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中卒から就職を目指せるおすすめの職業14選!就活のコツや資格もご紹介!
この記事のまとめ
- 中卒者の就職率は約8割であり、正社員を目指すことは十分に可能
- 営業職や接客業など未経験からスキルを身につけられる仕事のなかには、学歴不問の求人もある
- 宅地建物取引士や簿記など仕事に活かせる資格を取ることで、中卒からの就職で有利になりやすくなる
- 中卒からの就職活動を成功させるコツは、「働くビジョンを明確にする」「選考対策を行う」など
- 一人で就職先を探すのが不安なら、就職エージェントに相談するのがおすすめ
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「中卒から就職できる?」といった悩みから、仕事探しに一歩踏み出せない方もいるでしょう。中卒から就職を目指すことは可能です。ただし、高卒や大卒に比べると求人数が少ない傾向があるため、中卒の就活事情を理解したうえで仕事を選んだり就職準備を進めたりする必要があるでしょう。
このコラムでは、中卒から正社員就職を成功させる方法やおすすめの職種、就活時にアピールしやすい資格などをまとめました。自分が目指したい方向性を理解したうえで、正社員を目指すための活動に取り組みましょう。
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「中卒は就職できない」ってホント?就職事情を解説
結論からいうと、中卒から就職を目指すことは可能です。中卒から応募可能な求人は高卒や大卒と比較して数が少なく、正社員率や求人倍率が低い傾向にあるため、「就職できないのでは…」と不安に思う方もいるでしょう。しかし、「中卒は就職できない」というわけではありません。
以下で中卒者の就職率について解説するので、就職活動の参考にしてみてください。
中卒の正社員就職率は8割程度で安定している
厚生労働省の「令和6年3月大学等卒業者の就職状況 (4月1日現在)を公表します」によると、2024年4月1日時点における大卒者の就職率は98.1%。また、同省の「令和6年度『高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況』取りまとめ(9月末現在)」によると、高卒者の就職率は99.6%、中卒者の就職率は82.6%であることが分かります。
学歴 | 就職率 |
---|---|
中卒 | 82.6% |
高卒 | 99.6% |
短大卒 | 97.4% |
大卒 | 98.1% |
参照:厚生労働省「令和6年3月大学等卒業者の就職状況 (4月1日現在)を公表します【全体】(p.3)」「令和6年度『高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況』取りまとめ(9月末現在)第6表」
上記の結果から、中卒の就職率は高卒や大卒などと比べると若干低めの割合という結果に。しかし、8割の中卒者が就職先を見つけていることから、安定した数値であるといえるでしょう。
ただし、上記の数値はすべて新卒の場合であり、卒業後しばらく経ってからの就職率ではない点に注意が必要です。
求人数は中卒向けよりも高卒向けのほうが多い
一般的に、中卒向けよりも高卒向けの求人のほうが数が多いようです。厚生労働省の「令和6年度『高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況』取りまとめ(9月末現在)」によると、中卒と高卒の求人数は以下のとおりです。
学歴 | 求職者数 | 求人数 |
---|---|---|
中卒 | 357人 | 1,007人 |
高卒 | 12万1,027人 | 48万2,626人 |
参照:厚生労働省
「令和6年度『高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況』取りまとめ(9月末現在)第6表」
中卒向けの求人と高卒向けの求人数を比べると、約48万もの差があることが分かります。高卒者よりも中卒者のほうが求職者数が少ないという事情もありますが、中卒の場合は希望する仕事があったとしても、求人の選択肢の少なさから卒業後すぐの就職は実現できない可能性が考えられるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和6年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します
令和6年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」取りまとめ(7月末現在)
中卒で就職した場合の給料や年収
この項では、厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」を参考に、中卒・高卒・大卒の年齢別の平均月収や平均賞与額についてまとめました。
※データは「企業規模計:10人以上」を使用
※税金や各種保険料が引かれる前の値
※想定年収額は「きまって支給する現金給与額」に12を掛けたものに、「年間賞与その他特別給与額」を足して計算したもの
【20~24歳の学歴別の収入】
20〜24歳の平均月収や想定年収は、学歴によって以下のように異なります。
きまって支給する現金給与額 | 年間賞与その他特別給与額 | 想定年収額 | |
---|---|---|---|
中卒 | 24万9,400円 | 18万7,800円 | 318万600円 |
高卒 | 24万5,900円 | 52万2,200円 | 347万3,000円 |
大卒 | 27万2,200円 | 37万2,100円 | 363万8,500円 |
参照:e-Stat「令和6年賃金構造基本統計調査 学歴、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」
20~24歳の中卒者の想定年収は約318万円。大卒者と比較すると、約30万円の差が生じていることが分かります。学歴に応じて基本給を設定している企業も多く、同じように働いても「中卒」「高卒」「大卒」で収入差が広がることもあるようです。
【25~29歳の学歴別の収入】
25~29歳の場合は、以下のとおりです。
きまって支給する現金給与額 | 年間賞与その他特別給与額 | 想定年収額 | |
