貴社はどういうときに使う?「御社」との違いと使用方法まとめ

貴社はどういうときに使う?「御社」との違いと使用方法まとめの画像

この記事のまとめ

  • 「貴社」とは「あなたの会社」の尊敬語で、文語として使用する
  • 「貴社」と似た言葉の「御社」は、口語で使用することが多い
  • 「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」それぞれの違いを理解して就職活動に役立てよう
  • 貴社を含む「ビジネス敬語」は日常会話で使わないものが多いので注意が必要

就職活動やビジネスシーンで「貴社」という言葉はよく使われます。「御社」「弊社」など同じような意味をもつ言葉もあり、それぞれの使い方に不安を感じる人も多いでしょう。丁寧語・謙譲語・尊敬語の基本を理解していれば、履歴書の記入やメール作成、採用面接に自信をもって臨めます。このコラムでは「貴社」の読み方から例文、ビジネス敬語までを詳しく解説します。

こんなお悩みありませんか?
例えば
  • 向いてる仕事なんてあるのかな?
  • 避けたいことはあるけれど、
  • やりたいことが分からない・・・
私たちは「やりたいこと」から一緒に探します!
ハタラビット

ハタラクティブは
20代に特化した
就職支援サービスです

\もう学歴・経歴に困らない!/

自分に向いている仕事を
簡単に診断してみましょう

性格でわかる
私の適職診断

さっそく診断START

貴社とは

貴社の読み方は「きしゃ」で「あなたの会社」を表す尊敬語です。同じ音で違う意味を持つ言葉(記者、帰社など)との混同を防ぐために、文語(書き言葉)として使用されます。

履歴書だけでなく、企業に向けた手紙やメールで日常的に使用する言葉です。社外の人に対して使うため、社内文書や社内メールでの使用は控えましょう。

<例>
「(履歴書の本人希望欄に)貴社の規定に従います」
「末筆ながら、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます」
「貴社からの書類を確認いたしました」

未経験OK多数!求人を見てみる

御社とは

相手の企業を尊敬して使用する言葉。「おんしゃ」と読みます。貴社とは違い、口語と文語のどちらにも使えますが、口語で使用するのが一般的です。面接や会議のほか、電話でも使用します。

<例>
「私が御社を志望する理由は~」
「学生時代の経験を活かし、御社では△△に向けて尽力してまいります」
「御社の△△様宛てに資料を送付しております」

「様」は付けない!

貴社も御社も敬語なので、さらに様をつけて「貴社様」「御社様」と表現するのは二重敬語にあたります。マナー違反のため、就職活動の際に間違えて使わないようにしましょう。

「貴社」「御社」を使用しない場合もある

「貴社」「御社」は、いずれも企業に対する表現です。しかし、団体や法人、省庁などは別の表現を使用するので注意しましょう。

対象施設表現
学校・学校法人御校、貴校
銀行・信用金庫御行、貴行
病院御院、貴院
省庁御省・御庁、貴省・貴庁
※省庁の場合は具体名称をそのまま使用する場合が多い
法人御法人、貴法人 ※実際に話す際は、法人名称を使用するケースがある


上記のとおり、一般企業以外の組織も「貴」と「御」の使い分けの考え方は同じととらえて良いでしょう。

「貴社」以外にもある!会社を指す言葉の種類

ビジネス敬語の中には、貴社や御社以外にも会社を指す言葉が多くあります。シーン別に会社の表現方法を確認してみましょう。

自社をへりくだって表す場合

自分の会社についてへりくだる(謙遜する)場合は「弊社(へいしゃ)」や「小社(しょうしゃ)」を使用します。

どちらも社外に対して使用するもので、自社の立場を低くして相手に敬意を示す表現方法。取引先との会話や商談で用いられる場合が多いようです。

自社内で自分の会社を表す場合

自分が属する企業を社内で表現するときに使用するのは「当社」「自社」「わが社」。いずれも「この会社」の意味で、代表者が社員に対して話すときや部署間の会議などで使われます。

また、強気な姿勢を示す目的で社外交渉時に使われたり、公の指標(当社比など)に使用されたりする場合もあるようです。

弊社や当社などは、いずれも「自社」を指すときに使用する表現です。
相手の企業を指す場合は「貴社」または「御社」を使うのがビジネスマナーだと認識しておきましょう。

就活の段階から身に着けておきたい「丁寧語」「尊敬語」「謙譲語」の違い

一般的に敬語と呼ばれるものは、「丁寧語」「尊敬語」「謙譲語」に分類できます。それぞれの違いについて理解しておきましょう。

丁寧語とは

聞き手が話し手より上位の場合に使う言葉。「します」「行きます」「帰ります」「持ちます」「わかりました」などが該当します。
相手や内容を問わずに使えるので、日常会話でもよく耳にする表現でしょう。

