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中卒の女性の方が仕事を探す際のポイントを解説!おすすめの職業と資格とは
更新日
この記事のまとめ
- 中卒の女性の方の約3人に1人は正社員就職をしている
- 中卒の女性の方の仕事探しのポイントは、学歴不問や未経験歓迎の求人を探すこと
- 中卒の女性の方におすすめの仕事は調理スタッフや接客業、介護職などがある
- 中卒の女性の方の仕事で役に立つ資格は秘書技能検定やMOS、介護職員初任者研修など
- 学歴が気になる中卒の女性の方は、高卒認定試験を受けるのも一つの手
仕事を探している中卒の女性の方のなかには、正社員として就職する難しさを感じている人もいるでしょう。どのような経歴や学歴であっても、職業の選び方や努力次第で正社員としての就職は可能です。
このコラムでは、中卒の女性の方が仕事を探すときのポイントや就職しやすい職業、あると有利な資格など、役立つ情報をご紹介します。「学歴が不安で自信が持てない」という方は、参考にしながら就職活動に臨みましょう。
中卒の女性の方の仕事や転職市場の現状
就職・転職活動で求人を確認すると、「大卒以上」「高卒以上」のように学歴制限のある企業も含まれており、中卒の方が応募できる仕事は限られるのが現状です。しかし、中卒の方も職種の選び方や努力次第では、正社員として就職できる可能性が十分あります。ここでは、中卒女性の正社員率や年収をまとめました。
中卒の女性の方の正社員率は35.4%
厚生労働省の「平成30年若年者雇用実態調査の概要 現在の就業状況」によると、2018年時点における中卒の方の正社員率は35.4%、正社員以外の率は64.0%です。一方で、高卒者の正社員率は56.3%、大卒者の正社員率は80.9%でした。
最終学歴 | 正社員の割合 | 正社員以外の割合 |
---|---|---|
中学卒 | 35.4% | 64.0% |
高校卒 | 56.3% | 43.2% |
大学卒 | 80.9% | 19.1% |
引用:厚生労働省「平成30年若年者雇用実態調査の概要 現在の就業状況」
最終学歴が高いほど正社員率も増えているため、中卒の方が正社員を目指す場合、就活の準備を徹底して行うことが重要です。
参照元
厚生労働省
平成30年若年者雇用実態調査の概況
中卒の女性の方の年収
厚生労働省の「令和5年版の賃金構造基本統計調査」によると、2023年における中卒の女性の方の給与は22万7,800円です(年齢計)。中卒の男性の方は、33万9,000円と、同じ中卒の男性の方が10万円近く高い結果となりました。また、女性の学歴別の給与で比較すると、高卒の女性の方の給与は24万4,700円、大卒の女性の方の給与は32万1,500円と学歴に比例して給与も高額になっています。
学歴 | 女性(年齢計) | 男性(年齢計) |
---|---|---|
学歴計 | 28万700円 | 38万5,400円 |
中学卒 | 22万7,800円 | 33万900円 |
高校卒 | 24万4,700円 | 34万3,600円 |
大学卒 | 32万1,500円 | 43万1,600円 |
引用:厚生労働省「令和5年版の賃金構造基本統計調査」
上記をもとに計算すると、中卒の女性の方の年収はおよそ270万円。データで見ると、中卒の女性の方の年収は、男性やほかの学歴の人と比べると低い傾向にあります。しかし、就職する企業によって給与は変動するため、一概に低いとはいえません。効率的な収入アップを図るなら、資格やスキルを身につけるといった行動を起こしましょう。
中卒の方の収入については、「『中卒は正社員になれない』は間違い!給料の事情や就活の方法を解説!」でも触れているのでチェックしてみてください。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
女性の就職率は上昇傾向にある
厚生労働省の「働く女性の実情」によると2022年の女性の労働力人口は3,096万人で、前年度から16万人増加していることが分かりました。また、労働力人口総数に占める女性の割合は44.9%(前年差0.3ポイント上昇)となり、50%に近づいてきています。
これらの結果から、女性の就職率は上昇傾向にあるといえるでしょう。
中卒の方の就職率について詳しく知りたい方は「中卒の就職率は?高卒や大卒などの学歴に比べて高い?低い?」のコラムも参考にしてください。
参照元
厚生労働省
令和4年版働く女性の実情
都道府県によって就職難易度は違う