---|---|---|---|
中卒 | 27万5,300円 | 36万6,600円 | 367万200円 |
高卒 | 27万6,900円 | 58万5,300円 | 390万8,100円 |
大卒 | 31万9,100円 | 82万7,000円 | 465万6,200円 |
参照:e-Stat「令和6年賃金構造基本統計調査 学歴、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」
25~29歳の中卒者と大卒者の年収を比較すると、およそ100万円ほどの差があります。20代前半よりも金額の差が大きくなっていることが分かるでしょう。
学歴によって給与に差が生じる理由は、企業が学歴を「一定の知識やスキル、基礎的な学習能力の証」として評価することが多いからです。採用時に学歴が高いほど、将来を担う人材に成長するポテンシャルを期待されやすく、初任給や昇進などに影響します。
しかし、学歴ですべてが決まるわけではありません。学歴よりも、仕事への真摯な姿勢や周囲を巻き込んでいく行動力やコミュニケーションスキル、そして「この会社で成長し活躍したい」という強い意欲を評価する企業は確かにあります。
中卒で就職するメリット
中卒で就職するメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- ・同世代よりも早く自立を実現できる
・若さならではの体力や柔軟性を仕事で活かしやすい
学生の場合、アルバイトで稼げる金額は限られており、経済的に自立するのは難易度が高いといえます。一方、中卒で働き始めれば、早い段階からまとまった給与を得て自立することが可能です。
また、若さならではの能力を活かしやすいのもメリットの一つ。働くうえでは新しく覚えることや学ぶことが多いため、柔軟性や素直さといった若者ならではのスキルは評価されやすいでしょう。また、体力が求められる仕事では、体力のある若手人材が求められる傾向があるようです。
「ハタラクティブ」は、20代に特化した就職支援サービスです。専任のキャリアアドバイザーが、あなたの希望や適性を踏まえた求人提案や選考対策を行い、自己分析だけでなく就活準備までを丁寧にサポートします。
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「中卒の就職活動が難しい」といわれる3つの理由
中卒からの就職活動が難しいとされる理由には、「企業からマイナスイメージをもたれやすい」「応募できる求人が少ない」などが挙げられます。以下で詳しく解説しますので、ぜひご覧ください。
中卒の正社員就職が難しいといわれる理由を教えてください
“中卒は難しい”といわれる現実と、乗り越える視点
中卒の方が正社員就職で苦戦しやすいといわれる理由は、大きく3つあります。
1つ目は、多くの企業が「高校卒業以上」を応募条件にしており、書類選考の時点で不利になりやすいこと。2つ目は、学歴がキャリアの代替指標とされ、学びの習慣や対人スキルに不安をもたれること。最後に、若年の中卒者には社会経験が乏しいと見なされ、即戦力として評価されにくい点です。
私の支援経験では、面接時に「なぜ中卒か?」ばかり聞かれ、自信をなくした若者がいました。一方で、アルバイト経験を活かし「働く意欲と実績」を語れた方は、正社員として採用されることに。大切なのは、学歴以上に「今、何を学び、どんな姿勢で働きたいか」を自分の言葉で伝えることです。過去よりも未来に目を向ける姿勢が、面接官の心を動かすでしょう。自分を否定せず、歩んできた道に意味を見出すことが、何よりの強みになりますよ。
1.企業から知識不足のイメージをもたれやすい
中卒の場合、「一般的な教養が不足しているのではないか」「ほかの従業員とうまくやっていけるか」と不安視される可能性があります。高卒や大卒よりも学校生活を送った期間が短いことから、知識や教養、社会人としてやっていけるかどうかなどを慎重に判断する企業もあるようです。
また、企業から「なぜ高校に進学しないのか」という疑問をもたれる可能性も。文部科学省の「検討を進めるための参考資料高等学校等への進学率[推移]」によると、日本における通信制も含めた高等学校への進学率は98.7%です。高校に進学することが一般的になりつつあるぶん、就職を選んだことに対する疑問につながりやすいといえます。
参照元
文部科学省
高等学校教育の在り方ワーキンググループ(第11回)配布資料
2.就職に必要な資格の受験条件が満たせない
中卒の場合、資格取得に必要な受験条件を満たせず、就活時に求人の選択肢が狭まる可能性も考えられます。たとえば、栄養士や教員免許は、高卒以上または同等の能力をもっていなければ受験資格が得られません。
取得したい資格の受験条件を満たせない場合は、高校に通ったり高卒認定を取得したりするのも一つの手です。就職に必要な資格取得を目指している方は、「実務経験を積めば受験条件を満たせるか」「高卒資格が必要か」を確認したうえで、今後の方針を定めましょう。
3.高卒以上の学歴を求める求人には応募できない
求人の応募資格に「高卒以上」や「大卒以上」と学歴の条件が明記されている場合、最終学歴が中卒だと条件を満たしていないと判断されてしまいます。そのため、興味のある業界や就職したい企業があっても、応募できない可能性がある点に注意が必要です。
在学中の場合は、気になる業界や職種をいくつかピックアップして、中卒から応募できる求人があるか確認しておきましょう。気になる求人が高卒者や大卒者を対象としている場合は、就職先に求める条件をより広く設定する必要があります。
高校への進学や高卒認定試験への受験も考えてみよう
中卒での就職に不安がある方は、高校への進学や高卒認定試験の受験を検討するのも方法の一つ。金銭的に余裕がないなら、就学給付金や奨学金制度などを活用する手があります。高校卒業や高卒認定試験の認定によって、就職先の選択肢が広がったり挑戦できる資格が増えたりし、将来的なキャリアアップにも有利にはたらく可能性があるでしょう。ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
「ハタラクティブ」は、20代に特化した就職支援サービスです。専任のキャリアアドバイザーが、あなたの希望や適性を踏まえた求人提案や選考対策を行い、自己分析だけでなく就活準備までを丁寧にサポートします。
