- フリーター就職支援「ハタラクティブ」TOP
- ニートからの就職
- 高卒ニートからの就職
- 大卒の割合や比率は?ニートやフリーターになる人はどれくらいかも解説
大卒の割合や比率は?ニートやフリーターになる人はどれくらいかも解説
更新日
この記事のまとめ
- 日本における最終学歴が大卒である方の割合は約2割、大学進学率は6割弱である
- 大卒でニートになる方の割合は、1割に満たない
- 大卒でフリーターになる方の割合は男性で約8.3%、女性で約7.6%である
- 大卒で正社員として働くメリットは、給与が高くなりやすいこと
- 大卒のニートやフリーターの方は、早めに就職を目指すのがおすすめ
「大卒の割合がどれくらいなの?」と気になっている方もいるでしょう。大卒の割合は15歳以上の男女総計で2割ほどです。
このコラムでは公的データを示しながら、男女別大卒の割合やニートとフリーターの割合について解説します。高卒と大卒の給与をはじめ、ニートやフリーターの方が就職するコツもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
日本における大卒の割合と比率はどれくらい?
総務省統計局の「令和2年国勢調査 ライフステージでみる日本の人口・世帯」における最新の調査によると、2020年の大卒の割合は23.1%でした。大卒を含むほかの最終学歴の割合は以下の図表をご覧ください。
最終学歴 | 割合 |
---|---|
中卒 | 13.1% |
高卒 | 44.2% |
短大・高専卒 | 16.2% |
大卒・大学院卒 | 25.5% |
参照:総務省統計局「令和2年国勢調査 ライフステージでみる日本の人口・世帯 2-2 教育-『学校』から社会へ- 15歳以上卒業者の最終卒業学校の種類別割合ー全国(1960-2020年)(p.10)」
上記の図表が示しているのは、最終学歴別に見た人口の割合と比率です。2020年の日本における最も多い最終学歴は高卒で約4割、大卒の割合は全体の約2割ということが分かります。
2000年から2020年までの最終学歴の推移は以下をご覧ください。
2000年 | 2010年 | 2020年 | |
---|---|---|---|
中卒 | 25.0% | 18.8% | 13.1% |
高卒 | 47.2% | 46.5% | 44.2% |
短大・高専卒 | 12.5% | 14.8% | 16.2% |
大卒・大学院卒 | 15.4% | 19.9% | 25.5% |
参照:総務省統計局「令和2年国勢調査 ライフステージでみる日本の人口・世帯 2-2 教育-『学校』から社会へ- 15歳以上卒業者の最終卒業学校の種類別割合ー全国(1960-2020年)(p.10)」
中卒・高卒の割合が減少している一方で、短大・高専卒と大卒・大学院卒が増えている点も特徴といえるでしょう。
参照元
総務省統計局
令和2年国勢調査 ライフステージでみる日本の人口・世帯
大学進学率
文部科学省の「令和5年度学校基本調査(確定値)報道発表資料Ⅱ.卒業後の状況(p.5)」によると、2023年度高等学校卒業者の大学進学率は57.7%でした。高等学校卒業者のうち、半数以上が大学進学していることが分かります。前年度における高等学校卒業者の大学進学率は56.6%なので、1.1%上昇していることになるでしょう。
大卒のフリーターから正社員への就職を検討している方は、「フリーターの現状とは?企業から見た立ち位置や正社員との違いを解説!」のコラムもあわせて参考にしてみてください。
参照元
文部科学省
学校基本調査-令和5年度 結果の概要-
大卒でニートになる方の割合や比率
文部科学省の「令和5年度学校基本調査の公表について」によると、2023年の大卒者の数は59万162人でした。大卒後の状況とその人数、割合を以下の図表にまとめましたのでご覧ください。
大卒後の状況 | 人数(割合) |
---|---|
進学した人 | 7万3,649人(12.5%) |
就職した人 | 44万8,073人(75.9%) |
その他(ニートを含む) | 4万8,642人(8.2%) |
参照:文部科学省「令和5年度学校基本統計(学校基本調査の結果)確定値を公表します。 表3 大学(学部)卒業後の状況(p.6)」
大学を卒業してからニートを含め、何らかの事情により進学や就職をしない方の割合は、全体の8.2%です。人数は約5万人いることが分かります。
ニートとは?