労働者人口の集中度合いや会社の数は都道府県によって差があるため、地域ごとに就職の難易度は変化します。厚生労働省が発表した「一般職業紹介状況(令和6年5月分)」によると、主要都市の有効求人倍率は以下のとおりでした。
2024年3月 | 2024年4月 | 2024年5月 | |
---|---|---|---|
全国 | 1.28 | 1.26 | 1.24 |
北海道 | 1.11 | 1.08 | 1.09 |
東京都 | 1.16 | 1.14 | 1.12 |
神奈川県 | 1.12 | 1.12 | 1.12 |
千葉県 | 1.18 | 1.19 | 1.20 |
埼玉県 | 1.18 | 1.18 | 1.16 |
大阪府 | 1.07 | 1.05 | 1.02 |
福岡県 | 1.14 | 1.12 | 1.09 |
沖縄県 | 1.16 | 1.14 | 1.10 |
引用:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和6年5月分)」
有効求人倍率とは、仕事を探している方のうち、一人当たりにどのくらい仕事があるかを示す指標のこと。1.0倍以上なら、働きたい人より求人数のほうが多い状況となるため、就職しやすいとされています。
「就職しやすいから」という理由だけで引っ越しを考える必要はありません。しかし、住んでいる場所より近隣の都道府県のほうが就職しやすく、通勤時間との折り合いがつくのであれば、就業場所の範囲を広げて仕事を探してみるのも手です。
参照元
厚生労働省
一般職業紹介状況(職業安定業務統計)
企業が中卒の女性の方に抱きがちなイメージ
企業は中卒の女性の方に対して「勉強への意識が薄いのではないか」「継続力がないのではないか」「問題と向き合えていないのでは」などのイメージを抱くことがあるようです。下記で順番に解説していくので、どのような対策が必要になるのか確認しましょう。
企業が中卒の女性の方に抱くイメージ
- 勉強への意識が薄いのではないか
- 継続力がないのではないか
- 問題と向き合えないのではないか
1.勉強への意識が薄いのではないか
企業側は、高校へ進学しなかった中卒の方に対し、「勉強への意欲が薄い」「基本的な学力が不足しているのでは」と考える傾向にあるようです。基礎学力は勉強で身につくとしても、成長意欲が見られないと企業にとってマイナス要因と捉えられてしまう可能性があります。中卒の女性の方が選考を受けるときは、仕事への向上心をアピールし、ネガティブなイメージを払拭しましょう。
2.継続力がないのではないか
中卒の女性のなかには高校を中退した人もいるため、企業から「継続力がないのではないか」と不安を抱かれることもあります。仕事に対する継続力がないと判断されてしまうと、「入社してもすぐに辞めてしまうのでは?」といった懸念から、採用を見送られる可能性が否定できません。このような事態に陥らないために、学力以外で継続力を発揮した経験のアピールをすると良いでしょう。
なお、家庭の事情や病気などのやむを得ない理由で高校入学を諦めた、あるいは中退したという場合は、事情を説明したうえで今は問題なく働ける旨を伝えることが大切です。
3.問題と向き合えないのではないか
企業によっては「中卒=粘り強さがない」というイメージをもっている場合があります。「何か問題が生じたときに向き合わず投げ出してしまうのでは?」と警戒されてしまう可能性も。これまでトラブルに対してどのように対応してきたかを示すことで、採用担当の不安を取り除けるでしょう。
面接では「中卒」というイメージを払拭しよう
採用担当者は、「中卒」という学歴に対し、先入観でマイナスイメージを抱えている傾向にあります。中卒の女性の方が就職・転職するときは、勉強への意欲や継続力を、具体的なエピソードとともにアピールすることが重要です。相手のマイナスイメージを払拭できれば、中卒という学歴が不利にならずに選考へ進めるでしょう。中卒の方の強みについては「中卒者のメリットとは?強みを活かして就職活動を行おう!」のコラムで紹介しているので、あわせてご覧ください。
ハタラクティブアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
中卒の女性の方におすすめの仕事17選
中卒の女性の方が就職しやすい仕事は、サービス業を中心に幅広くあります。就職できる可能性が高い職種から仕事を探してみましょう。
1.総務職