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中卒から就職を目指せる!学歴不問の求人が多い仕事ランキング
中卒から就職を目指すなら、学歴・経験不問とされやすい職業を選ぶのがポイントです。
ここでは、ハローワークインターネットサービスの「求人情報検索・一覧」を参考に、学歴不問の求人が多い仕事ランキングをまとめました。また、ハタラクティブで扱っている学歴不問の求人もご紹介します。「中卒から正社員就職を目指したい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
※検索欄で「フルタイム」「正社員」「該当職種名」「学歴不問」を指定したうえで検索
※職種欄に該当の職種がない場合はフリーワード欄に記入して検索
※求人件数は2025年7月18日現在のものです
1位 | 介護職 | 7万2,705件 |
---|---|---|
2位 | 工場作業員 | 3万9,844件 |
3位 | 接客・サービス業 | 3万8,301件 |
4位 | ドライバー職 | 3万6,792件 |
5位 | 販売職 | 3万4,847件 |
6位 | 建設現場作業員 | 3万700件 |
7位 | 営業職 | 2万3,398件 |
8位 | ITエンジニア | 2万3,363件 |
9位 | 警備員 | 6,798件 |
10位 | データ入力 | 4,043件 |
11位 | コールセンター | 1,237件 |
12位 | 農家 | 796件 |
13位 | インテリアコーディネーター | 372件 |
1.介護職
介護職は学歴不問の求人が7万2,705件ともっとも多く、中卒から目指せる仕事といえます。施設の職員を中心に資格がなくても始められる求人も一定数あり、コミュニケーション能力や人柄が評価されれば挑戦できる可能性はあるでしょう。
人口減少や高齢化によって介護業界の需要は拡大しているため、経験を積むことで長く活躍することが可能です。介護職員初任者研修や介護福祉士、ケアマネージャーなどの資格を取れば、キャリアアップも実現できます。
正社員
総合職
年収 355万円 ~ 420万円
-
未経験OK,賞与あり,学歴不問,昇給あり,諸手当あり
2.工場作業員
工場作業員の求人数は3万9,844件と、今回扱う仕事のなかで学歴不問の求人が2番目に多い結果となりました。マニュアルを用意している企業もあり、専門知識や資格がなくても挑戦しやすいのが魅力です。基本的には一人で黙々と作業をするため、ルーティンワークが苦にならない方に向いているでしょう。
工場作業員の求人のなかには、住み込みで働ける仕事もあります。「家賃や生活費をできるだけ抑えたい」という方は、住み込みの求人も視野に入れて検討してみましょう。
正社員
医薬品(注射剤)の製造・梱包作業
年収 387万円 ~ 493万円
-
未経験OK,残業少なめ,学歴不問,プライベート重視,諸手当あり
3.接客・サービス業
接客・サービス業の学歴不問の求人は3万8,301件でした。接客の仕事では、現場での経験をとおして接客スキルや商品およびサービスの知識を身につけられます。そのため、学歴や入社前の経験は不問の求人が多く、中卒から挑戦しやすい職種といえるでしょう。
企業によっては、売上目標を達成すると追加の報酬が支給される場合もあり、モチベーションを維持しやすい可能性があります。接客・サービス業は飲食店やホテルなど幅広い業界で求人が展開されているので、自分の適性に合った仕事を選べるのも魅力です。
正社員
店舗運営スタッフ
年収 324万円 ~ 454万円
-
大手企業,未経験OK,学歴不問,安定的な仕事,昇給あり,諸手当あり
4.ドライバー職
トラックやタクシー、バスなどを運転するドライバー職は、学歴不問の求人が3万6,792件でした。ドライバー職も建設現場作業員と同様、従業員の高齢化が進んでいることから、若手を求めている企業が多くあります。車を運転する仕事に興味がある中卒の方は、就職先の候補として考えてみましょう。
ドライバー職に就く場合、普通自動車免許の取得が前提となります。なかには大型免許や二種免許といった免許の取得を支援している企業もあるため、求人を見る際は応募時にどのような免許が必要か、あるいは資格取得支援制度があるかを見ることも重要です。
正社員
ルート配送スタッフ
年収 388万円 ~ 493万円
-
未経験OK,賞与あり,学歴不問,昇給あり,諸手当あり
5.販売職
販売職も学歴不問の求人が3万4,847件あり、中卒から挑戦できる可能性のある仕事といえます。販売職とは、アパレルショップやスーパー、家電量販店など、さまざまな商品を販売する仕事のこと。サービス業と同様に、接客スキルや商品についての知識は入社後に学べることが一般的で、選考ではコミュニケーション能力や人柄を見られる傾向があるようです。
販売職の魅力は、自分の興味関心のある分野の仕事を選べること。「服が好きだからアパレル」「家電に詳しいから家電量販店」など、自分の好きや得意を活かせる仕事を見つけやすいでしょう。また、将来的に店長やエリアマネージャーなどキャリアアップを目指せる可能性もあります。
正社員
セールスアドバイザー
年収 343万円 ~ 481万円
-
大手企業,未経験OK,学歴不問,安定的な仕事,諸手当あり
6.建設現場作業員
建設現場作業員の求人は3万700件で、全体の2位でした。建設業は従業員の高齢化が進んでおり、学歴・経験不問で若い人材を歓迎する企業が増えているようです。働きながら技術や知識を身につけられるため、中卒から就職した場合も活躍できる可能性があります。力仕事がメインなので、体力に自信がある方におすすめです。
現場で経験を積めばプロフェッショナルとして待遇アップが狙えるほか、施工管理として働く道もあります。努力次第で中卒からキャリアアップを実現することも可能でしょう。
正社員
施工管理職
年収 363万円 ~ 562万円
-
大手企業,未経験OK,賞与あり,学歴不問,安定的な仕事,昇給あり,諸手当あり
7.営業職
営業職も学歴不問の求人が2万3,398件と、中卒から挑戦できる可能性のある仕事であることが分かります。接客・サービス業と同じく、営業スキルや商材の知識は入社後に身につけられることが一因と考えられるでしょう。選考段階では即戦力となる経験や能力よりも、将来性やポテンシャルを評価する企業も一定数あるようです。
