【回答例あり】ニートでも面接は受かる!よくある質問とその回答方法を解説
ニートで就職面接に臨む場合、「受かるのかな」「怒られるのでは」などと心配で、面接が怖いと感じる方もいるのではないでしょうか。面接官は、応募者がニートでいた過去よりも、仕事への意欲や将来の目標を重視する傾向にあるため、ニートだからといって就職面接に落ちることはありません。怒られることもめったにないでしょう。
不安を解消するには、十分に面接対策をすることが有効です。
このコラムでは、ニートの方が面接でよく聞かれる質問と、その回答例をまとめています。面接に対する不安な気持ちを少しでも和らげたい方はぜひご一読ください。
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ニートが面接で意識すべき3つのこと

面接では、受け答えの内容はもちろんですが、元気で明るい表情を意識することも大切です。企業が人材を採用する際は、スキルや能力以外に内面を重視することも多いからです。
また、ニートであったことを隠す必要はないので、きちんと事実を述べ、今後の展望も併せて伝えるようにしましょう。
ここでは、ニートの方が面接で意識すべき3つのことを解説します。
ニートが面接で意識すべきこと
- 元気で明るい表情を意識する
- 誠実な姿勢で事実を伝える
- 今後の展望を伝える
元気で明るい表情を意識する
就職面接では緊張して顔がこわばってしまう方もいますが、元気で明るい表情を意識することが大切です。「経歴に自信がない」「あまり人と話すのが得意ではない」という気持ちから不安になると、下を向いたり猫背になったりしてしまいがち。
立ち居振る舞いや受け答えの表情は、高評価につながりやすいポイントです。正しい姿勢と明瞭な話し方を意識して、面接官に好印象を与えましょう。
誠実な姿勢で事実を伝える
ニートの方は、面接で「なぜニートだったのか」や「ニートの期間に何をしていたのか」を聞かれることが多いです。ニートでいた理由や期間の長さは、ごまかさず正直に答えましょう。
空白期間について正直に話し、仕事への意欲を伝えれば、誠実さや向上心が伝わります。
「ニートだとネガティブな印象を与えるのでは」と心配になる方もいるかもしれませんが、面接中に嘘を見抜かれた場合、「誠実さに欠けている」と判断されマイナス評価になってしまいます。
面接官は多くの人を見てきた選考のプロです。嘘をつくと話の内容や挙動から見抜かれてしまうでしょう。
また、職歴の嘘は雇用保険の加入期間などで判明することがあるため、場合によっては経歴詐称とみなされて懲戒解雇となる恐れもあります。
今後の展望を伝える
入社後の展望を具体的に伝えることも重要です。ニート期間について単に説明するだけでなく、空白期間に学んだことやスキルをどのように活かせるのかアピールしましょう。
たとえば「退職後に趣味で行っていたDIYの知識を活かし、検査や検品の仕事をしてみたい」など、自分がどのように会社に貢献できるのかを明確に伝えると、面接官に前向きな印象を与えられる可能性があります。
入社後の目標や展望を話すと、戦力となり得る人物であることもアピールできます。具体性が高いほど、面接官に将来の活躍姿をイメージしてもらいやすくなるでしょう。
ニートの期間をネガティブに捉えず、前向きな姿勢と具体的なビジョンを伝えることが、好印象を与えるカギです。
「ハタラクティブ」は、20代に特化した就職支援サービスです。専任のキャリアアドバイザーが、あなたの希望や適性を踏まえた求人提案や選考対策を行い、自己分析だけでなく就活準備までを丁寧にサポートします。
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ニートが面接でよく聞かれる質問と回答例
ニートの方が就職面接でよく聞かれる質問と、その回答例をまとめました。面接本番までに少しでも自信をつけたい方はぜひご覧ください。
ニートが面接でよく聞かれる質問
- 自己紹介
- ニートをしていた理由
- ニート期間の過ごし方
