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フリーターの自己PRの書き方と例文を紹介!書けない場合の対処法も解説
この記事のまとめ
- フリーターが自己PRを書くときは、「結論→エピソード→成果」の順に話を展開する
- フリーターが自己PRのポイントを明確にするには、自己分析と企業研究が大事
- 自己PRが思いつかないときは、学生時代の経験やアルバイトで得たスキルを思い返そう
- フリーターが面接で自己PRするときは声量や話の長さ、目線などに注意する
- フリーターが正社員面接の自己PRでアピールできるのは、協調性や行動力など
「履歴書や職務経歴書の自己PRが書けない」と悩むフリーターの方もいるでしょう。フリーターが魅力的な自己PRを作成するには、アルバイト経験で身につけたスキルを伝えるのがポイントです。このコラムでは、自己PRの書き方や強みを見つける方法を解説します。また、アルバイト経験をもとにした自己PRの例文や面接での注意点も紹介。正社員を目指すフリーターの方は、自己PR作成のコツを知り、就活を成功させましょう。
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アルバイト経験しかないフリーターの自己PRとは?
アルバイト経験しかないフリーターが自己PRでアピールすべきことは、経験から得たものを今後どのように活かそうと考えているかです。
正社員の経験がないと採用選考では不利になりやすいですが、アルバイトの経験が活かせそうなら評価の対象となる可能性もあります。
いずれにしても、自己PRでの伝え方によって選考通過率が左右されるでしょう。
アルバイトは空白期間とみなすのが原則
アルバイトは正式な職歴とはみなさないのが一般的。そのため、履歴書の職歴欄にも記載しないのが原則です。
しかし、正社員経験がないフリーターはアルバイトの経験を自己PRに活かし、評価につなげる必要があります。たとえアルバイトでも、強い責任感を持って取り組んだ仕事や、リーダー経験などがあれば自己PRに記載しましょう。
汎用的なスキルをアピールするのが大切
アルバイトで身につけたコミュニケーション能力や協調性、行動力などは汎用的スキルといわれます。このようなスキルは専門性は低いものの応用力があり、どのような会社でも必要とされる能力です。
未経験歓迎の求人であれば、専門性よりも適性が重視されやすいため、汎用的スキルをうまくアピールすれば採用される可能性があるでしょう。
熱意を示してポテンシャルを感じさせよう
正社員経験がないフリーターは、強い熱意を示して「入社後に成長しそう」と思わせることが重要です。そのためには、企業研究を丁寧に行い、応募先企業でどのようなキャリア形成を目指しているかを具体的に示す必要があります。
単に「頑張ります」というだけではポテンシャルを感じてもらえないので、挑戦したい仕事や5年後の目標などを述べましょう。
勉強中のスキルをアピールしてもOK
ハタラクティブが18~29歳のフリーターと正社員を対象に行った調査「若者しごと白書2025」によると、リスキリング(学び直し)に取り組んでいる人の割合は以下のような結果でした。
回答者数:フリーター/正社員 各1,000人
リスキリングに取り組んでいるか | フリーター | 正社員 |
---|---|---|
現在取り組んでいる | 15.9% | 20.9% |
現在取り組んでいないが、 半年以内に取り組む予定がある | 7.4% | 15.4% |
現在取り組んでいないが、 今後取り組みたいと思っている | 37.6% | 28.5% |
現在取り組んでおらず、 今後も取り組む予定はない | 39.1% | 35.2% |
参照:ハタラクティブ「若者しごと白書2025 6-2. リスキリングに取り組んでいるか(p.54)」
フリーターの回答のうち、「現在取り組んでいる」「半年以内に取り組む予定がある」「今後取り組みたいと思っている」を併せると60.9%です。正社員の採用選考では勉強中のスキルもアピールになるので、まだ始めていない方は積極的に取り組んでみてください。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2025
正社員を目指すフリーターの方へ!自己PRのポイント
この項では、自己PRを書く際の基本となる4つのポイントについて解説します。まずは企業がどのような人材を求めているかを把握し、自己PRで自身がマッチしている点をアピールしましょう。
