年収と幸福度の相関は?頭打ちになる理由や幸せを感じる6つの行動を解説

年収と幸福度の相関は?頭打ちになる理由や幸せを感じる6つの行動を解説の画像

この記事のまとめ

  • 必ずしも年収と幸福度は比例せず、ストレスや仕事のやりがいなども影響する
  • 幸福度は年収や生きがい、人とのつながりなど多くの項目が影響して決まる
  • 仕事の幸福度を上げるためには、年収だけでなく自分に合った職業に就くことも重要

「もっと年収が高ければ幸せになれるかも?」と考えたことがある人もいるでしょう。生きるためにはお金が必要なので、年収と幸福度にはある程度関係があります。しかし、年収が多ければ多いほど幸せになれる、とは言い切れないようです。このコラムでは、年収と幸福度の関係について解説します。年収以外で幸福度を高める行動も紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

こんなお悩みありませんか?
例えば
  • 向いてる仕事なんてあるのかな?
  • 避けたいことはあるけれど、
  • やりたいことが分からない・・・
私たちは「やりたいこと」から一緒に探します!
ハタラビット

ハタラクティブは
20代に特化した
就職支援サービスです

\もう学歴・経歴に困らない!/

自分に向いている仕事を
簡単に診断してみましょう

性格でわかる
私の適職診断

さっそく診断START

「高年収ほど幸福度が高い」は嘘?日本の調査を解説

幸福度については、世界各国で調査や論文による研究が行われています。日本では、内閣府が毎年調査を実施。政策の指針や目標を検討する際に活用されています。

内閣府の調査では、「家計と資産」「健康状態」「社会とのつながり」など人生の幸福度に影響する計13分野から考察。そのなかでも「年収ごとの賃金満足度」の結果を見ながら、総合的な幸福度について考えていきましょう。幸福度との相関関係が深いとされる満足度のデータを参考に解説します。

年収が上がれば賃金の満足度は上がる傾向

内閣府が実施した「満足度・生活の質に関する調査報告書2023」によると、年収が上がれば賃金の満足度が上がる傾向にあることが分かります。年収別に雇用環境・賃金満足度を表したグラフを見てみましょう。

本人年収別「雇用環境と賃金」満足度の推移

満足度・生活の質に関する調査報告書2023の引用画像

引用:内閣府「満足度・生活の質に関する調査報告書2023(37p)」

縦軸が満足度のポイントで、数字が大きくなるほど満足度が増加。年収300万未満の満足度が最も低く、年収が高くなるほど雇用や賃金に対する満足感が大きくなっていることが分かります。

なお、「平均収入の実態を紹介!年収を上げる方法や転職の注目ポイントを解説」のコラムでは、収入の平均がどのくらいなのか解説しているため、こちらも参考にしてください。

年収1000万で雇用環境・賃金の満足度は頭打ち

年収が増加すれば、賃金・雇用の満足度は上昇していきます。しかし、年収1000万を超えるとそれまでと比較して満足度の増え方は緩やかに。下のグラフは、内閣府の2022年版「満足度・生活の質に関する調査報告書」における年収と雇用賃金の満足度を表したグラフです。

満足度・生活の質に関する調査報告書2023の引用画像

引用:内閣府「満足度・生活の質に関する調査報告書2022(p35)」

「700万円以上1000万円未満」までは右肩上がりで増加しています。その一方、「700万円以上1000万円未満」から「1000万円以上2000万円未満」にかけては、正規雇用で0.19しか増加せず、非正規雇用では満足度が低下。単純に、年収が増えれば増えるほど、雇用や賃金に対する満足度が高くなっていくわけではないようです。

仕事へのやりがいは雇用環境・賃金の満足度に影響する

雇用環境や賃金の満足度は年収だけで決まるわけではありません。以下は前出の内閣府による調査報告書2023をもとに、仕事へのやりがいと満足度を比較した表です。自分の仕事にやりがいを感じる人は雇用環境と賃金に対して満足度が高いという結果を示しています。

やりがい(雇用形態別)「雇用環境と賃金」満足度
やりがいを感じる(正社員)5.48
やりがいを感じる(非正規雇用)5.07
やりがいを感じない(正社員)4.04
やりがいを感じない(非正規雇用)3.53

