圧迫面接とは?企業が実施する理由と遭遇したときの対処法

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この記事のまとめ

  • 圧迫面接とは面接担当者が威圧的な態度を取ったり、意地悪な質問をしたりする手法
  • 圧迫面接は企業側が応募者の本質や対応力をチェックするために行われている
  • 圧迫面接には無反応や発言の否定、詰問などの種類がある
  • 圧迫面接では落ち着いて端的に、普段どおりに振る舞うのが良い

圧迫面接とは、面接官が威圧感を与えてきたり返答しづらい質問をしてきたりする面接のことを指します。近年では減少傾向にあるといわれていますが、依然として実施する企業があるのも事実のようです。このコラムでは、圧迫面接の例や実施目的、対処法を解説します。圧迫面接を乗り越えるために、具体例と対処法を知っておきましょう。

圧迫面接とは

圧迫面接とは、面接担当者がわざと威圧的な態度を取ったり、返答しにくい質問をしたりする手法のことです。アメリカの企業で考案された「Stress interview(ストレスインタビュー)」が圧迫面接の始まりと考えられており、応募者にストレスを与えて反応を探る手法として多くの企業で採用されてきました。

しかし、コンプライアンスの意識が浸透するにしたがって、圧迫面接を行う企業は減少しつつあります。特に近年ではSNSの台頭により、圧迫面接を受けた応募者が企業を批判する投稿などを行うことから、企業イメージが悪くなるというリスクが高まっているのが理由でしょう。とはいえ、圧迫面接を行う企業が全くないわけではないので、あらかじめ対処法を知っておくことが大切です。

圧迫面接については、「圧迫面接とは?実例や企業の意図・対策法を知って上手に切り返してみよう!」のコラムでも取り上げています。

企業が圧迫面接を行う5つの意図

企業が圧迫面接を行う理由は、就活生の本音やストレス耐性を確認するなど5つの理由が挙げられます。企業が圧迫面接を行う意図や目的が分かれば、必要以上に緊張することなく臨めるでしょう。

1.就活生の本心を探るため

圧迫面接で応募者の本心を探る意図があります。多くの応募者は面接対策で事前準備を行っており、その言葉が本心なのか、事前準備によって作られた建前なのか判断しづらいことも。そこで面接官は事前準備ができないような質問をし、応募者の本音や本心を引き出そうとします

2.ストレス耐性の確認

応募者のストレス耐性をチェックし、ふるいに掛ける目的があります。特に営業職やサービス業では、顧客からのクレーム対応やノルマなど日常的に受けるストレスが高い傾向です。業務量の多い会社や責任の重い役職に就く場合も、大きなストレスを感じるでしょう。

ストレス耐性が低い人材では早期退職につながる可能性が高くなるため、あえて圧迫面接を行いストレス耐性の高い人のみを採用する企業もあります

3.コミュニケーション能力の確認

社会人には高いコミュニケーション能力が求められます。ビジネスの場では、常に自分の思ったとおりに話しが進むわけではありません。職種によっては、自分の会話に好意を持ってくれない方と話をする場合も多くあります。

そこで会話しづらい雰囲気をわざと作り、自分に好意を持たない相手とも適切なコミュニケーションを取れるかを確認しています。コミュニケーション能力を図るために圧迫面接を受けた場合は、相手の言動に惑わされずに冷静に受け答えしましょう。

4.思考力の確認

「なぜ」「どうして」など、質問を深掘りされた場合、質問の意図を正確に理解し適切に回答する思考力があるかをチェックしています。実際に、取引先や顧客から予期せぬ質問をされたり、トラブルに巻き込まれたりした場合は、迅速に判断する高い思考力が必要です。

面接では思考力を試しています。面接対策のために用意した内容を、より深く質問し、思考力を確認しているため、深掘り質問を前提に回答を考えておきましょう。

5.対応力の確認

仕事をしているとトラブルや想定外のことに遭遇する場合もあり、常に柔軟な対応力が求められます。日々変化の激しい業界や、個人の裁量権が大きい場合、対応を間違えれば会社にとって大きな損害が出る可能性があります。

冷静に判断できる対応力の高い人材を必要とする企業では、圧迫面接で想定外の状況を演出して応募者の対応力を試しているため、落ち着いて柔軟に対応しましょう。

圧迫面接を行う企業が減っている理由

冒頭でも述べたとおり、以前は多くの企業で採用されていた圧迫面接は、現在では減少傾向にあります。圧迫面接は応募者の本音やストレス耐性を確認する良い手法ではあるものの、リスクが高いと判断する企業も増えているということでしょう。