一般的に、ニートとは15〜34歳くらいまでの、就職や進学、家事、職業訓練などを全く行っていない非労働者を指します。ニートについて詳しく知りたい方は、「ニートの定義とは?フリーターとの違いや就職を目指す際のコツも解説」のコラムもあわせてご覧ください。ニートの特徴や就職を成功させるコツについて紹介しています。参照元
文部科学省
学校基本調査-令和5年度 結果の概要-
大卒でフリーターになる方の割合
独立行政法人労働政策研究・研修機構の「労働政策研究報告書No.213 大都市の若者の就業行動と意識の変容」を参考に大卒後、正社員・非正規雇用・パートやアルバイトフリーターになった方それぞれの割合を、下記図表にまとめました。
正社員 | 非正規雇用 | 非正規雇用のうち パート・アルバイト | |
---|---|---|---|
男性 | 80.7% | 11.9% | 8.3% |
女性 | 82.5% | 12.8% | 7.6% |
参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構「労働政策研究報告書No.213 大都市の若者の就業行動と意識の変容 付表1-1 性・学歴別離学直後の状況(詳細)(p.54)」
図表をみると、大卒で正社員として働いている割合は男性・女性ともに約8割、非正規雇用(アルバイト・パートと契約・派遣等)の方の割合が男性は11.9%、女性は12.8%でした。そのうち、大卒男性の8.3%、大卒女性の7.6%の方がフリーターとして働いていることが分かります。
フリーターとは?
フリーターとは、正社員以外の雇用形態で働く15歳〜34歳の若者のことです。一般的には、通学や家事を主としていない、パートやアルバイトで働いている方をフリーターと呼びます。フリーターについては、「フリーターとは?一人暮らしは実現できる?正社員就職のポイントも解説」のコラムで解説していますので、ぜひご一読ください。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
労働政策研究報告書No.213 「大都市の若者の就業行動と意識の変容―「第5回 若者のワークスタイル調査」から―」
大卒で正社員として働くメリット
ここでは、大学を卒業して働くメリットを紹介します。
高卒と比較して生涯賃金が多くなりやすい
大卒で働くメリットの一つは、高卒と比較して生涯賃金が多くなりやすいことです。厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」によると、大卒者の男性は高卒者よりも月給が約9万円多く、女性は約7万円の差があることが以下図表より読み取れるでしょう。
高卒者 | 大卒者 | |
---|---|---|
男性 | 30万6,100円 | 39万9,900円 |
女性 | 23万500円 | 29万9,200円 |
参照:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の概況 (3)学歴別にみた賃金 第3表 学歴、性、年齢階級別賃金及び対前年増減率(p.8)」
この図表からも分かるように、給与面で見ると高卒よりも大卒のほうがメリットがあるといえます。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
自分のやりたいことが見つけやすい
大卒者は大学に通っている間、高卒の場合に比べて社会人になるまでの猶予があるため、「将来はどのような仕事がやりたいか」をじっくり考えられるメリットがあります。旅行やアルバイト、インターンシップ、サークルなどの経験から、自分の得意なことや不得意なことを探り、大学卒業後にやりたい仕事を見つけやすいでしょう。
「大卒のメリットとは?就職に有利って本当?」のコラムでは、大卒のメリットを詳しくご紹介しています。なぜ大卒が就職に有利なのかもまとめていますので、あわせてお役立てください。
大卒のニートやフリーターの方は早めの就職がおすすめ
大卒のニートやフリーターの方は、正社員を目指すのであれば早めに就職活動を始めましょう。年齢が若いうちは人柄や将来性が評価される可能性があります。「すぐに選考を受けるのはハードルが高い」と感じる場合は、自己分析をしたり気になる職種の情報を集めたりするなどできることから就職準備を始めるのがおすすめです。
大卒で正社員就職を考えているニートやフリーターの方は、「ニートから抜け出すには?その方法や就職活動のコツを世代別に紹介」のコラムも参考にしてみてください。ニートから抜け出す方法や就職するコツについて解説しています。
一人で就職活動をすることに不安を抱いている方は、就職エージェントを活用してアドバイスを受けるのがおすすめです。若年層向け就職支援エージェントのハタラクティブでは、ニートやフリーター、既卒といった若年層に特化した就職支援を実施。専任のキャリアアドバイザーがヒアリングを行い、適性に合った仕事を紹介します。
マンツーマンでサポートしますので、一人での就職活動に不安を感じている方も安心です。自己分析のやり方や応募書類の作成、面接対策などの指導を行うので、万全の状態で本番に臨めます。
サービスの利用はすべて無料。1分程度でできる、性格をもとに適性を分析する適職診断もあるので、ニートから就職を考えている方はお気軽にご相談ください。
大卒のニートやフリーターに関するQ&A
ここでは、ニートやフリーターの就職に関する疑問をQ&A方式で解決します。
学歴は貧困率に影響を与えますか?
