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既卒の就職は無理じゃない!難しいといわれる理由と就活ポイントをチェック
更新日
この記事のまとめ
- 新卒の一括採用が一般的な日本では、既卒の就職が難しい場合もあるが無理ではない
- 既卒の就職活動は、できるだけ早く始めるのがポイント
- 就職を目指す既卒の方は、面接で自信を持って話すことが大切
- 既卒歓迎の求人を多く取り扱う就活サイトや就職エージェントの利用もおすすめ
「既卒の就職は無理?」と疑問に思う方もいるでしょう。新卒での一括採用が一般的な日本では、既卒の就職は難しい場合もありますが、無理ではありません。「できるだけ早めに就職活動を行う」「空白期間の過ごし方を説明する」などポイントを押さえて就活を行うと良いでしょう。このコラムでは、既卒の就活ポイントやコツについてまとめました。
既卒の就職は無理?
既卒とは、学校を卒業してから一度も正社員として就職していない人のことをいいます。新卒での就活がうまくいかずに既卒になった人もいれば、はじめから就活する気がなく、卒業後フリーター生活をしている人もいます。一部では、「既卒になったら、その後就職するのは難しい」という声もあるようです。
既卒の就職が無理といわれる理由
既卒の就職が無理、難しいといわれる理由の1つに、「新卒一括採用」があります。日本では新卒で入社するのが一般的のため、新卒入社を逃した既卒に対して「なぜ就職しなかったのか」と懸念する企業もあるようです。以下で詳しく紹介します。
新卒採用の機会を逃しているから
日本では、新卒の一括採用を行う企業が一般的です。このときに、複数人の人員を確保するため、中途採用での募集枠は新卒採用ほど多くないのが現状です。そもそもの求人数が少なくなる傾向があることが、「既卒の就職は難しい」といわれる理由の1つです。
経験やスキルが少ないから
中途採用ではある程度の経験やスキルを持っていることを期待されるため、社会人経験のない既卒の場合は、中途採用枠で内定をもらうのが難しいと考えられています。さらに、中途採用はスキルや経験を持つ人がライバルになることもあり、就業経験のない既卒者は不利になる可能性もあるでしょう。
既卒にネガティブなイメージを持つ人もいるから
新卒採用が一般的のため、「新卒で就職できなかったのは、なにか問題があるのでは?」と懸念する企業もあるようです。既卒に対してネガティブなイメージを持つ採用担当者に当たれば、内定獲得が難しくなる可能性もあります。
既卒の就職が難しいといわれる理由については、「既卒は就職できない?原因と内定獲得のための6つのポイント」のコラムでも紹介しています。こちらもあわせて参考にしてみてください。
既卒の就職は無理ではない!
新卒と比べると、既卒の就職のハードルが上がるのは事実のようです。しかし、既卒が全く就職できないのかといわれれば、そうではありません。既卒なりの就職ポイントを押さえて就活をすれば、正社員になることは可能です。「既卒の就職は難しい?実際の内定率は?成功につなげる方法も解説」のコラムでは既卒の内定率についても紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
既卒から就職を成功させるには?
