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協調性の意味をわかりやすく解説!ある人の特徴や自己PRの例文も紹介
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この記事のまとめ
- 協調性の意味は、異なる環境や立場にいる人と譲り合って協力できる素質のこと
- ビジネスにおける協調性の意味は、柔軟な対応力やコミュニケーション能力などを指す
- 協調性を身に付ける方法には「洞察力を磨く」「周りを頼る」などがある
- 面接では実際のエピソードを元に協調性をアピールしよう
- グループディスカッションは協調性をアピールできるチャンスの場
「協調性の意味とは?」と疑問を抱えている方も多いことでしょう。協調性の意味は、簡単にいうと、他者を理解し合いながら協力できる素質のこと。ビジネスにおける協調性であれば、意味はさらに広がります。このコラムでは、協調性の意味を辞書・ビジネスシーンに分けて解説。また、協調性のある人の性格や言動なども紹介しています。そのほか、協調性の身に付け方や自己PRの例文も紹介しているので、ぜひご覧ください。
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協調性の意味とは?
協調性の意味を辞書で調べると、「互いに協力し合うこと。特に利害や立場などの異なるものどうしが協力し合うこと」とあります。社会生活をスムーズに営むためには、協調性が必要になる場面がたくさん出てくるでしょう。
仕事でもプライベートでも、異なる考えをもつ人たちと一緒に物事を行うときに意見が割れてしまうのはよくあること。一人ひとりが勝手な言動をとってしまうと、1つのことを成し遂げることも、まとめることもできません。自分の意見も持ちつつ、相手の意見を聞き入れ、いい結果につながるよう協力できるようになることが、「協調性がある」といえるでしょう。
協調性と意味が似ている類義語
協調性と意味が似ている類義語として、「協力性」「協同性」「互譲の精神」などがあります。「協力性」の意味は、異なった環境や立場の人と互いに助け合い、同じ目標に向かって任務を遂行することです。「協同性」は、複数の個人や団体と、心・力を合わせて同じ目的や共通の利益を守るために事にあたる能力、「互譲の精神」とは、お互いに譲り合う気持ちのことです。
また、協調性と譲り合いも意味が似ている言葉といえるでしょう。イエスマンという言葉も、協調性と似ていますが、決定的に違います。イエスマンは、自分の考えを捨てて相手に合わせる人ですが、協調性のある人は、周囲に合わせつつも、自分の意見を持っているからです。
就活の面接などで協調性をアピールする方法を知りたい方には、協調性を伝える場合の注意点なども紹介しているコラム「協調性は抽象的!より具体的な自己PRが必要」をおすすめします。ぜひご覧ください。
ビジネスで必要な3つの協調性の意味
仕事をするうえで必要な協調性は、プライベートで求められるものとは異なるケースが多いようです。ここでは、成果が求められるビジネスシーンにおける協調性を3つ紹介します。
ビジネスで必要な協調性の意味
- 柔軟な対応力やサポート力
- 積極的なコミュニケーション能力
- 組織や業務全体を優先した行動力
1.柔軟な対応力やサポート力
仕事をしていると、さまざまなトラブルに見舞われることも少なくありません。したがって、社会人にとって柔軟な対応力は必須のスキルで、チームでトラブルに対応するには協調性は大事な要素です。
また、チームで仕事をする場合は、苦手なタスクを抱えているメンバーをサポートする能力も必要。柔軟な対応やサポート力につながる協調性は生産性の向上にも影響するでしょう。
2.積極的なコミュニケーション能力
ビジネスでは多くの人たちと関わるため、自分とは気が合わない人が出てくることもあるでしょう。しかし、「気が合わないから」といった理由で関係を避けるのは難しいため、社会人には誰とでもコミュニケーションをとれる能力が必要です。特に取引先とは、主張が異なる人とも目標達成のために円滑に向き合えるスキルが必要とされるでしょう。
3.組織や業務全体を優先した行動力
組織で働くためには、自分の仕事をしっかり行うことも大切ですが、組織や業務全体のことを考えて行動する協調性が求められます。特に役職に就いているリーダーには、周囲の状況を常に確認して仕事が円滑に進んでいるかの洞察力と、部下や取引相手との協調性も不可欠です。
