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ニートを脱出して働く方法やメリットとは?きっかけや得るものをご紹介
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この記事のまとめ
- ニートを脱出するには、仕事に役立つ資格の取得や短期のバイトから始めるのがおすすめ
- ニート脱出のメリットは「やりたいことに挑戦しやすくなる」「将来の不安が減る」など
- ニートを脱出できない理由の例は「職歴に負い目がある」「働く自信がない」など
- ニートから脱出するきっかけは、「友人の活躍」「結婚」「親の病気」など
- ニートを脱出するには、公的機関のサービスや就職エージェントを活用するのも効果的
「ニートから脱出して就職したいけど、何から始めるべき?」と悩んでいる方もいるでしょう。ニートを脱出するには、アルバイトから就労経験を積んだり、生活リズムや身だしなみを整えたりして準備をすることが大切です。
このコラムでは、ニートを脱出して就職するポイントやメリットをまとめました。また、ニートからの脱出を決意したきっかけやおすすめの就職支援機関もご紹介。就職活動にぜひお役立てください。
ニートを脱出して就職するための9個のポイント
ニートから脱出するには、アルバイトを始めたり、未経験者の積極採用を行う企業を探したりするのが有効です。ニートから就職を成功させるための9個のポイントについて以下にご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.資格を取得して強みを増やす
ニートから脱出して就職するには、仕事に役立つ資格を取得するのがおすすめです。資格試験に合格すれば履歴書に書けるだけでなく、「就職するうえでの強みがある」「資格取得に向けて努力した」という自信にもつながるでしょう。また、資格取得は就職活動で「働く意欲があること」のアピールにもなります。履歴書や面接での言葉に説得力をもたせるという意味でも、資格は役立つでしょう。
ただし、資格を取得すれば必ず採用されるというわけではありません。企業側は、応募者の資格の有無だけでなく、実務能力やコミュニケーション能力、自社との相性なども重視します。そのため、資格はアピール材料の一つと捉えるようにしましょう。
資格は就きたい仕事に活かせるものを取得する
資格取得には大きなメリットがあるものの、就きたい仕事に関連するものでなければ就職活動でのアピールに活かせません。「なんでも良いから資格を取ろう」と考えるのではなく、まずは自分が就職したい職種や業界で役立つ資格を調べることから始めましょう。資格取得を目指す際の流れや、採用担当者に資格を効果的にアピールする方法について詳しく知りたいニートの方は、「就職に有利な資格とは?種類やアピール方法を紹介」のコラムもあわせてご覧ください。
2.在宅でできる仕事を見つける
ニートから就職を成功させるために、在宅でできる仕事を見つけるのも一つの手です。
就活を始めるまでニートの期間が長く、家から出る機会が少なかった場合、「いきなり外に働きに行くのはハードルが高い」と感じることもあるでしょう。しかし、働くために必ずしも「外に出て会社に行く」というスタイルをとる必要はありません。まずは在宅でできる仕事を見つけて働くことで、就労へのハードルが下がる可能性もあります。
3.アルバイトを始める
ニートから脱出して就職する際、いきなりフルタイムの正社員として働くのではなく、アルバイトで週に数日から働き始めるのもおすすめの方法の一つです。仕事の慣れ具合に合わせて徐々に勤務時間や出勤日数を増やせるため、心身ともに無理なく働けるでしょう。また、アルバイトを続けて仕事ぶりが認められれば、正社員に登用される可能性もあります。
4.未経験者の採用をしている企業を探す
「ニートから脱出して就職したい」と考えている方は、未経験者歓迎の求人を出している企業を探してみましょう。未経験者を採用している企業は、入社してすぐに結果を求めず、丁寧に教育してくれる体制が整っていることがあります。働きながら着実にスキルを伸ばしていける企業であれば、ニートからの就職をネックに感じず安心して仕事を始められるでしょう。
経験のない仕事も「できない」と決めつけない
