バイトを辞める時の言い方は?理由の伝え方や例文も紹介

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この記事のまとめ

  • バイトを辞める時は、はっきりとした言い方で意思を伝えよう
  • バイトを辞める時の、無断退職である「バックレ」はしてはいけない
  • バイトを辞める時は、言い方だけでなく伝える相手や内容も意識しよう
  • もうバイトを辞める時でも、トラブルを招く言い方は避けよう
  • バイトを辞める時は、遅くとも1ヶ月前に伝えるのがマナー
  • バイトを辞めることが決まったら、引き継ぎや貸与物の返却をしよう

バイトを辞める時の言い方が分からず、なかなか辞められない人もいるのではないでしょうか。このコラムでは、円滑に辞められる伝え方や切り出すタイミング、理由の例文を解説します。また、人間関係が理由の場合や待遇に不満がある時などといった、気まずい状況での対応例もご紹介。バイトを辞める時に押さえておきたいポイントを学んで、円満退職を目指しましょう。

バイトを辞める時の言い方は?理由別の例文8選

理由がなくてもバイトを辞める権利はありますが、引き止められた時に断りやすいように理由を用意しておくと良いでしょう。以下に会社の理解を得られやすい言い方の例文を8つ挙げました。バイトを辞める時の理由を考える際の参考にしてください。

例文1:高校生や大学生として勉強に専念したい

高校生や大学生などの学生に当てはまることが多い理由の例文です。どうしてもアルバイトに時間を掛けられないという言い方であれば、理解が得られやすいでしょう。

例文
「恥ずかしながら学生の本分である学業が疎かになってしまっている状況で、勉強に専念したいと考えています。アルバイトの時間を掛けにくくなるため、○月末にバイトを辞めさせてください」

例文2:部活やサークルなどの課外活動が忙しいため

部活動やサークル活動、ボランティア活動に参加している場合、忙しさからバイトを続けるのが難しくなることもあるでしょう。バイトを辞める時は、忙しくなった具体的な理由を伝える言い方を意識すると、引き止められにくい傾向があります。

例文
「所属しているボランティア団体で代表を任されたため、安定してシフトに入れなくなりました。そのため、○月末にバイトを辞めさせていただきたいと考えています」

例文3:就活・インターンが始まったため

就活中の人やインターンシップに参加する学生に当てはまる理由です。以下の言い方を参考に退職の意思を伝えましょう。

例文
「就職活動が本格化してきて、説明会や選考が増えてきました。事前にシフトを出すのが難しいこと、しっかり対策して就活に望みたいことから、来月中にバイトを辞めさせていただきたいです」
「将来のためにインターンシップに参加することを決めました。スケジュールの都合上、バイトを続けるのが困難なので、○月までにバイトを辞めたいと考えています」

例文4:ほかにやりたいバイトを見つけたため

ほかにやりたいバイトが見つかった場合は、その理由を伝えましょう。言い方によっては「その仕事なら今のバイト先でもできるのではないか」と思われてしまう可能性があるため注意が必要です。

例文
「接客のバイトを経験てみたいため、申し訳ありませんが、バイト先を変えるため○月末にバイトを辞めさせていただきたいと考えています」

例文5:仕事が合わないため

仕事内容が合わない場合や、労働時間や時給に不満がある場合、正直に理由を話すと「改善するから辞めないでほしい」と引き止められる可能性があります。改善されるなら続けても良いと考えているのなら構いませんが、辞める決心をしているのならば、「学業に専念したい」「体調面に不安がある」など濁した言い方で伝えるのが良いでしょう。

例文
「将来目指層と考えている職種に必要な、△△のスキルを磨けるバイトをしようと考えているため、○月末で退職させてください」

例文6:体調面に不安があるため

体調や健康面に不安がありバイトを辞めたい時は、正直にその事情を伝える言い方であれば、正当な理由と捉えられ、円満退職しやすいようです。しかし、話しにくい場合は無理に伝えなくても問題ありません