また、自己PRは限られた文字数のなかで、いかにプレゼンするかが問われます。必ず伝えたいポイントを結論として冒頭に記載し、強く印象づけるのが大切です。
それぞれの詳しい内容について、以下をご覧ください。
フリーターの方が自己PRを書く際のポイントを教えてください
アルバイトの経験も立派な自己PRのエピソードになります
「アルバイトは職務経験にはならないため、自己PRに書ける内容がない」と悩むフリーターの方は少なくありません。しかし、アルバイトも立派な自己PRにつながるエピソードになります。
新卒の就職活動でアルバイトが自己PRや「学生時代に力を入れて取り組んだこと」の定番エピソードになるのと同じです。
フリーターの方の場合、「勤務時間が長くて任される仕事の範囲が広まった」「不測の事態に対応した」「役職がついた」という経験もあるでしょう。アルバイトでの業務経験を通じて自分がどのように仕事に取り組むか、その組織に貢献できるか、周囲からどのように評価されたかなどを伝えることで、面接官は入社後のイメージがしやすくなります。
もちろん、アルバイト以外に、フリーターをしながら力を入れて取り組んだこともアピール材料です。いずれにしても大切なことは「正社員として入社した後、どのような仕事に取り組むことになるか理解したうえで、それに合った自己PRができている」という点になります。
自己PRを考える際のポイント
- 企業の求める人物像を知る
- 結論から伝える
- 具体的なエピソードを添える
- どのような結果が得られたのかアピールする
企業の求める人物像を知る
フリーターの方が自己PRを考えるときは、志望先企業が求める人物像に関連した内容にするのが重要です。企業側には応募者に求める人物像があります。
たとえば、求人の募集要項に「リーダーシップのある人」と書かれていたら、アルバイトでチームをまとめた経験がアピール材料になるでしょう。また、「チャレンジ精神のある人」を求めている企業なら、これまでに挑戦してきたことや積極的に取り組んだ経験を説明できると効果的です。
結論から伝える
自己PRは、結論から伝えると採用担当者が要点を掴みやすくなります。アピールポイントである強みをはじめに明示することで、印象づけられる可能性があるためです。
結論を述べないまま内容を記載すると、何を伝えたいのかが分かりにくくなる可能性があります。書き方に悩むフリーターの方は、「結論・根拠・今後の展望」の順に構成すると、読みやすい自己PRを作成できるでしょう。
具体的なエピソードを添える
自己PRの結論を裏付けるエピソードは、具体的に説明する必要があります。自己PRに説得力が増すだけでなく、エピソードをとおして自分の人柄や仕事への価値観を伝えられるためです。
アルバイト経験のみのフリーターの方は、業務を進めるうえで工夫したポイントや改善しようとした取り組みを自己PRに添えると、ほかの応募者にはない独自性のある自己PRを作成できるでしょう。根拠となるエピソードと結論がしっかり結びつくような書き方をすることで、フリーターとしての経歴がプラス評価につながるかもしれません。
フリーターの方の自己PRは、アルバイト経験から得たスキルや姿勢を具体的に伝えるエピソードが効果的です。
たとえば、接客業で培った「臨機応変な対応力」や「コミュニケーション力」、飲食業での「チームワーク」や「リーダーシップ」、長期間の勤務を通じた「継続力」や「責任感」などが挙げられます。
困難を乗り越えた経験や、業務改善の提案を行い成果を上げた事例があると、より説得力が増します。企業が求める資質と関連づけながら、自信を持って伝えましょう。
どのような結果が得られたのかアピールする
自己PRでは、結論と根拠を踏まえたうえで、どのような結果が得られたのかをアピールしましょう。魅力的なエピソードを添えても、結果が出ていなければ強みとして判断してもらえないことも。フリーターの方は、アルバイト経験で学んだことや成長したことを意識して自己PRをまとめれば、効果的なアピールになるでしょう。「自分の強みを仕事でどのように活かせるか」を伝え、自分を採用するメリットを企業にイメージしてもらうことが大事です。
自己PRの書き方が分からないフリーターの方は、「履歴書と職務経歴書の自己PRは同じ内容で良い?書き方のコツを解説」のコラムも参考にしてみてください。自己PRを書く際のポイントや避けるべき例について触れています。
志望動機も自己PRと同じぐらい大切!
