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30代ニートの現状は?就活のコツを知って社会復帰を目指そう
更新日

この記事のまとめ
- 2021年の時点で30代のニートは約34万人いる
- 30代のニートから正社員になることを思い立ったら、すぐに行動に移そう
- 30代ニートから正社員を目指すには、自己分析をもとに就活の軸を定める必要がある
- 就活が不安な30代ニートの方は就職・転職エージェントのサポートを受けるのも手
「30代ニートから就職できる?」「このままでも大丈夫?」と不安を抱えている方もいるでしょう。一般的に職歴なしの30代ニートからの就活は、20代のときよりも難易度が上がる傾向です。しかし、しっかりと対策を行えば就活成功の可能性は十分あります。
このコラムでは、30代ニートの現状や就職難易度を解説。ニート生活を続けるリスクや就職成功につながる取り組みなども紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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30代ニートの現状は?
ここでは、30代ニートの現状を解説します。30代ニートの若年無業者に占める割合は高めで、求職活動を行わない理由には病気や介護、働く自信のなさなど、さまざまな要因があるようです。
30代ニートの割合
内閣府の「令和4年版 子供・若者白書(全体版)(PDF版)」によると、2021年時点の15~39歳の若年無業者の人数は75万人で、そのうち30代は約34万人いるとされています。以下で示しているのは、若年無業者数の年齢ごとの内訳です。
年齢 | 若年無業者数 |
---|---|
15~19歳 | 11万人 |
20~24歳 | 16万人 |
25~29歳 | 14万人 |
30~34歳 | 17万人 |
35~39歳 | 17万人 |
参照:内閣府「令和4年版 子供・若者白書(全体版)(PDF版)第3章 第2節 困難な状況ごとの取組(p.78)」
20代の若年無業者数は30万人のため、20代に比べて30代のニート人口の方が全体に占める割合が高いことが分かります。原因はさまざま考えられますが、年齢が上がるにつれて就職が困難になり、ニートを抜け出すきっかけを掴めなくなってしまうことが理由の一つとして考えられるでしょう。
30代ニートになる理由
就職しないまま30代ニートになったきっかけには、学校や職場での人間関係など、さまざまな理由があるでしょう。ここでは、厚生労働省の「令和5年版厚生労働白書-つながり・支え合いのある地域共生社会-(本文)」をもとに、15~39歳でひきこもり状態となった主な理由を、割合の高い順に5つ紹介します。
ひきこもり状態になった主な理由 | 割合 |
---|---|
退職したこと | 21.5% |
人間関係がうまくいかなかったこと | 20.8% |
新型コロナウイルス感染症が流行したこと | 18.1% |
中学校時代の不登校 | 18.1% |
学校になじめなかったこと | 12.5% |
参照:厚生労働省「令和5年版厚生労働白書-つながり・支え合いのある地域共生社会-(本文)図表2-2-6 ひきこもり状態になった主な理由(複数選択)(p.63)」
理由を多い順にみると、「退職したこと」が21.5%。次いで「人間関係がうまくいかなかったこと」が20.8%、「中学校時代の不登校」及び 「新型コロナウイルス感染症が流行したこと」が18.1%となっています。上記はあくまでも一例ではあるものの、仕事や学校に馴染めず、そのままひきこもりとなったケースが多い傾向にあるといえるでしょう。
30代ニートとなった原因を言語化しよう
30代ニートから就職を目指すなら、ニートになった原因を洗い出して言語化することが重要といえます。なぜなら、就職活動では、企業側から「なぜ就職せずニートになったのか?」と聞かれる可能性があるためです。その際、「なんとなく」「気づいたらニートだった」という回答ではなく、明確な理由と自分なりの改善策、今後の展望を示せると企業側に誠意が伝わりやすいでしょう。自分がこれからどうしたいのかを明らかにするためにも、原因と向き合う姿勢が大切です。
