面接で職務経歴を聞かれたときの回答例!転職回数が多い場合の答え方も解説

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この記事のまとめ

  • 面接での職務経歴は簡潔かつ具体的に回答する
  • 転職回数が多い場合は、職務経歴のうち応募先の会社で活かせる内容を選んで答える
  • 職務経歴を答えるときは面接官が何を知りたいのかを意識する
  • 面接で職務経歴を聞かれたら、どんな役割でどんな実績を残したかを回答する
  • 面接で職務経歴を答えるときは、職務経歴書と内容が重複しないようにする

面接で職務経歴を聞かれたら、これまで携わってきた仕事を通して培った経験や実績を、簡潔かつ具体的に伝えることが必要です。このコラムでは、面接で職務経歴を回答するときのポイントや回答例についてご紹介します。面接官に伝えるべきポイントを抑え、印象アップを図りましょう。また、「転職回数が多い場合はどうまとめるの?」「面接のとき、職務経歴書を見ながら答えても良い?」といった疑問にもお答えします。

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面接で職務経歴を聞かれたら?3つの回答ポイント

転職の面接では、職務経歴は必ず聞かれる項目です。職務経歴について回答するときのポイントは、「簡潔かつ具体的な回答をする」「入社後に活かせる実績の説明をする」「職務経歴書に書かれていないことをプラスして答える」などが挙げられます。以下で内容を詳しく確認しましょう。

1.面接では職務経歴を「簡潔」かつ「具体的」に回答する

面接では職務経歴について、簡潔かつ具体的に回答することを意識しましょう。短い面接時間内に、職務経歴について「無駄なく手短に答える」ことと、「経験や実績を詳しく答える」ことはどちらも重要なポイントです。まとまりを欠いた長々しい回答は、要点が伝わりにくいだけでなく、場合によっては途中で遮られてしまうことも。面接で職務経歴を述べる際は、1分程度を目安にまとめましょう。面接官に「もっと詳細を聞きたい」と思わせるような、きちんと要点がまとまった回答ができれば、プレゼンテーション能力の高さもアピールできます。

1分の文字数は?

面接で職務経歴について話す時間は1分程度が理想です。1分間で述べるのにちょうど良い文字数は300字程度とされています。職務経歴を300字程度にまとめたら、面接に向け1分前後で話せるよう、前もって練習しておくと良いでしょう。

「社名」と「職種」「実績」を答えよう

面接でこれまでの経歴を聞かれたら、「営業職として◯年働いていました」など職種だけの回答では不十分。後述しますが、企業は職務経歴を聞くことで「入社後に活躍してくれるか」「これまでの実績や経験が活用できるか」を確認しています。「△△株式会社で営業職として◯年働き、✕年連続で前年比の売上を◯%上回る結果を出しました」のように、社名や実績も追加して答えましょう。

2.実績や成果については入社後活かせることを答える

転職回数が多い場合は、応募する会社で活かせるキャリアに限定して答えられるよう準備しておきましょう。転職者が面接で職務経歴を説明する際は、新卒者とは異なり、入社後活躍できる可能性だけではなく、これまでに残した実績や成果を具体的に示すことが必要です。また、「前年売上の120%を達成した」「営業成績が◯人中3年連続でトップだった」など、可能であれば数字も交えて回答すると、説得力が増すでしょう。

3.面接では職務経歴書の内容に情報をプラスする

面接では職務経歴書に書かれた内容にプラスして、仕事で得た経験や成果を、エピソードを交えて具体的に伝えましょう。ほとんどの場合、面接官は応募書類に書かれた内容を事前に把握しているため、職務経歴書の内容をなぞるだけの回答では興味を引くことは困難です。仕事を通して得た経験や成果を中心に、伝えたい部分は掘り下げて、そのほか導入や締めの部分などは簡潔にまとめ、メリハリの効いた回答を心掛けましょう。

職務経歴書の書き方については「職務経歴書を簡単に作成するための方法を解説!転職を有利に進めよう」で詳しく解説しています。ご参照ください。

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面接で職務経歴を聞かれたときの考え方

面接で職務経歴を聞かれたときは、会社が職務経歴を通じてどんな部分に着目しているかを意識しながら答えることが大切です。以下で会社が職務経歴を聞く理由と、実際の回答のまとめ方を見ていきましょう。

なぜ職務経歴を聞かれるのかを考えよう

面接官が職務経歴を聞く目的は、応募者が入社後即戦力になり得る人物かどうかを見極めること。そのため職務経歴には、これまで携わった仕事や業務内容の詳細ではなく、これまでの仕事で学んだことや実績などに重点を置くことが必要となります。また、前項でも説明したように、転職回数が多い場合は、応募する会社で活かせる経験や実績に絞り伝えることが大切です。応募する仕事に繋がらないと判断されそうな内容は除外しておきましょう。

