既卒者が内定をとるためのポイントを解説!新卒より厳しいって本当?

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この記事のまとめ

  • 既卒は、新卒採用よりも枠が少なく内定獲得が難しい
  • 既卒者が内定を獲得するには、多くの会社や業界について情報収集することが大切
  • 卒業後3年以内なら、既卒者も新卒採用で内定を得ることが可能
  • 既卒者の就活に特化した就職支援サービスを使うのも手

既卒で内定を獲得するのは厳しいから、諦めてしまっている方も多いのではないでしょうか。既卒は、「なぜ在学中に内定をもらえなかったのか」「在学中に就職活動をさぼっていたのでは」とマイナスなイメージを持たれてしまう可能性があります。しかし、しっかりと対策すれば希望の業界、企業から内定をもらうことはできるでしょう。このコラムでは、既卒者が内定をとるためのポイントを紹介しているので、参考にしてください。

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既卒者が内定をもらうのは無理?

既卒者とは、大学や専門学校、短大などの学校を卒業してから、正社員として働いたことがない人を指します。アルバイトとして働いているフリーターや、求職者も既卒者の一種です。
厚生労働省の「大学等卒業予定者の就職内定状況調査」によると、大学・短期大学・高等専門学校の就職希望率と就職内定率は、下記のようになっています。

区分就職希望率就職内定率
大学78.5%89.5%
短期大学81.2%82.7%
高等専門学校6.08%97.1%

引用:厚生労働省「令和2年度大学等卒業予定者の就職内定状況(2月1日現在)を公表します~大学生の就職内定率は89.5%~(1p)

大卒では、就職を希望する約8割のうち、9割弱が内定を獲得できているようです。しかし、就職を希望せず進学しなかった人や、就職を希望したものの内定がもらえず、既卒となってしまった人も一定数いることが分かります。
また、「労働経済動向調査(令和3年8月)の概況 」によると、正社員としての新卒採用を行った会社のうち、既卒者の応募を可能とした会社は68%、さらに既卒者の採用にいたった会社は40%しかありませんでした。

参照元
厚生労働省
結果の概要
大学等卒業予定者就職内定状況 令和2年度卒業予定者( 令和3年2月1日現在 )
労働経済動向調査(令和3年8月)の概況
労働経済動向調査(令和3年8月)の概況 (14p)表14 新規学卒者の採用枠で正社員を募集した際の既卒者の応募の可否及び採用状況別事業所割合(令和2年度新規学卒者)

内定をもらえる既卒者とは?

一般的に、新卒採用では入社後の成長や仕事への意欲を評価するポテンシャル採用が行われています。一方、中途採用では前職での経験やスキルを武器に、即戦力として活躍する人材を求められることが多いでしょう。
既卒の場合、新卒よりも年齢が高いことが多く、若さや柔軟な発想が強みにならないことも考えられます。かといって、中途採用枠で内定を勝ち取れるほどのスキルがある人も少ないでしょう。そのため、既卒では学校卒業から現在までの経験が強みになります。また、正社員になりたいという強い意志もアピール材料になるでしょう。企業にとっては、内定後すぐに就業してもらえる既卒は、新卒にはできないためメリットです。これらの点を理解して、うまく自分をアピールしましょう。「既卒の就活は強みをアピールすることがカギ!履歴書の自己PR例文集つき!」でも、既卒の強みを活かす方法を紹介しているので、参考にしてください。

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既卒者が内定をとるための6のポイント

既卒は新卒とは違い、大学の支援を受けることはできません。そのため、内定を勝ちとるためには、みずから主体的に就活に取り組む必要があります。ここでは、内定を無事に獲得するために大切なポイントをまとめました。就職活動の参考にしてください。