「自己PRで強みを伝えられれば問題ない?」「志望動機をどう書くべきか分からない」と悩んでいるフリーターの方もいるかもしれません。しかし、書類選考や面接において、志望動機は自己PRと同じくらい重視される項目の一つです。
企業は志望動機の内容から、応募者の志望度の高さや、採用するメリットなどを知ろうとしています。そのため、自己PRを完璧に仕上げても、志望動機がありきたりな内容だと「正社員ならどこの企業でも良いのでは」と思われてしまう恐れも。志望動機では他社との違いを明確にし「なぜその会社に入社したいのか」という熱意をアピールしましょう。
志望動機を書く方法やコツについては、「志望動機はなぜ聞く?面接官が質問する理由や伝えるときのポイントを解説」のコラムで詳しく解説しています。具体的な例文も載せているので、ぜひ参考にしてみてください。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
フリーターが自己PRが書けないときにやるべきこと
履歴書や職務経歴書の自己PRが苦手なフリーターの方は、自己PRがなぜ必要なのかを考え、理解することが大切です。また、自己分析と企業研究を行い、自分をアピールする材料を見つけることも必要でしょう。
ここでは、自己PRを書くためにフリーターの方が取り組むべきことを3つ解説します。
フリーターの方が自己PRで悩んだ際には、どのようなことを書けばいいですか?
これまでの経験を前向きにとらえ、仕事に取り組む姿勢や自身の強みを伝えましょう
フリーターの方が自己PRを作成する際には、アルバイト経験を「単なる業務」としてではなく、どのようなスキルや価値を発揮したのかを具体的に振り返りましょう。
たとえば、接客業なら「顧客対応を通じて、コミュニケーション能力を培った」、倉庫作業なら「効率的な動きを意識し、業務改善の提案を行った」など、具体的にアピールできるエピソードは有効です。1つの企業に長期間勤務した場合は「継続力」、複数の仕事を経験した場合は「適応力」や「マルチタスク能力」といった点もアピールポイントといえるでしょう。
また、志望する業界や職種との関連性があると説得力が増します。たとえば、飲食業のアルバイト経験がある方は「ホスピタリティの精神を活かして営業職として活躍したい」など、仕事を通じて得た学びを新たな環境で活かす意欲を伝えましょう。
そのほか、アルバイト以外の活動(ボランティア、趣味、自己学習など)における学びなど、主体的に行動する姿勢を強調すると、より魅力的な自己PRになります。
自己PRを書くためにやるべきこと
- 自己PRの役割を知る
- 自己分析を行う
- 企業研究を推進する
自己PRの役割を知る
履歴書に書く自己PRは、自分を採用するメリットを企業に知ってもらう役割があります。企業に自分を売り込む絶好のチャンスなので、これまでに培った経験や実績、能力などをアピールしてください。
フリーターやアルバイト経験のみの場合も、仕事に対する姿勢や実績を自己PRに盛り込むと、会社で活躍する姿をイメージしてもらいやすくなります。自己PRの内容と応募先企業が求める人物像がマッチすれば、採用に一歩近づけるでしょう。
「自己PRと長所をどっちも聞かれるのはなぜ?2つの違いや企業の意図を解説」のコラムでは、自己PRを聞かれる意図や長所との違いを解説しています。自己PRの考え方に迷うフリーターの方はあわせてご確認ください。
自己分析を行う
自己分析とは、自分の人生を振り返り、印象に残った出来事を掘り下げて自身の理解を深める作業です。自分の長所や短所、価値観が明確になるため、履歴書や職務経歴書に書く自己PRに説得力をもたせられます。フリーターの方が自己分析を行う際は、アルバイトや学生時代を振り返って、これまでの経験を書き出してみましょう。
・アルバイト経験を通して学んだこと
・仕事をすることを大切にしていたこと
・学生時代に頑張ったことの成果
自己分析の詳しい方法が知りたいフリーターの方は、「自己分析とは?実施のメリットと就活や転職活動での必要性を解説」のコラムもぜひご覧ください。就職活動で自己分析が必要な理由や、一人で取り組むのが難しい際の対処法にも触れています。
