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正社員になりたい人は知っておこう!年代別の就職事情や理由の伝え方
更新日
この記事のまとめ
- 正社員になりたいのであれば、ポテンシャルを評価されやすい20代のうちがおすすめ
- 正社員になりたい主な理由には、収入や雇用の安定や福利厚生が充実などが挙げられる
- 正社員になりたい場合は、未経験者を歓迎する求人やベンチャー企業の求人が狙い目
- 正社員になりたい方は、就職したい理由を明確にしたうえで自己分析や企業研究をしよう
- 正社員になりたい人が就職成功に近づくには、エージェントに登録するのも一つの手
「正社員になりたい」と考えている契約社員や派遣社員、アルバイトの方もいるでしょう。正社員になるには、自己分析や企業研究、面接対策などが大切です。特に、「正社員になりたい理由」は面接で問われやすいのできちんと対策しておきましょう。
このコラムでは、正社員就職を成功させるコツや就活方法を紹介します。正社員になった人の割合や正社員になるメリット・デメリットも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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正社員になりたい!年代別の就職事情
正社員になりたい方は、採用で何を重視されるかを理解しておくことが大切です。以下では、年代別で異なる評価ポイントについて解説するので、自分は何をアピールすべきかを考えてみてください。
20代はポテンシャルが評価されやすい
20代のうちは、人柄や意欲などのポテンシャルが評価されやすいため、正社員として採用されるチャンスが豊富です。企業は若者に対し、「長く働いてほしい」「若さならではの柔軟性で成長してほしい」と考えています。正社員として雇用された経験がなかったとしても、採用される可能性は十分にあるといえるでしょう。
ただし、年齢を重ねるにつれ、ポテンシャル採用が受けられる企業は減っていく傾向にあります。正社員になりたいと感じたら、できるだけ早く就職活動を始めましょう。
30代・40代になるとスキルや実績が求められる
30代以降のフリーターから正社員として就職することは可能なものの、20代より難易度が上がる傾向にあります。
独立行政法人労働政策研究・研修機構の「「就職氷河期世代」の全体像を把握する -平成29年版「就業構造基本調査」の二次分析から-」」を参考に、以下に非典型雇用(正規の職員・従業員以外の人)の正社員移行率をまとめました。
年齢階級 | 正社員移行率(男性) | 正社員移行率(女性) |
---|---|---|
20~24歳 | 38.4% | 29.1% |
25~29歳 | 40.1% | 18.6% |
30~34歳 | 34.3% | 12.9% |
35~39歳 | 29.8% | 12.2% |
40~44歳 | 27.1% | 13.3% |
参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構「過去1年間に非典型雇用から離職した者の性・年齢段階別正社員移行率(15~44歳、在学中を除く、実測値)」
30代・40代の正社員移行率を見ると、20代と比較して割合が下がっていることが分かります。理由として、多くの会社は30〜40代の応募者に対して、「業務に活かせる経験やスキル=即戦力」を求める傾向にあることが挙げられるでしょう。
非正規社員からの正社員就職を目指す30代、40代の方は、スキルを身につけたり資格を取得したりと、アピール材料を増やすのも対策として有効です。
参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
「就職氷河期世代」の全体像を把握する──平成29年版「就業構造基本調査」の二次分析から
正社員になりたい人はメリット・デメリットを知ろう
この項では、正社員として働くメリットとデメリットをご紹介します。正社員になりたい方は、自分に合った働き方かどうかを確認してみましょう。
正社員の6つのメリット
正社員になると、「雇用が安定する」「非正規雇用より賃金が高い傾向にある」といったことが期待できます。以下で正社員になるメリットを6つ解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
正社員のメリット
- 雇用が安定している
- 非正規社員よりも賃金が高い傾向にある
- 福利厚生が充実している