例文
「体調が優れず、安定してシフトに入るのが最近難しくなってしまいました。医師にもゆっくり休むようすすめられたため、申し訳ありませんが、○月末でバイトを辞めさせてください」

例文7:さらに稼ぎたいため

さらにシフトを増やして稼ぎたいと考えているものの、今のバイト先では難しい場合の例文です。これ以上シフトを増やせない状況であれば、言い方はあまり気にせず理由をそのまま伝えれば問題ないでしょう。

例文
「もう少し稼ぐ必要があるため、さらにシフトに入れるバイトを探したいと思います。申し訳ありませんが、○月末で辞めさせてください」

例文8:家庭の事情で出勤が難しいため

家族の病気や介護、引っ越しなどの家庭の事情を理由にバイトを辞める時の例文です。納得感のある言い方で、退職しなければいけないことを伝えましょう。

例文
「母が体調を崩したため、家事を担当しなければならなくなりました。バイトをする時間の余裕がなくなってしまったので、遅くとも○月○日までに退職したいと考えています」

ほかにも「バイトを辞めたい!よくある退職理由と伝え方をご紹介」では、バイトを辞める時の伝え方について詳しく解説しています。ぜひご一読ください。

バイトを辞める時の言い方は?伝えるべき3つのこと

誰しもバイトを辞める時は円満に退職したいものです。ここでは、アルバイト先を辞める時に伝えると良いことを3つご紹介します。

バイトを辞める際に伝えるべき3つのこと

  • 「辞める」という明確な意思
  • 具体的な退職時期
  • 辞める理由

1.「辞める」という明確な意思

言い出しづらいと感じる人も多いようですが、「辞める」という意思ははっきりと伝えてください
曖昧な言い方をしてしまうと「辞めたい」という気持ちが伝わらず、辞め時を失って働き続けることになる恐れもあります。また、辞めることが早めに分かれば、責任者側も欠員補充に動き始められるというメリットもあるので、バイトを辞める時はお互いのためにも意思を明確に伝えましょう。

2.具体的な退職時期

いつ辞めようと考えているか、具体的な退職時期を伝えましょう
雇う側は、新たなシフトを組んだり人員調整をしたりする必要があります。「近々辞めたいと思っていて…」といった曖昧な言い方では、自分が思っていたよりも長く仕事を続けることになってしまう恐れも。バイトを辞める時はできる限り早めに伝えると迷惑を掛けずに済み、円滑な退職につながるでしょう。

3.辞める理由

バイトを辞める時は、退職理由を用意しておくと良いでしょう。理由を用意していないと、引きとめられた時に断りづらくなってしまうことも。また、事情があったほうが、気持ちよく送り出してもらえる可能性が高くなります。
辞める理由の言い方については、「仕事の辞め方で重要な「理由」はどう伝える?円満退職を叶える伝え方のコツ」のコラムでも詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

バイトを辞める時は言い方に気を付けて直接伝えよう

バイトを辞めることは直接伝えるのが基本です。しかし、仕事内容や職場によっては、責任者と直接顔を合わせる機会が少ないという場合もあるでしょう。ここでは、そうしたケースにおけるアポイントの取り方やその際の言い方、バイトを辞める時の手段について解説します。

対面で伝えるのがマナー

バイトを辞めることは、職場にとっても重要な内容なので、対面で伝えるのがマナーです。責任者と直接会って退職を希望する旨を伝えましょう

バイトを辞める時に、気まずさを感じてしまう人は多いようです。しかし、お互いの表情が見えているとコミュニケーションが取りやすいので、対面のほうが意図を正確に伝えやすい傾向があります。また、メールと違って返信を待つ必要がないため、退職の話もスムーズに進められるでしょう。
どうしてもメールだけの連絡で退職したいという方は、「退職報告を直接相談せずメールだけで済ますのはアリ?注意点や例文をご紹介」を参考にしてみてください。

