- 「ハタラクティブ」トップ
- 記事トップ
- 「仕事選び」についての記事一覧
- 「業界図鑑」についての記事一覧
- 電子部品業界の仕事とは?代表的な職種や向いている人を紹介
電子部品業界の仕事とは?代表的な職種や向いている人を紹介
この記事のまとめ
- 電子部品業界とは、電子機器の部品を製造したり販売したりする分野を指す
- 電子部品業界は、成長性が高く将来性も期待できる
- 「向上心がある人」「体力がある人」は、電子部品業界に向いている可能性がある
- 電子部品業界は、製造・営業・研究開発など幅広い職種でモノづくりに携われる
「モノづくりに関わる仕事がしたいけど、自分に向いているか分からない」と不安を抱えている方もいるでしょう。特に電子部品業界は仕事内容が見えにくく、志望動機も悩むのではないでしょうか。
このコラムでは、電子部品業界の特徴や代表的な職種、向いている人の特徴、志望動機の考え方までを分かりやすく紹介します。業界研究や就活準備に役立つ情報を知りたい方は、ぜひご覧ください。
自分に向いている仕事を
簡単に診断してみましょう
性格でわかる
私の適職診断
電子部品業界とは
スマートフォンやパソコン、テレビ、車など、さまざまな電気製品に欠かせないのが電子部品です。日常のあらゆるシーンに溶け込んでいるこれらの製品を支えているのが、電子部品業界と呼ばれる分野。電子部品業界の分野では、設計から製造、供給まで多様な企業が関連しており、製品の性能や信頼性を支える屋台骨となっています。
なお、大手企業では福利厚生が充実していたり、働きやすいホワイトな職場環境が整っていたりすることも。安定志向の方にも人気です。大手のメリットについては、「大企業と中小企業の違いは?両者に就職するメリット・デメリットもご紹介」の記事でもご確認いただけます。
電子部品業界の分野
電子部品業界は、「電子部品メーカー」「電機メーカー」「電子部品商社」などの分野に分かれています。以下でそれぞれについて解説しているので、電子部品業界を目指す方は参考にしてみてください。
電子部品業界に関わる企業
- 電子部品メーカー
- 電機メーカー
- 電子部品商社
1.電子部品メーカー
電子部品メーカーとは、電子機器の元となる電子部品を生産し、主に電子部品商社を顧客に販売を行う分野を指します。扱う電子部品は、マイクやスピーカーなどのオーディオ機器全般の部品のほか、ゲーム機器やテレビ・自動車の部品、半導体など、種類はさまざまです。電子部品メーカーの代表的な企業として、村田製作所や京セラなどが挙げられます。
2.電機メーカー
電機メーカーは製品の開発や製造・販売を実施する企業です。電子機器の組み立てに必要な電子部品は主に電子部品商社から調達します。
電子部品業界の代表的な大手企業として、ソニーやパナソニック、日産自動車などが挙げられます。
3.電子部品商社
電子部品商社は、電機メーカーを顧客として受注や納品などの業務を実施しています。また、電子部品メーカーからの情報を提供したり、電子部品の調達を行ったりすることもあるでしょう。「代理店」と呼ばれる企業も同様の仕事を行います。代表的な企業としては、リョーサンやマクニカなどが挙げられます。
電子部品業界の代表的な職種
電子部品業界の代表的な職種には、「製造職」「営業職」「研究・開発職」が挙げられます。電子部品業界を目指す方は、どの職種に就きたいのか、以下を参考に考えてみてください。
電子部品業界代表的な職種
- 製造職
- 営業職
- 研究・開発職
製造職
製造職とは簡単にいうと、材料や部品から製品を作る仕事です。電子部品の製造は、受注や開発・研究、加工、組み立て、検査、梱包、出荷などの工程を踏みます。部品に少しでも欠陥があると商品自体に影響が出てしまうので、顕微鏡などを使用しながら厳しく検査する必要があり、正確さとスピードが求められる傾向にあります。仕上がった部品は、商社や代理店を介して電機メーカーに納品するのが一般的です。
営業職
営業職とは自社の商品やサービスを顧客に提案し、購入や契約につなげる仕事です。電子部品業界では、電子部品メーカーの製品情報を入手し、顧客である電機メーカーに営業を実施する役目を担います。営業のほかにも受注・納品・在庫管理などさまざまな業務を遂行し、電子機器の生産コントロールを行うことがあるでしょう。
研究・開発職
電子部品業界の研究・開発職では、自社製品の商品開発や研究、テストなどを実施しています。また、新しい製品の開発をするために、競合他社の製品情報を収集し、顧客のニーズを把握することも大切な業務のひとつです。
電子部品業界の現状・課題、今後の将来性
情報通信や自動車、医療分野など多くの産業に欠かせない電子部品は、テクノロジーの進化にあわせてその役割を拡大し続けています。一方で、需給バランスの変動や技術者不足といった現実的な問題も浮き彫りになっているのも事実。
ここでは、現在の電子部品業界の現状とその背景にある課題や、これから期待される動きについて掘り下げていきます。