営業職はあらゆる業界で必要な職種なので、未経験から挑戦できる仕事で経験を積めば、将来的な転職やキャリアアップにも役立ちます。
ただし、企業によって営業スタイルやノルマの量は大きく異なるのが特徴です。営業職を選ぶときは。「ルート営業」「新規開拓」「内勤営業」など主な営業スタイルの特徴を知り、自分に合った働き方ができる仕事を選びましょう。
正社員
営業職
年収 600万円 ~ 960万円
-
未経験OK,学歴不問,昇給あり,諸手当あり
8.ITエンジニア
ITエンジニアの求人のなかで、「学歴不問」とされているものは2万3,363件でした。ITエンジニアはプログラミングやシステム、サーバーなど、情報処理に関する専門知識や技術が求められる仕事です。学歴にかかわらず挑戦しやすい傾向があるほか、なかには入社後に仕事に必要な知識・技術を学べる企業もあり、中卒から挑戦できる可能性があるでしょう。
エンジニア職は、スキルを磨けば多様なキャリアを選択できるようになるのが魅力です。技術をより深く身につけてプロフェッショナルになるほか、ディレクターや管理職などチームを率いるポジションを目指したり独立して活躍したりと、努力次第で希望の働き方を叶えられるでしょう。
正社員
エンジニア
年収 660万円 ~ 1,020万円
-
未経験OK,残業少なめ,学歴不問,プライベート重視,諸手当あり
9.警備員
警備員の求人のうち、学歴不問で挑戦できるものは6,798件でした。警備員は、商業施設やビルで見回りやトラブルの対応を行ったり、工事現場や駐車場で交通整理や誘導などを行う仕事です。学歴を問わない求人も一定数あり、中卒から挑戦できる可能性があるでしょう。
警備員として働くには法で決められた研修を受ける必要があるため、未経験の方も安心して始められます。また、警備に関する資格を取れば、仕事の幅が広がったり現場責任者としてキャリアアップできたりして好待遇を期待できるでしょう。
ただし、警備の仕事のなかには、夜勤や屋外での業務が必要になるものも。体力的に無理なく働けるかを事前に確認しておく必要があります。
10.データ入力
データ入力の仕事も学歴不問の求人が4,043件あり、中卒から挑戦できる可能性があります。データ入力の主な仕事内容は、PCや専用の端末に顧客情報や売上などのデータを打ち込んでいくこと。基本的なパソコンスキルがあれば挑戦できるため、学歴や経験にかかわらず目指せる仕事といえます。
ただし正社員でデータ入力のみを担当できる求人は少なく、事務作業全般を担当することになる可能性も。「データ入力だけを担当したい」という場合、希望の求人が見つかりにくい点に注意が必要です。
11.コールセンター
学歴不問のコールセンターの仕事は1,237件でした。コールセンターは、企業の商品やサービスに関する問い合わせに対応するのが主な仕事です。資格は必要なくこれまでの経歴が問われにくいため、中卒から挑戦できる求人もあるでしょう。
新人のフォロー体制や研修制度が整っている職場も多いため、「未経験から仕事に馴染めるか不安」という方も安心です。
正社員
コーディネーター(コールセンターオペレーター)
年収 339万円 ~ 387万円
-
大手企業,未経験OK,賞与あり,学歴不問,安定的な仕事
12.農家
学歴不問で挑戦できる可能性のある仕事として、農家も挙げられます。農業に関わる仕事は若年層の人手が足りていない傾向にあるため、自治体が就労をサポートしてくれることもあります。
また、最近では、農業法人の正社員として働く「雇用就農」という選択肢を選ぶことも可能です。
13.インテリアコーディネーター
インテリアコーディネーターの求人は372件と少ないものの、学歴不問から目指すことは可能なようです。資格や経験がなくても始められる求人もあり、住宅の内装やインテリアに関するセンスや知識を活かして働ける可能性があります。
インテリアコーディネーターは、住宅メーカーやリフォーム会社、不動産会社などで勤務が可能です。また、働きながらインテリアコーディネーターの資格を取得すれば、顧客からの信頼度がアップしたり待遇改善につながったりすることが期待できます。
14.公務員
ハローワークインターネットサービスに求人がなくランキング外ではあるものの、公務員も中卒から目指せる可能性のある仕事の一つです。職種によっては学歴・経験不問なので、試験に合格して面接に通過すれば中卒から公務員就職を目指せます。
ただし、公務員になるには、筆記試験や面接・グループディスカッションなどの対策が必要です。公務員は人気の仕事であるため、自治体や職種によっては競争率が高くなることも。勉強が苦手な場合は、倍率の低い自治体や職種を選んだり、民間企業への就職も視野に入れたりして、公務員試験に挑戦してみましょう。
中卒から挑戦しやすい仕事の特徴は?
中卒から挑戦しやすい仕事の特徴には、主に以下のようなものがあります。
- ・特別な経験やスキル、資格などが求められにくい
・入社後の教育体制やサポートが充実している
・人手不足で幅広く採用活動を行っている
営業職や接客・サービス業をはじめ、この項で紹介した仕事の多くは、特別な経験やスキルを求められにくいでしょう。また、ドライバー職や介護職などは社会全体で需要が高まっているため、人手不足解消のために教育体制や資格取得支援制度などを充実させたり、採用のハードルを下げてより多くの人材を集めたりしている企業もあるようです。
参照元
ハローワークインターネットサービス
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中卒からの就職におすすめな資格
中卒の方が就職に向けて資格を取得する際は、やりたい仕事や興味がある業界に関連するものを選ぶのがポイントです。希望する就職先に活かせる資格を取得すれば、選考で熱意や意欲をアピールでき、就職後も身につけた知識やスキルを役立てられるでしょう。
学歴よりスキル!中卒での就職で“即戦力”になれる資格
中卒の方におすすめしたい資格の1つ目は「フォークリフト運転技能講習」。製造・物流業界で特に重宝され、実技が中心なので学歴に関係なく評価されやすいです。私が支援した方もこの資格を取得し、未経験から倉庫管理職にステップアップしました。
2つ目は「介護職員初任者研修」。人と関わる仕事が好きな方に向いています。高齢化が進むなか、介護業界は常に人手不足であり、資格があれば就職率が高まるでしょう。実際に、20代前半でこの資格を取った女性は、無資格時代よりも明らかに選考通過率が上がり、自信をもって面接に臨めるようになりました。