総務職とは、会社のバックオフィス業務全般を担う事務系の仕事です。会社の規模によっては人事や労務、経理といった仕事が含まれることもあり、仕事内容の幅広さから臨機応変な対応が求められます。仕事を回すためには必要不可欠な存在で、どの企業にも存在するため中卒の女性の方も挑戦しやすい職種といえるでしょう。
2.経理職
経理職は会社の会計や財務などを担当する仕事です。経理職も多くの会社に存在する業務の一つなので、スキルを身につければ中卒の方も就職が可能といえます。仕事では数字を扱う機会が多いので、数字に強い方や集中力に自信がある方などにおすすめ職種です。
経理職は未経験者募集の求人もありますが、働くにはお金の基礎知識や簿記の知識がある程度必要なので、簿記の資格を取っておくと就職で有利になるでしょう。
3.事務職
事務職は、パソコンを使用したデータ入力や資料作成、来客・電話対応など主に会社に関わる事務仕事が担当です。未経験者歓迎の求人も多く、女性の割合も高い傾向にあります。そのため、中卒の女性の方も比較的挑戦しやすい職種といえるでしょう。
事務職は、経理や総務も担当することがあるので、簿記の資格を持っておくと仕事で有利になることも。事務作業は座りっぱなしで仕事を行うため、内勤で働きたい方や集中して仕事に取り組みたい方におすすめです。
4.営業職
営業職とは、自社の商品やサービスを顧客に提案し購入してもらう仕事です。学歴や経験は不問な傾向にあり、実力主義な求人が展開されています。営業職は、他者とのコミュニケーションが得意な人や、目に見えて成果が上がることにやりがいを感じられる人におすすめです。
業績が良ければ昇格していける仕事のため、中卒の方も高収入も目指しやすいでしょう。業績によって報酬が上乗せになる成果型報酬方式を採用している会社も多いため、頑張り次第では大きく収入を増やすことも可能といえます。
営業職が気になっている人は「中卒から営業の仕事に挑戦できる?おすすめの業界や資格を紹介」もあわせてご覧ください。
5.広報・IR
広報・IR(インベスターリレーションズ)は、企業の宣伝や情報公開を行う企画職です。広報のために必要な情報を探したり、市場リサーチをもとに企画を考えたり、自ら率先して動くことが重要な仕事といえるでしょう。
会社の顔としての仕事を担当するため、社名を背負える責任感がある人や、表舞台で活躍したい中卒の方に向いている仕事です。
6.コールセンター
コールセンターのスタッフは利用者と電話でやり取りをする仕事で、「インバウンド」「アウトバウンド」の2種類があります。
インバウンドは、テレフォンオペレーターやカスタマーサポートとして問い合わせや電話の引き継ぎが主な業務です。アウトバウンドは、テレフォンアポインターとして、顧客に電話をかけて商品やサービスの紹介をします。また、テレマーケティングとして、既存顧客や新規の顧客に対してアンケート調査や商品のヒアリングなどを行うこともあるようです。
クレームへの対応も必要になりますが、ポジティブ思考で利用者の問題を解決することにやりがいを感じられる方や、人と話すのが好きな中卒の方に向いているでしょう。
7.ITエンジニア
ITエンジニアは、システムの設計やプログラミングなど、幅広い業務を行います。男性の多い職業ですが、女性のエンジニアも年々活躍している傾向にあるようです。IT業界は慢性的な人手不足の状態にあり、学歴を問わない企業や、未経験者に丁寧な教育を行っている企業が求人を出していることから、中卒の女性の方も仕事を見つけやすいでしょう。
8.Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトの見た目をデザインするクリエイティブ職です。トレンドを取り入れたりユーザビリティを考えたりしながら、顧客の要望に沿ったWebサイトを作ることが仕事です。デザインセンスが必要になるため、中卒の女性で未経験の方はデザインの勉強が必要になります。
デザインをWebサイトとして実装するため、「コーディング」と呼ばれるプログラミング知識もあると重宝される可能性も。Webデザイナー検定やWebクリエイター能力検定試験などの資格を取得していると、面接の際にスキルをアピールしやすいでしょう。
9.Webライター
Webライターは、Webサイトに掲載する文章を執筆することが仕事です。商品・サービスの案内文や特定の分野におけるコラム、求人募集など、企業によって執筆する内容は多岐に渡ります。学歴が重視されることは少なく、中卒の女性の方であっても始めやすい職種といえるでしょう。
Webライターの仕事には、文章力のほか、SEOと呼ばれる「検索エンジンでの表示順位を上げるノウハウ」の知識が必要になります。経験を重ねてスキルアップをしていけば、フリーランスとして独立し、高収入を目指すことも可能です。
