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エントリーシートと履歴書の違いとは?同じ内容でも良い?書き方の例も紹介
更新日
この記事のまとめ
- エントリーシートは自己アピールするもので、履歴書は経歴を簡潔に伝えるもの
- エントリーシートと履歴書は同じ内容で問題なく、エピソードを使い分けると効果的
- エントリーシートよりも履歴書のほうが志望動機や自己PRの記入欄が少ない場合が多い
- 履歴書では応募者の写真や文字、キャリアを重点的にチェックされている
- エントリーシートでは具体的なエピソードもあわせて分かりやすく書くことが大切
「エントリーシートと履歴書の違いが分からない」と感じる方は多いでしょう。エントリーシートは自分をアピールするもの、履歴書は基本情報や経歴を伝えるものです。このコラムでは、エントリーシートと履歴書の特徴や違いについて詳しく解説します。また、効果的なアピールにつなげるための書き方のコツや例文もあわせて紹介。就活で書類作成を準備中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
エントリーシートと履歴書の特徴や違いとは?
ここでは、エントリーシートと履歴書の特徴や違いについて解説します。エントリーシートと履歴書は混同しやすいもの。「エントリーシートと履歴書の違いが分からない」と悩む方は、ぜひご一読ください。
エントリーシートとは
エントリーシートは主に大学新卒の学生が企業に自分をアピールするものです。厚生労働省の「労働者の募集・採用に関する実態調査報告書(平成18年実施)(委託先:(株)三菱UFJリサーチ&コンサルティング」によると、エントリーシートを選考に使用している企業の割合は38.8%でした。
エントリーシートを採用している | 38.8% |
---|---|
エントリーシートを採用していない | 59.9% |
引用:厚生労働省「労働者の募集・採用に関する実態調査報告書(平成18年実施)(委託先:(株)三菱UFJリサーチ&コンサルティング図表 2ー2ー12 エントリー方式の有無[SA](p21)」
約4割の企業がエントリーシートを採用していることから、応募企業でエントリーシートの提出を求められる可能性は十分にあるでしょう。
履歴書とは違い、エントリーシートは企業ごとにオリジナルの項目を設定している場合も。企業の求める人物像なのかを確認するためといえるでしょう。
エントリーシートは市販されておらず、企業の公式Webサイトからダウンロードしたり、会社説明会で配布されたりすることで入手可能です。
参照元
厚生労働省
労働者の募集・採用に関する実態調査報告書(平成18年実施)(委託先:(株)三菱UFJリサーチ&コンサルティング第二章インターネット・エントリー方式による労働者の募集の実態調査
履歴書とは
履歴書は生年月日や年齢といった基本情報に関する内容など、自分の経歴について簡潔に伝えるもの。新卒採用や中途採用、アルバイトなどの選考で用いられ、従業員の人事データとして保管されている場合も多いでしょう。
エントリーシートとは違い、履歴書は指定がなければ市販のものを使えます。履歴書がどこで入手できるかは、「履歴書を売ってる場所は?コンビニで買える?就活用とバイト用とは」のコラムで紹介しているので、確認してみましょう。
エントリーシートと履歴書の内容は同じ内容で良い?
