ワーキングプアとは?その定義と年収アップを目指す方法を紹介!

ワーキングプアとは?その定義と年収アップを目指す方法を紹介!の画像

この記事のまとめ

  • ワーキングプアとは、フルタイムで働いても概ね200万円以下の年収である低所得者層
  • ワーキングプアの生活とは、生活保護水準を下回ることもある
  • ワーキングプアとは、人材派遣業務の自由化や新卒採用を逃した若者の増加が背景
  • ワーキングプアになりやすい職業とは、非正規雇用の割合が多いものがある
  • ワーキングプアを抜け出す鍵は、正社員を目指したり転職したりして年収を上げる

ワーキングプアとは何か、詳しく知らない方もいるでしょう。ワーキングプアとは、フルタイム勤務でも収入が少なく、貧困状態にある労働者です。ワーキングプアから脱却するには、スキルを身につけて転職したり、収入を増やしたりすることが得策といえるでしょう。
このコラムでは、ワーキングプアの定義や増加する背景について解説します。また、ワーキングプアを脱却するポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ハタラビット

ハタラクティブは
20代に特化した
就職支援サービスです

求人の一部はサイト内でも閲覧できるよ!

ワーキングプアとは

「ワーキングプア(working poor)」とは、正社員または非正規社員としてフルタイムで働いているにも関わらず、生活保護の水準以下の収入しか得られない低所得者層を指す言葉です。日本語で「働く貧困層」とも呼ばれています。国内における貧困層の明確な基準はありませんが、生活保護の水準である「月給約17万円」「年収約200万円」を目安としているようです。
ワーキングプアは、もともと低所得者人口の増加が社会問題になりつつあった1990年代のアメリカで生まれた言葉ですが、日本では、バブル崩壊以降、賃金水準の低い非正規労働者の急激な増加を背景に使われるようになりました。しかし、ワーキングプアは景気が回復基調に入った2003年以降も増え続けており、2006年以降は1000万人を越える高い水準で推移しています(2017年は前年から1万5千人増の1132万3千人)。これは日本の労働者人口の約1/4に相当し、ワーキングプアが依然として大きな社会問題であることがうかがえるといえるでしょう。
ワーキングプアの定義と実態については、「知っておきたい!ワープアの定義と実態」でも解説しているので、あわせてご覧ください。

ワーキングプア生活の特徴

自立した生活を維持するのも困難といわれるワーキングプアとは、どのような生活を送っているのか、その現状について以下にまとめました。

生活用品の購入を我慢する人が多い

ワーキングプアの場合、年収200万円の手取りは月額で約15万円ほどになります。家賃や食費、光熱費などの固定費を除くと、手元に残る金額はわずか。そのため、家具や家電、衣料品の購入まで回らないという意見が多いようです。

食費や交際費を節約している

食費は比較的減らしやすい出費ともいえるので、1日3食、1回のランチ代にも満たない金額でやりくりしているワーキングプアの人も多いようです。また、交際費を抑えるため、友だちから食事や飲み会に誘われても断らざるを得ないといった方もいます。

実家暮らしで親に頼っている

家賃のかかる一人暮らしを諦めて、実家暮らしをしているワーキングプアの人も少なくありません。しかし、「親が年齢を重ねて介護が必要になった際、親を支えながら生活できるか心配」といった将来への不安もあります。

十分な額の貯金が難しい

雇用が不安定な非正規労働者にとって、収入が絶たれた場合の備えは少しでも多い方が安心です。しかし、月々の出費を抑えるのにも限界があるため、まとまった額の貯金はできていないというワーキングプアの人が大半。「もし病気や怪我で働けなくなったら生活できなくなる」「今の生活を維持するので精一杯」という切実な不安を抱えている人も少なくないようです。