1.過去の体験を洗い出す
自分の価値観を把握するために、学生時代も含めて過去の体験を洗い出してみましょう。高校時代・大学時代・フリーター時代と細かく分けて洗い出してみると、自分の行動や思考の傾向が明らかになります。
それぞれの体験の共通点を見出し、自分が大事にしていることや優先順位の付け方などを振り返ってみてください。
2.特に印象的な体験について分析する
自分の得意分野や課題を洗い出すためには、アルバイト先を選んだきっかけや、頑張れた理由などを思い返すことが有効です。大変だったことや乗り越えられたことなど、印象的な体験を書き出してみましょう。
また、なぜその体験が印象に残っているのかも考えてみてください。数ある体験のなかでも印象に残っているということは、自分にとって重要なポイントが含まれている可能性があります。
3.自分の行動について「なぜ」を3回繰り返す
印象的な体験における自分の行動について「なぜ」を3回繰り返し、無意識の本音に迫ってみましょう。「なぜその行動を取ったのか」「なぜそう感じたのか」と自問自答を繰り返してみてください。
自分の本音を把握することは、企業とのミスマッチを避けるうえで必要なプロセスといえます。
4.長所と短所を明確にする
過去の体験をもとに、長所と短所を明確にします。たとえば、「アルバイト中にトラブルが発生した際、原因を冷静に判断して迅速に対処をした」という経験があれば、状況判断能力があることをアピールできます。
5.アルバイトでの失敗体験に注目する
失敗体験は学びが多く、仕事への向き合い方や学習能力をアピールするうえで重要なエピソードです。アルバイトでの失敗体験をどう乗り越えたのか、その体験をきっかけにどう成長したのかを説明し、ポテンシャルをアピールしましょう。
自己分析をする場合、過去の自分の行動について「どうしてその行動を取ったか」ということを答えられるように振り返るのがコツです。
なぜそのアルバイトを選んだか、なぜフリーターという働き方を選んでいたか、なぜ今正社員としての就職活動をしようと思ったかなど、面接でも定番中の定番な質問項目といえるでしょう。
企業研究に取り組む
企業研究とは、企業説明会の参加やWebサイトの閲覧によって、志望先企業への理解を深めたり、求める人材像を把握したりすること。企業が求めている人材が分かれば、志望先にマッチした強みを自己PRとしてつなげられます。アルバイト経験のみの場合も、自分の特性やスキルを有効的にアピールできれば、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。
1.企業の価値観を理解する
理念や経営方針から企業の価値観を理解し、自分とのマッチ度を見極めましょう。企業研究をきちんと行うことで、自分の強みを活かせる職場へ就職できたり早期離職のリスクを減らしたりできるでしょう。
2.事業内容を詳しく調べる
具体的な事業内容をチェックし、やってみたい仕事があるか、自分の強みが活かせそうかを考えてみましょう。また、キャリアパスも確認し、志望先の企業でどのようなキャリアプランが実現できそうかも具体的に考えておくのがおすすめです。
3.競合より優れている点を見つける
競合他社と比較して、志望先の企業が特に優れている点を見つけてみてください。他社と比較することで特徴が浮き彫りになり、その会社でなければならない理由も明らかになります。
正社員の採用選考でも「なぜ自社を選んだのか」と聞かれる可能性が高いため、その企業にしかない魅力を分析しておくことが大切です。
4.将来性を探る
企業の経営計画などをチェックし、将来性を探るのも大事なポイント。企業の将来性を理解していれば、「企業の将来性と自分の目標がマッチしている」と、説得力のある自己PRができます。
また、将来性をきちんと把握している応募者に対し、「長期目線で貢献してくれそう」と高く評価する採用担当者もいるでしょう。
5.実態を把握する
