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圧迫面接とは?具体的な事例や対策法をご紹介!
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この記事のまとめ
- 威圧的な態度をとられたり、意地悪な質問を言われたりする面接を「圧迫面接」と呼ぶ
- 圧迫面接には、ストレス耐性を確認したり応募者の本音を引き出したりする意図がある
- 圧迫面接は「演出」と考え、冷静に対処することが大事
- 明らかにハラスメントと感じる質問には、毅然とした態度を示すことも必要
圧迫面接の質問例には、どのようなものがあるのでしょうか。圧迫面接を経験した人から話を聞いて不安に感じる人も多いでしょう。企業が圧迫面接をするのは、志望者を困らせたり脅したりするためではなく、ほかに意図があると考えられます。このコラムでは、企業が圧迫面接をする理由と対処法を解説。圧迫面接の例や面接対策を知りたい方は参考にしてください。
圧迫面接の例とは
圧迫面接とは、面接担当者が応募者に対して、わざと威圧的な態度を取ったり、意地悪な質問をしたりする面接のことです。面接方法の一種ですが、昨今はコンプライアンスの観点から採用活動の内容が改善され、圧迫面接を行う企業は減っていると考えられます。圧迫面接は、「ストレスにどう向き合うか?」「厳しい局面に立たされても落ち着いて対応できるか?」といった視点で求職者の対応を見るために、実施される傾向があります。圧迫面接はあくまでも「演出」と考え、意図を把握して冷静に対応することが重要といえるでしょう。では、具体的にどのような行為が圧迫面接に当てはまるのか、以下に圧迫面接として考えられる事例をまとめました。
圧迫面接の例
- ・大声を出す、頬杖をつくなど威圧的で横柄な態度
・携帯電話を触ったり、窓の外を見たりするなど志望者に興味のない雰囲気を出す
・頭ごなしに否定や侮辱する言葉を浴びせる
・質問への回答に無反応、または反応が薄い
・志望者の回答に対して「なぜ?」と繰り返し問い詰める
・応募者の適性や能力には関係ないことに対し、否定的な意見や侮辱する発言をする
圧迫面接に該当する質問内容は、応募者の責任ではない性別や体型、学歴などに関する侮辱的な発言に加え、家族の職業や出身地に関することも含まれます。しかし、明確な定義はないのが実情で、企業は圧迫面接をしている認識がない場合も考えられるでしょう。「圧迫面接とは?具体例とともに解説!正しい対処法も紹介」のコラムでは、圧迫面接の実例や実施する企業側のメリットなどを解説しているので、参考にしてみてください。
企業側が圧迫面接をする4つの意図
企業側は「応募者のことをよく知りたい」との思いから質問し、結果的に圧迫面接と捉えられてしまうケースもあると考えられます。企業が圧迫面接を行う意図は、主に以下の4つが挙げられるでしょう。
1.応募者の本音を聞き出すため
応募者の本音を知るために、面接担当者がイレギュラーな質問をすることがあります。応募者が面接に慣れていない場合、あらかじめ用意した回答を話すのに必死で、質問に対する答えになっていなかったり、本音で話せなかったりする場合があるからです。そのため、あえて事前準備ができない変わった質問をして、応募者の人柄や考え方を探ろうとしていると考えられます。企業側は悪意があるわけではないものの、面接では応募者がナーバスな状態になりやすいため、圧迫面接だと感じてしまうこともあるといえるでしょう。
2.ストレスへの耐性を見るため
仕事をするうえで必要な、感情コントロールができる忍耐力やストレス耐性の有無を見るために、圧迫面接のような威圧的な雰囲気になることもあります。特に、入社後の業務で対人ストレスが掛かりやすい仕事の面接で多いといえるでしょう。
3.コミュニケーション能力を見るため
社会に出た際、顧客や取引先のほか、社内でも自分や自社に対して好意的ではない相手と会話をすることがあるでしょう。そのため、圧迫面接をすることで、「露骨に興味のない態度を取る相手と対峙しても、適切なコミュニケーションが取れる人材であるか」ということを確認していると考えられます。
4.トラブルへの対応スキルを確認するため
日々の業務内で、トラブルやクレームといった想定外のことが起きた際に、慌てず適切な対応ができるかといった対応力を図るために圧迫面接をすることもあります。「うちの会社を動物にたとえると何?」といった採用に関係のない突飛な質問をして、回答する内容や態度で対応力を図ることもあるようです。