電子部品業界の現状・課題
電子部品業界の収益率はその性質から上昇と下降を繰り返してきましたが、平成23年の東日本大震災によるサプライチェーンにより、一時急降下・停滞。業界にとって大きな打撃となりましたが、そのショックも落ち着き、段々と収益率は上昇しています。
近年では高性能なスマートフォンの普及に伴って需要が高まっていましたが、海外メーカーによる格安スマホの需要が拡大されたことによって、スマートフォンの部品生産量は減少・停滞しているようです。
電子部品業界は各メーカー、商社との結びつきが複雑な業界。在庫管理や受注・発注などが困難なこともあるため、在庫や受給をバランス良くコントロールできるように対策する必要があるとされています。
電子部品業界の今後の動向
近年では、システムの自動化やAIの発達により電子部品業界の需要が高まる可能性があるでしょう。たとえば、自動車業界では、自動運転システムなどの研究・開発が活発化しており、今後の更なる需要拡大が期待されているようです。
そのほか、介護用ロボットやAIが搭載された家電の開発なども行われており、今後家庭にロボットを導入する流れも見られるため、更なる挑戦を続けられる業界です。
電子部品業界に向いている人
電子部品業界に向いている可能性がある人には、「向上心がある人」「体力・集中力がある人」「コミュニケーション能力がある人」が挙げられます。以下でそれぞれの特徴について詳しく説明するので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
電子部品業界に向いている人の特徴
- 向上心がある人
- 体力がある人
- コミュニケーション能力がある人
向上心がある人
電子部品業界は「BtoB(=Business to Business)」つまり、法人が顧客相手となるビジネスです。その道のプロを相手に営業を行ったり自社製品を納品したりするため、厳しさを味わいながらやりがいを感じられるでしょう。そのため、向上心のある人やさまざまなミッションに挑戦したい人に合っている可能性があります。
体力がある人
体力や集中力がある人も電子部品業界に向いている可能性があります。製造に関わる業務は、機械の操作などの立ち仕事や検査時の座り仕事など、長時間同じような体勢で作業することがあります。そのため、長時間集中力を持続しながら作業をこなせる体力のある人は向いているといえるでしょう。
また、製造過程のライン作業では、単純作業を淡々とこなす必要があるので、集中力を持続できると良いでしょう。
コミュニケーション能力がある人
コミュニケーション能力に自信がある方は、電子部品業界で活躍できる可能性があるでしょう。なかでも営業職では、顧客との関係を良好に保つためにも、コミュニケーション能力が大切です。顧客の抱える悩みを引き出してニーズに応えることで、顧客からの信頼を得ることにつながるでしょう。
コミュニケーション能力の鍛え方などを知りたい方は、こちらのコラム「コミュニケーション能力を鍛えるには?具体的な方法をご紹介」も参考にしてください。
電子部品業界を目指す際の志望動機の書き方
志望する会社が得意とする分野や企業方針と、自分がこれまでに得た知識やスキルと照らし合わせることが大切。なぜその会社に就職したいのか、会社でどのようなことに取り組みたいか、またどのような挑戦をしたいのかなど、将来の展望を具体的に述べるのがおすすめです。
製造や営業に携わりたい人であれば「モノづくり」に対する想いを、研究・開発職に就きたい人は「研究を始めたキッカケ」をあわせて説明することで、より志望動機が明確になるのではないでしょうか。
小さい頃から電子機器を分解するのが好きで、その心臓部である電子部品の仕組みに強い興味を持つようになりました。特に、近年目覚ましい発展を遂げている▲▲分野において、貴社の高い技術力と□□の開発に感銘を受けました。私も貴社の一員として、最先端の技術で電子部品の開発に携わり、社会に貢献したいと考えています。貴社でなら、私の技術力と探究心を活かし、更なる成長を遂げられると確信しています。
電子部品業界への就職・転職を目指す際には、各企業ごとに求められる知識やスキルが異なるため、事前の情報収集と対策が欠かせません。特に、開発や品質管理、営業など多様な職種が存在するこの分野では、自分に合った職場を見つけることが大事です。
「未経験から電子部品業界に挑戦したい」「資格がなくても就職できる?」と不安な方は、ハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは若年層に特化した就職・転職エージェントです。専任のキャリアアドバイザーが丁寧なヒアリングを行い、一人一人に合った求人紹介を行います。応募書類の添削から面接対策まで選考対策も徹底サポート。サービスをはすべて無料で利用できるため、まずはお気軽にご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。