たとえ経験のない仕事であっても、未経験歓迎の仕事であれば、就職後に丁寧な指導や教育を受けられる可能性が高いといえます。ニートからの就職を目指す際は、「自分にはできない」と決めつけず、まずは挑戦してみることが大切です。5.短期の仕事から始める
ニート脱出に向けて、いきなり長期や無期雇用契約の仕事に就くのではなく、まずは就労期間が決まっている短期の仕事から始めるのもおすすめです。
短期の仕事は、長期雇用の仕事よりも気軽に応募しやすく、どのような仕事が自分に合っているのか実際に働きながら知れるというメリットがあります。まずは興味のある分野で短期の仕事を探し、仕事をするうえでの自分の得意・不得意を把握するのも良いでしょう。
6.自己分析をしてから自分に合う仕事を探す
ニート脱出のためには、自己分析をして自分に合う業種・職種を探すのがおすすめです。やみくもに求人に応募して就職すると、「思っていた仕事内容と違う」「もう辞めたい」というギャップが発生する恐れがあります。就職活動をする前に自己分析をすることで、「どのような業務がしたいか」「自分の適性や強みはどのように仕事に活かせるか」などを明確にできるため、自分に合った職探しがしやすくなるでしょう。
「ニートの仕事の探し方とは?おすすめの職種や就活のポイントも紹介!」のコラムでは、ニートの方が仕事を探すときのポイントについて解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
7.就職エージェントからアドバイスをもらう
就職エージェントのキャリアアドバイザーからアドバイスをもらうのも、ニートから就職するのに有効な方法です。数ある就職エージェントのなかには、ニートやフリーターの方の就職支援に力を入れているエージェントもあります。そのようなエージェントに登録して内定獲得までサポートしてもらうことで、より効率的にニートからの脱出を目指せるでしょう。
8.就活スクールに通って社会人としてのスキルを身につける
ニートを脱出するためにいきなり就職活動を始めるのではなく、就活のやり方が学べるスクールやセミナーに通うこともおすすめです。講座を受講しながら就活に必要な知識や社会人としてのマナー、スキルを身につけることで、面接にも自信をもって臨めるでしょう。また、自分と同じように就職を目指す受講生と情報交換をしたり、切磋琢磨しあったりできるというメリットもあります。
9.すぐに内定がもらえなくても諦めない
就職活動でなかなか内定がもらえなかったり、思うように事が進まなかったりする場合も、諦めずに就活を継続することが大切です。
就職活動では企業との相性も重視されるため、誰もがすぐに望んだ結果を得られるわけではありません。内定獲得に難しさを感じた際は、「ニートを脱出できない」「就職は無理」と諦めるのではなく、周囲に相談したり、履歴書の見直しや面接練習の振り返りをしたりしながらチャレンジを続けましょう。
ニートを脱出して得られるメリットは?
就職してニートを脱出すれば、社会的信用や安定した収入を得られるため、長期的な自分のライフプランも立てやすくなるでしょう。ここでは、ニートを脱出して就職することで得られるメリットについてまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
1.やりたいことに挑戦しやすくなる
ニートを脱出して就職すれば、働いて得た収入をもとに、自分のやりたいことに挑戦しやすくなるでしょう。特に、金銭的な余裕がなくやりたいことや欲しいものを我慢していたという場合、働くことで自由に使えるお金を得られるのがメリット。金銭的な心配をせず、興味のあることや趣味に挑戦することが可能です。
また、ニートから正社員になることで社会的信用度が高まり、車や家の購入、住まいの賃貸借契約などの手続きがスムーズに行える場合も。将来を見据えた長期的な計画もしやすくなります。
2.親と良好な関係を築くためのきっかけになり得る
ニートを脱出して就職することが、親との関係性にプラスの影響を与える可能性もあります。ニートとしての生活を続けると、親が「自分が居なくなったら、この子はどう生活していくのか」と心配する場合も。お互いに精神的負担を抱え、親子関係が悪化してしまうことも考えられます。
