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大卒のフリーター女性が正社員になるコツ!就職成功のポイントを解説
更新日
この記事のまとめ
- 大卒で非正社員として働く女性の割合17.9%のうち、フリーターの割合は8.6%
- 大卒の女性がフリーターになるデメリットは、学歴を活かせず給料も上がりにくいこと
- フリーター女性の正社員移行率は30代になると下がるので、20代で就職するのが重要
- 就職活動を始める前に、フリーターになった経緯や正社員になる目的を明確にしておこう
- フリーターから正社員になりたい大卒の女性は、できるだけ早期に就活を始めよう
大卒でフリーターの道を選んだ女性のなかには、正社員への就職を考え始める人もいるでしょう。年齢を重ねるにつれ、フリーターから正社員になるハードルは上がる傾向にあるため、早めの行動がポイントです。
このコラムでは、大卒後にフリーターになる女性の割合や、就職しなかった場合のデメリットなどを解説します。正社員として就職するためのコツも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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大卒後フリーターになる女性の割合は?
大卒のフリーター女性が就職するコツを紹介する前に、実際にどの程度の人がパート・アルバイトとして働いているのかを解説します。独立行政法人 労働政策研究・研修機構が公表している2017年の「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③」によれば、大卒で非正社員(パート・アルバイト、派遣社員、契約社員など)として働く女性の割合は17.9%でした。
大卒の女性 | 大卒の男性 | |
---|---|---|
非典型雇用 | 0.179 | 10.0% |
うちパート・アルバイト | 8.6% | 4.1% |
参照:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③ー平成29年版「就業構造基本調査」よりー(9p、図表1-4)
非正社員の女性のうち、フリーター(パート・アルバイト)の割合は8.6%です。これは、大卒後にフリーター(パート・アルバイト)として働く男性(4.1%)よりも多い割合だと分かります。
【年齢別】非正社員として働く大卒女性の割合
フリーター(パート・アルバイト)のみのデータは出されていませんが、前出の資料における非正社員(フリーター含む)として働いている大卒女性の割合は、以下のとおりです。
年齢 | 非正社員(フリーター含む)として働いている大卒女性の割合 |
---|---|
20~24歳 | 0.135 |
25~29歳 | 17.9% |
30~34歳 | 20.2% |
35~49歳 | 24.7% |
参照:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③ー平成29年版「就業構造基本調査」よりー(9p、図表1-4)」
上記の資料を見ると、年齢が高いほど、非正社員(フリーター含む)として働く大卒女性の割合は多い傾向にあります。大卒後にフリーターになった女性の立ち位置や就職事情が知りたい方は、「大卒フリーター女性の実態とは?将来起こり得る可能性について解説」のコラムもあわせてご参照ください。
「結婚するから卒業後はパート・フリーターでいい」はあり?
「いずれ結婚するつもりだから」という理由で就職しないのは危険です。独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「専業主婦世帯と共働き世帯 1980年~2023年」によると、共働き世帯は1980年から右肩上がりに増え、専業主婦世帯は約半数まで減りました。
引用:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「専業主婦世帯と共働き世帯 1980年~2023年」
近年は終身雇用が崩れつつあり、社会動向の不安定さも相まって結婚後も共働きを望む人が増えているようです。出産や介護などの変化があっても仕事を続けたい人は、正社員として就職するのが望ましいでしょう。
参照元
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
資料シリーズ No.217 若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③ ―平成29年版「就業構造基本調査」より―
