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専門学校生の就職活動はいつから?スケジュールや成功のポイントを解説
更新日
この記事のまとめ
- 就職活動において、専門学校生が不利であるとは限らない
- 専門学校生の就職活動は、ガイダンスから始まるのが一般的
- 専門学校生は、専門性を活かして就職活動ができるメリットがある
- 専門学校生はインターンシップへの参加が難しいが、学校主導で叶うケースもある
- 専門学校生が就職活動を成功させるには自己分析を行い、企業への理解を深めよう
専門学校生の就職活動がいつから始まるのか分からず、不安に感じている方もいるでしょう。専門学校生が就職活動を成功させ内定を得るには、就活スケジュールを把握し前もって準備を整えることが大切です。
このコラムでは、専門学校生の一般的な就職活動のスケジュールや就活を成功させるポイントを紹介します。また、専門学校生の就活のやり方、就職活動の疑問についてもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
専門学校生の就職率はどれくらい?
厚生労働省の「令和6年3月大学等卒業者の就職状況を公表します(2p)」によると、専門学校全体の就職(内定)率は97.5%(前年度より1.8%増)で、年々増加傾向にあります。一方で、大学生の就職(内定)率は98.1%(前年度より0.8%増)という結果でした。
専門学校生より大学生のほうが数値が高いものの、その差は約1%です。専門学校生と大学生とでは就職(内定)率に大きな差はないといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和6年3月大学等卒業者の就職状況を公表します
専門学校生は就職に不利?
専門学校生だからというだけで、就職で不利になることはありません。自分に合った企業を見つけ、採用担当者に自分の能力や魅力をしっかりと伝えることが大切です。
即戦力として歓迎される
専門学校ではコンピューターやデザイン、会計などある分野に特化して知識や技術を身につけます。専門知識を必要とする企業は多く存在しており、即戦力として歓迎される可能性もあるでしょう。
大学では社会に役立つ知識を幅広く研究できる一方で、専攻する分野によっては仕事に直接的に役立つスキルは身についていないことも。そのため、専門学校生のほうが教育コストがかからず、企業側のメリットが大きいと考える採用担当者もいるようです。
専門分野以外の就職では不利な場合もある
専門学校生は特定分野に絞ってスキルを身につけるため、専門外の道へ進む場合は不利になりやすいようです。学んできたものが応募先企業に合っていなかったり、大学生並みの基礎学力を求めている企業へ応募したりする場合は就職活動が難航する場合もあるでしょう。
また、2年制の専門学校生の就活では、年齢や経験などから企業が求めるレベルにスキルが達していないと判断され、選考が思うように進まない可能性もあるでしょう。
大卒以上の求人には応募できない
専門学校生は「大卒以上」と書かれた求人には応募できないため、応募先の選択肢が大学生に比べて少ない可能性があります。第一志望の企業が「大卒以上」を条件にしているとエントリーすらできず、「専門学校生の就職活動は難しい」と感じてしまうこともあるでよう。
しかし、経験・実績を積めば希望の会社に転職が叶う可能性はあります。まずは志望業界・職種で正社員になるのを目指しましょう。
就職先がなかなか決まらない専門学校生の方は、「専門卒で就職が決まらない理由は?対処法を知って成功につなげよう」のコラムを参考にしてみてください。就職先が決まらない原因や対処法を詳しく紹介しています。
専門学校生の一般的な就職活動スケジュール
ここでは、一般的な専門学校生の就職活動スケジュールを解説していきます。専門学校生の就職活動がスタートする時期や内定までの流れを参考にしてみてください。
専門学校生の一般的な就職活動スケジュール
- 専門学校生の就職活動はガイダンスからはじまる
- 最終学年の3月ごろから会社説明会がはじまる
- 6月から本格的な選考がはじまる
- 10月ごろになると内定が出始める
専門学校生の就職活動はガイダンスからはじまる
専門学校生の就職活動は大学生と異なり、学校内で開催する就活ガイダンスを受けるところからスタートします。ガイダンスでは、専門学校での就活のやり方やセミナーなどの案内が行われ、2年制の専門学校の場合は1年次の9月ごろ、1年制の場合は入学した4月に開催することが多いようです。
最終学年の3月ごろから会社説明会がはじまる
ガイダンスを受けると、次は会社説明会が始まります。会社説明会に足を運び、志望企業を絞り込んでいく時期です。大手企業の場合は3月ごろから、中小企業の場合は6〜7月に行われるようです。
キャリアセンターや求人サイトで求人を探しながら、応募したい企業を選別しましょう。
6月から本格的な選考がはじまる
会社説明会を終えると、本格的な選考がスタートします。大手企業は6月ごろから、中小企業は7月中旬以降に始まることが多く、企業によって選考方法はさまざまです。
専門学校生の就活は大卒よりスタートが遅い?