参考:内閣府「満足度・生活の質に関する調査報告書2023(40p)」

満足度の数字は大きいほど満足度が高いことを示しています。正社員か非正規雇用かは関係なく、やりがいを感じる人の方が満足度が高い結果に。雇用や賃金に関しては、年収以外にも「仕事にやりがいを感じるかどうか」が満足度に影響を与えているようです。

必ずしも「高年収=幸福度が高い」とは限らない

年収は雇用や賃金の満足度に影響を与えますが、年収がすべてではありません。仕事のやりがいなども満足度に影響します。また、人生の幸福度は仕事やお金だけでは決まるものでもありません。仕事や経済状況のほかに、健康や人とのつながり、生きがいなどさまざまな要因が組み合わさって決まるものです。「高年収なら幸せな人生になる」とは限らないと考えておきましょう。

参照元
内閣府
満足度・生活の質に関する調査

未経験OK多数!求人を見てみる

年収の高さと「幸福度」が比例しない場合の主な理由

この項では、年収の高さと幸福度が単純に比例しない主な理由について解説します。お金があれば幸せになれるとは限りません。理由が気になる人はチェックしてみてください。

欲しいものを手に入れているから

ある程度の年収があると自由に使えるお金が多くなります。すでに欲しいものを手に入れており、これ以上「特に買いたいものや行きたいところがない」という状況になる人もいるでしょう。モノの購入や旅行は幸福度が高まる行動と考えられていますが、特に欲しいものがなかったり、新鮮味を感じなかったりすることで幸せを実感しにくい可能性があります。

労働時間が長いから

高い年収を得られているものの、仕事の忙しさから幸せを実感しにくくなっている人もいるでしょう。前出の内閣府の調査(2022)では労働時間が長いほど満足度が下がるという結果が出ています。

仕事時間年収100~300万円(正規雇用)年収300~500万円(正規雇用)年収100~300万円(非正規雇用)年収300~500万円(非正規雇用)
1~4時間5.416.00
5~7時間4.895.494.595.39
8時間4.374.923.975.26
9時間4.174.913.385.00
10時間以上3.814.333.503.90

参考:内閣府「満足度・生活の質に関する調査報告書 2022(37p)」

労働時間が長いとプライベートの時間が減ったり、健康面に影響が出たりすることも考えられます。年収が高くお金がたくさんあったとしても、労働時間が長くなっている場合は満足感が下がってしまうようです。

参照元
内閣府
満足度・生活の質に関する調査

ストレスが溜まっているから

年収が高い人は、大きな責任を負いながら仕事をしていることも多く、そのぶん抱えているストレスも大きいことが予測されます。
また、責任だけでなく「家族と過ごす時間がとれない」「趣味の時間がない」という状況もストレスの原因になりがちです。年収が高くても多くのストレスにさらされている場合は、満足度や幸福度に影響するでしょう。

年収以外で幸福度を高めるための6つの行動

ここからは、仕事や雇用以外で人生の幸福度を高めるための6つの方法について解説します。人生の幸福度は仕事だけでは決まりません。幸福度を高めて、心身ともに健康的な生活を送りましょう。

1.モノより体験にお金を使う

体験や経験にお金を使う機会を作ってみましょう。
欲しいものを手に入れたときは一時的に幸福感が高まりますが、所有期間が長くなるにつれて「飽きる」状態になり、やがて別の新しいものが欲しくなってしまうことも。
しかし、経験や体験は計画から当日、その後まで「記憶」「思い出」として残ります。もちろんモノを手に入れたことも思い出として残りますが、経験や体験は「そのとき、その状態でしかできないこと」という特別感があるはずです。

2.趣味や生きがいを見つける

趣味や生きがいを見つけることも大切です。好きなことに没頭したり、ペットと触れ合ったりするなど、「幸せ」と感じられる時間を増やすのも良いでしょう。仕事から意識が逸れることによって、気が休まり、幸福感が高まるはずです。