10.看護・介護職
看護職は正看護師と准看護師の2種類存在し、准看護師は中卒の方も目指せる職種です。准看護師の業務範囲は正看護師と同じですが、医師や正看護師などの指示がなければ看護業務ができないという違いがあります。経験を重ねて国家資格に合格すれば、正看護師へのキャリアアップも可能です。
介護職は、高齢者や介護が必要な人向けに、食事や排泄、入浴の介助などさまざまなサポートを行います。高齢化で年々需要が高まっている一方、深刻な人手不足で悩まされているのが現状です。そのため、介護職未経験の中卒女性が就職できるチャンスも豊富といえます。
看護・介護職ともに、経験がなくても働きながら資格を取得できる施設もあるので、未経験から始めても十分にキャリアアップを目指せる可能性も。就職を目指すときは資格がなくてもできる介護助手・介護補助員の求人を探してみましょう。
介護職については「中卒から介護職は目指せる?就職するメリットや資格を解説」で詳しく紹介しています。
11.ウェディングプランナー
ウェディングプランナーは、結婚式を全面的にプロデュースすることが仕事です。結婚式の段取りやスケジュールを組み立て、準備から当日まで全体を取り仕切ります。
結婚式は人生でも一大イベントといえるため、責任感が強く、人を幸せにしたいという気持ちが強い人におすすめの職種です。ウェディングプランナーの詳しい仕事については「ウェディングプランナーの仕事」で解説しているため、気になる方はあわせてご覧ください。
12.販売業
販売職は、利用者に商品やサービスを売る仕事です。携帯ショップやアパレルショップ、旅行会社など、就職先は多岐に渡ります。販売業は、接客や商品・サービスの説明だけでなく、在庫管理や品出し、レジ打ちなども業務の一環です。
「人と話すのが好き」という人や「旅行が好き」「洋服が好き」など、何か好きなものがある中卒の女性におすすめです。好きな商品を取り扱っている企業に入社できれば、仕事へのモチベーションも高まるでしょう。
13.飲食・接客・小売業
飲食・接客・小売業は、宿泊施設や飲食・小売店、アミューズメント施設などでサービス利用者の案内やオーダーの確認などを行う仕事です。活躍の場は幅広く、自分の好きな施設や店舗で働けます。利用者とのコミュニケーションを通して社会的なマナーや接遇のスキルが自然に身につくため、人として成長していけるでしょう。
学歴よりも経験が重視される可能性も高く、中卒の女性の方が正社員を目指しやすい仕事といえます。商品やサービスに対する知識が求められるので、未経験者の場合は勉強が必要です。
14.調理スタッフ
調理スタッフは、調理や下ごしらえ、盛り付けなどの業務を調理場で行います。料理が得意・好きな中卒の女性の方におすすめの仕事です。簡単な調理であれば特別な資格は必要なく、学歴も問われません。仕事を通じて料理や食材に関する知識を得られるでしょう。
高齢化が進んでいる影響もあり、飲食店だけではなく、福祉系施設の調理スタッフとしても活躍の場が広がっています。
15.工場のライン作業
中卒の女性の方の就職先として、工場もおすすめです。一口に工場といっても、自動車・精密機械・食品など業種は多岐に渡ります。工場のマニュアルに沿って作業をこなしていくのが基本的な流れです。「地道な作業を続けるのが得意」「1人で黙々と作業するのが好き」という人に向いている仕事といえます。
16.軽作業
軽作業の仕事は主に、工場や倉庫でピッキングや仕分け、梱包作業などを行います。軽作業ではあまり大きな荷物を扱わず、比較的小型で軽量の商品を扱うため、女性の方も安心して働けるでしょう。
また、勤務が工場や倉庫のため、人と直接関わることも少なく黙々と働けるので、1人で作業をすることが好きな人におすすめの仕事です。
17.タクシードライバー・配送ドライバー
タクシードライバーは、タクシー会社に属し、乗客を指定された場所まで乗せて運転する仕事です。歩合制の企業が多い傾向にあるので、自身の努力によっては給料の増加も見込めるでしょう。男性の割合が高い職種ですが、近年では女性利用者の「同性だと安心できる」といった視点から、女性ドライバーの需要も増えています。
配送ドライバーは、個人宅や企業などにさまざまな荷物を配送する仕事です。近年、オンラインショップの需要が高まっていることから、需要が高まっている職種といえます。軽く小さな荷物を配送する業務も増えているため、女性向けの求人も増えているようです。運転するのが好きな中卒の女性の方は、ドライバーの求人にも目を向けてみるのもおすすめといえます。