メールやLINE、電話はアポイントを取るために使う

退職をメールで申し出るのは避けたほうが無難ですが、アポイントを取る目的でメールや電話などといった連絡手段を活用するのは問題ありません。責任者が忙しくてなかなか退職を言い出せない場合は、事前に連絡して返信が来てからスケジュールの調整をしましょう。ただし、あくまでアポイントを取るために使う必要があるため、言い方には注意が必要です。
以下で状況別に例文を紹介します。

対面で話す時間をもらいたいメッセージの例文

店長や上司など、退職を伝えるべき責任者の空いている時間が分からない場合は、メッセージで対面で話す約束をすると良いでしょう。話をする時間を作ってほしい旨を伝える際は、退職の旨のほかに退職理由、退職時期も伝えておくとスムーズです。

例文
お疲れさまです、アルバイトの□□です。
突然の連絡で申し訳ありませんが、就職活動に専念したいため、○月末でアルバイトを辞めたいと考えています。

直接会ってお話ししたいため、今月○日、△日、✕日、のいずれかの日にお時間をいただけないでしょうか。

お手数ですが、ご都合の良い日時をご指示いただければと思います。

よろしくお願いいたします。

□□(自分の氏名)

対面で話す時間がもらえない場合のメッセージの例文

店長や上司など、退職を伝えるべき責任者とシフトが合わない時は、メッセージで対面で話す約束をすると良いでしょう。時間のお伺いをするメッセージには、退職したい旨と退職理由、退職時期も事前に伝えておきましょう。

例文
お疲れさまです、アルバイトの□□です。
突然の連絡で申し訳ありませんが、就職活動に専念したいため、○月末でアルバイトを辞めたいと考えています。

△△さん(責任者の名前や役職)とシフトが合わず、直接伝えられなかったため、先にメールにてご連絡いたしました。
つきましては直接会ってお話ししたいため、今月○日、△日、✕日、のいずれかの日にお時間をいただけないでしょうか。

お手数ですが、ご都合の良い日時をご指示いただければと思います。

よろしくお願いいたします。

□□(自分の氏名)

体調不良で直接退職報告ができない場合の例文

体調不良で、直接アルバイト先に退職報告ができない場合は、メッセージでの退職連絡となってもやむを得ないでしょう。可能であれば、電話でも伝えるのが望ましいです。

例文
お疲れさまです、アルバイトの□□です。
突然の連絡で申し訳ありませんが、病気が発覚し、入院のうえで治療が必要になってしまったため、アルバイトを辞めさせていただきたいです。本来であれば直接お伝えすべきところですが、入院中のため難しく、LINEでご連絡させていただきました。

退職にあたって必要な手続きなどがありましたらご教示ください。
これまで皆さんには大変お世話になり、心より感謝しております。
お手数おかけしますが、よろしくお願いいたします。

□□(自分の氏名)

LINEなどのSNSやチャットアプリで伝えても良い?

バイトを辞める時に「責任者に話し掛ける機会がない」「強く引き止められる可能性がある」などの理由で対面を避けたいケースもあるでしょう。本来、できるだけ対面で伝えるべきですが、やむを得ない場合、SNSやチャットアプリなどの連絡手段で退職の意思を伝える方法もあります。
ただし、返信を忘れられていたり返信内容を考えていたりして時間が掛かり、なかなか話が進まないといったケースも懸念されるでしょう。その場合は、連絡手段を電話に変えてお詫びをしたうえで改めて退職の意思を伝えたり、もう一度言い方に注意して返信を促すメッセージを送ったりすれば、連絡が取れて話が進展する可能性があります。

「バイトを辞める」と言いづらいと感じる理由

「バイトを辞める」と言いづらいと感じるのには、迷惑を掛けてしまったり責められたりするのではないかといった不安が主な理由です。どのような言い方をすれば、こうした不安が解消されるのかとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
ここでは、「バイトを辞める」と言いづらいと感じる理由と、トラブルを引き起こさない言い方を解説します。