大卒女性が正社員ではなくフリーターになった理由
大卒女性が正社員として就職せず、フリーターを選んだ理由は、「やりたい仕事がなかった」「就職活動に失敗した」など人によって異なります。この項でを参考によくある「フリーターになった理由」を確認し、自分はどのタイプに当てはまるのかを明確にしてみてください。
やりたい仕事が見つからなかった
就活で仕事を探すなかで、「自分がやりたい仕事が見つからなかった」という理由でフリーターを続けている大卒女性はいるでしょう。正社員として働くうえで「本当にやりたい仕事かどうか」を吟味していた可能性もあります。
やりたい仕事のビジョンが分からずフリーターをしている大卒女性の方は、「やりたい仕事が見つからない・わからないときの原因と見つけ方」のコラムも参考に、自分のやりたい仕事を洗い出してみるのがおすすめです。
就職活動に失敗してしまった
在学時に行った就職活動で失敗してしまい、現在フリーター生活をしている大卒女性もいるでしょう。就活に失敗する要因としては、「就活開始のタイミングが遅かった」「自己分析ができていなかった」「業種や職種へのこだわりが強過ぎた」などが挙げられます。
就職活動が失敗する原因については、「就活に失敗したらフリーターになるしかない?挽回する考え方や対処法を解説」のコラムでも紹介しているので参考にしてみてください。
新卒入社した会社で疲れてしまった
新卒として入社したものの、拘束時間が長かったり労働条件が悪かったりして疲れた結果、辞めてフリーターを選んだ大卒女性もいるようです。大学での就活時、企業研究を怠ってしまうと陥りやすい失敗例と考えられるでしょう。こういった方のなかには、「フリーター生活が自分に合っている」と思う人もいるようです。
フリーターとして気楽に働きたかった
「正社員より気楽に過ごしたい」と考え、あえて大卒からフリーターの道を選ぶ女性もいるでしょう。正社員より責任のある仕事が少なく、シフトの入れ方によっては稼げたり休日が多かったりと自由度が高いフリーターの生活は、気楽さを求める方には向いている働き方と考えられます。
フリーターのメリットについて気になる方は、「フリーターの利点って何?正社員を目指す方法もあわせてご紹介」のコラムも参考にしてみてください。
大卒後のフリーター生活を楽しめる女性の特徴
大卒後、フリーターとして働く生活が合っている人もいるでしょう。ここでは、大卒後のフリーター生活を楽しめる女性の特徴について解説します。自分が希望するライフスタイルやビジョンと照らし合わせて、フリーター生活が本当に合っているのか考えてみましょう。
多種多様な仕事を経験したい女性
多種多様な仕事がしたいと考えている大卒の女性は、フリーター生活を「楽しい」と感じられる可能性があります。フリーターは有期雇用契約のため、入退職がしやすい働き方です。現職とは別にやりたい仕事や勤めたい企業を見つけたときに、正社員よりも行動に移しやすい環境にあるでしょう。
自由な勤務時間・勤務日数で働きたい女性
「勤務する時間や日数を固定されたくない」という大卒の女性にも、フリーター生活はマッチします。正社員だと会社の決めた勤務時間・日数に合わせる必要がありますが、フリーターであれば自分の都合で勤務形態を調整できる場合が多いでしょう。
ただし、正社員にも「フレックスタイム制」「裁量労働制」など、働く時間を自分で決められる職場もあります。フレックスタイム制については、「フルフレックスとは?メリット・デメリットとフルリモートとの違い」のコラムで解説していますので、ぜひご覧ください。
仕事を掛け持ちしたい女性
複数の仕事を掛け持ちしたい女性なら、大卒後のフリーター生活を楽しめる可能性があるでしょう。
正社員の場合、勤務先の会社が副業を禁止していることがあります。しかし、フリーターであれば、基本的に副業を禁止されることはありません。仕事を掛け持ちして多くの経験を積んだり、収入を増やしたりできるでしょう。
フリーター生活が「楽しい」と感じる理由について知りたい方は、「フリーターが楽しいと感じる!正社員になるか迷ったらどちらを選ぶべき?」で詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。
大卒女性が正社員ではなくフリーターになる4つのデメリット
大卒の女性がフリーターになると、「学歴を活かせない」「社会的信用を得にくい」「給料が上がりにくい」などのデメリットがあります。また、正社員に比べて働き方の自由度が高い反面、ルーティンワークが多く、スキルが身につかない恐れもあるでしょう。