企業研究はWebサイトや広報誌だけでなく、OB・OG訪問やインターンシップなどを活用して、できる限り実態を把握するよう務めましょう。
実態を調べないで入社した場合、「イメージと違った」とミスマッチを感じるリスクがあります。
自分で調べるのが難しいと感じるフリーターの方は、就職・転職エージェントを利用するのもおすすめ。就職・転職エージェントは実態を調査したうえで求人を紹介してくれるため、詳細を把握しやすいのがメリットです。
企業研究の基本が知りたいフリーターの方は、「転職活動に企業研究は欠かせない!情報の集め方と活用のポイントを解説」をご確認ください。
フリーターが自己PRでアピールできる汎用的なスキル
アルバイト経験で身につけられる汎用的スキルは、主に「対人スキル」「課題解決」「行動力」「心構え」の分野に分けられるでしょう。この項では、フリーターが自己PRでアピールできる汎用的スキルの詳細について、分類ごとに紹介します。
対人スキル系
対人スキルは、接客や販売のアルバイトを経験したフリーターがアピールしやすい能力です。具体的には、以下のような能力が挙げられます。
・コミュニケーション
・協調性
・チームワーク
・サポート能力
・傾聴力
・リーダーシップ
相手のニーズを引き出す仕事や、社内外の人との連携が欠かせない業務などを希望するフリーターの方は、自己PRで対人スキルをアピールしてみてください。
課題解決系
飲食店のホールスタッフやコールセンターでアルバイト経験があるフリーターの方は、課題解決力が身についている可能性が高いです。自分に以下のような能力が身についていないか、分析してみましょう。
・観察力
・臨機応変な対応力
・分析力
・冷静さ
・アイデア力
行動力系
飛び込み営業やイベントスタッフといったアルバイトをしたことがあるフリーターの方は、行動力が高い傾向にあるでしょう。たとえば、以下のようなスキルが身についている場合があります。
・判断力
・挑戦力
・想像力
・集中力
・主体性
行動力は、新規事業やスタートアップ企業で必要とされる能力です。アルバイトでも新規オープンの店舗で立ち上げにかかわった経験があれば、自己PRでのアピールになるでしょう。
心構え系
心構えとは、仕事に向き合う姿勢のことです。アルバイト経験しかないフリーターに対し、「正社員として働く心構えがあるのか」と厳しい目を向ける採用担当者もいるでしょう。
そのため、自己PRで以下のスキルがあることをアピールし、今後はしっかり働きたいという熱意を示すのも大切です。
・前向き思考
・責任感
・自己管理能力
・継続力
・目標達成意欲
「24歳フリーターの正社員就職は厳しい?就活のポイントと心構え」のコラムでも、フリーターから正社員になる際の心構えについて解説していますので、こちらもご確認ください。
正社員を目指すフリーターの自己PRの4つの例文
ここでは、履歴書に書く自己PRの例文を紹介します。アルバイト経験のエピソードと結果を上手くまとめているので、自分自身に当てはめて自己PRを作成してみましょう。「自分の経験がなかなか自己PRに結びつかない…」とお悩みのフリーターの方は、ぜひ参考にしてみてください。
フリーターの方が自己PR時に強調すべきスキルは「汎用的な能力」と「実務的な強み」
フリーターの方が自己PRの際に強調したいスキルは、業種を問わず活かせる「汎用的な能力」と、経験を通じて培った「実務的な強み」です。
多くの企業が求めるコミュニケーション能力は、接客業や販売業で鍛えられることが多く、顧客対応やチームワークの経験を具体的に伝えることで、協調性や柔軟性をアピールできます。
加えて、アルバイトの経験が長い場合は、継続力や責任感の証明になります。たとえば「3年間リーダーとして新人教育を担当した」「クレーム対応を通じて問題解決力を高めた」など、具体的なエピソードを交えて話すと説得力が増します。また、業務改善に貢献した経験があれば、そのエピソードを伝えることで主体性や工夫する力もアピールできます。