「ニートになる原因と心理的要因は?生活を改善して正社員就職を目指す方法」のコラムでは、ニートになる原因を紹介しているので、自分自身の状況に当てはまるものがないかチェックしてみてください。30代ニートの方が正社員就職に踏み切れない理由
30代ニートの方が就職に踏み切れない理由には、下記のようなさまざまな事情があるようです。内閣府の「令和4年版 子供・若者白書(全体版)(PDF版)」では、若年無業者が就職希望にも関わらず就職活動を行っていない理由の調査結果が公表されています。
引用:内閣府「令和4年版 子供・若者白書(全体版)(PDF版)第3章 第2節 困難な状況ごとの取組(p.79)」
「その他」を除くと、30~34歳、35~39歳ともに割合が多いのは「病気・けがのため」、次いで「知識・能力に自信がない」という結果になっています。病気やケガ、介護といったやむを得ない事情で就職活動ができない人のほかに、自信のなさから一歩踏み出せない30代ニートの方が一定数いることが分かるでしょう。
男性・女性問わず「家事手伝い」の捉え方に注意
「家事手伝い」は、家事や介護といった家庭に必要な仕事をしている人を指す言葉です。職歴には含まれないため、家事手伝いをニートと捉える企業もあります。家事手伝いをしている方が就職活動をする際は、家庭の仕事に従事していた旨を正直に伝えたうえで、「臨機応変に動ける」「集中力がある」など、これまでの経験から培った要素をアピールしましょう。
家事手伝いから就職を目指すコツを紹介している「家事手伝いとニートの違いは?就活のコツや空白期間の伝え方を解説」のコラムもあわせて参考にしてみてください。参照元
内閣府
令和4年版 子供・若者白書(全体版)(PDF版)
厚生労働省
令和5年版厚生労働白書-つながり・支え合いのある地域共生社会-(本文)
30代のニートは正社員として就職できる?
職歴なしの30代ニートから正社員として就職することは可能です。ただし、30代職歴なしの状態からの就職は難易度が高い傾向にあるため、しっかりと対策をする必要があります。
以下で30代の就職難易度を解説しているので、正社員を目指したいと考えているニートの方は、参考にしてみてください。
30代以降の就職率は低くなる傾向にある
30代以降になると、正社員として就職する難易度は徐々に高くなるようです。厚生労働省の「令和3年雇用動向調査結果の概要 3 性、年齢階級別の入職と離職」によると、年齢ごとの入職率の推移は以下のようになっています。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
19歳以下 | 103.2% | 70.4% |
20~24歳 | 38% | 37.3% |
25~29歳 | 15.9% | 17.9% |
30~34歳 | 11% | 14.7% |
35~39歳 | 8.8% | 12.1% |
40~44歳 | 6% | 10.6% |
45~49歳 | 5% | 10.9% |
50~54歳 | 5.1% | 10% |
55~59歳 | 6% | 7.8% |
60~64歳 | 13.3% | 10.4% |
65歳以上 | 10.1% | 7.2% |
参照:厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概要 3 性、年齢階級別の入職と離職」
年齢が上がるにつれて入職率は低くなり、30代の入職率は男女ともに20%を下回っていることが分ります。上記は正社員やアルバイト、パートといった労働者を対象としたデータではあるものの、ニートの方も同様に30代以降の就職難易度は上がると考えられるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和3年雇用動向調査結果の概要
30代のニートの方は早めに行動することが大切
30代ニートから正社員として就職したい方は、できるだけ早く動き出しましょう。前述したように、年齢が上がるほど就職難易度が上がるためです。また、無職の期間が長引くほど、企業側から「働く意欲があるのか?」と不安視されやすくなります。
自分の貯金がなくなったり実家に頼れなくなったりしたタイミングで就活を始めたとしても、希望に合う就職先がすぐに見つかるとは限りません。ニートとして年齢を重ねて就職の難易度が上がる前に、就活を始めるのが得策といえるでしょう。
