職歴の空白期間はどう説明する?病気や介護の場合も解説

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この記事のまとめ

  • 職歴の空白期間は前向きに伝えると良い
  • 職歴は空白期間で得たことを整理して書く
  • 空白期間をごまかすと、経歴詐称になる可能性がある
  • 空白期間の経験は、職歴欄だけでなく自己PRや志望動機にも活かす

職歴に空白期間があり、就職や転職が不安という方も多いのではないでしょうか。空白期間は、採用担当者にネガティブなイメージを与えるため、一般的に採用で不利になります。しかし、空白期間となったやむを得ない理由や、その間に得たことを伝えられれば、ポジティブな印象を与えられるでしょう。このコラムでは、空白期間の書き方やコツを紹介するので、ブランクがある求職者の方は参考にしてください。

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職歴の空白期間は不利にならないの?

職歴に空白期間がない人と比較すると、空白期間のある人は転職においてやや不利といえます。職歴に空白期間があると、採用担当者は「働く意欲が低い」「即戦力にならない」などのマイナスのイメージを抱いてしまいまうためです。空白期間になった理由を明記しなければ、書類選考の時点で不採用とすることもあるでしょう。
しかし、空白期間がある人は就職や転職ができないわけではありません。やむを得ない事情で働き続けることが難しくなった人や、スキルアップのためにあえて空白期間を設けている人もいるでしょう。ニートやフリーターだった期間でも、説明次第ではプラス要素に変えることもできます。空白期間の捉え方を変え、アピール要素にしていきましょう。

空白期間で得たことを整理する

空白期間をポジティブに伝えるには、「職歴のブランク」と捉えず、空白期間で経験したことをキャリアとして捉えることが大切です。空白期間で何をしたのか、そこからどんなことを学んだのか、身につけるた資格やスキルを整理してみましょう。空白期間の理由説明だけでなく、自己PRにつながることもあります。

志望動機につなげる

職歴の空白期間で得たことを、志望動機につなげることができると、さらに好印象です。「経理職に就くことを目標に、簿記の資格を取得した」「Webデザイナーになるため、スクールに通っていた」など、高い入社意欲につながる理由を述べられるとベターでしょう。志望動機の書き方は、「志望動機書とは?フォーマットはあるの?書き方を解説」も参考にしてください。

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空白期間別!職歴の書き方

履歴書の職歴欄に空白期間を書く際は、期間によって記入すべき内容が変わってきます。空白期間の説明において、大きな基準となるのは半年です。1か月から6か月程度の空白期間なら、それほどマイナスイメージにはならないでしょう。一方、1年や2年など長期にわたって空白期間が続いている人は、理由の説明次第で大きく印象が変わります。下記を参考に、職歴欄をブラッシュアップしてみましょう。

空白期間が1か月以内の場合

空白期間が1ヶ月以内である場合は、それほど不安に感じる必要はありません。職歴欄に特筆する必要もないでしょう。
在職中の転職活動はハードスケジュールになるため、退職してから転職活動を始める人も少なくありません。転職活動には、ある程度の期間が掛かるため、1か月の空白期間なら「転職活動のため」で十分です。
あるいは、前職在職中にはできなかった旅行や長期間の趣味に没頭していた場合もあるでしょう。一時的なリフレッシュ期間であり、今後の仕事へのモチベーションにつながっていることを説明すれば、さほど問題はありません。

空白期間が3か月以内の場合

空白期間が3か月ほどある場合も、わざわざ職歴欄に記入する必要はないでしょう。
転職活動を開始してから入社するまでの平均的な期間は、3か月程度といわれています。自分の希望や能力に合う転職先を探していて、空白期間が長くなっていることを伝えられれば、大きなマイナスとはならないでしょう。
転職活動と並行して、資格取得や異業種理解などチャレンジしていることがあれば、アピールポイントにできます。職歴が空白となっている3か月の間にアピールできる材料はないか考えてみましょう。

空白期間が半年以上の場合

空白期間が半年以上ある場合は、履歴書の職歴欄に一言理由を添えると良いでしょう。記入例は、下記のとおりです。

【記入例】
2015年 4月 株式会社▲▲▲入社
2020年 3月 一身上の都合により退職
       公務員試験受験のため1年間予備校へ通う

空白期間が半年以上になると、採用担当者はマイナスイメージを抱きかねません。転職活動をじっくり行っていたという理由だけでは採用担当者を納得させることは難しいため、マイナスイメージを払拭できる前向きな姿勢を示すことが大切です。
留学や難関資格取得のためといった理由であれば、数年の空白期間でも採用されることもあります。それ以外の理由の場合は、下記を参考に伝えてみてください。

状況別!職歴の空白期間の理由の伝え方

職歴で空白期間ができてしまう理由は人それぞれです。理由によっても、職歴欄や面接で説明するべき内容は異なるので、ポイントを押さえておきましょう。自分に近いケースを見つけて職歴を書く場合の参考にしてください。

無職期間がある場合

ニートや無職の時期があり、職歴に空白期間があると、面接で「その間何をしていたのか」という質問は、避けては通れないでしょう。実際、空白期間に何もしていなかった場合は回答に困ってしまいます。しかし、上手く答えられないと就職に対しての意欲が低いと思われてしまうこともあるでしょう。嘘はNGですが、少しでもポジティブな経験がなかったか、考えてみてください。どうしても何もなければ、「何もできていなかったことを反省している」という思いを伝えるようにしましょう。

就職に向けた活動をしていた

空白期間に、単発のアルバイトや内職などに取り組んだことがあれば、それを伝えましょう。「ハローワークで職業訓練を受けていた」「就職エージェントで就職のアドバイスを受けていた」なども、働く意欲を感じさせる理由といえます。就職にむけて、どのようなことに取り組んできたのかを説明すると好印象でしょう。職業訓練の受講方法については、「ニートが受けられる職業訓練とは?受講方法や費用についてご紹介」を一読ください。