もし、異なる職種の経験があれば、多様な環境への適応力や学習意欲を示す材料になります。企業が採用時に重要視するポイントは「入社後に、どのように価値を提供できるか」。経験の「質」と「成果」に焦点を当てて、しっかりと伝えましょう。
1.コミュニケーション能力を活かした例文
私の強みは、3年間のアパレルショップ勤務で培ったコミュニケーション能力です。接客するときは、『どうすればお客さまが楽しく買い物できるか』を最重要視していました。仕事を始めたころは、声を掛けると避けられることが多く、日々先輩スタッフのスキルを研究することに努めました。
お客さまの服装について触れたり、声掛けのタイミングを人によって変えたりと、接客の方法を工夫することで上手くコミュニケーションが取れるようになりました。次第に商品を購入してもらえる機会も増え、個人の売り上げランキングは社内で3位以内をキープしていました。貴社では、コミュニケーション能力を活かし、社内外問わず円滑に業務を進行したいと考えております。
コミュニケーション能力を自己PRでアピールする例文は、「大学中退者の自己PRの書き方を例文付きで紹介!面接での伝え方も解説」のコラムにも載せています。就職活動で避けるべき自己PR例も解説しているので、ぜひお役立てください。
2.課題解決能力を強みにした例文
私の強みは、課題解決能力があることです。私は事務職のアルバイトとして、データ入力や書類作成の仕事を担当していました。入社したばかりのころはミスが多く、毎日残業をしていましたが、先輩に仕事のコツを聞いたり、取り組み方法を改善したりするうちにミスを減らせるようになりました。
次第に、後輩のミスに対しても「何が原因なのか」「どのようにしたら改善できるのか」を分析し、的確なアドバイスができるようになり、すべての仕事を勤務時間内に終わらせられるようになりました。貴社に入社後も、課題解決能力を活かして業務に貢献いたします。
課題解決能力を自己PRとして伝えるなら、「折衝力の読み方と意味は?自己PRでの活用例や調整力との違いを解説」のコラムも参考にしてみてください。ビジネスの場において課題解決の駆け引きをする折衝力のアピール方法をまとめています。
3.協調性をアピールした例文
私の強みは、カフェのホールスタッフで身につけた協調性です。新人のスタッフが多い店舗に勤務していたため、スタッフ同士の連携に慣れず、オーダーミスがよく発生していました。私は改善に向けて、些細な情報もスタッフ同士で共有するようにしました。一人ひとりが現場の状況を把握すれば、忙しい人のサポートをしたり、困っている人にすぐ声を掛けたりでき、ミスを減らせると考えたからです。
情報共有を徹底するようにしてからは仕事が円滑に進むようになり、オーダーミスをしなくなりました。貴社でも協調性を活かし、周囲と協力して業務を進めます。
協調性をアピールする例文は、「協調性の意味をわかりやすく解説!ある人の特徴や自己PRの例文も紹介」でも紹介しています。協調性がある人の特徴や伝えるポイントにも触れているので、フリーターから正社員就職を目指す方は、自己PR作成時の参考にしてみてください。
4.行動力を強みにした例文
私の強みは、行動力があることです。前職のドラッグストアで担当していた発注業務では、適切な発注量を見極められるように、「立地的にどのような客層が多く、どのようなニーズがあるのか」を調べ上げました。調査によって、利用者層のメインは一人暮らしの女性で、周辺では女性向け商品を扱っている店舗が少ないと分かったため、コスメやヘアケア用品の仕入れを増やしました。
また、店長の許可のもとポップやチラシの作成に取り組んだこともあります。結果として、私が発注する以前の水準と比べ、売り上げが1.2倍上がりました。このように、自分で考えて行動していく力を、貴社でも発揮したいと考えております。
就職活動で必要とされる自己PRでは、例文のようにアルバイトの成果に具体的な数値を取り入れると、強みが明確になり、履歴書や面接で効果的なアピールができます。自己PRにつながる成果が思いつかない…と悩むフリーターの方は、アルバイト経験を思い返してみましょう。
同じ会社でパートから正社員を目指す際の自己PRの例文は?