説明会の開催や選考開始時期は大学生も同じです。ただし、大学生は2年生の春ごろからインターンシップに参加したり、自己分析を始めたりと、就活に1年以上かけることも珍しくありません。専門学校生は在学期間が短いため、就活にそこまで時間をかけられないのが実情です。
10月ごろになると内定が出始める
内定が出る時期は大学生と変わらず、10月ごろが多いようです。12月ごろには大半の人が内定を獲得している傾向にあります。
ただし、企業によって採用スケジュールは異なるため、専門学校生の就活がいつ終わるとは一概にいえません。内定辞退者に備えて二次募集を行う企業もあるので、12月に内定が出ていなくても諦めずに就活を続けましょう。
ものづくり系の専科ならポートフォリオの作成を!
ポートフォリオとは、自分が作成してきた作品をまとめた「作品集」のようなもの。ものづくり・クリエイティブ系の専科なら選考時に提出が必要な場合もあり、ポートフォリオは内定につながる重要な材料となります。専門学校の授業やプライベートで作った作品を事前にまとめ、ポートフォリオを作成しておきましょう。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
専門学生は就活に向けてインターンシップに参加すべき?
インターンシップとは、就職前の就業体験のこと。参加することで、業界・企業に対する理解が深まるでしょう。また、実際の業務を経験できるため働くイメージを抱きやすくなるというメリットもあります。
インターンシップは大学生が参加するイメージが強いようですが、専門学校生も参加可能です。ただし、インターンシップの開催時期は大学生の就活前にあたる夏休みが多く、専門学校生は参加するのが難しい可能性があります。専門学校生は大学生に比べて在学期間が短く1日の授業数も多いため、参加する時間を取れないことが理由です。
ただし、専門学校によっては学校主導でインターンシップに参加できることも。この場合は、学校がインターンシップ先を取り次ぎ、かつインターンシップの参加期間も単位として認定する場合もあるようです。
学校から指定されなくても、専門学校生の方がインターンシップに参加すること自体は問題ありません。興味のある業界や企業があり、学業に支障の出ない範囲であれば参加を検討しましょう。インターンシップについては「インターンシップとは?参加のメリットや目的を解説!社会人は参加できる?」のコラムで詳しく解説しています。
専門学校生が就職活動を成功させる6つのポイント
専門学校生が就職活動を成功させ、内定をもらうには「自己分析を行う」「企業への理解を深める」ことがポイントです。以下で詳しく紹介していくので、これから就職活動をはじめる専門学校生は参考にしてみてください。
専門学校生が就職活動を成功させるポイント
- 就職活動の計画を立てる
- 自己分析を行う
- 業界研究を行う
- 企業への理解を深める
- 志望動機に説得力を持たせる
- 面接対策を行う
1.就職活動の計画を立てる
専門学校生の就職活動では、いつまでに何をすべきかを具体的に洗い出し計画を立てておきましょう。前述した通り、専門学生は大学生に比べて入学から卒業までの時間が短く、就職活動に使える時間も限られる傾向にあります。精神的にも余裕をもって就職活動を行うために、計画的に行動することが大切です。
就職活動における企業研究や自己分析にかかる時間・期間は「就活の時間配分は?自己分析・企業研究にかかる期間や面接の長さを解説!」をご覧ください。
2.自己分析を行う
専門学校生が就職活動を行うなら、自己分析を通して自分の強みや弱み、将来やりたいことを明確にする必要があります。自己分析をし自分を見つめ直したうえで、目指すべき企業を判断しましょう。
また、過去の頑張ったことや乗り越えたことを振り返り、仕事に生かせる自分の強みや能力を見つけてみてください。家族や友人に長所や短所を聞いてみるのも良いでしょう。「自己分析とは?実施のメリットと就活・転職活動での必要性を解説」のコラムを参考に、時間を掛けて自己分析を行ってみてください。
3.業界研究を行う
専門学校生が就職活動を行う際には、志望する業界の研究をしましょう。自分が目指している業界の全体像を掴み、志望する業界の特徴や将来性について理解することが大事です。新聞や本などから情報を得て、自分に合った業界を見つけていきましょう。
具体的なやり方や目的については「業界研究のやり方は?就活に役立つノートの作り方とポイントを紹介」のコラムをご覧ください。
4.企業への理解を深める
業界研究を終えたあとは、志望先企業への理解を深めましょう。企業への理解が深まると、その企業を志望する理由が明確になります。どのような企業文化を持っているのか、どのような人物が活躍しているのか情報収集を行うことで、就職後のミスマッチを防げるでしょう。
さらに、事業内容や実際の職場の雰囲気を知ることで経営理念にも注目し、会社の方向性が自分の価値観とマッチしているかを確認してみてください。企業への理解を深める方法は「企業研究ってどうやるの?基本的なやり方と目的を解説」で詳しく解説していますので、ご覧ください。
5.志望動機に説得力を持たせる