1.企業や業界の情報を収集する

既卒者に限らず、内定を獲得するためには応募先企業やその業界について、情報収集することが必須です。企業や業界のことを細かく調べることで、志望動機や自己PRが充実した内容になります。なぜこの会社・業界を選んだかを答えるには、会社や業界のことをよく理解していないと、表面的な内容しか回答できないでしょう。
また、会社や業界の情報を収集することで、入社後のミスマッチを防止する効果もあります。ただの興味や憧れだけで入社してしまうと、思っていた仕事内容と違い、就職後に後悔することもあるでしょう。会社のWebサイトやSNS、求人情報などを見て、細かく調べておくことが大切です。
企業研究のやり方については、「企業研究は転職でも必ず行おう!情報の集め方と活用のポイント」も参考にしてください。

2.自己分析を行う

内定獲得には、自己分析も重要です。過去の自分の経験を書き出したり、診断ツールを利用したりして、自己分析も行いましょう。既卒の場合、過去の就職活動で自己分析しでから、時間が経っていることもあります。その間に、自分の中で変化している部分もあるため、改めて自己分析を行ってみてください。
第二新卒の自己分析のやり方は、「第二新卒に自己分析は必要?就活や採用面接に活用できる方法とやり方」で詳しく解説しています。

3.多くの企業にエントリーする

既卒は、学生のように授業やゼミがない分、行動量が強みになります。できるだけ多くの企業にエントリーすることで、内定をもらえる可能性を上げていきましょう。ただし、きちんと企業研究することが前提であることは忘れないでください。やみくもに多数の企業に応募しても、内定は獲得できないでしょう。
多くの企業にエントリーするには、自分の中で企業に対して求める条件を低く設定することでもあります。こだわりが強いと、ひっかかる企業が少なくなってしまい、応募の枠を自分で狭くしてしまうでしょう。少し視野を広げ、多くの求人に触れることで、意外な適職が見るかる可能性もあります。

4.既卒専門のサイトを利用する

既卒者が内定を獲得するには、既卒専門の求人サイトを利用することもポイントです。
既卒向けの求人サイトであれば、既卒者向けの求人ばかりなので選びやすいでしょう。もちろん大手求人サイトでも、検索条件に「既卒」と入れれば、既卒歓迎の求人も見つかります。しかし、経験やスキルを求める募集も出てきやすく、内定獲得の可能性は低いでしょう。

新卒枠と既卒枠の違い

新卒と既卒では、企業が求める能力や働き方が異なります。同じ「未経験歓迎」の募集であっても、新卒の場合は、ポテンシャルややる気の面が評価されやすいようです。しかし、既卒の場合は、社会人としての常識や基本的なパソコン操作など、ある程度の能力が求められるケースがあります。
既卒枠の求人に絞ることで、既卒者を求めている企業と出会える可能性が高まるでしょう。

既卒が新卒枠で就職するなら3年以内?

厚生労働省は、雇用対策法第7条にもとづき、「青少年雇用機会確保指針」を改正しました。「新卒採用は卒業後3年間応募できるようにする」という内容が追加され、卒業後3年以内の既卒者も新卒枠への応募ができるようになっています。既卒者も、新卒採用での内定獲得が可能です。

参照元
厚生労働省
3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!

5.面接で想定される質問への回答を用意する

内定獲得のためには、面接でよく聞かれる質問への回答を用意しておきましょう。志望動機や自己PRはもちろんですが、入社後どのような仕事をしてみたいか、将来のビジョンについてなども考えておく必要があります。
在学中の就職活動のときに、何度も面接を行った方もいるでしょう。しかし、既卒就活では時間が経過しているため、面接の感覚を忘れていることもあります。模擬面接を行い、きちんと対策しておきましょう。
また、既卒の場合、既卒という経歴だけでマイナスのイメージを抱かれていることが多いものです。マイナスイメージを払拭できるよう、しっかりとした受け答えができるように準備しておきましょう。面接対策では、「面接練習のやり方を解説!よく聞かれる質問や一人で行う方法は?」も、参考にしてください。