「中卒向けの就職先はある?学歴不問の職種15選と仕事探しのポイントを紹介」のコラムでは、上記以外にも中卒の方向けの就職先を紹介しています。
中卒の女性の方が適職を探すときの7つのポイント
中卒の女性の方が仕事を探すときは、学歴不問や未経験歓迎の求人から探すことをおすすめします。また、早く就職することにこだわり過ぎないのが長期的に働けるコツです。以下で詳しく解説します。
中卒の女性の方が適職を探すときのポイント
- 学歴不問の求人を探す
- 未経験歓迎の求人を探す
- 人材不足の業界を探す
- キャリアプランを立て目標を決める
- 派遣社員やアルバイトから正社員登用を目指す
- 自分の体力も考えて仕事を選ぶ
- 女性の割合が多い仕事を選ぶ
1.学歴不問の求人を探す
学歴不問の求人とは、「学歴は一切問わず、どのような学歴の人も応募可能な求人」を指します。「大卒以上」「高卒以上」のように募集する人材を学歴で区別する求人もありますが、「学歴不問」と書かれている場合は、中卒の方や高校を中退した人も応募が可能です。このような募集では、学歴よりも企業や業務にとって必要な人材かどうかが重視されます。
2.未経験歓迎の求人を探す
未経験歓迎の求人における「未経験」という言葉には、「社会経験が全くない」という意味と「業界・職種が未経験」という2つの意味があります。中卒の女性の方は、社会経験がない人に向けた求人に応募するのがおすすめです。このタイプの求人には「間口を広げてより良い人材を採用したい」という企業の意図があるため、応募者の学歴よりも人柄や価値観、仕事に対する意欲といったポテンシャル面を求められる傾向があります。
一方「業界・職種が未経験」の場合は、社会経験のある人が異業界・異業種への転職を目指すときに応募できる求人です。応募者が前職で培った経験やスキルを重視する傾向があるため、社会経験がない場合は応募する前によく確認しましょう。
3.人材不足の業界を探す
中卒の女性の方が仕事を探すときは、人材不足の業界に目を向けるのもおすすめです。人材不足の業界は常に働き手を求めているため、学歴や経験に関係なく採用されやすい傾向にあるでしょう。
近年では、介護業界や製造業界、IT業界などが人材不足の業界といわれています。また、職種によっては専門的な知識や技術を求められることもありますが、未経験者歓迎の職種は一から仕事を教えてくれる場合が多いので、働きながら高い技術や専門知識を学べるでしょう。
人材不足の業界について詳しく知りたい方は「人手不足の業界とは?原因を考察するとともにメリット・デメリットも解説」にまとめてあるのでご参照ください。
4.キャリアプランを立て目標を決める
中卒の女性の方のなかには、「早く就職しなくては」「正社員になれるならどこでも良い」と焦ってしまう人もいるかもしれません。早期の就職にこだわり過ぎると、やりたい仕事に就けなかったり、職場の環境に合わなかったりと、ミスマッチを感じる恐れがあります。
中卒の女性の方が長く働ける職場を見つけるには、焦らずじっくりと企業研究をして、自身に合った企業を探すのがポイントです。就職活動でお悩みの中卒の方は、「中卒者のメリットとは?強みを活かして就職活動を行おう!」をご覧ください。
5.派遣社員やアルバイトから正社員登用を目指す
正社員向けの求人がなかなか見つからないときは、派遣社員やアルバイトから正社員になるのも、中卒の女性の方が仕事を手にする方法の一つです。
紹介予定派遣制度を利用すれば、一定の期間働いたあとに正社員への道が開かれる可能性があります。正社員登用制度のあるアルバイトで勤務すれば、実務経験を着実に重ねていくと正社員として採用される場合もあるようです。
派遣から正社員を目指している人は「派遣から正社員登用を目指すには?メリットやデメリットも紹介」もご一読ください。
6.自分の体力も考えて仕事を選ぶ
学歴・経験不問の仕事は、肉体労働が含まれることも考えられます。中学校を卒業したばかりだと、若さから体力に自信があるかもしれませんが、実際にやってみると想像した以上にきついと感じる可能性があります。
中卒の女性の方が仕事探しをする際は、「自分の体力に合う仕事」や「続けていけそうな仕事」を探すことも重要です。
7.女性の割合が多い仕事を選ぶ
中卒の女性の方が仕事を見つけるポイントとして、女性の割合が多い職場を選ぶのもおすすめです。
女性社員の割合が高い企業は、女性社員の定着率が高く、女性がしっかり評価され、安心して働ける環境といえます。また、家庭や子育てとの両立が心配という方も、女性が多い職場だと理解が得やすい可能性も高く、相談しやすい傾向にあるでしょう。