どちらも短期間で取得可能で、就職の武器になります。やる気を形にできる、そんな資格です。加えて、職業訓練校やハローワークの支援制度を活用すれば、経済的な負担を抑えながら資格取得を目指せます。選択肢は確実に広がるでしょう。
1.宅地建物取引士
不動産業界に興味のある方は、宅地建物取引士(宅建)の資格を取るのがおすすめです。
資格の概要 | 宅地建物取引業に関する実用的な知識を証明する資格 |
---|---|
受験資格 | 日本に居住者していれば誰でも受験可 |
勉強時間の目安 | 200~400時間 |
試験の形式 | 50問・四肢択一式による筆記試験 |
資格を取得するメリット | ・「重要事項の説明」や「説明書への記名 ・押印」などの独占業務を担当できる ・宅地建物取引業者には宅地建物取引士の設置義務があるため需要が高い |
資格を活かせる業界や職業の例 | ・不動産業界・金融や保険業界・公務員 |
参照:国土交通省「宅地建物取引士の登録について」
宅建は国家資格であり、取得すれば独占業務を担当できるようになります。学歴にかかわらず受験でき、仕事の幅を広げられる資格のため、中卒から就職した場合もスキルアップやキャリアアップを目指しやすくなるでしょう。
参照元
国土交通省
宅地建物取引士の登録について
2.行政書士
法律の専門家である行政書士には受験資格がないため、中卒の方も資格取得を目指せます。
資格の概要 | 依頼人の代理として官公署に提出する申請書類の作成・提出手続きを行える資格 |
---|---|
受験資格 | 誰でも受験可 |
勉強時間の目安 | 500~1,000時間 |
試験の形式 | 択一式および記述式の筆記試験 |
資格を取得するメリット | ・「官公署に提出する書類の作成」や「権利義務に関する書類の作成」などの独占業務を担当できる ・法律に関する幅広い知識を習得できる |
資格を活かせる業界や職業の例 | ・法律事務所や弁護士事務所 ・一般企業の総務部や法務部 ・建設業界や不動産業界 |
参照:一般財団法人 行政書士試験研究センター「試験の概要」
行政書士試験に合格すれば、法律に基づいて書類作成や手続きなどの独占業務を行えるので、就職の場で効果的なアピールができます。実務経験を重ねれば、独立や開業も目指せるでしょう。
参照元
一般財団法人 行政書士試験研究センター
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3.旅行業務取扱管理者
旅行業界に興味のある方は、旅行業務取扱管理者の取得がおすすめです。
資格の概要 | 旅行の取引条件の説明などの業務の管理・監督を行うための資格 |
---|---|
受験資格 | 誰でも受験可 |
勉強時間の目安 | 総合旅行業務取扱管理者…300時間 国内旅行業務取扱管理者…200時間 |
試験の形式 | CBT方式 |
資格を取得するメリット | ・旅行業者や旅行業者代理業者は営業所ごとに有資格者を設置する義務があるため需要が高い ・旅行業務の知識やスキルを活かし、キャリアアップや独立といった将来の選択肢が広がる |
資格を活かせる業界や職業の例 | ・旅行業界 ・ホテル業界 ・航空会社や鉄道会社 |
参照:国土交通省観光庁「旅行業務取扱管理者」
旅行業務取扱管理者は旅行業界に関する唯一の国家資格で、学歴を問わず誰でも受験可能です。旅行業者などは営業所ごとに有資格者を設置しなければいけないため、一定の需要がある資格といえます。
「総合旅行業務取扱管理者」は海外旅行を含む旅行、「国内旅行業務取扱管理者」は国内旅行をそれぞれ扱える資格なので、自分の興味にあわせて取得を検討してみてください。
参照元
国土交通省観光庁
旅行業法
4.調理師
調理師は、飲食店や給食センター、施設の厨房などで働くときに役立つ国家資格です。
資格の概要 | 食品や食品衛生に関する知識や、安心に料理を提供するための技術を証明する資格 |
---|---|
受験資格 | ・「中学卒業以上」かつ「飲食店や給食施設などで2年以上の実務経験を積む」ことで受験可 ※調理師養成施設進学した場合、卒業すれば取得可能 |
勉強時間の目安 | 100~360時間 |
試験の形式 | マークシートによる四肢択一方式 |
資格を取得するメリット | ・食品の扱いや調理に関する知識と技術を証明でき、食に関わる仕事への就職や転職に役立つ ・全国の飲食店や施設などで一定のニーズがあるため、幅広い就職先を選びやすい |
資格を活かせる業界や職業の例 | ・飲食店 ・給食施設 ・食品メーカー |
参照:調理技術技能センター「令和7年度調理師試験」
中卒から資格取得を目指すなら、飲食店での2年以上の実務経験が必要です。まずは中卒から応募できるキッチンや厨房の求人に挑戦し、ステップアップとして資格を取ることを検討してみましょう。
参照元
調理技術技能センター
トップページ
フォークリフト資格
物流業界や倉庫での仕事に活かせる資格として、フォークリフトの資格があります。
資格の概要 | フォークリフトを運転する知識や技術があることを証明する資格 |
---|---|
受験資格 | 18歳以上であること |
勉強時間の目安 | 35時間 ※普通免許をもっていない場合に技能講習にかかる時間 |
講習の形式 | 学科講習および実技講習 |
資格を取得するメリット | ・「フォークリフト運転技能講習修了証」を得れば運転作業員として企業で働ける ・フォークリフトが活躍する業界は幅広く、就職や転職で有利になりやすい |
資格を活かせる業界や職業の例 | ・物流業界 ・倉庫 ・製造業 ・建築業 |
参照:厚生労働省「フォークリフト補助テキスト」「フオークリフト運転技能講習規程」
技能講習を受ければ最大荷重1トン以上のフォークリフトを運転できるようになるため、就職・転職で有利になりやすいでしょう。中卒で18歳以上の方は、取得を検討してみてください。
参照元
厚生労働省
技能講習補助教材
ITパスポート
ITエンジニアに挑戦したい方は、基礎的な知識を身につけられるITパスポートから挑戦してみるのがおすすめです。
資格の概要 | ITに関する基礎的な知識が証明できる資格 |
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受験資格 | 誰でも受験可 |