採用活動は企業にとって重要な活動
自社の採用活動の重大な責任を負った面接担当者が、厳しい質問を出し表情が硬いことは面接においてはある意味仕方がないこととも言えます。「圧迫面接」と決めつけずに、質問の意図を見極めて適切な回答をするようにしましょう。ただし、「職業安定法 第5条の5」では、応募者の個人情報について「当該収集の目的の範囲内で保管し、使用しなければならない」と定められており、不適切な選考は違法です。応募者からの訴えで企業側の違反が発覚した場合、改善命令や社名公表、罰則など企業のイメージダウンに直結することもあります。また、現在では、厚生労働省から企業に対し、ガイドライン「採用選考時に配慮すべき事項」を具体的に示していることもあり、圧迫面接をする企業は減少傾向にあると考えられるでしょう。参照元
e-Govポータル
職業安定法
厚生労働省
採用選考時に配慮すべき事項
圧迫面接への対策法を6つの事例ごとに解説
面接中に「これは圧迫面接だ」と感じたら、「臨機応変にピンチを切り抜ける対応力やストレス耐性を試されている」と考えることが大切です。動揺して感情的になったり、苛立ちから怒ったような態度を取ってしまったり、反論したりすることは避けましょう。また、意地悪な質問をされた場合であっても、「圧迫面接だから自分は悪くない」と判断し、冷静な対応を心掛けることが大切です。以下で、圧迫面接での対応例を紹介するので、対策を考える際の参考にしてください。
1.「なぜ?」と繰り返し問われた場合
面接担当者が「なぜ?」と繰り返し聞く場合、応募者のことを「もっと知りたい」という意図があると考えられます。そのため、「圧迫面接だ…」とひるまずに、質問に対しての明確な回答を端的に話すことを試みましょう。回答する際は、面接担当者が誤って解釈しないよう、質問に対して的を射た返答を心掛けることが大切です。
2.威圧的な態度を取られた場合
面接担当者によっては、意図せず威圧的な態度をしている場合もあります。そのため、圧迫面接だと感じても、面接担当者の態度に影響を受けず冷静に応対しましょう。話し方や表情、姿勢を変えることなく面接を受け続けるのがポイントです。
3.怒鳴られた場合
面接で、応募者に非がないのに怒鳴られた場合、不本意でもその場をやり過ごしましょう。ただし、本来、「面接で怒鳴る」ことはあってはならないことです。「面接担当者に対する基本的な社員教育ができていない」「すぐ怒鳴る社風の企業である」などの可能性もあります。その場合は、もし採用されても入社後に同じような態度をとられることも考えられるため、選考を受け続けること自体を検討する必要性があるでしょう。
4.「うちの会社に向いていない」といわれた場合
面接担当者によっては、応募者の回答内容などを受けて「うちの会社に向いていない」と伝えるケースもあります。その際は、「不足している部分を入社までにしっかりと身につけておきたいと思いますので、よろしければその理由をお聞かせいただけますか?」というように、入社への熱意を表すと良いでしょう。
5.「ありきたりでつまらない」といわれた場合
面接でこれまでの実績などをアピールした際、面接担当者から「ありきたりでつまらない」と言われてしまうこともあるようです。その場合は、「目覚ましい実績とはいえないかもしれませんが、タフで粘り強い性格は御社でも活かせると考えております」といったように返答すると良いでしょう。否定的な意見へはポジティブに切り返すことが重要です。
6.プライバシーに関することをしつこく質問された場合
厚生労働省のWebサイト「公正な採用選考の基本」では、採用選考では応募者の適性・能力とは関係ない事柄は質問しないようにと記載があります。出身地や家族、住宅環境などを差別するような悪質な内容は圧迫面接ではなくハラスメントに該当する可能性もあるのです。明らかにプライバシーに関わるような質問を受けた場合は「申し訳ありませんがお答えできません」と答えるなど、毅然とした態度を示すこともときには必要でしょう。また、面接でハラスメントを受けた場合、内定をもらったとしても本当にその企業に就職して良いのか慎重に検討することも重要です。圧迫面接への対処法については、「圧迫面接とは?企業が実施する理由と遭遇したときの対処法」のコラムもあわせてチェックしてみてください。
圧迫面接が怖い場合は面接対策を徹底しよう!