- 正社員に就職する理由
- 職務経歴
- 趣味や仕事以外でしている活動
- 長所/短所
1.自己紹介
就職面接では、最初に自己紹介を求められることがほとんどです。自己紹介では「氏名」「最終学歴」「学校卒業後にしていたこと」「現在の状況」を答えましょう。
回答例
〇〇(氏名)と申します。本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。
大学卒業後、どのような仕事が自分に向いているのか、また将来的にどうキャリアを築いていきたいかを改めて考える期間を設けておりました。まずは社会人として働く感覚やコミュニケーション能力を養うことが必要だと考え、△△(例:接客、軽作業など)のアルバイトに従事しておりました。
また、以前から関心のあった□□(応募職種や業界)の分野で働くために、△△(例:関連書籍を読む、基本的なツールの使い方を学ぶなど)といった基礎的な勉強も自主的に進めてまいりました。
貴社を志望しましたのは、〇〇(企業の具体的な魅力)に強く惹かれ、ここで腰を据えて長期的に貢献したいと考えたためです。職務経験こそありませんが、アルバイトで培った「周囲と協力する姿勢」や「自主的に学ぶ意欲」を活かし、一日も早く貴社の戦力となれるよう努力してまいります。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
面接官は「あなたがどのような人なのか」を知りたい
自己紹介の時間が設けられるのは、アイスブレイクと雰囲気作りのためでもあります。最初に自己紹介をしてもらい少しでも緊張を和らげることで、本来のあなたの姿を引き出したいと考えています。
就職面接は、面接官と応募者がコミュニケーションをとる時間です。なるべく自然体な自分で話すようにしてみてくださいね。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
2.「ニートをしていた理由は?」
空白期間(ブランク期間)があると、ニートになった理由について質問されることが多いです。空白期間ができた理由については、面接官に納得してもらえるように伝えることがポイントです。
面接官は、ニートから正社員になろうとしている人に対して、「入社後にしっかり働いてくれるだろうか」「すぐに辞めてしまわないか(困難やストレスから逃避する癖がないか)」などの点を懸念する傾向にあります。それらの懸念点を払拭できるような回答を心掛けましょう。
たとえば、病気の療養や家族の介護、資格取得といった明確な理由がある場合は理解されやすいので、事実をそのまま伝えましょう。
一方で、卒業時に就職活動をしていなかったり、前職を退職してから休養していたりした場合は、深掘りされやすくなります。「就活が長引いた理由」「転職活動までに時間を要した理由」などをじっくりと考え、分かりやすく伝えられるように準備しておきましょう。
特にやりたいことがなかった場合の回答例
前職を辞めたあと、自分の将来やどんな仕事がしたいのか、明確なビジョンが分からないまま時間が過ぎてしまいました。しかし、このままではいけないと思い、空白期間を「自分のキャリアを見つめ直すための期間」にしようと決めました。
そこで、世の中にあるさまざまな業界や職種について幅広く調べ、自分の適性や、社会に貢献できることは何かを深く考えました。その結果、人とのコミュニケーションを通じて課題解決をサポートする「△△」の仕事に強い関心があることを認識し、□□(貴社の具体的な事業や社風)に魅力を感じ、応募させていただきました。
貴社でイチから学び、これまでの反省を成長に変えて貢献していきたいと考えております。
前職がブラック企業だった場合の回答例
前職では、△△(職種名)として多くの経験を積ませていただきました。しかし、組織全体として恒常的な長時間労働が続いており、業務に割く時間が長く、自己成長のための時間をつくることが難しい状況でした。