ビジネスで協調性が必要な3つの理由
この項では、ビジネスで協調性が必要な理由を解説します。協調性は、職場全体に限らず、個人にとっても、大きなメリットをもたらす大切なものであると知っておきましょう。
1.仕事がスムーズになる
協調性があると、組織や業務全体を考えて行動できたり、周りの人と円滑なコミュケーションをはかれたりできます。そのため、「今の仕事で自分は何をするべきか」を理解して、すぐに適切な行動をとれるでしょう。
また、「この仕事は他の人に頼む方がよい」と分かれば、早急に依頼ができます。結果として、協調性があると仕事がスムーズに運べるのです。
2.職場の人間関係がスムーズになる
協調性が高い人は、人の話を丁寧に聞きつつ、その上で自分の意見をきちんと伝えられます。言葉を変えると、「自分の意見も相手の意見も尊重できる人」です。このような人が多い組織は、人間関係がスムーズであるといえます。
3.人事評価の向上につながる
協調性は、人事評価の要素のうち「情意評価(じょういひょうか)」に対して、プラスにはたらくものです。情意評価とは、仕事に対する取り組み方や勤務態度などを意味します。協調性がある人は、仕事や組織の人間関係をスムーズにできるように動けるため、情意評価がプラスに働きやすいといえるでしょう。これは大きなメリットの1つです。
人事評価については、「仕事で評価されない理由と対応策は?人事評価基準を知ろう!」のコラムにも詳しく書かれているので、あわせてお読みください。
協調性がある人に見られる特徴
この項では、協調性がある人の特徴を紹介します。以下を読んで、自分に当てはまる事項があった場合は、就活でも長所として活かせる可能性が高いでしょう。
1.社交的で好かれやすい
協調性がある人は、いつも元気で明るく、笑顔が多いのが特徴です。そのため、社交的で他人から好かれやすい傾向にあります。誰とでもすぐに会話ができることは社会人にとっては重要な資質。社外に限らず、社内でもこの人と一緒に仕事をしたいと思う人は多いといえるでしょう。
2.洞察力に優れている
協調性がある人は、洞察力に優れていて、人間性を瞬時に把握し仕事を上手くこなす特性をもっています。常に周りを見ていることから、場の空気を読むことも得意です。また、観察力にも長けていて客観的に冷静に物事を考えることができ、相手が何を望んでいるのか見抜く力にも長けていることが特徴といえるでしょう。
本音を見せるのが苦手な面もある
協調性がある人は、相手のことを気にし過ぎるあまり、本音を見せるのが苦手な傾向も。「本音を見せると相手を不愉快にしてしまうのでは?」「急に本音をさらけ出して関係が悪くなったらどうしよう?」などと考えてしまうこともあるようです。
3.感情の起伏が少なく穏やか
協調性がある人は、感情の起伏が少なく穏やかな傾向にあります。そのため、気遣った対応ができることから周りの雰囲気を悪くすることもなく、ビジネスでは取引先やお客さまにも好印象を与えて、成果を出しやすくなるでしょう。
気弱に見られてしまうこともある
穏やかな反面、嫌なことでも断れない気弱な人と思われることも。しっかり考えていろいろな人の意見を聞いて物事を決めているのに、「周囲に流されやすい人」「気弱な人」と誤解されてしまうこともあるでしょう。
4.人の話を否定しないでじっくり聞くことができる
協調性がある人は、自分の意見と違ったことを言われても、最後までじっくり話を聞くことができる人が多いようです。たとえ相手が間違っていても頭ごなしに否定することがないので、相手を嫌な気持ちにさせることも少ないでしょう。
5.指示を出すのが上手い
協調性がある人は、周囲をよく観察していて洞察力にも優れていることから、一人ひとりに合わせた指示を出すことができる傾向にあります。多くの人たちのなかで率先して動けるので、リーダーにも向いていているとも考えられるでしょう。
6.仕事が早い
協調性がある人はレスポンスが早く、仕事を効率的にこなせます。指示されたことをスピーディーにこなし、たくさんメールがきても効率良く目を通して、しっかり順序立てて返信することができるようです。レスポンスが遅いことが相手を不快にさせることを知っているため、自分が忙しくても相手の気持ちになって行動できると考えられます。
7.ルールをしっかり守る
小さなルールもしっかり守ることも、協調性がある人の特徴の1つです。協調性を意識しない場合、「多少の規則違反は良いだろう」と自己中心的な行動になることも少なくありません。しかし、協調性がある人はルールを破ることのリスクと、その行為は他者に迷惑をかけるということを把握しています。