ここでは、フリーターのデメリットを解説するので、将来を考えるための参考にしてみてください。
大卒女性が正社員ではなくフリーターになるデメリット
- 「大卒」という学歴を活かせない
- フリーターになると社会的信用を得にくい
- フリーターは正社員と比べて給料が上がりにくい
- スキルが身につかず正社員との差が開く
1.「大卒」という学歴を活かせない
大卒の女性がフリーターになると、自身の学歴を活かせないのがデメリットです。正社員の場合、「大卒」は「高卒」「専門学校卒」などと比べて、基本給与の設定額が高めの傾向にあります。これは、学びに多くの時間や費用を掛けている「大卒」という人材に、企業が知識量や能力を期待しているからだと考えられるでしょう。
しかし、アルバイト・パートとして働くフリーターは、「大卒」といった学歴に関わらず時給が決められているのが一般的です。「より多くの収入を得たい」という気持ちがあれば、自分の経歴を活かせる職種に正社員として就職することをおすすめします。
2.フリーターになると社会的信用を得にくい
大卒の女性がフリーターになると、社会的信用を得にくいのもデメリットです。フリーターは非正社員のため、正社員よりも雇用や収入が不安定な状態にあります。「クレジットカードを作りたい」「ローンを組みたい」と思っても、フリーターとしての支払い能力に懸念を抱かれ、利用が認められない場合もあるでしょう。
3.フリーターは正社員と比べて給料が上がりにくい
大卒の女性がフリーターになると、正社員と比べて給料が上がりづらくなります。
「厚生労働省のパンフレット(3p)」では、年齢が上がるにつれ、正社員の女性の年収は上昇していきますが、フリーター(パート・アルバイト)の女性の年収はほぼ変わっていません。同資料を参考に、それぞれの大まかな年収を以下の表にまとめました。
年齢 | 大卒でフリーターの女性 | 大卒で正社員の女性 |
---|---|---|
20~24歳 | 約100万円 | 約250万円 |
25~29歳 | 約110万円 | 約300万円 |
30~34歳 | 約110万円 | 約350万円 |
35~39歳 | 約100万円 | 約400万円 |
40~44歳 | 約100万円 | 約450万円 |
参照:厚生労働省「正社員?フリーター?何が違うの??~将来の進路について悩んでいる方へ~(3p)」
資料を見ると、大卒で正社員として働く女性の年収はおよそ50万円ずつ上がっています。一方、フリーターとして働く女性の年収は、全年齢で100万円を超える程度です。
正社員は昇給・昇進の機会に恵まれやすく、年を追うごとに年収が増えるのが一般的。フリーターの場合は昇給があってもそれほど大きな額にはなりにくいのが現状です。また、ボーナスや手当が出ないことも多いため、正社員との年収には差が生まれやすい傾向にあります。
参照元
厚生労働省
若者への就職支援
4.スキルが身につかず正社員との差が開く
大卒でフリーターになった女性は、正社員と仕事内容の差を感じることもあるでしょう。正社員はフリーターよりも責任あるポジションや業務を任されます。そのため、仕事を通して専門的な経験やスキルを身につけやすく、昇進や転職も目指しやすいのが特徴です。
一方、フリーターはルーティンワークが中心のため、スキルが身につきにくいといえます。将来的に正社員を目指しても、年齢の割にスキルが足りないと見なされる恐れもあるでしょう。スキルやキャリアを上げていく正社員の知人を見て、自分と比べてしまうフリーターの方もいるようです。
大卒の女性がフリーターになるメリットは?
大卒の女性がフリーターになるのには、以下のようなメリットがあります。
・ワークライフバランスを維持しやすい
・責任重大な仕事を任されることが少ない
・未経験で採用されやすい
「23歳の就職活動は何から始める?フリーターが正社員になるコツを解説!」でも、フリーターから正社員になるメリットをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
大卒フリーターの末路が「やばい」といわれる理由
大卒後、フリーターを続けて年齢を重ねると正社員就職が厳しくなり、雇用・収入が不安定な生活が続く恐れがあります。フリーターは将来の年金受給額も少ないため、老後の生活も苦しくなる可能性が高いでしょう。
30代・40代になってもフリーターのままでいると就職のチャンスを逃し、「やばい」といわれる状況に陥る可能性もあるので、20代のうちに就職活動するのがおすすめです。
年齢を重ねると働ける職場が減る