資格取得を目指していた場合

空白期間中に資格取得を目指して勉強していた場合も、アピール材料になります。ただし、「在職中でも資格を取得できたのでは?」「その資格はこの仕事でどう活かせる?」といった質問をされる可能性もあるでしょう。何をモチベーションに取り組み、就職したらその知識をどのように活かしたいのかも答えられるようにすると効果的です。

フリーターとして過ごしていた場合

フリーターとして過ごしていた場合は、アルバイトをしていたことを伝えましょう。働く意欲を持ち続けていたことを伝える材料になります。また、アルバイトであってもスキルや経験が身についていることもあるので、自己PRや志望動機にも活かしましょう。
ただし、アルバイトの期間も偽ってはいけません。職歴は空白期間やアルバイト期間も正確な情報を伝えるようにしましょう。

語学留学していた場合

職歴に空白期間がある理由が、留学である人もいるでしょう。しかし、「留学のため」だけでは自己PRとしては不十分です。
「前職で実践的な英語の必要性を感じ、アメリカに留学しました」「工場が中国進出を続けているため、中国語や現地の文化を勉強したかった」などと語学留学のきっかけを説明しましょう。「身につけた英語力を活かして海外営業で活躍したい」と、入社後どのように貢献できるのかということも具体的にアピールできると、さらに好印象です。また、語学以外に留学で得たスキルや経験があれば、自己PRに盛り込むことができます。

家族の介護をしていた場合

職歴に空白期間ができる理由として多いのが、家族の介護です。やむを得ない事情であることが伝わるため、症状や介護の内容などを細かく説明する必要はありません。空白期間が長期化しても、納得してもらいやすいでしょう。
ただし、採用担当者は介護が仕事に影響するかどうかを気にしています。「すでに回復していて介護が必要なくなった」「自分以外に介護をしてくれる人が見つかった」など、今度は介護を理由に退職する必要がないという旨をはっきり伝えることが大切です。

病気の療養をしていた場合

空白期間ができる理由として、自身の病気療養があります。介護と同様、詳しく説明する必要はありませんが、今後の業務に影響がないことを伝えましょう。病気によっては、今後も通院や治療が必要な場合もあります。入社にあたり、会社にサポートを検討してほしい場合は、あわせて伝えると良いでしょう。履歴書の職歴欄には、下記のように記入します。

【記入例】
2015年 4月 株式会社▲▲▲入社
2020年 3月 病気療養のため退職
       現在は回復。業務に支障はありません。

入院や空白期間が長期化している場合は、その間に勉強したことも述べると良いでしょう。

転職に専念していた場合

資格取得や留学など特別な理由はなく、ただ転職活動が長引いてしまって空白期間ができてしまった場合には、無理にその理由を説明する必要はありません。前職を退職した理由をしっかり説明し、転職活動が長引いていることを伝えましょう。志望動機や自己PRなどで、意欲やスキルのアピールをするのも効果的です。
また、在職中は忙しく、転職活動の時間を十分に確保できないことも珍しくありません。そのため、「いったん退職してフリーターになり、時間をかけて慎重に転職先を探していた」』というのは不自然な話ではないでしょう。そのような選択肢を選んだ理由や経緯も話せると、説得力が増します。
「これまでの経験と反省を踏まえ、改めて自己分析をしていました」というのも、空白期間の理由になるでしょう。
退職理由は人によってさまざまですが、その理由を明確にしていないと、再就職しても同じ結果になってしまう可能性があります。そのため、原因を把握することは重要です。「職種に対して適性がなかった」「待遇に満足できなかった」など退職理由を自分で把握することも、自己分析といえます。

空白期間になった理由はごまかしても良い?
介護や病気療養など、やむを得ない事情で空白期間ができてしまった場合は、職歴欄に明記したほうが好印象です。しかし、ニートやフリーターを続けていた場合や転職活動が長引いてしまった場合は、職歴欄にわざわざ記入する必要はないでしょう。卒業や退職の年月から、空白期間があることは伝わります。入社意欲や自己PRを充実させ、ポジティブなイメージを印象づけるのも手です。

職歴の空白期間をポジティブに伝えるコツ

最後に、職歴の空白期間に関する3つの注意点を紹介します。自身の空白期間をプラスに捉えて、内定獲得につなげましょう。

1.空白期間=ブランクではない

退職から再就職までの空白期間が長期化しても、職歴のブランクと考えない方が良いでしょう。空白期間をブランクと捉えマイナス思考になれば、空白期間で得たことを上手く伝えることが難しくなるので、空白期間をプラスのものと考えるようにしてください。空白期間になった理由は人それぞれですが、その間に頑張ったことや得たことがあるはずです。それらをうまくアピール材料につなげることが、内定獲得のポイントといえます。

2.空白期間はごまかさない

職歴上の空白期間が採用において不利になることを恐れ、ごまかそうとする人もいるでしょう。空白期間をごまかすために事実と異なることを職歴に記載してしまうと、経歴詐称になる可能性があります。書類選考や採用面接の場ではごまかせても、のちのち経歴が虚偽であったとバレてしまう可能性も否めません。最悪の場合、懲戒免職や解雇となることもありえます。事実と異なる経歴を申告することは辞めましょう。経歴詐称の具体例やリスクについては、「職歴詐称はバレる?正直に話す?5つのケースとリスクを紹介」も参考にしてください。

一般的に、職歴に空白期間があると採用されにくいものです。しかし、できてしまった空白期間を後から埋めることはできません。ここから就職を目指すなら、空白期間について質問されたときにどう答えるかが重要になってきます。
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