働いて自立した生活を送れる状態になれば、お互いの精神的負担が軽減し、親との関係改善につながるきっかけになり得るでしょう。
3.将来への不安が減る可能性がある
ニートから脱出して働き始めると、金銭面や「このまま就職せずにいたら将来どうなるんだろう」といった将来への不安が解消される可能性があります。働くことのやりがいや楽しさを知り、仕事に打ち込むようになれば、キャリアビジョンも描きやすくなるでしょう。
就職先でうまくやっていけるか心配なニートの方もいるかもしれませんが、実際に働いてみることで「自分は●●が得意な気がする」「もっと●●に関わる仕事がしてみたい」と感じる場合も。自分にできること・やりたいことが分かり、将来についてポジティブなイメージを抱けるようになることも期待できます。
4.収入を得られて生活基盤が安定する
ニートから脱出して働くことで収入を得られれば、生活基盤の安定が見込めます。特に、正社員として就職すると手当や賞与も期待できるため、より生活に余裕をもてる可能性が高いでしょう。収入によっては、一人暮らしや貯金などができる点もメリットです。また先述したように、自分のやりたいことや趣味にも取り組みやすくなるでしょう。
5.行動範囲が広がりやすい
ニートのときより行動範囲が広がる可能性があるのも、就職するメリットです。ニートとして過ごした時間が長い場合、家族やSNSを通した他者とのやり取りが主となり、社会参加の機会が減ってしまったという方もいるでしょう。このような場合はニートから就職して働き始めることでおのずと人と接する機会が増え、人脈や行動範囲が広がりやすいと考えられます。
仕事上の関わりを通して自分にはない考え方に触れる経験を少しずつ積めば、視野を広げたりコミュニケーションへの苦手意識を軽減できたりする可能性があるでしょう。
6.社会とのつながりをもつ機会が増える
ニートを脱出することで、社会とのつながりをもつ機会が増えるのもメリットの一つです。社会とのつながりには、前述した他者との関わり以外にも、会社に所属する、働いて得たお金から税金を納めるといったようなことも挙げられます。
「社会に貢献している」「社会の一員である」という実感を得られるため、自信につながったり仕事により意欲的に取り組めるようになったりする可能性があるでしょう。ニートから就職するメリットについては、「29歳ニートが就職するコツ!職歴なし・無職から就活を成功させるには?」でも解説しています。
ニート脱出のための5つの準備
ニートからの脱出を成功させるには、自身のペースも考慮しながら無理せず活動することが大切です。ここでは、ニートから脱出して就職するための5つの準備について解説しているので、ぜひご一読ください。
1.規則正しい生活習慣を身につける
起床時間が不規則だったり、朝方に寝て夕方に起きていたりする場合は、まず生活サイクルを整えることから始めてみると良いでしょう。就職後は仕事に合わせた生活を送る必要があるため、就職前から朝の起床時間を決めて生活習慣を整えることを意識してみてください。日中の決まった時間に活動することで、徐々に外へ出る活力が湧く可能性があります。気分が良い日はそのまま外出してみるのもおすすめです。
2.運動で体力をつける
ニートから脱出し就職した後の生活を見据え、運動して体力をつけるのも良いでしょう。運動して体が程良く疲れることで夜ぐっすり眠れるようになり、生活習慣が整う効果も期待できます。
ただし、過度に活動すると、疲れ過ぎてかえってやる気が削がれることも。負担が掛かり過ぎない程度に、無理のない範囲で体を動かす習慣をつけるよう心掛けましょう。
3.服装や髪型を整える
ニート期間が長くなるうちに「いつの間にか身なりに気を遣わなくなってしまった」という場合は、ニート脱出に向けた就職活動を始める第一歩として、服装や髪型といった身なりを整えることから始めるのがおすすめです。就活の面接では、清潔感のある身だしなみを心掛けることで採用担当者に良い印象を与えられる可能性があります。
髪の毛を切ったり、スーツをそろえたりすることで、気持ちのリフレッシュや就活への意欲につながる場合もあるでしょう。服装や髪型の規定は応募する企業によって異なることがあるため、しっかり調べて準備しておくことが大切です。就活での身だしなみについては、「正社員の面接の服装はどうすれば良い?男女ごとに詳しく解説!」のコラムを参考にしてみてください。