えるぼし認定マークの企業は女性が働きやすい傾向にある
厚生労働省が認定している「えるぼし認定マーク」がある企業は、女性が働きやすい傾向にあるためおすすめです。「えるぼし認定マーク」は、女性活躍推進法に基づき、一般事業主行動計画の策定・届出等を行った事業主のうち、女性の活躍推進に関する取り組みが優良だと認定された企業を指します。
中卒の女性の方が就職先を探すときは、えるぼし認定マークのある企業の有無を確認するのも手です。なお、えるぼし認定マークがない企業にも、女性が働きやすい環境を整えている職場はあります。
参照元
厚生労働省
「えるぼし」認定とは
中卒の女性の方の就職・転職が有利になる資格7選
ここでは中卒の女性の方におすすめの、仕事に役立つ資格についてまとめました。資格を取得しているとスキルや知識を持っていると証明できるうえ、勤勉さのアピールにもなるでしょう。以下で詳しく解説しています。
1.秘書技能検定
秘書技能検定とは、秘書ならびに社会人として必要なマナーや常識を証明する資格です。資格を取得すれば、状況を先読みしながら最適な行動がとれるようになったり、業務のサポートがしやすくなったりします。秘書技能検定には3級・2級・準1級・1級があり、数字が小さいほど難易度が高くなるのが特徴です。受験資格は特になく、秘書に限らず多種多様な業界・職業で役立つ資格といえます。
2.MOS
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)は、WordやExcelなど、パソコンを用いた作業で使用されるソフトのスキルを証明できる資格です。特に事務系の業務に役立つ資格ですが、現在は幅広い職種や業界でパソコンを使用する機会があるため、目指す職種を問わず取得しておいて損はないでしょう。
3.ITパスポート
ITパスポートは、最新技術やセキュリティ、ネットワークなど、IT関連の基礎知識が備わっていることを証明する国家資格です。未経験からIT関係の仕事に就きたいと考えている方にとっては入門的な資格となるため、基本を押さえるためにも取得がおすすめといえます。
4.日商簿記検定
日商簿記検定は、企業の経営活動の整理や計算を行うことで、経営状態や財政状況を知る技能の証明となる資格です。初級・3級・2級・1級があり、一般企業の経理事務を目指す場合は2級を取得しておくと選考で有利になりやすいでしょう。基礎知識をつけるためにも、初級から挑戦するのがおすすめです。
5.調理師
調理師免許とは、調理師法に基づいて食に関する知識や技術を有することを証明する資格です。調理師試験は専門学校に通わなくとも、飲食店やレストランなどで調理業務経験を2年以上積めば受験ができます。調理師免許は国家資格ですが難易度がそれほど高くないので、食に関する仕事に興味のある中卒の女性の方は取得を目指してみるのも手です。
6.介護職員初任者研修
介護職を目指している中卒の女性には、介護職員初任者研修がおすすめです。介護職のスタートラインに立つ資格のため、取得しておけば「実務者研修」「介護福祉士」などの上位資格にチャレンジできるというメリットもあります。資格取得のサポートが充実している企業もあるので、働きながら資格取得を実現することも可能です。
人手不足が問題視されている介護業界においては、資格を保有していることでより就職が有利になる可能性もあります。
7.宅地建物取引士
宅地建物取引士は、不動産業界を志望している方に向いている国家資格です。売買や賃借など、お客さまが物件に関する取引をする際に重要事項を説明する、関連書類への記名・捺印といった業務は、宅地建物取引士の資格を保有していないとできません。難易度が高いぶん、宅地建物取引士を取得していれば不動産業界への就職に有利になり、高収入も期待できるでしょう。
中卒の方が取得しておくと就職に役立つ資格は、「中卒者の資格取得は転職に有利?高収入につながるおすすめの種類を紹介」でもまとめているので、あわせてチェックしておきましょう。
中卒の女性の方が稼げる仕事に就くための方法
中卒の女性の方のなかには、「稼げる仕事に就きたい」と考えている人もいるでしょう。ここでは中卒の女性の方が稼げる仕事に就くための方法を紹介します。中卒の女性の方が稼げるポイントを押さえ、自分に合った仕事を探しましょう。
中卒の女性の方が稼げる仕事に就くための方法
- 成果報酬(インセンティブ)型の会社に就職する
- 外資系企業に就職する
- ベンチャー企業に就職する