私は、業務を通じて質の高い成果を出すことに加え、□□(例:新しいスキルを習得するための時間や資格取得の勉強)を通じて、専門性を高めていきたいという目標をもっています。この目標を達成するためには、メリハリのある環境で、効率を追求しながら成果を出す働き方が必要だと考えるに至り、退職を決意いたしました。
貴社では、△△(例:貴社の事業内容や職務内容)に集中でき、プロとして最大限のパフォーマンスを発揮できると感じました。これまでの経験を活かし、貴社で貢献していきたいと考えております。
就職活動に失敗したことが理由の回答例
正直にお話ししますと、新卒時の就職活動時は自分のキャリアに対する認識が甘く、結果的に希望する企業や職種への就職が叶いませんでした。この点については、深く反省しております。
卒業後、私は「自分は何をしたいのか」をじっくりと見つめ直しました。新卒時は、広く浅く企業を見ていましたが、この期間を通じて、△△(応募職種)の仕事、特に◇◇(貴社の具体的な事業分野)こそ、私が情熱を注いで成長できる分野だと考えました。
貴社への志望は、□□(貴社の具体的な魅力や企業文化)を通じて、私の粘り強さを活かし、プロとしてイチから成長したいという思いがあるからです。新卒時にうまくスタートできなかった遅れを取り戻せるよう、貴社に入社後は人一倍の努力と集中力で即戦力となれるよう尽力いたします。
家庭の事情が理由の回答例
前職を退職したのは、やむを得ない家庭の事情によるものです。具体的には△△(例:家族の介護、看病など、詳細はぼかしても構いません)のため、業務との両立が難しくなり、一時的に仕事から離れる判断をいたしました。
しかし、その事情は現在解決しており、仕事に集中できる状況にございます。仕事から離れていた期間は、◇◇を行い、再スタートを切る準備を進めてまいりました。
貴社への入社を志望するのは、□□(貴社の魅力や事業)に貢献できる環境で、これまでの経験を活かし、長期的なキャリアを築いていきたいためです。
企業は「採用してミスマッチが起きないか」を確認したい
企業は面接を通して、「採用してミスマッチが起きないか」を確認しています。人材を採用して教育するためには、膨大なコストがかかるもの。そのため、採用した人にはなるべく長く働いてほしいというのが企業側の本音です。
ミスマッチが起きないかを見極めるためには、スキルや能力はもちろん、応募者の価値観と企業の文化が合っているかも確認しています。
3.「ニート期間の過ごし方は?」
ニート期間にどのように過ごしていたかもよく聞かれます。仕事をしていなかった期間については、何をしていたかを前向きに伝えることが大切です。
たとえば、資格取得や新しい知識の習得に時間を費やしていた場合、今後どのように役立つのかを伝え、面接官に成長意欲を感じてもらうことがポイントです。空白期間を有意義に使ったことを強調して成長や今後の意欲を伝えれば、面接官は好意的に受け取ってくれるでしょう。
資格やスキル習得に向けて勉強をしていた場合の回答例
今後の業務に役立つと考え、ITパスポートの資格取得に向けて勉強していました。毎日図書館に通い、1日3~5時間の勉強を続けた結果、○月に合格できました。
職業訓練に通っていた場合の回答例
3カ月コースの職業訓練校に通っていました。
訓練校では、WordやExcelの基本的な操作やビジネスマナーを学びました。また、Excelの応用的なピボットテーブルやVLOOKUP関数などについても学びました。
ボランティア活動をしていた場合の回答例
社会との接点を持つため、地域の清掃ボランティアに定期的に参加するようになりました。
活動は主に、通学路や公園でのゴミ拾いです。活動を通じてさまざまな世代や立場の方と協力し、「いつもありがとう」という感謝の言葉をいただくことに、やりがいを感じるようになりました。
体力づくりに取り組んでいた場合の回答例
無職の期間に昼夜逆転生活が当たり前になってしまっていました。まずは規則正しい生活を取り戻すため、毎日午前6時に起床し、家族の食事の準備と掃除を担当していました。
また、週に3回は1~3kmのランニングを行い、体力づくりに励みました。