企業の信用や評判に悪影響があるため

企業の信用や評判に悪影響を与える可能性があり、圧迫面接を行う企業が減少しました。近年では、就活情報サイトや口コミサイトが増え、応募者もインターネットやSNSを使って情報収集を行っています。

一度インターネット上に出回った情報は素早く拡散されることも少なくないため、圧迫面接を受けた応募者がインターネットに企業名とともに面接内容を書き込む可能性があることは、企業にとってリスクになりえます。

応募先の企業を調べる際に「圧迫面接を受けた」といった悪い評判のある企業を避ける応募者は多く、会社の評判や優秀な人材の確保にも影響が及ぶため、圧迫面接を行う企業が減少したと考えられるでしょう。

行政指導の対象となる可能性があるため

圧迫面接の内容によっては、行政指導の対象となる可能性があります。厚生労働省の「公正な採用選考の基本」によると「応募者の基本的人権を尊重すること」「応募者の適性・能力に基づいた基準により行うこと」と記されています。

圧迫面接では、応募者に対して威圧的な態度を取ったり、適性や能力に関係のないことを質問したりする場合もあり、さまざまな法律に触れる可能性が高いです。行政指導を受けた場合、信用や評判が下がるため、圧迫面接を行う企業が減少しました。

訴訟を起こされる可能性があるため

圧迫面接を、応募者に「パワハラ」や「セクハラ」と感じさせてしまった場合、訴訟を起こされる可能性があります。訴訟にまで発展した場合、企業のイメージや信用を大きく損ねることになり、大切な取引先や顧客を失うリスクが起こります。訴訟まで発展しなくとも、労働基準監督署に連絡が入り行政指導につながる可能性もあるでしょう。

参照元
厚生労働省
公正な採用選考の基本

優秀な人材を失う可能性があるため

優秀な人材が採用を辞退する恐れがあるため、圧迫面接を行わない企業が増加しています。圧迫面接を行うもともとの理由は、すでに説明したとおり優秀な人材か見極めるためでした。

しかし、圧迫面接によって応募者が必要以上に緊張や委縮してしまい、普段の実力が発揮できないことも。実際の実力やポテンシャルを測ることができず、優秀な人材を逃す可能性があると考えられます。

また、圧迫面接の結果、「優秀なので採用したい」と企業側が考えていても、応募者が「圧迫面接を行うような企業では働きたくない」と選考を辞退する可能性も考えられるでしょう。

時代に合わなくなっているため

求職者有利の現代では圧迫面接は時代にあった面接手法とはいえません。圧迫面接が広く取り入れられていた時代は、企業側が就活生を選ぶ明確なパワーバランスが存在しました。

しかし、現代では少ない労働力を企業が取り合う状況にあり、慢性的な人手不足の業界も存在します。圧迫面接を行う企業は応募者から敬遠されやすいため、減少したと考えられます。

圧迫面接の5つの具体例

一般的に圧迫面接ととらえられるのは、面接官が威圧的な態度を取ったり、発言を否定したりする場合です。圧迫面接の例をまとめたので、参考にしてください。

1.面接官の反応が薄い

圧迫面接でよくある行動の一つが、反応が薄いケースです。応募者が回答や逆質問をしたときに面接官の反応がない場合は、圧迫面接の可能性があります。具体的な例は以下の通りです。

・面接官が全く笑わない
・応募者が話している間にパソコンを操作している
・相槌を打たない
・応募者の発言に対して、毎回同じ反応をする
・応募者の回答や質問に対応しない

上記を故意に行っている場合もある一方、威圧感を与える意図はなく面接官がそのような行動をしてしまっているパターンもあるため、圧迫面接かどうかを見極めるのは難しいでしょう。

2.面接官が威圧的

面接官が威圧的な態度をとっている場合、圧迫面接の可能性があります。具体例として、以下の内容があげられます。

・大声で怒鳴る
・怒った口調で矢継ぎ早に質問する
・ふんぞり返って座る
・敬語を使わない
・ため息ばかりする

腕組みや目を合わせないことも威圧感を与えるため、圧迫面接のように感じることもあるでしょう。しかし、「反応が薄い」と同じく無意識だったり、もともと横暴な態度だったりする人もいるようです。

3.発言をすべて否定する

圧迫面接では、面接官が応募者の発言をすべて否定する場合がよくあります。否定する圧迫面接の具体例を紹介します。

・当社には向いていないのではないか
・あなたの考え方は当社では通用しないと思います
・あなたの強みは自意識過剰ではないですか
・あなたでは当社の厳しい業務には対応できません
・あなたを採用するメリットはありますか
・あなたの志望理由では、当社は第一志望ではないのでは