採用担当者は職務経歴書の内容だけでは伝わらないところを知りたい

また、採用担当者は職務経歴書の内容だけでは伝わらないところを面接で知りたいと考えています。職務経歴書の内容をどれだけ充実させても、細かなニュアンスや感情を伝えることは難しいでしょう。そのため、書面だけでは伝わらない内容を面接で聞こうとしています。採用担当者からの質問を引き出すためにも、職務経歴書を充実させ、採用担当者に興味を持ってもらうようにしましょう。

「自己紹介をしてください」に対する答えのまとめ方

面接で「自己紹介をしてください」と言われたら、「挨拶→職務経歴の概要→経験に基づく強み→志望動機など→締め」の順を意識して答えてください。自分の名前を述べた後、これまでの職務経歴の概要や職務経験に基づいた強み、志望動機を伝えるようにしましょう。この際、職務経歴の部分は概略にとどめ、冗長にならないよう注意が必要です。

自己紹介で伝えることは職務経歴や強み、志望動機に絞る

面接の自己紹介では性格や特技について述べることは避け、職務経歴や自分の強み、志望動機に絞って話しましょう。

「職務経歴を教えてください」に対する答えのまとめ方

面接で「職務経歴を教えてください」と聞かれたら、「どのような職種・立場・役割で、どんな実績や成果を出したのか」を伝えます。会社側が求める人物像とマッチする経験や実績は、具体的なエピソードを盛り込み、数字など客観的なデータを交えることを意識し回答しましょう。

面接での効果的な自己紹介!自己PRとの違いは?回答例文でコツをつかもう」では、効果的な自己紹介の方法や回答例を紹介しています。面接での自己紹介が不安な方は参考にしてください。

面接で職務経歴を聞かれたときの回答例

これまで説明した内容を踏まえて作成した、面接時の職務経歴についての回答例をご紹介します。

「自己紹介をしてください」に対する回答例(1)

(氏名)と申します。本日はお時間をいただきありがとうございます。
前職では、家電メーカーの商品統括部でマーケティング職を6年間経験しました。おもにキャンペーンの企画やウェブ広告のディレクションに携わるなかで、昨年の販促キャンペーンでは前年比150%の売上を達成し、社内表彰の機会にも恵まれました。
私の強みは、前職で培ったウェブマーケティングのスキルと顧客のニーズを見逃さない気づく力だと思っています。
今後は、幅広い業種のマーケティングにチャレンジしていきたいと思い、巧みなデジタルマーケティングで他社との差別化に成功している御社に応募させていただきました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。

「自己紹介をしてください」に対する回答例(2)

(氏名)と申します。本日はお時間をいただき、ありがとうございました。
私は△△大学の経済学部を2009年に卒業し、同年製薬会社☓☓に入社いたしました。
以来7年間に渡って経理と営業部門を経験し、とくに営業では、通算4年間、医療機関へのルートセールスをメインに、自社の製品紹介や、プロモーション、キャンペーンの企画と提案を行ってきました。また2015年からはチーム責任者として、5名のマネジメントを任されています。
私の強みは、営業活動の中で身につけた、顧客のニーズを確実に拾う傾聴力と競合他社に負けない提案力です。この2つの強みを活かしてこまめな提案も心掛けた結果、2015年には対年間目標比で150%の業績を達成することができました。
これからは自社製品だけでなく、もっと幅広い選択肢を顧客に提案できる仕事がしたいと思い御社に応募いたしました。
本日は、どうぞよろしくお願いいたします。

「職務経歴を教えてください」に対する回答例(1)

○○大学✕✕学部を卒業したのち、食品メーカーで営業を4年、マーケティング部門を2年経験しました。
営業部門では飲食店のニーズに合わせて新規メニューの提案までを一体で行うソリューション営業で、2015年には対前年比120%の売上を達成することができました。
顧客の課題解決を目指す営業アプローチには自信があり、やりがいも感じています。
顧客とのパートナーシップを大切にする御社でなら、必ず私の営業経験を生かして業績アップに貢献できると考えています。

「職務経歴を教えてください」に対する回答例(2)

広告代理店で3年間会計事務を担当したのち、2社目の自動車部品メーカーでは5年間営業事務職として、おもに見積書や発注書、検収書の入力業務や伝票の作成などを行ってきました。
2015年には簿記1級を、昨年にはマイクロソフトオフィススペシャリストの資格を取得し、総合職のアシスタントとして、日々正確でスピーディーな事務処理能力を磨いています。
これまでの営業事務の経験を活かして、ぜひ御社の成長に貢献したいと考えております。

面接時、職務経歴書やメモを見ながら回答できる?