大卒女性の年齢が上がれば上がるほど、フリーターとして働ける職場が減ってきます。フリーターの求人には力仕事や深夜帯の仕事など、体力のある若手を求めるものが少なくありません。そのため、年齢を重ねて体力が落ちてくると、応募できない求人が増える可能性もあるでしょう。
同年代との差を感じやすくなる
同年代の友人が正社員として出世したり、結婚や育児などを行ったりしていると、取り残されたような気分に陥ることもあるようです。大卒の学歴を活かして新卒入社した同年代との差を感じることもあるでしょう。ライフステージを進められず、周囲との差に「やばい」と感じる方も少なくありません。
正社員への就職難易度が高くなる
長い間フリーターとして働いている大卒女性は、正社員への就職難易度が上がる可能性があります。年齢が影響して「未経験者歓迎」「初心者歓迎」などの求人に応募できなくなったり、正社員としての職歴がないことがマイナスイメージにつながったりすることが理由と考えられるでしょう。
「末路」と呼ばれるようなフリーターの未来を避けるためには、「フリーターの末路とは?生活に与える影響や回避に向けた就職のコツを紹介」のコラムもご参考ください。
大卒フリーター女性の正社員就職に関する現状
ここでは、大卒のフリーター女性は正社員に就職できるのか、具体的なデータを確認していきましょう。
23歳~24歳は既卒から就職しやすい
23歳〜24歳の大卒者は「既卒」扱いになるため、就職しやすい可能性があるでしょう。企業が既卒に求めるのは、意欲やポテンシャルです。社会人経験がないことは企業側も承知しているため、就活対策をしっかりと行えば希望の仕事に就ける確率が高いといえます。
ただし、「既卒になった理由」を面接で聞かれる可能性が高いため、ポジティブな回答を用意しておく必要があります。「既卒者の定義とは?就活のポイントやおすすめの職種について解説!」のコラムで、既卒が就職に成功する方法を紹介していますので、ご一読ください。
大卒後3年以内を「新卒枠」とする企業が増えている
大卒後3年以内のフリーター女性は、就職活動で新卒枠の求人に応募できるチャンスが増えつつあります。厚生労働省の「3年以内の既卒者は新卒枠で応募受付すること」という指針により、それに準ずる企業の動きがあるからです。大卒後3年以内であれば、就職のチャンスが広がっていると考えられるでしょう。
参照元
厚生労働省
3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!~「青少年雇用機会確保指針」が改正されました~
25歳女性フリーターの正社員移行率は25.5%
25歳の女性フリーターは、24歳までと比べて正社員移行率がやや低めです。独立行政法人 労働政策研究・研修機構の2017年の調査「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状 ③」によると、年代別の正社員移行率は以下のとおりでした。
年代(女性) | 正社員移行率 |
---|---|
15~19歳 | 29.9% |
20~24歳 | 32.7% |
25~29歳 | 25.5% |
30~34歳 | 18.1% |
35~39歳 | 15.5% |
参照:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状 ③(72p)」
25歳以上は、24歳までと比べて正社員移行率が下がるものの、30代に比べると割合が高くなっています。若手人材を必要としている業界や、有効求人倍率が高い職種を選べば就職できる可能性は十分にあるでしょう。
上記結果から分かるように、30歳になると正社員移行率は20%を切ってしまうので、29歳までには就職できるように就職活動を進めるのがおすすめです。
参照元
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
資料シリーズ No.217 若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③ ―平成29年版「就業構造基本調査」より―
25歳程度なら「第二新卒」として応募できる場合がある
25歳前後であれば、第二新卒枠として正社員を目指せる可能性もあります。第二新卒の明確な定義はありませんが、企業が若手人材を確保するために独自に設定している採用方法です。新卒入社してから3年以内に仕事を辞め、その後フリーターになっている大卒女性の方は当てはまる可能性があるでしょう。
第二新卒も新卒と同じく、ポテンシャル採用してもらえる場合があります。条件に当てはまる場合は積極的に「第二新卒」であることをアピールしていきましょう。
大卒後フリーター女性は何歳まで続けられる?