ワーキングプアが増加する背景

ここでは、ワーキングプアと呼ばれる低所得者層増加の背景について解説します。

非正規雇用の増加

2004年の人材派遣業務の自由化により、ソフト開発などの専門的業務だけでなく製造業でも人材派遣が認められるようになりました。以降、多くの企業が人員調整のしやすい非正規労働者の割合を増やし続けていることから、ワーキングプアも増加の一途を辿っているといえるでしょう。

バブル崩壊や世界金融危機後の就職難

長く続いた就職氷河期の影響により、新卒での正社員採用を逃した人たちが、その後も派遣などの非正規労働者として働き続けていることもワーキングプア増加の一つの要因と考えられています。

高学歴でもワーキングプアになる人がいる

一度正社員として就職していても、何らかの理由で退職。その後は非正規で働いているという高学歴のワーキングプアの人たちも少なくありません。中にはブラック企業に就職してしまい、過労やストレスで身体を壊しワーキングプアになったという人も。
高学歴フリーターについて詳しく知りたい方は、「高学歴フリーターを続けても大丈夫?将来のリスクと就職成功のコツを解説」で解説しているので、こちらもあわせてチェックしてみてください。

非正規から正社員になるのは難しい? 

新卒一括採用という雇用慣行のなかでは、新卒時に正社員になれなかった人が卒業後に正社員を目指すのは困難とされてきました。しかし、人材不足などを背景とした売り手市場の現在、既卒者を対象とした正社員の求人も増えており、非正規から正社員になるのも以前ほどは難しくないようです。

ワーキングプアを脱却する3つの方法

ワーキングプアを抜け出すためには、経済的な援助を受けたり、働く意思のある方がスキルを発揮できる環境を設けたりすることなどが重要です。ここでは、効果的な3つの方法について解説します。

1.経済的な援助を受ける

生活保護制度や生活福祉制度などの経済的援助を受けましょう。たとえば、ワーキングプアをサポートするNPO法人などの団体を探してみるのもおすすめです。十分な収入が得られるまで、公的な制度を利用するのは重要な手段の一つといえます。はじめは勇気がいるかもしれませんが、第三者へ相談することは現状を変える良いきっかけにもなるでしょう。

2.就労支援を受けて転職する

就労支援を受けて、転職を試みましょう。転職エージェントやハローワークなど、就職への専門家の力を借りると早期転職が実現できる可能性があります。
ワーキングプアから脱却するためには、根本的な収入を上げていくことが必要です。働いても収入が上がらないなら、現職よりも金銭的に好条件の会社へ転職を検討しましょう。また、転職を考える場合は、現状と将来の理想を客観的に分析することがポイント。自分がなぜこの状況になっているのかきちんと把握できれば、転職活動の成功につながります。
就労支援に関しては、「フリーター・ニートは就職支援機関を活用しよう!おすすめのサービスを紹介」を参考にして、一歩踏み出すきっかけにしてみてください。

3.副業を始める

もし現職の就業規則に抵触しないのであれば、副業を始めて収入を増やす方法もあります。近年は、会社の解釈も変わりつつあることから、副業を許可している企業も少なくありません。そのため、仕事終わりに在宅ワークで副業を始める方も多いようです。インターネットの普及やクラウドソーシングサイトの充実などにより、現在は家にいながら仕事の受注ができるようになりました。そのため、以前よりも副業がしやすい環境が整っているといえるでしょう。

ワーキングプアになりやすい具体的な職業

ワーキングプアになりやすい職業とは、非正規従業員の割合が高かったり、業界全体の平均年収が低かったりするものが見受けられます。また、専門性がそれほど必要とされない職業も含まれるでしょう。ここでは、ワーキングプアになりやすい具体的な職業をご紹介します。

飲食店スタッフ

飲食業は、接客や調理スタッフの勤務が基本です。どちらの場合でも、アルバイトやパートといった非正規社員が多いのも事実。飲食業は、ほかの業種に比べて時給が低い傾向にあることも影響しているようです。さらに、勤務時間が長いわりに、時給の低さから給与が高くならないことも多くなっています。