圧迫面接で否定的、威圧的な発言や質問に対応できるか不安な場合は、しっかりと面接対策を行うことがおすすめです。面接で深堀りされることを考慮し、どのような質問にもポジティブに切り替えられるように、企業研究や自己分析を万全にしておくと自信を持って本番に臨めるでしょう。採用選考は、新卒・中途採用問わず、応募者と企業が対等な立場である必要があります。お互いが敬意を持って、会話をする中で自分をアピールすることが重要です。面接の事前準備に関しては、「模擬面接は無料で受けられる?転職エージェントを活用するメリットとは」のコラムもあわせてご覧ください。参照元
厚生労働省
公正な採用選考の基本
「圧迫面接への対策について、もっと詳しく知りたい」という場合は、ハタラクティブの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
ハタラクティブは、若年層の就職・転職支援を行うエージェントです。プロのアドバイザーがマンツーマンで求職者の悩みに丁寧にお答えします。また、応募先の企業に合わせた書類作成や面接対策も実施。面接日程のやりとりや入社後のフォローも行い、全面的に求職者をサポートしています。すべてのサービスは無料で利用可能なので、お気軽にご相談ください。
圧迫面接に関するFAQ
ここでは、圧迫面接についてよくある質問にQ&A形式で回答しています。 ぜひご参考にしてください。
圧迫面接とはどのような面接ですか?
圧迫面接の例としては、大声を出すことや応募者の人格・体格の否定といった威圧的な態度のほかに、無関心な態度が挙げられます。詳しい内容が知りたい方は「圧迫面接の例」を参照してください。また、「面接の「あるある」を解説!気になる疑問を解決して選考に臨もう」のコラムでも圧迫面接によくある例を紹介していますので、あわせてご覧ください。
圧迫面接への対処方法はありますか?
圧迫面接には、冷静に対応することが重要です。企業側は応募者のことをよく知りたいという意図があることも多いため、反論したり泣いたりといった感情的な行動に出ず、面接において最適な回答を心掛けましょう。また、あまりに度を越した面接内容の場合は、毅然とした態度も必要。「圧迫面接への対策法を6つの事例ごとに解説」では、詳しい対処法を例を交えて解説しているので参考にしてみてください。また、面接自体に不安がある方は「面接への苦手意識を克服できる?原因に合った対策で成功するコツを解説!」のコラムで面接対策の方法を知っておくのも良いでしょう。
圧迫面接をされやすい人の特徴は?
やる気や自信がなさそうに見えてしまう人は、圧迫面接をされやすいといわれています。複数の会社で圧迫面接を経験するようなら、自分の態度や表情に問題がないか見直してみても良いでしょう。「笑顔は面接の重要ポイント!落ちる原因になる?受かる表情の練習方法」のコラムでは、面接で好印象を与える表情について紹介しているので参考にしてください。
圧迫面接を受けた場合、訴訟を起こせますか?
基本的に圧迫面接に対する訴訟はおすすめできません。なぜなら、定義付けが難しく、圧迫面接と感じた応募者の主観に委ねられるからです。採用活動の内容も、企業独自に設けられたものは法律で裁くことは難しいとされています。また、証拠として面接時の録音データの提出が必要となることもあり、時間や費用もかかってしまいます。面接に苦手意識のある方や企業選びにお悩みがある方は、専任のアドバイザーからサポートが得られる「ハタラクティブ」にぜひご相談ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。