面接は、何も持たない状態で受けるのが一般的です。職務経歴書やメモなどを見ながら回答するのはマナー違反になるでしょう。質問を予測したうえで、前もって伝えたいポイントをピックアップしてまとめておき、面接当日に伝えたいことをきちんと伝えられるように備えておきましょう。

面接でよく聞かれる質問を把握し、回答を用意しておきたい方には「面接で聞かれることとは?よく質問される項目と回答例を紹介!」もおすすめです。面接直前に確認できるよう職務経歴書のコピーを持参しておくなどの対策も紹介されています。

面接で職務経歴を聞かれたときに避けたい答え方は?

面接のとき職務経歴の説明でつまずくと、面接そのものの流れを変えてしまうことも。以下で紹介する避けるべき答え方に留意し、職務経歴の回答を準備しましょう。

今まで就いた仕事を羅列するだけ

今まで携わった職業を羅列するだけで、具体的な学びや実績が伝わらない職務経歴の説明は避けましょう。職務経歴を問うことで面接官が知ろうとしているのは、あなたのキャリアだけではありません。これまでのキャリアを通して経験したことや獲得した強み、さらには企業の業績アップに貢献できる人物なのか知りたいと考えています。今までの仕事を通じてどんな経験をし何を学んだか、残した実績はどんなものかなどを具体的に述べるよう心掛けましょう。

情報を盛り込み過ぎている

意欲を伝えたいと気負い、職務経歴に情報を盛り込み過ぎるのはかえってマイナスな印象になりがちです。情報過多により要点がぼやけて、肝心な部分が伝わらない回答になってしまいます。転職履歴を並べただけにとどまっていないか、応募する会社で活かせる経験や実績に絞って回答できているかなどを意識しましょう。

面接での回答と重複している

職務経歴書に記載した内容をそのまま述べることは、同じ情報を2度伝えることになり非効率です。履歴書や職務経歴書は事前に送付することが多いため、面接官は応募者の職務経歴を事前に把握しています。そのため、職務経歴を語るときは、職務経歴書にはない情報を盛り込むことが重要です。

実績の内容が客観性や具体性に欠ける

前職もしくは現職までに仕事を通じて学んだことをうまく答えられなかったり、成果を数字で示せなかったりして、職務経歴の説明が客観性にも具体性にも欠けてしまうと、面接官に転職したいという意欲が伝わりません。面接で職務経歴を述べる際は「簡潔かつ具体的」を基本とし、自分の経験や実績を織り込んだ回答を準備し、漏れなく伝えることを目指しましょう。

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職務経歴を面接で話すときのお悩みQ&A

面接での職務経歴は、内容だけでなくプレゼン能力も試される重要なポイントです。職務経歴を話すときのお悩みをQ&A方式で解消します。

無職期間のことも話しますか?

話したほうが良いでしょう。こちらから話さなくても質問される可能性が高いです。
無職期間を「専門知識を深めるため勉強した」「複数の短期アルバイトを経験して◯◯が身についた」など、ポジティブにアピールすると評価される可能性もあります。「無職期間が長いと転職では不利?与える影響や効果的な過ごし方を解説」を読んで、参考にしてください。

転職回数が多いのですが…

転職理由を明確にし、職務経歴のアピールポイントを絞って話しましょう。
転職回数が多いと「ストレス耐性がないのでは」と思われたり、何がしたいのかと疑問に思われたりすることも。しかし、それぞれの仕事で得たスキルを、今後のキャリアプランに活かせるとアピールすることも可能です。「転職が多い場合の履歴書の書き方を解説!職務経歴書の活用法も紹介」のコラムを読んで、お役立てください。

異業種への転職の場合は?

異業種への転職でも、経験から活かせることをアピールしましょう。
リーダーシップやコミュニケーション能力などのスキルは、業種に関係なく活かせるもの。また、一見まったく違う仕事に思えても、自分なりに共通点を見つけてアピールすることもできます。「未経験でも大丈夫?異業種への転職を成功させるには」を読んで、アピールの仕方を工夫してみましょう。

人前で話すのが苦手です…

面接対策をしましょう。よくある質問については回答を準備し、話し方の練習をしておきます。
また、家族や友人を相手に模擬面接をして、フィードバックをもらうのもおすすめ。就職エージェントに登録して、プロのアドバイスをもらいながら練習するのも良い方法です。「面接練習の方法とは?必要な準備や選考の流れを解説!アプリでの対策も」を読んで、練習にご活用ください。 就職エージェントのハタラクティブなら、就活アドバイザーがマンツーマンで面接対策も行います。面接でのお悩みも相談しながら就活が進められるので、ぜひご相談ください。

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