面接で話した志望動機や経歴、自己PRなどさまざまな内容をことごとく否定されれば、威圧感を感じたりいやな気持ちになったりするでしょう。

4.「なぜ」「どうして」を繰り返し尋ねる

面接では「なぜ」「どうして」を過度に繰り返し聞かれることもあります。面接官は応募者のことを知りたいと考えているため、回答に対して、深掘り質問をする傾向があるためです。

しかし、しっかり答えていても質問を繰り返してきたり、もう話すことがないほど何度も聞いてきたりした場合、圧迫面接の可能性があるでしょう。具体的な例は以下のようなものがあります。

・なぜですか
・具体例を教えてください
・言いたいことはなんですか
・お話の根拠はなんですか

回答が曖昧な場合は、圧迫面接でなくとも何度も質問をする可能性があります。圧迫面接を受けることを想定して、自分が用意した回答を徹底的に深堀りしておくのが効果的です。

5.業務に関係のない質問をする

厚生労働省より、採用面接は応募者の適性や能力を判断基準とし、就職差別を行わないよう通達が出ています。本籍や出生地、家族とその職業、家庭環境や住環境などパーソナルな質問をされた場合、回答する必要はありません

こういった質問をする企業は就職後もハラスメントや差別的な言動が見られる可能性が高いため、選考辞退も検討すべきでしょう。

参照元
厚生労働省
公正な採用選考の基本

圧迫面接で注意すべき3つのNG行動

圧迫面接は応募者を混乱させたうえで、どのような行動をとるかを観察するために行われます。感情的になったり反抗の態度を示したりすると「冷静さに欠ける」とマイナス評価を受けることもあるでしょう。圧迫面接で注意すべき3つのNG行動をひとつずつ解説するので、参考にしてください。

1.黙り込む

面接官の投げかけに対して黙ってしまうと、面接担当者とのコミュニケーションが途切れてしまうため、NG行動とされています。回答がないことでさらに高圧的な態度で畳み掛けられることも少なくありません。

業務で問題に直面したときの対応能力に疑問を持たれてしまうため、黙るのは避けたほうが良いでしょう。どうしても回答に時間がかかってしまう場合は「考えを整理したいので少しお時間をいただけますか」と、回答に時間がかかることを伝えます

2.泣いてしまう

圧迫面接では、人格や経歴を否定するような厳しい言葉をかけられることもありますが、感情的に泣いてしまうのはNGです。面接担当者はストレス耐性を観察しているため、圧迫面接で泣くと「仕事上で何かあればすぐ泣くのでは」と思われる可能性があります。怒鳴られたり侮辱されたりすると泣きたくなりますが、グッとこらえましょう。

どうしても面接で感情的になってしまう人は、「面接で泣くのは弱いからじゃない!その心理と対策とは」のコラムも参考にしてください。

3.感情を表に出す

圧迫面接で厳しい質問を受けても、不快感をあらわにするなど感情を表に出してはいけません。面接官が失礼な発言をした場合に、いやな気持ちになるのは無理のないこととはいえ、感情を表に出すと「自分の感情をコントロールできない」と判断されてしまいます。圧迫面接では、相手のペースに乗せられず、あくまで自分の準備したパフォーマンスを発揮しましょう。

圧迫面接をされても動じない方法を知りたい方には「アンガーマネジメントとは?具体的な方法や効果を紹介!」のコラムがおすすめです。怒りをコントロールするための心理トレーニング「アンガーマネジメント」の概要や、習得するメリット・実践法を紹介しています。合わせてご覧ください。

圧迫面接をされたときの6つの対処法

圧迫面接を受けると心が動揺してしまいますが、平常心で対応できるよう、あらかじめ圧迫面接への対処法を知っておきましょう。ここでは、圧迫面接を受けたときの対処法を7つ紹介します。

1.落ち着いて端的に答える

圧迫面接を受けても、落ち着いて対応する姿勢が重要です。慌ててしまうと上手に受け答えができなくなったり、見当違いの回答をしてしどろもどろになったりする場合もあります。質問に対して、短く端的に回答しましょう。

特に「なぜ」「どうして」と繰り返し質問する場合には、相手が求めている回答を自分ができていない可能性があります。相手の質問の意図をもう一度よく考えて、適切な言い回しや回答を考えてみましょう。