実際に内閣府の調査(2022)でも、生きがいがある人は年齢を問わず健康状態満足度が高い結果が出ています。

年齢階層生きがいがある生きがいがない
15~39歳6.034.67
40~64歳5.734.43
65~89歳6.064.57

参考:内閣府「満足度・生活の質に関する調査報告書2022(25p)」

参照元
内閣府
満足度・生活の質に関する調査

3.仕事とプライベートのメリハリをつける

仕事とプライベートはしっかりと区別すると良いでしょう。業務時間外でも仕事のことを考えているなど、常に緊張した状況では、疲れは溜まる一方です。業務時間外はパソコンや仕事用携帯の電源を切る、不要な残業はしないなど、ワークライフバランスを意識した生活を心掛けることをおすすめします。
ワークライフバランスとは?メリットや言葉の使い方を解説」のコラムも参考にしてみてください。

4.家族や友人、パートナーと過ごす

人とのあたたかいつながりが幸福度を高めてくれる場合もあるでしょう。家族や友人、パートナーと一緒に過ごす時間を意識してとるのがおすすめです。仕事の忙しさから、友人やパートナーとゆっくり過ごす時間がとれていない人も多いでしょう。疲れを感じたときこそ、親しい人に連絡をしてみてください。

5.適度にストレス発散する

適度にストレスを発散させてメンタルを健康に保つことも、幸福度を高めるのに有効といえます。ストレスは心身の健康に影響を及ぼしかねません。自分のストレス発散方法が分からない人は、新しいことにチャレンジして気分転換してみるのも良いでしょう。
ストレス解消法については「ストレス発散できない人の特徴とは?すぐ実践できる解消法や予防策も解説!」のコラムで詳しく解説しているので参考にしてください。

6.ボランティアに参加する

ボランティアへの参加は幸福度を高めてくれるといわれています。人の役に立てることが自分の喜びに繋がることも。特に人と関わることが好きな人や世話好きな人におすすめです。今までボランティアに参加したことがない人には、良い刺激にもなるでしょう。

自己表現をすることで幸福度を高められる

自分の気持ちや伝えたいことを表現することでも、幸福度を高められる可能性があります。自分の気持ちを押し込めず、肯定することに繋がるからです。表現といっても、必ずしも難しいことをする必要はありません。絵を描く、日記を付けるなどでも良いでしょう。
人生の幸福度は年収や仕事だけでは決まりません。しかし、仕事は一日の中で多くの時間を費やし、人によっては生きがいにも直結します。そのため、人生の幸福度を決める重要な項目の一つといえるでしょう。

「年収が上がらないことがつらい」「自分に合った仕事がしたい」と悩んでいる方は、転職エージェントを活用してみるのもおすすめです。
就職・転職エージェントのハタラクティブでは、年収や働き方などの希望を丁寧にヒアリングしたうえで、あなたに合った求人をご提案します。履歴書の書き方から面接対策まで、就活のプロがマンツーマンで徹底サポート。理想の働き方を実現し、仕事の満足感をより高めましょう。すべて無料のサービスですので、お気軽にご相談ください!

年収と幸福度に関するFAQ

ここからは、年収と幸福度に関するよくある質問について紹介するので参考にしてみてください。

年収800万は手取りいくらですか?

年収800万の場合の手取りは約600万円です。
税金や社会保険料が差し引かれ、実際に受け取る金額は80%ほどになります。年収と手取り額については「年収と手取り額の違いとは?税金や社会保険料の計算方法と平均額を紹介」でも詳しく解説しているため、参考にしてください。

最も幸福度の高い年収は?

人生の幸福度は年収だけでは決まらないため、最も幸福度の高い年収がいくらなのか答えはありません。
プライベートと仕事のバランスや健康、人とのつながりなどさまざまな要因で人生の幸福度が決まります。仕事に関する満足度や幸福度を上げるためには、自分の適性を活かせる職に就くことも重要です。「自分の適性に合う仕事の探し方とは?」のコラムでは、自分にあった仕事の探し方を解説しています。

年収以外で幸福度を高める方法はありますか?

モノより体験にお金をかけたり、趣味を充実させたりするのも幸福度を高める良い方法でしょう。
成果を上げたときやチームワークを実感できたときなど、仕事でやりがいを感じる瞬間も人それぞれです。「人によって異なる仕事のやりがい…本当に必要なもの?」のコラムでもやりがいについて解説しています。

ハタラクティブでは、あなたの適性や要望に合った求人をご紹介。自分に合う仕事が分からないとお悩みの方はお気軽にご相談ください。

ハタラクティブ
のサービスについて

こんな人におすすめ
  • 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
  • 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
  • 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方

ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。

※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数

この記事に関連するタグ