尊敬語とは

目上の人を敬う表現。相手を立てるときにも使用します。
話題になっている人や状態も対象で、主体は相手です。語形変化するのが特徴。「なさる」「いらっしゃる」「帰られる」「お持ちになる」「ご理解いただく」などが当てはまります。

謙譲語とは

自分がへりくだった表現で「自分を下げて相手を立てる」ときに使います。
「いたす(させていただく)」「伺う」「おいとまする」「お持ちする」「かしこまる」などがあり、主体は自分で、尊敬語と同様に語形変化をするので注意が必要です。

前項で説明した「貴社」は尊敬語「弊社」は謙譲語にあてはまります。就活マナーは万全?登場回数の多い敬語を押さえておこう」のコラムでは、就活やビジネスで頻出する敬語や間違えやすい表現について紹介しているので、併せてご覧ください。

メールや会議でよく使う「ビジネス敬語」

ビジネスシーンで多用する「ビジネス敬語」も確認しておきましょう。代表的なものは以下のとおりです。

お世話になっております

既存の顧客や取引先など、すでに「お世話」になっている間柄の相手に対して使用する常套句(じょうとうく)です。

はじめて取引を行う場合は「はじめまして」「お世話になります」を使用しましょう。詳しくは「「いつもお世話になっております」の意味と使い方は?状況別おすすめ表現」で解説しています。

お疲れさま、ご苦労さま

目上の人が目下の人に対して労をねぎらうときに使うのが「ご苦労さま」で、相手の立場に関わらずに挨拶的に使用できるのが「お疲れさま」です。

目上の人には「お疲れさまでございます」と、さらに丁寧に表現するのも良いでしょう。ただし、顧客や取引先など社外の人に対して使うのは不適切です。

ご清栄、ご健勝

いずれも文書で使用するもので、「ごせいえい」「ごけんしょう」と読みます。
「ご清栄」は健康や商売繁栄など、相手の安否を問う挨拶の言葉で「ご健勝」は相手の健康を願う意味があります。

「貴社」「御社」を間違えて使用した場合は選考に影響する?

面接で「貴社」を使用するなど、正しい敬語を使えないことが選考結果に直接影響することはありません。しかし、「一般常識に欠けている」「事前準備をしていない」といったネガティブな印象を与える原因にはなるでしょう。

とはいえ、選考では敬語を正しく使えているかどうかよりも、人柄や仕事に対する熱意、コミュニケーション能力といった別の面を重視する企業が多くあるのも事実です。言葉使いや敬語ばかりに気を取られてしまい、十分なアピールが出来ないほうが選考結果に影響を及ぼします。

普段の生活で丁寧語や謙譲語を意識する機会はそう多くないでしょう。特にビジネス敬語は日常生活であまり使わないため、よく分からない方もいるはずです。
就職活動や企業面接に向けてビジネスマナーの確認をしたい方は、就職エージェントに相談してみてください。

若年層に特化しているハタラクティブは、多くのフリーターや第二新卒の就職を支援してきた実績があります。ビジネスマナーの基本からアドバイスを行うので、就活がはじめての方も安心。履歴書作成や面接など、シーンに合わせて「受かるコツ」をお伝えしています。

一人での就活が不安、思うような結果が出ないとお悩みの方はお気軽にお問い合わせください!

貴社の使い方Q&A

貴社の使い方に関する疑問を、Q&A方式でまとめました。

「貴社」の読み方と意味を教えてください

「貴社」は「きしゃ」と読みます。
「相手の会社」を意味する言葉で「貴」の文字には相手を敬う意味が込められています。主に文書で使用する表現のため、会話では使用しません。就職活動で提出する履歴書やエントリーシートでは「貴社」を使うのが一般的です。

「貴社」と「御社」はどう違いますか?

「貴社」が書き言葉なのに対し「御社(おんしゃ)」は話し言葉として使用されます。
面接や電話の際には「御社」を使うのが適切です。御社については「「御社」と「貴社」にはどんな違いがある?正しい使い方まとめ」のコラムで詳しく解説しています。

貴社に「様」はつけたほうが良いですか?

「貴社」がそもそも尊敬語のため「様」をつけると二重敬語になってしまいます。
同様に「御社」にも「様」はつけません。丁寧にしようと考えたことが、かえって相手にマイナスな印象を与えないように「貴社」の使い方には十分気をつけましょう。

ハタラクティブ
のサービスについて

こんな人におすすめ
  • 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
  • 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
  • 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方

ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。

※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数

この記事に関連するタグ