アルバイトまたはパートタイマーとして働いている会社で、そのまま正社員登用を目指すケースもあります。正社員登用試験を受ける際の、自己PRの例文は以下のとおりです。
「私はこれまでアルバイトスタッフとして、接客と店長サポートを担当しました。アルバイトではあるものの、チーム全体の業務効率を意識した行動を心がけてきたと自負しております。
特に、繁忙期に売り場の動線改善を提案し、スタッフで協力しながら実行した結果、売上アップに貢献できたことが大きな経験となりました。
今後は、より広い視野を持ち、業務改善や後輩育成にも主体的に関わりながら、貴社に長期的に貢献していきたいと考えております。」
職場への貢献をアピールし、即戦力になれることを期待させましょう。
フリーターが正社員面接で自己PRを伝える際の注意点
フリーターが面接で自己PRを伝える際は、聞き取りやすい声量でハキハキと話し、内容を簡潔に伝えるのが大切です。転職活動の経験がないフリーターの方は、以下の注意点を押さえて、正社員面接の自己PRで自分の魅力を伝えましょう。
正社員面接で自己PRを伝える際の注意点
- 小さな声で発言しない
- 自己PRの内容は簡潔にする
- 自己PRと実際の行動が矛盾しないようにする
- フリーターになった理由を前向きに説明する
- 身だしなみや姿勢を意識する
- アピール内容を付け加える
小さな声で発言しない
就職活動の面接で小さな声になると、面接官からは自信がないように見えてしまいます。話すのが恥ずかしい場合も、熱意が伝わるように面接では堂々と発言しましょう。フリーターの経歴をマイナスと受け取られないためにも、自信に満ちた態度での自己PRが重要です。
友人や家族に自己PRの例文を聞いてもらったりエージェントと模擬面接をしたりして、本番を意識した発声で練習してみるのも良いでしょう。
自己PRの内容は簡潔にする
面接で自己PRをする際は、簡潔に話すことが大切です。回答が必要以上に長いとアピールポイントがぼやけてしまい、採用担当者や面接官から「話の要約ができない」「伝えたいことが分からない」と評価されることもあります。
自己PRを端的に説明したあとに、面接官が気になる部分を掘り下げるという流れが理想です。面接で自己PRを回答するときは、1分ほどに収めるようにしましょう。
自己PRと実際の行動が矛盾しないようにする
就職活動をするフリーターの方は、履歴書に書いた自己PRの内容と面接での行動が矛盾しないように気をつけましょう。たとえば、履歴書に「人とコミュニケーションを取るのが得意」と書いているにもかかわらず、面接で受け答えがしっかりとできていないと、自己PRの内容に疑問をもたれてしまいます。
また、実情とは違う自己PRをして採用された場合、仕事内容や社風とのミスマッチが生じてしまう恐れも。自分をよく見せたくても、本来の姿とかけ離れた自己PRをするのは避けるのが無難です。
フリーターになった理由を前向きに説明する
自己PRでフリーターになった理由について、ポジティブな説明があると好印象を持たれる可能性があります。
たとえば、「正社員として働く前に、社会で必要とされる対人スキルや実務経験を幅広く積みたいと考え、フリーターとして現場経験を重ねました。」といった説明が一つの例です。
フリーター経験をネガティブに伝えてしまうと、成長する力が弱いと見られるリスクも。フリーターになったことが悪いわけではないので、経験をどう未来に活かそうとしているかを伝えるようにしてみてください。
身だしなみや姿勢を意識する
自己PRを話す面接では、身だしなみや姿勢にも注意が必要です。下を向いたままで面接官と視線が合わなかったり、ビジネスシーンにふさわしくない姿勢で受け答えしたりすると、入社への熱意が伝わらないことも。「やる気がなさそう」「志望度が低いのでは」と判断される恐れもあるでしょう。
直接相手の目を見るのが苦手な場合は、面接官の眉間周辺を見るのがコツ。相手は目が合っているように感じるといわれています。
アピール内容を付け加える
書類選考を突破したフリーターの方は、履歴書・職務経歴書の自己PR欄に書ききれなかった内容を面接で付け加えるのもおすすめです。書いてある内容を話すのみならず、面接でさらに深い内容をプレゼンできれば好印象につながります。
自己PRを含め、面接全体の注意点が知りたい方は、「フリーターの正社員面接でよくある質問は?ふさわしい服装についても解説」をご覧ください。フリーターの方が正社員面接で質問されやすい内容と、回答例文を詳細にお伝えしています。
自分の強みが見つからず自己PRを書く方法が分からないフリーターの方は、ハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、フリーターや第二新卒、既卒といった若年層に特化した就職・転職エージェントです。専任のキャリアアドバイザーがマンツーマンでカウンセリングを行い、あなたの強みや適性を判断します。チャットでの相談や1分程度でできる適職診断も活用しながら、多角的に自分に合った仕事や求人を見つけられるでしょう。
また、履歴書・職務経歴書の書き方や面接対策、企業とのやり取りなど幅広いサポートを実施しているため、転職経験がないフリーターの方も安心です。サービスはすべて無料なので、なかなか採用につながらない方も、ぜひお気軽にお問い合わせください。
エージェントは情報収集だけの利用でもOK!
