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「四大卒」の意味とは?就職は学歴だけでは決まらない!
更新日
この記事のまとめ
- 四大卒とは、4年制の大学を卒業した人のことを意味する言葉
- 四大卒を求める企業は多く、応募できる求人も幅広い
- 企業が四大卒を求めるのは、応募者の絞り込みや専門知識への期待などの意味がある
- 四大卒が就職を成功させるには選考対策をしっかり行うことがポイント
就活において「四大卒」の意味とは何か気になる方も多いでしょう。「四大卒」とは4年制の大学を卒業したことを意味しており、求人を見ると「四大卒以上でないと就職できないのでは?」と不安に思う方もいるようです。しかし、決してそのようなことはありません。長所やキャリアプランなど、応募者の学歴以外を重視する企業もあります。学歴に捉われず、自分のアピールポイントを適切に伝えましょう。
「四大卒」の意味
四大卒」とは、4年制の大学を卒業した人を意味する言葉です。最終学歴が4年制大学であれば、出身校に関わらず「四大卒」に該当します。四大卒は「学部卒」とも呼ばれ、取得できる学位は「学士」です。
「四大卒」は学歴を表すときに使用することが多く、大学であっても短大なら「短大卒」、医療系の6年制大学が最終学歴なら「大卒」とするのが一般的です。これ以外にも、最終学歴が専門学校なら「専門卒」、高校なら「高卒」となります。
四大卒については、「就職に有利って本当?大卒のメリットとは」のコラムでも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
求人における四大卒とは
企業の求人では、四大卒以上を募集する際に「4年生大学卒以上」などと記載されていることが多いようです。この条件は求人や企業Webサイトの「募集対象者」や「応募条件」などに記載されていることが多いため、詳細をよく見て判断しましょう。
通信制大学も大卒に含まれる
通信制大学を卒業した方の学歴は「四大卒」となります。通信制大学とは通学せず、基本的にオンラインでの勉強がメインになる大学のことです。卒業すれば、通学制の大学と変わらず四大卒となります。
四大卒の割合は高くなっている
以下の表は文部科学省の「学校基本調査-令和5年度 結果の概要-」によると令和5年度における大学卒業者は59万162人であることが分かります。
年度 | 大学卒業人数 |
---|---|
2020年 | 57万2,639人 |
2021年 | 57万3,947人 |
2022年 | 58万3,518人 |
2023年 | 59万137人 |
2024年 | 59万162人 |
引用:文部科学省「学校基本調査-令和5年度 結果の概要-」
表を見ると、大学の学部卒業人数が年々増加していることが分かります。四大卒の割合が高いことも、企業が募集の条件に四大卒を含んでいる理由の一つといえるでしょう。
参照元
文部科学省
学校基本調査-令和5年度 結果の概要-
四大卒以外の最終学歴
「大卒」以外の最終学歴として、「大学院卒」「短大卒」「専門卒」「高卒」「中卒」が挙げられます。それぞれ最後に卒業した学校や修了した課程によって呼び方が異なるので、確認しておきましょう。
大学院卒
大学院卒は大学卒業後、大学院の課程を修了した人のことです。大卒(学部卒)よりも高い専門性を持っており、就職においても好待遇が期待できるでしょう。入社後は専門的な部署や研究職に就く傾向があります。
大学院卒の学位
一言で「大学院卒」といっても、修士課程と博士課程に分けられます。「博士前期課程」「博士後期課程」とも呼ばれ、修士課程は2年、博士課程は3年の合計5年が標準就業年数です。
短大卒
短大卒とは、最終学歴として4年制の大学より短い、2~3年制の大学を卒業した人です。短大では短い期間で、一般教養や専門科目を学ぶことができます。企業によっては、四大卒と短大卒を区別せず「大卒」として一括りにする場合もあるようです。
専門卒
専門卒は、最終学歴で特定の分野を学ぶ専門学校を卒業した人を指します。卒業後は、専門的に学んだ知識・技術を生かして即戦力として働けるため、就職が有利になることも。将来の志望職種が決まっている人のなかには、大学よりも専門学校に進む道を選択する人もいるのではないでしょうか。
高卒
高卒は、最終学歴で高等学校を卒業した人です。なお、高校を卒業後に大学に進学したものの、何らかの理由で中退した場合も最終学歴は「高卒」となります。高卒の就職事情については、「高卒で就職は難しい?内定率や正社員になるためのポイントを紹介」のコラムで解説しているので、ご確認ください。
中卒
中卒は、最終学歴として中学校を卒業した人を指します。中学を卒業して若いうちから働いている場合、専門的な仕事や職人として技術を身に着けていくことが多いようです。