入って間もないため

入って間もないころにバイトを辞めたい場合、「こんなに早く辞められるのか?」「責任感がないと思われそう」と考えてしまい、伝えにくさを感じる人もいるでしょう。しかし、辞めたいと思うだけの理由があるのなら、無理に続けず早めに伝えるほうが得策です。

なお、バイトを始めてからの期間に関わらず、研修中であっても辞めることは可能なため、退職を決意したら早めにアルバイト先に伝えましょう。

責められたり怒られたりしそうなため

バイトを辞めるとなると「人手が足りないのに」「新しい人を雇うのは大変なのに」などと上司やスタッフ、アルバイト仲間に責められたり怒られたりするのではないかと思い、言いづらい方もいるでしょう。

しかし、仕事を辞める権利は誰にでもありますし、人手不足なのはアルバイト一人のせいではありません。責められたり怒られたりしたくないからといって言わずにいると、先延ばしになるだけです。言い方に気を付け丁寧に理由を伝えたら、退職日まで責任をもって業務に取り組めば問題ありません。

迷惑を掛けたくないため

自分がバイトを辞めたら迷惑が掛かってしまうと考え、辞めると言い出せない責任感の強い方もいるでしょう。しかし、自分の人生やキャリアも大切です。「申し訳ないのですが…」と先に伝えるなど、言い方に気を付けつつ退職の旨を伝えましょう。

罪悪感でどうしても伝えづらいという人は、余裕をもって早めに退職日を伝えるのも一つの方法です。通常、一ヶ月ほど前に伝えれば問題ありませんが、それより早く伝えることで、スタッフの補充や引き継ぎの時間に余裕ができます。そう考えると「迷惑を掛けたくないから言えない」という気持ちも少し和らぐでしょう。

辞めるのが申し訳ないと感じるため

長く働いていると、担当する業務範囲が広がり、ほかにできる人の少ない仕事を任されたり、周囲に頼られたりする立場になることもあるでしょう。そうしたポジションにいると「辞めるのが申し訳ない」と感じる人も多いようです。自分のポジションの後任者がいないと、特に言い出しにくくなってしまうでしょう。

しかし、そうした人員について考えるべきは、一般的にはバイトではなく社員のマネジメント担当者です。「申し訳ない」という気持ちを伝えつつ退職の旨を伝えるなど、言い方に気を付けつつ退職の旨を伝え、自分の業務を引き継ぎましょう。

「バイトを辞める」と伝えて引き止められたら?

「バイトを辞める」と伝えたところ「今は忙しいから無理」「新しいバイトが育つまでいてほしい」などと引き止められるケースもあるでしょう。引き止められ必要とされるとその気持ちに応えたくなる人もいますが、事情があって辞めるのですから無理に続ける必要はありません。

引き止められた際の対処法は「事情を伝え、辞める意思を明確に示す」ことです。交渉を持ちかけられても「必ず○月中には辞める」などと強い意志で相手を説得しましょう。

それでも辞められない場合は、労働基準監督署に相談するのも一つの手です。労働基準監督署の総合労働相談コーナーでは、無料で労働に関する相談に乗ってもらえます。なお、辞めさせてもらえない場合であっても、無断欠勤などは損害賠償の対象となるリスクがあるためやめましょう。

バイトを辞める時の理由として避けたほうが良い言い方

「合わない人がいるから」「時給が低いから」など、人間関係や待遇面がバイトを辞める原因になることもあると思いますが、退職理由として伝える言い方はおすすめできません。また、嘘の理由を伝えるのも避けましょう。以下で、辞める時に避けたほうが良い理由の伝え方を解説します。

