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文学部が就職に不利といわれる理由は?就活に役立つ資格や人気の業界を紹介
更新日
この記事のまとめ
- 文学部が就職に不利といわれている理由は、学ぶ分野がビジネスと直結しにくいため
- 文学部で学ぶ内容は、就職活動や就職後に役立つものが多くある
- 文学部で勉強する内容以外にも、資格取得をしておくと就職に役立つ
- 文学部におすすめの就職先はマスコミや小売業、教育関係など
「文学部は他学部に比べて就職率が低いのでは」と考えている人もいるでしょう。文学部で学んだ知識は、就職活動や社会に出てから活かせるものが多くあります。アピールできる能力を知って対策を行えばスムーズに就職できるでしょう。このコラムでは、文学部の就職が不利といわれる理由を解説。また、おすすめの資格や職種を紹介するので、企業選びをする際の参考にしてみてください。
文学部の就職は不利?
文学部は就職に不利という風潮がありますが、対策を行えば有利に進められます。文学部が就職に不利という認識が浸透している理由は、文学部で学ぶ分野がビジネスと直結しにくく、即戦力になりにくいと考えられているからです。しかし、文学部で学べることには、社会に出てから役立つものが多くあります。文学部ならではの強みをアピールして、就職活動を成功に導きましょう。
文学部の就職率はどのくらい?
文部科学省による「令和5年度 高等教育機関《報告書掲載集計》 卒業後の状況調査 大学」を参考に、卒業者数から常用労働者数への就職率を計算すると以下のような結果になります。
学部 | 卒業者数 | 常用労働者数(無期・長期労働者) | 就職率 |
---|---|---|---|
人文学(文学・史学・哲学関係) | 47,262人 | 38,147人 | 約80% |
法学・政治学 | 35,967人 | 29,359人 | 約81% |
商学・経済学 | 104,465人 | 89,610人 | 約85% |
国際関係 | 3,972人 | 3,266人 | 約82% |
引用:文部科学省「学校基本調査-令和5年度 73 関係学科別状況別卒業者数」
上記のように、学部によって多少の差はあるものの、「文学部だから就職できない」とは一概にはいえないでしょう。
参照元
政府統計の総合窓口(e-Stat)
学校基本調査
文学部で学んだことは就職活動で活かせる
文学部で学べる知識の中には、就職活動で強みになるものがあります。どのようなものがあるか、以下で詳しくまとめました。
文章力
文学部は、文章を読んでレポートや論文を書く経験の多さから、自身の意見を論理的に伝える力が備わりやすいと考えられます。その能力は、メールや資料作りなど、日々の業務で強みとなるでしょう。また、就職活動で必須のエントリーシートを書く際にも文才を役立てられます。
情報を集める力
文学部出身者は、論文作成のために参考文献を探したり、筆者の気持ちを考察したりするといった情報収集力が培われていることが多いと考えられます。これは、企業研究や面接対策をする際に役立ちます。また、情報収集力が備わっていると根拠のある資料を作れる素質があるといえるでしょう。
丁寧な言葉遣い
文学部出身者は、日頃から正しい言葉遣いに触れる機会が多く、自然と丁寧な文章をつくれる人が多い傾向にあります。そのため、就職活動でも企業とのメール連絡では、ほかの志願者に差をつけられる可能性もあるでしょう。就職活動を行う際のメールマナーについては、「転職活動でメールを送るときの注意点は?返信方法についても例文付きで解説」のコラムも、あわせて確認してみてください。
物事を多角的に見る力
文学部では、正解のない物事に対して、自分なりの答えを導き出します。そのため、さまざまな面から考察する力が培われるでしょう。就職活動では「なぜこの会社を選んだのか」を企業に伝える必要があるので、独自の視点で考え、説得力のある志望動機を伝えられます。また、多角的に見ることで物事の本質を導き出し、会議や接客で正しい判断ができるはずです。
プレゼンテーション能力
文学部では、自身の研究を発表する機会があるため、聞き手に関心を持ってもらえる構成力や自分の意見を伝える力が身につきます。プレゼンテーション能力は、就職活動で自分の長所をアピールする際に活かせるスキルです。また、企業に入社後も会議やプレゼンテーションの機会に役立てられます。学生時代から発表する場があることは、文学部ならではの大きな強みになるといえるでしょう。
文学部におすすめの就職先6選
就職後に文学部で学んだことを活かせる場面は多いものです。以下で、おすすめの就職先を6つ紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
1.マスコミ業界
マスコミは華やかでクリエイティブなイメージのある人気の業界です。主な就職先には、出版社や広告代理店などがあり、競争率の高い業界の1つです。出版社では作文や筆記問題、広告系ではクリエイティブテストが出題されることがあります。文学部の強みである情報収集を意識的に行い、引き出しを増やしておくと良いでしょう。広告代理店の仕事内容については「広告代理店とは?年収は?詳しい仕事内容・職種や活かせるスキルを解説」のコラムでも解説しています。興味のある方はこちらも参考にしてください。
2.サービス・インフラ業界
サービス・インフラ業界は、人のために働けることで人気の業界です。サービス業では、臨機応変な対応が必要になります。多角的に物事を見つめられる文学部の出身者なら、問題に対して自分なりの対処法を考え状況に応じた対応ができるでしょう。また、インフラ業界には電力やガス・交通機関などがあります。学部による制限がないので目指しやすい業界の1つです。
3.小売業
小売業は、直接顧客と関わる業界です。そのため、顧客のニーズを察する力が必要になります。文学部では、相手の心情や問題点を深く考察する力が培われる可能性があります。そのため、小売業で求められるニーズを察するスキルを発揮できるはずです。売場づくりや品揃えを提案でき、やりがいを感じられるでしょう。
4.製造業
原材料を加工し、製品を提供する製造業。その中の販売やマーケティングという職種で文学部の強みを活かせるでしょう。製造業は小売業と同じく、顧客のニーズを読み取る必要があり、市場の調査は欠かせません。求められる製品を開発できればトレンドを生み出すこともできるため、達成感を味わえる仕事です。
5.教育関係
文学部では、「文学」「歴史学」「哲学」など多様な教養科目を学びます。そのため、国語や社会、英語の教員を目指すことが可能です。また、文学部の勉強と並行しながら、教職課程を選択することで教育職員免許状を取得できます。人に分かりやすく説明する語彙力は、文学部の得意とするところでしょう。
6.金融業界
金融業界は比較的安定していることから人気の業界の1つです。金融と聞くと文学部には向いていないように感じるかもしれませんが、丁寧な言葉遣いやプレゼンテーション能力を活かして、営業や窓口業務などで活躍できる可能性があるでしょう。また、金融業界では基礎知識はもちろん、新しい制度を覚える必要があり、情報収集が得意な文学部に向いている職業といえます。
文学部から公務員に就職できる?