規則正しい生活を送るなかで、社会に出て働きたいという意欲がさらに強くなりました。
4.「正社員に就職する理由は?」
正社員になりたいと思った理由も、よく聞かれる質問の一つです。「なぜアルバイトや派遣社員ではなく、あえて責任の重い正社員を選ぶのか」という本気度と覚悟を確認しています。
そのため、正社員に就職する理由を聞かれた際は、「長期的にスキルを磨いてキャリアを積みたい」「安定した環境で専門的な知識を深め、企業に貢献したい」といった前向きな姿勢を示しましょう。キャリアの長期的なビジョンやスキル向上への意欲を軸に考えることが大切です。
給与を安定させたい場合の回答例
正社員を志望する大きな理由の一つは、安定した収入を得て、安心して仕事に打ち込める環境を築きたいからです。
ニート期間を経て、将来のキャリアプランを立てることの重要性を痛感しました。正社員として働き生活の安定が得られれば、短期的な不安にとらわれることなく、長期的な視点を持って自己成長できると考えております。
また、給与や待遇が安定しているからこそ、与えられた仕事以上の責任を持ち、スキルアップや業務改善に積極的に取り組んでいく覚悟があります。
「安定した生活のため」という本音を否定する必要はありませんが、それだけで話を終わらせるのではなく、「責任を持って働きたい」「スキルアップしたい」という前向きな意欲を付け加えるのがポイントです。
良くない例は、「親に言われたから」「アルバイトより給料が良くて安定しているから」といった回答です。意欲が感じられず、一緒に働きたいとは思ってもらえません。
社会的信用度を上げたい場合の回答例
正社員として働きたい理由は、社会の一員として確固たる信用と責任を持ちたいという思いがあるからです。
ニート期間中は、社会との繋がりや信用がないことへの不安を感じていました。正社員という雇用形態は、単に安定した給与を得るだけでなく、企業の一員として社会から信用を得て、その信用に見合うだけの責任を果たすことだと認識しています。
正社員になることで、生活の基盤を安定させるだけでなく、与えられた業務に対してより高い責任感とプロ意識を持って臨むことができると考えています。
面接対策では「なぜなぜ分析」が有効
面接では、「正社員に就職する理由」に限らず、あなたの答えに対して「それはなぜですか」と深掘りされることが多いでしょう。そのため、深掘りされることを想定して「なぜ」と繰り返し問い、その答えを明確にしておくのがおすすめです。

スキルアップ・キャリアアップしたい場合の回答例
アルバイトでは経験できなかった、より責任の重い仕事に取り組み、専門的なスキルを身に付けたいという思いが強いからです。△△(志望業界や職種)の分野で長期的にキャリアを築き、御社に貢献したいと考えています。
5.「職務経歴を教えてください」
職務経歴を聞き出し、あなたがどんな経験をして、どんな学びを得たのかを知りたいと思っています。
アルバイト経験がある場合
飲食店のホールスタッフとして2年間、アルバイトをしていた経験がございます。具体的には、料理の配膳やレジ業務、店内の清掃などを行い、お客さまへの丁寧な対応や、チームで連携する大切さを学びました。
しかし、自分のキャリアを真剣に考えるために退職し、□□(自己分析、資格勉強など)を行っておりました。
この期間を経て、私は貴社の△△(応募職種の魅力)に魅力を感じ、長期的に腰を据えて働きたいという思いが固まりました。
就業経験が一度もない場合
新卒時の就職活動がうまくいかず、約1年間は働いておりませんでした。正直に申し上げますと、働くことへの自信を失い、何も行動できない期間を過ごしてしまいました。
この1年間は、家族にも心配をかけ、社会人としての責任から逃げていたと深く反省しております。現在は、この空白期間で失った時間を取り戻すべく、人一倍努力する覚悟を持っております。
6.「趣味や仕事以外でしている活動はありますか?」