勉強時間の目安 | 100~150時間 |
試験の形式 | CBT方式 |
資格を取得するメリット | ・取得することでITと経営全般に関する総合的な知識を得られる ・企業によっては報奨金や資格手当の支給対象になることもある |
資格を活かせる業界や職業の例 | ・事務職 ・営業職 ・公務員 |
参照:独立行政法人情報処理推進機構(IPA)「ITパスポート試験」
ITパスポートがあれば、ITに関する基礎知識があることをアピールできます。エンジニアとしての土台を固められるので、未経験からIT業界に挑戦したい方におすすめです。
また、近年ではIT業界に留まらず、あらゆる業界でIT技術が活用されています。そのため、IT業界以外でも、ITリテラシーの高さや知識を評価してもらえる可能性もあるでしょう。
参照元
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
試験区分
日商簿記
経理や営業の仕事に興味のある中卒の方は、簿記の資格がおすすめです。
資格の概要 | 企業の経営状況やお金の流れを記録・把握する力を証明できる資格 |
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受験資格 | 誰でも受験可 |
勉強時間の目安 | 1級…600時間 2級…200時間 3級…100時間 初級…70時間 |
試験の形式 | 1級…筆記試験 2級・3級…CBT方式 初級…ネット試験 |
資格を取得するメリット | ・財務諸表を読む力や経営管理能力、分析力が身につくため幅広い業界や職種で役立つ ・特に経理や会計の仕事では、資格があれば即戦力として評価されやすい |
資格を活かせる業界や職業の例 | ・経理職や財務職 ・事務職 ・営業職 ・金融業界 |
参照:「日商簿記検定試験(2級・3級)ネット試験について」「試験科目・注意事項」
日商簿記2級以上を取得すれば、就職・転職活動で経理に関する知識が身についていると評価されやすくなります。減価償却方法や財務諸表の読み取りが理解できることは、事務や経理だけでなく、営業やコンサルティングといった仕事においても役立つでしょう。
参照元
商工会議所の検定試験
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介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護業界の入門ともいえる資格です。
資格の概要 | 介護を行ううえで最低限の知識・技術とそれを実践する際の考え方のプロセスを身につけていることを証明する資格 |
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受験資格 | 誰でも受験可 |
勉強時間の目安 | 130時間(研修に掛かる時間) |
試験の形式 | 研修の最後に筆記試験による修了評価あり ※研修は講義と演習により行われる |
資格を取得するメリット | ・介護業界への就職や転職で評価されやすい ・介護福祉士実務者研修や介護福祉士資格などを取得する足がかりになる |
資格を活かせる業界や職業の例 | ・介護業界 ・病院 ・障がい者支援施設 |
参照:厚生労働省「介護員養成研修の取扱細則について」
介護職員初任者研修を修了すれば、身体介護に取り組めるようになるため、介護職として着実にスキルアップができます。就活を始める前に資格を取得していれば、申し込める求人の幅が広がるのもメリットです。
参照元
厚生労働省
介護職員・介護支援専門員
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
事務職をはじめパソコンを扱う機会の多い仕事では、MOSが役に立つ可能性があります。
資格の概要 | Excel・Word・PowerPointなどMicrosoft Office製品の知識・操作スキルを証明する資格 |
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受験資格 | 誰でも受験可 |
勉強時間の目安 | 一般レベル…40~80時間 上級レベル…45~80時間 |
試験の形式 | 実技試験 |
資格を取得するメリット | ・PC操作スキルをアピールできるため即戦力として評価される可能性がある ・資料作成やデータ管理などの業務の効率化につながる |
資格を活かせる業界や職業の例 | ・事務職 ・営業職 ・企画職やマーケティング職 |
WordやExcelはさまざまな仕事で使うソフトであり、社会人としてもっていて損はないスキルといえます。特にデータ整理や計算の機会が多い事務職や営業職、企画職などでは役立つでしょう。
参照元
MOS公式サイト
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中卒での就職活動を成功させるためのコツ
中卒からの就職活動を成功させるには、「就職後を見据えて仕事を選ぶ」「選考準備をしっかり行う」などの対策が必要です。これらの準備が不足していると、就職活動が長引いてしまったり、就職できたとしても仕事が長く続かなかったりする恐れも。まずは自分を知ることから始め、丁寧に準備を進めましょう。
ここでは、中卒からの就職活動で大切なコツを4つご紹介します。「初めての就活で心配」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
就職によって実現したいことを明確にする
まずは、就職によって自分が実現したいことを明らかにしましょう。目的や希望がなければどのような仕事をしたいのかが分からず、必要以上に就活の期間が長引いてしまう場合も。また、入社してからミスマッチに気付き、早期離職を繰り返してしまう恐れがあります。
「自分の強みを活かして長く働きたい」「挑戦的な会社で裁量をもって働きたい」など自分のやりたいことを絞り込むには、自己分析と企業研究が大切です。自己分析では自分の興味関心や得手不得手を洗い出し、企業研究では企業の方向性や求める人物像を調べましょう。やりたいと思える仕事であっても、企業の理念とマッチしない場合もあるので注意が必要です。
自分に合った環境や働き方を把握する