- 厚生年金によって老後資金に余裕をもてる
- 社会的信用度が高い
- 仕事の幅が広がる
1.雇用が安定している
正社員になるメリットの一つは、雇用の安定性です。正社員は雇用期間が定められていないため、非正規社員と比べて急な解雇を告げられる不安が軽減されます。また、雇用が安定していれば仕事に専念しやすくなるので、着実なスキルアップやキャリアアップを目指すことも可能です。
2.非正規社員よりも賃金が高い傾向にある
正社員は非正規社員よりも賃金が高い傾向にあります。厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況(6)雇用形態別にみた賃金」によると、正社員と非正規社員の賃金差は以下のとおりです。
年齢階級 | 正社員の賃金 | 非正社員の賃金 |
---|---|---|
20~24歳 | 22万8,700円 | 19万4,800円 |
25~29歳 | 26万3,600円 | 21万6,400円 |
30~34歳 | 29万4,100円 | 22万1,400円 |
35~39歳 | 32万7,000円 | 22万500円 |
40~44歳 | 35万4,600円 | 22万600円 |
参照:厚生労働省「第6-1表 雇用形態、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び雇用形態間賃金格差」
正社員は、長く働いて実績を積めるため、昇進や昇給といった給与アップの機会に恵まれているといえます。一方、非正規社員の場合は業務の範囲や契約期間が限られていることから、昇給幅や機会が限られているようです。
そのほか、正社員は各種手当や賞与、退職金などを受け取れる場合があるので、非正規社員よりも高収入を得やすい傾向にあります。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
3.福利厚生が充実している
福利厚生が充実しているのも、正社員になるメリットの一つです。バースデー休暇やリフレッシュ休暇などの休暇制度や、レジャー施設が格安で使える制度、家賃を節約できる社宅制度などを導入している会社もあります。アルバイトや契約社員では受けられない福利厚生も、正社員なら適用されるといった場合も考えられるでしょう。
ただし、法定外福利厚生は、すべての企業で導入されているわけではないことに注意が必要です。
4.厚生年金によって老後資金に余裕をもてる
正社員は、厚生年金に加入するため、非正社員よりも老後資金に余裕をもてる傾向にあります。厚生年金とは、会社に勤めている人が加入できる年金で、老後になると国民年金に上乗せして厚生年金を受け取ることが可能です。そのため、国民年金しか受け取れない人よりも多い金額を受け取れるメリットがあります。
5.社会的信用度が高い
正社員のメリットとして、社会的信用度が高いことも挙げられます。正社員は安定した雇用と収入があるため、ローンやクレジットカードの審査に通りやすく、家や車などの大きな買い物をすることも可能です。
6.仕事の幅が広がる
正社員は、キャリアアップに伴って任される仕事の幅も広がっていきます。業務範囲が拡大すると、新しい仕事を任せてもらえたり、会社からの信頼感が高まったりするメリットも。仕事を通して日々自分の成長を感じることは、大きなやりがいにつながるでしょう。
正社員の3つのデメリット
以下では、正社員になることで生じる3つのデメリットを解説します。働き方の大変さを理解しながら、ミスマッチを防ぐことが重要です。
正社員のデメリット
- 責任を負う立場になる
- 残業が多いとプライベートと両立しにくい
- 会社によっては転勤がある
1.責任を負う立場になる
正社員になると、徐々に仕事の難易度が上がります。経験や実績次第では、課長や部長といった役職に就き、部下の責任を負うこともあるでしょう。
非正規社員の場合も、責任感をもって業務に当たることが求められます。しかし、有期雇用契約であることや勤務時間が比較的自由に選べることから、任される仕事の範囲はどうしても限定されがちです。非正規社員から正社員になることで、「責任が重い」「プレッシャーがある」と感じてしまうこともあるでしょう。
2.残業が多いとプライベートと両立しにくい
シフト制で勤務時間が選びやすい非正規社員と異なり、正社員は基本的にフルタイムで働かなくてはいけません。そのぶん業務量も増えるため、繁忙期は残業が生じることもあるでしょう。ワーク・ライフ・バランスを重視したい方にとって、プライベートの時間が減るのは大きなデメリットとなり得ます。
3.会社によっては転勤がある