「転職エージェントは、初めての就活というよりは経験がある人のためのサービスだと思っていて、登録するのが少し怖かった」という元フリーターの利用者の方も少なくありません。
いわゆる「ハイキャリア」や「経営者の方向け」など、フリーターの方は登録できない場合もありますが、多くの転職エージェントは対象となる方をきちんと打ち出していることがほとんど。
そのため、フリーターの方のための転職エージェントなら、正社員就職に関する知識がゼロでもまったく問題ありません。「まだアルバイトを続けるか迷っている」という段階の情報収集で登録することもできます。
転職エージェントと上手に付き合うには、現状を素直に担当のキャリアアドバイザーに伝えて、そのタイミングにベストな情報提供を受けることです。そのような自然なコミュニケーションが取れる転職エージェントを選びましょう。
フリーターの自己PRに関するQ&A
ここでは、自己PRを考えているフリーターの方が抱えやすいお悩みを、Q&A方式で解決します。自己PRできるポイントの探し方や面接でのアピール方法について、参考にしてみてください。
フリーターが自己PRを書くときのポイントは?
「結論」「具体的なエピソード」「成果」の順に話を展開することです。正社員の経歴がない場合は、アルバイト経験をもとに自己PRを作成しましょう。「成果」は「△△%上昇」「△位」「△△個販売」などの具体的な数字を入れると説得力が増します。
フリーターは職務経歴書の自己PRに何を書く?
職務経歴書にも、アルバイト経験をもとにした自己PRを書きましょう。本来は正社員の経験を書く書類ですが、アルバイト経験しかない場合はフリーターとして身につけたスキルを記載しても問題ありません。職務経歴書の基本的な書き方については、「フリーターに職務経歴書は必要?書き方のコツや項目ごとの例文をご紹介」のコラムを参考にしてみてください。
フリーターも正社員の面接で自己PRを求められる?
フリーターの方も、面接では自己PRを求められる可能性があるでしょう。自己PRであなたの人柄や正社員への熱意、フリーター経験で身につけたスキルを知りたいと思っています。企業によっては、「△分間で自己PRをしてください」と時間を指定される場合もあるので、パターンをいくつか用意しておくのがおすすめです。
「面接の質問と回答例を例文つきで紹介!答え方のポイントと注意点とは」のコラムでは、志望動機や退職理由などの回答例をご紹介していますので、面接の参考にしてください。
フリーターが面接で自己紹介するときの注意点は?
「ポジティブな印象にする」「簡潔に話す」「身だしなみや姿勢に気をつける」などです。声が小さかったり姿勢が悪かったりすると、ネガティブな印象を与えてしまいます。また、話が長いと「要点がまとめられない人」と評価されてしまう場合があるので注意してください。
面接の自己紹介を成功させたいフリーターの方は、「面接の自己紹介で伝える内容は?好印象を残すコツや回答例を紹介」のコラムをチェックしましょう。
フリーターの自己PRポイントの探し方は?
自己PRポイントが見つからないフリーターの方は、自己分析と企業研究を徹底してみてください。自己分析を通して自分の強みを明確にしたら、企業研究で求める人物像を把握しましょう。「自分の強み」と「企業の求める人材像」に共通点があれば、それが自己PRのポイントとなります。
「自己PRの書き方が分からない」というフリーターの方は、若年層向け就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
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※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。