企業によっては、「趣味や仕事以外でしている活動」を聞かれる場合もあります。プライベートの行動について聞くことで、「人柄や価値観」「継続力や集中力」「仕事とプライベートのバランス感覚」などを判断するようです。
【回答例1】
△△(応募先の業界)に関連する書籍を、週に1冊は読むようにしています。入社後に教わることをなるべくスムーズに吸収できるように勉強しています。
【回答例2】
健康維持のために、週に2~3日ランニングをしています。最初は1km走るだけで疲れてしまいましたが、今では3kmを無理なく走れるようになりました。継続することで体力がつき、精神的にも前向きになれたと感じています。
7.「長所/短所はなんですか?」
応募者の長所が、応募職種や求められる役割に適しているかを確認します。
また、短所が、業務を遂行するうえで致命的な欠陥にならないかも確認するようです。短所を述べる際は、改善に向けてどのような努力をしているかも併せて伝えるようにしましょう。
【回答例】
私の長所は、目標達成に向けてコツコツと努力を続けられる点です。ニート期間中、毎日2時間の勉強を半年間続けた結果、独学で◇◇の資格を取得することができました。
短所は、一つのことに集中し過ぎると周りが見えなくなることがある点です。以前、アルバイトで作業に没頭するあまり、ほかのスタッフへの声かけがおろそかになったことがありました。
現在は、作業を始める前にやるべきタスクをすべてを確認し、アラームをかけるなどして、周囲の状況も把握できるように意識しています。
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【目的別】ニートが面接ですべき逆質問
面接では、企業から「何か質問はありますか?」のように逆質問の時間を設けてもらえるのが一般的です。企業についてしっかりと調べたうえで、分からなかったことや気になることについて質問してみましょう。
待遇や福利厚生について知りたい場合の質問例
待遇や福利厚生について知りたい場合の質問例は以下のとおりです。
- ・差し支えない範囲で、有給休暇の消化率を教えていただけますか?
- ・育児休暇率はどのくらいでしょうか?
- ・どのような基準で、社員の働きや貢献度が評価/昇給に結びつくのか、具体的な制度の運用について教えていただけますか?
待遇や福利厚生については、会社の文化をよく調べてから聞くようにしよう
待遇や福利厚生について気になる方は多いでしょう。しかし、それらについて逆質問をする際は、「会社の文化」についてよく調べておくことが重要です。
たとえば、中間管理職が不足している会社や、1人あたりの業務量が多い会社などに対して残業時間について質問すると、「残業時間を気にしているなら、うちには合わなさそう」とマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。一方で、「定時退社」を強く打ち出している会社では、同様の質問をしてもネガティブに受け取られる可能性は低いでしょう。
スキルアップしたい場合の質問例
スキルアップしたい場合の質問例は、以下のとおりです。
- ・スキルアップを目指したいと考えておりますが、資格取得支援や勉強会など、社員の成長を後押しする制度について、具体的な事例があれば教えていただけますか?
- ・出産や育児などのライフイベントを経験した方が、復帰後も活躍されている具体的なキャリア事例があれば、ぜひ伺いたいです
- ・これまでお伝えしたスキル以外に、△△の資格も取得しています。募集職種以外でも問題ないのですが、この資格を活かせる業務があれば教えてください
やる気をアピールする場合の質問例
逆質問は仕事へのやる気をアピールできる時間でもあります。「この人は成長してくれそうだ」「一緒に働いてみたい」と思ってもらえるような質問をしてみましょう。
- ・入社前の準備として、勉強しておいた方が良いことや読んでおいた方が良い書籍があれば教えてください
- ・入社前や若手のうちにやっておいた方が良いこと、もしくはやっておくべきことは何があるでしょうか?
- ・社員にどのようなことを期待していますか?