中卒からの就職活動では、自分に合った環境や働き方を把握することも大切です。いくら自分のやりたいことができる会社であっても、「協力して働きたいのに個人プレーが多い」「夜はゆっくり休みたいのに夜勤があった」など環境や働き方が自分に合っていないと、やりがいをもって長く働くことは難しいでしょう。
たとえば同じ仕事でも、「企業理念や雰囲気」「勤務形態」「通勤時間」などは企業によって大きく異なります。まずは自分の性格や体調面などを振り返り、そのうえでさまざまな求人情報を比較して「長く続けられそうか」「無理なく続けられるか」を考えてみることがポイントです。
正社員就職以外の選択肢も視野に入れる
希望する分野でなかなか正社員求人が見つからないときは、アルバイトや派遣社員として実績を積むのも手です。非正規社員は正社員よりも採用のハードルが低い傾向があり、未経験から挑戦しやすいでしょう。
正社員ではなくても、業務に携わった経験や向上心をもって仕事に取り組んだ姿勢などはアピール材料になり得ます。実務経験を積んだりスキルや資格を得たりしてもう一度正社員の仕事に挑戦すれば、良い評価につながる可能性があるでしょう、ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
履歴書の正しい書き方やマナーを守る
中卒からの就職活動では、履歴書の正しい書き方やマナーを守る姿勢が大切です。実際に履歴書を書き進めるときは、以下のポイントを意識してみてください。
- ・学歴は「中学校卒業」から、正式名称で書く
- ・中卒・中退の経歴は正直に記載する
- ・高校中退の場合は別紙で理由を説明する
高校に進学していないことに引け目や不安を感じている場合も、履歴書には正しい経歴をしっかりと書くことが大切です。嘘やごまかしたことがバレてしまうと、せっかく内定を得ても取り消されてしまったり、処分の対象になったりする恐れも。中卒を選んだ理由や事情をしっかりと説明したうえで仕事への意欲を示せば、将来性や人柄が評価される可能性も十分に考えられます。
また、「黒いボールペンで書く」「修正液は使わない」など、基本的なマナーを守ることも欠かせません。不安な場合は鉛筆で薄く下書きをしたり、パソコンで作成したりして、ミスのないようにすることが大切です。
履歴書でアピールすべきポイントは「具体的な経験」と「意欲」です
履歴書でアピールすべきポイントは、「自分がどのような経験を通じて、どのような力を身につけたのか」を具体的に書くことです。
たとえば、アルバイトや部活動、ボランティア活動などで得た経験から「責任感をもって行動したこと」や「チームのなかで協力しながら成果を出したこと」などの具体例を挙げ、自分なりに工夫や努力を重ねたエピソードを盛り込むと、企業側に伝わりやすくなります。
また、仕事への意欲や向上心も重要なアピールポイントです。志望動機の欄には「自分がその仕事を通じてどのように成長したいか」「会社にどのように貢献できるか」という前向きな気持ちを伝えましょう。中卒であっても、資格取得や自主的な学びなど「自分の強みや努力」を具体的に示すことで、企業からの評価が高まります。
また、履歴書の書き方も大切です。上記の経験や意欲をできるかぎり具体的な言葉で伝えること、直筆の場合は丁寧な字で記入すること、提出前に誤字・脱字がないか確認することも、あなたの真摯な姿勢を伝える大切な要素となります。
面接対策をしっかりと行う
中卒からの就職活動では、面接対策をしっかり行うことも大切なポイントです。選考では、「なぜ中卒から就職したいのか」「この企業でやりたいことは何か」などを質問されることが考えられます。採用担当者の理解を得るためにも、志望動機に加え「進学より就職を選んだ理由」の伝え方も事前に考えておきましょう。
その場で考えて発言すると、「分かりやすく伝えよう」「正しい敬語を使おう」と回答以外にも意識が向くため余裕がなくなり、声が小さくなったり話に矛盾が生じたりする恐れがあります。事前に伝えたい内容の要点をまとめておいたり、模擬面接で本番の雰囲気に慣れたりしておくのが望ましいでしょう。
中卒の方が就職を成功させる4つの方法
ここでは、中卒から就職を成功させる方法をご紹介します。「どうやって仕事を探せば良いのか分からない」という中卒の方は、ぜひ参考にしてみてください。
中卒の方が就職を成功させるためのコツやポイントを教えてください
「自己PRの具体化」と「前向きな姿勢」を大切にすることで“就職成功”に近づきます
中卒の方が就職を成功させるためには、まず自分の強みや長所をしっかりと理解し、具体的にアピールすることが大切です。
たとえば、アルバイトや地域活動、家庭での手伝いなど、どんな小さな経験でも「責任感をもって取り組んだ」「工夫して課題を解決した」などの実例を盛り込み、自分の行動や考え方を具体的に伝えられるようにしましょう。
また、働く意欲や成長したい思いをしっかりと示すこともポイントです。業務に役立つ資格の取得や、新しい知識やスキルを自主的に学ぶ姿勢もアピール材料になります。
就職活動では、少し勇気を出して行動することを意識してみてください。求人情報をこまめにチェックしたり、気になる会社があれば調べてみたり、就職支援サービスに相談してみたりと、一歩ずつ着実に取り組みましょう。
中卒であることに引け目を感じる必要はありません。自分の経験や意欲を前向きに伝え、目の前の仕事に全力で取り組む姿勢をもつことが、就職活動を成功に導く大きな力になります。
中卒の方が就職を成功させる方法
- 求人サイトを利用する
- 正社員登用制度を活用する
- ハローワークやジョブカフェを利用する
- 就職・転職エージェントに相談する
1.求人サイトを利用する
中卒からの就職活動では、複数の求人サイトを活用する方法が有効です。求人サイトには幅広い求人が掲載されており、パソコンやスマホでいつでも閲覧できます。気になる企業の求人情報を保存したり、Webサイト上で応募したりできるため、就職・転職活動時に便利なツールです。
複数の求人に申し込めば、就職先が決まるチャンスも広がります。求人サイトは登録が必要なものとそうでないもの、無料で利用できるものなどがあるため、いくつか試してみて使いやすいサービスを選択するのがおすすめです。
2.正社員登用制度を活用する
中卒から就職活動をする場合、正社員登用制度に注目するのも手です。正社員登用制度とは、有期雇用労働者として一定期間働いたのち、成果や実力に応じて正社員(無期雇用)に移行できる制度のこと。最初はアルバイトでの採用となるため、いきなり正社員になるよりも選考の難易度が低いといえます。