職歴なしの30代から正社員を目指す難易度は「30代ニートから就職できる?エージェントを利用するメリットをご紹介!」のコラムでも紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
30代ニートから正社員を目指すのが難しいといわれる理由
ここでは、30代ニートの就職が難しいといわれる理由を解説します。
30代ニートから正社員を目指すのが難しいといわれる理由
- 年齢に見合ったスキルがない
- ポテンシャルを期待しての採用がしにくい
- 無職期間があることに懸念を抱かれやすい
年齢に見合ったスキルがない
30代のニートの方の就職が難しいといわれる理由の一つは、「年齢に見合ったスキルや経験が少ないから」という点です。
30代以降の就活では、即戦力になり得るスキルや経験を問われるのが一般的。また、管理職を視野に入れ、上に立つ者としての資質を期待される場合もあります。そのような状況では、就業経験がなかったり少なかったりする30代のニートの方は、経験豊富な中途採用者と比較すると不利になる可能性があるでしょう。
ポテンシャルを期待しての採用がしにくい
30代の人材は20代に比べてポテンシャルを見込みにくいという点も、30代ニートの就職難易度に影響を及ぼしているようです。未経験者の転職・就職では、ポテンシャルが評価対象となり得ます。若さがアピールポイントとなる20代の場合は、今後の伸びしろや柔軟性を見込まれて、未経験の業種・職種で採用される可能性は十分にあるでしょう。
一方で、年齢を重ねた30代ニートの場合は、20代に比べるとフレッシュさや伸びしろをアピールしづらく、将来性を評価されにくい傾向です。同じ未経験という条件ならより若い求職者が選ばれる可能性があるため、30代以降は就職の難易度が上がるといえます。
無職期間があることに懸念を抱かれやすい
30代ニートの方は、無職の期間があることに懸念を抱かれやすいという側面も。仕事をしていない期間があると、企業から「仕事に対する意欲はあるのか」「すぐに辞めてしまうのではないか」と不安に思われる可能性があります。選考の際は、企業が抱く懸念を払拭できるよう、入社意欲や長期就労する意思があることをアピールしましょう。
30代から正社員就職を目指すのが難しいといわれる理由は、「ニート脱出は30代がチャンス!就職の方法やおすすめの支援サービスを解説」のコラムで解説しているので、ぜひご一読ください。
30代でニートを続けた場合はどうなる?
ニートの期間が長ければ長いほど、就職への道はさらに厳しいものになると考えられます。ここでは、就職しないまま30代以降もニートを続けた場合の現実について解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
30代でニートを続けた場合の現実
- 正社員就職のチャンスが少なくなる
- 孤独を感じやすくなる
- 実家暮らしの場合も親に頼れなくなる
- 生活保護が必要になる場合もある
正社員就職のチャンスが少なくなる
30代以降もニートを続けると、正社員就職のチャンスが少なくなる可能性があります。前述したように、無職の期間が長引くほど、企業側から就業意欲を不安視されて就職活動が難航しやすくなるでしょう。
厚生労働省の「その募集・採用 年齢にこだわっていませんか?」を見ると、求人に年齢制限を設けることは禁止されていることが分かります。しかし、年齢は企業が採用者を決める際の重要な判断材料の一つなことに変わりはありません。いざ「就職しよう」と思って求人に応募しても、より若い人材のほうが優先的に採用されて「なかなか内定が得られない…」という状況に陥ることも考えられます。
参照元
厚生労働省
募集・採用における年齢制限禁止について
孤独を感じやすくなる
就職せずに30代でニート生活を続けていると、孤独を感じやすくなる場合もあります。仕事をしている同世代の友人とのライフステージの違いが目立ち、自然と疎遠になってしまう恐れがあるでしょう。正社員は年齢とともに給料が上がる傾向にあるため、社会人の友人とニートである自分との収入差に不安を抱きやすくなることも。ニート生活で社会や人との関わりが希薄になることから、「自分の居場所がない」と孤独を感じる人もいるようです。