既卒から就職を成功させるには、1日でも早く就職活動を始めることが大切です。また、既卒になった理由や空白期間の過ごし方を、採用担当者が納得する内容で説明できるよう準備もしておきましょう。
できるだけ早めに就職活動を行う
既卒の就活はできるだけ早めに行うことが成功へのポイントです。既卒期間が長ければ長いほど、就職するのが難しくなる傾向があります。
独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査「大都市の若者の就業行動と意識の変容」によると、フリーター期間が1年以内で正社員になれた人の割合は、男女計で68.8%なのに対し、5年以上では32.3%まで下がっています。詳しい推移は、以下のとおりです。
フリーター継続期間 | 正社員になれた割合(男女計) | 正社員になれた割合(男性) | 正社員になれた割合(女性) |
---|---|---|---|
1年以内 | 68.8% | 0.747 | 64.6% |
1年~2年 | 61.2% | 64.2% | 58.8% |
2年~3年 | 56.6% | 68.9% | 47.5% |
3年~4年 | 61.1% | 69.0% | 55.8% |
4年~5年 | 37.9% | 51.4% | 28.8% |
5年以上 | 32.3% | 44.3% | 24.5% |
参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構「大都市の若者の就業行動と意識の変容 ―『第5回 若者のワークスタイル調査』から― 図表4-33」
上記のデータから、男女ともに、フリーターの継続期間が4年を超えると、正社員になれた人の割合が大きく下がることが分かります。
一方で、厚生労働省の「3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!」によると、政府は若年層の就業促進を目的に、「青少年雇用機会確保指針」を改正しました。これにより、企業側は、3年以内の既卒者は新卒として選考に参加できるようにすることを求められています。実際に、既卒を新卒枠で採用している企業もあるようです。
以上のことから、既卒になったら早い段階で就職活動を行うことで、正社員として就職できるチャンスが増えるといえるでしょう。
参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
大都市の若者の就業行動と意識の変容-「第5回 若者のワークスタイル調査」から-
厚生労働省
3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!
既卒になった理由を説明する
「なぜ新卒で就職しなかったのか」について自分で考え、面接で説明できるように準備します。就活に失敗したのであれば、正直に説明することも大切です。卒業後に就職に向けて努力したことなどがあれば、反省点と合わせてうまく伝えられるようにまとめましょう。
卒業後のブランクが長い人であれば、「なぜ今、正社員になろうと思ったのか」という動機を答えられるようにしておきます。
空白期間の過ごし方を説明する
正社員就職をしていない場合、学校を卒業してからの経歴は空白となるため、なにをして過ごしていたかを説明できるようにしておくと良いでしょう。このとき、「趣味に没頭していた」「フリーターとして働いていた」など、事実だけを伝えるのではなく、空白期間をどう過ごして何を感じ、なぜ正社員に応募したのか、という内容にまとめることがポイントです。「空白期間を面接で聞かれたら?『何もしてない』はOK?答え方や例文を紹介」を参考に、採用担当者が納得する理由を用意しましょう。
就活サイトや就職エージェントを活用する
既卒が応募できる求人を見つけても、同じ求人に新卒やスキルのある転職者が応募していれば、既卒者が不利になる可能性もあります。そのため、既卒の就活では、求人探しにも工夫が必要です。たとえば、既卒向けの求人を扱っている就活サイトを利用して、既卒を歓迎している企業を探すと良いでしょう。
「自分一人では良い求人がなかなか見つからない」と悩む方は、就職エージェントを活用するのも1つの手です。就職エージェントを活用することで、既卒向けの求人を紹介してもらえるだけでなく、自分の強みや適性に合った仕事が見つかります。就職エージェント経由で就職したい方は「既卒におすすめの就活サイトとは?特徴やエージェントとの併用方法もご紹介」にて、既卒者向けのエージェントや利用方法を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
既卒就活のコツは自信を持って話すこと!
既卒の人の中には、新卒の就活で失敗していることや、社会人経験がないことなどを理由に経歴に自信が持てず、面接で堂々と振る舞えない方もいるようです。しかし、既卒を歓迎している企業が既卒に期待しているのは、若さや仕事への熱意、やる気であると考えられます。元気のない受け答えでは、そういった既卒の良さを伝えるのは難しいでしょう。面接では、はきはきと明るく話すことで好印象につながり、一緒に働きたいと思ってもらえるといえます。
自信を持って話すには、面接で想定される質問への回答を準備しておくことがポイントです。想定される質問の内容や回答例について詳しくは、「既卒の面接でよく聞かれる15の質問と回答例!就職成功のポイントもご紹介」のコラムをご覧ください。
「就活に自信がない」と悩む既卒の方は、ぜひハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、既卒・高卒・第二新卒・フリーターなどを中心とした若年層向けの就活支援サービスです。紹介する求人は、未経験歓迎のものや、人柄重視のものが多いため、「社会人経験がなくて自信がない…」という方も安心してチャンレンジできます。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。