協調性を身につけるための4つの方法
協調性を身につけたいと思ったら、周囲をよく観察して「誰が何を求めているか」「全体像はどうなっているか」などを把握する力を鍛えましょう。また、周囲と意識的にコミュニケーションを取ったり、周りの意見を聞いてときには頼ったりするのも効果的です。
1.周囲をよく観察する
協調性を身につけるには、周囲をよく観察することが大切です。協調性は、周囲の人たちと協力することによって発揮することができます。周囲と協力するためには、自分本位で行動するのではなく「誰が、なにを求めているか」「周りはどうなっているか」を把握することが大切。周囲の状況が分かれば、おのずと「自分は何をすべきか」が分かってくるでしょう。これを続けることで周囲との関係性が良好になり、協調性が身に付きます。
2.周りと意識的にコミュニケーションをとる
今までよりも積極的にコミュニケーションをとるように心掛ければ、さらに協調性が身についてくるでしょう。前述したように、ビジネスにおける協調性とはサポート力やコミュニケーション能力、周囲を俯瞰する力。どんなに個人での能力が高くても、周囲と協力できなければ協調性があるとはいいづらいでしょう。
周囲の同僚や先輩、後輩がどんな仕事をしているのか、その仕事はどんな状態になっているのかを把握するためにも、日ごろから積極的にコミュニケーションを取るのがおすすめです。
3.人を頼るように心掛ける
一人で何でも対応しようと考えず、意識的に誰かに頼ることが協調性につながります。人に頼ることで、自分の作業時間を短縮できるだけでなく、自然とコミュニケーションが取れるようになり、効率良く仕事をこなして業績アップにもつなげることができます。
協調性を高めたいなら、「自分でやった方が早い」「人にお願いすることが面倒」という気持ちを意識的に抑えて実践してみてください。
4.周りの人の意見に耳を傾ける
周りの人の意見に耳を傾けると、自分にはない考え方に触れられる可能性があるでしょう。冒頭で述べたように、協調性とは協力すること。なにかを協力して成し遂げるときに、周りの意見を無視していては物事はうまく進みません。積極的に周りの人の意見に耳を傾けると、自分では思いつかない発想を得ることもできるでしょう。
就活で協調性をアピールする3つのポイント
就活の長所や強みとして協調性をアピールするときは、言葉を変えてより伝わりやすい表現にするのがポイント。また、協調性が発揮された具体的なエピソードを伝えることで、採用担当者もイメージしやすくなります。
1.言葉を変えて間接的にアピールする
協調性があることをストレートに伝えるのではなく、間接的に伝えることが効果的なアピール方法です。「私は協調性があります。」と言っても具体的な長所が伝わりにくいので、「周囲にしっかり気配りができる」「初対面の人ともすぐに仲良くなれる」「チームワークを大事にする」などと言葉を変えて間接的に伝えた方が、面接官の印象にも強く残すことができます。
また、それらを実施するために普段から意識していることなどを付け加えることで説得力が増すでしょう。
2.具体的なエピソードを用いる
協調性をアピールするときには、言葉を言い換えるだけでなく、具体的なエピソードを付け加えるとより効果的です。根拠となるようなエピソードを添えることで、自分の強みや人柄も面接官に深く理解してもらえるでしょう。
さらに、第三者から協調性があることを評価されたこともエピソードの中で伝えることができれば、自分の長所を印象付けることにつながります。
3.仕事に活かせることをアピールする
就活の面接で協調性をアピールする目的は、面接官に「この人を採用したい」と思わせることなので、どのように協調性を仕事に活かせるかを伝えることが重要です。アピールする協調性が会社のニーズに合うものなら効果は高いので、事前に企業研究をしっかり行い、どのような場面で協調性が必要なのかを知ることから始めましょう。
企業研究の方法を知りたい方は、「企業研究は転職でも必ず行おう!情報の集め方と活用のポイント」のコラムで紹介していますのであわせてご覧ください。
【例文】自己PRでの「協調性」の使い方
自己PRでどうやって協調性をアピールすればよいか分からない方のために、2つの例文を紹介します。協調性のアピールの仕方は職種によって異なりますので、営業職と事務職に分けていますので、参考になさってください。