販売員

アパレルなどの販売職もアルバイトやパート、派遣といった非正規社員が多い職業といえるでしょう。また、接客やサービススタッフという接客業に関しても、ほとんどが高い専門知識を必要としないため、非正規社員が就きやすいのです。

警備員

警備員は専門的な知識や経験は必要とされない仕事です。なかでも、交通誘導員は非正規社員が多く、ほかの職業に比べて給料も高くないことから、ワーキングプアになりやすいといえるでしょう。

清掃業務

清掃業務は、特別な資格や専門技術がなくても働けることから非正規社員が多くなるでしょう。清掃に関する特殊なスキルがあり、成果を出さなければ収入が上がりづらいことがあります。

事務作業

事務業務における電話オペレーターやデータ入力、書類整理といった単純作業の事務作業は、非正規社員で時給が固定されているため、上がらないという場合が多いようです。しかし、勤務している会社の規模によって変わってくる部分はあります。

ワーキングプアを脱却するために年収を増やすには?

収入アップすることで、ワーキングプアとして抱える将来への不安を解消しましょう。年収を増やすための具体的な方法についてまとめました。

固定費を抑えて節約

食費や光熱費、通信費などの固定費を抑えて、少しずつでも貯蓄を増やしましょう。いざというとき自由に使えるお金を用意しておけば、日々の不安も和らいでいくはずです。

非正規の人は正社員を目指す

将来的な昇給が望めない非正規社員の場合は、諦めずに正社員を目指しましょう。人手不足の今なら、転職市場にも豊富な求人が集まっています。

年収が低過ぎるなら転職を検討する

正社員であっても、同年代の業界内平均よりも年収が低すぎると感じている場合は、転職を検討してみるのも一つの手。これまでのキャリアやスキルを活かせば、転職による収入アップも期待できるでしょう。

ワーキングプア脱却のため正社員を目指すなら、ぜひハタラクティブにご相談ください。
ハタラクティブは20代に特化した就職支援サービス。既卒や未経験、フリーターから正社員への就職、第二新卒の転職などを幅広く支援しています。プロの就職アドバイザーが、履歴書の書き方や自己分析、面接対策まで、一人ひとりの就活をきめ細やかにサポートしており、フリーターから転職を成功させた人も多数。サービスの登録・利用料はすべて無料ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

ワーキングプアに関するQ&A

ワーキングプアに関するさまざまな疑問について、Q&A方式で解決していきます。

ワーキングプアは年収いくらの人を指す言葉ですか?

ワーキングプアとなる基準は、地域や国によって経済的状況が異なるため、明確ではありません。日本に限定してまとめた場合は、年収200万円程度が1つの目安として定着しています。世間一般的にみると、生活保護で得られる生活と同等のレベルとされていることが多いようです。

ワーキングプアの経済状況は厳しいのでしょうか?

非常に厳しい状況といえるでしょう。2019年に総務省統計局が発表をしている「労働力調査」によると、役員待遇で働いている社員を除く雇用者5,596万人のうち、非正規従業員は2,120万人で、全体に占める割合は約37%というデータがあります。年間収入別で見て見ると、2018年に200万円未満であった人数は、正規社員と非正規社員全員を合わせて1,873万人です。そのため、総数5,660万人中、およそ33%という人たちがワーキングプア層と判断されることになります。また、このデータによると非正規社員のうち、年間収入が200万円未満の割合は、男性が24.1%で女性は75.9%と、女性の割合が高くなっているのが現状です。

参照元
総務省統計局
労働力調査

高学歴ワーキングプアとは何ですか?

高学歴ワーキングプアとは、国立大学や難関大学などと呼ばれる大学・大学院を卒業しているものの、大学卒業時に大手企業や有名企業に就職ができなかった人を指します。大手企業に就職ができなかった場合、プライドの高さから中小企業への就職を拒む方もいるようです。また、そのまま仕事に就かず、無職や非正規社員になる方もいます。