実家暮らしの場合も親に頼れなくなる
30代で就職をしないままニートとして実家暮らしを続ける場合も、親が年齢を重ねることで、今までの生活が難しくなる可能性があります。現在は親の収入によって生活が成り立っているとしても、同じ暮らし方を続けられる保証はありません。親が定年退職したり病気や怪我で働けなくなったりすることで収入が減り、経済的に困窮する恐れがあるでしょう。
生活保護が必要になる場合もある
30代以降もニートを続けて収入を得る手段がなくなった場合、生活保護が必要になることもあるでしょう。厚生労働省の「生活保護制度」によると、生活保護とは「最低生活の保障と自立の助長を図ることを目的として、 その困窮の程度に応じ、必要な保護を行う制度」のことです。
ただし、生活保護はニート生活が難しくなったからという理由で申請しても、必ず利用できるものではないという点に注意しましょう。生活保護の受給条件である「親族からの援助が受けられない」「病気や怪我などやむを得ない理由で働けない」「預貯金や土地、車などの資産を所持していない」などに該当しなければ、受給はできません。自分が条件に該当するのか事前に確認してから申請をするのがおすすめです。
ニートを続けるリスクは「ニートという生き方に不安がある?働かないリスクと行動を起こすポイント」のコラムでも解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
生活保護制度
30代ニートから正社員になるメリット
30代のニートから正社員として就職するメリットには、「ライフステージごとに必要な費用を捻出しやすい」「雇用や収入が安定する」「社会と関わっている実感を得やすい」などが挙げられます。それぞれのメリットについて以下で詳しく解説するので、就職へのモチベーションアップに役立ててみてください。
社会と関わっている実感を得やすい
30代ニートから正社員として就職することで、ニートとして過ごすときよりも社会と関わっている実感を得やすいというメリットがあります。
仕事をするうえで、人との関わりは必要不可欠です。さまざまな人と交流することで、自分が社会に貢献しているという実感を得られたり、ニートのときの孤独感が薄れたりする可能性があるでしょう。
雇用や収入が安定する
30代のニートの方が就職すると、雇用や収入の面で安定を得られるといったメリットもあります。正社員は基本的に終身雇用制で、定年まで安定して働き続けることが可能です。また、毎月一定の給与を得られるだけでなく、昇給やボーナスの機会もあります。
雇用や収入が安定することで気持ちに余裕が生まれたり、「もっと頑張って働こう」というモチベーションアップにつながる可能性もあるでしょう。
ライフステージごとに必要な費用を捻出しやすい
ニートから正社員になることで、ライフステージごとに必要な費用を捻出しやすくなるのもメリットです。たとえば、ニートよりも、安定した収入を得ている正社員のほうが、結婚や出産、マイホームの購入など、大きな出費を伴うライフイベントを無理なく行いやすいでしょう。実現したいライフプランがある場合、早めに就職して貯蓄や生活基盤を安定させておくのがおすすめです。
ニートから正社員就職するメリットは、「ニートから就職は実現できる!働くメリットや正社員になるためのコツを解説」でも紹介しているので、ご一読ください。
【原因別】30代でニートを脱却するための対処法
ここでは、30代ニートから脱却するための対処法を原因別に解説します。
1.生活リズムが不規則になっている場合
「生活リズムが不規則になっている」と感じる30代のニートの方は、まず規則正しい生活を心掛けてみてください。
ニート生活を送っている場合、昼夜逆転の生活や不規則な食事の常態化など、生活リズムが乱れている可能性があります。早寝早起きをしたり、決まった時間に食事をしたりして、正しい生活リズムに戻すことを意識してみましょう。1日の生活リズムを整えるため、「今日は△△をする」「△時に△△へ行く」というように、その日の計画を具体的に立ててから行動することもおすすめです。
2.人とのコミュニケーションに自信がない場合
人とのコミュニケーションに自信がない30代ニートの方は、周囲と関わる機会を少しずつ増やしてみましょう。たとえば、外へ散歩に出掛けたり、友人と食事をしたりするのがおすすめです。