また、高等学校卒業程度認定試験を受験し合格すれば、学歴は変わらないものの高卒以上の求人に応募することもできます。詳細は「高卒認定は就職に有利?高卒資格との違いや就活の注意点を解説!」のコラムで解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
就活における四大卒の意味
正社員求人の応募資格欄では、「四年制大学卒業の方」「四大卒者」の文字を目にすることも少なくありません。そのため、今の日本で多くの求人に記載されている条件の学歴は、四大卒といえるでしょう。
年収は就職する企業にもよりますが、最終学歴が高くなるにつれて賃金も高くなるのが一般的。これは、高等教育を受けている人のほうが身に着けている知識やスキルが高く、生産性も高まるといわれているためです。
しかし、学歴で仕事の選択肢が狭まる傾向はあるものの、自分が希望する仕事への道が閉ざされるわけではありません。学歴ではなく求職者自身のポテンシャルや人柄で評価する企業もあるので、「四大卒ではないから」と最初から諦めないことが大切です。就活と学歴の関係性については、「就職に学歴は関係ある?学歴フィルターがある理由や就活でのアピール方法」でも解説しています。
企業が四大卒以上を求める意味
企業が選考で四大卒を求める傾向があるのは、決して偏見に基づくものではありません。主な理由として、下記のようなものがあります。
優秀な人材を見つけやすい
企業が四大卒以上を求めるのは、選考の際に優秀な人材を見つけやすくするのが目的です。四大卒以上の方だけが優秀だということではありませんが、大学で4年間学んでいたことは、企業側からは勤勉さや専門性などのポジティブなイメージにつながりやすいようです。
企業が四大卒を求めるのは、あくまで指標の一つであることを念頭に置きましょう。
専門知識を持っている人材を見つけやすい
専門知識がある人材を見つけやすくなるのも、企業が選考で四大卒以上を求める理由の一つです。四大卒は高卒や専門卒、短大卒よりも長期間教育機関で学んでいるため、知識の専門性に期待し評価する企業もあります。
さらに、四大卒は専門分野以外にも幅広い分野を勉強していることもあるため、より深く広い知識を持ち合わせていると期待される傾向にあるようです。
応募者を絞り込むため
四大卒以上を求めるのは、企業が応募者を絞り込む手段の一つです。
特に、知名度が高く人気のある企業は、選考の際にある程度の制限を設けないと応募者が殺到し、人事担当者に大きな負担がかかる可能性もあります。そのため、募集を四大卒以上に制限して数を絞ることで、選考をスムーズに進めることが可能です。企業側にもこのような事情があるため、学歴の制限は応募者数を絞るための手段と認識しておきましょう。
「大卒に意味はある?高校卒業後の進路について」でも、就活における大卒の意味を解説しています。
四大卒の平均年収
四大卒の平均年収を厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」をもとに、年齢別でまとめてみました。
年齢 | 平均年収(平均月給) |
---|---|
20~24歳 | 287万1,600円(23万9,300円) |
25~29歳 | 327万1,200円(27万2,600円) |
30~34歳 | 370万8,000円(30万9,000円) |
35~39歳 | 424万9,200円(35万4,100円) |
引用:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」
上記の表から、四大卒の平均年収は年齢とともに上がっていくことが分かります。なお、平均年収はボーナスや各種手当、保険料により変動する場合が多いため、あくまでも参考として覚えておいてください。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
四大卒が必ずしも就職に有利とは限らない
四大卒が必ずしも就職に有利とは限らないので、自分の学歴を不安視し過ぎないようにしましょう。
就職・転職活動で重要なことは、「自分が希望する働き方を実現するためのキャリアプランについて具体的に考えること」「自分の能力や長所を適切にアピールすること」です。このことを念頭に置いて選考に臨めば、どの学歴であっても内定を勝ち取るチャンスはあります。
まずは自己分析をしっかり行い、自分のアピールポイントやキャリアプランを明確にしておきましょう。自己分析のやり方は「自己分析とは?就活や転職でどう使う?基本と簡単に行う方法をご紹介」のコラムでまとめています。
四大卒が就活を成功させるポイント
四大卒が就職を成功させるためには「気を抜かずに選考の対策を行う」「将来やりたいことを明確にする」「広い視野で就職活動を行う」がポイントとして挙げられます。どの学歴であっても、就職活動では努力を怠らないことが大切です。
以下のポイントを押さえて就職を成功させましょう。
気を抜かずに選考の対策を行う
就活において選考の対策を行うことは、就活成功へのカギになります。適性検査があるかや面接の形態、グループディスカッションの有無など選考の方法は企業によってさまざまです。まずは志望する企業がどのような選考を行うのか情報収集しましょう。
