- 「ハタラクティブ」トップ
- 記事トップ
- 「仕事選び」についての記事一覧
- 「職種図鑑」についての記事一覧
- システム営業の仕事内容や年収は?おすすめの資格も紹介
システム営業の仕事内容や年収は?おすすめの資格も紹介
この記事のまとめ
- システム営業の仕事では、顧客の抱える問題や課題に対して解決策を提案する
- システム営業の業務内容には「ヒアリング」「プリセールス」などがある
- 顧客の問題を直接解決できるため、システム営業の仕事はやりがいも多い
- 自社商品やサービスだけでなく、IT関連の知識もシステム営業には必要となる
「システム営業はどのような仕事?」「きついって本当?」と疑問に思う方も多いでしょう。システム営業は未経験から目指せる仕事で、顧客の課題に対し解決策を提案する能力が求められます。また、働くにはIT関連の知識を身につけることが必要です。このコラムでは、システム営業の年収や業務内容、やりがいなどを解説します。役立つ資格も紹介しているので、システム営業の仕事に興味のある方は参考にしてみてください。
自分に向いている仕事を
簡単に診断してみましょう
性格でわかる
私の適職診断
システム営業の仕事内容
システム営業とは、自社のソフトウェアやサーバーなどの販売営業を行う職種のことです。「IT営業」と呼ばれる場合もあり、一口に営業といっても物を売る営業職とは業務内容が異なります。
システム営業では、文字通り自社のシステムやソフトウェアなどの販売を実施。顧客が抱える問題点や課題に対して解決策(=商品やサービス)を提案するのが仕事です。この職種は専門職の傾向が強く「会社の売上に直接貢献する」「顧客の固定化」などを目的としてさまざまな業務を行います。
主な業務内容
システム営業の業務内容には「ヒアリング」「商品、サービス紹介」などがあります。主なものを以下で解説するので、参考にしてください。
ヒアリング
システム営業は、ただ物を販売するのではなく「顧客の解決策」を提案するものです。ヒアリングで顧客のニーズや課題を探り、その解決策となる提案を行い、商品やサービスを販売します。
商品、サービス紹介
受注の見込みがある顧客に対して自社商品やサービスの紹介を行います。自社の商品やサービスを分かりやすく丁寧に紹介して関心を持ってもらい、受注へと繋げるための大事な仕事です。
プリセールス
自社のソフトウェアなど、ITに関する商品をクライアント企業に販売・導入する際、営業担当に同行して行うのがプリセールスです。技術面に関わる専門的な説明やクライアント企業からの質疑に応答するなど、専門的な業務を行います。
企業分析
企業分析もシステム営業の重要な仕事です。クライアント企業が見つかった後、効率的に営業を行うために相手企業の分析を行います。
会議、日程調整
商品の受注が決定した後、社内のシステム開発部門とクライアント企業との間に立ち、会議や調整をします。顔合わせなどを行うような重要な会議では、会議室の手配なども行います。
なお、システム開発などITに関する仕事に興味のある方は「IT業界の仕事」のコラムもチェックしてみてください。
システム営業の給与・年収待遇
厚生労働省が提供するjob tag(職業情報提供サイト)の「コンサルティング営業(IT)」によると、システム営業の平均年収は620.4万円となっています。以下は年齢別の年収を表したグラフです。
引用:厚生労働省「job tag(職業情報提供サイト) コンサルティング営業(IT)」
システム営業の平均年収は、20代や30代ではおよそ400万円後半〜500万円。最も高い55〜59歳で819.25万円。ただし、不動産や自動車メーカーなど、さまざまな業種があるため年収にはばらつきがあります。
システム営業は自社商品をセールスする仕事なので、受注に繋がった際など頑張りに応じてインセンティブがつく場合も。成果によっては、若い年代で年収700万円以上となることもあるでしょう。
参照元
厚生労働省
職業情報提供サイト(日本版O-NET)job tag
システム営業の仕事はきつい?
システム営業の仕事では、顧客のニーズや課題を解決する商品を提案します。顧客からの質疑に対して正確に答えられるように、自社商品やサービスの知識はもちろん、システムやITに関する知識やスキルを身につけなければなりません。システム営業の仕事が「きつい」「難しい」といわれる理由として、以下が挙げられます。
- ・システムやITに関する知識が必要となる
- ・競合商品が多いため差別化が難しい
- ・ノルマが厳しい場合も多い
- ・人間関係に気を配る必要がある
競合と差別化するためには、自社商品の強みを顧客に丁寧に説明する必要があります。しかし、IT業界では似たような商品が多く、差別化が難しいのも「きつい」とされる理由です。システム営業に限らず営業職はノルマが厳しい場合も多くあり、プレッシャーを感じることもあるでしょう。
また、営業するにあたり、クライアントとの関係を良好に保つために常に相手方に気を配ることも仕事のうちです。システム開発部門とクライアントとの調整業務もあるため、板挟みになり仕事がつらいと感じる場合も。プレゼンテーションの前準備も容易に行かないことがあります。
システム営業の仕事のやりがい
システム営業は「きつい」といわれる一方で、やりがいや楽しさを感じられる仕事でもあります。理由は以下のとおりです。
- ・会社に貢献でき達成感を味わえる
- ・成果により報酬が上がりやすい
- ・顧客が抱える問題を直接解決できる
システム営業の仕事は、常に数字と向き合うことになります。顧客へのプレゼンテーションが上手くいき、受注に繋げられると達成感を味わえるのが魅力です。成果に応じてボーナスやインセンティブがある場合も多く、高単価な商品を受注することで報酬が上がる可能性もあります。
直接売上に関わることで「自分はこの会社に少しでも貢献できている」と感じることができるでしょう。また、顧客が抱える問題や課題を直接解決に導くことができるため、非常にやりがいを感じられる仕事といえます。
システム営業の将来性