しかし、他者とあまり関わりをもっていなかったニートの方がいきなりコミュニケーションの機会を増やすと疲弊する恐れがあります。無理をせず、徐々に人と話すことに慣れていきましょう。コミュニケーションへの苦手意識の改善方法は、「コミュニケーションが苦手…原因や仕事に与える影響は?改善方法も解説!」で解説しています。
3.急いで就職する必要性を感じていない場合
急いで就職する必要性を感じていない30代ニートの方の場合、年齢による就職率の変化を知って気持ちを切り替えるのがおすすめです。
ニートからの就職率を示すデータがないため、ここでは、労働政策研究・研修機構の「若年者の就業状況・キャリア・ 職業能力開発の現状3-平成29年版『就業構造基本調査』より-」における、2017年にアルバイトやパートといった非正規雇用社員から正社員へ移行した人の割合を紹介します。
年齢 | 男性 | 女性 | 正社員移行率 |
---|---|---|---|
15~19歳 | 37.3% | 29.9% | 29.9% |
20~24歳 | 38.4% | 32.7% | 32.7% |
25~29歳 | 40.1% | 25.5% | 25.5% |
30~34歳 | 34.3% | 18.1% | 18.1% |
35~39歳 | 29.8% | 15.5% | 15.5% |
40~44歳 | 27.1% | 15.6% | 15.6% |
参照:労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・ 職業能力開発の現状3-平成29年版『就業構造基本調査』より-(p.72)」
30~34歳の正社員移行率は男性で34.3%、女性が18.1%。35歳~39歳では男性が29.8%、女性が15.5%です。移行率のピークは20~24歳で、それ以降は数値が下がっていくことが分かります。
30代ニートの方もフリーターやパート同様に、年齢を重ねるとともに正社員就職が難しくなると予測されるため、できるだけ早く就職活動をスタートさせるのがおすすめです。
参照元
労働政策研究・研修機構
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4.自分のスキルに自信がない場合
自分のスキルに自信がなく就職に踏み切れない30代のニートの方向けには、専門学校に通ったり通信講座を受けたりして、専門的な知識や技術を身につけるという対処法があります。オンライン形式で受講できるものもあるため、「生活を大きく変えることなく学びたい」「近くの学校に受けたい講座がない」といった方も利用しやすいでしょう。
ハローワークの職業訓練を受けてみる手もある
30代ニートからの就職を目指す方には、ハローワークの職業訓練もおすすめです。厚生労働省の「ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)」によると、職業訓練には雇用保険を受給している人向けの「公共職業訓練(離職者訓練)」と、雇用保険の受給対象外の人向けの「求職者支援訓練」の2つがあります。どちらも受講料は無料(テキスト代は自己負担)なので、現在無職で収入がない方も受講しやすいでしょう。
詳しくは、「ニートから受けられる職業訓練とは?受講方法や費用を紹介」をご一読ください。
参照元
厚生労働省
ハロートレーニング
30代ニートから正社員になるためのポイント
ここでは、30代ニートから就職するためのポイントを解説します。
30代ニートから正社員になるためのポイント
- 正社員になる気持ちがあるならすぐに行動する
- 就活の軸を明確にする
- 職歴なし・未経験から応募できる職種を探す
- 必要書類や面接の対策を行う
- アルバイトや派遣社員から挑戦してみる
- 就職支援サービスのサポートを受ける
正社員になる気持ちがあるならすぐに行動する
30代ニートの方が「正社員として働きたい」と思ったらすぐに行動することをおすすめします。前述したように、年齢を重ねるごとに就職の難易度は上がっていくためです。「やりたい仕事をリストアップしてみる」「求人サイトを見て職種に関する知識を増やす」など、できることから始めてみましょう。
30代ニートは資格取得よりもまず行動することが重要!