厚生労働省の「フリーター支援事業」の資料では、フリーターについて「15~34歳のパート・アルバイトである者等」と定義しています。フリーターに明確な定義はないものの、34歳までが目安と考えておきましょう。前述のとおり、正社員移行率は30歳になると18.1%と低くなり、35歳になると15.5%とさらに下がります。34歳までフリーターを続けると、就職活動は35歳に食い込んでしまい、内定獲得が難しくなる可能性が高くなるでしょう。就職は若いほど成功しやすいことを念頭においておく必要があります。
参照元
厚生労働省
公開プロセス(令和4年度) フリーター支援事業
大卒フリーター女性のうち正社員を目指す方は約4割
大卒女性のうち、将来的に正社員を目指しているフリーターの方は少なくありません。ハタラクティブの「若者しごと白書2024(p.44)」によると、大卒のフリーター女性のなかで、将来正社員を目指す割合は35.7%でした。
正社員を目指す高卒のフリーター女性は28.7%のため、大卒の女性のほうが正社員を目指す方が多いと分かります。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
大卒の女性フリーターが正社員を目指す前に行うこと
ここでは、正社員として働きたい大卒の女性フリーター向けに、正社員を目指す前に行っておきたいことをご紹介します。
自己分析をして就職の目的をはっきりさせる
正社員を目指す大卒の女性フリーターの方は、自己分析で就職の目的を明確にしておきましょう。自己分析を通して、「フリーターになった経緯」や「フリーターから正社員を目指す理由」などを顕在化させることが大切です。
フリーター生活を踏まえての就職目的をしっかりと持っておけば、就職活動の面接や応募書類で芯の通った自己アピールができ、採用担当者の納得感を得やすくなります。
企業研究を行い仕事の理解を深める
正社員を目指す前に、企業研究を行って仕事への理解を深めるのも重要です。企業研究や業界研究を徹底すれば、履歴書や面接で入社意欲をアピールできます。また、評価や口コミをチェックすることで、ブラック企業を避けられる可能性もあるでしょう。
企業研究について知りたい大卒のフリーター女性は、「企業研究ってどうやるの?基本的なやり方と目的を解説」のコラムもあわせてご覧ください。
仕事の希望条件に優先順位をつける
正社員を目指す前に、仕事の希望条件に優先順位をつけておきまでしょう。
希望条件が多過ぎると求人検索でマッチする求人が少なくなり、「仕事が見つからない…」という状況に陥ることもあります。仕事に求める条件は3つ程度に絞るのがおすすめです。それら3つを基準に仕事を探し、求人がなければ条件を減らす、求人が多ければ条件を増やすなどで調整してみましょう。
これから就職活動しようと考えている大卒の女性フリーターの方は、「フリーター女性が就職するには?おすすめの仕事や就活で内定を得るコツ」も参考にしてみてください。
新卒との就活の流れの違いをチェックしておこう
大卒フリーターと新卒は、就活の流れが違うため注意が必要です。新卒の就活は、基本的に3~5月に企業説明会があり、6月ごろから選考が始まります。一方、大卒のフリーターの場合は就活を始めるタイミングによって異なるため、「△月に何をする」という流れがありません。気になる求人に応募し、書類選考や面接で内定をもらえれば就職成功となります。
新卒とは違い、フリーターをしている大卒女性が正社員を目指す際は、自分一人で就活を進めなければいけません。もし一人で進める就活が不安な場合は、就職エージェントを利用するのも手段の一つです。ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
大卒フリーター女性が正社員就職する際におすすめの職種
この項では、大卒の女性フリーターが正社員として就職する際におすすめな職種をご紹介します。自分の性格や得意なこと、やりたいことなどを事前に洗い出し、自分に合った仕事を探してみましょう。
大卒フリーター女性が正社員就職する際におすすめの職種
- 接客業
- 営業職
- IT系の技術職
- 施工管理職
1.接客業
接客業は経験を問わない求人が多いため、大卒の女性フリーターにおすすめです。
接客業には、アパレルの販売員やホテルのフロント、飲食店のフロアスタッフなど多様な仕事があります。自分がどのような場所・会社で、どのような客層を相手に仕事がしたいかを想像すると、よりマッチする仕事に出会えるでしょう。
2.営業職
営業職も経験やスキルに関わらず、採用されやすい仕事の一つです。「人と話すのが好き」「コミュニケーション力に自信がある」という大卒のフリーター女性であれば、活躍できる可能性があるでしょう。
営業職は、大きく分けて個人営業と法人営業に分けられます。そのほか、新規開拓営業やルート営業といった営業手法による違いも。詳しくは「営業職とは何をする仕事?業務の内容やメリット・デメリットを解説!」のコラムをご参照ください。
