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契約社員で更新をしない場合について解説!契約終了の理由や確認したいこと
更新日
この記事のまとめ
- 契約社員の更新をしない理由は、必ずしも「能力不足」とは限らない
- 契約社員として更新しないと言われた場合は、労働契約書や解雇予告の有無を確認しよう
- 実質的な無期雇用状態だと、会社側の一方的な労働契約終了は認められない可能性がある
- 契約社員としての契約を更新しないまま働くとトラブル要因になるため避けるのが無難
- 「契約社員」で更新しない場合は正社員転職を検討するのも手
「会社が契約社員の更新をしないのは能力不足が原因?」と気になる方もいるでしょう。会社側が契約社員の更新をしないのは、必ずしも能力不足が原因とは言い切れません。このコラムでは、会社側から「契約更新をしない」と言われたら確認することや契約を更新しないまま働く場合について解説します。契約社員の更新について不安を抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
会社側が契約社員の更新をしないのは「能力不足」が理由?
会社が契約社員の更新をしない理由は、必ずしも「能力不足」とは限りません。契約を更新しない理由は、会社の経営状況や業務の変化など多岐にわたるようです。
まず、会社の経営状況が悪化したり、コスト削減が必要になったりした場合に、契約更新を見送られる可能性があります。特に、プロジェクト毎に雇用されている場合、終了や業務内容の変更によって役割がなくなることも考えられるでしょう。また、組織変更や人員再配置の結果として特定のポジションが不要になることも、会社が契約社員の更新をしない一因と考えられます。
一方、労働者の業務能力も契約社員の更新の有無に少なからず影響があるようです。会社から期待される業務水準に達していない場合や、評価面談でフィードバックを受けたにもかかわらず、改善が見られない場合などに契約が更新されない可能性があります。
また、業務の能力以外にも、職場でのコミュニケーション能力や会社の文化への適応が重要視されることも。これらが不足している場合も契約社員の更新に影響する可能性があります。
契約更新があるか分からず不安な場合は、早めに上司や人事に相談し、状況を確認することが大切です。これまでの自分の業務を振り返り、必要に応じて改善策を取ることも更新の可能性を高める方法の一つ。更新されない場合に備えて、ほかの仕事を探し始めることも有効です。事前に準備をすることで、契約期間満了にともなう不安を少しでも軽減できるでしょう。
契約社員を契約期間満了で更新しないことを「雇い止め」という?
契約期間満了で更新しない場合は、「契約期間満了」と呼ばれることが一般的です。契約の満了日をもって労働契約が自然に終了し、更新されない限り労働者は退職することになります。
契約期間満了は自然に契約が終了するのに対し、雇い止めは会社が意図的に更新を拒否することです。厚生労働省の「有期労働契約の締結、更新、雇止め等に関する基準」によると、いわゆる雇い止めとは「更新を繰り返してきたにもかかわらず、突然、契約期間満了とすること」とされています。
雇い止めになった場合の離職理由は会社都合になる?
雇い止めになった場合、離職理由を「会社都合」にするのは難しい傾向にあるでしょう。以下のような場合に「自己都合」と見なされる可能性があるからです。
- ・雇用契約に雇い止めの条件が明記されている場合
- ・労働者の能力や業績、勤務態度が芳しくない場合
- ・契約満了の30日以上前に雇い止めの告知をされている場合
上記に当たる場合は「自己都合」となるため、雇い止めになったとしても「会社都合」にするのは難しいといえるでしょう。
契約社員が自分から更新しない選択をすると「自己都合」になる
契約社員が自ら更新しない選択をした場合、離職理由は「自己都合」となります。更新を希望しない場合、労働者自身の判断で退職を決定したことになるためです。自己都合退職となった場合、失業手当の受給には待期期間に加えて給付制限期間が設けられるため、計画的に退職を進めるようにしましょう。
自己都合退職の場合の失業保険については、「失業保険は会社都合と自己都合退職で給付金額や期間が違う?手続き方法は?」のコラムで解説しているので、あわせてご一読ください。参照元
厚生労働省
労働契約(契約の締結、労働条件の変更、解雇等)
「契約社員での更新をしない」と伝えられた際に確認したいこと
この項では、勤め先の会社から「契約社員として更新をしない」と伝えられた際に確認したいポイントをまとめました。以下で詳しく説明します。
雇用契約を結ぶ時点で更新の有無と判断基準は明示されていたか
雇用契約書や就業規則に、契約の更新に関する具体的な内容が明示されているか確認します。たとえば、契約期間満了時における「更新の有無」「判断基準」などです。更新の有無を判断するための条件である「業務量」「勤務態度」「会社の業績」などが具体的に示されているかを確認しましょう。この情報は、今後のキャリアプランや契約更新の可能性を考えるうえで必要といえます。
契約を更新しない旨の予告とその理由は伝えられていたか
会社から「契約を更新しない」と告げられた場合、事前にその予告があったかどうかを確認しましょう。一般的には、契約満了日の30日前までに予告されるようです。契約を更新しない理由が不明確な場合や不当と感じる場合は、その内容について会社に確認してみましょう。
「労働条件通知書とは?確認すべき項目や雇用契約書との違いを解説」のコラムでは、雇用契約を結ぶ際に確認することについてまとめているので、あわせてチェックしてみてください。
「契約社員の更新をしない」が認められない主な状況
ここでは、会社による「契約社員の更新をしない」が認められない状況をまとめました。以下で、具体的に説明するので、ぜひご一読ください。
無期雇用と同じような状況になっている
契約社員として更新を繰り返し、実質的に無期雇用と同じような状況になっている場合、会社側が妥当な理由を明示せず「更新をしない」ことは認められないのが一般的。一定期間更新を繰り返し働くことで、労働者が「このまま雇用され続ける」と期待するのは比較的自然なことといえるからです。そのため、理由が明確でない限り、会社が簡単に労働契約を終了することはできないでしょう。
「無期雇用とは?パートや派遣は該当しない?正社員との違いを解説!」のコラムでは、無期雇用についてまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
契約社員が更新の申し込みをしている
労働者側が契約社員としての更新を希望しているにもかかわらず拒否される場合、会社にはその理由を明確に説明する必要があるでしょう。雇用契約に「更新の申し込みが可能」の旨が記載されている場合、労働者としてその権利を主張できます。会社側は契約更新を拒否する際に、業務縮小や職務能力不足などの明確な理由を示さない限り、更新を拒否できないようです。
契約を更新しないことが合理的ではない
これまで更新を繰り返しているにもかかわらず契約更新を拒否されることは、「合理的ではない」と判断される可能性もあります。「業務が減少していない」「ほかの従業員は同じ業務を続けている」といった場合、会社側に契約更新を拒否する理由がないと見なされるようです。
契約更新が続き通算5年以上となっている
労働契約法第十八条では、同じ会社で有期契約が5年以上継続する場合、労働者は無期雇用契約への転換を希望できることが定められています。5年以上契約を更新している状態で労働者が無期雇用契約に移行するための申し出をした場合、会社は拒否できません。
参照元
e-Gov法令検索
労働契約法
契約社員としての契約を更新しないまま働くとどうなる?