30代ニートから就職を目指すなら、資格取得に時間を割くよりもまずは就職活動を始めましょう。資格の種類によっては取得までに時間が掛かる場合があり、無職の期間がさらに長引く恐れがあるためです。資格なし・未経験から挑戦できる仕事はあるため、ニート期間を長引かせないよう、早めに就職活動に取り掛かることをおすすめします。
資格なしから挑戦しやすい仕事は「資格がなくてもできる仕事はある?おすすめの職種を12種ご紹介!」のコラムで紹介しているので、チェックしてみてください。就活の軸を明確にする
30代ニートから就職するには、就職活動の軸を明確にすることが重要です。就職活動の軸を定めることで自分に合った求人を見つけやすくなり、企業とのミスマッチ防止にもつながります。
まずは、「自分は何をしたいのか」「自分に合った仕事は何か」を知るための自己分析を行いましょう。自分のこれまでの行動やニート期間の過ごし方を振り返り、興味関心の向く分野や強みを把握します。
また、世の中にはどのような仕事や働き方があるのか調べてみましょう。幅広く応募できるよう、これまで興味や関心がなかった分野にも目を向けておくのがポイントです。多様な企業の理念や顧客・市場動向などを調べることで、「自分はこの企業でこのように活躍したい」というビジョンが見えやすくなるでしょう。
職歴なし・未経験から応募できる職種を探す
30代ニートから就職活動をするなら、職歴なし・未経験から応募できる職種を探しましょう。
求人によっては有資格者や経験者を優遇するものもあるため、求人票や募集要項をよく確認してから応募することが大切です。30代ニートの方は、「学歴不問」「未経験歓迎」といった応募条件を出している求人に注目してみましょう。
必要書類や面接の対策を行う
自分のやりたいことや魅力をしっかりと伝えるために、履歴書の書き方や面接の受け方を知っておく必要があります。せっかく就職活動の軸を定めても、企業へ適切なアピールができなければ、30代ニートからの就職を叶えることは難しいためです。
就職活動の場では、就職への意欲だけでなく、その伝え方や面接時の対応力まで見られている可能性があります。本格的に就職活動を始める前に、社会人としてのマナーや説明の仕方を確認しておきましょう。
履歴書の作成方法は「履歴書の書き方!【見本付き】職歴・学歴・志望動機などの作成方法を解説」のコラムで、面接の受け方は「面接の基本マナーを押さえて好印象を与えよう!対策方法も解説」のコラムで解説しています。
空白期間はポジティブに表現しよう
無職のニート期間の過ごし方を企業側から聞かれた際は、前向きに伝えるようにしましょう。このコラムの「無職期間があることに懸念を抱かれやすい」で述べたように、企業はニートの空白期間に対して懸念を抱く場合があります。企業側の懸念を払拭できるよう、「働きたくなかった」などのマイナスの気持ちや嘘を伝えるのは避け、空白期間の正直な説明や反省点、今後の抱負などを伝えましょう。
ニート期間中に何もしていなかった場合も、空白期間が長引いたことへの反省や、就職への意欲を真摯に述べることで、好印象を与えられる可能性があります。
アルバイトや派遣社員から挑戦してみる
「30代ニートからいきなり就職を目指すのは難しい…」と感じる場合は、アルバイトや派遣社員などの非正規雇用社員から始めてみるのも一つの手です。非正規雇用社員なら、正社員よりも業務の担当範囲が狭かったり責任が軽かったりするため、ニートから挑戦しやすいといえます。勤務時間や日数などを自分で決められる職場もあるので、少しずつ働くことに慣れていけるでしょう。
また、正社員登用制度がある企業であれば、現場で経験を積んでから正社員を目指すことも可能です。アルバイトや派遣会社を探す際は、正社員登用制度の有無や登用率を確認しておきましょう。
就職支援サービスのサポートを受ける
30代のニートから正社員を目指す際、就職支援サービスのサポートを受けるのもおすすめです。以下で、「就職サイト」「ハローワーク」「就職・転職エージェント」の3つのサービスの特徴を解説します。
就職サイト
就職サイトは、さまざまな業界・職種の求人情報を閲覧できるWebサイトのこと。スマートフォンやパソコンなどから気軽にアクセスでき、隙間時間に仕事探しを進められるのがメリットです。検索機能を利用して「資格不要」「未経験歓迎」などのキーワードで絞り込めば、30代のニートの方が挑戦しやすい求人を効率的に探せるでしょう。
