農学部の経験が活かせる職業13選!海外進出も紹介

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この記事のまとめ

  • 農学部の就職率は約7割で、理系の中では高い数値を出している
  • 農学部出身者に人気の職業は、食品会社や製薬会社の研究職
  • 建築や住宅関連も、農学部出身者が多い職業
  • 農学部から公務員になる道もある
  • 獣医師や飼育員といった動物関係の職業も選択肢の一つ

農学部に入学したものの、就職先がないと不安に感じている人も多いのではないでしょうか。農学部の就職先というと、食品業界や製薬業界が人気です。しかし、研究職は倍率が高く、就職は難しい傾向にあります。このコラムでは、上述の業界以外にも、農学部出身者が活躍できる職業を13種類ピックアップしました。就職先の方向性が定まっていない方は、参考にしてください。

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農学部出身者の就職率は低くない

農学部は農業を学ぶというイメージを持たれがちなため、就職は厳しいと考える人も多いでしょう。2019年度に文部科学省が発表した「学校基本調査」の「調査結果の概要(高等教育機関)(p17) 」によると、学科別の就職率は下記のようになっています。

関係学科就職者の割合(%)
人文科学83.0
社会科学87.2
理学51.9
工学59.9
農学70.9

出典:学校基本調査ー令和元年度結果の概要ー 調査結果の概要(高等教育機関) Ⅱ 調査結果の概要 表17 関係学科別卒業者に占める就職者の割合の推移(大学[学部]) より抜粋

これを見ると、農学部の就職率が低いとはいえないでしょう。なお、理学や工学は、大学院へ進学する割合が高いため、就職者の割合は少なくなっています。農学部は、農業関連以外の学科も多くあり、幅広い知識を得られる学部です。バイオサイエンスやゲノムサイエンス、地球環境に関わる分野もあります。学びの内容によって、職業のバリエーションを広げられるでしょう。

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農学部の学びが活かせる13の職業

農学部出身者の職業は、農家のような、農業関係だけではありません。農学部出身者は、さまざまな業界・企業から採用されて、活躍しています。食や地球環境、健康への意識が高まっているため、農学部出身者の需要も高まっているようです。実際に、農学部からどのような業界に就職しているのか、紹介していきます。

一般企業での職業

まず、農学部出身者が就職しやすい一般企業を紹介します。農学部出身といっても、一般企業への就職なので、ほかの学部の学生の就職活動と変わりません。職業としては、研究職や営業職が多いようです。

1.食品業界

農学部出身者の代表的な就職先は、食品業界です。農学部では、食物について学ぶことが多いため、加工食品・健康食品・飲料などを扱う食品メーカーを志望する方が多い傾向があります。
農学部出身者は、研究職から品質管理、営業職まで、多岐に渡る職業に適性があるでしょう。食品は生活において必要不可欠な分野のため、安定性と将来性の見込める業界です。そのため、この業界の就職は倍率が高いことで知られています。特に、研究職は倍率が高いため、準備が必要でしょう。食品業界の仕事内容については、「食品業界の仕事」もあわせてご確認ください。

2.住宅業界

農学部で農業土木や測量を学んだ方なら、住宅業界や不動産業界の仕事を職業とすることも可能でしょう。在学中に測量士補の資格を取得しておくと、就職に有利です。仕事の中で測量士の資格を取得することもできます。

3.建築や土木業界

農学部で土木を学んでいる方なら、建築や土木系企業の職業に就く道も選択肢の一つです。土木系のゼネコンが、これに当たります。大手のゼネコンは、人気や倍率が高いため、就職の難易度は高いでしょう。
建設コンサルティング会社では、農業農村整備を専門としている会社もあります。技術職での就職となると、専門知識や技術が要求されるでしょう。同じ会社でも、営業や事務での入社なら、スキル面はさほど要求されません。

4.製薬業界

農学部でバイオサイエンスや生物を学んだ方なら、製薬会社への就職も考えられます。製薬会社の中では、研究職が人気です。倍率が高いうえ、専門知識が要求されるため、就職は容易ではないでしょう。研究職以外では、MR(医薬営業職)という職業があります。MRは、病院のドクターに自社製品の情報を届けたり、副作用情報を収集したりする仕事です。専門的な知識を活かした営業職といえるでしょう。

5.化粧品業界

製薬会社と同じく、化粧品会社もバイオサイエンスの知識が生かせる業界です。新製品の開発や、研究を行う研究職が、主な職種となるでしょう。研究や開発を職業にするのは、狭き門を通過しなければなりません。しかし、学部や学科の指定はないため、農学部からでもチャレンジできるでしょう。化粧品業界の仕事内容については、「化粧品業界の仕事」もご覧ください。

6.種苗メーカー

種苗メーカーも、農学部出身者が活躍できる職業の一つです。種苗メーカーとは、野菜や花の種子を研究し売り出す会社をさします。有名メーカーは人気が高く、就職難易度は非常に高いようです。研究職の場合、バイオ研究を専門にしている大学院卒以外の入社は、困難な傾向にあります。
また、品種交配で新たな品種を作り出す育種家も人気の職種です。