正社員の場合、会社によっては転勤が発生します。転勤したくない方は、あらかじめ転勤の有無を確認してから求人に応募しましょう。
転勤のメリット・デメリットや仕事への影響は、「人事異動・転勤の目的とは?メリットや拒否する際の注意点も紹介」をご覧ください。
正社員になりたいのになれない6つの原因
「正社員になりたいのになれない…」とお悩みの方もいるでしょう。以下では、正社員になれないときの原因について解説します。自分に当てはまるものがないか、以下で確認しておきましょう。
正社員になりたいのになれない原因
- コミュニケーションに消極的
- 自己分析や企業研究が不十分
- 仕事に対する主体性の不足
- 基本的な考え方がネガティブ
- スキルや経験が不足している
- 過度にプライベートを優先している
1.コミュニケーションに消極的
面接でうまく自分をアピールできなかったり、自信のなさそうな振る舞いをしたりすると、採用担当者に「コミュニケーションに消極的なのでは」「入社後に馴染めるだろうか」といった懸念を抱かれやすくなります。会社に勤める限り、どのような職種でも最低限のコミュニケーションは必要です。前向きに働くイメージを採用担当者にもってもらうためにも、堂々とコミュニケーションを取ることを意識してみてください。
コミュニケーション能力の鍛え方については、「コミュニケーション能力を鍛えるには?具体的な方法をご紹介」をご覧ください。また、「面接マナーを解説!就職・転職活動に必須の礼儀作法と身だしなみとは」では面接でのマナーや振る舞いをまとめています。
一緒に仕事をするのが不安に思われている可能性もある
採用担当者に「一緒に働けるか不安」と思われてしまうと、なかなか採用に近づけないでしょう。一緒に仕事をすることに不安を抱かれないためにも、面接では好印象を持ってもらえるよう笑顔でハキハキと答えることがポイントです。また、アピールしたいからといって自己主張が強くなり過ぎると、あまり良くないイメージを持たれる可能性もあります。アピールしたいことを採用担当者から質問してもらえるよう、誘導してから答えると良い評価を得られるでしょう。
ハタラクティブアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
2.自己分析や企業研究が不十分
自己分析や企業研究が十分にできていないと、「本当に入社したいのか」と思われる可能性があります。自分のやりたいことが曖昧だったり、仕事への理解が浅かったりすると、熱意が伝わりにくくなるからです。
自己分析や企業研究の方法は、このコラムの「正社員になりたい人が就職成功に近づく10個のコツ」で解説しているので、ぜひ読み進めてみてください。
3.仕事に対する主体性の不足
「主体性が不足している」と面接官に判断されてしまうと、面接がうまくいかない可能性があります。正社員として働く場合、自分で考えて行動する積極的な姿勢が求められるからです。
選考で「みんなが働いているからとりあえず正社員になりたい」「親に言われて仕方なく面接する」といった消極的な態度を取ると、「仕事に対する意欲が低いのではないか」と思われてしまうことも。自己分析や企業研究の結果をもとに、「自分の能力を活かしたい」「会社に貢献したい」というポジティブな姿勢を見せましょう。
4.基本的な考え方がネガティブ
何事も良くない方向に捉えてしまう場合も、採用担当者にマイナスイメージを与える可能性があります。ネガティブな感情は相手にも伝わりやすく、「就職後も些細なことで落ち込んでしまうのでは…」と感じられる場合があるからです。
ポジティブな考え方を身につける方法については、「ポジティブシンキングを身につけよう!メリットとデメリットについて解説」を参考にしてみてください。
5.スキルや経験が不足している
正社員になるためのスキルや経験が不足している場合も、正社員になりにくい場合があります。即戦力を求める企業では、採用の際にスキルや経験の有無が重視されるため、就職難易度が高いといえるでしょう。
6.過度にプライベートを優先している
プライベートを過度に優先した考え方でいると、正社員を目指しにくい場合があります。プライベートを大事に思う気持ちは悪いことではありませんが、優先し過ぎると仕事に影響が出てしまうこともあるでしょう。
たとえば、繁忙期やトラブルで休日出勤または残業をしなければいけないときに、プライベートの予定を優先してしまうと、職場での評価が悪くなる可能性も考えられます。過度な休日出勤や残業に応じる必要はありませんが、正当な場面で職場に貢献していける姿勢も必要です。
正社員になりたい!就職に必要なスキルとは?