- 資格や専門技術などを必要とする仕事を選ぶ
1.成果報酬(インセンティブ)型の会社に就職する
稼げる仕事がしたいと考えている中卒の女性の方は、成果報酬(インセンティブ)型を取り入れている会社への就職がおすすめです。成果報酬(インセンティブ)型とは、自分が会社で業績を上げると、上げた分だけ収入が増えることを指します。そのため、経験や学力は関係なく努力次第で、収入を上げることが可能です。
しかし、成果報酬型は業績が良いと収入も増加しますが、業績が良くないときは減少するデメリットもあるため、よく考えて就職を検討しましょう。
2.外資系企業に就職する
外資系企業は、成果報酬型の企業が多い傾向にあり、学歴に自信がない方も結果を残せれば稼げるでしょう。実力主義な傾向にあるため、専門的なスキルを向上させながら実績を出せると高評価を受けられます。。安定した収入を得たい中卒の方には向いていないかもしれませんが、能力や成果を重視してもらいたい方にはやりがいを感じられるでしょう。
3.ベンチャー企業に就職する
新しいサービスやアイデアを展開しているベンチャー企業へ就職することも、稼ぎたいと考えている中卒の女性の方におすすめです。企業によっては、規模が小さいうちから入社しておくことで、会社が成長してから大きなリターンが得られる可能性もあります。
また、ベンチャー企業は学歴不問の会社も多いため、中卒の女性の方も入社できるチャンスを掴めるでしょう。ただし、少人数体制のベンチャー企業では激務になる可能性もあるため、労働条件をよく確認しておきましょう。
4.資格や専門技術などを必要とする仕事を選ぶ
稼げる仕事をしたい中卒の女性の方には、資格や専門技術が必要な仕事もおすすめです。専門的な資格や技術が求められる仕事は、資格手当が支給される傾向にあります。学歴問わず取得できる資格もあるので、就活の際に役立てるためにも資格を持っておくと良いでしょう。
また、資格取得の支援を行っている会社もあるので、スキルアップのために働きながら資格取得を目指す方法もあります。
学歴に不安のある中卒の方は高卒を目指すのも一つの手
「中卒」という学歴に大きな不安やコンプレックスを抱いているなら、高卒あるいはそれに相当する資格を目指す選択肢もあります。高卒に近づくと、仕事の選択肢が広がったり、賃金が上がったりするメリットがあります。
通信制や定時制の高校に通う
中卒の女性の方が高卒を目指すうえで、就職活動やアルバイトと両立したい場合は、通信制や定時制の高校に通うのがおすすめです。一般的な全日制の高校と違い、定時制は昼間・夜間のいずれかの時間帯に毎日、通信制は自宅学習をメインに数日学校に通う形式となっています。全日制の高校よりも遅い時間に登校できたり、時間帯や登校日の融通が利きやすかったりするため、無理なく高校卒業を目指せるでしょう。
高卒認定試験を受ける
高卒認定の取得を目指すのも一つの手です。高卒認定を取得すれば高卒と同等の学力があることを証明できます。ただし、最終学歴は中卒のままなので注意しましょう。また、通学と違い高卒レベルの勉強を独学で行わなければいけないため、自己管理能力や気力が必要です。
中卒の女性の方が仕事を見つけるためにやっておきたいこと
中卒の女性の方が入社してから「この仕事は自分に合っていないかも」「仕事を辞めたい」と思わないためには、自己分析や企業研究、業界研究などで自分に合った職場や仕事を見極めることが大切です。以下で詳しく解説するので、仕事探しの前に確認しておきましょう。
中卒の女性の方が仕事を見つけるためにやっておきたいこと
- 自己分析をする
- 企業研究・業界研究をする
- 求人サイトに登録する
- ハローワークを利用する
自己分析をする
自己分析をすることで、自身の強みや弱みを客観的に把握できます。自己分析で見つけた強みや価値観、仕事に求めることを軸に就職活動を行えば、企業とのミスマッチを防げる可能性も。また、軸を明確にしておけば、選考でも自分の考えやアピールポイントを表明しやすくなるでしょう。
自己分析の方法を掴みたい中卒の女性の方は、「自己分析のやり方が知りたい!ノートやツールを使って実践しよう」のコラムを参考にしてください。
企業研究・業界研究をする
企業研究や業界研究では、業務内容や経営理念、組織風土などの基本的な項目をはじめ、その企業の主力商品や経営状況なども調べておきましょう。競合との比較や応募企業の分析を深めておくと、志望動機を伝えるときに説得力が増します。
企業研究の意味については「企業研究ってどうやるの?基本的なやり方と目的を解説」で詳しく説明しているのでご参照ください。
求人サイトに登録する