4.姿勢を正しく保つ
就職活動の面接で良い印象を与えるためにも、姿勢を正しく維持できるようにしましょう。スマホを見たり家にいたりする時間が長い場合、知らず知らずのうちに猫背になってしまうことも。背中が丸まった状態で面接に臨むと、採用担当者に「姿勢が良くない」「だらしない」という印象を与えかねません。ニート脱出を目指す方は、日ごろから意識して生活することで、面接本番でも自然と背筋を伸ばした姿勢をキープしやすくなるでしょう。
5.人と意識的にコミュニケーションをとる
ニート期間中に人と会話する機会が減ってしまったという場合、就活の面接でいざ話そうとしてもなかなか思うように言葉が出てこない可能性も。もしコミュニケーションに不安や苦手意識があるときは、日常のなかで意識的に人と対話する時間をつくってみると良いでしょう。
たとえば、コンビニで買い物した際に「ありがとうございます」と言ってみたり、家族と話す時間を増やしてみたりすることで、少しずつコミュニケーションに慣れていくのがおすすめです。
ニートからの脱出が「難しい・怖い」と感じる主な5つの理由
ニートから脱出するためには、「なぜニート生活を始めたのか」「ニートから脱出するのが難しいと感じる理由は何か」を振り返ることも大切です。自分の気持ちや現状への理解を深めることは、就活を進めるための自己分析にもつながります。
ここでは、ニートから脱出することが「難しい・怖い」と感じる5つの理由についてまとめましたので、ぜひチェックしてみてください。
1.自分の職歴に負い目を感じている
「ニートからの脱出は難しい」と感じる理由の一つに、ニートとして生活していた空白期間に対する不安や負い目などが考えられます。特に、職歴の空白期間が長い場合は「面接で空白期間の理由を尋ねられたらどう答えよう」「怒られたり責められたりしたらどうしよう」といった不安が先立ち、なかなか求人のエントリーに踏み切れないこともあるようです。
企業が面接で職歴の空白期間について尋ねるのは、早期離職への懸念払拭や入社意欲の確認などが主な目的といえます。そのため、自分を客観視した誠実な回答に努めれば良い評価を得られる可能性も。働く意欲や前向きな姿勢を重視する採用担当者や企業も存在するので、過度に不安視せず、ポジティブに就職活動に取り組むのがおすすめです。
2.働くうえでのスキルに自信がない
ニートからの脱出に難しさを感じる理由の一つとして、働くうえでのスキルに自信がないことも挙げられるでしょう。
内閣府の「令和4年版 子供・若者白書 第 3-4 図 就業希望の若年無業者が求職活動をしない理由(平成29年度)」によると、「病気・けがのため」「その他」に続き、20代以降では「知識・能力に自信がない」が約10%ほどでほかの理由よりも高い割合となっています。就労経験が少なかったりニート期間が長かったりすることから、「自分には働くために十分なスキルがない」と考えてしまうと、就職をためらう要因になり得るでしょう。
3.就職に対するモチベーションが低い
なかなか内定がもらえない、就労してもうまくいかないといった経験があると「ニートからの脱出は難しい・怖い」と感じやすいことも。また、働かなくても暮らせる環境に置かれていると、就職へのモチベーションダウンにつながる可能性があるでしょう。
前出の資料を見ると、若年無業者が求職活動をしない理由として、「希望する仕事がありそうにない」「探したが見つからなかった」「急いで仕事に就く必要がない」などが挙げられています。過去の失敗や挫折から就職活動に消極的になったり、現状に心配を抱えていなかったりする場合は、ニート生活が長引いてしまうこともあるでしょう。
4.コミュニケーション能力に自信がもてない
学校や職場で対人関係のつまずきを経験したことで、コミュニケーション能力が問われる面接や職場での立ち振る舞いに苦手意識を感じ、就活に踏み切れない場合もあるようです。
厚生労働省の「ニートの状態にある若年者の実態および支援策に関する調査研究報告書(概要)」によると、ニート状態にある若者が感じる「就労に必要な生活行動の苦手意識」で最も回答が多かったのは、「面接に通る」で75.1%でした。また次点は「面接で質問に答える」で64.8%です。その後は「職場で友達をつくる(64.6%)」「上司から信頼される(64.1%)」と続きます。