契約社員としての更新手続きをしていない場合も、継続して働いているのであれば「契約が更新された」と見なされるようです。ただし、手続きをしていないため「正式に契約を更新した」とは言い切れません。
雇用者と労働者の間で契約を結んでいない場合、労働条件や待遇が不明確になり、トラブルの原因となる可能性があります。事前に雇用者と契約更新について話し合い、正式な手続きを踏むことが大切です。
「契約社員」で更新しない場合は正社員転職を検討するのも手
「契約社員と正社員って具体的にどのように違うんだろう?」「今から正社員になるのは難しい?」と気になる方もいるでしょう。契約社員で更新しない場合は、正社員転職を検討するのも一つの手です。ここでは、契約社員と正社員の違いやそれぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
契約社員と正社員における雇用契約の違い
契約社員と正社員における雇用契約の主な違いは、期限の有無です。契約社員は期間が定められており、満了後に契約が更新されなければ雇用は終了します。
一方、正社員は無期限の雇用契約であり、定年まで働けることが一般的です。会社からの解雇には正当な理由が必要で、契約社員と比較すると雇用の安定性が高いといえるでしょう。
契約社員と正社員それぞれのメリット・デメリット
ここでは、契約社員と正社員のメリット・デメリットをまとめました。以下で詳しく紹介するので、ぜひご一読ください。
契約社員のメリット・デメリット
契約社員のメリットには、「選択肢が広がるため比較的入社しやすい」「専門性の高い仕事を目指しやすい」「転勤の心配が少ない」が挙げられます。契約社員は、正社員と比べると比較的希望の働き方を叶えやすいといえるでしょう。
一方、デメリットとしては、「雇用期間が不安定で契約を更新されないリスクがある」「正社員に比べて福利厚生が少ない」「昇給制度がない場合がある」ことが挙げられます。契約社員の場合、将来性や待遇面に不安を感じやすいようです。
正社員のメリット・デメリット
正社員のメリットには、「長期にわたって安定して働ける」「給料・昇給・賞与などの待遇面や福利厚生が充実している」「転職の際に職歴が評価されやすい」などが挙げられます。契約社員と比べるとキャリアアップを目指せる環境が整っているといえるでしょう。
一方、デメリットとしては「就業規則で定められていれば残業・休日出勤は原則応じなければならない」「不本意であっても異動には基本的に応じなければならない」などが挙げられます。契約社員に比べて柔軟な働き方を取りにくいといえるでしょう。
「契約社員から正社員になるには?登用制度や転職時のポイントを解説」のコラムでは、正社員になるための方法をまとめています。契約社員から正社員を目指す場合は、ぜひご一読ください。
契約社員から正社員への転職活動に不安があるなら
「契約社員の更新をせず、正社員を目指したい」方のなかには、就活の進め方に不安を感じている方もいるでしょう。ハタラクティブの「若者しごと白書2024(p.39)」によると、「就職活動の進め方が分からず不安」と感じている方の割合が約半数以上となっています。この結果から、就職活動の進め方に悩んでいる方は少なくないことが分かるでしょう。
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参照元ハタラクティブ
若者しごと白書2024
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契約社員やパートが契約の更新をしない場合によくある質問
ここでは、契約社員やパートの方が契約の更新をしない場合によくある質問をまとめました。Q&A形式でお答えするので、ぜひチェックしてみてください。
会社が契約社員の更新をしない場合は何日前に伝えるのが一般的ですか?
厚生労働省の「労働契約の終了に関するルール」によると、契約社員を更新しない場合、会社側は30日前までに労働者に伝えなければなりません。ただし、「これまでに3回以上更新をしている」「雇用期間が1年を超えている」労働者に限ります。
「雇い止めとは?会社都合で簡単に実施できる?契約満了との違いとは」のコラムでは、「雇い止め」についてまとめているので、ぜひご一読ください。
参照元
厚生労働省
労働契約の終了に関するルール
パートが契約更新をしないで辞めるのはありですか?
契約満了の場合、更新せずに辞めることは問題ありません。契約満了時点で雇用契約は終了しますが、会社側から意思確認をされた場合は、更新しない旨を伝えましょう。
契約満了については、「契約満了とは?派遣や契約社員が失業保険をもらえる条件と退職理由を解説」のコラムで解説しているので、ぜひご一読ください。契約社員で更新せず、正社員を目指している方は、若年層向け就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。