2.指摘を受け入れた回答にする

圧迫面接で指摘されたことに対して、反発するのではなくいったん受け入れて回答してみるのも良いでしょう。受け入れた回答をして、素直さや前向きな印象を与える効果が期待できます。

たとえば「その経験は活用できない」といわれた場合、用意していた回答とすり合わせながら指摘を受け入れた答えを考えます。すぐに回答できなければ、沈黙を防ぐためにも前述したように「回答を考えたいので時間が欲しい」と素直に伝えましょう。

3.圧迫の意図はないと考える

面接官の態度に威圧感を感じたときは「圧迫する意図はないのかもしれない」と考えると、気持ちが楽になります。面接官のもともとの性格や、話し方が圧迫面接に感じる場合もあるためです。

怒鳴ったり無視したりする場合には明らかに圧迫面接といえますが、面接担当者の反応が薄かったり笑顔を見せなかったりするケースでは、単にその人の性格である可能性があります。さらに、面接担当者が年長者の場合には、自分より年下の応募者に対して、意図せず横柄な態度を取ってしまう場合もあるでしょう。「圧迫面接に違いない」と早合点せずに、練習どおりに回答を続けてください。

4.スピード感のある回答ができるよう準備する

圧迫面接では、スピード感のある回答が求められることがあるため、事前の面接練習が必要です。圧迫面接を想定し、質問に対してすぐに答えられるよう準備をしましょう。

面接の練習を録音しておくと改善点が見えてくるのでおすすめです。スピード感のある回答は圧迫面接だけでなく、実際に働きはじめてからも役立ちます。今から準備や練習をしておくと将来役立つこともあるでしょう。

圧迫面接の際に役立つ回答については「圧迫面接の特徴と対処法とは」のコラムもおすすめです。圧迫面接の特徴と対処法を、具体的な質問例に沿って解説しています。ぜひ、ご一読ください。

5.笑顔で堂々と回答する

圧迫面接にかかわらず、面接時は笑顔で臨みましょう。特に圧迫面接では落ち込んだり、困ったりして暗い顔になりがち。面接官の態度に動揺し笑顔が消えると「圧力に負けた」と判断されます。

終始笑顔で堂々と回答することで、ストレス耐性が強いと判断してもらえるため、好印象を与えられるでしょう。

6.質問をポジティブに変換する

意地悪な質問や答えにくい質問をされた場合は、質問内容をポジティブな内容に変換しましょう。回答に困る質問をポジティブな内容に変換した例をあげるので、参考にしてください。

質問内容ポジティブ変換後
あなたの強みは自意識過剰ではないですか他者からの評価も取り入れた客観的な強みはなんですか
あなたでは当社の厳しい業務には対応できません厳しい業務もこなせる要素を教えてください
あなたを採用するメリットはありますかあなたを採用した際のメリットを教えてください
あなたの志望理由では、当社は第一志望ではないのではほかの志望動機があるのではないですか

圧迫面接の場で、ポジティブな思考に変換するのは簡単ではありません。日頃から物事をポジティブにとらえる練習を行うと、面接時に慌てず冷静に変換できます。

ポジティブシンキングを身につけよう!メリットとデメリットについて解説」のコラムでは、ポジティブシンキングのメリットや身につける方法を紹介しています。ポジティブシンキングの考え方や姿勢は就活以外にも活かせるため、ぜひ参考にしてください。

あまりにもひどい場合は途中退室も検討しよう

あまりにも不快な発言が多く、耐え難い面接の場合は、途中で退室してかまいません。「入社後もこういった対応があると考えられるので、選考を辞退します。途中ではありますが、ここで失礼いたします」や「面接をさせていただき、私が抱いていた貴社のイメージが実際と大きく異なることがわかりました。大変残念ではありますが、選考を辞退させていただきます」など、理由を伝えて退室しても良いでしょう。感情的にならず、冷静に対処するのがポイントです。

圧迫面接には徹底した準備が防御になる

圧迫面接は決して気持ちの良いものではありませんが、徹底した準備によって落ち着いて対処できます。想定できる質問をあらかじめ考えておき、質問に対する回答を準備しましょう。

用意した回答を何度も反復練習し、焦ってもスムーズに話せるよう準備しておけば、圧迫面接においても上手に対処できます。圧迫面接に受かる人は、徹底した準備を行っています。

5W1Hを意識した回答を用意する

特に「なぜ」を繰り返し聞かれるような面接に有効なのが、5W1Hを意識した回答です。回答に対して、以下の観点から考えることで、具体性のある答えを準備できます。

・When(いつ)
・Where(どこで)
・Who(誰が)
・What(何を)
・Why(なぜ)
・How(どのように)