バイトを辞める時の理由として避けたほうが良い言い方

  • 嘘をつく
  • 人間関係を理由にする
  • 仕事内容を理由にする
  • 時給などの待遇面を理由にする

嘘をつく

もうバイトを辞める時であっても、嘘をつくとバレてしまう可能性があるのでやめましょう。嘘だと判明すると気まずくなるだけでなく、社会的信用を落としてしまうリスクがあります。言いにくい理由の場合は建前で構わないので、嘘にならない範囲の言い方を考えましょう。

人間関係を理由にする

バイトを辞める時は、相性の悪い人がいたり嫌がらせを受けたりすることが理由の場合もあるかと思います。しかし、人間関係を理由にすると本人に伝わってしまう恐れがあるため、円満退職を望むのであれば言い方に気を付けつつ伝えないほうが無難でしょう。多くの場合はバイトを辞めてしまえば関係が途絶えるので、ぐっと堪えるのも一つの手です。

仕事内容を理由にする

バイトを辞める時に仕事内容を退職理由にするのも、あまりおすすめできません。言い方によっては「仕事内容を変えればバイトを続けてくれる」と捉えられ、引き止められる場合があるからです。
バイトを続ける気がないならば、仕事内容の不満を辞める理由として伝えるのは避けたほうが良いでしょう

時給などの待遇面を理由にする

「時給が低い」などといった待遇面での理由は伝えないようにしましょう。職場には同じ待遇で働く人たちがいるので、言い方によってはその場の雰囲気を悪くしてしまう恐れがあります。また、「待遇を改善するから」と言われて引き止めにあう可能性も。待遇の改善を提案されると、バイトを辞めづらくなってしまうので、別の理由を考えておくと良いでしょう。

バイトを辞める時に気を付けたい言い方以外のポイント

バイトを辞める時は、言い方だけでなく、伝える相手や切り出し方も意識しましょう。また、通常はいつでも好きなタイミングで辞められるわけではありません。辞める時期を考える際は、労働契約の内容や就業ルールの確認をおすすめします。
それぞれ詳しい内容を解説していくので、チェックしておきましょう。

辞めることを伝えるタイミング

バイトを辞める時は、言い方以外にも伝えるタイミングも重要です。退職の意思を伝える前にチェックしておきたいポイントも詳しく解説しているので、確認しておきましょう。

遅くとも1ヶ月前には伝える

法律上、2週間前までに退職の意思を伝えれば辞められると定められていますが、シフトの都合や仕事の引き継ぎなどの面で、2週間前では雇用先が困ってしまうことがあります。
滞りなく辞めるためにも、辞めると決意したらできるだけ早めに伝えてください
。遅くとも1ヶ月前までに伝えれば、職場も今後の仕事の引き継ぎの調節ができるでしょう。

雇用契約期間内に辞められるか確認する

雇用期間に定めがあるバイトの場合、契約終了期間までは勤続することが望まれます。バイトを辞めたいと思ったら、まずは契約内容を確認しましょう。ただし、下記のようなやむを得ない事情があれば、契約期間内でも早めの退職をおすすめします。

  • ・自身の健康状態の悪化
  • ・近親者の看病や介護をする必要がある
  • ・賃金が払われていない
  • ・契約時と実際の労働条件が異なる
  • ・パワハラやセクハラがある

バイトを辞める時は、労働契約の内容や自身の置かれている状況を踏まえたうえで対応を検討することも大切です。

就業ルールで退職の申し出期間を確認する

在籍中の職場の就業規則で、退職を申し出る期間について定めている場合があります。この期間はアルバイト先が新たな人員を確保して仕事を引き継ぎ、問題なく営業するために必要な期間だといえるでしょう。
民法に沿って退職することも可能ですが、トラブルを避けるには会社で定められた期間を守ったほうが好ましいようです。バイトを辞める時は、就業ルールなどで退職の申し出期間を確認してから相談するようにしてください。