3.IT系の技術職
急速に進むIT化の影響で人手が不足しているため、IT系の技術職もフリーターの大卒女性におすすめといえるでしょう。IT系の技術職では、学歴や実務経験年数などを問わない求人も多数あるのが特徴です。
企業のなかには、未経験者の採用を見込み、入社後の研修環境を整えている会社もあります。大卒の女性フリーターのなかでも、プログラミングに興味がある方は、挑戦してみるのも手です。
4.施工管理職
施工管理職は、スムーズかつ安全に工事を進められるよう、建設現場の指揮や管理を担う仕事です。就職に必須の資格や経験はないため、正社員を目指す大卒のフリーター女性におすすめの職種といえます。実務経験を積み、施工管理技士(1級・2級)の国家資格を取得すれば、キャリアや収入のアップも見込めるでしょう。
大卒の女性フリーターが正社員になるための7つのコツ
大卒の女性フリーターが正社員になるには、「とにかく早く行動を起こす」「フリーター経験をアピールする」「未経験採用の企業を狙う」などがコツです。下記を参考に、自分に合ったやり方で就職活動を行い正社員就職を成功させましょう。
1.就職を決めたら早めに行動を起こす
フリーターから正社員になりたい大卒の女性は、できるだけ早期に就職活動を始めることをおすすめします。厚生労働省の「労働経済分析レポートNo.1 正規雇用へ転換した方の特徴と影響」を見ると、フリーターのほか、派遣社員や契約社員等からの転換も含めて正社員になった女性の割合は、25〜34歳をピークにそれ以降は減少傾向となっています。
女性の年齢 | 正規雇用転換者比率 |
---|---|
15~24歳 | 0.064 |
25~34歳 | 8.0% |
35~44歳 | 4.5% |
45~54歳 | 2.2% |
55~64歳 | 1.4% |
65歳以上 | 0.0% |
参照:厚生労働省「労働経済分析レポートNo.1 正規雇用へ転換した方の特徴と影響(2p、図2)」
就職活動は年齢が上がるほど難しくなるので、フリーターから紹介予定派遣などを経て正規雇用を目指そうという人も、早めに行動するのが重要です。
参照元
厚生労働省
労働経済分析レポート
20代のうちに就活を始めるのがおすすめ
男性・女性問わず、大卒のフリーターから正社員を目指すなら、早めに行動し始めるほど就活が有利になるといえるでしょう。30代以上になると仕事の実績やスキルを求められることがあるため、20代のうちに就活を始めるのがおすすめです。職歴がなかったり未経験の職種だったりしても、20代のうちなら「長期的なキャリア形成ができる」として積極的に採用してくれる可能性があります。就活で「若さ」は武器になるため、早めに行動して正社員を目指しましょう。
2.フリーターの経験をアピールする
就職活動では、大卒後にフリーターとして働いた経験を積極的に伝えましょう。たとえば、フリーター女性で接客経験があるならコミュニケーション力、事務職経験があるならパソコンスキルなどがアピールできます。
仕事で培った能力を裏付けるようなエピソードも添えれば、話の説得力が増すでしょう。
3.第二新卒や未経験採用の企業を狙う
「自分の経歴に自信がない…」と悩んでいる大卒のフリーター女性には、第二新卒者や未経験者の採用に意欲的な企業がおすすめです。このような企業では、あなたの経験やスキルよりも、やる気や将来性が重視されることがあります。
また、入社後研修が充実している場合が多く、未経験者も働きながら仕事を覚えていけるのがメリットです。就職活動で仕事を探す際には、「第二新卒歓迎」「未経験OK」といった文言に注目してみましょう。
4.契約社員や派遣社員として実務経験を積む
「未経験だけど、やりたい仕事がある」という大卒のフリーター女性は、契約社員や派遣社員として業務経験を積んでから、正社員を目指すのも一つの方法です。契約社員や派遣社員としての実務経験は職歴に含むのが一般的なため、就職活動における自分の強みになります。
就職・転職活動でアピールすれば、企業から「即戦力」を期待され、やりたい仕事や入りたい会社に就職できる可能性が高まるでしょう。
5.紹介予定派遣や正社員登用制度を活用する
大卒女性がフリーターから正社員を目指す際は、紹介予定派遣や正社員登用制度を活用するのも手段の一つです。
紹介予定派遣は、一定期間派遣スタッフとして働いた後、派遣先企業と労働者の合意のもとで直接雇用の契約を結ぶ仕組みを指します。正社員登用制度は、アルバイト先の職場で正社員として雇用してもらえる制度のことです。どちらも正社員になる前に仕事内容や職場の雰囲気を把握できるため、ミスマッチが起こりにくいと考えられるでしょう。
紹介予定派遣については「紹介予定派遣の実態を解説!やめたほうがいい?メリット・デメリットも紹介」のコラムで、正社員登用制度については「正社員登用制度とは?読み方や必要な実績・試験について解説!」のコラムで詳しく解説しています。