既卒になった理由をはっきりさせておく

既卒者の就職面接では、「なぜ新卒時ではなく今就職を目指しているのか」を問われるでしょう。留学で就活ができなかった人、公務員試験に失敗した人、大学のときは就職以外に目指す夢があった人など、既卒になった理由は人によってさまざまです。面接では、人物像や価値観を把握するために、過去の経歴について問われることは多いでしょう。
既卒で就職をしている理由を問われたら、卒業時に就職を選ばなかった理由と、今就職を志した理由の2点をポイントに回答すると、効果的です。「就活で活用できる!志望動機の書き方と例文集」では、例文も紹介しているので、参考にしてください。

志望動機では仕事への高い意欲をアピールする

内定獲得における大きなポイントが、志望動機です。志望動機では、仕事への高い意欲をアピールするように心掛けましょう。既卒ということで、面接官からは「在学中は就活にやる気がなかったのだろう」と思われている可能性は高いです。
既卒での就活は、昔と違うことを示すことがポイントになります。志望動機では、主体性のアピールになるよう志望先企業の情報を集めて、熱意や意欲を伝えましょう。

6.選考を振り返って改善する

先述のとおり、既卒の採用枠は少なく、既卒に偏見のある会社も少なくないため、内定がすぐにもらえないこともあるでしょう。その場合は、選考を振り返って反省し、改善点を見つけることが大切です。
内定をとれない理由としては、以下のようなものが考えられます。

・ハードルを上げ過ぎている
・職種を絞り込み過ぎている
・面接での受け答えが良くなかった

過去の選考を振り返ることで、自分の弱みやアピールできていないポイント、企業選びの方向性などを改善できるでしょう。不採用が続く場合は、やみくもに応募を続けるのではなく、これまでの選考を分析することも大切です。

前職を1年未満で退職した場合

既卒として就活をしている方の中には、卒業後一度は就職したものの、短期間で離職してしまった、いわゆる第二新卒の人もいるでしょう。1年未満、数か月といった期間で退職した経験がある人は、「採用してもすぐに辞めてしまうのでは」と思われてしまうため、内定獲得が難しくなりやすいようです。1年未満で退職している場合は、なぜそういう結果に至ったのか、説得力のある回答ができるように考えておく必要があります。面接官が納得する回答ができない場合、採用率は下がってしまうでしょう。

既卒が内定を得にくい理由と対策

既卒で内定を勝ちとるには、内定が厳しいといわれる理由を知って、既卒に対するネガティブなイメージを払拭することが大切です。既卒の採用が厳しい理由を踏まえて、しっかりと対策しましょう。

1.マイナスイメージを持たれやすい

既卒は、「新卒で就職できなかった人」というマイナスイメージを持たれやすい傾向にあります。社会人経験がなく、基礎的なビジネススキルやビジネスマナーなどのアピールできる面も少ないため、企業側が採用するメリットが少ないのでしょう。そのため、既卒が内定を獲得するには、マイナスイメージをくつがえすことが大切です。卒業から今回の就職活動までの期間に、どのような経験を積み、自分の価値観や考え方に変化が起きたかをアピールすると良いでしょう。

2.既卒を採用する余裕がない

既卒は内定が厳しいといわれる理由の一つは、企業側に既卒を採用する余裕がないことです。特に、中小企業では大手のように採用人数が多いわけではないため、新卒で枠が埋まってしまう傾向があります。
景気や業績の影響で、新卒採用さえも取りやめる会社も少なくありません。そのような状況で、即戦力にならない既卒を採用することは少ないでしょう。有効求人倍率を見ると、2019年ころは約1.60倍でしたが、2021年2月の時点では1.09倍と落ち込んでいます。既卒採用に関しても、厳しい状況だといえるでしょう。
採用枠の多さという意味では、大手企業を狙うのも手です。業績が安定していて、採用が活発な会社なら、既卒枠がある程度設けられていることも考えられます。中小企業ばかり応募して不採用が続く場合は、あえて大手企業に挑戦することも検討してみてください。

参照元
厚生労働省
一般職業紹介状況(令和3年2月分)について

マイナスイメージをもたれやすい既卒者も、内定をとるためのポイントを押さえていくことで、就職のチャンスは見えてきます。
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