辞めることを伝える相手

バイトを辞める時は、直属の上司や店長などの責任者に伝えましょう。退職を受け入れるかどうか判断するのは責任者であることが多いので、退職の話がスムーズに進みやすいです。また、責任者を経由せずにいきなり社長などに直接連絡を取るのは、責任者に対して失礼にあたるので避けたほうが良いでしょう。
責任者より先に仕事仲間に伝えるのも控えてください。辞めることが噂になって、自分で伝える前に責任者の耳に入ってしまう可能性があります。間接的に伝わってしまうと、マナー面で良く思われない場合があるでしょう。

辞める時の切り出し方

バイトを辞めることを伝える際は、相手が忙しくないタイミングで切り出しましょう。「お話があるのですが、本日少しお時間いただけませんか」などと声を掛け、落ち着いて話を聞いてもらえるタイミングで退職の意思を伝えます。

直接声を掛けられる機会が少ない場合、事前にメールや電話でアポイントを取ってから、後日相談の時間を設けてもらうと良いでしょう。切り出すのが怖くてなかなか言い出せないという方は、「仕事を辞めたいけど言えない!退職を切り出すのが怖いときの対処法とは?」をご参照ください。

「バックレ」はマナー違反

何の連絡もせず無断でバイトを辞める「バックレ」はマナー違反です。アルバイト先に多大な迷惑が掛かるだけでなく、自分自身の品位を落としてしまいかねません。次の道へ気持ちよく進むためにも、正しい手順を踏んで退職しましょう。また、給料の受け取りや貸与物の返却のために職場へ出向かなければいけない可能性もあり、バックレをした場合は気まずさを感じながらバイト先に行くことになります。さらに、罰則や損害賠償の対象になる恐れがあるので、リスクを避けるためにも無断退職はしないようにしてください。

バイトを辞める時までにやっておくと良いこと

バイトを辞めることが決まったら、退職に向けて動き出しましょう。以下は一般的な手続きなので、詳細は自分のアルバイト先に確認してみてください。ここでは以下の方法について、詳しく解説していきます。

バイトを辞める時までにやっておくと良いこと

  • 有給休暇について確認する
  • 最終出勤日を決定する
  • 業務を引き継ぐ
  • 借りていたものを返却する
  • 退職の挨拶をする

有給休暇について確認する

アルバイトとしての雇用でも条件を満たしていれば有給休暇が付与されます。バイトを辞める時は、有給休暇の残りを確認し、付与されている場合は退職までにどう使用するか相談しましょう。

最終出勤日を決定する

責任者と話し合って最終出勤日を決めてください。バイトを辞める日程は曖昧にせず、「○月○日まで」と明確にしましょう。基本的には一ヶ月以上先に設定するのが望ましいです。バイトを辞める時は、事前に就業規則を確認して、その期日を守るようにしましょう。

業務を引き継ぐ

バイトを辞める時は、自分が担当していた業務を誰に引き継ぐのかを確認します。引き継ぎのためのレクチャーが必要な場合は、自分と引き継ぐ人のシフトを調整してもらいましょう。

借りていたものを返却する

制服や入館カードキー、健康保険証など、バイトを辞める時に返さなければならないものがある場合は、必ず返却しましょう。返却が必要なものを確認し、期日までに返してください。
退職までの流れと手続きを解説!上司にはいつ伝える?転職活動はいつ行う?」のコラムでも退職時に返却すべきものを紹介しているので、参考にしてみると良いでしょう。

退職の挨拶をする

バイトを辞める時は、一緒に働くスタッフに退職する旨をいつ連絡するのか、どのような言い方で伝えるのかを責任者と確認しましょう。「朝会を通して全員に告知する」など、バイト先によって方法が決められていることがあるので、勝手に伝えるのは控えてください

バイトを辞めることが告知されたら、お世話になった方々にお礼の挨拶をします。マナーを守って挨拶することで、円満に退職できるでしょう。
退職の挨拶をメールで送っても失礼ではない?例文をパターン別にご紹介!」では、退職の挨拶メールの返信に対する対応の仕方なども紹介しているので、ぜひご参照ください。

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