ハローワーク
ハローワークは国が運営する公共職業安定所で、仕事を探している方であれば誰もが無料で利用できます。ハローワークでは、求人検索だけでなく窓口での就職相談や応募書類作成のサポート、面接練習といった支援を受けることも可能です。
全国のハローワークの所在案内は厚生労働省の「ハローワーク」のページにまとまっているので、最寄りの施設をチェックしてみてください。
参照元
厚生労働省
雇用
就職・転職エージェント
就職・転職エージェントとは、求職者一人ひとりに専属のキャリアアドバイザーがつき、就職活動に関するアドバイスをもらえたり、向いている仕事を紹介してもらえたりする就職支援サービスのことです。就職活動に精通しているプロからのサポートを受けられるので、就活に不慣れな方やニートの経歴に自信がもてない方も安心でしょう。
エージェントのなかには、ニートやフリーターの方向けの求人を多く取り扱っているところも。サービスをフル活用して就活に役立てるには、対象者や扱っている求人の特徴を確認し、自分に合うエージェントを見つけることが大切です。
「30代から就職できるか不安」「ニートから抜け出せるか心配」と悩む方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、若年層を対象に就職支援を行っています。経験豊富なキャリアアドバイザーが丁寧なカウンセリングを通して、一人ひとりにあった求人紹介や選考対策を実施。面接対策や応募書類の添削、企業・業界研究の仕方など、就活全般をサポートいたします。
就職に関する悩み相談や1分程度でできる適職診断もご用意しており、就活に不慣れな方も疑問や不安を解消しながら求職活動を進められる環境です。サービスの登録・利用はすべて無料ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
ここが知りたい!30代ニートの方のお悩みQ&A
ここでは、30代ニートの就職に関するさまざまな悩みや疑問について、Q&A方式で解決しています。
ニートから正社員になれた人の特徴はありますか?
30代ニートから就職に成功した方には、「ポジティブ思考」「自分がニートになった理由をしっかりと理解している」「働く意欲がある」などの特徴があるようです。ニート期間の経験や気づきをもとに、自分の将来を具体的に見据えて積極的に行動を起こせば企業に熱意が伝わり、就職が成功する可能性があるでしょう。
ニートから正社員就職を目指したい方は、「ニートから正社員になるのは無理?就活成功のポイントや具体的な方法を解説」のコラムで成功のポイントを紹介しているのでチェックしてみてください。
ハローワークではどのようなことができますか?
ハローワークでは、窓口での職業紹介や就活セミナーの案内、自己分析や書類作成のサポートなどを行っています。また、職業訓練の申し込みをすることも可能です。
ハローワークは全国各地にあり、誰でも無料で利用できます。詳しくは、「ハローワークとはどんなところ?サービス内容と利用の流れを解説!」のコラムをあわせてご覧ください。
30代ニートから就職するのは手遅れですか?
30代ニートから就職するのは決して「手遅れ」ではありません。しっかりと対策をすれば、就職できる可能性は十分にあります。
ただし、ニートの無職期間が長引くほど企業側から就職意欲を疑われやすくなるため、「正社員になりたい」と思ったらすぐに行動を起こすのがおすすめです。詳しくは、このコラムの「30代のニートは正社員として就職できる?」をご一読ください。
ニート生活が長く、何から始めるべきか分かりません
就活の進め方が分からない方は、第三者の力を借りてみましょう。就職・転職エージェントを利用すれば、専属のキャリアアドバイザーによるきめ細かなサポートを受けられます。若年層向け就職・転職エージェントのハタラクティブでは、求職者一人ひとりと親身に向き合い求人紹介を行っています。サービスはすべて無料なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。