専門学校生の就職活動では、説得力のある志望動機の作成が大事です。志望動機では、専門学校で学んだ内容と応募先企業の業務内容を絡めて、入社後に実現したいことを伝えるのがポイントとなります。また、専門学校で得た知識や技術が役に立つエピソードを志望動機に含め、採用後の活躍を採用担当者がイメージできるようにしましょう。
専門学校で学んだことと、応募先企業の業務内容が合わないと就活に苦戦する可能性があるため注意が必要です。志望動機で悩んだら「志望動機の作り方を解説!好印象な回答をするポイントとは」をご覧ください。アドバイザーが好印象を残す書き方について回答しています。
6.面接対策を行う
就職活動中の専門学校生は、本番前に面接対策を行いましょう。面接マナーや話し方、言葉遣いを身につけ、採用担当者がチェックする項目を把握して対策することが大切です。学校のキャリアセンターを利用したり、就職活動を行っている友人に練習相手になってもらったりして、面接練習を行ってみてください。また、就職エージェントを利用して、企業目線での面接練習を行うのもおすすめです。
逆質問の内容を考えておこう
本番の面接に臨む前に、逆質問の内容を考えておきましょう。
逆質問は、採用担当者に自分の熱意を伝えるチャンスです。質問内容を考えておかないと効果的なアピールにつなげるのは難しいため、企業への興味・関心が伝わるような質問を準備しておくのがおすすめです。
「面接で聞いてはいけない逆質問とは?失敗を回避して就職を成功させよう」のコラムでは、逆質問にうまく回答する方法を紹介しています。これから面接に臨む専門学校生はぜひ参考にしてみてください。
「就職活動が上手くいかない」「専門学校生の強みを活かせる企業へ就職したい」と考えている方は、就職エージェントの利用もおすすめです。就職エージェントでは、自分に合った求人を紹介してもらえるだけでなく、面接対策や応募書類の添削も行ってもらえます。
また、若手を対象としたエージェントなら、「学歴不問」「未経験歓迎」の求人を紹介してもらえるため、応募先の選択肢が増えるでしょう。効率的に就職を成功させたい専門学校生は、エージェントに相談することを検討してみてください。
就職エージェントのハタラクティブでは、若年層を中心に求人の紹介から内定後のフォローまで一貫してサポートしています。プロのキャリアアドバイザーが丁寧にヒアリングを行ったうえで、あなたに合った求人をご提案します。
ハタラクティブが独自に取材を行った企業の求人のみを取り扱っているので、企業が求める人材や実際の職場の雰囲気など、詳しい情報を提供可能です。また、採用担当者に好印象を残せる面接対策や応募書類の添削も行っているため、一人での就職活動に不安を感じている方も安心して利用できます。
幅広い業種・職種の求人を揃えているため、「専門学校で得た自分の経験やスキルを活かしたい」と考えている方はお気軽にご相談ください。
専門学校生の就職に関するお悩みQ&A
「専門外の仕事に就ける?」「専門学校生が就職活動を有利に進めるには?」など、就職を目指す専門学校生のお悩みはさまざまでしょう。ここでは、専門学校生の就職に関する疑問にQ&A形式でお答えします。
2年制の専門学校生の就活はいつから?
1年生の秋から就活が始まります。
9月ごろに就活ガイダンスが開催され、3月からは大企業、6〜7月には中小企業の説明会が行われるようです。大企業の選考は6月ごろから始まるので、中小企業の説明会と時期が重なります。志望企業の採用スケジュールを確認し、効率的に就活を進めましょう。
このコラムの「専門学校生の一般的な就職活動スケジュール」で就活スケジュールを紹介していますので、ご確認ください。
専門学校生が就活しないとどうなる?
卒業までに就職できず、空白期間ができてしまう恐れがあります。
「専門スキルがあるから」と就活をしなかった場合、卒業間際になって慌てても新卒採用には間に合わないでしょう。学校を卒業すれば既卒として就活することになりますが、面接では就活しなかった理由を聞かれる可能性が高いといえます。既卒からの就職も十分可能ですが、新卒に比べて選考基準がやや厳しくなることを念頭に置きましょう。「新卒と既卒の違いとは?就職活動に与える影響」のコラムで、既卒が新卒より不利になる点を解説していますのでご一読ください。
大学卒業後に専門学校に進んだ場合の最終学歴は?
最終学歴は、最後に卒業した教育機関ではなく、優先順位が高い学歴のことを指します。
そのため、大学卒業後に専門学校に進んだ場合は、大学が最終学歴になるので注意しましょう。なお、履歴書の学歴欄には専門学校に行ったことを記載しても問題はありません。詳しくは「専門学校卒は学歴になる?履歴書の書き方や例を紹介」をご覧ください。
専門学校生が就職活動を有利に進めるには?
専門学校で学んだ知識や経験を活かせることを、採用担当者へアピールしましょう。
また、就活が不安・自信が持てない方は、就職エージェントのサポートを受けるのもおすすめです。ハタラクティブは若年層の就職を重点的にサポートしており、志望動機や自己PRの書き方などもアドバイスしています。プロのアドバイザーがマンツーマンで対応するので、就職に関する疑問やお悩みもお気軽にご相談ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。