正社員への就職に必要なスキルには、「問題を解決する力」「自己管理能力や責任感」「リーダーシップや協調性」などが挙げられます。以下でそれぞれの内容について解説するので、正社員を目指す際の参考にしてください。
問題を解決する力
仕事に取り組んでいると、トラブルや改善が必要な問題に直面することもあるでしょう。正社員として活躍する際は、原因が何かを追求して改善する能力が必要になります。問題解決力を持っている人は、仕事でトラブルに直面しても冷静に対処できるため、職場で重宝されるでしょう。
自己管理能力や責任感
自己管理能力や責任感があることも、正社員になるうえで必要です。正社員は、非正社員に比べて責任感のある仕事を任せられる傾向にあります。与えられた役割をこなすためにも、スケジュール管理や体調管理をしっかり行う必要があるでしょう。
リーダーシップや協調性
正社員就職に必要なことには、リーダーシップや協調性も挙げられます。リーダーシップのある人は、組織の方向性を示し、従業員をまとめてくれるため会社に必要な人材といえるでしょう。
協調性がある人は、円滑なコミュニケーションを通し、周囲と協力しながら仕事を行えるため、業務の効率化を図れるため活躍しやすいといえます。
正社員になりたい人が応募しやすい求人の特徴
正社員になりたい方は、未経験歓迎の求人やベンチャー企業の求人に注目するのがおすすめです。この項では、正社員になりたい人が挑戦しやすい求人の特徴を以下で解説します。
1.未経験歓迎の求人
求人に「未経験者歓迎」の文言がある場合、スキルや経験に自信がなくても採用のチャンスがあります。なぜなら、未経験者を採用しようとしている企業は、人材を育成する目的で求人を出している可能性が高いためです。
求人に「異業種からの転職歓迎」と掲載されていれば、その業種や職種の経験がなくても応募ができます。
ただし、未経験者歓迎の仕事だからといってやみくもに応募すると、ミスマッチが生じてしまう恐れも。業務内容や事業をよく確認し、「自分に合っている」と感じる企業を絞り込むようにしましょう。
2.ベンチャー企業の求人
正社員になりたい方は、ベンチャー企業への応募を検討するのもおすすめです。常に新しい仕事に挑戦しているベンチャー企業は、「変化のある業務に関わっていきたい」「やりがいのある仕事がしたい」といった熱意のある人材を求めています。
大手企業だけに注目せず、気になる会社があれば、Webサイトに求人掲載がないかどうかをチェックしてみましょう。
3.試用期間がある求人
試用期間が設けられている求人は、実務を通して自己アピールできるため、本採用へつながりやすい傾向にあります。実際に働きながら企業との相性を判断できるので、就職後のミスマッチも防ぎやすいでしょう。
4.人手不足にある業界の求人
人手不足の業界では、できるだけ人材を集めたいという理由から、、応募者の年齢や経験を問わない求人も展開されています。「正社員になりたい」という志の高い人は、就職を目指しやすいでしょう。
人手不足の業界について知りたい方は、「人手不足の業界の見極め方とは?原因やメリット・デメリットも解説」のコラムをご一読ください。
今の職場で正社員になりたい場合の就職方法
この項では、アルバイトや派遣社員などの非正規社員が、現在の職場で正社員になる方法をご紹介します。
アルバイトや契約社員は正社員登用制度を利用する
アルバイトとして働いている方は、正社員登用制度を利用して正社員になる方法があります。正社員登用制度は、非正規社員が一定の条件を満たすことで正社員に登用される制度のことです。ただし、会社によっては正社員登用制度が導入されていない場合もあるので注意してください。
正社員登用制度や登用実績がある会社の割合
厚生労働省の「労働経済動向調査(令和6年2月)の概況(13p)」によると、正社員登用制度を導入している企業は76%でした。しかし、そのうち「登用実績あり」と回答した会社は42%と半数以下という結果に。今の職場で正社員登用を目指すという場合、正社員登用制度の有無だけでなく、登用実績も確認しておくと良いでしょう。