IT業界の技術は日々進歩していることから、システム営業のニーズはますます高まるでしょう。また、IT関連に限らず営業職の需要は高いとされています。以下ではシステム営業の将来性について解説するので、参考にしてみてください。
システム営業が活躍できる場所
システム営業は対企業の取引がメインとなるので、BtoB企業全般が主な勤務先となります。現在は特に外資系やベンチャー企業などでの採用が増加しているとされ、活躍できる場所も多いのが特徴です。
キャリアアップも可能
課題解決へのプロセスを踏む力や提案力を磨くことができる「営業」としての経験値は、ほかの職種でも大きな糧となるはずです。また、システム営業はIT関連の知識を要します。情報社会においてのニーズも高く、さまざまな道でのキャリアアップが可能となるでしょう。
同職種で更なるキャリアアップを目指す場合、関連する資格を取得するのもおすすめです。
システム営業になるには
システム営業職に就業するために必要な資格は特にないので、未経験でもチャレンジしやすい職種といえます。しかし、自社商品についての知識はもちろん、その道の専門家として顧客に営業するので、ITに関する知識を身につけておく必要があるでしょう。特にIT業界は技術進歩の速度が早いため、ニーズを掴めるように積極的に情報収集をする姿勢が大切です。
また、システム営業職に転職する場合は、実務経験がなくともITに精通している方が採用されやすいでしょう。
システム営業の仕事にプラスになるスキルや資格
システム営業として就業するのに必須の資格はありません。しかし、資格自体は存在するので、スキルを磨きたい方やキャリアアップを目指している方は資格取得も検討してみましょう。
営業士検定
営業士検定は初級、上級、マスターの3階級に分かれています。問われるのは初級では基本的な営業業務、上級では営業管理業務や営業指導、マスターではマネジメントやマーケティングなどの専門知識です。主に企業勤務者が取得する資格と位置づけられています。営業士検定検定については「営業の仕事に役立つ資格とは?基礎を学べる検定などおすすめをご紹介」のコラムでも解説しているので、ぜひご覧ください。
セールスレップ資格認定制度
セールスレップ資格認定制度は、「営業のプロ」としての能力を認定する制度です。3級から1級まであり、3級では営業士としての基礎知識、2級では応用知識、1級ではマネジメントやマーケティングなどの実践・応用知識を有することができます。この資格は営業手数料を直接の報酬として受け取る者、つまり個人事業主などが取得する傾向にあります。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は「ITエンジニアの登竜門」として行われる試験です。主にITの基礎知識を身に付けたい方におすすめします。
ITパスポート試験
ITパスポートはIT分野の基礎知識を証明できる国家試験です。情報機器やシステムを把握し、担当業務を遂行・システム化推進のための知識を取得することができます。「ITパスポートで就職が有利になる?アピール方法も解説!」のコラムで詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
このほかにも、システム営業に役立つ資格としてさまざまなものがあります。自分がどのような人材になりたいか、またどのようなスキルを身につけたいかを考えながら資格を取得するのがおすすめです。「資格のおすすめ35選!文系の社会人が転職時に役立つスキルを種類別に紹介」ではIT業界で役立つ資格を解説しているので、気になる方はぜひご覧ください。
システム営業の志望動機を作成するコツ
志望動機を作成する際は、企業が求める人物像を把握し、経験・未経験によっても違ったアピールをすることが大切です。ここでは、システム営業を目指す方に志望動機作成のコツを解説します。
企業が求める人物像
効果的な志望動機にするには、企業が求める人物像を知っておく必要があります。システム営業として就職・転職する場合、企業から「プレゼンテーション能力」「ヒアリング力」などが求められるでしょう。以下で詳しく解説します。
プレゼンテーション能力のある人
営業職全般にいえるのが、プレゼンテーション能力です。商品やサービスを提案する仕事なので、説明上手な人が活躍できるでしょう。
ヒアリング力のある人
この職種では顧客が抱える問題や課題を聞き出す力も大切です。そのため、顧客の立場に立って物事を考える力が必要となり、ヒアリング力のある人が求められます。
情報収集能力が高い人
顧客の課題への解決策を提案するために、自社商品の情報はもちろん、それに関連するさまざまな情報を収集する必要があります。そのため、アンテナを張って情報を収集する力のある人材が求められるでしょう。
なお、志望動機の具体的な書き方は「志望動機の書き方はどうする?履歴書で使える例文を新卒・転職別に紹介」のコラムを参考にしてください。
タイプ別の志望動機のポイント
システム営業の未経験者または経験者であるかで、アピールできる点は異なります。タイプ別の志望動機のポイントは以下のとおりです。
未経験者の場合
システム営業職は未経験で特別な知識を持っていなくても就業することが可能です。重要なのは「お客様を助けるお手伝いがしたい」という思いを伝えること。IT業界に興味を持ったきっかけや、なぜ営業職に挑戦したいのかを話すようにしましょう。
経験者の場合
経験者だからこそ「ここで何をしていきたいか」など、将来の展望を伝えるのがポイント。また、これまでどのようなことに力を入れてきたのかや、自身のスキルをアピールすることも大切です。
「システム営業の求人はある?」「未経験の職種に挑戦したい」といった方は、ぜひエージェントにご相談ください。フリーターや第二新卒、既卒など若年層に特化した就職・転職エージェントのハタラクティブでは、未経験から挑戦できる求人を豊富に取り揃えています。キャリアアドバイザーが丁寧にヒアリングしたうえで、一人ひとりに合った求人をご紹介。面接対策や応募書類作成もサポートいたします。サービスの利用はすべて無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。