営業職に活用できる例文
「私はチームワークを大切にし、人をまとめる能力に自信をもっています。高校3年のときには、所属していた野球部の監督から統率力を評価され、部長に選任されました。部長になってすぐには63人の部員たちを1つにまとめることに苦労しましたが、一人ひとりと話し合いの場をもち、個々の能力と個性を理解し、それぞれの意見の違いを知ることに努めたのです。その結果、チームワークを高められ、創部以来はじめて県のベスト4になることができました。貴社に採用いただけた場合には、自身の協調性を最大限に活かしながら、職務に励んでまいります。」
部員数や県大会での順位など、具体的な数字で示すことによって、面接官に協調性をアピールできるでしょう。
事務職に活用できる例文
「私の強みは数字に強く、洞察力があることです。小学生のときから算数が得意で、高校を卒業するまで数学の成績はずっと5で、特に計算が得意でした。高校、大学と学園祭の運営に携わり、数学が得意なことを周りから評価されて、経費の計算やデータ収集は私がチームリーダーとなりました。作業進捗を測りながらできるだけリスクを回避し、目標よりも早い期間で作業を終えられたのです。その結果、高校の先生やゼミ担当の教授からも正確性と統率力を評価され、学園祭の運営全体もスムーズに行うことができたと周囲からも感謝されました。このような自分の長所を活かしながら、迅速、確実に貴社での職務にも取り組んでまいります。」
協調性を題材にして自己PRをする有効な手段を知りたい方には、自己PRの流れや方法などが書かれているコラム「自己PRで協調性をアピールするときのポイントを例文付きで解説」をご覧ください。
協調性をアピールするグループディスカッションの方法
新卒の就活の選考方法にもしばしば取り入れられているグループディスカッションは、協調性を長所にしている就活生にとっては自分の強みをアピールできるチャンスの場です。グループディスカッションにおいて協調性をアピールできる行動は主に以下のとおりです。
- ・他の人の意見をよく聞く
- ・メンバーが話しやすい空気を作る
- ・相手の意見を否定しない
- ・チームの意見をまとめる
- ・発言の少ないメンバーの意見を引き出す
- ・時間管理を意識してスムーズに進行する
- ・積極的な発言に努める
- ・理論立てて結論から端的に話す
以上の点に注意してグループディスカッションに臨むことにより、採用担当者への印象を良くすることができます。グループディスカッションでは、「聞く力」と「話す力」の両方が問われることから、バランスを考えて行動することがポイントです。
数人から10名ほどの学生がチームになって、30分から1時間程度のディスカッションを行いますが、その様子を見れば、採用担当者は求職者一人ひとりの能力を容易に判断できます。積極的に発言をする・簡潔で分かりやすく伝えるように意識する・他のメンバーの意見を否定しないで気遣うなどを意識して結論を導き出せれば、高評価を得られることになるでしょう。
就職活動における協調性の大切さを詳しく知りたい方は、協調性がクループディスカッションにも影響を与えることが書かれているコラム「協調性とは?当てはまる人の特徴や自己PRで効果的に伝えるコツを紹介!」をチェックしてみてください。
就活で協調性をアピールできない場合の対処法
協調性があることを自負していても、具体的なエピソードが思い浮かばない人もいるでしょう。ここでは、協調性があることを裏付けるエピソードの見つけ方について解説します。
失敗した経験についても考えてみる
特別な経験やアピールできるような成功体験が思い浮かばない人は、失敗した経験はないか考えてみましょう。自己PRのエピソードは必ずしも特別な経験をアピールする必要はありません。「失敗から学んだことは何か」「失敗をした後、どのように行動したのか」について伝えられると、自己アピールにつながります。
人生グラフを書いてみる
今まで経験したことがなかなか思い浮かばない人は、一度人生グラフを書いてみるのも1つの方法です。人生グラフとは、横軸を年齢、縦軸をモチベーションや満足度にし、これまでの人生で起こった出来事を振り返ることができるグラフのことを指します。
グラフが大きく上がり下がりしている部分では、きっと何か印象に残る出来事が起こっているはずです。グラフを見ながら、過去のエピソードを思い返してみましょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。