正社員登用制度については、「社員登用制度を利用するメリット・デメリットは?基本的な流れも紹介!」でも詳しく解説しています。
参照元
厚生労働省
労働経済動向調査(令和6年2月)の概況
正社員登用されやすい人の特徴
アルバイトやパートから正社員に登用されやすい人は、「与えられた仕事をきちんとこなせる」「社内で円滑にコミュニケーションを取れる」といった傾向があります。また、正社員になる意思がはっきりしていることも、正社員登用されやすい人の特徴といえるでしょう。派遣社員は紹介予定派遣制度を活用する
派遣社員から正社員になりたいと考えている方は、紹介予定派遣制度を活用するのもおすすめです。紹介予定派遣制度とは、派遣先で雇用契約を結ぶことを前提に、派遣社員として一定期間働く制度のこと。就業前に業務内容や職場との相性を確かめられるため、ミスマッチの防止になります。
正社員になりたい!志望動機を伝える際の3つポイント
ここでは、正社員になりたい人が志望動機で伝えたいポイントを3つご紹介します。採用担当者に好印象を残すためにも、内容をしっかり押さえましょう。
1.志望動機は前向きな言葉で答える
採用担当者に志望動機を伝えるときは、前向きな言葉で答えることが大切です。前向きな内容で志望動機をまとめれば、入社に対する意欲や熱意を評価されるでしょう。
また、入社後にどのように活躍していきたいかを添えれば、長期的なキャリアプランを見据えていることを伝えられます。
2.自分のスキルや経験をアピールする
志望動機では、これまでに得たスキルや経験をアピールすることも有効です。これまでの経験やスキルの話をするときは、具体的なエピソードを盛り込むと採用担当者に伝わりやすくなります。
応募先企業で活かせるものをアピールすると、自己分析や企業研究ができていると判断されるでしょう。
3.自分が会社に貢献できることを伝える
正社員になりたい人が志望動機を伝える際は、応募先の企業に貢献できる姿勢を明確に示すことが重要です。採用担当者の目線になって考え、人材にどのような期待がされているか、どうしたら事業に貢献できると思われるかを深堀りしましょう。主体性のある内容に仕上げることで、企業側が採用するメリットを伝えられます。
正社員になりたい人が就職成功に近づく10個のコツ
正社員になりたい人が就職を成功させるには、「正社員になりたい理由を明確にする」「自己分析や企業研究を徹底する」「面接対策をする」などの方法が効果的です。以下を参考に、就職活動を進めてみましょう。
1.就職活動をするときは早めに動き出す
「正社員になりたい」と考えている方は、なるべく早く就職活動に取り組むことが重要です。就職活動は、年齢が若いほどポテンシャル採用をされやすい傾向にあります。未経験者から正社員を目指す場合、年齢が上がるにつれて経験やスキルを重視されるため、内定をもらうのが難しくなる可能性も考えられるでしょう。
2.正社員になりたい理由を明確にする
正社員になりたい人は、就職前に「なぜ正社員になりたいのか」「正社員になったら何をしたいか」を明確にしましょう。正社員になることだけが目的になってしまうと、就職後にモチベーションを維持できず、早期離職につながる恐れがあります。理由が曖昧な方は、以下を参考にしてみてください。
フリーターが正社員を選ぶ理由
ハタラクティブの「若者しごと白書2024」によると、フリーターが正社員になりたい理由は以下のとおりです。
引用:ハタラクティブ「若者しごと白書2024 4-3. 正社員になりたい理由(p.46)2024」
フリーターが正社員になりたい理由として最も多いのは、「今より多くの収入を得たいため(79.4%)」でした。次いで、「長期的に安定して働きたい(51.2%)」という理由が挙げられています。
一方で、「新しい経験やスキルを得たい(12.8%)」「自分の能力やスキルを活かしたい(9.3%)」と回答したフリーターの割合は少数です。この結果から、仕事で新しい経験やスキルを身につけるよりも、収入や雇用の安定性を求めているフリーターが多いことが読み取れます。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