6.不採用になっても諦めずに就活を続ける
大卒のフリーター女性に限らず、正社員を目指すなら、不採用になっても諦めずに就職活動を継続することが大切です。
就職活動では、スムーズに事が進まなかったり、自分が思うような結果が出なかったりすることも多くあります。しかし、「必ず自分に合った会社・仕事に出会える」と考え、前向きな気持ちで就職活動に取り組むことが大切です。
大卒のフリーター女性が正社員を目指す方法については、「大学卒業後のフリーター歴は就活に影響する?正社員未経験から就職するには」のコラムもぜひご参照ください。
7.就職・転職エージェントを利用する
大卒のフリーター女性は、就職・転職エージェントを利用して効率的に就職活動を行うのもおすすめです。就職・転職エージェントでは、履歴書の作成や面接対策をサポートしてくれるほか、あなたに合いそうな求人をアドバイザーが探してくれます。特に、フリーターを対象としている就職・転職エージェントなら、「未経験歓迎」「経歴不問」の求人が多く、就職成功の可能性が高いでしょう。
スケジュール調整や採用担当者との連絡はアドバイザーが代行してくれるため、アルバイトを続けながら就職活動できるのもメリットです。「就職エージェントとは?活用するメリットやデメリットを知ろう」のコラムでは、就職・転職エージェントで受けられるサービスを詳しく解説しています。
大卒のフリーター女性で「正社員として働きたい」と考えている方は、就職・転職エージェントのハタラクティブのご利用も検討してみてください。ハタラクティブでは、フリーターや第二新卒、既卒などの若年層を対象に就職支援を行っています。経験豊富なプロのキャリアアドバイザーが、あなたの適性や要望に合った仕事をご提案。マンツーマンで面接対策や応募書類の添削といった就活サポートもしているので、就職活動のやり方に不安を抱えている方も安心です。1分程度でできる適職診断をはじめ、サービスはすべて無料のため、ぜひお気軽にハタラクティブへご相談ください。
大卒フリーター女性が正社員を目指すことに関するQ&A
ここでは、大卒フリーターの女性が正社員を目指す際に感じる疑問や不安について、Q&A形式で答えていきます。
大卒のフリーター女性が正社員になるのは難しい?
年齢が上がるにつれ、正社員としての就職が難しくなることが考えられるでしょう。年齢が若いうちであれば、ポテンシャル採用や新卒扱いでの採用など就職のチャンスが多く、フリーターから正社員になれる可能性があります。
正社員就職を考えているフリーターの方は、「30代フリーター女性が正社員就職するには?就活のポイントを紹介!」を参考に、早めに就職活動を始めましょう。
大卒で就職しても希望の部署で働けないことはある?
希望の部署に配属されない可能性はあります。配属先を決めるのに学歴は関係なく、企業側が人員調整や社員の適性に応じて決めるものです。ただし、入社後に異動願いを提出したり、上司に希望を伝えたりすることで希望が叶う場合もあります。
「異動希望はどのように出す?利用できる会社の制度や理由の例文を紹介」のコラムで、異動希望の出し方などを紹介していますので、参考にしてみてください。
フリーターの大卒女性は「結婚できない」って本当?
大卒でフリーターになった女性は結婚できないわけではありません。ただし、相手の親に「経済面で自立していないのでは」「生活が不安定なのでは」と思われてしまう恐れはあります。大学を出たのに就職しなかった理由によっては、結婚に対し不安を抱かれることもあるでしょう。
フリーター女性が結婚できるか不安な方は、「フリーター女性は結婚できない?リスクや正社員を目指しやすい7業種を紹介」のコラムもご確認ください。
大卒フリーター女性が手に職をつけやすい仕事は?
大卒フリーターから就職するなら、接客業や営業職、IT系の技術職などがおすすめです。手に職をつけることで収入が安定したり、年齢に関係なく働けたりするのがメリットといえます。アシスタントとして働きながら資格取得を目指せる場合もあるので、興味のある分野の求人を探してみましょう。
「手に職をつけたい女性におすすめの仕事一覧!転職する際の注意点も紹介」のコラムで、手に職がつく仕事をまとめているので、ぜひご覧ください。
大卒後にフリーターになるデメリットは?
大卒の女性がフリーターになるデメリットには、「大卒という学歴を活かせない」「社会的信用を得にくい」などが挙げられます。また、収入が正社員に比べて低く、社会保険に加入できなければ将来の年金受給額も少ないといったリスクも。フリーターのデメリットや正社員のメリットについては、「一生フリーターでいるのはリスクが高い?正社員になるメリットを解説!」のコラムもご確認ください。
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※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。