エントリーシートと履歴書は同じ内容で問題ありません。志望動機や自己PRなどの内容を変えると、説得力がなくなりマイナスに捉えられる恐れも。アピールしたい内容に違いが生じないよう注意しましょう。
過去のエピソードは使い分けるとより効果的
エントリーシートと履歴書に書く過去のエピソードは使い分けて書くとより効果的です。エピソードを変えることで、応募者の人物像が伝わりやすくなるでしょう。より強く主張したいほうのエピソードをエントリーシートに書き、その内容を履歴書で要約して書くことをおすすめします。エントリーシートや履歴書で企業側がチェックすること
エントリーシートや履歴書では企業側がチェックするポイントに違いがある場合も。ここでは、エントリーシートと履歴書を通して企業がどのような点についてチェックしているのかを解説します。
エントリーシートの場合
エントリーシートでは履歴書とは違い、志望動機や自己PR、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)などの項目がそれぞれ分かれている場合があります。各項目から企業は何を読み取っているか確認しましょう。
志望動機
志望動機はエントリーシートで欠かせない項目です。応募者の志望度はもちろん、企業と価値観が合う人材かどうかを判断する項目ともいえます。志望度が低かったり、企業の考えと合わなかったりすると、内定辞退や早期退職につながる場合も。戦力となる人材を獲得するために、志望動機をとおして応募者の熱意を確認していると考えられます。
自己PR
自己PRはエントリーシートにもよくある項目です。企業側は、自己PRから応募者の性格や価値観などの人柄だけでなく、能力なども確認しています。また、それらを踏まえたうえで「自社で活躍できる強みか」「企業に貢献してくれる人材か」を判断しているようです。
ガクチカ
ガクチカとは、学生時代に力を入れたことの略称。エントリーシートや面接でよく聞かれている質問の一つです。
学生時代の経験や困難にどのように向き合ってきたかを知ることで、「意欲的に仕事と向き合い活躍してくれるか」「課題への向き合い方」などを見極めているといえます。
履歴書の場合
続いて、履歴書のエントリーシートと違う点やチェックされている点を確認してみましょう。
応募者の写真
履歴書はエントリーシートと違い、応募者の写真貼付欄がある場合も多いでしょう。応募者の写真は最初にチェックされやすく、服装や髪形、表情などからビジネスパーソンとしての意識や入社意欲を確認しているといえます。
どのような服装が適しているかは、「履歴書の証明写真に適した服装とは?基本マナーを押さえ好印象を与えよう!」のコラムで解説しているので、参考にしてみてください。
履歴書の文字
履歴書の文字も、企業が履歴書でチェックしている部分の一つ。履歴書は原則手書きです。雑に文字を書くと、「投げやりに書いたのでは?」「大雑把な性格では?」と捉えられる恐れも。読み手に配慮して楷書で丁寧に書くことが大切です。
これまでのキャリア
履歴書ではこれまでのキャリアを記載する職歴欄があります。過去に在籍した会社の業種や仕事内容、在籍期間を確認できる項目です。企業に役立つ経験やスキルがあるか、入社後長く働いてくれる人材かなどを確認しているといえます。
転職経験が複数回ある場合は、経験してきた業種の内容に一貫性があるか、どれくらいの期間で転職しているのかなどもチェックされやすいでしょう。また、面接では職歴の詳細を質問される場合もあります。面接での回答のポイントは「面接での職務経歴の答え方を例文つきで紹介!転職が多い場合の対処法も解説」のコラムを参考にしてみてください。
アルバイト経験がアピールにつながる場合もある
アルバイト経験は正社員ではないため、原則職歴に書く必要はありません。しかし、応募企業に関連した仕事内容の経験やスキルがある場合はアピールにつなげられ、好印象になる場合も。企業で活かせる経験があれば積極的にアピールすることをおすすめします。社会保険の加入条件に該当する労働時間として、正社員と変わらない働き方をしていた場合、記入しておくとアピールにつながりやすくなるでしょう。
エントリーシートや履歴書を書くポイントの違い
ここでは、エントリーシートや履歴書を書くポイントの違いを解説します。選考を通過するには、エントリーシートや履歴書の違いを理解し、それぞれのクオリティを高めることが大切です。書くポイントを意識して、効果的にアピールできるようにしましょう。