3.非正規社員を選んでいた理由を振り返る
面接に臨む前に、非正規社員を選んでいた理由も振り返っておきましょう。面接では、正社員になりたい理由だけでなく、なぜ非正規社員を選んでいたのかも質問されやすいからです。理由が思い浮かばない場合は、以下を参考にしてみてください。
フリーターが非正規社員を選ぶ理由
ハタラクティブの「若者しごと白書2024」によると、フリーターを続ける理由は以下のとおりです。
順位 | 高卒フリーター | 大卒フリーター |
---|---|---|
1位 | 社員として働くのが厳しいと思ったから(22.9%) | 社員として働くのが厳しいと思ったから(19.8%) |
2位 | 社員になる必要性がないから(15.4%) | 社員になる必要性がないから(15.4%) |
3位 | 組織に縛られたくないから(9.7%) | 就職活動がうまくいかないから(10.5%) |
4位 | 家庭の経済事情やトラブルのため(8.9%) | 組織に縛られたくないから(8.5%) |
5位 | 明確な職業を思い描けないから(7.7%) | 芸能関係やフリーランスに就きたいから(7.7%) |
参照:ハタラクティブ「若者しごと白書2024 1-6. フリーターを続けている理由(p.11)」
高卒フリーター・大卒フリーターともに、「社員として働くのが厳しいと思った」「社員になる必要性がない」と回答する人の割合が多いことが分かります。
ただし、面接で理由をそのまま伝えると、マイナスイメージを与える可能性があるので注意が必要です。「正社員になる必要はないと思っていたが、より専門性の高いスキルを身につけたいと思うようになった」というように、できるだけポジティブな内容に変換して伝えるようにしましょう。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
4.自己分析をして自分のアピールポイントを探す
正社員になりたい方は、自己分析を行いましょう。自己分析を行えば、自分の強みや弱みが明らかになり、アピールポイントが見えてきます。
現在パートやアルバイトとして働いている方は、業務への取り組み方も深掘りしてみてください。業務の効率化やミスを減らすための工夫、売上げアップのために行っていることなどがあれば、アピールポイントになるでしょう。
自己分析のやり方は、「自己分析のやり方が知りたい!ノートやツールを使って実践しよう」のコラムを参考にしてください。
5.企業研究をして志望動機を明確にする
入りたい企業を見つけたら、会社の仕事内容や理念、属している業界について研究し、志望動機を明確にしましょう。面接では「同業他社ではなく、なぜ弊社を選んだのか」を高確率で聞かれます。どの企業にも通用する回答をしてしまうと熱意が伝わらないため、応募先企業の強みを事前に把握し、ほかの会社との違いや魅力を伝えることが重要です。
企業研究の方法は、「企業研究ってどうやるの?基本的なやり方と目的を解説」でも解説しています。
6.本番で緊張しないよう面接対策をする
正社員になりたい方は、面接本番でスムーズな受け答えができるよう、あらかじめ想定される質問内容とその答えを用意し、質疑応答の練習をしましょう。実際に声に出して面接練習を行えば、面接本番で緊張しにくくなります。
面接練習をする際は、「鏡に向かって練習する」「周囲の家族や友人に面接官役をお願いする」といった方法がおすすめです。練習の様子を撮影し、自分でチェックするのも良いでしょう。「面接練習をして就活・転職を成功させよう!一人で行う方法やよく聞かれる質問も紹介」で面接練習の方法をまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
7.求人のチェックを欠かさない
自分の希望に合った仕事を見つけるためにも、求人サイトのチェックは欠かさず行いましょう。人気の求人は早めに掲載を終了することがあるので、求人サイトは毎日チェックすることをおすすめします。