学歴が貧困率に影響する場合もあります。一般的に高い学歴をもつ方は、貧困率が低いといわれているようです。ただし、必ずしもすべての人に当てはまるわけではなく、個々の状況や社会的要因も貧困率に影響を与える可能性があります。
貧困率については、「ワーキングプアとは?年収・月収の目安と対象者の割合や解決策を紹介!」のコラムで解説しているので、ぜひチェックしてみてください。ワーキングプアの定義や増加する背景について解説します。
学歴と幸福度は関係がありますか?
学歴と幸福度の関係は多面的です。一般的に学歴が高い場合は、安定した職業に就いたり、高い収入を得たりする傾向があります。このことが幸福度を高めることもあるでしょう。しかし、学歴が高いからといって必ずしも幸福であるとは限りません。個々の生活状況や精神的な健康、価値観などが、幸福度に影響を与えることもあります。そのため、学歴と幸福度の関係は、複雑で一概には言い表せないことを考慮する必要があるでしょう。
「年収が高ければ幸せになれるの?」と疑問に感じる方は、「年収と幸福度の相関は?頭打ちになる理由や幸せを感じる6つの行動を解説」のコラムも参考にしてみてください。年収と幸福度の関係について解説しています。
大学に進学するメリットは何ですか?
進路の幅が広がる点がメリットです。大学ではさまざまな選考やコースを選択できるため、自分の興味や能力に合った分野を探求できるでしょう。また、大卒者の平均収入が高卒者と比較して高いこともメリットです。大学では、高い専門知識やスキルを身につけられ、それが将来の収入の安定につながる可能性があります。
大学進学のメリットについては、「大学に行く意味がない?進学するメリットや行かない場合のデメリットを解説」のコラムもご一読ください。大学に行く意味や、行く必要性が分からなくなったときの対処法について詳しく紹介します。
年代別の最終学歴の違いを知りたいです
総務省統計局の「令和2年国勢調査 ライフステージでみる日本の人口・世帯 2-2 教育 -「学校」から社会へ- 15歳以上人口の年齢(5歳階級)、在学か否かの別・最終卒業学校の種類別割合ー全国(2020年)(p.11)」によると、20代後半から40代後半では半数以上の方が短大・高専卒、大卒、大学院卒を最終学歴となっています。一方、年齢が上がるにつれて、小学校や中学校が最終卒業学校としての割合が増加し、80代以上では4割を超えることが分かるでしょう。
参照元
総務省統計局
令和2年国勢調査 ライフステージでみる日本の人口・世帯
大卒・大学院卒の男女別の割合を知りたいです
大卒・大学院卒の男女比は2020年時点で男性が54.3%、女性が45.7%でした。1980年時点では男性が77.2%、女性が22.8%だったので時代とともに男女の割合の差が縮まっていることが分かるでしょう。なお、このデータは総務省統計局の「令和2年国勢調査 ライフステージでみる日本の人口・世帯 2-2 教育 -「学校」から社会へ- 大学・大学院在学者の男女別割合(1980年~2020年)(p.11)」を参考にしています。
「正社員就職を目指したい」という場合は、若年層に特化したハタラクティブにご相談ください。
参照元
総務省統計局
令和2年国勢調査 ライフステージでみる日本の人口・世帯
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。