また、アルバイトからのスタートであれば、いきなり正社員として就職するのが不安な場合も安心して働けるでしょう。
ただし、正社員登用制度はすべての企業にあるわけではないほか、制度があっても実績のない企業も。利用を検討する際は、その企業の実績や登用条件をよく確認しておきましょう。
3.ハローワークやジョブカフェを利用する
中卒からの就活には、公的機関であるハローワークやジョブカフェも利用できます。ハローワークは全国に500ヶ所以上あり、就職や転職を望んでいる人であれば基本的に無料で利用できます。ハローワークやジョブカフェの窓口では、求人紹介や就職相談、就活に役立つセミナーの案内も受けることが可能です。
また、ジョブカフェは各都道府県が主体となって運営している支援機関です。各地域の特色を活かした職場体験や職業相談、カウンセリングなどを行っているのが特徴。ハローワークが併設されている施設もあり、ワンストップで充実した支援を受けられます。
4.就職・転職エージェントに相談する
就職・転職エージェントの利用も、中卒からの仕事探しに有効です。エージェントにはキャリアアドバイザーが在籍しており、マンツーマンで就職活動をサポートしてくれます。初めての就職活動もプロと一緒に進められるため、不安なく内定獲得を目指せるでしょう。
また、エージェントでは人材の採用に積極的な企業のみを取り扱っています。非公開求人も含めて多くの求人のなかから自分に合ったものを厳選して紹介してくれるため、適職を効率的に見つけられるのも魅力です。
中卒の方は求人の情報源が限られがちなので、就職エージェントの活用はとても効果的です。特に若年層向けや未経験歓迎のエージェントを選ぶと、自分の強みを整理してもらえ、書類作成や面接練習も丁寧にサポートしてくれます。
実際に私が担当した方も、自己PRがうまく書けず悩んでいましたが、担当者と一緒に棚卸しするなかで、飲食店のアルバイト経験を接客スキルとしてアピールでき、正社員就職に成功しました。自分の価値に気づける貴重な機会になるでしょう。
まとめ
中卒から就職を目指すことは不可能ではなく、「学歴不問」「未経験歓迎」といった仕事を中心に狙うことで正社員になれる可能性はあります。特に、ポテンシャルや人柄が重視されやすい営業職・サービス業、入社後にスキルを身につけられる建設作業員・ドライバー職などは挑戦しやすい傾向があるようです。
ただし、高卒での就職に比べて求人数が少ない傾向があるほか、資格の取得条件を満たせなかったりすることも。中卒からの就職では求人サイトや就職支援サービスなども活用して、情報をできるだけ多く集めながら仕事探しをする必要があるでしょう。
「中卒から一人で就職できるか不安」「自分にはどんな仕事ができるのか分からない」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブでは、20代を中心とした若年層に特化した支援を行っています。
ハタラクティブの特徴は、学歴や経歴を問わない求人を豊富に扱っていること。ポテンシャルや人柄を重視した若手採用を行っている企業の求人を、業界・職種問わずご紹介できます。
また、専任のキャリアアドバイザーが一人ひとりの適性や希望を丁寧にヒアリングします。そのうえで求人を厳選してご紹介するので、「学歴に不安がある」「どの仕事が自分に合っているか分からない」という方も安心して適職を探せるでしょう。
さらに、選考対策や内定後のアフターフォローなども実施し、就職活動を一貫してサポートします。サービスはすべて無料のため、まずはお気軽にご相談ください。
中卒から正社員就職を目指す際に抱えがちなお悩みQ&A
ここでは、正社員就職を目指す中卒の方が抱えやすいお悩みや疑問を、Q&A方式で解決します。中卒からの就活で正社員として採用されるか不安な方は、ぜひご覧ください。
中卒向けの求人が見つかりません…
中卒向けの仕事は、高卒や大卒向けの仕事より求人数が少ない傾向にあります。ただし、学歴不問の求人がまったくないわけではありません。求人サイトで「学歴不問」とキーワードを指定して検索してみましょう。
また、特別なスキル・経験がなくても始めやすい営業職やサービス業、入社後にスキルを身につけられる建設作業員・ドライバーなどの仕事は、学歴を問わない求人も一定数あるようです。このコラムの「中卒から就職を目指せる!学歴不問の求人が多い仕事ランキング」を参考に、仕事を探してみてください。
中卒から住み込みの仕事に就職するメリットは?
住み込みの仕事なら、通勤時間や家賃、生活費の負担を減らせるメリットがあります。居住先に備え付けの家具がある場合は、それらを用意する手間が省けることも。ただし、門限があったり従業員と相部屋になったりすることもあるので、住み込みの条件はよく調べておきましょう。
中卒フリーターから就職できる職業には何がある?
接客・販売や営業などコミュニケーションスキルが必要な仕事、ITエンジニアや介護職など人手不足で入社後にスキルを身につけられる仕事などは、学歴不問の求人が一定数あるようです。すべての仕事が学歴不問とは限らないものの、ぜひ参考にしてみてください。
また、フリーターとして経験のある仕事で正社員を目指すのも手です。身についた経験やスキルは就活でアピールできるため、採用担当者から「仕事に早く馴染んでくれそう」「即戦力になりそう」と評価してもらえる可能性もあります。
中卒で就職した仕事を辞めたい…再就職はできる?
中卒で就職した会社を辞め、再就職先を見つけられる可能性はあります。特に、同じ業界や職種への転職の場合は、これまでに培った経験やスキルをアピールでき、即戦力として評価されやすいでしょう。
また、未経験の仕事であっても、コミュニケーションスキル・対応力などどのような仕事でも活かせるポータブルスキルや社会人経験があることは立派なアピール材料です。「自分の経験やスキルをどのように活かせるか」を具体的に示すことで、再就職を叶えられる可能性があります。
中卒は就職先を見つけやすい?
中卒の方も就職できる可能性はあります。ただし、高卒や大卒と比較すると応募できる求人が限られる傾向があるでしょう。仕事に役立つ資格を取得すれば選択肢が広がる可能性はあるものの、学歴の要件を満たせない場合も。気になる求人があったら、中卒から応募できる仕事なのか、必要な資格はあるのかを事前に確認しましょう。
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