正社員になりたい方は、複数のサイトに登録するのもおすすめです。幅広い求人に目を通せば、希望の求人に出会える可能性が高まります。
8.就職したい分野で役立つ資格を取得する
正社員になりたい方は、就職したい分野で役立つ資格を取得することもおすすめです。専門スキルが求められる仕事は、資格を持っておくと就職活動で有利になる可能性があります。
たとえば、IT業界ではITパスポートや基本情報技術者、事務職では簿記やMOSなどの資格が挙げられるでしょう。自分が希望する業界や職種に役立つ資格を事前に調べて取得しておくのも、就職を成功させる一つの手です。
9.ハローワークで職業訓練を受ける
ハローワークの職業訓練を活用するのも、就職成功に近づく方法といえるでしょう。職業訓練とは、就職に役立つスキルや資格を無料で受講できる公的制度のことです。ハローワークの職業訓練には、パソコンスキルを学べるコースやWebデザインを学べるコースなどさまざまな種類があり、自分に合った職業訓練を受講できます。
コースによって受講期間が異なり、毎月決まったコースの受講ができるわけではないので注意が必要です。ハローワークの職業訓練を受けてみたい方は、一度ハローワークへ相談に行くことをおすすめします。
10.エージェントに登録してプロのサポートを受ける
一人での就活が不安なら、就職エージェントに登録するのがおすすめです。就職エージェントとは、求職者と企業をつなぐマッチングサービスです。求人紹介やプロのキャリアアドバイザーによる面接対策、応募書類の添削など、マンツーマンのサポートを受けられます。正社員になりたいと考えているものの、一人での就活がうまくいかずに悩んでいる方は利用を検討してみましょう。
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正社員になりたい人に向けたお悩みQ&A
ここでは、フリーターやニートから正社員になりたいと考えている方に向けて、Q&A方式でお悩みを解決します。
アルバイト経験しかなくても正社員になれる?
社会人経験がなくても正社員になれます。アルバイト経験のみの人は、同じ業界の正社員求人を探したり、「未経験歓迎」と記載されている求人に応募したりするのがおすすめです。
未経験から正社員になりやすい仕事について知りたい方は、「未経験でもできる仕事は?正社員として就職しやすいおすすめの業界・職種」をご覧ください。
正社員と契約社員は何が違うの?
正社員と契約社員の大きな違いは、契約期間があるかないかです。正社員は無期雇用なのに対し、契約社員は有期雇用のため、労働に期限があります。そのほかにも、勤務時間や福利厚生、賞与の有無などが違いとして挙げられるでしょう。
正社員と契約社員の違いについて理解を深めたい方は「契約社員と正社員の違いとは?登用制度や無期転換についても解説」のコラムをご一読ください。
正社員になりたい人が挑戦しやすい仕事とは?
「未経験者を歓迎している仕事」「試用期間のある仕事」などが挙げられます。未経験者を積極採用している企業では、フォロー体制や研修制度が整っているため、安心して働くことが可能です。試用期間のある仕事なら、実際の労働環境が自分に適しているかどうかを判断できます。
正社員を目指すうえで挑戦しやすい求人の傾向については、このコラムの「正社員になりたい人が応募しやすい求人の特徴」でまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
正社員登用の面接では何を質問される?
正社員登用の面接では、「なぜ正社員になろうと思ったのか」「正社員になって挑戦したいこと」を質問される傾向にあります。このような質問に回答するときは、正社員になる魅力を伝えるのではなく、「その環境で正社員になることへの意義」を示すことが重要です。正社員登用制度を利用するときは、あらかじめ正社員になりたい理由や挑戦しようと思ったきっかけを明確にし、面接で答えられるようにしておきましょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。