エントリーシートの場合
エントリーシートでは、「PREP法」を意識して書くと良いでしょう。「Point(結論)」「Reason(理由)」「Example(具体例)」「Point(理論)」の文章構成で書くと、伝えたい内容が分かりやすくなります。以下では、志望動機や自己PR、ガクチカを書くためのポイントについてまとめました。
志望動機
志望動機は最初に志望理由を一言で書いたあと、なぜそう思ったのか具体的なエピソードもあわせて書きましょう。ほかの企業ではなく、応募企業でなければいけない理由も書く必要があります。企業の社風やビジョン、活躍している社員の特徴などから考えると書きやすい場合も。最後には、入社後の働き方に焦点を当て、企業で実現したいことやどのような貢献ができるかなども書くと効果的です。
自己PR
自己PRでも、最初に自分の強みを一言で書いたあと、根拠となる具体的なエピソードを書きましょう。出来事を通して学んだことや、課題に対してどのような目標を立てて実践しているかなども詳細に書くことが大切です。結果として強みとなった事実が第三者に分かりやすいよう、数字にして客観視できるようにすると良いでしょう。
最後は、入社後に強みをどのように活かしていくかを書くと「企業で活躍が期待できる人材なのでは?」と好印象につながりやすくなります。
ガクチカ
ガクチカを書く流れは、最初に学生時代に力を入れたことを結論として伝えましょう。続いて、実践した理由やその出来事のなかで生じた課題、目標などを書きます。目標を立てたあとに取り組んだことや、どのような結果を得られたかまで明確に書くことが重要です。
最後は、出来事から得た学びを書いて締めくくると伝わりやすくなるでしょう。
指定文字数の8割以上は書くようにしよう
エントリーシートを記載するとき、文字数が指定の8割以上になるように書く必要があります。文字数が少ないと「企業への関心が低く書く内容に困っているのでは?」と入社意欲が低いと思われてしまう恐れも。どうしても文字数が増やせない場合は、エピソードなどをより詳細に書くために再度自己分析を行うことも方法の一つです。履歴書の場合
続いて、履歴書を書くうえでのポイントや注意点について紹介します。
書き方の基本ルールを守って書く
履歴書は書き方の基本ルールを守って書くことが重要です。ボールペンで記入する、年号は西暦か和暦で書くなどといった全体的なルールはもちろん、項目ごとにもルールが存在します。
項目ごとの詳しい書き方については「履歴書作成の基本!学歴や志望動機の書き方と封筒を使うときのマナー」のコラムをチェックして正しい書き方ができるようにしましょう。
手書きでミスをしたら修正ではなく書き直す
履歴書を手書きで書く際にミスをしたら修正せずに書き直すことが必要です。修正液や修正テープを使用すると書類の改ざんとなる恐れも。消せるボールペンも、インクが直射日光やコピー機の熱により消えてしまう場合もあり、使用は避けたほうが良いでしょう。どうしても書き直す時間がない場合は、二重線を引いた上に訂正印を押す方法もあります。しかし、訂正印の使用箇所が多いとマイナスな印象につながる場合もあるため、基本は書き直すようにしてください。
エントリーシートよりも簡潔に書く
履歴書はエントリーシートよりも簡潔に書くことが大切です。履歴書は志望動機や自己PRなどの記入欄がエントリーシートより少ない場合もあるでしょう。採用担当者が目を通す時間も限られていることも考慮すると、情報が正確で読みやすい履歴書が効果的といえます。
エントリーシートや履歴書の書き方の例文
ここでは、エントリーシートや履歴書の例文を項目別に紹介します。
志望動機
「私が貴社を志望する理由は、『人々の暮らしを便利にするものづくりをしたい』という思いがあるためです。そのように思ったのは、大学時代の経験に理由があります。大学では家電製品が人々の生活に与える影響について研究し、家電製品の将来性を感じました。自分が開発に携わった家電製品で人々の暮らしを便利にできるのは、非常にやりがいのある仕事だと思います。
日々新しい家電製品を開発している貴社は私にとって理想の職場環境です。人々の暮らしを便利にし続けている貴社で、大学時代の研究経験を活かし、新しい家電製品の開発に貢献したいと思っています。」
志望動機は一度書き出して、企業の求める人物像や方針にマッチしているかもチェックしておくと良いでしょう。