回答内容がぼんやりしていると、面接官はさらに深掘りして具体的な内容を答えさせようとします。5W1Hを意識し、具体性を高め深掘り質問を攻略しましょう。

回答に矛盾がないか確認する

書類や面接での回答との間に矛盾が生じないように気をつける必要があります。矛盾があると「なぜ回答が違うのか」など高圧的な質問をされる可能性も否定できません。

回答に一貫性を持たせるには、事前の面接対策が必須です。面接前には応募書類を見直し、書類と面接で発言内容にズレが出ないよう確認しましょう。

面接対策全般について知りたい方は、「面接で気をつけることは何?模擬面接もやるべき?就職成功の秘訣を解説」のコラムがおすすめです。面接で気をつけることや身だしなみの注意点についても詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

質問の意図を正しく理解する

面接官の質問の意図を正確に理解し、求められた回答をすばやく返すことが重要です。「いままでに経験した失敗」などを聞かれた場合、面接官は単純に失敗したことを知りたいのではありません。失敗の理由を正しくとらえ、解決できているか確認するのが目的です。質問の意図を正しく理解していないと、見当違いの回答をしてしまう可能性があります。

面接で聞かれることって何?場面別想定質問集」のコラムでは、場面によって想定する質問や、面接官の質問の意図を解説しています。また、どうしても質問の意図がつかめないときは、回答したあとに「ご質問の意図に沿った回答でしょうか」と聞いてもOKです。

圧迫面接のイメージトレーニングをしておく

圧迫面接を受けているイメージトレーニングをしておくと、実際に圧迫面接に遭遇した場合、耐性ができており冷静に対応できます。イメージトレーニングは、脳にイメージしたできごとを実際に経験したように錯覚させる効果があるといわれています。何度も圧迫面接のイメージトレーニングをして、耐性をつけておきましょう。

回答を事前に第三者に確認してもらう

回答に不安がある場合は、模擬面接を行い第三者に内容を確認してもらうのもおすすめです。第三者は社会人経験の豊富な方が望ましいですが、家族や友人、先輩など身近な方で構いません。チェックしてもらう場合は、以下の項目を見てもらいましょう。

・ビジネスシーンに合ったアピールになっているか
・相手に伝わりやすい内容か
・回答内容に矛盾が生じていないか
・質問の意図を正確に把握しているか
・回答内容が深掘りできているか

友人と配役を変えて模擬面接をやってみるのもおすすめです。模擬面接では自分が面接官役を演じることで、質問の意図が理解しやすくなります。また、模擬面接の様子を撮影しておくと、自分の回答の良し悪しが客観的に見えてきます。

模擬面接を行う際は「何をチェックすればいい?模擬面接のやり方とは」のコラムを参考にしてみてください。模擬面接の正しいやり方や面接対策についても解説しています。ぜひ参考にしてください。

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圧迫面接に関するFAQ

圧迫面接を受けた場合、どのように対応すれば良いのか不安に思う方も多いと思います。ここでは圧迫面接に関する質問や疑問をQ&A方式で回答していきます。疑問や不安解消の参考にしてください。

圧迫面接の内容がひどい場合、相談先はありますか

各都道府県労働局や全国の労働基準監督署内に設置されている「総合労働相談コーナー」に相談してみてください。労働相談コーナーでは、採用やパワハラなどあらゆる分野の労働問題の相談を受け付けています。女性相談員が在籍している相談コーナーもあるため、セクハラや女性差別など、男性職員には話しづらい内容の相談でも安心です。圧迫面接を受けても、仕返しなどは考えずに、労働相談コーナーを利用しましょう。

参照元
厚生労働省
総合労働相談コーナーのご案内

圧迫面接に耐えられなくなった場合、途中退席しても良いですか

圧迫面接の内容があまりにもひどい場合は、途中退室して構いません。「面接をさせていただき、私が抱いていた貴社のイメージが実際と大きく異なることがわかりました。大変残念ではありますが、選考を辞退させていただきます」とひと言理由を伝えてから退席しましょう。採用された場合も入社の意思がなければ、採用を辞退してかまいません。

圧迫面接されやすい人の特徴はなんですか

圧迫面接は個人の特徴によって行われることはなく、ストレス耐性が必要な業界や業種に取り入れられる面接手法のひとつです。面接対策が不十分だったり、回答内容に矛盾があったりする場合は、深掘り質問を多くされてしまい圧迫面接と感じる可能性もあります。企業側は貴重な時間を割いて面接の機会を設けてくれているため、失礼のないように準備しておきましょう。

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