中卒の方が応募できる仕事を見つけるためには、求人サイトに登録するのもおすすめです。求人サイトは民間企業が運営しており、会員登録をすると多くの求人を閲覧できます。気に入った求人があれば、そのサイトからの応募が可能なため、スムーズに就職活動を進められるでしょう。
また、サイトによって掲載されている求人が異なることもあるため、複数の求人サイトを登録することで、幅広い仕事情報に出会えます。
ハローワークを利用する
「就職活動が初めてで、何をしたら良いのか分からない」という中卒の女性の方は、無理に一人で進めようとせず、ハローワークを利用してみてください。就職の悩み相談に応じるだけでなく、履歴書の書き方、面接でのマナーといった、就職活動の基礎を教えてくれます。
ハローワークについて知りたい方は、「ハローワークとはどんなところ?サービス内容と利用の流れを解説!」のコラムをご一読ください。
中卒の女性の方が仕事を探すならエージェントもおすすめ
学歴や経歴に不安を感じている中卒の女性の方は、就職・転職エージェントを活用して求職活動を行うのもおすすめです。就職・転職エージェントでは、利用者の適性に合った求人の紹介や就職に関するお悩み相談、応募先の詳細な情報提供などのサービスを受けられます。また、面接日の調整や労働条件の交渉のように、企業とのやり取りも代行してくれるため、負担を軽減しながら就職活動を進めることが可能です。
就職・転職エージェントには、中途採用者向けやフリーター向け、第二新卒向けなどのように、特定の求職者に特化したサービスも展開されています。中卒の方に向けたサポートが強いエージェントを利用すれば、効率的な仕事探しを実現できるでしょう。
転職エージェントのご利用をお考えの方は、ハタラクティブへご相談ください。就職・転職エージェントのハタラクティブでは、フリーターや第二新卒などの若年層を対象に就職活動のサポートを行っており、プロのキャリアアドバイザーがあなたの条件に合った求人をご紹介します。
また、求人の紹介だけでなく、履歴書や職務経歴書などの書類の添削や面接練習まで幅広くサポート。学歴に自信がない方も、キャリアアドバイザーがマンツーマンで指導してくれるので安心です。
サービスはすべて無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
中卒の女性の方の就職や仕事に関するFAQ
正社員を目指す中卒の女性の方のなかには、「中卒だから就職できるか心配…」と不安を抱いている方もいるでしょう。ここでは、中卒の女性の方が悩みがちな就職に関わる疑問を解消します。
中卒で学歴に自信がなく不安です。
学歴に不安があるなら、「高卒認定を取る」もしくは「通信制や定時制に通う」のがおすすめ。
高卒認定を取得すれば履歴書に記載でき、高卒程度の学力があることを証明できます。また、通信制や定時制は時間帯に融通が利きやすいため、無理なく通えるメリットも。高卒認定についての詳細は「高卒認定は就職に有利?高卒資格との違いや就活の注意点を解説!」、通信制や定時制についてはこのコラムの「学歴に不安のある中卒の方は高卒を目指すのも一つの手」をご覧ください。
中卒の女性の方が就職しやすい仕事は?
アパレルショップの販売員や飲食店の店員、営業職などは、「学歴不問・未経験者歓迎」の求人が展開されています。特に営業職は実力主義の職場が多く、実績次第で昇進が可能といえるでしょう。営業職の詳細は、「営業職とは何をする仕事?業務の内容やメリット・デメリットを解説!」でご紹介しています。
中卒の女性の方におすすめな面接のコツはある?
就職への熱意や入社意欲を伝えるのがコツです。曖昧な回答だと、企業側は「就職に対する熱意がないのでは?」といった懸念を抱いてしまいます。
企業の不安を払拭するには、「正社員を目指す理由」を前向きに語ることが大切です。過去に反省点がある場合は正直に述べ、これからの展望を説明しましょう。面接合格の秘訣は、「中卒の就活はどうする?面接のコツをご紹介」でもまとめています。
中卒の方も正社員を目指せる?
中卒から正社員になることは可能です。求人を探す際は、「学歴不問」と記載されているものを探しましょう。「学歴不問」の求人なら、採用の際に学歴を問われる可能性が低いようです。今までに正社員経験がない方は、「未経験者歓迎」「無資格OK」などの求人も狙い目といえます。就職エージェントのハタラクティブは、若年層への就職サポートを行っているので、ぜひご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。