7.大規模農家

農学部の方なら、農業に興味を持っている方も少なくないでしょう。農業に携わりたいと考えている方には、大規模農家(ファーム)へ就職する道もあります。農作業のほか、生産過程の管理やお客さまの対応などの業務を行う職業です。
大規模農家は一般企業と同じく、福利厚生も整っています。給与や休日などの待遇も、一般企業と比べて遜色ないため、就職の対象として考えてみる価値があるでしょう。

8.農薬や肥料のメーカー

農学部で農芸化学を学んだ方なら、農薬や肥料のメーカーへの就職も視野に入れましょう。肥料や農薬の品種改良や開発をする研究職は、人気の職業で難易度も高くなっています。また、農協や園芸店に売り込みをする営業職で活躍するという選択肢もあるでしょう。

一般企業以外の職業

農学部出身者の職業として、多くの人が想像するのは農家になることでしょう。そのほか、一般企業への就職以外で、農学部出身者が活躍できる職業をまとめたので、参考にしてください。

1.自営農家

農学部出身者には、自営農家の後継者も多く、卒業後は家業を継ぐ方も多いようです。農学部で学んだ知識を元に、より効率のよい農業を営む方が増えています。
跡継ぎとしてではなく、自ら農家を職業とする方もいるようです。農家は、後継者不足による廃業も増えているため、自治体も新規で農業を始める方を応援しています。国の新規就農支援施策として、「農業次世代人材投資金」や「青年等就農資金」といった資金を貸与してくれる制度もあるので、気になる人は調べてみましょう。新たに農家を始めたいという方は、「農家へ転職するには?農業の年収や働くことのメリットを解説」も参考にしてください。

参照元
国の新規就農支援施策 | 支援情報 | 農業をはじめる.JP (全国新規就農相談センター)

2.公務員

公務員というと文系のイメージをもたれがちですが、農学部出身の公務員も多くいます。農林水産省や国土交通省、環境庁といった省庁や、地方公務員として活躍できるでしょう。
農林水産省では農業支援や農地整備など、大学で学んだことが活かせる職業が揃っています。また、畜産試験場や農業試験場、農業研究センターなどの業種への就職も可能です。教員免許をもっている方は、農業学校の教師という選択肢もあります。公務員になることを検討してみたいと思った方は、「公務員になるのに学歴は必要?試験や給料は異なる?」も参考にしてください。

3.農業協同組合

農学部出身者の職業として、農業協同組合への就職があります。農業協同組合は、金融や共済事業まで、さまざまな事業を行っている組合です。中でも、農学部出身者が活躍しやすいのは、全国農業協同組合連合(JA全農)でしょう。農業の技術開発や技術指導の部署で、学んだことが活かせます。農産物や畜産物の加工販売や、経営面のバックアップを仕事です。そのほか、畜産市場の運営や直販事業として販売を行うなど、農協が担う業務は多岐に渡ります。興味がもてる職業があるか、事前にチェックすると良いでしょう。

4.獣医師

農学部には獣医学科があるため、獣医として働く道もあります。獣医というと動物病院の職業をイメージする人も多くいますが、動物園や水族館、牧場なども、獣医の職場の一つです。そのほか、保健所や食品会社なども、獣医という職業が必要な就職先になります。

5.飼育員

農学部で、動物生態学を学んでいた方なら、動物園の飼育員という職業もおすすめです。動物園や水族館で、動物の世話をするほか、園内ガイドや動物ショーなどの業務があります。動物を優先するため、休日や退勤時間が調整しにくい職業ですが、動物好きの方には人気の職種です。中には、学芸員の資格が必要な求人もあるため、事前にチェックしておきましょう。

農学部から海外を目指せる職業

農学部で学んだことを活かせる職業の中には、海外での活躍が期待できるものも多くあります。将来的に、海外で働いてみたいと考えている人は、可能性のある職業を選ぶと良いでしょう。海外に挑戦する場合は、当然ながら英語や中国語など、外国語力が求められるため、早めに準備しておくことをおすすめします。

農協の海外勤務

農学部の就職先の一つである農業協同組合では、海外勤務のコースもあります。海外で、農業技術指導や共同開発を担う職業です。海外勤務をするには、農協に就職後、協会内の試験を通過する必要があります。

海外研究機関

農学部での研究内容によっては、海外の研究機関に就職しても良いでしょう。また、上述した食品や製薬、化粧品などの一般企業でも、外資系企業に就職するという道もあります。語学力さえあれば、農学部から外資系の職業に就くことも可能です。
外資系企業への就職に興味がある方は、「外資系企業に転職!知っておきたい国内企業との違い」もご覧ください。

農学部で学べる分野は多岐に渡っているので、幅広い知識や技術を習得していることが強みになるでしょう。
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