上記から、ニートを脱出して就職したい気持ちがあっても、対人関係やコミュニケーションへの不安がブレーキとなってしまう可能性も考えられるでしょう。
5.親に任せきりのため自分で意思決定するのが苦手
普段から親に任せきりの状態だった場合、ニートからの脱出に「難しさ」を感じやすくなる可能性があります。経済面や物事の選択を親に頼りきっていると、自分の選択に自信が持てなくなることも。「●●の仕事に就きたい」「●●の特技を活かして働きたい」など自分の意思で物事を決めることに苦手意識を抱くようになれば、就職に向けて積極的に動けなくなる場合もあるでしょう。
参照元
内閣府
令和4年版 子供・若者白書(全体版)(PDF版)
報道発表資料「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究」
ニートを脱出することを決意した8つのきっかけ
就活への不安や課題を乗り越えてニートから脱出した方もいます。ニートからの就職を決意するきっかけについて以下によくある事例をまとめたので、ぜひご一読ください。
1.同世代の友人の活躍を知って焦りを感じたとき
自分と同世代の友人が活躍していることを知り、焦りを感じたことがニートを脱出するきっかけとなる場合があります。若いうちは同じニートやフリーターの友人が周りにいても、年齢を重ねるにつれて徐々に就職したり出世したりする友人が増えるもの。「みんな安定した職に就いている」という焦りや危機感が生まれ、ニートからの就職を決意することがあるようです。
2.結婚を意識する相手ができたとき
結婚を意識する相手ができることも、ニートを脱出するきっかけとなり得ます。結婚したあとの二人での生活や今後家族が増える可能性などを考えたとき、お互いに社会的信用を得ることや安定した収入などを望む場合も多いでしょう。「相手を安心させたい」「安定した家庭を築きたい」といった前向きな気持ちで就活に臨む方もいるようです。
3.親の加齢や病気のことを考えたとき
親が年を重ねたり病気になったりして働けなくなったことをきっかけに、就活を始める方もいるでしょう。「自分が親を養わなければ」という責任感が就活のモチベーションとなり、ニート脱出に奮起する場合もあります。
4.将来への不安を感じたとき
将来への漠然とした不安から、「ニートを脱出したい」「正社員として働きたい」と思い立つ場合もあります。また、収入がないことで不安感が増し、将来的に困らないよう自活や貯蓄ができるだけの稼ぎを得るために、ニートからの就職を目指す人もいるようです。
5.親からの経済的支援が受けられなくなったとき
親からの経済的支援が受けられなくなり、生活維持にお金が必要になったときに就活を開始することもあります。最初は生活費を稼ぐための就活だった場合も、自分に合った仕事に就いたり、業務上の知識やスキルが身についたりすることで、次第にやりがいを感じながら働けるようになるでしょう。
6.将来の「やりたいこと/したいこと」ができたとき
将来やりたいこと・したいことができると、そのために必要なお金や生活環境が明確になり、ニートから脱出して就労する意欲が湧く可能性があります。たとえ「やりたいこと=仕事」ではなかったとしても、仕事で得た知見や考え方をやりたいことに活かすことは可能です。やりたいことを楽しむために働いて成長できたり、したいことの実現に近づけたりすれば、仕事・プライベート両面のモチベーションアップにつながるでしょう。
7.周囲に迷惑を掛けるのが嫌だと感じたとき
「親や兄弟に迷惑を掛けているのでは…」と感じたことをきっかけに、就職を決める人もいるでしょう。自分が働いていないことで家族が近所からの目を気にしたり、親戚が集まる場に参加しづらくなったりして申し訳ない思いが募り、ニートから脱出して「自立しなければ」と思い立つ場合があるようです。
8.社会とのつながりや交友関係を増やしたいとき
社会とのつながりをもちたい、交友関係を増やしたいという気持ちは、ニートを脱出するきっかけになり得ます。置かれている環境や人によるものの、ニートである状態が続くと、社会や他者とのつながりが希薄になり孤独感が増すことも。自身の生活の行動範囲を広げるために就職を考える可能性があるでしょう。
ニートやひきこもりを脱するきっかけが掴めないときは?