企業へ就職の本気度を伝えられる大きなチャンス
逆質問は企業へ就職の本気度を伝えられる大きなチャンスです。そのため、「特にありません」と答えるのは避けましょう。「志望度が低いのかな」と思われかねません。
用意していた質問は面接で話しているなかで解決する場合もあるため、2~3つ考えておくのが得策です。
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ニートが面接を怖いと感じる理由とは

長い期間ニート状態だった方は、就職面接に対して「怖い」という気持ちを抱きやすいでしょう。ここでは、ニートの方が面接を怖いと感じる理由を3つ紹介します。
ニートだった自分に引け目を感じ、「どうせ受からない」と思い込んでいる
ニートだった自分に引け目や後ろめたさを感じ、「どうせ受からない」と思い込んでいる方もいるのではないでしょうか。
ニート期間があった事実は変えられません。しかし、面接官は「過去の失敗や挫折」よりも「現在のあなた」と「未来への覚悟」を知りたいと思っています。ニートになった経験は、「人生で一度立ち止まり、自分とじっくり向き合った経験」とも言い換えられます。
「ニート期間を経て、今後どうなりたいか」をきちんと答えられれば、ニート経験がマイナスに捉えられることはないでしょう。
職歴や空白期間について「詰められるのでは」と心配
ニートの状態だと「面接で怒られるのではないか」と不安に感じる方もいるでしょう。しかし、ニートであることが理由で怒られることは基本的にありません。
初対面かつ入社を希望する人材に対して、頭ごなしに怒ったり否定したりするのはマナー違反です。面接官が厳しい質問をすることがあるのは、責めているのではなく「今後の意欲を確認するため」。ニート期間に関する質問をされたときには、否定的に受け取らず自分の成長や今後の意欲を示すことがポイントです。
緊張してうまく話せないのが心配
「うまく話せないのではないか」と、不安を感じる方もいます。面接で言葉が詰まってしまったりいつもどおりに話せなかったりするのは、「緊張によるもの」か「もともと人と話すのが苦手」のどちらかでしょう。
しかし、面接の雰囲気は独特なので、誰しも緊張してしまうもの。「緊張すること=悪いこと」と捉えないことが大事です。素直に「緊張しています」と面接官に伝えると、緊張が和らぐ場合もあります。
人と話すことが苦手で面接が不安なら、スムーズに話せるように何度も面接練習を重ねるのがおすすめです。想定される質問を準備して受け答えの練習を繰り返すと、自信がついて緊張が和らぐでしょう。
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面接を怖いと感じるのはフリーター・正社員も同じ
ハタラクティブがユーザーを対象に調査した「若者しごと白書2025」によると、「選考時に上手く自分を伝えられるか不安」と回答した人の割合は、フリーターが約70%、正社員が約58%でした。面接に対して不安や恐怖心があるのは、ニートの方だけではないことが分かります。
ニートから正社員になった人の体験談
短大在学中に就職を見据えてブライダル関係のアルバイトを行っていたものの、精神的にも体力的にもきついと感じて退職した、21歳のEさん。ハタラクティブを利用して、無職から「CADオペレーター」の仕事に就きました。
以下はEさんの体験談を抜粋したものです。
-ハタラクティブを利用される前に、なにかお仕事の経験はありましたか?
学生時代になるんですけど、大手運送会社の配達と、ブライダルで教会内にある花屋さんでアルバイトをしていました。
短大2年の12月に、このままブライダルの仕事を続けるか一般企業に就職するか悩んでいる間に、一般企業1社から内定ももらいました。でも、その会社で自分が楽しく働いているイメージができなかったんです。
-お花屋さんのアルバイトはきつかったですか?
体力的には大丈夫でしたが、精神的にきつかったです。きついと感じた理由は、職場が自宅から最低でも2時間かかる場所で、正社員ではないので収入的に1人暮らしもできないことでした。
…結局、1カ月お休みをもらったあと退職しました。
ーもともと上京の希望はあったのでしょうか?
うっすらと考えていましたけど、叶うはずないかなと諦めの部分もあったんです。アルバイトも辞めて本当になにもしていない時期が1カ月半くらい続いていたので、もう東京に行って自分のなかの意識を変えようと思って上京を決めました。
-ハタラクティブを実際に利用してみてどうでしたか?