将来やりたいことを明確にする
自分が将来やりたいことを明確にすることも、就活の成功につながります。また、就活の軸を決めておくことで、就活を効率的に進めることができます。まずは興味のある業界や職種をリストアップしてみましょう。
「自分のやりたい仕事が分からない」という人は適職診断を受けるのも一つの手です。このコラムの上部にも、1分程度でできる適職診断のページが設けられているので、ぜひご活用ください。
広い視野で就職活動を行う
就職活動時は、広い視野を保つことを意識しましょう。特定の職種に絞ったり、倍率の高い企業ばかり応募していたりすると視野が狭まってしまいます。
広い視野を持って就活の幅を広げることで、心の余裕にもつながるでしょう。また、エントリーする数が多いと、面接などの選考に慣れることもできます。
それでも就職活動に不安を感じているのであれば、ハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、若年層に特化した就職・転職エージェントです。正社員になりたいけれど、どんな仕事があるのか分からない方や、学歴で悩んでいる方も、キャリアアドバイザーが丁寧にサポート。マンツーマンでカウンセリングを行い、一人ひとりの性格や好みに合った仕事や企業を紹介します。
就活に必要な書類作成のサポートや面接対策はもちろん、面談日程や細かい確認事項など、企業とのやり取りもハタラクティブが代行するので、ご安心ください。
また、就職自体が初めてという場合、自分はどんなところに就職できるのだろうと不安に思うこともあるでしょう。ハタラクティブのキャリアアドバイザーはそんな不安を解消し、納得のいく就職ができるよう、二人三脚で就活を応援します。ご相談だけでもお受けしていますので、ぜひご利用ください。
就職は四大卒でないと不利?学歴に関するお悩みQ&A
中卒や高卒の就職に不安がある人に向けて、Q&A形式で学歴の疑問を解消します!
四大卒の定義は何ですか?
4年制大学卒業の学歴を持つ人のことです。大学によって偏差値や学べる内容は違いますが、基本的に大学を卒業していれば四大卒に当てはまります。求人に「大卒以上」とある場合は、四大卒もしくは大学院卒の人の応募が可能です。なお、大学を中退している人の最終学歴は高卒となります。
四大卒に短大は含まれますか?
短大は一般的に「短大卒」となります。企業によっては、四大卒と短大卒を区別せず「大卒」として一括りにする場合もあるようです。なお、求人に「大学卒」と記載されている場合は、短大卒を含む場合が多いようです。
四大卒と高卒の初任給はどのくらい違いますか?
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」によると、令和4年の高卒者の平均初任給は18万1,200円、大卒者の初任給は約22万8,500円でした。
ただ、年収には、職種や勤続年数などの要素が関係するため、学歴だけで評価が変わるわけではありません。大卒と高卒の違いについては、「大卒と高卒の違いは?就活時のメリットや生涯賃金について解説!」をご覧ください。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
なぜ企業は四大卒を採用したいのですか?
1つ目の理由は、四大卒には専門的な知識を身に着けた人材が多い傾向があるためです。
大卒は高卒と比べて専門的な事柄を学んでいるため、専門性を仕事で活かせる可能性が高いといえます。2つ目は、選考で応募者の数を絞り込むためです。高卒者・大卒者どちらも募集すると、応募者が殺到して処理しきれなくなります。
「高卒の就職は本当に不利なのか?項目別の比較で大卒との違いを徹底検証!」では、四大卒と高卒の平均年収や求められる能力の違いなどを解説しているので、チェックしてみてください。
四大卒でないと就職に不利になりますか?
厚生労働省の調査「令和5年3月大学等卒業者の就職状況」によると、大卒者の就職率は97.3%(2023年4月1日現在)です。
また、文部科学省の「令和5年3月新規高等学校卒業者の就職状況に関する調査について」では高卒者の就職率は98.0%(2023年3月末現在)となっており、高卒だからといって就職が不利になるわけではありません。
参照元
厚生労働省
令和5年3月大学等卒業者の就職状況
文部科学省
令和5年3月高等学校卒業者の就職状況(令和5年3月末現在)に関する調査について
高卒や短大卒は四大卒が条件の求人に応募できませんか?
応募することは可能ではあるものの、書類選考を通過する可能性は低くなるでしょう。
ただし、選考で会社との相性の良さ、企業が魅力に感じる人柄やスキルなどが評価され、採用につながることも少なからずあります。気になる求人があったときは、直接企業に応募可能か問い合わせてみましょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。