ニートやひきこもりの状態を続けた場合の将来について考えてみましょう。たとえば、ニートやひきこもりから脱出せず歳を重ねると、就職が難しくなる可能性があります。ニート生活に慣れてしまったときや、「ニート生活で困っていない」「今は働かなくても良い」と新たな行動を起こすのが億劫に感じるときは、現状のままでいるリスクやデメリットも把握したうえで検討することが大切です。「ニートやひきこもりのままだとどうなる?末路や脱出方法をご紹介」のコラムもあわせてチェックしてみてください。
年齢別のニート脱出する3つの方法
ここでは、ニートから脱出して就職を目指す方法について年齢別に解説します。自分の年齢や状況と照らし合わせながら、就職活動の参考にしてみてください。
1.10代後半から30代前半
30代前半までは経験やスキルよりもポテンシャルを考慮されやすいため、正社員就職の難易度はそれほど高くないでしょう。「ニート歴があると正社員は難しいのでは」と諦めず、勇気を出して正社員就職を目指すのがおすすめです。
1人での就活に不安がある人は、公的な就職支援機関である「サポステ(地域若者サポートステーション)」「ジョブカフェ」「ハローワーク」や、民間企業が運営している就職・転職エージェントなどを利用するのも一つの手。それぞれについては次の項で解説しているので、ぜひ読み進めてみてください。
2.30代後半
30代後半の就職活動ではスキルや実績を求められやすくなるため、就職の難易度が上がる傾向にあります。職歴なしや就労期間が短いという経歴の場合は、まずはアルバイトや契約社員として働いてビジネスマナーやコミュニケーション能力を身につけることで、正社員就職を目指しやすくなるでしょう。
また、ニートを脱出したいと考えるなら、期間工にチャレンジするのも一つの手です。期間工は寮が完備されている求人が多く、衣食住の心配をせず働けるといえます。社会保険完備や年間休日が充実している求人もあるので、安定した環境で職歴を積めるでしょう。
3.40代以上
40代以上で職歴がないニートの方は、社会生活に徐々に慣れていくことが大切です。いきなり「正社員でフルタイム勤務」を目標にするより、アルバイトや契約社員といった雇用形態から社会生活に慣れることでニートからの脱出を目指すのも有効といえるでしょう。
もちろん、体力やモチベーションがある場合ははじめから正社員就職を目指すのも手です。30代以下に比べ難易度は高いものの、「面接対策を入念に行う」「求職活動や資格取得で働く意思をアピールする」「挑戦しやすい仕事を探す」などの方法で、内定が得られることもあります。たとえば、マニュアルが決まっていて人と接することが少ない仕事や、人手不足で求人が豊富な傾向にある仕事などがおすすめです。
ニートの方におすすめの職種は、「ニートにおすすめの職業11選!就職するための方法も解説」で具体的にご紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
ニートを脱出するためにおすすめの就職支援機関
「ニートを脱出したいけど方法が分からない…」という方は、就職支援機関を効果的に活用することで、就職活動がスムーズに進められる可能性があります。ここでは、おすすめのサービスを3つご紹介するので、参考にしてみてください。
若者サポートステーション
地域若者サポートステーションは、通称「サポステ」と呼ばれており、15~49歳までの働くことに悩みのある方を対象とした支援を行っています。 「サポステとは」によると、本人や家族では解決が難しい「働き出す力」を引き出し、「職場定着するまで」を全面的にバックアップする厚生労働省委託の支援機関です。
サポステでは、コミュニケーション講座やビジネスマナー講座、ジョブトレといったさまざまな支援を受けられます。就職に必要なスキルを得たり自分に合った仕事を探せたりするため、職歴やスキルに不安がある方も段階を踏んでニートからの脱出を目指せるでしょう。興味のある方は、「全国のサポステ」から最寄りの施設を探してみてください。
参照元
厚生労働省