文学部から公務員に就職することは可能です。公務員になるには公務員試験を通過する必要があります。また、専門的な資格取得が必要な保育士や司書などの職種もあるので、気になる方は「公務員になるのに学歴は必要?試験や給料は異なる?」を参考にしてみてください。公務員試験の受験条件や民間企業との差などについて解説しています。
文学部の就職に役立つ資格
文学部で得た知識やスキルは就職活動で役立つものの、学ぶ内容は直接ビジネスに結びつきにくいのも事実です。そのため、資格を取得しておくと就職活動で役立ちます。また、目標を設定して努力できる能力をアピールする材料にもなるでしょう。以下で、就職活動の際に役立つ資格を紹介します。
教員免許
教育現場で働きたい場合に有利に働きます。学校や学習塾以外にも、教育関係の事業をしている企業で重宝される可能性があるでしょう。
学芸員・図書館司書
学芸員や図書館司書になるためには、資格を取得する必要があります。図書館司書や学芸員の資格は、大学在学中に取得できるところが多いようです。卒業後に取得したい場合は、3年次編入学や通信制などを利用してチャレンジできます。
プログラミング
文学部からエンジニアを目指すのは難しいと思うかもしれませんが、エンジニアに求められる「情報を整理する能力」や「資料を読解する能力」は文学部が得意とする項目といえます。初心者から目指せる資格もあるため、取得しておくと就職活動に役立つでしょう。プログラマーの仕事については、「プログラミングの仕事に就職したい!未経験者がチャンスを掴むポイントは?」のコラムで紹介しているので、参考にしてみてください。
語学系の資格
さまざまな国の人と交流機会がある現代において、語学系の資格は持っていて損はありません。なかでも語学力をアピールする資格として代表的なものがTOEICです。企業によっては、TOEICスコアが必須のところもあるので高スコアを目指して受験しておくと良いでしょう。
文学部で学んだことを活かして就職活動をはじめよう
文学部で学ぶ内容は、ビジネスとの関連性が薄く、就職活動の際に不利に感じることもあるでしょう。しかし、プレゼンテーション能力や自分なりの考えを導きだせる能力など、文学部で学んだことの中には、就職活動で活かせるものが数多くあります。自分の強みを分析して適性にあった就職先を探してみると良いでしょう。
就職先を探すのに迷った際は、友人やエージェントなど第三者に相談してみるのも一つの手です。
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文学部の就職に関するFAQ
ここでは、文学部の方が就職活動をする際に想定される疑問にQ&A方式で回答していきます。
文学部の就職率はどのくらい?
令和3年度の文部科学省の調査によると、文学部の就職率は約78%です。この数値は、他学部と大きな差がなく、文学部だから就職しにくいとは言い難いでしょう。就職率について詳しくはこのコラムの「文学部の就職率はどのくらい?」を参考にしてください。
文学部の強みは?
文学部出身者には「文章力」「情報を集める力」「物事を多角的に見る力」など、社会に出てから活かせる強みがあります。詳しくはこのコラム「文学部で学んだことは就職活動で活かせる」をご覧ください。文学部出身の強みを知ることで、自己分析に役立てられます。
文学部の就職先にはどのような業界がありますか?
文章力を活かせるものや顧客の心情を考察するものが人気の職業です。具体的には、出版社や広告といったマスコミや小売業などです。人気の職業についてはこのコラムの「文学部におすすめの就職先6選」を参考にしてください。
なぜ文学部は就職に不利だといわれるのですか?
文学部が就職に不利といわれる要因は、教養分野を学ぶことが多く、ビジネスに直結しにくいからといわれています。しかし、文学部で学ぶ内容には社会に出てから役立つものがたくさんあります。文学部出身の強みを知ることで、スムーズな就職を叶えられるでしょう。強みを知るためには、第三者に相談するのがおすすめです。就職・転職エージェントの「ハタラクティブ」では、求職者一人ひとりの適正に応じた求人紹介を行っています。自己分析や就職先選びで迷ったら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。