自己PR
「私はやり始めたことを目標が達成できるまで最後まで諦めないねばり強さがあります。私は中学校の時バレー部に所属していました。それまでバレー経験がなかったため、入部してしばらくはボールに触るよりも筋トレメニューをする時間のほうが多かったと思います。しかし、経験者と同様に試合へ出られるようになりたい一心で、通常の筋トレメニューだけでなく、コーチや先輩に相談して追加してもらった練習メニューも毎日1時間行いました。その結果、中学校1年生の夏には試合に出場できたのです。
入社後にはこのねばり強さを活かし、どのような業務であっても成果につなげられるよう取り組んでいきたいと思います。」
いきなり文章を書くのが難しい場合は、箇条書きで要素を一覧にしてみてください。「省いても良い情報か?」「詳しく伝えたい情報か?」といったように整理しやすくなり、徐々にブラッシュアップできるのでおすすめです。
ガクチカ
「私が学生時代に力を入れていたことは、吹奏楽部の活動です。入部当初は大会で結果を残したことがあまりなく、この部活動のメンバーと大会で優勝してみたいと思ったことが理由でした。県大会で優勝するには、まずは部員の意欲向上が大切です。目標を達成するには一人ひとりの意識が重要と考え、学年代表を経て部長に選ばれた私は、部員全員で目標や課題について話し合いました。その結果、一人ひとりが日々の練習を大切にするようになり、仲間意識も強くなったと思います。
最終的には、部全体のレベルが上がり、県大会で優勝し、結果を残すことができました。この経験を通して、チームで目標を達成するためには、一人ひとりとのコミュニケーションと意識づくりが大切であることを学びました。」
エントリーシートと履歴書で「エピソードに違いを出したいけど華やかなエピソードがない」と悩む場合もあるでしょう。企業はエピソードの内容よりも応募者の考え方や価値観を読み取れるかを重視しています。特別なエピソードを書くよりも、エピソードを通して自分の考え方が伝えられるかが重要といえるでしょう。
エントリーシートや履歴書の書き進めていくと、「本当にこれで大丈夫なの?」と心配になってしまうことも。第三者の意見として就職・転職エージェントのハタラクティブに相談することをおすすめします。
ハタラクティブは20代のフリーターや既卒、第二新卒などの若年層向けの就職・転職エージェント。専任のキャリアアドバイザーがマンツーマンで行うカウンセリングや、所要時間1分程度で簡単に診断できる適職診断などを通して、希望や適性に合った求人を提案いたします。エントリーシートや履歴書の添削はもちろん、面接対策まで全面的にサポート。「応募書類で効果的なアピールをして希望の企業で働きたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
エントリーシートや履歴書の違いに関するFAQ
最後に、エントリーシートと履歴書の違いに関してよくある疑問や質問をまとめました。エントリーシートと履歴書の違いを理解し、就活に活かしましょう。
エントリーシートの提出はいつから?
エントリーシートの提出時期は、大学4年の4〜5月が中心です。具体的な提出時期は各企業によって異なるので、提出期限に遅れないよう気になる企業の提出期限はチェックしておきましょう。
エントリーシートと履歴書はどちらがより重要なのか?
エントリーシートと履歴書はどちらも選考対策で重要なものです。エントリーシートと履歴書でチェックされやすい項目の違いを理解して書けるようにしましょう。詳しくは、このコラムの「エントリーシートや履歴書で企業側がチェックすること」で解説していますので、ぜひご一読ください。
エントリーシートと履歴書は両方提出する?
基本的に、エントリーシートと履歴書は片方だけの提出で良い場合が多いようです。
エントリーシートが通過したあと、一次面接へ行くタイミングで履歴書を提出することもあります。両方提出する場合は、内容に説得力をもたせられるよう一貫性のある内容にしましょう。
履歴書のみ提出する場合はどう書いたら良い?
履歴書のみ提出する場合は、履歴書の内容が選考材料になります。志望動機や自己PR、ガクチカなどを文字数の範囲内で詳細に書きアピールする必要があるでしょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。