約社員から正社員を目指すなら、登用制度を利用する場合でも別の企業に就職する場合でも、「正社員になりたい理由・意欲」「契約社員として身に付けたスキルや知識」「企業にどのように貢献するか」を明確に伝えることが大切です。企業は「あなたと一緒に働きたいか」をチェックしています。
採用面接は緊張しやすいため、面接練習を何度も重ねて本番のイメージトレーニングをすることが大切です。
契約社員から正社員を目指して就職活動をする際、応募書類や面接対策に不安がある方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、フリーターやニート、既卒などの若年層に特化した就職支援を行っています。
初回の面談で適性や希望をしっかりヒアリングし、あなたに合った求人情報を5~6社厳選してご紹介。応募書類の添削や模擬面接など、手厚いサポートが受けられます。サービスはすべて無料なので、正社員を目指したい方はぜひ一度ご相談ください。
契約社員から正社員への登用に関するお悩みQ&A
ここでは、契約社員から正社員を目指している方のお悩みや疑問にQ&A形式でお答えします。
1年で契約社員から正社員に登用されることは可能?
企業によっては1年で登用される場合もあるようです。正社員登用の条件は、たとえば「3年間働くと正社員になれる」「上司から推薦されると正社員になれる」のように企業によって異なるため、調べてみましょう。
契約社員から正社員になると給料は下がるの?
下がることもあります。たとえば、契約社員として給料が高めの仕事に従事していた場合、未経験の業界や職種に正社員として就職すると下がる可能性はあるでしょう。
給料が下がるのを避けたい場合は、今の仕事や前職と関連する業界・職種に就職するのがおすすめです。
契約社員から正社員になりたいけど登用制度がありません…
本文内で紹介しているように、登用制度がない企業で「登用実績あり」と答えた企業は8%です。そのため、登用制度がなくても正社員になれる可能性はわずかですがあります。
現在働いている企業で登用実績の有無を確認し、それでも正社員になるのが見込めなさそうなときは、ほかの職場を探しましょう。
正社員登用が多い業種は何がある?
厚生労働省の「労働経済動向調査(令和6年8月)の概況 表9 対処時期、労働者不足の対処方法別事業所割合(令和6年8月1日現在)(p.12)」の、過去1年間に何らかの労働者不足の対処をした事業所のうち、「正社員等採用・正社員以外から正社員への登用の増加」の割合を見てみましょう。正社員への登用が多い業種の上位3つは、「学術研究、専門・技術サービス業」「情報通信業」「宿泊業、飲食サービス業」となっています。
参照元
厚生労働省
労働経済動向調査(令和6年8月)の概況
正社員登用の試験に必要な対策は?
試験内容は企業によって異なりますが、基本的には書類選考や筆記試験、面接などの対策が求められるでしょう。選考では、志望動機や長所、正社員として働く意欲をアピールする必要があります。
現在勤めている企業に正社員登用制度がなく、別の企業に就職する道を目指したい方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。専任のキャリアアドバイザーが書類添削や面接対策などのサポートを行います。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
この記事に関連する求人
未経験OK!ヨガスタジオで運営も担うインストラクターを募集☆
ヨガインストラクター
埼玉県/千葉県/東京都/神奈川…
年収 312万円~437万円
正社員登用実績あり◎人材紹介会社でライター・取材担当を募集!
ライター・取材担当
東京都
年収 315万円~360万円
未経験者が多数活躍★人材紹介会社で営業職として活躍しませんか?
営業
東京都
年収 328万円~374万円
未経験の方も開発の上流工程からデビュー可能◎半導体エンジニアの求人
半導体エンジニア職(長崎県諫早…
長崎県
年収 251万円~388万円
語学力を活かしたい方必見!外資系・グローバル系企業の事務職を募集◎
貿易事務
埼玉県/千葉県/東京都/神奈川…
年収 276万円~315万円