最初に思ったのは、チャットツールを利用するのが新しいなと。就職に対する不安一つひとつを的確に解決してくださり、それがきっかけとなってサクサク決まりました。
-最後に、これから就活を始める方にメッセージをお願いします。
私は、やりたいことがないという理由で新卒就職を諦めたんですが、3カ月経ってもやりたいことが見つかりませんでした。でも、「どうしたらいいのか分からない、しんどい」っていう気持ちを口に出して、就職アドバイザーの人に聞いてもらうことで気持ちが変わりました。
もし、変わりたいという気持ちがあるなら、Webサイトを見るだけじゃなくて1回足を運んで話を聞いてもらうことが大切だと思います。
Eさんの体験談の全文は以下のコラムで読むことができます。興味のある方はぜひご覧ください。
ニートの面接に関するまとめ
面接では明るくハキハキと話し、嘘でごまかさずに事実を伝えることが大切です。ニートの方は、「ニートになった理由」や「ニート期間の過ごし方」「正社員になりたい理由」を質問されやすいので、落ち着いて答えられるように準備をしておきましょう。
ニートであることに不安を感じて行動に移せない場合は、就職エージェントやハローワークといった就職支援サービスの力を借りるのがおすすめです。
就職・転職エージェントのハタラクティブは、ニートから正社員就職を目指す方に向けても就職支援を行っています。面接対策では、ニートでの空白期間や志望動機などよく聞かれる質問にも、一つひとつ丁寧にアドバイス。企業や業界についても直接足を運んで得たリアルな情報をお伝えできます。
専任のキャリアアドバイザーがマンツーマンでじっくり対応するので、人と話すことが苦手な方もご安心ください。
ニートの面接対策に関するQ&A
就職の面接を受けるにあたって、ニートの人が抱える疑問をQ&A方式で回答します。
空白期間があるときの履歴書の書き方は?
履歴書の職歴欄には、無理に詳細を記載する必要はありません。
空白期間に活動していたことがあれば、自己PR欄などに記しましょう。空白期間中に資格取得の勉強や留学などをしていたなら、積極的にアピールするのがおすすめです。
特に理由なく空白期間を過ごしていた場合の書き方は、以下のコラムを参考にしてみてください。
面接でニートの空白期間に家事手伝いをしたと答えても良い?
答えること自体は問題ありませんが、伝え方が重要です。ただ「家事手伝いをしていた」と伝えるだけではなく、経験から得たスキルや学びを具体的に伝えましょう。
たとえば「家族のサポートを通じて責任感や時間管理能力を養いました」のように、仕事に活かせる能力をアピールするのがおすすめです。
家事手伝いをしていた場合の空白期間の伝え方は、以下のコラムで詳しく解説しています。
ニートは正社員就職の面接で受からない?
ニート期間があるからといって落ちるとはいえません。ニート期間に得た気づきや反省点を正直に伝え、これからの意欲を示せれば、正社員として就職できる可能性は十分にあります。徹底的に自己分析や企業分析を行い、自分の強みやポテンシャルをしっかりアピールしましょう。
ニートから正社員を目指す方は、以下のコラムもチェックしてみてください。
ニートが面接で説教されることはある?
面接で説教されることはほとんどないでしょう。面接官の目的は、応募者が自社に適した人材かを見極めることであり、応募者を𠮟ったり説教したりすることではありません。
ニートであることに引け目を感じる必要はないため、働きたい気持ちをしっかりとアピールしましょう。
ブランク期間に何もしてないときの答え方は?
たとえ何もしていなかったとしても、「何もしていないです」と答えるのは好ましくありません。特にブランク期間が長い場合だと「働く意欲が見られない」とマイナスのイメージを与える恐れがあります。
留学や資格取得といった具体的な活動をしていない場合、「自己分析」「適性の見極め」などが回答として有効です。読書やオンライン学習など、生活のなかで得た学びを説明することで仕事に対する意欲を伝えられるでしょう。
具体的な答え方は以下のコラムで解説しています。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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