地域若者サポートステーション
ジョブカフェ
ジョブカフェは、各都道府県が主体的に設置する就職支援施設のことで、正式名称は「若年者のためのワンストップサービスセンター」です。厚生労働省の「ジョブカフェにおける支援」によると、地域の特色を活かした就職セミナーや職場体験といったサービスを展開し、若者の就職支援をワンストップで提供しています。
その呼び名から分かるとおり、気軽に立ち寄れる「カフェ」のような就職支援場所としての機能を担っているのが特徴です。「ニートを脱出したいけど、何から始めればいいか分からない…」という方は一度足を運んでみると良いでしょう。
参照元
厚生労働省
ジョブカフェにおける支援
就職・転職エージェント
民間企業が運営している就職支援機関である就職・転職エージェントも、ニートから脱出して就職することを目指す方におすすめです。就職・転職エージェントの特徴は、「若年層向け」「専門職向け」というように求職者の属性や職業に特化した豊富なサービスがあること。自分の状況に合うサービスを選ぶことで、より適したきめ細やかな支援が受けられるでしょう。
就職・転職エージェントの特色や活用メリットについては、「ニートの就職活動はエージェントの活用がおすすめ!利用するメリットを解説」のコラムで詳しく解説しています。
「ニートから脱出したい」「プロのサポートを受けながら仕事を探したい」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブでは、ニートやフリーター、第二新卒といった若年層に特化した就職支援を行っています。
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ニートを脱出して就職するときのQ&A
「ニートを脱出して働きたいけど、何からしたら良いのか分からない」という方もいるでしょう。ここでは、ニートから就職するときの疑問をQ&A方式で解決していきます。
ニートが就職活動する際は何から始めると良いですか?
まずは自己分析を行い、自分の適性や価値観などへの理解を深めることから始めるのがおすすめです。
自己分析とは、過去の経験や出来事を洗い出し、自分の性格や得意・不得意、行動傾向などを知るための作業をいいます。「どのような仕事が向いているのか」「仕事で自分が大事にしたいことは何か」といった就職活動の軸を考えるうえでの材料を得られるでしょう。ニートの方が就職活動する際のコツは、「ニートから再就職を目指す!まずは何から始める?おすすめの仕事も紹介」で詳しく解説しています。
ニート脱却のポイントとは何ですか?
ニートを脱却したい理由や自分の得意・不得意などを明確にしたうえで、就職活動に取り組むのがポイントです。キャリアビジョンを描きやすくなり、自分に合った仕事を見つけやすくなるでしょう。
ニート脱却の方法や流れについて詳しくは、「ニートから脱却する方法を解説!就職までの流れをチェック」をチェックしてみてください。
ニートから脱出するのにおすすめのアルバイトはありますか?
作業がある程度マニュアル化されていて未経験者も挑戦しやすい仕事や、短期から始められる仕事がおすすめです。
ニート脱出の第一歩としてアルバイトを始め、ゆくゆくは正社員を目指すのも良いでしょう。詳しくは「ニートが辛い…そんな悩みから脱出するための行動や就職活動のコツをご紹介」のコラムをご確認ください。
ニートから正社員に就職しやすい職種はありますか?
ニートからの就職を目指しやすい職種には、人手不足の傾向にある介護職やプログラマー、経歴を問われにくい工場や倉庫の作業員などが挙げられます。求人を探すときは、未経験可能の仕事を中心に探してみましょう。
「ニートの仕事探しはどうすれば良い?就活方法やおすすめの職業をご紹介!」のコラムでは、仕事探しのコツや就職しやすい仕事を紹介しているので、参考にしてみてください。
ニートを脱出したいけど就職するのも怖いです…
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。